JP3314367B2 - 鍵盤楽器 - Google Patents
鍵盤楽器Info
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- JP3314367B2 JP3314367B2 JP06865094A JP6865094A JP3314367B2 JP 3314367 B2 JP3314367 B2 JP 3314367B2 JP 06865094 A JP06865094 A JP 06865094A JP 6865094 A JP6865094 A JP 6865094A JP 3314367 B2 JP3314367 B2 JP 3314367B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ピアノ等の鍵盤楽
器に関する。
器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の鍵盤楽器は、図５に示すように、
両側の腕木ａ（一方のみ示す）と、該両側の腕木ａに夫
々ネジ止めされた上パネルｂとから成る鍵盤楽器ケース
ｃが棚板ｄの後端に蝶番ｅにより回動自在に連結され、
該両側の腕木ａには、取付金具ｆにより拍子木ｇが取付
けられ、棚板ｄの前端には、上端がコ字状に折曲された
板状の口棒ｈが固着されている。
両側の腕木ａ（一方のみ示す）と、該両側の腕木ａに夫
々ネジ止めされた上パネルｂとから成る鍵盤楽器ケース
ｃが棚板ｄの後端に蝶番ｅにより回動自在に連結され、
該両側の腕木ａには、取付金具ｆにより拍子木ｇが取付
けられ、棚板ｄの前端には、上端がコ字状に折曲された
板状の口棒ｈが固着されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記鍵盤楽器によれ
ば、鍵盤楽器ケースｃと口棒ｈが取り付けられた棚板ｄ
とは、別体に構成されているので、両者を棚板ｄの後端
において連結して組合せたとき、拍子木ｇと口棒ｈとの
間に隙間ができ易いため、外観上好ましくない。たとえ
隙間がないとしても、押鍵の際の衝撃により口棒ｈと拍
子木ｇとの間で振動音が発生し易い。口棒ｈが金属板材
で形成された場合には、前方に傾くか、あるいは、その
上端部のコ字状折曲部の曲げ角度の誤差により前記隙間
が特にでき易い。本発明は、口棒と拍子木を密着させる
と共にその間で振動音が発生しないようにすることを目
的とするものである。
ば、鍵盤楽器ケースｃと口棒ｈが取り付けられた棚板ｄ
とは、別体に構成されているので、両者を棚板ｄの後端
において連結して組合せたとき、拍子木ｇと口棒ｈとの
間に隙間ができ易いため、外観上好ましくない。たとえ
隙間がないとしても、押鍵の際の衝撃により口棒ｈと拍
子木ｇとの間で振動音が発生し易い。口棒ｈが金属板材
で形成された場合には、前方に傾くか、あるいは、その
上端部のコ字状折曲部の曲げ角度の誤差により前記隙間
が特にでき易い。本発明は、口棒と拍子木を密着させる
と共にその間で振動音が発生しないようにすることを目
的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、請求項１記載のように、拍子木が取り
付けられた楽器ケースと、前端に口棒が取り付けられた
棚板とを、該棚板の後端において連結して組み立てて成
る鍵盤楽器において、前記拍子木および口棒の一方にテ
ーパ部を有する嵌合部材および他方に孔を有する被嵌合
部材を夫々設け、前記嵌合部材をそのテーパ部において
前記被嵌合部材の孔に嵌合させて、前記口棒と拍子木を
密着させたことを特徴とする。
達成するために、請求項１記載のように、拍子木が取り
付けられた楽器ケースと、前端に口棒が取り付けられた
棚板とを、該棚板の後端において連結して組み立てて成
る鍵盤楽器において、前記拍子木および口棒の一方にテ
ーパ部を有する嵌合部材および他方に孔を有する被嵌合
部材を夫々設け、前記嵌合部材をそのテーパ部において
前記被嵌合部材の孔に嵌合させて、前記口棒と拍子木を
密着させたことを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明によれば、拍子木が取り付けられた楽器
ケースと、前端に口棒が取り付けられた棚板とを、該棚
板の後端において連結して組み立てたとき、嵌合部材の
テーパ部が被嵌合部材の孔に嵌合するので、口棒と拍子
木とが密着した状態で固定され、押鍵による衝撃が口棒
に加わっても口棒と拍子木との間で相対的な移動を生ず
ることがなく、振動音を発生しない。しかも、嵌合部材
および被嵌合部材の一方または双方に多少の寸法誤差が
あっても、嵌合部材は被嵌合部材に確実に固定される。
ケースと、前端に口棒が取り付けられた棚板とを、該棚
板の後端において連結して組み立てたとき、嵌合部材の
テーパ部が被嵌合部材の孔に嵌合するので、口棒と拍子
木とが密着した状態で固定され、押鍵による衝撃が口棒
に加わっても口棒と拍子木との間で相対的な移動を生ず
ることがなく、振動音を発生しない。しかも、嵌合部材
および被嵌合部材の一方または双方に多少の寸法誤差が
あっても、嵌合部材は被嵌合部材に確実に固定される。
