JP3799359B2 - 再生装置、再生方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の楽曲や映像を組み合せ再生する再生装置、再生方法、及びプログラムに関する。
ディジタル化された楽曲データは、その再生時に容易に、再生速度(ピッチ)を連続的に変化させることができる(例えば、非特許文献1を参照)。
こうした再生装置によれば、2つの楽曲を連続的に再生する際に、互いの再生ピッチを一致させ、かつビートタイミングを同期させることで、両楽曲を合成(ミックス)して再生できる。このような再生装置は、いわゆるDJ(ディスクジョッキー)用の機器として利用されている。
パイオニア株式会社、ツインシーディージェー プレーヤー CMX−3000、[online]、[平成16年3月22日検索]、インターネット<URL:http://www.pioneer.co.jp/cdj/products/cmx3000.html>
このような上記従来の再生装置で、再生ピッチを一致させ、かつビートタイミングを同期させて2つの楽音を合成して再生するためには、まず、各楽曲における再生開始位置を、それぞれ、どこかの小節の先頭音に合わせておき、その後、再生ピッチを変化させて同期をとる必要がある。
また、このほかDJのプレイでは、合成して再生するほか、先に再生されている楽曲(先行楽曲)を突然停止して、次に再生する楽曲(後続楽曲)をその直後に再生開始することで、あたかも2つの楽曲が途中で接合されたかのようにして再生する「カットイン」、先行楽曲の音量を徐々に下げつつ、後続楽曲の音量を徐々に上げていき、楽曲が徐々に入れ替る「クロスフェード」など、多彩な組み合せ再生テクニックが知られている。
しかしながら、これら合成再生、カットイン、クロスフェード等の組み合せ再生のテクニックは、それ自体高度の熟練を必要とするもので、誰もが簡単に楽しめるものではない。また、こうした組み合せ再生は、再生装置のユーザが一々操作しながら行うものであり、好みの楽曲を組み合せ再生して楽しむためには、例えば自ら組み合せ再生した結果を録音しておく等の必要があった。
そこで、例えば、複数の楽曲の再生ピッチや再生開始位置の調整を容易にして、同期した再生を簡便にする技術があれば、当該技術を応用して、所定のアルゴリズムの下に組み合せ再生を行わせることはできる。しかし、予め定められたアルゴリズムで組み合せ再生するのみでは、単調にすぎる。一般にDJのプレイでは、DJごとの感性に基づく楽曲の選択や組み合せ再生方法などの妙味を楽しむものである。従って予め定められたアルゴリズムを用いて組み合せ再生する方法だけでは、いつも同じDJの再生を聞いているようで、娯楽性に欠ける。
ここで複数のアルゴリズムを用意しておき、ユーザが自由に選択できるようにしてもよい。しかしそれでは、取りそろえられたDJのリストから指名によってDJを選択するようなもので、新たなDJとの出合いといったような、人間的な意外性に欠け、娯楽性が低い。
また近年では楽曲におけるDJと同様に、映像を組み合せ再生して披露するVJ(ビジュアルジョッキー)と呼ばれるものがある。このVJに関しても上述の課題がそのまま当てはまる。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、楽曲や映像を組み合せ再生する際の娯楽性を向上できる再生装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生装置であって、組み合せ再生に係る再生規則を複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに提示条件を関連付けて保持する条件保持手段と、にアクセス可能に接続され、前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する提示対象選択手段と、前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる規則選択手段と、前記選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う再生手段と、を含むことを特徴としている。
このように、提示条件に基づいて再生規則の一部を提示し、例えばユーザによる選択を可能としたことで、ある条件が満足されたときに初めて現れるDJやVJといった擬人的な要素が取り入れられ、意外性を演出でき、娯楽性を向上できる。
ここで、前記提示条件は、前記関連情報に係る条件を含み、前記提示対象選択手段は、前記複数の楽曲または映像データの各々について、各楽曲または映像に係る関連情報を取得して、当該取得した関連情報を参照し、前記提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択することとしてもよい。また、前記関連情報には、楽曲または映像のジャンルに係る情報を含んでもよい。
また前記再生規則は、楽曲または映像の選択に係る規則を含んでもよい。さらに、前記楽曲または映像の選択に係る規則は、前記関連情報に基づいて楽曲または映像を選択する規則であることとしてもよい。この場合、前記提示条件は、保持されている楽曲又は映像のうち、前記関連情報に基づく選択規則によって選択される楽曲又は映像の数に関わる条件であってもよい。
さらに前記提示条件は、日時に係る条件を含み、前記規則選択手段は、日時の情報を参照し、前記提示条件を満足する再生規則の一つを選択することとしてもよい。また、前記再生手段は、再生規則によって選択された再生候補のうち、先行曲と後続曲との再生速度の差が予め定めた値より小さくなるよう再生曲順を定めることとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る方法は、複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生方法であって、組み合せ再生に係る再生規則を、複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに、提示条件を関連付けて保持する条件保持手段とを備えたコンピュータに、前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択させ、前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れさせて、当該選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行わせることを特徴としている。
