JP3298865B2 - 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム - Google Patents
緊急通報システム端末機器および緊急通報システムInfo
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- JP3298865B2 JP3298865B2 JP2001127895A JP2001127895A JP3298865B2 JP 3298865 B2 JP3298865 B2 JP 3298865B2 JP 2001127895 A JP2001127895 A JP 2001127895A JP 2001127895 A JP2001127895 A JP 2001127895A JP 3298865 B2 JP3298865 B2 JP 3298865B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に搭載されて、
自動車の運転中に事故にあったり急病人が出たりした場
合などの緊急時に、センターに車両の位置情報などの非
音声データの送信および前記センターと音声通話を行う
機能を有する緊急通報システム端末機器に関し、特にハ
ンドセット電話機を接続することにより、前記ハンドセ
ット電話機を用いて音声通話を行う機能を具備すると共
に、前記ハンドセット電話機を使用していない場合、前
記ハンドセット電話機への送受信音声信号を遮断すると
共に、受信音声信号をある一定値に固定する緊急通報シ
ステム端末機器に関する。
自動車の運転中に事故にあったり急病人が出たりした場
合などの緊急時に、センターに車両の位置情報などの非
音声データの送信および前記センターと音声通話を行う
機能を有する緊急通報システム端末機器に関し、特にハ
ンドセット電話機を接続することにより、前記ハンドセ
ット電話機を用いて音声通話を行う機能を具備すると共
に、前記ハンドセット電話機を使用していない場合、前
記ハンドセット電話機への送受信音声信号を遮断すると
共に、受信音声信号をある一定値に固定する緊急通報シ
ステム端末機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、緊急通報システム端末機器は、自
動車などの車両に搭載されて、警察署や緊急通報センタ
ーなどの緊急通報システムを管轄するセンターに対し
て、通信事業者の基地局などを経由して電話発信処理を
行う緊急通報連絡手段を備えたものが知られている。
動車などの車両に搭載されて、警察署や緊急通報センタ
ーなどの緊急通報システムを管轄するセンターに対し
て、通信事業者の基地局などを経由して電話発信処理を
行う緊急通報連絡手段を備えたものが知られている。
【0003】従来の緊急通報システム端末機器は、自動
車電話のように、通常の電話通話においてダイヤル発
信、着信、音声通話を行うハンドセット電話機を接続
し、前記緊急通報システム端末機器に内蔵する携帯電話
などの無線機と送受信音声信号を接続することにより、
前記ハンドセット電話機を用いた音声通話を可能とする
ものであった。
車電話のように、通常の電話通話においてダイヤル発
信、着信、音声通話を行うハンドセット電話機を接続
し、前記緊急通報システム端末機器に内蔵する携帯電話
などの無線機と送受信音声信号を接続することにより、
前記ハンドセット電話機を用いた音声通話を可能とする
ものであった。
【0004】なお、車室内外のノイズを除去する自動車
電話装置としては、たとえば、特開平10−21013
1号公報に示された装置が示されている。しかし、ここ
に示された装置は、たとえば、車室内に集音手段を設け
なければならないこと、また、スピーカからの出力音声
信号および車室内外の雑音信号を打ち消すように変換処
理する適応性変換手段などを用意しなければならず、装
置全体が複雑になるという問題点を含んでいる。
電話装置としては、たとえば、特開平10−21013
1号公報に示された装置が示されている。しかし、ここ
に示された装置は、たとえば、車室内に集音手段を設け
なければならないこと、また、スピーカからの出力音声
信号および車室内外の雑音信号を打ち消すように変換処
理する適応性変換手段などを用意しなければならず、装
置全体が複雑になるという問題点を含んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の緊急通報システ
ム端末機器では、通常のハンドセットを用いた電話によ
る音声通話を実施している状態において、交通事故など
が発生した場合、ハンドセットから音声回線を切断し
て、緊急通報処理を実施していた。この場合、ハンドセ
ットは、通話状態のため音声回線を開いているにも関わ
らず音声を切断するため、受信音声信号が開放状態に移
行し、ハイインピーダンスによりスピーカからノイズが
発生するなどの問題点を有していた。
ム端末機器では、通常のハンドセットを用いた電話によ
る音声通話を実施している状態において、交通事故など
が発生した場合、ハンドセットから音声回線を切断し
て、緊急通報処理を実施していた。この場合、ハンドセ
ットは、通話状態のため音声回線を開いているにも関わ
らず音声を切断するため、受信音声信号が開放状態に移
行し、ハイインピーダンスによりスピーカからノイズが
発生するなどの問題点を有していた。
【0006】また、上記問題点を解決するために、ハン
ドセットを含めた音声回線を終話状態に制御し、前記終
話を確認した状態から緊急通報連絡処理を実行した場
合、受信音声信号が切断した状態で移行できるが、終話
をしてから緊急通報連絡手段を実行するため、前記緊急
通報連絡処理が遅れるなどの問題を有していた。
ドセットを含めた音声回線を終話状態に制御し、前記終
話を確認した状態から緊急通報連絡処理を実行した場
合、受信音声信号が切断した状態で移行できるが、終話
をしてから緊急通報連絡手段を実行するため、前記緊急
通報連絡処理が遅れるなどの問題を有していた。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、ハンドセット電話機を用いた音声通
話を実施している状態から緊急通報連絡処理に移行する
場合、ハンドセットへの送受信音声を切断すると共に、
開放状態に移行した受信音声信号経路を所定の信号レベ
ルに固定することにより、ノイズの発生を防止できるだ
けでなく、ハンドセット、電話回線の状態を確認するこ
となく、優先的に緊急通報連絡処理に移行することが可
能となり、即座に緊急通報連絡処理に移行することが可
能になる緊急通報システム端末機器を提供するものであ
る。
になされたもので、ハンドセット電話機を用いた音声通
話を実施している状態から緊急通報連絡処理に移行する
