JP3313702B2 - 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム - Google Patents

緊急通報システム端末機器および緊急通報システム

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JP3313702B2 JP2001127893A JP2001127893A JP3313702B2 JP 3313702 B2 JP3313702 B2 JP 3313702B2 JP 2001127893 A JP2001127893 A JP 2001127893A JP 2001127893 A JP2001127893 A JP 2001127893A JP 3313702 B2 JP3313702 B2 JP 3313702B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載されて、交通事故や急病などの緊急時に警察や消
防署あるいは緊急通報センターなど緊急通報システムを
管轄するセンターに、現在の車両の位置情報、登録車両
などのデータや緊急事態の状況を送信する機能を有する
緊急通報システム端末機器とそれを用いた緊急通報シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの車両に搭載されて、
警察や消防署あるいは緊急通報センターなどの緊急通報
システムを管轄するセンターに通信事業者の基地局など
を経由して電話発信処理を行う緊急通報連絡手段を備え
た緊急通報システム端末機器が知られている。
【0003】従来の緊急通報システム端末機器は、外部
接続機器を接続するインターフェースと、前記インター
フェースに接続された外部接続機器と緊急通報システム
端末機器内の無線通信機能を有する緊急通報連絡手段を
結ぶ信号経路を有していないために、前記緊急通報シス
テム端末機器に無線通信機能を具備しているにも関わら
ず、情報端末などの外部接続機器を接続して、データ通
信や音声通話を行うことができなかった。
【0004】また、特開平11−250378号公報に
は、事故緊急通報装置に含まれる無線機をハンドセット
またはパーソナルコンピュータに接続する選択手段を設
け、無線機を使用してハンドセットによる音声通話また
はパーソナルコンピュータ接続によるデータ通信を行う
構成が開示されている。しかしながら、ハンドセットに
よる音声通話あるいはパーソナルコンピュータ接続によ
るデータ通信を行うために、通話選択回路あるいはデー
タ通信選択回路を設けて、この選択回路を手動で作動さ
せて緊急通報連絡時以外の通常時にはハンドセットによ
る通話あるいはパーソナルコンピュータ接続によるデー
タ通信を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の緊急
通報システム端末機器では、外部接続機器からの電源制
御ができないために、外部接続機器に依存した動作を行
うことができなかった。もしくは電源制御を行うことが
できないために、無線通信機能を有する緊急通報連絡手
段の立ち上げ時のイニシャルデータの取得ができないな
どの問題を有していた。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、緊急通報連絡処理時以外の通常時に
は、外部接続機器からの制御で無線通信機能を有する緊
急通報連絡手段の電源制御を行い、緊急通報連絡処理時
や保守点検動作時等では、緊急通報システム端末機器自
体の制御で緊急通報連絡手段の電源制御を行うようにす
ることで、通常時には外部接続機器を接続してデータ通
信や音声通信を可能とした緊急通報システム端末機器と
緊急通報システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の発明は、車両に搭載され
緊急時に緊急通報システムを管轄するセンターに緊急通
報連絡処理を行う緊急通報システム端末機器において、
外部接続機器を接続するインターフェースと、前記イン
ターフェースに接続された前記外部接続機器と前記緊急
通報システム端末機器内の無線通信機能を具備する緊急
通報連絡手段とを結ぶ信号経路と、前記信号経路の接続
を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記外部接
続機器から出力される信号を入力すると共に、前記外部
接続機器から出力された信号に基づいて前記緊急通報連
絡手段に対して前記緊急通報連絡手段の電源制御を行う
信号を出力する機能を有する構成を備えている。この構
成により、通常時には外部接続機器からの電源制御が行
え、緊急通報連絡処理時や保守点検動作時には緊急通報
システム端末機器自体での電源制御を可能としたもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項2記載の発明は、前
記外部接続機器から出力される信号と、前記制御部から
前記緊急通報連絡手段に対して出力される信号が携帯電
話の標準インターフェース信号である携帯機操作部制御
信号の第1信号と、第2信号であるように構成したもの
である。この構成により、外部接続機器並びに制御部か
ら出力される携帯機操作部制御信号の第1信号と、第2
信号を用いて携帯電話の標準インターフェースで緊急通
報連絡手段の電源制御を行うことができる。
【0009】また、本発明の請求項3記載の発明は、前
記制御部は、緊急通報連絡処理時以外の通常時には、前
記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号
と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段
の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に対して
出力するよう構成したものである。この構成により、制
御部は、外部接続機器から緊急通報連絡手段への電源制
御を行え、外部接続機器に依存した動作を実現できる。
【0010】また、本発明の請求項4記載の発明は、前
記制御部は、前記制御部への前記外部接続機器からの制
御信号が“H”の場合、前記緊急通報連絡手段の制御信
号に対して“H”を出力し、前記外部接続機器からの制
御信号が“L”の場合、前記緊急通報連絡手段の制御信
号に対して“L”を出力するように機能する構成を有す
るものである。この構成により、制御部は、外部接続機
器の信号ステータスを制御部が監視し、信号ステータス
によって制御部は緊急通報連絡手段への電源制御を行
い、制御部から緊急通報連絡手段を信号制御することが
できる。
【0011】また、本発明の請求項5記載の発明は、前
記制御部は、緊急通報連絡処理時には、前記外部接続機
器からの制御信号の信号ステータスとは無関係に、前記
制御部からの制御により前記緊急通報連絡手段の制御信
号を出力する機能を有する構成としたものである。この
構成により、制御部は、緊急通報連絡処理時には、外部
接続機器からの制御信号の信号ステータスとは無関係
に、制御部から緊急通報連絡手段へ制御信号を出力する
ことができる。
【0012】また、本発明の請求項6記載の発明は、前
記制御部は、緊急通報連絡処理終了時は、前記外部接続
機器からの制御信号の信号ステータスを前記緊急通報連
絡手段の制御信号に出力する機能を有する構成としたも
のである。この構成により、制御部は、緊急通報連絡処
理終了時は、緊急通報連絡手段から開放して外部接続機
器から緊急通報連絡手段へ制御信号の信号ステータスを
出力することができる。
【0013】また、本発明の請求項7記載の発明は、前
記制御部は、前記外部接続機器が接続されている場合の
み、前記外部接続機器からの制御信号の信号ステータス
を前記緊急通報連絡手段の制御信号に出力し、前記外部
接続機器が接続されていない場合、前記制御部からの制
御により前記緊急通報連絡手段の制御信号を出力する機
能を有するよう構成したものである。この構成により、
制御部は、外部接続機器の接続如何によって緊急通報連
絡手段の制御信号に出力できる主体を外部接続機器又は
制御部に変更することができる。
【0014】また、本発明の請求項8記載の発明は、前
記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の保守点検
時には、前記外部接続機器からの制御信号の信号ステー
タスとは無関係に、前記制御部からの制御により前記緊
急通報連絡手段の制御信号を出力する機能を有するよう
構成したものである。この構成により、制御部は、緊急
通報システム端末機器の保守点検時には、外部接続機器
からの制御信号の信号ステータスとは無関係に、制御部
からの制御により緊急通報連絡手段の制御信号に出力す
ることができる。
【0015】また、本発明の請求項9記載の発明は、前
記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の電源投入
後に、前記制御部が前記外部接続機器の接続を確認した
場合、前記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御する制御
信号を出力し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源をオ
ンする制御信号を出力する制御を行い、その後前記外部
接続機器からの制御信号の信号ステータスを前記緊急通
報連絡手段の制御信号に出力する機能を有するよう構成
したものである。この構成により、制御部は、電源投入
後に、制御部が外部接続機器の接続を確認した場合に
は、外部接続機器からの制御信号の信号ステータスを緊
急通報連絡手段の制御信号に出力しうるようにすること