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生するプログラムであって、組み合せ再生に係る再生規則を、複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに、提示条件を関連付けて保持する条件保持手段とを備えたコンピュータに、前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択させる手順と、前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる手順と、当該選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う手順と、を実行させることを特徴としている。また、さらに本発明の別の態様は、複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生システムであって、組み合せ再生に係る再生規則を複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに提示条件を関連付けて保持する条件保持手段と、前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する提示対象選択手段と、前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる規則選択手段と、前記選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う再生手段と、を有し、前記提示条件は、前記関連情報に係る条件を含み、前記提示対象選択手段は、前記複数の楽曲または映像データの各々について、各楽曲または映像に係る関連情報を取得して、当該取得した関連情報を参照し、前記提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択することを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここでは説明のため、楽曲データを用いる場合について主として説明するが、映像データを用いる場合についても同様の処理が可能である。
本発明の実施の形態に係る再生装置は、図1に示すように、制御部1と、画像処理部2と、音声処理部3と、表示制御部4と、ディスクドライブ6と、記憶部7と、操作部8と、通信部9とを含んで構成されている。
制御部1は、例えばCPUなどで実現でき、記憶部7に格納されているプログラム、又はディスクドライブ6によって読出されるプログラムを実行する。本実施の形態では、この制御部1は楽曲データを組み合せ再生するプログラム(DJプログラム)を実行する。当該プログラムに係る制御部1の処理の内容は、後に詳しく述べる。
画像処理部2は、制御部1から入力される指示に従って描画処理を実行するグラフィックプロセッサである。この画像処理部2の描画処理結果は、表示制御部4に出力される。音声処理部3は、制御部1から入力される指示に従って音声信号を生成して出力する。
出力制御部4は、画像処理部2にて描画された結果を映像信号に変換して、外部に出力する。この映像信号は、例えばRGB信号であってもよいし、NTSC信号であってもよい。また、この表示制御部4は、音声処理部3が出力する音声信号を外部に出力する。このとき、映像信号がNTSCなどのテレビジョン信号である場合は、音声信号も当該テレビジョン信号に含めることとしてもよい。この映像信号は例えばディスプレイ装置や家庭用テレビによって提示される。また、音声信号は、外部ステレオ装置や家庭用テレビの音声回路を介して鳴動される。
ディスクドライブ6は、例えばDVDやCD等の可搬型の光ディスクドライブと、ハードディスクドライブとを含む。記憶部7は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含んで構成される。この記憶部7は、制御部1によって実行されるプログラムを保持してもよい。また、この記憶部7は、制御部1の処理において必要となるデータを保持するワークメモリとしても動作する。
操作部8は、キーボードやマウスであってもよいし、家庭用ゲーム機のコントローラであってもよい。具体的にここでは家庭用ゲーム機のコントローラを例として説明する。操作部8としてのコントローラは、図2に示すように、把持部20R,20Lを有している。ユーザは、これら把持部20をそれぞれ左右の手で把持することになる。ユーザが把持部20を把持した状態で、各親指にて操作可能な位置には、第1,第2の操作部21,22と、アナログ操作部23R,23Lとがそれぞれ設けられている。
ここで第1の操作部21には、上方向指示キー21a、下方向指示キー21b、右方向指示キー21c及び左方向指示キー21dが設けられている。ユーザはこれらの指示キー21a、21b、21c及び21dを利用して、例えば画面上の操作対象を特定する。また、第2の操作部22には、三角(「△」)形状の刻印が設けられた三角ボタン22aと、X字(「×」)状の刻印が設けられたXボタン22bと、O字(「○」)状の刻印が設けられたOボタン22cと、矩形(「□」)形状の刻印が設けられた矩形ボタン22dとが設けられている。これらのボタン22a,22b,22c及び22dは、例えば、指示キー21a,21b,21c及び21dにて特定された操作対象に応じて、夫々操作内容が割り当てられる。これによりユーザは、適切なボタン22a,22b,22c及び22dを選択し押下することで指示キー21a,21b,21c及び21dにて特定された操作対象に対する操作を行うことができることになる。