【０００６】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図１乃至図３は、電子ピアノ等の電子楽器に適用さ
れた本発明の一実施例を示す。同図において、１は、例
えば電子ピアノ等の鍵盤楽器ケース、２は棚板である。
鍵盤楽器ケース１は、両側の腕木３（手前の腕木は示さ
ず）と、該両側の腕木３にネジ止めされた上パネル４と
から成る。棚板２は、図示しない鍵盤を搭載するもの
で、前端の下面には、下端において折曲された例えば金
属製の板状の口棒５が固着され、後端において蝶番６に
より前記鍵盤楽器ケース１と連結されている。前記両側
の腕木３には取付金具７を介して拍子木８が取付られ
る。
る。図１乃至図３は、電子ピアノ等の電子楽器に適用さ
れた本発明の一実施例を示す。同図において、１は、例
えば電子ピアノ等の鍵盤楽器ケース、２は棚板である。
鍵盤楽器ケース１は、両側の腕木３（手前の腕木は示さ
ず）と、該両側の腕木３にネジ止めされた上パネル４と
から成る。棚板２は、図示しない鍵盤を搭載するもの
で、前端の下面には、下端において折曲された例えば金
属製の板状の口棒５が固着され、後端において蝶番６に
より前記鍵盤楽器ケース１と連結されている。前記両側
の腕木３には取付金具７を介して拍子木８が取付られ
る。
【０００７】前記口棒５は、上端においてコ字状に折曲
され、その端縁の両側には、円形の孔９が明けられた水
平舌片１０（一方のみ示す）が一体に設けられ、一方、
前記拍子木８の下面には、例えば円錐台状のダボ１１が
設けられている。このダボ１１を孔９に嵌合したとき、
拍子木８の前面は口棒５の端部の垂壁面に密着した状態
で固定される。
され、その端縁の両側には、円形の孔９が明けられた水
平舌片１０（一方のみ示す）が一体に設けられ、一方、
前記拍子木８の下面には、例えば円錐台状のダボ１１が
設けられている。このダボ１１を孔９に嵌合したとき、
拍子木８の前面は口棒５の端部の垂壁面に密着した状態
で固定される。
【０００８】ダボ１１は、円錐台形状の外に角錐台形状
などテーパを有する棒状体にし、孔９はダボ１１の形状
に合わせた形状にする。
などテーパを有する棒状体にし、孔９はダボ１１の形状
に合わせた形状にする。
【０００９】上記ダボ１１の代わりに、図４に示すよう
に、例えば一側縁を傾斜させてテーパ状にした金属板片
１１ａでもよい。この金属板片１１ａは、口棒５の裏面
に例えば溶接により固着した水平舌片１０ａのスリット
状の孔９ａに嵌合する。
に、例えば一側縁を傾斜させてテーパ状にした金属板片
１１ａでもよい。この金属板片１１ａは、口棒５の裏面
に例えば溶接により固着した水平舌片１０ａのスリット
状の孔９ａに嵌合する。
【００１０】上記した円錐台形状などのダボ１１や金属
板片１１ａの嵌合部材を、そのテーパ部において被嵌合
部材の水平舌片１０，１０ａの孔９，９ａに嵌合したこ
とにより、寸法誤差があっても両者の固定が容易に且つ
確実に行なわれ、押鍵の衝撃によっても口棒５と拍子木
８との間で振動音が発生しない。
板片１１ａの嵌合部材を、そのテーパ部において被嵌合
部材の水平舌片１０，１０ａの孔９，９ａに嵌合したこ
とにより、寸法誤差があっても両者の固定が容易に且つ
確実に行なわれ、押鍵の衝撃によっても口棒５と拍子木
８との間で振動音が発生しない。
【００１１】前記実施例のように、口棒５を金属性の板
状体で構成したとき、ダボ１１又は金属板片１１ａが水
平舌片１０の孔９又は水平舌片１０ａの孔９ａに嵌合す
るので、口棒５は前方に傾くかあるいはコ字状折曲部の
曲げ角度の誤差により口棒５と拍子木８との間に隙間が
できることがなく、外観が損なわれることがない。
状体で構成したとき、ダボ１１又は金属板片１１ａが水
平舌片１０の孔９又は水平舌片１０ａの孔９ａに嵌合す
るので、口棒５は前方に傾くかあるいはコ字状折曲部の
曲げ角度の誤差により口棒５と拍子木８との間に隙間が
できることがなく、外観が損なわれることがない。
【００１２】鍵盤のメインテナンスは、図３に示すよう
に、鍵盤楽器ケース１の前端部を持ち上げて、ダボ１１
を口棒５の水平舌片１０の孔９から外し、後方に回動し
て行う。前記実施例は電子ピアノ等の電子楽器である
が、アコーステックピアノ等にも適用できることは勿論
である。
に、鍵盤楽器ケース１の前端部を持ち上げて、ダボ１１
を口棒５の水平舌片１０の孔９から外し、後方に回動し
て行う。前記実施例は電子ピアノ等の電子楽器である
が、アコーステックピアノ等にも適用できることは勿論
である。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、拍子木が取り付けられ
た楽器ケースと口棒が取り付けられた棚板とを別体に構
成し、両者を、棚板の後端において連結して組み立てて
も、拍子木と口棒との間に隙間ができることがないの
で、外観が損なわれることがなく、また、押鍵の際の衝
撃が口棒に加わっても、電子楽器の場合には、更に楽器
ケースに設けたスピーカの発生する音によっても口棒と
拍子木の間で振動音が発生しないという効果を有する。
更に、前記嵌合部材にテーパ部を設け、テーパ部におい
て嵌合部材を被嵌合部の孔に嵌合するようにしたので、
嵌合部材と被嵌合部材の孔に多少の寸法誤差があって