ができる。
【0016】また、本発明の請求項10記載の発明は、
前記制御部は、緊急通報連絡処理の終了後に、前記緊急
通報連絡手段の電源をオフ制御する制御信号を出力し、
続いて前記緊急通報連絡手段の電源をオンする制御信号
を出力する制御を行い、その後前記外部接続機器からの
制御信号の信号ステータスを前記緊急通報連絡手段の制
御信号に出力する機能を有するよう構成したものであ
る。この構成により、制御部は、緊急通報連絡処理の終
了後に、外部接続機器からの制御信号の信号ステータス
を緊急通報連絡手段の制御信号に出力しうるようにする
ことができる。
【0017】また、本発明の請求項11記載の発明は、
前記制御部は、保守点検終了後に、前記緊急通報連絡手
段の電源をオフ制御する制御信号を出力し、続いて前記
緊急通報連絡手段の電源をオンする制御信号を出力する
制御を行い、その後前記外部接続機器からの制御信号の
信号ステータスを前記緊急通報連絡手段の制御信号に出
力する機能を有するよう構成したものである。この構成
により、制御部は、保守点検終了後に、外部接続機器か
らの制御信号の信号ステータスを緊急通報連絡手段の制
御信号に出力しうるようにすることができる。
【0018】また、本発明の請求項12記載の発明は、
前記制御部は、前記制御部への前記外部接続機器からの
携帯機操作部制御信号の第1信号の入力が“H”の場
合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
1信号に対して“H”を出力し、前記外部接続機器から
の携帯機操作部制御信号の第1信号の入力が“L”の場
合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
1信号に対して“L”を出力するように機能する構成を
有している。この構成により、制御部は、外部接続機器
から緊急通報連絡手段の電源制御を行うことができる。
【0019】また、本発明の請求項13記載の発明は、
前記制御部は、前記制御部への前記外部接続機器からの
第2信号の入力が“H”の場合、前記緊急通報連絡手段
の第2信号に対して“H”を出力し、前記外部接続機器
からの第2信号の入力が“L”の場合、前記緊急通報連
絡手段の第2信号に対して“L”信号を出力するように
機能する構成を有している。この構成により、制御部
は、外部接続機器から緊急通報連絡手段の電源制御を行
うことができる。
【0020】また、本発明の請求項14記載の発明は、
前記制御部は、緊急通報連絡処理時には、前記外部接続
機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
の信号ステータスに無関係に、前記制御部からの制御に
より前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
1信号と第2信号に出力する機能を有した構成である。
この構成により、制御部は、緊急通報連絡処理時には外
部接続機器の状態に依存せずに、緊急通報連絡状態に確
実に移行することができる。
【0021】また、本発明の請求項15記載の発明は、
前記制御部は、緊急通報連絡処理時には、前記緊急通報
連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
に対して“L”を出力する機能を有した構成である。こ
の構成により、制御部は、緊急通報連絡処理時には外部
接続機器の状態に依存せずに、緊急通報連絡手段の電源
を確実にオンにすることができる。
【0022】また、本発明の請求項16記載の発明は、
前記制御部は、前記外部接続機器が接続されている場合
のみ、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の
第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報
連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
に出力し、前記外部接続機器が接続されていない場合、
前記制御部からの制御により前記緊急通報連絡手段の携
帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力する機
能を有した構成である。この構成により、制御部は、外
部接続機器が接続されている場合には外部接続機器から
緊急連絡通報手段の電源制御を可能とし、外部接続機器
が接続されていない場合には制御部から緊急通報連絡手
段の電源を制御できる。
【0023】また、本発明の請求項17記載の発明は、
前記制御部は、前記外部接続機器が接続されていない場
合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
1信号と第2信号に対して“L”を出力する機能を有し
た構成である。この構成により、制御部は、外部接続機
器が接続されていない場合には、緊急通報連絡手段の電
源をオンにすることができる。
【0024】また、本発明の請求項18記載の発明は、
前記制御部は、前記外部接続機器からの携帯機操作部制
御信号の第1信号及び第2信号のうち少なくとも一方の
制御信号により前記外部接続機器が接続されていること
を認識する機能を有した構成である。この構成により、
制御部は、外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の
第1信号及び第2信号のうち少なくとも一方の制御信号
により、外部接続機器が接続されていることの認識が可
能であり、外部接続機器が接続されていることの認識の
ために特に新しく信号送出手段を設ける必要がない。
【0025】また、本発明の請求項19記載の発明は、
前記制御部は、前記制御部に対して前記外部接続機器か
らの携帯機操作部制御信号の第1信号が“H”を入力し
た場合、前記外部接続機器が接続されていないと認識
し、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第
1信号が“L”を入力した場合、前記制御部は前記外部
接続機器が接続されていると認識する機能を有した構成
である。この構成により、制御部は、外部接続機器から
の携帯機操作部制御信号の第1信号の信号により外部接
続機器が接続されていることを認識可能で、外部接続機
器が接続されていることの認識のための信号を特に新し
く必要としない。
【0026】また、本発明の請求項20記載の発明は、
前記制御部は、前記制御部に対して前記外部接続機器か
らの携帯機操作部制御信号の第2信号に“H”が入力さ
れた場合、前記外部接続機器が接続されていないと認識
し、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第
2信号に“L”が入力された場合、前記外部接続機器が
接続されていると認識する機能を有した構成である。こ
の構成により、制御部は、外部接続機器からの第2信号
の信号により外部接続機器が接続されていることを認識
可能で、外部接続機器が接続されていることの認識のた
めの信号を特に新しく必要としない。
【0027】また、本発明の請求項21記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の電源投
入時には、前記外部接続機器の状態には無関係に前記緊
急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第
2信号の制御を行い、前記緊急通報連絡手段の電源をオ
ンさせる機能を有した構成である。この構成により、制
御部は、外部接続機器の接続状態とは無関係に緊急通報
連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
に信号を出力することで、緊急通報連絡手段の電源立ち
上げを行い、立ち上げ時の初期イニシャルデータの取得
及び正常動作を行うかの確認を確実に行える。
【0028】また、本発明の請求項22記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の電源投
入時には、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信
号の第1信号と第2信号に対して“L”を出力する機能
を有した構成である。この構成により、制御部は、外部
接続機器の接続状態とは無関係に緊急通報連絡手段の携
帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に“L”を出
力することで、緊急通報連絡手段の電源立ち上げを開始
するので、立ち上げ時の初期イニシャルデータの取得及
び正常動作を行うかの確認を確実に行える。
【0029】また、本発明の請求項23記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の電源投
入後に、前記制御部が前記外部接続機器の接続を確認し
た場合、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号
の第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通
報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信
号に出力する機能を有した構成である。この構成によ
り、制御部は、緊急通報システム端末機器の電源投入
後、外部接続機器の接続を確認した場合には外部接続機
器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の
信号ステータスを、緊急通報連絡手段の携帯機操作部制