アナログ操作部23R,23Lは、点aを支点とした傾倒操作が可能となっており、また、このように傾倒させた状態で、この支点aを通る回転軸bを中心とした回転操作が可能となっている。このアナログ操作部23R,23Lは、非傾倒操作時には、図2に示すように起立した状態(傾きのない状態)でそのポジションが保持されるようになっている(基準ポジション)。そして、アナログ操作部23R或いはアナログ操作部23Lを押圧操作しながら傾倒操作すると、上記基準ポジションに対する傾き量と傾き方向に応じたxy座標上の座標値(x,y)が検出され、この座標値が操作出力として制御部1に出力される。
また、このコントローラは、制御部1に対してプログラムの実行を指示するためのスタートボタン24や、各種モードを切替える指示などを行うためのセレクトボタン25及びモード選択スイッチ26を有する。例えばこのモード選択スイッチ26により、特定のモード(アナログモード)が選択されたときに、発光ダイオード(LED)27が発光制御されて、アナログ操作部23R,23Lが動作状態となる。また、別のモード(デジタルモード)が選択された場合には、発光ダイオード27が消灯制御され、アナログ操作部23R,23Lが非動作状態となる。
さらに、このコントローラには、各把持部20R,20Lを左右の手で把持した状態において例えば各手の人差し指等で操作可能な位置に、右ボタン28及び左ボタン29が設けられている。この各ボタン28,29は、それぞれコントローラの厚さ方向に並設された、第1,第2の右ボタン28R1,28R2、及び第1,第2の左ボタン29L1,29L2を有する。
通信部9は、ネットワークカードやモデム等であり、ネットワークに接続される。通信部9は、制御部1から入力される指示に従って、ネットワークを介してデータを送信し、ネットワークを介して到来するデータを受信して制御部1に出力する。なお、この通信部9は、必ずしも必要ではない。
ここでまず、本実施の形態の再生装置において、複数の楽曲の再生ピッチや再生開始位置の調整を容易にして、同期した再生を簡便にしている構成について説明する。
まず本実施の形態では、楽曲データが、図3(a)に示すように、サウンドデータ部S1と、ビートガイドデータ部S2と、関連情報部S3とを含んでなる。ここでサウンドデータ部S1は、例えば楽曲の音声信号の音量値を所定周期ごとにディジタル化した値を含むデータ(いわゆるPCM(Pulse Code Modulation)符号化された音声データ)である。このサウンドデータ部S1に含まれるデータは、音声処理部3における通常のPCMの復号処理によって、音声信号に変換される。本実施の形態において特徴的なことの一つは、ビートガイドデータ部S2である。このビートガイドデータ部S2に含まれる情報から、ビート位置を表すビートタイミング情報、デフォルトでの再生する速さを示すデフォルト再生ピッチ情報、楽曲内の各小節の先頭位置を示す小節情報が得られる。
具体的に、このビートガイドデータ部S2は、図3(b)に示すように、ビートタイミング情報と、各ビートタイミング情報に関連付けられるフラグとを含んでなる。ビートタイミング情報は、サウンドデータ部S1に含まれるPCM信号を復号した際に、その先頭位置からの再生時間(PCMの音声データは、その符号化時の音量値取得周期によりデフォルトの再生速度が定められる)でビートの位置を示したものである。また、各小節の先頭の位置に対応するビートタイミング情報には、当該ビートタイミング情報に関連付けたフラグを「1」とし、それ以外のビートタイミング情報に関連付けたフラグを「0」としておく。
このビートガイドデータ部S2は、各楽曲データに予め含まれている(楽曲データの頒布者が予め用意しておく)こととしてもよいが、例えばオーディオCD等からユーザが、楽曲のデータを取り込んで利用する場合、当該楽曲を再生しながら、ユーザがコントローラを操作して、ビートと小節の先頭位置とを指示して入力するようにしてもよい。また、制御部1が楽音データの音量変化に基づいてビートガイドデータ部S2を生成することとしてもよい。さらに、ネットワーク上に、楽曲を特定する情報とビートガイドデータ部S2の情報とを関連付けて保持するサーバを設置しておき、通信部9を介して取得するようにしてもよい。
本実施の形態では、このビートガイドデータ部S2を用いることによって、複数の楽曲の再生ピッチや再生開始位置の調整を容易にして、同期した再生を簡便にしている。
すなわち、制御部1が、複数の楽曲データに基づく再生を行う際に、各楽曲データのビートガイドデータ部S2に格納されている小節の先頭位置を一致させ、また、デフォルトの再生ピッチ(BPM)については、ビートタイミング情報とPCM符号化字の音量値取得周期から計算しておき、少なくとも一部の再生ピッチをデフォルトの値から変化させて、楽曲相互の再生ピッチを一致させる。なお、再生ピッチの値(BPM値)は、再生の指示があったときに計算してもよいし、予め計算して楽曲データ内に記録しておいてもよい。
また関連情報部S3は、図4に示すように、ジャンル情報Gを含む。ここでは、ジャンル情報Gのほか、年代情報Yと、キーワード情報Kとを含む場合を例として説明する。これら関連情報部S3に含まれる各情報は、楽曲データに予め含められていてもよいし、CD等から楽曲データを取り込む場合には、CDDB(CD Database)等、ネットワーク上のサーバから取得することができる。また、ユーザが自ら入力してもよい。また再生ピッチの値は、この関連情報部S3に含められてもよい。
具体的にジャンル情報Gは、「クラシカル」、「イージーリスニング」、「エレクトロニック」、「ダンス」、「ジャズ」、「Jポップ」、「ポップ」、「ロック」、「レゲエ」、「歌謡曲」、「アイドル」など、CD店舗等におけるCDの分類と同様のものである。また年代情報は、当該楽曲の発表年や流行年を表す情報である。キーワード情報は、「海」、「夏」等、任意の文字列情報である。
次に、本実施の形態においては、組み合せ再生のアルゴリズムに相当するプロファイル情報がハードディスクや光ディスク等に複数格納されており、ディスクドライブ6によって読出される。これらプロファイル情報の各々は、図5に示すように、プロファイル識別子と、プロファイル名称と、再生規則に係る情報(再生規則情報)と、提示条件情報とを含む。また再生規則情報には、楽曲の選択に係る規則(再生対象楽曲選択規則)と、組み合せ再生のルール(再生パラメータ情報)とが含まれる。