場合、ハンドセットへの送受信音声を切断すると共に、
開放状態に移行した受信音声信号経路を所定の信号レベ
ルに固定することにより、ノイズの発生を防止できるだ
けでなく、ハンドセット、電話回線の状態を確認するこ
となく、優先的に緊急通報連絡処理に移行することが可
能となり、即座に緊急通報連絡処理に移行することが可
能になる緊急通報システム端末機器を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、車両に搭載されて、緊急通報連絡処理を行う緊
急通報システム端末機器において、前記緊急通報システ
ム端末機器に電話通話制御を行うハンドセット電話機が
接続され、前記ハンドセット電話機を使用しない状態
で、前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を
遮断すると共に、前記ハンドセット電話機へ出力する受
信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固定する構成
を有する。この構成により、ハンドセット電話機を使用
していない場合にノイズ音声信号が発生することを防止
することが可能になる。
発明は、車両に搭載されて、緊急通報連絡処理を行う緊
急通報システム端末機器において、前記緊急通報システ
ム端末機器に電話通話制御を行うハンドセット電話機が
接続され、前記ハンドセット電話機を使用しない状態
で、前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を
遮断すると共に、前記ハンドセット電話機へ出力する受
信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固定する構成
を有する。この構成により、ハンドセット電話機を使用
していない場合にノイズ音声信号が発生することを防止
することが可能になる。
【0009】また、請求項2記載の本発明の緊急通報シ
ステム端末機器は、請求項1記載中の所定の値への固定
について、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信号
経路の信号レベルを直流レベルに固定する構成を有す
る。この構成により、ハンドセット電話機を使用してい
ない場合に、受信音声信号のレベルが固定されるためノ
イズ音声信号が発生することを防止することが可能にな
る。
ステム端末機器は、請求項1記載中の所定の値への固定
について、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信号
経路の信号レベルを直流レベルに固定する構成を有す
る。この構成により、ハンドセット電話機を使用してい
ない場合に、受信音声信号のレベルが固定されるためノ
イズ音声信号が発生することを防止することが可能にな
る。
【0010】さらに、請求項3記載の本発明の緊急通報
システム端末機器は、緊急通報システムを管轄するセン
ターと通信アンテナを経由して音声デ−タまたは非音声
デ−タを送受信する緊急通報連絡手段と、緊急通報制御
を行う制御手段と、車両の位置情報を検出する位置情報
取得処理手段と、前記位置情報を記憶する記憶手段と、
前記制御手段により音声信号を切替える音声信号切替手
段と、前記音声信号切替手段により外部のマイクやスピ
−カと接続されるハンズフリ−装置を備え、前記音声信
号切替手段を介してハンドセット電話機が接続され前記
制御手段により前記ハンドセット電話機への送受信音声
信号経路を遮断する機能を具備する構成を有する。この
構成により、ハンドセット電話機を使用していない場合
にノイズ音声信号が発生することを防止することが可能
になる。
システム端末機器は、緊急通報システムを管轄するセン
ターと通信アンテナを経由して音声デ−タまたは非音声
デ−タを送受信する緊急通報連絡手段と、緊急通報制御
を行う制御手段と、車両の位置情報を検出する位置情報
取得処理手段と、前記位置情報を記憶する記憶手段と、
前記制御手段により音声信号を切替える音声信号切替手
段と、前記音声信号切替手段により外部のマイクやスピ
−カと接続されるハンズフリ−装置を備え、前記音声信
号切替手段を介してハンドセット電話機が接続され前記
制御手段により前記ハンドセット電話機への送受信音声
信号経路を遮断する機能を具備する構成を有する。この
構成により、ハンドセット電話機を使用していない場合
にノイズ音声信号が発生することを防止することが可能
になる。
【0011】さらにまた、請求項4記載の本発明の緊急
通報システム端末機器は、請求項3記載中のハンドセッ
ト電話機を使用していない状態において、前記制御手段
によって前記音声信号切替手段を切り替えて前記ハンド
セット電話機への送受信音声信号経路を遮断する構成を
有する。この構成により、ハンドセット電話機を使用し
ない状態では、ハンドセット電話機への送受信音声信号
の誤作動を生じないように回路遮断ができる。
通報システム端末機器は、請求項3記載中のハンドセッ
ト電話機を使用していない状態において、前記制御手段
によって前記音声信号切替手段を切り替えて前記ハンド
セット電話機への送受信音声信号経路を遮断する構成を
有する。この構成により、ハンドセット電話機を使用し
ない状態では、ハンドセット電話機への送受信音声信号
の誤作動を生じないように回路遮断ができる。
【0012】また、請求項5記載の本発明の緊急通報シ
ステム端末機器は、請求項4記載中のハンドセット電話
機を使用しない状態において、ハンドセット電話機への
送受信音声信号経路を遮断すると共に、ハンドセット電
話機へ出力する受信音声信号経路の信号レベルを所定の
値に固定する構成を有する。この構成により、ハンドセ
ット電話機への送受信音声信号経路を回路開放すると共
に、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信号経路に
音声信号を伝送しないようにすることができる。
ステム端末機器は、請求項4記載中のハンドセット電話
機を使用しない状態において、ハンドセット電話機への
送受信音声信号経路を遮断すると共に、ハンドセット電
話機へ出力する受信音声信号経路の信号レベルを所定の
値に固定する構成を有する。この構成により、ハンドセ
ット電話機への送受信音声信号経路を回路開放すると共
に、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信号経路に
音声信号を伝送しないようにすることができる。
【0013】さらに、請求項6記載の本発明の緊急通報
システム端末機器は、請求項5記載中の所定の値への固
定について、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信
号経路の信号レベルを直流レベルに固定する構成を有す