も、嵌合部材を被嵌合部に確実に固定することができる
という効果を有する。
た楽器ケースと口棒が取り付けられた棚板とを別体に構
成し、両者を、棚板の後端において連結して組み立てて
も、拍子木と口棒との間に隙間ができることがないの
で、外観が損なわれることがなく、また、押鍵の際の衝
撃が口棒に加わっても、電子楽器の場合には、更に楽器
ケースに設けたスピーカの発生する音によっても口棒と
拍子木の間で振動音が発生しないという効果を有する。
更に、前記嵌合部材にテーパ部を設け、テーパ部におい
て嵌合部材を被嵌合部の孔に嵌合するようにしたので、
嵌合部材と被嵌合部材の孔に多少の寸法誤差があって
も、嵌合部材を被嵌合部に確実に固定することができる
という効果を有する。
【図１】 腕木の一方を取外した本発明の一実施例の側
面図
面図
【図２】 （Ａ）及び（Ｂ）は上記実施例の要部の断面
図及び分解斜視図
図及び分解斜視図
【図３】 鍵盤楽器ケースを持ち上げたときの上記実施
例の側面図
例の側面図
【図４】 他の実施例の要部の斜視図
【図５】 腕木の一方を取外した従来の鍵盤楽器の側面
図
図
１ 鍵盤楽器ケース ２ 棚板 ５ 口棒 ８ 拍子木 ９，９ａ 孔 １０，１０ａ 水平舌片 １１ ダボ １１ａ 金属板片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平３−8390（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−189691（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−18987（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−156822（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−122618（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭60−35106（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭55−16307（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭49−44107（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G10C 3/12 G10C 3/02 G10B 3/12 G10B 3/00
Claims (1)
- 【請求項１】 拍子木が取り付けられた楽器ケースと、
前端に口棒が取り付けられた棚板とを、該棚板の後端に
おいて連結して組み立てて成る鍵盤楽器において、前記
拍子木および口棒の一方にテーパ部を有する嵌合部材お
よび他方に孔を有する被嵌合部材を夫々設け、前記嵌合
部材をそのテーパ部において前記被嵌合部材の孔に嵌合
させて、前記口棒と拍子木を密着させたことを特徴とす
る鍵盤楽器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06865094A JP3314367B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 鍵盤楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06865094A JP3314367B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 鍵盤楽器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07281662A JPH07281662A (ja) | 1995-10-27 |
| JP3314367B2 true JP3314367B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=13379798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06865094A Expired - Fee Related JP3314367B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 鍵盤楽器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4640700B2 (ja) * | 2005-07-21 | 2011-03-02 | ヤマハ株式会社 | 鍵盤装置 |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP06865094A patent/JP3314367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07281662A (ja) | 1995-10-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |