JP3314405B2 - フィルムコンデンサ - Google Patents

フィルムコンデンサ

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JP3314405B2 JP08120992A JP8120992A JP3314405B2 JP 3314405 B2 JP3314405 B2 JP 3314405B2 JP 08120992 A JP08120992 A JP 08120992A JP 8120992 A JP8120992 A JP 8120992A JP 3314405 B2 JP3314405 B2 JP 3314405B2
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哲 西山
直人 鞍谷
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/14Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using spraying techniques to apply the conductive material, e.g. vapour evaporation
    • H05K3/146By vapour deposition
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はフィルムコンデンサに関し、より
詳細にはプラスチック基体フィルムと金属薄膜との密着
性を改善するために金属珪素中間層を設けたフィルムコ
ンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、図3に示したような、ポリプロピレン(PP)フィ
ルム及びポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムのようなプラスチックフィルム20にアルミニウム薄
膜21を蒸着したコンデンサ用フィルムが知られてお
り、アルミニウムのような金属薄膜を形成する手法とし
て、真空蒸着法等の各種PVD(Physical Vapor Depos
ition:物理蒸着)法やCVD(Chemical Vapor Deposit
ion:化学気相成長)法等が挙げられる。
【0003】CVD法は気相から原料を供給し、化学反
応によって基体上に膜を形成するものであり、基体表面
での反応速度が高温になるほど大きくなるので、一般に
基体の温度を高くすることによって成膜が行われてい
る。そのため、基体と薄膜の密着性が高いという利点を
有するが、例えば、基体がPPフィルムやPETフィル
ムのように耐熱温度が低いものに対しては使用できない
という問題があった。
【0004】一方、PVD法はCVD法よりも低温下で
成膜できるため、耐熱温度が低い基体に対しても適用す
ることができるが、CVD法に比較して薄膜の密着性が
劣り、特に、プラスチックフィルム上にPVD法で金属
薄膜を成膜する場合、金属に対するプラスチックフィル
ムの濡れ性が悪く、通常の真空蒸着だけでは薄膜が剥離
してしまうという課題があった。
【0005】そこで、フィルム表面の濡れ性を改善する
ために、フィルム表面にプラズマ処理やコロナ放電処理
を施すことによって、フィルム表面の濡れ性を改善し、
金属薄膜の密着性を向上させようとする方法が提案され
ている。しかし、上記手法では長期使用(例えば、ヒー
トサイクル)に対して、まだ十分な密着力が得られてい
ないという課題があった。
【0006】また、このような方法によりフィルム表面
に金属薄膜を蒸着したメタライジングフィルムをフィル
ムコンデンサに用い、電圧を印加した際、電極となる金
属薄膜にフィルム内部からの酸素が拡散し、酸化物(例
えば Al2O3)となり、電極として働かなくなり、コンデ
ンサ容量が変化する等、金属薄膜の物性の変化や安定性
の劣化が生じたりすることは避けられないという課題が
あった。
【0007】本発明は上記記載の課題に鑑みなされたも
のであり、耐熱性の低い基体上にも密着性の高い金属薄
膜が形成されたメタライジングフィルム及びその製造方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、プラス
チック基体フィルム上に金属珪素中間層と金属薄膜とが
順次形成されており、(i)前記金属珪素中間層の形成
中又は形成後、(ii)前記金属薄膜の形成中又は形成後
の少なくとも1つの工程で不活性ガスイオンの照射を行
うことにより前記プラスチックフィルムと前記中間層及
び/又は該中間層と前記金属薄膜との界面において、そ
れぞれの構成元素の化合物層が形成されてなるフィルム
コンデンサが提供される。
【0009】本発明において用いられるプラスチック基
体フィルムのプラスチックの材質は特に限定されない。
しかし、通常、フィルムコンデンサ用フィルムに用いら
れるポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂等が好ましい。
【0010】プラスチック基体フィルムの厚みはコンデ
ンサ、プリント基板又は包装用等用途によって適宜選定
されるが、例えば、コンデンサ用フィルムとしては5〜
50μmが好ましい。本発明におけるプラスチック基体
フィルム上への金属珪素中間層と金属薄膜との積層には
イオン蒸着薄膜形成装置を用いて行うことができる。こ
のイオン蒸着薄膜形成装置として、例えば、図2に示し
たように、真空容器(図示せず)と、真空容器内の上部
に配設された基体ホルダ10と、第1及び第2の電子ビ
ーム蒸発源13、14と、イオン源12とを含んで構成
されている装置を用いることができ、イオン源12とし
てはバケット型、カウマン型等を用いることができる。
また、金属珪素及び金属薄膜の膜厚はプラスチック基体
フィルム近傍に配設された膜厚モニターを用いてプラス
チック基体フィルムに到達する蒸発元素の量を測定して
調節することができ、プラスチック基体フィルムに到達
するイオンの個数はプラスチック基体フィルム近傍に配
設されたイオン電流測定器で計測することによって調節
することができる。
【0011】本発明において、プラスチック基体フィル
ム上に中間層を形成する前に予めプラスチック基体フィ
ルム表面を不活性ガスイオンでスパッタリングすること
により清浄化することが好ましい。その際の好ましい条
件は真空容器内圧力が2×10-4〜2×10-5Torr
程度、イオン照射エネルギーが2〜5keV程度、ヘリ
ウム、アルゴン等の不活性ガスイオンの全照射量が1〜
2×1015ions/cm2 程度である。またスパッタ
リングの際のイオン照射はプラスチック基体フィルムに
対し、イオンの入射角度が0〜90°まで、特に限定さ
れるものではない。
【0012】プラスチック基体フィルム上への金属珪素
中間層の形成は、例えば、金属珪素を蒸発源とし、これ
に電子ビームを照射して金属珪素を蒸発させる真空蒸着
で行うことができる。この際の金属珪素中間層の膜厚は
50〜300Å程度、好ましくは100〜200Å程度
である。次に、金属珪素中間層上に金属薄膜が形成され
る。この金属薄膜の形成も金属珪素中間層の形成と同様
に真空蒸着で行うことができる。この際の金属薄膜の膜
厚は用途によって選定されるが、一般に数千Å〜数μm
であり、蒸発源に用いる金属は特に限定されない。しか
し、一般にアルミニウム、亜鉛、銅、ニッケル、銀また
はこれらの合金等が用いられる。
【0013】本発明において、例えば、イオン蒸着薄膜
形成装置を用いてプラスチック基体フィルム上に金属珪
素中間層と金属薄膜とを順次形成する際、金属珪素中間
層の形成中または形成後、あるいは金属薄膜の形成中ま
たは形成後のいずれかの工程で不活性ガスイオンを前記
プラスチック基体フィルム上に照射することができる
が、金属珪素中間層の形成中または形成後、及び金属薄
膜の形成中形成後の両工程で不活性ガスイオンを前記プ
ラスチック基体フィルム上に照射することが好ましい。
【0014】本発明におけるプラスチック基体フィルム
上に金属珪素中間層と金属薄膜とを順次形成し、不活性
ガスイオンを照射する際の真空容器内圧力は2×10-4
〜2×10-5Torr程度が好ましく、不活性ガスイオ
ンのイオン照射エネルギーは500eV〜20keV程
度、イオンの全照射量は1.0×1015〜1.0×10
17ions/cm2 程度が好ましい。
【0015】なお、金属薄膜の形成中または形成後に不
活性ガスイオンを照射する際の膜厚は50〜200Å程
度が好ましく、200Å以上の膜厚を必要とする場合
は、さらにイオン照射をせずに数千Å〜数μmまで成膜
してもよい。また、不活性ガスイオンとしてはヘリウ
ム、ネオン、アルゴン及びそれらの混合ガスのイオンを
用いることができる。
【0016】本発明においては、上記の処理によって化
合物層が形成されていると考えられる。化合物層とはプ
ラスチック基体フィルムと中間層との界面ではプラスチ
ック基体フィルムを構成する元素、例えば、炭素、酸
素、水素等と珪素原子との結合を有する層、中間層と金
属薄膜との界面では珪素と金属原子との結合を有する層
である。
【0017】なお、イオン照射エネルギー及びイオンの
全照射量は用いるプラスチック基体フィルムの種類、成
膜速度、成膜の膜厚等によって異なるので、その都度、
プラスチック基体フィルム、中間層及び金属薄膜の密着
力がもっとも良好となる条件を選択するのが好ましい。
また、上記のメタライジングフィルムを用いてフィルム
コンデンサを形成した場合、フィルムコンデンサ用の基
体フィルムと金属薄膜との間に少なくとも一層の金属珪
素からなる中間層を有することとなり、さらに、コンデ
ンサ用基体フィルムと金属珪素からなる中間層との間、
及び中間層と金属薄膜との間にフィルムコンデンサ用基
体フィルムの構成元素と珪素とからなる化合物層が形成
されることとなる。
【0018】本発明において形成される化合物層とは、
プラスチック基体フィルムと中間層との界面ではプラス
チック基体フィルムを構成する元素である炭素、酸素及
び水素等と珪素原子との結合を有する層であり、中間層
と金属薄膜との界面では珪素と金属原子との結合を有す
る層である。なお、イオン照射エネルギー及びイオンの
全照射量は用いるプラスチック基体フィルムの種類、成
膜速度、成膜の膜厚等によって異なるので、その都度、
プラスチック基体フィルム、中間層及び金属薄膜の密着
力がもっとも良好となる条件を選択するのが好ましい。
【0019】
【作用】本発明において、プラスチック基体フィルム上