る。この構成により、ハンドセット電話機へ出力する受
信音声信号経路に音声信号を直流レベルまたはア−ス接
続することによるミュート処理ができる。
システム端末機器は、請求項5記載中の所定の値への固
定について、ハンドセット電話機へ出力する受信音声信
号経路の信号レベルを直流レベルに固定する構成を有す
る。この構成により、ハンドセット電話機へ出力する受
信音声信号経路に音声信号を直流レベルまたはア−ス接
続することによるミュート処理ができる。
【0014】さらにまた、請求項7記載の本発明の緊急
通報システム端末機器は、トランジスタのオン、オフに
よって前記ハンドセット電話機へ出力する送受信音声信
号経路への接続、開放制御機能を具備し、前記トランジ
スタは前記受信音声信号経路に音声信号を伝送しない制
御を行う構成を有する。この構成により、ハンドセット
電話機へ出力する受信音声信号経路はア−スされたのと
同じ作用が得られる。
通報システム端末機器は、トランジスタのオン、オフに
よって前記ハンドセット電話機へ出力する送受信音声信
号経路への接続、開放制御機能を具備し、前記トランジ
スタは前記受信音声信号経路に音声信号を伝送しない制
御を行う構成を有する。この構成により、ハンドセット
電話機へ出力する受信音声信号経路はア−スされたのと
同じ作用が得られる。
【0015】また、請求項8記載の本発明の緊急通報シ
ステム端末機器は、請求項3から請求項5までのいずれ
かに記載のものにおいて、緊急通報連絡処理時に、前記
ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断す
る、もしくは前記受信音声信号経路の信号レベルを所定
の値に固定する構成を有する。この構成により、請求項
3から請求項5までのいずれかに記載された緊急通報シ
ステム端末機器と同様の作用・効果が得られる。
ステム端末機器は、請求項3から請求項5までのいずれ
かに記載のものにおいて、緊急通報連絡処理時に、前記
ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断す
る、もしくは前記受信音声信号経路の信号レベルを所定
の値に固定する構成を有する。この構成により、請求項
3から請求項5までのいずれかに記載された緊急通報シ
ステム端末機器と同様の作用・効果が得られる。
【0016】また、請求項9記載の本発明の緊急通報シ
ステム端末機器は、請求項3から請求項5までのいずれ
かに記載のものにおいて、ハンズフリー音声通話時に、
前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断
する、もしくは前記受信音声信号経路の信号レベルを所
定の値に固定する構成を有する。この構成により、請求
項3から請求項5までのいずれかに記載された緊急通報
システム端末機器と同様の作用・効果が得られる。
ステム端末機器は、請求項3から請求項5までのいずれ
かに記載のものにおいて、ハンズフリー音声通話時に、
前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断
する、もしくは前記受信音声信号経路の信号レベルを所
定の値に固定する構成を有する。この構成により、請求
項3から請求項5までのいずれかに記載された緊急通報
システム端末機器と同様の作用・効果が得られる。
【0017】また、請求項10記載の本発明の緊急通報
システム端末機器は、請求項3から請求項5までのいず
れかに記載のものにおいて、前記ハンドセット電話機を
用いての音声通話時、前記送受信音声信号経路の遮断を
解除すると共に、受信音声信号経路の信号レベルの固定
を解除する構成を有する。この構成により、ハンドセッ
ト電話機を用いての音声通話にすることができる。
システム端末機器は、請求項3から請求項5までのいず
れかに記載のものにおいて、前記ハンドセット電話機を
用いての音声通話時、前記送受信音声信号経路の遮断を
解除すると共に、受信音声信号経路の信号レベルの固定
を解除する構成を有する。この構成により、ハンドセッ
ト電話機を用いての音声通話にすることができる。
【0018】また、請求項11記載の本発明の緊急通報
システム端末機器は、請求項3から請求項5までのいず
れかに記載のものにおいて、非音声デ−タなどの緊急通
報連絡処理時に、前記音声信号切替手段によって、前記
ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断する
と共に、前記ハンズフリー装置への音声信号経路を遮断
する構成を有する。この構成により、請求項3から請求
項5までのいずれかに記載された緊急通報システム端末
機器と同様の作用・効果が得られる。
システム端末機器は、請求項3から請求項5までのいず
れかに記載のものにおいて、非音声デ−タなどの緊急通
報連絡処理時に、前記音声信号切替手段によって、前記
ハンドセット電話機への送受信音声信号経路を遮断する
と共に、前記ハンズフリー装置への音声信号経路を遮断
する構成を有する。この構成により、請求項3から請求
項5までのいずれかに記載された緊急通報システム端末
機器と同様の作用・効果が得られる。
【0019】また、請求項12記載の本発明の緊急通報
システムは、請求項1から請求項11までのいずれかに
記載の緊急通報システム端末機器と、緊急通報システム
を統括して、前記緊急通報システム端末機器から緊急通
報発信信号を受信する緊急通報センターとを含む構成か
ら成り立っている。この構成により、自動車の運転中に
事故にあったり急病人が出たりした場合などの緊急時
に、緊急通報情報管理センタ−、警察署、消防署、病院
や車両修理会社などとの連携により、幅広いサ−ビス内
容を提供することができる。
システムは、請求項1から請求項11までのいずれかに
記載の緊急通報システム端末機器と、緊急通報システム
を統括して、前記緊急通報システム端末機器から緊急通
報発信信号を受信する緊急通報センターとを含む構成か
ら成り立っている。この構成により、自動車の運転中に
事故にあったり急病人が出たりした場合などの緊急時
に、緊急通報情報管理センタ−、警察署、消防署、病院
や車両修理会社などとの連携により、幅広いサ−ビス内
容を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し詳細に説明する。
て、図面を参照し詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態における緊急
通報システム端末機器の構成を示すブロック図である。
図1において、緊急通報システム端末機器1は、自動車
などの車両に搭載されて、交通事故、急病などの緊急時
に、警察署や緊急通報センターなどの緊急通報システム
を管轄するセンター(以下、センターという。)に、現
在の車両の位置情報や車両の登録番号などのデータを送
信して、緊急車両出動要請を行う装置である。通信アン
テナ2は、緊急通報連絡手段11からの発信信号を、通
信事業者の基地局に伝送すると共に、通信事業者からの
受信信号を緊急通報連絡手段11に出力するアンテナで
ある。
通報システム端末機器の構成を示すブロック図である。
図1において、緊急通報システム端末機器1は、自動車
などの車両に搭載されて、交通事故、急病などの緊急時
に、警察署や緊急通報センターなどの緊急通報システム
を管轄するセンター(以下、センターという。)に、現
在の車両の位置情報や車両の登録番号などのデータを送
信して、緊急車両出動要請を行う装置である。通信アン
テナ2は、緊急通報連絡手段11からの発信信号を、通
信事業者の基地局に伝送すると共に、通信事業者からの
受信信号を緊急通報連絡手段11に出力するアンテナで
ある。
【0022】緊急通報発信釦3は、利用者が交通事故や
急病時などの緊急時に押下し、緊急通報発信処理を開始
するための操作信号を生成する操作釦である。なお本実
施の形態における発信条件はすべて釦で説明しているが
必ずしも釦でなくともよい。要するに、緊急通報処理を
開始するための信号を生成するきっかけを与えるもので
あればよい。GPSアンテナ4は、GPS衛星からのデ
ータを受信するアンテナである。ハンドセット電話機5
は、通常の電話通話機能であるダイヤル発信、着信、音
声通話処理を行う電話機であり、緊急通報システム端末
機器1からの受信音声信号により鳴音し、利用者に音声
として伝達すると共に、利用者からの音声を、送信音声
信号として緊急通報システム端末機器1に送信する動作
を行う。マイク6は、緊急通報連絡処理の音声通話連絡
時に、利用者の音声を緊急通報システム端末機器1に出
力する処理を行うマイクおよび増幅回路などを内蔵した
マイクモジュールである。スピーカ7は、前記音声通話
連絡時に、緊急通報センターからの受信音声信号を鳴音
するためのスピーカである。
急病時などの緊急時に押下し、緊急通報発信処理を開始
するための操作信号を生成する操作釦である。なお本実
施の形態における発信条件はすべて釦で説明しているが
必ずしも釦でなくともよい。要するに、緊急通報処理を
開始するための信号を生成するきっかけを与えるもので
あればよい。GPSアンテナ4は、GPS衛星からのデ
ータを受信するアンテナである。ハンドセット電話機5
は、通常の電話通話機能であるダイヤル発信、着信、音
声通話処理を行う電話機であり、緊急通報システム端末
機器1からの受信音声信号により鳴音し、利用者に音声
として伝達すると共に、利用者からの音声を、送信音声
信号として緊急通報システム端末機器1に送信する動作
を行う。マイク6は、緊急通報連絡処理の音声通話連絡
時に、利用者の音声を緊急通報システム端末機器1に出
力する処理を行うマイクおよび増幅回路などを内蔵した
マイクモジュールである。スピーカ7は、前記音声通話
連絡時に、緊急通報センターからの受信音声信号を鳴音
するためのスピーカである。
【0023】緊急通報システム端末機器1において、緊
急通報連絡手段11は、制御部12からの発信要求信号
に対し、制御部12から入力した電話番号により通信事
業者の基地局などを経由して、その電話番号に該当する
通話相手に電話発信処理を開始する。また、緊急通報連
絡手段11は、通話相手からの発信応答もしくは通話中
信号などの通話中に移行する信号を受信した場合、音声
通話制御、もしくはデータ通信制御に移行すると共に、
通話中に移行したことを知らせる信号を制御部12に出
力する。さらに、緊急通報連絡手段11は、制御部12
から入力した、現在の車両の進行方向や向きなどの情
報、および車両の位置情報などのデータを、通信事業者
の基地局などを経由して、その電話番号に該当する通話
相手であるセンターに発信する処理を行う。
急通報連絡手段11は、制御部12からの発信要求信号
に対し、制御部12から入力した電話番号により通信事
業者の基地局などを経由して、その電話番号に該当する
通話相手に電話発信処理を開始する。また、緊急通報連
絡手段11は、通話相手からの発信応答もしくは通話中
信号などの通話中に移行する信号を受信した場合、音声
通話制御、もしくはデータ通信制御に移行すると共に、
通話中に移行したことを知らせる信号を制御部12に出
力する。さらに、緊急通報連絡手段11は、制御部12
から入力した、現在の車両の進行方向や向きなどの情
報、および車両の位置情報などのデータを、通信事業者
の基地局などを経由して、その電話番号に該当する通話
相手であるセンターに発信する処理を行う。
【0024】制御部12は、位置情報取得処理部14よ
り取得した車両の位置情報などのデータを、記憶部15
に定期的に記録する制御を行う。さらに、制御部12
は、緊急通報発信釦3からの操作信号により、緊急通報
要求があったことを認識すると、緊急通報連絡処理を開
始する。そのために、制御部12は、位置情報取得処理
部14より入手し記憶部15に記録した車両の位置情報
などのデータを入力する。
り取得した車両の位置情報などのデータを、記憶部15
に定期的に記録する制御を行う。さらに、制御部12
は、緊急通報発信釦3からの操作信号により、緊急通報
要求があったことを認識すると、緊急通報連絡処理を開
始する。そのために、制御部12は、位置情報取得処理
部14より入手し記憶部15に記録した車両の位置情報
などのデータを入力する。
【0025】さらに、制御部12は、センターの電話番
号を予め登録されている記憶部15から読み込む。その
電話番号を用いて、制御部12は緊急通報連絡手段11
に電話の発信要求を行う。さらに、制御部12は緊急通
報連絡手段11から、その電話番号に該当する通話相手
からの応答信号もしくは通話中信号などの通話中に移行
する信号を受信した場合、通話状態に移行したことを認
識する。その上で、制御部12は、位置情報取得処理部
14から入手した車両の位置情報履歴データを通信事業
者の基地局などを経由して当該電話番号に対応する通話
相手であるセンターに発信するための信号を緊急通報連
絡手段11に出力する処理を行う。
号を予め登録されている記憶部15から読み込む。その
電話番号を用いて、制御部12は緊急通報連絡手段11
に電話の発信要求を行う。さらに、制御部12は緊急通
報連絡手段11から、その電話番号に該当する通話相手
からの応答信号もしくは通話中信号などの通話中に移行
する信号を受信した場合、通話状態に移行したことを認
識する。その上で、制御部12は、位置情報取得処理部
14から入手した車両の位置情報履歴データを通信事業
者の基地局などを経由して当該電話番号に対応する通話
相手であるセンターに発信するための信号を緊急通報連
絡手段11に出力する処理を行う。