ここで再生対象楽曲選択規則は、例えばジャンル情報や年代情報、再生ピッチの情報などを組み合せたもので、具体的には、再生ピッチが105BPM以下、ジャンルは「ソウル」、「ロック」、「ポップ」、「ジャズ」、年代の指定はなし、といったように設定できる。組み合せ再生のルールは、予め定められている複数の、組み合せ再生手順のうちの一部を列挙したものである。この組み合せ再生手順については、後に詳しく説明する。
次に、制御部1によって行われる処理の内容について説明する。本実施の形態の制御部1が実行する組み合せ再生プログラム(DJプログラム)は、図6に示すように、楽曲データに基づいて音声信号を再生する処理を実行するための再生処理コードP1と、画像処理部2を制御してユーザインタフェース画面等を生成する画面生成コードP2とを含む。再生処理コードP1は、また、プロファイル選択部31と、プレイリスト生成部32と、再生制御部33とを含む。
プロファイル選択部31は、複数のプロファイル情報のうちから提示の対象となるプロファイル情報を少なくとも一つ選択し、当該選択したプロファイル情報を提示する。そしてこの提示したプロファイル情報のうちからユーザが選択したプロファイルに係る再生規則情報を読み出して、プレイリスト生成部32と再生制御部33とに出力する。
具体的にプロファイル選択部31では、図7に示すような処理が行われる。すなわち、制御部1はまず、ハードディスクや光ディスクから複数のプロファイル情報を読み出す(S1)。そして読み出したプロファイル情報の一つ(未だ注目プロファイル情報として選択されていないもの)を注目プロファイル情報として選択する(S2)。次に注目プロファイル情報に含まれる提示条件情報を参照して、当該提示条件情報に示される条件が満足されているか否かを調べる(S3)。
この提示条件情報は、楽曲データの関連情報に関する条件や、日時に係る条件などを表すものである。この提示条件情報は、その他、気象に係る条件、天文学的事象に係る条件等、ネットワークを介して取得可能な条件に基づく条件であってもよい。具体的に楽曲の選択に係る規則(再生対象楽曲選択規則)によって選択される楽曲データの数に関わる条件である。例えば、再生ピッチが105BPM以下、ジャンルは「ソウル」、「ロック」、「ポップ」、「ジャズ」であるような楽曲データが、ハードディスク又は光ディスク内に20曲以上あることなどの条件である。
制御部1は、処理S3において、注目プロファイル情報の提示条件情報が満足される場合(Yesの場合)、注目プロファイル情報のプロファイル識別子を提示対象として記憶部7に格納する(S4)。そして注目プロファイル情報として選択されていない、未選択のプロファイル情報があるか否かを調べ(S5)、未選択のプロファイル情報があれば(Yesならば)、処理S2に戻って、未選択のプロファイル情報の一つを選択する処理から繰り返す。さらに、処理S3において、注目プロファイル情報の提示条件情報が満足されていない場合(Noの場合)は、制御部1は処理S5に移行して処理を続ける。
制御部1は、処理S5において、未選択のプロファイル情報がなければ、記憶部7に、提示対象として格納されている各プロファイル識別子を取得する。そして当該取得したプロファイル識別子に対応するプロファイル情報からプロファイル名を取得して、取得したプロファイル名をメニューとして表示するよう画像処理部2に指示する(S6)。これにより、ディスプレイ等には、提示対象となったプロファイル名の一覧のメニューが表示される。
制御部1は、ユーザがこのメニューからプロファイル名を一つ選択するまで待機する(S7)。そしてプロファイル名が一つ選択されると、選択されたプロファイル名に対応するプロファイル情報に含まれる再生規則情報を読み出して(S8)、このプロファイル選択部31としての処理を終了する。この処理S8にて読出された再生規則情報が、プレイリスト生成部32や再生制御部33における処理に用いられる。
本実施の形態では、このように提示条件が満足されるプロファイル情報のみが選択可能となる。つまり、具体的には「ジャズ」を20曲以上取り込んだときに初めて現れるプロファイル情報などとすることができる。これにより、あたかも「ジャズ」のミックスのみを行うDJが、「ジャズ」の音源がない場合には現れない、といったような擬人的な要素、すなわち人間的な意外性が演出され、娯楽性を向上できる。
また、提示条件情報が日時に関する情報である場合、制御部1は、図示しないカレンダーや時計を参照して、現在日時(処理を行っている日時)が、当該提示条件情報を満足しているか否かを調べる。具体的に、この提示条件情報が「21時から4時」と設定されている場合、処理S3の実行時点の日時が、この提示条件情報の時刻に合致していれば、条件を満足すると判断することになる。また、「12月1日から25日まで」と設定されている場合、処理S3の実行時点の日がこの提示条件の期間内であれば条件を満足すると判断することになる。同様に、提示条件情報が気象条件として「晴れ」と設定されている場合、ネットワークを介して取得される特定地域(予め地域を設定しておくこととする)の天気が晴れである場合に、提示条件情報を満足していると判断する。さらに日の出、日の入りの時刻がネットワークから取得できる場合は、その前後所定時間内である場合に提示条件情報を満足していると判断してもよいし、その他、月齢、流星群の極大日、予め設定された記念日(誕生日など)など様々な条件に基づく判断を行うことができる。
次に、プレイリスト生成部32の処理について説明する。このプレイリスト生成部32は、再生する楽曲のリスト(プレイリスト)を生成する。このプレイリストは、楽曲データを特定する情報が再生の順序に従って配列されたものである。
具体的にプレイリスト生成部32は、プロファイル選択部31から入力される再生規則情報に含まれる再生対象楽曲選択規則で規定されるジャンル情報や、年代情報などをキーとして、ハードディスクや光ディスクに格納されている楽曲データのうち、当該キーに合致する関連情報を含むものを再生候補として選択する。