御信号の第1信号と第2信号に出力するようにすること
で、緊急通報システム端末機器の正常動作を保証すると
ともに、外部接続機器から緊急通報連絡手段への電源制
御ができ、外部接続機器に依存した動作が可能となる。
【0030】また、本発明の請求項24記載の発明は、
前記制御部は、前記外部接続機器が接続されている場合
には、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の
第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報
連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
に出力し、前記緊急通報発信手段により緊急通報連絡処
理を開始する場合には、前記外部接続機器の状態に依存
することなく前記制御部から前記緊急通報連絡手段の携
帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に対する制御
を行う機能を有した構成である。この構成により、制御
部は、外部接続機器が接続されている場合には外部接続
機器から緊急通報連絡手段の電源の制御を可能とし、緊
急通報発信釦押下などの緊急通報手段により緊急通報連
絡処理を開始する必要が生じた時には、外部接続機器の
状態とは無関係に制御部から緊急通報連絡手段の携帯機
操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力して、緊急
通報連絡処理を行える。
【0031】また、本発明の請求項25記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報発信手段により緊急通報連
絡処理を開始する場合、前記外部接続機器の状態に依存
することなく、前記制御部から前記緊急通報連絡手段の
携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に対して
“L”を出力する機能を有した構成である。この構成に
より、制御部は、外部接続機器が接続されている場合に
は外部接続機器から緊急通報連絡手段の電源の制御を可
能とし、緊急通報発信釦押下などの緊急通報発信手段で
緊急通報連絡処理を開始する必要が生じた時には、外部
接続機器の状態とは無関係に制御部から緊急通報連絡手
段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に
“L”を出力することで、緊急通報連絡手段へ電源オン
制御を行えるようにしたものである。
【0032】また、本発明の請求項26記載の発明は、
前記制御部は、緊急通報連絡処理終了後、前記外部接続
機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段の携帯機操
作部制御信号の第1信号と第2信号に出力する制御に移
行する機能を有した構成である。この構成により、制御
部は、緊急通報連絡処理を行った後再び外部接続機器か
ら緊急通報連絡手段の電源制御を行い、外部接続機器に
依存した動作を行える。
【0033】また、本発明の請求項27記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の動作確
認のための保守点検動作時には、前記外部接続機器から
の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ス
テータスに関係なく、前記制御部からの制御により前記
緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と
第2信号に出力し、保守点検終了後には、前記外部接続
機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段の携帯機操
作部制御信号の第1信号と第2信号に出力する制御に移
行する機能を有した構成である。この構成により、制御
部は、緊急通報システム端末機器の動作確認のための保
守点検作業時は、外部接続機器の接続状態に無関係に制
御部から緊急通報連絡手段の電源制御を行い、保守点検
作業終了後には外部接続機器から緊急通報連絡手段の電
源制御を行い、外部接続機器に依存した動作が行える。
【0034】また、本発明の請求項28記載の発明は、
前記制御部は、保守点検動作時には、前記緊急通報連絡
手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に対
して“L”を出力する機能を有した構成である。この構
成により、制御部は、緊急通報システム端末機器の動作
確認のための保守点検作業時は、外部接続機器の接続状
態に無関係に緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号
の第1信号と第2信号へ“L”を出力することで、緊急
通報連絡手段へ電源制御を行うことができる。
【0035】また、本発明の請求項29記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報システム端末機器の電源投
入後に前記制御部が前記外部接続機器の接続を確認した
場合、前記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御し、さら
に前記緊急通報連絡手段の電源をオン制御した後に、前
記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号
と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段
の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力す
る機能を有した構成である。この構成により、制御部
は、電源オン時のイニシャルデータを取得できるなどの
初期状態からの動作を把握できると共に外部接続機器に
依存した動作を行える。
【0036】また、本発明の請求項30記載の発明は、
前記制御部は、緊急通報連絡処理を終了後に、制御部は
緊急通報連絡手段の電源をオフ制御し、続いて前記緊急
通報連絡手段の電源をオン制御した後、前記外部接続機
器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の
信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作
部制御信号の第1信号と第2信号に出力する機能を有し
た構成である。この構成により、制御部は、緊急通報連
絡処理終了後に、電源オン時のイニシャルデータを取得
できるなどの初期状態からの動作を把握できると共に外
部接続機器に依存した動作を行える。
【0037】また、本発明の請求項31記載の発明は、
前記制御部は、保守点検終了後に、前記緊急通報連絡手
段の電源をオフ制御し、続いて前記緊急通報連絡手段の
電源をオン制御した後に、前記外部接続機器からの携帯
機操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータ
スを、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の
第1信号と第2信号に出力する機能を有した構成であ
る。この構成により、制御部は、保守点検を行った後に
電源オン時のイニシャルデータを取得できるなどの初期
状態からの動作を把握できると共に外部接続機器に依存
した動作を行える。
【0038】また、本発明の請求項32記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報連絡手段の電源オフ処理を
行うことで、前記緊急通報連絡手段への供給電源を遮断
する機能を有した構成である。この構成により、電源オ
ン後に制御部が外部接続機器の接続を確認した場合、あ
るいは緊急通報連絡処理を終了後、または保守点検終了
後に、供給電源を遮断することで、制御部は緊急通報連
絡手段の電源をオフ処理することができる。
【0039】また、本発明の請求項33記載の発明は、
前記制御部は、前記緊急通報連絡手段の電源オフ処理を
行うことで前記緊急通報連絡手段への供給電源を遮断
し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源オン処理を行
い、その後前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信
号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急
通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2
信号に出力する機能を有した構成である。この構成によ
り、電源オン後に制御部が外部接続機器の接続を確認し
た場合、あるいは緊急通報連絡処理を終了後、または保
守点検終了後に、制御部は電源オン時のイニシャルデー
タを取得できるなどの初期状態からの動作を把握できる
と共に外部接続機器に依存した動作を行える。
【0040】また、本発明の請求項34記載の発明は、
前記制御部が前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御
信号の第1信号に“H”を出力すると共に第2信号に
“L”を出力することで前記緊急通報連絡手段の電源オ
フ処理を行う機能を有した構成である。この構成によ
り、電源オン後に制御部が外部接続機器の接続を確認し
た場合、あるいは緊急通報連絡処理を終了後または保守
点検終了後の電源オフの方法として、制御部が緊急通報
連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号に“H”を