に金属珪素中間層と金属薄膜とを積層する際、さらに、
前記金属珪素中間層の形成中または形成した後に不活性
ガスイオンのイオン照射を行う場合には、図1に示した
ように、プラスチック基体フィルム1と金属珪素中間層
2との界面で、プラスチック基体フィルムを構成する元
素である炭素、酸素及び水素等と珪素原子との活性な化
合物層5が形成され、C−Si、0−Si、H−Si、
CH−Si、OH−Si等の結合が生じ、プラスチック
基体フィルム1と金属珪素中間層2との密着力が向上す
る。さらに、プラスチック基体フィルム1を構成する元
素であるC、O等の元素がイオンからのエネルギーを受
けて活性化し、よりC−Si、0−Si、H−Si、C
H−Si、OH−Siの結合を促進させ、プラスチック
基体フィルム1と金属珪素中間層2との密着性を増大さ
せる。
【0020】また、前記金属薄膜中間層2の形成中また
は形成した後に不活性ガスイオンを照射する場合には、
金属珪素中間層2と金属薄膜3との界面で、珪素と金属
原子との化合物層4が形成され、Si−金属等の結合が
生じ、金属珪素中間層2と金属薄膜3との密着力が向上
する。
【0021】
【実施例】本発明に係るメタライジングフィルムの製造
方法で用いられるイオン蒸着薄膜形成装置を図面に基づ
いて説明する。イオン蒸着薄膜形成装置は、図2に示し
たように、真空容器(図示せず)と、真空容器内の上部
に配設された基体ホルダ10と、第1及び第2の電子ビ
ーム蒸発源13、14と、バケット型イオン源12とを
含んで構成されている。
【0022】真空容器に内装された基体ホルダ10はプ
ラスチック基体フィルム1のイオン照射に伴う熱的ダメ
ージを少なくするようにフィルム基体を冷却するための
冷却管(図示せず)が埋設されており、基体ホルダ10
近傍には蒸着膜の膜厚をモニターする膜厚モニター11
が配設されており、さらに、イオン源12によるプラス
チック基体フィルム1へのイオン照射量を測定するため
のイオン電流計測器15が配設されている。また、基体
ホルダ10に配置されたプラスチック基体フィルム1に
対して対向する位置に第1及び第2の電子ビーム蒸発源
13、14が配設されており、さらに、所望のイオンを
供給するためのガス導入管(図示せず)に接続されたバ
ケット型イオン源12が配設されている。そして、真空
容器は真空排気を行うために真空ポンプ(図示せず)に
接続されている。
【0023】次に、上記のイオン蒸着薄膜形成装置を用
いてプラスチック基体フィルム上にAlの金属薄膜を形
成する場合について図1及び図2に基づいて説明する。 実施例1 プラスチック基体フィルム1として厚さ30μmのPE
Tフィルムを用い、このPETフィルムを基体ホルダ1
0に固定し、真空容器内圧力を2×10-5Torr、イ
オン照射エネルギー2keV、イオン照射角度45°
で、アルゴンイオンの全照射量2×1015ions/c
2 を照射し、プラスチック基体フィルム1の表面の清
浄化を行った。
【0024】そして、表面の清浄化を行ったPETフィ
ルム上に、第1の電子ビーム蒸発源13で金属珪素に電
子ビームを照射して、約100Åの珪素薄膜2を形成し
た。次いで、珪素薄膜2を形成したPETフィルムに、
バケット型イオン源12よりアルゴンイオンをイオン照
射エネルギー5keVで、アルゴンイオンの全照射量3
×1015ions/cm2 を照射した。このアルゴンイ
オン照射によりPETフィルムと金属珪素との密着性が
向上することとなる。
【0025】さらに、珪素薄膜2を形成しアルゴンイオ
ンを照射したPETフィルムに、第2の電子ビーム蒸発
源14でアルミニウムに電子ビームを照射して、約20
0Åの金属薄膜であるアルミニウム薄膜3を形成すると
同時に、バケット型イオン源12よりアルゴンイオンを
イオン照射エネルギー10keVで、アルゴンイオンの
全照射量2×1015ions/cm2 を照射した。その
後、再度アルミニウム薄膜3を、例えば、1000Å程
度の膜厚まで真空蒸着により成膜した。
【0026】このように、PETフィルム上に形成した
アルミニウム薄膜3は、アルゴンイオンの照射を行わな
いでアルミニウム薄膜を形成した場合と比較して、約1
5倍以上密着力が向上する結果が得られた。 実施例2 プラスチック基体フィルム1として厚さ30μmのPP
フィルムを用い、上記と同様の方法でプラスチック基体
フィルム1の表面の清浄化を行った。
【0027】そして、上記と同様に、表面の清浄化を行
ったPPフィルム上に約100Åの珪素薄膜2を形成
し、アルゴンイオンを照射し、上記と同様の方法でPP
フィルム上に珪素薄膜2を形成し、バケット型イオン源
12よりアルゴンイオンをイオン照射エネルギー5ke
Vで、アルゴンイオンの全照射量3×1015ions/
cm2 を照射した。
【0028】さらに、珪素薄膜2を形成しアルゴンイオ
ンを照射したPPフィルムに、第2の電子ビーム蒸発源
14でアルミニウムに電子ビームを照射して、約100
Åの金属薄膜であるアルミニウム薄膜3を形成した後、
バケット型イオン源12よりアルゴンイオンをイオン照
射エネルギー10keVで、アルゴンイオンの全照射量
2×1015ions/cm2 を照射した。その後、再度
アルミニウム薄膜3を、例えば、1000Å程度の膜厚
まで真空蒸着により成膜した。