次に、プレイリスト生成部32は、再生候補のうちからプレイリストの先頭の楽曲データをランダムに選択し、次に当該先頭の楽曲データの再生ピッチ(先行曲ピッチ)を調べる。なお、当該楽曲データの再生ピッチが途中で変化する場合は、例えば当該楽曲の先頭部分など、代表的な位置での再生ピッチを演算するなどとしておけばよい。プレイリスト生成部32は、次にプレイリストに含めるべき楽曲データの候補をランダムに選択し、当該曲の再生ピッチ(後続曲ピッチ)を演算する。そして、先行曲ピッチと後続曲ピッチとの差が予め定めた値(この値も、再生対象楽曲選択規則に含めておくことができる)より大きい場合は、再度次にプレイリストに含めるべき楽曲データの候補をランダムに選択する処理から繰返す。
またここで先行曲ピッチと後続曲ピッチとの差が、上記予め定めた値より小さい場合は、当該楽曲データの候補をプレイリストに追加し、当該追加した曲の再生ピッチを先行曲ピッチとして、次にプレイリストに含めるべき楽曲データの候補をランダムに選択する処理に戻って処理を続ける。
さらにプレイリスト生成部32は、再生規則情報を参照して、先行曲の次にプレイリストに含めるべき曲の候補を絞り込んでもよい。例えば、再生規則情報において、特定のジャンルの組み合わせが連続しないように設定されている場合(具体的な例は後述するが、例えば「ロック」の次に「ジャズ」を再生しないよう設定されている場合)、先行する曲のジャンルに基づいて、候補から当該設定の条件を満足しないものを除いて、ランダムに選択することとすればよい。
また、再生対象楽曲選択規則には、同じ楽曲がプレイリストに繰り返し現れる回数の限度値を含めてもよい。例えば当該限度値を「1」としておけば、同じ楽曲が二度繰り返し現れることを禁止することとなる。プレイリスト生成部32は、再生候補に含まれる各楽曲データのプレイリスト上での出現回数カウンタを初期化して記憶部7に保持させ、プレイリストに楽曲データを追加したときに、当該追加した楽曲データの出現回数カウンタをインクリメントする。以下、後続曲の候補として楽曲データを選択したときに、当該選択した候補の楽曲データの出現回数カウンタを参照して、それが上記限度値を越えている場合には、再度次にプレイリストに含めるべき楽曲データの候補をランダムに選択する処理から繰返す。
プレイリスト生成部32は、このような処理によってプレイリストを生成し、再生制御部33に出力する。再生制御部33では、プロファイル選択部31が出力する再生規則情報を参照しながら、プレイリスト生成部32から入力されたプレイリストの順で楽曲データを組み合わせ再生する。
ここで再生規則情報に含まれる組み合せ再生のルール(再生パラメータ情報)について説明する。既に述べたように、この再生のルールは、組み合わせ再生手順を少なくとも一つ含めたものである。
組み合わせ再生手順は、次の8種類のDJコマンドのコンビネーションからなる。つまり、本実施の形態における再生手順は、次の8種類のDJコマンドを組み合わせて構成される。
(1)HEAD(ヘッド)
ヘッドは、4小節フェードインの開始を示す。つまりHEADは、4小節内に、最低音量から指定された音量まで音量を変化させながら楽曲を導入させるDJコマンドである。
(2)LONG HEAD(ロングヘッド)
ロングヘッドは16小節フェードインの開始を示す。
(3)TAIL(テイル)
テイルは、4小節フェードアウトの開始を示す。
(4)LONG TAIL(ロングテイル)
ロングテイルは、16小節フェードアウトの開始を示す。
(5)CUTIN(カットイン)
カットインは、フェード効果を使用せず曲を切り替える際の開始を示す。
(6)SABI(サビ)
サビは、曲の主題部分の開始を示し、前後にエフェクトをかける。
(7)BREAK(ブレイク)
ブレイクは、次のDUB(ダブ)とともに用いられるもので、指定された位置から16小節の間、他の楽曲データ上に設定されたDUB(ダブ)部を重ねることを示す。
(8)DUB(ダブ)
ダブは、上記ブレイクとともに用いられるもので、指定された位置から16小節の間、他の楽曲のBREAK(ブレイク)部に重ねられることを示す。
なお、DJコマンドはこれだけに限られず、例えば楽曲データの所定第1位置と、第2位置とに設定して、当該第1位置から第2位置までの再生を繰返し行うというようなコマンドや、再生ピッチを変動させたり、ローパスフィルタのカットオフ周波数を制御する等のコマンドを含んでもよい。
次に組み合わせ再生手順の具体的内容を説明するに先立って、理解を容易にするため、再生処理の具体的方法について説明する。本実施の形態において制御部1は、複数の楽曲データを組み合わせ再生するために次のように処理を行う。制御部1は、仮想的なターンテーブル(楽曲データを制御するためのテーブル)を複数用意する。ここでは説明を簡単にするため、この数は2つ(以下の説明では、それぞれをターンテーブルA、ターンテーブルBと呼ぶ)であるとする。具体的な処理では、制御部1は、仮想的なターンテーブルを表すデータ構造として、仮想的にターンテーブルに配置されている楽曲データを特定する情報(楽曲特定情報)と、ターンテーブルがメインであるかサブであるかを表すメインフラグと、を含む。
制御部1は、プレイリストの先頭(1曲目)となる楽曲データに係る楽曲特定情報を、ターンテーブルAを表すデータ構造に設定し、当該ターンテーブルAをメインとするよう、メインフラグを設定する。また制御部1は、プレイリスト上で2曲目の楽曲データに係る楽曲特定情報を、ターンテーブルBを表すデータ構造に設定し、当該ターンテーブルBをサブとするよう、メインフラグを設定する。そして制御部1は、メインとして設定されているターンテーブルAの楽曲データの再生を開始する。このとき、例えば2曲目の楽曲データの再生ピッチを、1曲目の楽曲データの再生ピッチに合わせて調整する。なお、制御部1は、先行曲と後続曲の再生ピッチの差によっては、先行曲の再生終了時点(テイルの設定位置やカットインの設定位置など)において、後続曲の再生ピッチとなるよう、先行曲の再生ピッチを漸近的に変化させてもよい。このようにピッチを漸近的に変化させるための差の条件は、例えば両曲の再生ピッチ差が2%以下であることなどとして、再生規則情報に定めておくことができる。