出力すると共に第2信号に“L”を出力することで、電
源オフ処理を可能としたもので、電源オフのための特別
なスイッチ等の手段を必要としない。
【0041】また、本発明の請求項35記載の発明は、
前記制御部が前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御
信号の第1信号に“H”を出力すると共に第2信号に
“L”を出力することにより前記緊急通報連絡手段への
電源オフ処理を行い、さらに前記緊急通報連絡手段の電
源オン制御した後、前記外部接続機器からの携帯機操作
部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、
前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信
号と第2信号に出力する機能を有した構成である。この
構成により、電源オン後に制御部が外部接続機器の接続
を確認した場合、あるいは緊急通報連絡処理を終了後、
または保守点検終了後に、制御部が緊急通報連絡手段の
携帯機操作部制御信号の第1信号に“H”を出力すると
共に第2信号に“L”を出力することで、緊急通報連絡
手段への電源オフ処理をおこない、さらに緊急通報連絡
手段の電源オン制御を行うことにより、制御部は電源オ
ン時のイニシャルデータを取得できるなどの初期状態か
らの動作を把握できると共に外部接続機器に依存した動
作を行える。
【0042】また、本発明の請求項36記載の発明は、
前記制御部が前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御
信号の第1信号に“H”を出力すると共に第2信号に
“L”を出力することにより前記緊急通報連絡手段の電
源オフ処理を行い、さらに前記緊急通報連絡手段の携帯
機操作部制御信号の第1信号及び第2信号に“L”を出
力し前記緊急通報連絡手段の電源オン処理を行い、その
後前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1
信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連絡
手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出
力する機能を有した構成である。この構成により、制御
部は、電源制御のために特に新たなスイッチや回路を必
要としないで、制御部からの制御信号により緊急通報連
絡手段への電源のオフ処理とオン処理ができる。
【0043】また、本発明の請求項37記載の発明は、
請求項1から36までのいずれかに記載の緊急通報シス
テム端末機器と、緊急通報システムを統括して、前記緊
急通報システム端末機器から緊急通報発信信号を受信す
る緊急通報センターとを含む緊急通報システムである。
このシステムにより、緊急通報連絡処理時以外の通常時
には外部接続機器から緊急通報連絡手段への電源制御が
可能となり、外部接続機器に依存した動作ができ、しか
も緊急通報連絡処理時には外部接続機器の状態に依存せ
ずに緊急通報連絡処理ができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0045】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態について、図1から図3を用いて説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態における緊急通報システ
ム端末機器の構成を示すブロック図である。図1におい
て、緊急通報システム端末機器1は、自動車などの車両
に搭載されて、交通事故や急病などの緊急時に緊急通報
センターなどの緊急通報システムを管轄するセンター
(以下、センターという。)に、現在の車両の位置情報
や登録車両などのデータを送信して、緊急車両出動要請
を行う装置である。
【0046】通信アンテナ2は、緊急通報連絡手段11
からの発信信号(緊急通報発信信号)を通信事業者の基
地局に伝送するとともに、通信事業者からの受信信号を
緊急通報連絡手段11に出力する。緊急通報発信釦3は
緊急発信手段の一つであり、利用者が交通事故や急病時
などの緊急時に押下し、緊急通報連絡処理を開始するた
めの信号を生成する操作釦である。GPSアンテナ4
は、GPS衛星からのデータを受信するアンテナであ
る。メインバッテリー5は、車両の電装機器に電源を供
給するとともに、緊急通報システム端末機器1に電源供
給を行うバッテリーである。マイク6は、緊急通報連絡
処理の音声通話連絡時に、利用者の音声を緊急通報シス
テム端末機器1に出力するマイク、および増幅回路など
を内蔵したマイクモジュールである。スピーカ7は、前
記音声通話連絡時に、センターからの受信音声信号を鳴
音する。外部接続機器8は、利用者からの操作により携
帯電話の標準インターフェースに準拠した信号を用いて
携帯電話あるいは緊急通報システム端末機器1内の無線
通信機能を有する緊急通報連絡手段11を用いてデータ
通信、音声通話制御を行う情報端末機器である。
【0047】次に、緊急通報システム端末機器1の内部
構成について説明する。緊急通報連絡手段11は、制御
部12からの発信要求信号を受けて、制御部12から入
力した電話番号により通信事業者の基地局などを経由し
て、その電話番号に該当する通話相手に電話発信処理を
開始する。通話相手からの発信応答もしくは通話中信号
などの通話中に移行する信号を受信した場合、音声通話
制御あるいはデータ通信制御に移行するとともに、通話
中に移行したことを知らせる信号を制御部12に出力す
る。さらに制御部12から入力した車両の進行方向や向
きなどの情報および位置情報などのデータを、通信事業
者の基地局などを経由して、その電話番号に該当する通
話相手であるセンターに発信する処理を行う。緊急通報
連絡手段11は、携帯電話の標準インターフェースに準
拠した信号を入出力する。
【0048】制御部12は、位置情報取得処理部14よ
り取得した位置情報などのデータを記憶部15に記録す
る制御を行う。さらに緊急通報発信釦3からの操作信号
やエアバッグ等のセンサからの信号により緊急通報要求
があったことを認識し、緊急通報連絡手段11の電源制
御を行うとともに、記憶部15に記録した位置情報など
のデータを入力する。さらに、記憶部15からセンター
の電話番号を取得し、緊急通報連絡手段11に電話の発
信要求を行う。さらに、緊急通報連絡手段11から、そ
の電話番号に該当する通話相手からの応答信号、もしく
は通話中信号などの通話中に移行する信号を受信した場
合、通話状態に移行したことを認識する。また、位置情
報取得処理部14から入手した位置情報履歴データを通
信事業者の基地局などを経由して、当該電話番号に対応
する通話相手であるセンターに発信するための信号を緊
急通報連絡手段11に出力する処理を行う。
【0049】ジャイロセンサ13は、車両の進行方向や
向きなどの情報を生成する。位置情報取得処理部14
は、ジャイロセンサ13からのデータおよびGPS受信
機16がGPSアンテナ4から受信したデータなどによ
り生成した位置情報データを制御部12に対し出力す
る。記憶部15は、センターの電話番号、および緊急通
報システム端末機器1を搭載する車両の登録ナンバー、
位置情報取得処理部14で生成した位置情報データなど
の情報を記録するメモリであり、制御部12からの要求
信号により記録したデータを出力する処理も行う。
【0050】GPS受信機16は、GPSアンテナ4か
ら入手したデータにより、位置情報データを位置情報取
得処理部14に出力する処理を行う。ハンズフリー装置
17は、緊急通報連絡処理時のハンズフリー音声通話を
実現するために、信号処理およびレベル調整機能によ
り、音声通話時に利用者からの送信音声信号およびセン
ターからの受信音声信号の音声信号に対して、エコーキ
ャンセル処理とハウリング制御処理を行う信号処理装置
である。電源制御装置18は、メインバッテリー5から
電源の供給を受けて、緊急通報システム端末機器1の内
部回路へ電源を供給する。
【0051】信号切替回路19は、緊急通報連絡処理以
外の通常時において、緊急通報連絡手段11からの入出
力信号を外部接続機器8に接続する信号経路を形成する
制御を行うとともに、緊急通報連絡処理時では制御部1
2に、また音声通話処理時はハンズフリー装置17に接
続する信号経路を形成する制御を行う。
【0052】上記のように構成された本発明の第1の実
施形態における緊急通報システム端末機器1の動作を説
明する。図1において、緊急通報連絡処理以外の通常
時、位置情報取得処理部14は、ジャイロセンサ13か
らのデータおよびGPS受信機16がGPSアンテナ4
から受信したデータなどにより、位置情報データを生成
する。制御部12は、位置情報取得処理部14より定期
的に位置情報データを取得し、記憶部15に記録する処
理を行う。
【0053】外部接続機器8が緊急通報システム端末機
器1に接続されている場合には、さらに制御部12は緊
急通報連絡手段11の信号を信号切替回路19を通して
外部接続機器8に接続する。同時に制御部12は、外部
接続機器8から出力される携帯機操作部制御信号の第1
信号と第2信号の信号ステータスを、緊急通報連絡手段
11の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出
力する(図2参照)。
【0054】外部接続機器8を用いて通話あるいはデー
タ通信を行う場合、外部接続機器8から携帯機操作部制
御信号の第1信号と第2信号に“L”を出力すると、制
御部12はこの信号を緊急通報連絡手段11の携帯機操
作部制御信号の第1信号と第2信号に“L”として出力