【0029】このように、PPフィルム上に形成したア
ルミニウム薄膜3は、アルゴンイオンの照射を行わない
でアルミニウム薄膜を形成した場合と比較して、約10
倍以上密着力が向上する結果が得られた。
【0030】
【発明の効果】本発明のフィルムコンデンサによれば、
プラスチック基体フィルム上に金属珪素中間層と金属薄
膜とを積層する際、さらに、金属珪素中間層の形成中又
は形成した後に不活性ガスイオンのイオン照射を行う場
合には、プラスチック基体フィルムと金属珪素中間層と
の界面で、プラスチック基体フィルムを構成する元素で
ある炭素、酸素及び水素等と珪素原子との活性な化合物
層が形成され、C−Si、O−Si、H−Si、CH−
Si、OH−Si等の結合が生じ、プラスチック基体フ
ィルムと金属珪素中間層との密着力が向上する。さら
に、プラスチック基体フィルムを構成する元素である
C、O等の元素がイオンからのエネルギーを受けて活性
化し、よりC−Si、O−Si、H−Si、CH−S
i、OH−Siの結合を促進させ、プラスチック基体フ
ィルムと金属珪素中間層との密着性を増大させることが
できる。
【0031】従って、例えば、このメタライジングフィ
ルムを用いてコンデンサを製造した場合には製品の安定
性を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるメタライジングフィルムの断面
図である。
【図2】本発明に係わるメタライジングフィルムの製造
方法で用いるイオン蒸着薄膜形成装置を示す概略断面図
である。
【図3】従来のフィルムコンデンサ用フィルムの断面図
である。
【符号の説明】
1 プラスチック基体フィルム 2 珪素薄膜(中間層) 3 アルミニウム薄膜(金属薄膜) 4 化合物層 5 化合物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鞍谷 直人 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (72)発明者 岡崎 泰三 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−87818(JP,A) 特開 昭60−141869(JP,A) 特開 平3−68754(JP,A) 特開 平2−163366(JP,A) 特公 昭55−30535(JP,B1) 実公 昭44−17674(JP,Y1) A.A.GALUSKA,Mecha nisms of adhesion enhancement suing reactive ion mixin g,Nuclear Instrume nts and Methods in Physics Research, 1991,Vol.59/60,No.Pt− 1,p.487−490 P.BODO AND J.−E.S UNDGREN,Titanium d eposition onto ion −bombarded and pla sma−treated polydi methylsiloxane,Thi n Solid Films,1986,V ol.136,No.1,p.147−159 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/265 H01G 4/24 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基体フィルム上に金属珪素
    中間層と金属薄膜とがこの順に形成されてなるフィルム
    コンデンサであって、 前記中間層の形成前に、プラスチック基体フィルム表面
    にイオン照射エネルギー2〜5keV、イオン照射量1
    〜2×1015ions/cm2で不活性ガスイオンが照
    射され、 さらに(i)前記中間層の形成中又は形成後あるいは(i
    i)前記金属薄膜の形成中又は形成後の少なくとも1つ
    の工程において、イオン照射エネルギー500eV〜2
    0keV、イオン照射量1.0×1015〜1.0×10
    17ions/cm2で不活性ガスイオンが照射されて、
    前記プラスチックフィルムと前記中間層及び/又は該中
    間層と前記金属薄膜との界面において、それぞれの構成
    元素の化合物層が形成されてなるフィルムコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
A.A.GALUSKA,Mechanisms of adhesion enhancement suing reactive ion mixing,Nuclear Instruments and Methods in Physics Research,1991,Vol.59/60,No.Pt−1,p.487−490
P.BODO AND J.−E.SUNDGREN,Titanium deposition onto ion−bombarded and plasma−treated polydimethylsiloxane,Thin Solid Films,1986,Vol.136,No.1,p.147−159

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