以下、例えばカットインのDJコマンドが設定された場合、ターンテーブルAの楽曲データの再生を、当該カットインが設定された位置で停止し、ターンテーブルBの楽曲データの再生を開始する。このとき制御部1は、ターンテーブルA,Bのデータ構造のメインフラグをそれぞれ入れ替えて、ターンテーブルAがサブ、ターンテーブルBがメインとなるように設定する。
制御部1はさらに、ターンテーブルAのデータ構造に、プレイリスト上で3曲目の楽曲データに係る楽曲特定情報を設定する。
メインフラグの入れ替えは、例えば上記DJコマンドのうち、ヘッドまたはロングヘッド、カットインが行われたときに制御部1が行うものとしておいてもよいし、DJコマンドとは別にメインとサブとを入れ替えるコマンドを用意して、DJコマンドとともに設定するようにしてもよい。
次に、組み合わせ再生手順の例を説明する。組み合わせ再生手順は、例えば、メインとして設定されている側のターンテーブルに設定された楽曲データ(メイン楽曲)上で、ビートタイミング情報が表すタイミングに合わせて上記DJコマンドのいずれかを設定する手順を記述したものである。本実施の形態では、ビートタイミング情報によって表されるタイミング(例えば小節の開始位置)に上記DJコマンドが設定されることで、楽曲データが違和感なく組み合わせて再生される。
また、この手順に併せてサブとして設定されている側のターンテーブルに設定された楽曲データ(サブ楽曲)上で、ビートタイミング情報が表すタイミングに合わせて上記DJコマンドのいずれかを設定する手順を記述したものをさらに含んでもよい。
組み合わせ再生手順の一例は、次のようなものとなる。すなわち、「メイン楽曲上の、ランダムな小節開始位置にテイルを設定し、サブ楽曲上のランダムな小節開始位置にヘッドを設定する」といったような指示である。ここで小節開始位置は、関連するフラグが「1」となっているビートタイミング情報が表すタイミングである。
こうした組み合わせ再生手順によって、先行曲と後続曲とがクロスフェードしたり、先行曲にエフェクト(例えばローパスフィルタがかかるなど)がかかった直後に、カットインして後続曲の再生が始まるなどの組み合わせ再生方法が複数規定される。
本実施の形態では、この組み合わせ再生手順の規定(指示データ)が予め、複数用意されてハードディスクや光ディスク、または記憶部7に格納されている。そして、プロファイル情報において、どの組み合わせ再生手順を利用するかが、利用割合の情報に関連づけて設定されている(図5参照)。例えば、あるプロファイル情報の再生規則情報では、クロスフェードの組み合わせ再生手順(図5の再生手順1)が20%使用され、カットイン(図5の再生手順3)が40%使用され、ブレイクとダブとの組み合わせ(メイン楽曲にブレイクを設定し、サブ楽曲にダブを設定する)が10%使用され…などとして規定されてもよい。
再生制御部33の処理では、制御部1は、選択されたプロファイル情報の再生規則情報に定められた割合に従った頻度で、各組み合わせ再生手順がランダムに選択されて、再生中の楽曲データに適用されることになる。また、再生規則情報においては、各楽曲データをどの程度の時間範囲で再生しているかを規定する情報を含んでもよい。例えば、あるプロファイル情報の再生規則情報では、各楽曲データを30秒から1分の間で切り替えると設定しておく。制御部1は、この設定に従って、DJコマンドを設定するタイミング(ビートタイミングが表す位置、例えば小節開始位置など)を、各楽曲データの再生開始時点から、30秒乃至1分の間でランダムに決定する。また、これらDJコマンドの設定は、1つの楽曲データ上に1つだけとは限られず、複数個所に設定されてもよい(例えば先行曲と後続曲とをブレイクとダブとによって組み合わせ再生した後、カットインによって後続曲の再生を開始するなど)。
なお、本実施の形態においては、テイルやロングテイルなどの終了位置指示コマンドコメントと、ヘッドやロングヘッドなどの開始位置指示コマンドコメントとの対により定められる組み合わせ再生において、時間的に短い処理ですむものが優先されるように処理する。具体的には、終了位置指示コマンドコメントがTAIL及びLONG TAILのいずれであったとしても、開始位置指示コマンドコメントがCUTINであった場合には、基本的には、TAIL又はLONG TAILが付加されたビートタイミングで先行楽曲の再生を停止し、CUTINが付加されたビートタイミングから後続楽曲の再生を開始する。TAIL及びLONG TAILとHEAD及びLONG HEADの組み合わせに関しては、LONG TAILとLONG HEADの組み合わせを除き、4小節のクロスフェードが行われる。そして、LONG TAILとLONG HEADの組み合わせの場合にのみ、ロングミックス、即ち、16小節にわたるクロスフェードが行われる。
さらに本実施の形態では、予めハードディスクや光ディスク等に、サウンドエフェクト(SE)として、男性のボコーダーボイス(発声音に所定の音響効果を施したもの)や女性のボコーダーボイス、波の音、電話のベル、雨の音、街の喧騒、バーにおけるグラスの音、イルカ等動物の声、爆発音、スクラッチ、シンセサイザー音など、種々の音声データを格納しておき、再生制御部33において楽曲データの再生音に、これらの音声を重ね合わせてもよい。
具体的に本実施の形態では、プロファイル情報ごとに、利用するSEを特定する情報を含めておく。そして再生制御部33において、SEを重ね合わせるか否かをランダムに決定し、重ね合わせると決定したときに、重ね合わせ位置をランダムに決定する。そしてさらに、選択されているプロファイル情報によって特定されるSEのうちから、重ね合わせるSEをランダムに決定する。そして、ランダムに決定した重ね合わせ位置において、ランダムに決定したSEの音声データを楽曲の再生データに重ね合わせて再生する。なお、SEの重ね合わせ位置は、必ずしもビートタイミングに一致していなくてもよい。また、例えばSEごとに、重ね合わせ位置に適合するDJコマンドを特定する情報を関連付けておき、重ね合わせるSEをランダムに決定してから、当該決定したSEに関連する情報で特定されるDJコマンドが、メイン楽曲又はサブ楽曲に関連づけられているか否かを調べ、関連づけられているときに、当該DJコマンドの位置でSEを重ね合わせ再生するようにしてもよい。これは例えば、スクラッチ音のSEに対して、DJコマンドのカットインを特定する情報を関連付けておき、制御部1が、スクラッチ音を重ね合わせると決定したときに、例えばメイン楽曲のカットインの位置に、当該スクラッチ音の音声データの末尾が一致するようタイミングを調整して、スクラッチ音を重ね合わせ再生するようにできる。これによると、後続曲がスクラッチされてから導入されたように再生され、SEが効果的に利用される。