し、緊急通報連絡手段11の電源がオンになり、外部接
続機器8から緊急通報連絡手段11を介して通話あるい
はデータ通信を行うことができるようになっている。
【0055】このように外部接続機器8を用いて通話あ
るいはデータ通信を行っている時、または外部接続機器
11を使用していない時に、交通事故や急病などの緊急
事態が発生した場合、緊急通報発信を開始する。この緊
急通報発信は、利用者が緊急通報発信手段の一つである
緊急通報発信釦3を押下して開始する場合もあるし、エ
アバッグセンサからの信号により自動的に開始する場合
もある。利用者が緊急通報発信釦3を押下した場合に
は、緊急通報発信釦3は押下されたことを示す信号を制
御部12に出力する。制御部12は、緊急通報発信釦3
からの操作信号により、緊急通報発信要求があったこと
を認識し、緊急通報連絡処理を開始する。この場合に
は、制御部12は外部接続機器8の動作状態には無関係
に、緊急通報連絡手段11の携帯機操作部制御信号の第
1信号および第2信号に制御信号として“L”を出力し
て、緊急通報連絡手段11の電源をオンするとともに、
緊急通報連絡手段11のインターフェース信号を制御部
12に接続する制御を行う。このため外部接続機器8か
ら第1信号と第2信号が出力されていてもいなくても緊
急通報連絡手段11の電源は必ずオンになり、しかも制
御部12で緊急通報連絡処理の制御を行うことが可能に
なる。さらに制御部12は、記憶部15から蓄積した位
置情報データ、および緊急通報センターの電話番号を取
得するとともに、その電話番号を用いて緊急通報連絡手
段11に電話の発信要求を行う。緊急通報連絡手段11
は通信アンテナ2を用いて、通信事業者の基地局などを
経由してその電話番号に該当する通話相手に電話発信処
理を開始する。
【0056】緊急通報連絡手段11は、通話相手からの
発信応答もしくは通話中信号などの通話中に移行する信
号を受信した場合、通話状態に移行したと認識し、音声
通話制御もしくはデータ通信制御に移行するとともに、
通話中に移行したことを知らせる信号を制御部12に出
力する。制御部12は通話に成功したと判断し、位置情
報データを含むデータを通信事業者の基地局を経由して
当該電話番号に対応する通話相手であるセンターに送信
する処理を行う。
【0057】センターは、緊急通報システム端末機器1
からの位置情報データを全て受信した場合、音声通話に
切替える処理を行う。緊急通報連絡手段11は音声通話
に移行したことを示す信号を受信した場合、この信号を
制御部12に出力し、制御部12は信号切替回路19に
対して、緊急通報連絡手段11とハンズフリー装置17
の音声経路を接続する制御を行い、音声通話連絡処理に
移行する。音声通話連絡処理時には、緊急通報連絡手段
11はセンターからの受信音声信号をハンズフリー装置
17に出力する。ハンズフリー装置17は、信号切替回
路19から入力した、受信音声信号より音声レベルおよ
び周波数特性を取得し、受信音声信号の音声レベルを上
げるなどの処理を行い、スピーカ7に出力する。スピー
カ7は、ハンズフリー装置17から入力した受信音声信
号を鳴音する処理を行い、利用者に伝達する。マイク6
は、利用者からの音声信号およびスピーカ7から鳴音さ
れた送信音声信号を取得し、ハンズフリー装置17に出
力する。ハンズフリー装置17は送信音声信号からエコ
ー成分の分析(スピーカ7から鳴音された音声信号)と
除去処理を行い、緊急通報連絡手段11に出力する。緊
急通報連絡手段11は、ハンズフリー装置17からの送
信音声信号を受信し、センターに送信する処理を行う。
【0058】上記の音声通話連絡処理を終了した場合、
緊急通報システム端末機器1は、待ち受け状態に移行
し、センターからの音声通話着信待ちを行う。この待ち
受け状態において、センターからの音声着信が発生した
場合、自動着信および音声通話処理に移行し、音声通話
連絡処理を再開する。また、待ち受け状態に移行してか
ら一定時間経過してもセンターからの音声着信が発生し
ない場合、待ち受け状態を解除して通常状態に移行す
る。
【0059】通常状態に復帰した場合、制御部12は信
号切替回路19に緊急通報連絡手段11のインターフェ
ース信号を外部接続機器8に接続する制御を行うととも
に、外部接続機器8からの携帯機操作部制御信号の第1
信号と第2信号の信号ステータスを、緊急通報連絡手段
11の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出
力する処理を行う。この処理を完了した時点で、再び外
部接続機器8から必要に応じて、緊急通報連絡手段11
を用いてデータ通信や音声通話処理が可能となる。
【0060】図2は、外部接続機器8と緊急通報連絡手
段11を接続する信号経路を示す具体例である。図2に
おいて、外部接続機器8、制御部12および信号切替回
路19は、それぞれ図1記載と同様の外部接続機器8、
制御部12および信号切替回路19である。信号切替回
路19において、スイッチ191からスイッチ198は
信号を切り替えるアナログスイッチであり、制御部12
からの制御信号により緊急通報連絡手段11の有する携
帯電話標準インターフェース信号を外部接続機器8もし
くは制御部12に接続する処理を行う。緊急通報連絡手
段11とアナログスイッチ191からアナログスイッチ
198までとの間に接続された上りシリアル信号、下り
シリアル信号、シリアル信号GND、TCHフレーム、
TCHクロック、TCH受信信号、TCH送信信号、お
よびTCH信号GNDは、緊急通報連絡手段11の有す
る携帯電話標準インターフェース信号である。
【0061】緊急通報連絡時以外の通常時には、制御部
12はスイッチ191からスイッチ198に対して、緊
急通報連絡手段11と外部接続機器8を接続する設定を
行う。さらに外部接続機器8からの携帯機操作部制御信
号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、緊急通報
連絡手段11の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2
信号に出力する処理を行う。外部接続機器8は、携帯機
操作部制御信号の第1信号と第2信号を用いて緊急通報
連絡手段11の電源制御を行うとともに、スイッチ19
1からスイッチ198までにより緊急通報連絡手段11
に接続している信号を用いてデータ通信や音声通話処理
を行う。
【0062】緊急通報連絡処理時には、制御部12はス
イッチ191からスイッチ198に対して、緊急通報連
絡手段11と制御部12を接続する設定を行う。さらに
外部接続機器8からの携帯機操作部制御信号に依存せ
ず、制御部12からの制御により緊急通報連絡手段11
への携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力
する処理を行う。これらの信号処理により緊急通報連絡
手段11の電源制御を行うとともに、スイッチ191か
らスイッチ198により緊急通報連絡手段11と接続し
ている信号を用いて緊急通報連絡処理を行う。
【0063】図3は、制御部12における外部接続機器
8からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の
入力処理と、制御部12から緊急通報連絡手段11に出
力する携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の出
力処理の処理方法を示す具体例である。図3において、
外部接続機器8、緊急通報連絡手段11および制御部1
2は、それぞれ図2記載と同様の外部接続機器8、緊急
通報連絡手段11および制御部12である。
【0064】図3(a)に示すように、緊急通報連絡処
理以外の通常時には、制御部12は外部接続機器8から
入力する携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の
信号ステータスを、緊急通報連絡手段11の携帯機操作
部制御信号の第1信号と第2信号に出力する処理を行
う。この処理については、制御部12はマイコンなどを
具備してソフトウェアにより実行する。
【0065】図3(b)に示すように、緊急通報連絡処
理時には、制御部12は外部接続機器8から入力する信
号に依存せず、緊急通報連絡手段11に対して携帯機操
作部制御信号の第1信号と第2信号に制御信号を出力す
る。携帯電話の標準インターフェースに準拠した信号の
場合、前記両信号に“L”信号を出力することで、緊急
通報連絡手段11に対して電源オンを指示することが可
能になる。
【0066】上記のように、緊急通報連絡処理時以外の
通常時には、緊急通報連絡手段11と外部接続機器8と
の信号経路を接続するとともに、外部接続機器8から電
源制御ができるようにすることで、外部接続機器8から
無線通信機能を有する緊急通報連絡手段への電源オン、
オフ制御および通信制御を行うことが可能になる。
【0067】さらに、緊急通報連絡処理時だけでなく保
守点検などの場合にも、緊急通報連絡手段11と制御部
12との信号経路を接続するとともに、制御部12から
の電源制御ができるようにすることで、緊急通報連絡手
段の電源オンを維持した状態で保守点検動作も可能にな
る。
【0068】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、緊急通報システム端末機器1の電源投入時、
あるいは緊急通報連絡処理終了時、または保守点検終了
時に、緊急通報連絡手段11に対して電源オフ処理を行
い、続いてオン処理に移行し、その後外部接続機器8か
らの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号