【0026】ジャイロセンサ13は、車両の進行方向や
向きなどの情報を生成する。位置情報取得処理部14
は、ジャイロセンサ13からのデータやGPS受信機1
6がGPSアンテナ4から受信したデータなどにより生
成した位置情報などのデータを制御部12に出力する。
記憶部15は、センターの電話番号および緊急通報シス
テム端末機器1を搭載する車両の登録番号、位置情報取
得処理部14で生成した車両の位置情報などの情報を記
録する。記憶部15は、制御部12からの要求信号によ
り制御部12を通して緊急通報連絡手段11へ記録した
データを出力する。GPS受信機16は、GPSアンテ
ナ4から入手したデータにより、車両の位置情報などの
データを位置情報取得処理部14に出力する処理を行
う。ハンズフリー装置17は、緊急通報連絡処理時のハ
ンズフリー音声通話を実現するために、信号処理、およ
びレベル調整機能により、音声通話時に利用者からの送
信音声信号およびセンターからの受信音声信号に対し
て、エコーキャンセル処理、ハウリング制御処理を行う
信号処理装置である。音声信号切替回路18は、ハンズ
フリー装置17による音声通話処理時には、緊急通報連
絡手段11とハンズフリー装置17の送受信音声信号経
路を接続する処理を行うと共に、この時ハンドセット電
話機5への送受信音声信号経路を切り離し、さらにハン
ドセット電話機5による音声通話処理時には、緊急通報
連絡手段11とハンドセット電話機5の送受信音声信号
経路を接続する処理を行う。
向きなどの情報を生成する。位置情報取得処理部14
は、ジャイロセンサ13からのデータやGPS受信機1
6がGPSアンテナ4から受信したデータなどにより生
成した位置情報などのデータを制御部12に出力する。
記憶部15は、センターの電話番号および緊急通報シス
テム端末機器1を搭載する車両の登録番号、位置情報取
得処理部14で生成した車両の位置情報などの情報を記
録する。記憶部15は、制御部12からの要求信号によ
り制御部12を通して緊急通報連絡手段11へ記録した
データを出力する。GPS受信機16は、GPSアンテ
ナ4から入手したデータにより、車両の位置情報などの
データを位置情報取得処理部14に出力する処理を行
う。ハンズフリー装置17は、緊急通報連絡処理時のハ
ンズフリー音声通話を実現するために、信号処理、およ
びレベル調整機能により、音声通話時に利用者からの送
信音声信号およびセンターからの受信音声信号に対し
て、エコーキャンセル処理、ハウリング制御処理を行う
信号処理装置である。音声信号切替回路18は、ハンズ
フリー装置17による音声通話処理時には、緊急通報連
絡手段11とハンズフリー装置17の送受信音声信号経
路を接続する処理を行うと共に、この時ハンドセット電
話機5への送受信音声信号経路を切り離し、さらにハン
ドセット電話機5による音声通話処理時には、緊急通報
連絡手段11とハンドセット電話機5の送受信音声信号
経路を接続する処理を行う。
【0027】上記のように構成された本発明の実施形態
における緊急通報システム端末機器の動作を説明する。
図1において、緊急通報連絡処理を行わない場合の通常
時に、ハンドセット電話機5による音声通話を行う場
合、利用者は、ハンドセット電話機5に具備するダイヤ
ル釦などを用いてダイヤル発信制御を行う。ハンドセッ
ト電話機5は、前記利用者からのダイヤル操作を、ダイ
ヤル信号にして制御部12に出力する。
における緊急通報システム端末機器の動作を説明する。
図1において、緊急通報連絡処理を行わない場合の通常
時に、ハンドセット電話機5による音声通話を行う場
合、利用者は、ハンドセット電話機5に具備するダイヤ
ル釦などを用いてダイヤル発信制御を行う。ハンドセッ
ト電話機5は、前記利用者からのダイヤル操作を、ダイ
ヤル信号にして制御部12に出力する。
【0028】制御部12は前記ダイヤル信号により、緊
急通報連絡手段11に対して発信制御を行う。緊急通報
連絡手段11は、通話相手からの着信により音声通話に
移行すると共に制御部12に対して、音声通話に移行し
たことを示す信号を出力する。この時、制御部12は、
音声通話に移行したと判断し、音声信号切替回路18に
対して、ハンドセット電話機5と、緊急通報連絡手段1
1の送受信音声信号を接続する処理を行い、このように
して通常時の音声通話を実現することが可能になる。な
お、送受信音声信号を接続する処理は、ダイヤル発信を
開始した場合でもよい。
急通報連絡手段11に対して発信制御を行う。緊急通報
連絡手段11は、通話相手からの着信により音声通話に
移行すると共に制御部12に対して、音声通話に移行し
たことを示す信号を出力する。この時、制御部12は、
音声通話に移行したと判断し、音声信号切替回路18に
対して、ハンドセット電話機5と、緊急通報連絡手段1
1の送受信音声信号を接続する処理を行い、このように
して通常時の音声通話を実現することが可能になる。な
お、送受信音声信号を接続する処理は、ダイヤル発信を
開始した場合でもよい。
【0029】次に、待ち受け状態、ハンズフリー音声通
話などのハンドセット電話機5を使用していない状態に
おいては、制御部12は、音声信号切替回路18に対し
てハンドセット電話機5と、緊急通報連絡手段11の送
受信音声信号経路を切り離す制御を行う。さらに、ハン
ドセット電話機5へ出力する受信音声信号経路を、直流
レベル(音声などの交流信号を遮断する状態)に回路接
続する処理を行い、前記受信音声信号経路を介してハン
ドセット電話機へノイズなどの不要な信号の侵入を防止
する。
話などのハンドセット電話機5を使用していない状態に
おいては、制御部12は、音声信号切替回路18に対し
てハンドセット電話機5と、緊急通報連絡手段11の送
受信音声信号経路を切り離す制御を行う。さらに、ハン
ドセット電話機5へ出力する受信音声信号経路を、直流
レベル(音声などの交流信号を遮断する状態)に回路接
続する処理を行い、前記受信音声信号経路を介してハン
ドセット電話機へノイズなどの不要な信号の侵入を防止
する。
【0030】また、前記緊急通報連絡処理を行わない場
合の通常時に、位置情報取得処理部14は、ジャイロセ
ンサ13からのデータまたはGPS受信機16がGPS
アンテナ4から受信したデータなどにより、車両の位置
情報データを定期的に生成する。制御部12は、位置情
報取得処理部14より定期的に車両の位置情報などのデ
ータを入力し、記憶部15に記録する出力処理を行う。
合の通常時に、位置情報取得処理部14は、ジャイロセ
ンサ13からのデータまたはGPS受信機16がGPS
アンテナ4から受信したデータなどにより、車両の位置
情報データを定期的に生成する。制御部12は、位置情
報取得処理部14より定期的に車両の位置情報などのデ
ータを入力し、記憶部15に記録する出力処理を行う。
【0031】利用者は、交通事故、急病などの緊急時に