次に、制御部1によって実行される画面生成コードP2について説明する。既に説明したように、制御部1は、再生処理コードP1によって楽曲データの組み合せ再生を実現しているが、このとき、ディスプレイや家庭用テレビの画面上には、制御部1の処理により、ユーザインタフェース画面や、楽曲データの再生に合わせて変化するビジュアルエフェクトが表示される。
ここでユーザインタフェース画面とビジュアルエフェクトの画面とのどちらを表示するかについては、ユーザから指示を受けることとする。
制御部1は、ユーザインタフェース画面を表示するよう指示されている場合、画面には、図8に示すように、仮想的なターンテーブルを表すターンテーブルオブジェクト40a,40bが表示される。また、この画面には、各ターンテーブルオブジェクトに対応して、プレイリスト上でどの楽曲データが、各ターンテーブル上に配置されているかを表す楽曲表示部41a,41bと、各楽曲データの音量値を表すボリュームオブジェクト42a,42bと、各楽曲データのビートタイミングや小節開始位置を表し、楽曲の再生とともにスクロール移動して、現在、どの位置が再生されているかを表示するビートガイド表示部43と、エフェクトとしてのカットフィルタ(ローパスフィルタ)のカットオフ周波数を表すカットオフスライダオブジェクト44とが含まれる。また各ターンテーブルには、楽曲データの再生位置を表す数値情報が表示され、再生中は、ターンテーブルが回転しているかのようなアニメーションが表示される。
ユーザは、この画面が表示されているときに、例えば第1の右ボタン28R1や第1の左ボタン29L1を操作することで、表示されている楽曲データの再生を停止して次の楽曲データの再生を開始するよう指示してもよい。この場合、単に楽曲データの再生を停止して、次の楽曲データを再生するようにしたのでは、仮想的なDJによる組み合せ再生(いわゆるDJミックス)を楽しんでいる雰囲気が損われる。そこで、制御部1は、現在再生中のターンテーブルがメインであるか否かを調べ、メインであれば、サブのターンテーブルに次の楽曲データを設定する。そして現在再生中の位置の次にある小節開始位置に楽曲終了指示(カットイン、テイル、又はロングテイルのいずれかランダムに決定したもの)を設定する。また、サブのターンテーブルの楽曲データ上の先頭部分、又はランダムに決定した小節開始位置に楽曲開始指示(カットイン、ヘッド、又はロングヘッドのいずれかランダムに決定したもの)を設定する。これによると、楽曲データの移行がDJコマンドに従って行われることとなり、組み合せ再生が行われている雰囲気を損うことがない。
また、現在再生しているターンテーブルがサブである場合、メインのターンテーブルの楽曲が再生開始されるまで待機する(メインでなくサブが再生されている場合、メイン側でブレイク、サブ側でダブのDJコマンドの実行中である場合が想定されるため)。そしてメインのターンテーブルの楽曲が再生開始されると、サブのターンテーブルに次の楽曲データ(現在サブのターンテーブルに設定されている楽曲の次の楽曲)を設定する。
このように、本実施の形態の再生装置によると、初期状態では全く現れないが、「ロック」の楽曲を数多く取り込んでいくと、選択可能な状態となって出現するプロファイル情報などといったものを設定することができる。また別の例では、クリスマス前に、クリスマスソング(例えば「クリスマス」のキーワードを関連情報に含む楽曲データ)をたくさん入れておくと、現れるプロファイル情報といったものを設定することができる。このように、取り込まれている楽曲のジャンルや、処理を行う時期や時刻、その日の天気、気温、その他種々の条件に応じて出現するプロファイル情報を制御することができる。また、各プロファイル情報ごとに、楽曲や映像の再生態様(どのようなジャンルの楽曲や映像を再生するかや、組み合せ方の癖、すなわち利用するDJコマンドの種類やその利用頻度など)を設定することができる。
これにより、取りそろえられたDJのリストから指名によってDJを選択するだけでなく、新たなDJとの出合いといったような、人間的な意外性を演出でき、娯楽性を向上できる。
さらに本実施の形態の制御部1は、カメラを接続可能として、当該カメラにて撮像された画像データの少なくとも一部を切出し、インタフェース画面上に表示することとしてもよい。例えばCDから楽曲データを取り込んだ場合、各楽曲データに、どのCDから取り込んだかを表すアルバムタイトル情報を関連付けておく。そしてカメラにてCDのジャケットを撮影した画像データの入力を受けて、制御部1が、当該画像データにアルバムタイトル情報を関連付けてハードディスク等に保持しておく。そしてインタフェース画面を表示する際、再生している楽曲データに関連したアルバムタイトル情報を取得し、当該取得したアルバムタイトル情報に関連付けされた画像データを画面上に表示するようにしてもよい。
本発明の再生装置の例を表す構成ブロック図である。 コントローラの例を表す斜視図である。 楽曲データの一例を表す説明図である。 関連情報部の内容例を表す説明図である。 プロファイル情報の例を表す説明図である。 本発明の再生装置によって実行されるプログラムの例を表す機能ブロック図である。 プロファイル情報を提示する処理の例を表すフローチャート図である。 ユーザインタフェースの画面例を表す説明図である。
符号の説明
1 制御部、2 画像処理部、3 音声処理部、4 表示制御部、6 ディスクドライブ、7 記憶部、8 操作部、9 通信部、13 コントローラ、20 把持部、21,22 操作部、23 アナログ操作部、24 スタートボタン、25 セレクトボタン、26 モード選択スイッチ、27 発光ダイオード、28,29 ボタン、31 プロファイル選択部、32 プレイリスト生成部、33 再生制御部、40 ターンテーブルオブジェクト、41 楽曲表示部、42 ボリュームオブジェクト、43 ビートガイド表示部、44 カットオフスライダオブジェクト。

Claims (11)

  1. 複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生装置であって、
    組み合せ再生に係る再生規則を複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに提示条件を関連付けて保持する条件保持手段と、にアクセス可能に接続され、
    前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する提示対象選択手段と、
    前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる規則選択手段と、
    前記選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う再生手段と、
    を含むことを特徴とする再生装置。
  2. 請求項1に記載の再生装置であって、
    前記提示条件は、前記関連情報に係る条件を含み、
    提示対象選択手段は、前記複数の楽曲または映像データの各々について、各楽曲または映像に係る関連情報を取得して、当該取得した関連情報を参照し、前記提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する
    ことを特徴とする再生装置。
  3. 請求項2に記載の再生装置であって、
    前記関連情報には、楽曲または映像のジャンルに係る情報を含むことを特徴とする再生装置。
  4. 請求項2または3に記載の再生装置であって、
    前記再生規則は、楽曲または映像の選択に係る規則を含むことを特徴とする再生装置。
  5. 請求項4に記載の再生装置であって、
    前記楽曲または映像の選択に係る規則は、前記関連情報に基づいて楽曲または映像を選択する規則であることを特徴とする再生装置。
  6. 請求項5に記載の再生装置であって、
    前記提示条件は、保持されている楽曲又は映像のうち、前記関連情報に基づく選択規則によって選択される楽曲又は映像の数に関わる条件であることを特徴とする再生装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の再生装置であって、
    前記提示条件は、日時に係る条件を含み、
    前記規則選択手段は、日時の情報を参照し、前記提示条件を満足する再生規則の一つを選択する
    ことを特徴とする再生装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の再生装置であって、
    前記再生手段は、再生規則によって選択された再生候補のうち、先行曲と後続曲との再生速度の差が予め定めた値より小さくなるよう再生曲順を定める
    ことを特徴とする再生装置。
  9. 複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生方法であって、
    組み合せ再生に係る再生規則を、複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに、提示条件を関連付けて保持する条件保持手段とを備えたコンピュータに、
    前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択させ、
    前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れさせて、
    当該選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行わせることを特徴とする再生方法。
  10. 複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生するプログラムであって、
    組み合せ再生に係る再生規則を、複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに、提示条件を関連付けて保持する条件保持手段とを備えたコンピュータに、
    前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択させる手順と、
    前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる手順と、
    当該選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う手順と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 複数の楽曲または映像データを用いて、楽曲または映像を組み合せ再生する再生システムであって、
    組み合せ再生に係る再生規則を複数保持する規則保持手段と、前記再生規則ごとに提示条件を関連付けて保持する条件保持手段と、
    前記条件保持手段に保持されている提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する提示対象選択手段と、
    前記選択された提示対象の再生規則の一覧を提示し、当該一覧からユーザの選択操作を受け入れる規則選択手段と、
    前記選択操作がされた再生規則に基づいて、前記複数の楽曲または映像データを用いた楽曲または映像の組み合せ再生を行う再生手段と、
    を有し、
    前記提示条件は、前記関連情報に係る条件を含み、
    前記提示対象選択手段は、前記複数の楽曲または映像データの各々について、各楽曲または映像に係る関連情報を取得して、当該取得した関連情報を参照し、前記提示条件が満足される再生規則を提示対象として選択する
    ことを特徴とする再生システム。
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