ステータスを有効にする制御を行うことで、緊急通報シ
ステム端末機器1内に備える制御部12は電源オン時の
イニシャルデータを取得できるなどの初期状態からの動
作を把握することを可能としたものである。
【0069】図4は、制御部12における外部接続機器
8からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の
入力処理と、制御部12から緊急通報連絡手段11に出
力する携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号の出
力処理の処理方法を示す具体例である。図4(a)に示
すように、緊急通報システム端末機器の電源投入時、あ
るいは緊急通報連絡処理時、または保守点検動作時に
は、制御部12はまず緊急通報連絡手段11の携帯機操
作部制御信号の第1信号と第2信号に“L”を出力し
て、緊急通報連絡手段11の電源をオンにする。
【0070】次に図4(b)に示すように、緊急通報シ
ステム端末機器の電源投入後に緊急通報連絡手段11の
接続と制御部12との動作確認を行った後、あるいは緊
急通報連絡処理終了後、または保守点検終了後には、緊
急通報連絡手段11の携帯機操作部制御信号の第1信号
に“H”を出力すると共に第2信号に対して“L”を出
力して、緊急通報連絡手段11の電源をオフにする。次
に、緊急通報連絡手段11の電源を再度オンするために
両信号に対して“L”を出力する。その後、図4(c)
に示すように、外部接続機器8が接続されている場合、
前記外部接続機器8から入力する携帯機操作部制御信号
の第1信号と第2信号の信号ステータスを、緊急通報連
絡手段11の第1信号と第2信号に出力する。
【0071】上記のように、緊急通報連絡処理時、ある
いは緊急通報システム端末機器1の電源投入時、または
保守点検動作時には、緊急通報システム端末機器1の動
作により緊急通報連絡手段11の電源をまずオンにする
とともに、緊急通報連絡処理後、あるいは緊急通報シス
テム端末機器の電源投入後の動作確認後、または保守点
検終了後には、緊急通報連絡手段11を初期状態に戻す
ために電源をオフし、再度オンにする制御を実行した
後、外部接続機器8からの信号ステータスを有効にする
ことによって、電源オン時のイニシャルデータを取得で
きるなどの初期状態からの動作を把握することが可能に
なる。
【0072】なお、外部接続機器8にて電源のオン/オ
フ動作を行う場合、緊急通報連絡手段11の電源をオン
にする動作をすることなく、外部接続機器8からの信号
ステータスを直接出力する動作を行ってもよい。また、
外部接続機器8の緊急通報システム端末機器1への接続
確認について、外部接続機器8から入力される携帯機操
作部制御信号の第1信号もしくは第2信号が“L”の場
合、接続されていると認識することが確認できる。さら
に、本実施の形態では緊急通報発信手段として緊急通報
発信釦3の押下により行うようにしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなくエアバッグや衝突センサなど
のセンサからの信号で緊急通報発信を開始してもよい。
【0073】また、外部接続機器8から緊急通報システ
ム端末機器1に入力する携帯電話を制御する信号は、携
帯電話の標準インターフェースに準拠した操作部制御信
号の第1信号、第2信号でなくとも、前記携帯電話の各
種モードの制御、電源オン及びオフの制御のうちのいず
れかの制御ができる信号であれば、単線による“H”又
は“L”信号あるいはシリアル通信信号などの信号であ
ってもよい。
【0074】さらに、制御部12から緊急通報連絡手段
11に出力する携帯電話を制御する信号は、携帯電話の
標準インターフェースに準拠した操作部制御信号の第1
信号、第2信号でなくとも、前記携帯電話のモードの制
御、電源オン及びオフの制御のいずれかの制御ができる
信号であれば、単線による“H”又は“L”信号あるい
はシリアル通信信号などの信号であってもよい。
【0075】また、緊急通報連絡手段11への電源供給
自体を制御することも可能である。すなわち、緊急通報
連絡手段11の電源をオフに移行したい場合、電源を遮
断し、さらに、緊急通報連絡手段11の電源をオンに移
行したい場合、電源を供給する制御を行えばよい。
【0076】具体的には、外部接続機器8から緊急通報
システム端末機器1に入力する信号が緊急通報連絡手段
11の電源をオフに移行するための信号の場合、制御部
12から緊急通報連絡手段11への電源供給を遮断する
制御を行うと共に、緊急通報連絡手段11の電源をオン
に移行するための信号の場合、制御部12から緊急通報
連絡手段11への電源供給を行う信号を出力することに
より、上記実施の形態で述べたような制御部12から緊
急通報連絡手段11への携帯電話を制御する信号による
制御と同様の制御を行うことが可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上のことから明らかなように本発明に
よれば、緊急通報連絡処理時以外の通常時は、外部接続
機器からの制御により電源制御を行い、外部接続機器に
依存した動作を行うことができ、携帯電話を接続しての
通話やパーソナルコンピュータを接続してのデータ通信
といった動作が可能となる。
【0078】さらに、緊急通報システム端末機器の電源
オン時、あるいは緊急通報連絡処理時、または保守点検
動作時には、緊急通報システム端末機器からの制御によ
り緊急通報連絡手段の電源制御を行い、電源投入時のイ
ニシャルデータを取得できるなどの初期状態からの動作
を把握する機能も設けられ、緊急通報システム端末機器
の操作の信頼性を向上できる。
【0079】また、通常時は外部接続機器からの制御で
動作を行い、外部接続機器に依存した動作を実現し、緊
急通報連絡処理時は緊急通報システム端末機器本体から
の制御により電源制御を行うので、確実な緊急通報連絡
処理を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における緊急通報シ
ステム端末機器の構成を示すブロック図
【図2】外部接続機器と緊急通報連絡手段を接続する信
号経路の具体例を示す図
【図3】制御部への外部接続機器からの信号の入力処理
と、制御部から緊急通報連絡手段への信号の出力処理方
法の具体例を示す図
【図4】緊急通報連絡手段の電源オフ制御とオン制御を
行い、次に外部接続機器からの信号のステータスを有効
にするための制御の具体例を示す図
【符号の説明】
1 緊急通報システム端末機器 2 通信アンテナ 3 緊急通報発信釦 4 GPSアンテナ 5 メインバッテリー 6 マイク 7 スピーカ 8 外部接続機器 11 緊急通報連絡手段 12 制御部 13 ジャイロセンサ 14 位置情報取得処理部 15 記憶部 16 GPS受信機 17 ハンズフリー装置 18 電源制御装置 19 信号切替回路 191 スイッチ 192 スイッチ 193 スイッチ 194 スイッチ 195 スイッチ 196 スイッチ 197 スイッチ 198 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 G08B 25/04 G08B 25/10

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、緊急時に緊急通報システ
    ムを管轄するセンターに緊急通報連絡処理を行う緊急通
    報システム端末機器において、外部接続機器を接続する
    インターフェースと、前記インターフェースに接続され
    た前記外部接続機器と前記緊急通報システム端末機器内
    の無線通信機能を具備する緊急通報連絡手段とを結ぶ信
    号経路と、前記信号経路の接続を制御する制御部とを備
    え、前記制御部は、前記外部接続機器から出力される信
    号を入力すると共に、前記外部接続機器から出力された
    信号に基づいて前記緊急通報連絡手段に対して前記緊急
    通報連絡手段の電源制御を行う信号を出力する機能を有
    することを特徴とする緊急通報システム端末機器。
  2. 【請求項2】前記外部接続機器から出力される信号と、
    前記制御部から前記緊急通報連絡手段に対して出力され
    る信号が携帯電話の標準インターフェース信号である携
    帯機操作部制御信号の第1信号と、第2信号であること
    を特徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機
    器。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、緊急通報連絡処理時以外
    の通常時には、前記外部接続機器からの携帯機操作部制
    御信号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記
    緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と
    第2信号に対して出力するよう機能することを特徴とす
    る請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記制御部への前記外部
    接続機器からの制御信号が“H”の場合、前記緊急通報
    連絡手段の制御信号に対して“H”を出力し、前記外部
    接続機器からの制御信号が“L”の場合、前記緊急通報
    連絡手段の制御信号に対して“L”を出力するように機
    能することを特徴とする請求項1記載の緊急通報システ
    ム端末機器。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、緊急通報連絡処理時に