は、緊急通報発信釦3を押下する。緊急通報発信釦3
は、利用者の押下により、押下されたことを示す信号を
制御部12に出力する。制御部12は、緊急通報発信釦
3からの操作信号により、緊急通報発信要求があったこ
とを認識すると、緊急通報連絡処理を開始する。
は、緊急通報発信釦3を押下する。緊急通報発信釦3
は、利用者の押下により、押下されたことを示す信号を
制御部12に出力する。制御部12は、緊急通報発信釦
3からの操作信号により、緊急通報発信要求があったこ
とを認識すると、緊急通報連絡処理を開始する。
【0032】さらに制御部12は、記憶部15に蓄積さ
れた車両の位置情報などのデータおよびセンターの登録
電話番号を読み込むと共に、その電話番号を用いて、緊
急通報連絡手段11に電話の発信要求を行う。緊急通報
連絡手段11は、通信アンテナ2を用いて、通信事業者
の基地局などを経由してその電話番号に該当する通話相
手に電話発信処理を開始する。
れた車両の位置情報などのデータおよびセンターの登録
電話番号を読み込むと共に、その電話番号を用いて、緊
急通報連絡手段11に電話の発信要求を行う。緊急通報
連絡手段11は、通信アンテナ2を用いて、通信事業者
の基地局などを経由してその電話番号に該当する通話相
手に電話発信処理を開始する。
【0033】緊急通報連絡手段11は、通話相手からの
発信応答もしくは通話中信号などの通話中に移行する信
号を受信した場合、通話状態に移行したと認識すると、
音声通話制御、もしくはデータ通信制御に移行すると共
に、通話中に移行したことを知らせる信号を制御部12
に出力する。
発信応答もしくは通話中信号などの通話中に移行する信
号を受信した場合、通話状態に移行したと認識すると、
音声通話制御、もしくはデータ通信制御に移行すると共
に、通話中に移行したことを知らせる信号を制御部12
に出力する。
【0034】制御部12は、この時通話に成功したと判
断し、通信事業者の基地局などを経由して当該電話番号
に対応する通話相手であるセンターに車両の位置情報な
どのデータを送信する処理を行う。
断し、通信事業者の基地局などを経由して当該電話番号
に対応する通話相手であるセンターに車両の位置情報な
どのデータを送信する処理を行う。
【0035】前記センターは、緊急通報システム端末機
器1からの車両の位置情報データを全て受信した場合、
音声通話に切替える処理を行う。緊急通報システム端末
機器1に内蔵する緊急通報連絡手段11は、音声通話に
移行したことを示す信号を受信した場合、前記音声通話
に移行したことを示す信号を、制御部12に出力する。
制御部12は、音声通話に移行したことを示す信号を受
信した場合、音声信号切替回路18に対して緊急通報連
絡手段11と、ハンズフリー装置17の音声信号経路を
接続する制御を行い、音声通話連絡処理に移行する。
器1からの車両の位置情報データを全て受信した場合、
音声通話に切替える処理を行う。緊急通報システム端末
機器1に内蔵する緊急通報連絡手段11は、音声通話に
移行したことを示す信号を受信した場合、前記音声通話
に移行したことを示す信号を、制御部12に出力する。
制御部12は、音声通話に移行したことを示す信号を受
信した場合、音声信号切替回路18に対して緊急通報連
絡手段11と、ハンズフリー装置17の音声信号経路を
接続する制御を行い、音声通話連絡処理に移行する。
【0036】音声通話連絡処理時、緊急通報連絡手段1
1は、センターからの受信音声信号をハンズフリー装置
17に出力する。ハンズフリー装置17は、内部に有す
る信号処理回路を用いて、前記受信音声信号より音声レ
ベル、および周波数特性などを調べて、前記受信音声信
号の音声レベルを上げるなどの処理を行い、スピーカ7
に出力する。スピーカ7は、ハンズフリー装置17から
入力した受信音声信号を鳴音する処理を行い、利用者に
音声で伝達する。
1は、センターからの受信音声信号をハンズフリー装置
17に出力する。ハンズフリー装置17は、内部に有す
る信号処理回路を用いて、前記受信音声信号より音声レ
ベル、および周波数特性などを調べて、前記受信音声信
号の音声レベルを上げるなどの処理を行い、スピーカ7
に出力する。スピーカ7は、ハンズフリー装置17から
入力した受信音声信号を鳴音する処理を行い、利用者に
音声で伝達する。
【0037】マイク6は、利用者からの音声信号、およ
びスピーカ7から鳴音された受信音声信号を入力し、ハ
ンズフリー装置17に出力する。ハンズフリー装置17
は、前記受信音声信号から入力された前記音声レベル、
周波数特性と同様の信号成分を有する送信信号が入力さ
れた場合、マイク6により入力した受信音声信号のエコ
ー成分と判断し、前記エコー成分を除去する処理を行
い、緊急通報連絡手段11に出力する。緊急通報連絡手
段11は、ハンズフリー装置17からの送信音声信号を
入力し、センターに送信する処理を行う。
びスピーカ7から鳴音された受信音声信号を入力し、ハ
ンズフリー装置17に出力する。ハンズフリー装置17
は、前記受信音声信号から入力された前記音声レベル、
周波数特性と同様の信号成分を有する送信信号が入力さ
れた場合、マイク6により入力した受信音声信号のエコ
ー成分と判断し、前記エコー成分を除去する処理を行
い、緊急通報連絡手段11に出力する。緊急通報連絡手
段11は、ハンズフリー装置17からの送信音声信号を
入力し、センターに送信する処理を行う。
【0038】図2は、ハンドセット電話機による音声通
話を行う場合、送受信音声信号経路を接続すると共に、
ハンドセット電話機を使用しない場合、送受信音声信号
経路を切断し、前記ハンドセット電話機への受信音声信
号経路を直流レベルに回路接続する機能を具備する音声
信号切替回路の具体例である。
話を行う場合、送受信音声信号経路を接続すると共に、
ハンドセット電話機を使用しない場合、送受信音声信号
経路を切断し、前記ハンドセット電話機への受信音声信
号経路を直流レベルに回路接続する機能を具備する音声
信号切替回路の具体例である。
【0039】図2においてハンドセット電話機5は、図
1記載のハンドセット電話機5と同様の電話機である。
緊急通報連絡手段11は、図1記載の緊急通報連絡手段
11と同様の手段である。制御部12は、図1記載の制
御部12と同様のマイコンなどで構成される制御回路で
ある。ハンズフリー装置17は、図1記載のハンズフリ
ー装置17と同様のDSP(Digital Signal Processo
r)などで構成される信号処理回路である。
1記載のハンドセット電話機5と同様の電話機である。
緊急通報連絡手段11は、図1記載の緊急通報連絡手段
11と同様の手段である。制御部12は、図1記載の制
御部12と同様のマイコンなどで構成される制御回路で
ある。ハンズフリー装置17は、図1記載のハンズフリ
ー装置17と同様のDSP(Digital Signal Processo
r)などで構成される信号処理回路である。
【0040】音声信号切替回路18は、図1記載の音声
信号切替回路18と同様の音声切替回路である。音声信
号切替回路18において、スイッチ181は、音声信号
を切り替えるアナログスイッチであり、制御部12から
の制御信号により、緊急通報連絡手段11の送受信音声
信号をハンドセット電話機5もしくはハンズフリー装置
17に接続する処理を行うもしくはどちらにも接続しな
い処理を行う。トランジスタ182は、電源用のパワー
トランジスタであり、音声信号切替回路18を用いてハ
ンドセット電話機5の送受信音声信号経路を遮断した時
に、制御部12からの制御信号により、ハンドセット電
話機5への受信音声信号経路を直流レベルで接続、開放
する処理を行う。
信号切替回路18と同様の音声切替回路である。音声信
号切替回路18において、スイッチ181は、音声信号
を切り替えるアナログスイッチであり、制御部12から
の制御信号により、緊急通報連絡手段11の送受信音声
信号をハンドセット電話機5もしくはハンズフリー装置
17に接続する処理を行うもしくはどちらにも接続しな
い処理を行う。トランジスタ182は、電源用のパワー
トランジスタであり、音声信号切替回路18を用いてハ
ンドセット電話機5の送受信音声信号経路を遮断した時
に、制御部12からの制御信号により、ハンドセット電
話機5への受信音声信号経路を直流レベルで接続、開放
する処理を行う。
【0041】ハンドセット電話機5を使用し、音声通話
を行う場合、制御部12はスイッチ181に対しては、
緊急通報連絡手段11とハンドセット電話機5の送受信
音声信号経路を接続する制御信号を出力すると共に、ト
ランジスタ182に対しては、ハンドセット電話機5へ
の受信音声信号経路を開放する制御信号を出力し、トラ
ンジスタをオフ制御する。これにより、ハンドセット電
話機5と緊急通報連絡手段11の送受信音声信号が接続
されるため、音声通話処理を行うことが可能になる。
を行う場合、制御部12はスイッチ181に対しては、
緊急通報連絡手段11とハンドセット電話機5の送受信
音声信号経路を接続する制御信号を出力すると共に、ト
ランジスタ182に対しては、ハンドセット電話機5へ
の受信音声信号経路を開放する制御信号を出力し、トラ
ンジスタをオフ制御する。これにより、ハンドセット電
話機5と緊急通報連絡手段11の送受信音声信号が接続
されるため、音声通話処理を行うことが可能になる。
【0042】また、ハンドセット電話機5を使用しない
場合、制御部12は、スイッチ181に対しては、緊急
通報連絡手段11の送受信音声信号をハンドセット電話
機5から切り離す制御信号を出力すると共に、トランジ
スタ182に対しては、ハンドセット電話機5への受信
音声信号経路を直流レベルで回路接続する制御信号を出
力し、トランジスタをオン制御する。スイッチ181
は、制御部12からの制御信号により、緊急通報連絡手
段11の送受信音声信号を開放して、どの信号経路にも
接続しない状態に移行すると共に、トランジスタ182
は受信音声信号経路を直流レベルで回路接続する処理を
行う。これにより、ハンドセット電話機5への受信音声
信号は、直流レベルに固定されることになり、前記受信
音声信号にノイズなどの不要信号が入力してもハンドセ
ット電話機5が鳴音することを防ぐことが可能になる。
場合、制御部12は、スイッチ181に対しては、緊急
通報連絡手段11の送受信音声信号をハンドセット電話
機5から切り離す制御信号を出力すると共に、トランジ
スタ182に対しては、ハンドセット電話機5への受信
音声信号経路を直流レベルで回路接続する制御信号を出
力し、トランジスタをオン制御する。スイッチ181
は、制御部12からの制御信号により、緊急通報連絡手
段11の送受信音声信号を開放して、どの信号経路にも
接続しない状態に移行すると共に、トランジスタ182
は受信音声信号経路を直流レベルで回路接続する処理を
行う。これにより、ハンドセット電話機5への受信音声
信号は、直流レベルに固定されることになり、前記受信
音声信号にノイズなどの不要信号が入力してもハンドセ
ット電話機5が鳴音することを防ぐことが可能になる。
【0043】上記のように、ハンドセット電話機を使用
していない場合、前記ハンドセットへの送受信音声信号
経路を遮断すると共に、前記ハンドセット電話機への受
信音声信号経路を直流レベルに固定することにより、ノ
イズの入力を防ぐことが可能になり、ハンドセット電話
機を使用していない場合にノイズ音声信号が発生するこ
とを防止することが可能になる。
していない場合、前記ハンドセットへの送受信音声信号
経路を遮断すると共に、前記ハンドセット電話機への受
信音声信号経路を直流レベルに固定することにより、ノ
イズの入力を防ぐことが可能になり、ハンドセット電話
機を使用していない場合にノイズ音声信号が発生するこ
とを防止することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、緊急通報システム端末機器と、前記緊急通報
システム端末機器に接続することにより音声通話を行う
事が可能なハンドセット電話機において、前記ハンドセ
ット電話機を使用していない場合、前記ハンドセットへ
の送受信音声信号経路を遮断すると共に、前記ハンドセ
ット電話機への受信音声信号経路を直流レベルなどに固
定することにより、ノイズの入力を防ぐことが可能にな
り、ハンドセット電話機を使用していない場合に受信音
声が漏れたり、雑音が出力されたりするのを防止するこ
とが可能になる。
によれば、緊急通報システム端末機器と、前記緊急通報
システム端末機器に接続することにより音声通話を行う
事が可能なハンドセット電話機において、前記ハンドセ
ット電話機を使用していない場合、前記ハンドセットへ
の送受信音声信号経路を遮断すると共に、前記ハンドセ
ット電話機への受信音声信号経路を直流レベルなどに固
定することにより、ノイズの入力を防ぐことが可能にな
り、ハンドセット電話機を使用していない場合に受信音
声が漏れたり、雑音が出力されたりするのを防止するこ
とが可能になる。
【図1】本発明の実施の形態における緊急通報システム
端末機器の構成を示すブロック図
端末機器の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態における緊急通報システム
端末機器の構成の中の音声信号切替機能部の回路図
端末機器の構成の中の音声信号切替機能部の回路図
1 緊急通報システム端末機器 2 通信アンテナ 3 緊急通報発信釦 4 GPSアンテナ 5 ハンドセット電話機 6 マイク 7 スピーカ 11 緊急通報連絡手段 12 制御部 13 ジャイロセンサ 14 位置情報取得処理部 15 記憶部 16 GPS受信機 17 ハンズフリー装置 18 音声信号切替回路 181 スイッチ 182 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 7/26 H04B 7/26 109G H04M 11/04 H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/38 B60R 21/00 630 G08B 25/10 G08G 1/13 H04B 7/26 H04M 11/04
Claims (12)
- 【請求項1】 車両に搭載されて、緊急通報連絡処理を
行う緊急通報システム端末機器において、前記緊急通報
システム端末機器に電話通話制御を行うハンドセット電
話機が接続され、前記ハンドセット電話機を使用しない
状態で、前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経
路を遮断すると共に、前記ハンドセット電話機へ出力す
る受信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固定する
ことを特徴とする緊急通報システム端末機器。 - 【請求項2】 前記所定の値への固定について、前記ハ
ンドセット電話機へ出力する受信音声信号経路の信号レ
ベルを直流レベルに固定することを特徴とする請求項1
記載の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項3】 緊急通報システムを管轄するセンターと
通信アンテナを経由して音声デ−タまたは非音声デ−タ
を送受信する緊急通報連絡手段と、緊急通報制御を行う
制御手段と、車両の位置情報を検出する位置情報取得処
理手段と、前記位置情報を記憶する記憶手段と、前記制
御手段により音声信号を切替える音声信号切替手段と、
前記音声信号切替手段により外部のマイクやスピ−カと
接続されるハンズフリ−装置を備え、前記音声信号切替
手段を介してハンドセット電話機が接続され前記制御手
段により前記ハンドセット電話機への送受信音声信号経
路を遮断する機能を具備することを特徴とする緊急通報
システム端末機器。 - 【請求項4】 前記ハンドセット電話機を使用していな
い状態において、前記制御手段によって前記音声信号切
替手段を切り替えて前記ハンドセット電話機への送受信
音声信号経路を遮断することを特徴とする請求項3記載
の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項5】 前記ハンドセット電話機を使用しない状
態において、前記ハンドセット電話機への送受信音声信
号経路を遮断すると共に、前記ハンドセット電話機へ出
力する受信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固定
することを特徴とする請求項4記載の緊急通報システム
端末機器。 - 【請求項6】 前記所定の値への固定について、前記ハ
ンドセット電話機へ出力する受信音声信号経路の信号レ
ベルを直流レベルに固定することを特徴とする請求項5
記載の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項7】 トランジスタのオン、オフによって前記
ハンドセット電話機へ出力する送受信音声信号経路への
接続、開放制御機能を具備し、前記トランジスタは前記
受信音声信号経路に音声信号を伝送しない制御を行うこ
とを特徴とする請求項6記載の緊急通報システム端末機
器。 - 【請求項8】 緊急通報連絡処理時に、前記ハンドセッ
ト電話機への送受信音声信号経路を遮断する、もしくは
前記受信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固定す
ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに
記載の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項9】 ハンズフリー音声通話時に、前記ハンド
セット電話機への送受信音声信号経路を遮断する、もし
くは前記受信音声信号経路の信号レベルを所定の値に固
定することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれ
かに記載の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項10】 前記ハンドセット電話機を用いての音
声通話時、前記送受信音声信号経路の遮断を解除すると
共に、受信音声信号経路の信号レベルの固定を解除する
ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記
載の緊急通報システム端末機器。 - 【請求項11】 非音声デ−タなどの緊急通報連絡処理
時に、前記音声信号切替手段によって、前記ハンドセッ
ト電話機への送受信音声信号経路を遮断すると共に、前
記ハンズフリー装置への音声信号経路を遮断することを
特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の緊
急通報システム端末機器。 - 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
記載の緊急通報システム端末機器と、緊急通報システム
を統括して、前記緊急通報システム端末機器から緊急通
報発信信号を受信する緊急通報センターとを含む緊急通
報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127895A JP3298865B2 (ja) | 2000-08-04 | 2001-04-25 | 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-237049 | 2000-08-04 | ||
JP2000237049 | 2000-08-04 | ||
JP2001127895A JP3298865B2 (ja) | 2000-08-04 | 2001-04-25 | 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002118880A JP2002118880A (ja) | 2002-04-19 |
JP3298865B2 true JP3298865B2 (ja) | 2002-07-08 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3298865B2 (ja) |
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