    は、前記外部接続機器からの制御信号の信号ステータス
    とは無関係に、前記制御部からの制御により前記緊急通
    報連絡手段の制御信号を出力する機能を有することを特
    徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、緊急通報連絡処理終了時
    は、前記外部接続機器からの制御信号の信号ステータス
    を前記緊急通報連絡手段の制御信号に出力する機能を有
    することを特徴とする請求項5記載の緊急通報システム
    端末機器。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記外部接続機器が接続
    されている場合のみ、前記外部接続機器からの制御信号
    の信号ステータスを前記緊急通報連絡手段の制御信号に
    出力し、前記外部接続機器が接続されていない場合、前
    記制御部からの制御により前記緊急通報連絡手段の制御
    信号を出力する機能を有することを特徴とする請求項1
    記載の緊急通報システム端末機器。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記緊急通報システム端
    末機器の保守点検時には、前記外部接続機器からの制御
    信号の信号ステータスとは無関係に、前記制御部からの
    制御により前記緊急通報連絡手段の制御信号を出力する
    機能を有することを特徴とする請求項1記載の緊急通報
    システム端末機器。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記緊急通報システム端
    末機器の電源投入後に、前記制御部が前記外部接続機器
    の接続を確認した場合、前記緊急通報連絡手段の電源を
    オフ制御する制御信号を出力し、続いて前記緊急通報連
    絡手段の電源をオン制御する制御信号を出力する制御を
    行い、その後前記外部接続機器からの制御信号の信号ス
    テータスを前記緊急通報連絡手段の制御信号に出力する
    機能を有することを特徴とする請求項1記載の緊急通報
    システム端末機器。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、緊急通報連絡処理の終
    了後に、前記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御する制
    御信号を出力し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源を
    オン制御する制御信号を出力する制御を行い、その後前
    記外部接続機器からの制御信号の信号ステータスを前記
    緊急通報連絡手段の制御信号に出力する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機
    器。
  11. 【請求項11】 前記制御部は、保守点検終了後に、前
    記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御する制御信号を出
    力し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源をオン制御す
    る制御信号を出力する制御を行い、その後前記外部接続
    機器からの制御信号の信号ステータスを前記緊急通報連
    絡手段の制御信号に出力する機能を有することを特徴と
    する請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  12. 【請求項12】 前記制御部は、前記制御部への前記外
    部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号の入
    力が“H”の場合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作
    部制御信号の第1信号に対して“H”を出力し、前記外
    部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号の入
    力が“L”の場合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作
    部制御信号の第1信号に対して“L”を出力するように
    機能することを特徴とする請求項2記載の緊急通報シス
    テム端末機器。
  13. 【請求項13】 前記制御部は、前記制御部への前記外
    部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第2信号の入
    力が“H”の場合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作
    部制御信号の第2信号に対して“H”を出力し、前記外
    部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第2信号の入
    力が“L”の場合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作
    部制御信号の第2信号に対して“L”を出力するように
    機能することを特徴とする請求項2記載の緊急通報シス
    テム端末機器。
  14. 【請求項14】 前記制御部は、緊急通報連絡処理時に
    は、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号の信号ステータスに無関係に、前記制
    御部からの制御により前記緊急通報連絡手段の携帯機操
    作部制御信号の第1信号と第2信号に出力する機能を有
    することを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム
    端末機器。
  15. 【請求項15】 前記制御部は、緊急通報連絡処理時に
    は、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号に対して“L”を出力するよう機能す
    ることを特徴とする請求項14記載の緊急通報システム
    端末機器。
  16. 【請求項16】 前記制御部は、前記外部接続機器が接
    続されている場合のみ、前記外部接続機器からの携帯機
    操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータス
    を、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号に出力し、前記外部接続機器が接続さ
    れていない場合、前記制御部からの制御により前記緊急
    通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2
    信号に出力するよう機能することを特徴とする請求項1
    記載の緊急通報システム端末機器。
  17. 【請求項17】 前記制御部は、前記外部接続機器が接
    続されていない場合、前記緊急通報連絡手段の携帯機操
    作部制御信号の第1信号と第2信号に対して“L”を出
    力するよう機能することを特徴とする請求項16記載の
    緊急通報システム端末機器。
  18. 【請求項18】 前記制御部は、前記外部接続機器から
    の携帯機操作部制御信号の第1信号及び第2信号のうち
    少なくとも一方の信号により前記外部接続機器が接続さ
    れていることを認識する機能を有することを特徴とする
    請求項16記載の緊急通報システム端末機器。
  19. 【請求項19】 前記制御部は、前記制御部に対して前
    記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号
    に“H”が入力された場合、前記外部接続機器が接続さ
    れていないと認識し、前記外部接続機器からの携帯機操
    作部制御信号の第1信号に“L”が入力された場合、前
    記外部接続機器が接続されていると認識する機能を有す
    ることを特徴とする請求項18記載の緊急通報システム
    端末機器。
  20. 【請求項20】 前記制御部は、前記制御部に対して前
    記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第2信号
    に“H”が入力された場合、前記外部接続機器が接続さ
    れていないと認識し、前記外部接続機器からの携帯機操
    作部制御信号の第2信号に“L”が入力された場合、前
    記外部接続機器が接続されていると認識する機能を有す
    ることを特徴とする請求項18記載の緊急通報システム
    端末機器。
  21. 【請求項21】 前記制御部は、前記緊急通報システム
    端末機器の電源投入時には、前記外部接続機器の状態に
    は無関係に前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信
    号の第1信号と第2信号の制御を行い、前記緊急通報連
    絡手段の電源をオンさせる機能を有することを特徴とす
    る請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  22. 【請求項22】 前記制御部は、前記緊急通報システム
    端末機器の電源投入時には、前記緊急通報連絡手段の携
    帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に対して
    “L”を出力する機能を有することを特徴とする請求項
    21記載の緊急通報システム端末機器。
  23. 【請求項23】 前記制御部は、前記緊急通報システム
    端末機器の電源投入後に前記制御部が前記外部接続機器
    の接続を確認した場合、前記外部接続機器からの携帯機
    操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータス
    を、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号に出力する機能を有することを特徴と
    する請求項21記載の緊急通報システム端末機器。
  24. 【請求項24】 前記制御部は、前記外部接続機器が接
    続されている場合には、前記外部接続機器からの携帯機
    操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータス
    を、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号に出力し、前記緊急通報発信手段によ
    り緊急通報連絡処理を開始する場合には、前記外部接続
    機器の状態に依存することなく前記制御部から前記緊急
    通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2
    信号に対する制御を行う機能を有することを特徴とする
    請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  25. 【請求項25】 前記制御部は、前記緊急通報発信手段
    により緊急通報連絡処理を開始する場合、前記外部接続
    機器の状態に依存することなく、前記制御部から前記緊
    急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第
    2信号に対して“L”を出力する機能を有することを特
    徴とする請求項24記載の緊急通報システム端末機器。
  26. 【請求項26】 前記制御部は、緊急通報連絡処理終了
    後、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連
    絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に
    出力する制御に移行する機能を有することを特徴とする
    請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  27. 【請求項27】 前記制御部は、前記緊急通報システム
    端末機器の動作確認のための保守点検動作時には、前記
    外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と
    第2信号の信号ステータスに関係なく、前記制御部から
    の制御により前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御
    信号の第1信号と第2信号に出力し、保守点検終了後に
    は、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連
    絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に
    出力する制御に移行する機能を有することを特徴とする
    請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  28. 【請求項28】 前記制御部は、保守点検動作時には、
    前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信
    号と第2信号に対して“L”を出力する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項27記載の緊急通報システム端末
    機器。
  29. 【請求項29】 前記制御部は、前記緊急通報システム
    端末機器の電源投入後に、前記制御部が前記外部接続機
    器の接続を確認した場合、前記緊急通報連絡手段の電源
    をオフ制御し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源をオ
    ン制御した後に、前記外部接続機器からの携帯機操作部
    制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、前
    記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号
    と第2信号に出力する機能を有することを特徴とする請
    求項21記載の緊急通報システム端末機器。
  30. 【請求項30】 前記制御部は、緊急通報連絡処理を終
    了後に、前記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御し、続
    いて前記緊急通報連絡手段の電源をオン制御した後、前
    記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号
    と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段
    の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力す
    る機能を有することを特徴とする請求項26記載の緊急
    通報システム端末機器。
  31. 【請求項31】 前記制御部は、保守点検終了後に、前
    記緊急通報連絡手段の電源をオフ制御し、続いて前記緊
    急通報連絡手段の電源をオン制御した後に、前記外部接
    続機器からの携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信
    号の信号ステータスを、前記緊急通報連絡手段の携帯機
    操作部制御信号の第1信号と第2信号に出力する機能を
    有することを特徴とする請求項27記載の緊急通報シス
    テム端末機器。
  32. 【請求項32】 前記制御部は、前記緊急通報連絡手段
    の電源オフ処理を行うことで、前記緊急通報連絡手段へ
    の供給電源を遮断する機能を有することを特徴とする請
    求項29から請求項31までのいずれかに記載の緊急通
    報システム端末機器。
  33. 【請求項33】 前記制御部は、前記緊急通報連絡手段
    の電源オフ処理を行うことで前記緊急通報連絡手段への
    供給電源を遮断し、続いて前記緊急通報連絡手段の電源
    オン処理を行い、その後前記外部接続機器からの携帯機
    操作部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータス
    を、前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第
    1信号と第2信号に出力する機能を特徴とする請求項3
    2に記載の緊急通報システム端末機器。
  34. 【請求項34】 前記制御部が前記緊急通報連絡手段の
    携帯機操作部制御信号の第1信号に“H”を出力すると
    共に第2信号に“L”を出力することで前記緊急通報連
    絡手段の電源オフ処理を行う機能を有したことを特徴と
    する請求項29から請求項31までのいずれかに記載の
    緊急通報システム端末機器。
  35. 【請求項35】 前記制御部が前記緊急通報連絡手段の
    携帯機操作部制御信号の第1信号に“H”を出力すると
    共に第2信号に“L”を出力することにより前記緊急通
    報連絡手段の電源オフ処理を行い、続いてオン制御をし
    た後、前記外部接続機器からの携帯機操作部制御信号の
    第1信号と第2信号の信号ステータスを、前記緊急通報
    連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号と第2信号
    に出力する機能を特徴とする請求項32に記載の緊急通
    報システム端末機器。
  36. 【請求項36】 前記制御部が前記緊急通報連絡手段の
    携帯機操作部制御信号の第1信号に“H”を出力すると
    共に第2信号に“L”を出力することにより前記緊急通
    報連絡手段の電源オフ処理を行い、さらに前記緊急通報
    連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信号及び第2信
    号に“L”を出力して前記緊急通報連絡手段の電源オン
    処理を行い、その後前記外部接続機器からの携帯機操作
    部制御信号の第1信号と第2信号の信号ステータスを、
    前記緊急通報連絡手段の携帯機操作部制御信号の第1信
    号と第2信号に出力する機能を特徴とする請求項34に
    記載の緊急通報システム端末機器。
  37. 【請求項37】 請求項1から36までのいずれかに記
    載の緊急通報システム端末機器と、緊急通報システムを
    統括して、前記緊急通報システム端末機器から緊急通報
    発信信号を受信する緊急通報センターとを含む緊急通報
    システム。
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