JP3313320B2 - プリンタ用紙 - Google Patents

プリンタ用紙

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JP3313320B2 JP07664298A JP7664298A JP3313320B2 JP 3313320 B2 JP3313320 B2 JP 3313320B2 JP 07664298 A JP07664298 A JP 07664298A JP 7664298 A JP7664298 A JP 7664298A JP 3313320 B2 JP3313320 B2 JP 3313320B2
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口 正 松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ用紙に関
し、特にたとえば、インクジェット方式のプリンタによ
る印刷に適したプリンタ用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のプリンタ用紙の一例を示す
断面図解図である。このプリンタ用紙1は、上質紙など
からなる基材2の表面にインク受容層3を形成したもの
である。従来、インクジェット方式のプリンタで水性イ
ンクを用いて印刷した場合には、印刷物が耐水性に欠け
るなどの問題があった。そこで、インクジェット用イン
クとして溶媒に有機溶剤を用いた油性インクを用いるこ
とが考えられた。しかし、溶媒として低沸点の有機溶剤
を用いた油性インクは、乾燥しやすいためインクジェッ
トノズルが詰まりやすいという不都合がある。そのた
め、プリンタ用の油性インクは、比較的沸点の高い有機
溶媒を用いる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェットプリンタ用の油性インクの溶媒として比較的沸
点の高い有機溶剤を用いている場合には、溶剤が乾燥し
にくいため油性インクIが用紙の裏面に滲み出て、シミ
や汚れを形成しやすいという不都合があった。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、用紙
の表面に付与された油性インクが裏面に滲み出ることを
防止できる、プリンタ用紙を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の基材
る紙と、前記第1の基材の表面側に形成される油性イン
クに対するバリア性を備えた滲込防止層と、前記滲込防
止層の表面に形成される第2の基材たる濾紙、又は、上
質紙と、前記第2の基材の表面に形成される油性インク
受容層とを含第1の基材たる紙の裏面への油性イン
クの滲出を防止した、油性インク用インクジェットプリ
ンタ用紙である。本発明にかかるプリンタ用紙では、イ
ンクジェットノズルからインク受容層の表面にインクが
吹きつけられる。吹き付けられたインクは第2の基材
る濾紙、又は、上質紙へと浸透しつつ溶剤が蒸発する。
第2の基材たる濾紙、又は、上質紙と第1の基材たる紙
との間には滲込防止層が形成されているのでインクは第
1の基材たる紙には浸透しない。したがって、インクが
用紙の裏面に滲み出てシミや汚れを形成することを防止
できる。また、滲込防止層の裏面には第1の基材たる紙
が形成されているので、インク受容層の表面に印刷され
た文字、図形、記号および色彩などの刷像が用紙の裏面
から透けて見えにくくなるという作用も得られる。
【0006】さらに、本発明にかかるプリンタ用紙にお
いて、隠ぺい層が第1の基材の裏面に形成されてもよ
い。この場合には、さらに用紙の表面の刷像が裏面から
透けて見える不都合が防止される。
【0007】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるプリンタ用
紙の一例を示す断面図解図である。図1に示すプリンタ
用紙(以下、単に用紙という)10は、第1の基材12
を含む。第1の基材12は、たとえば上質紙などが使用
される。第1の基材12の厚みは、要求される用紙の厚
みに応じて適宜選択され得るが、たとえば20〜150
μmのものを用いることができる。
【0009】第1の基材12の表面には、滲込防止層1
4が形成される。滲込防止層14は、溶剤が第1の基材
12の裏まで滲み込まないようにするためのものであ
る。滲込防止層14は、接着性とバリア性の両方の性質
を兼ね備えたたとえばポリエチレン、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリアミド、塩化ビニ
リデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、
ポリアクリル酸などの熱可塑性樹脂で形成される。ここ
で接着性とは、第1の基材12と第2の基材16とを接
着する性質をいい、バリア性とはプリンタ用の油性イン
クIの浸透を遮る性質をいう。また、滲込防止層14の
厚みは、要求される用紙の厚みや用いられる熱可塑性樹
脂の性質等によって適宜選択され得るが、たとえば5〜
30μmの厚みに形成される。
【0010】滲込防止層14の表面には、第2の基材1
6が形成される。第2の基材16は、油性インクを吸収
しやすい材質で形成することが好ましく、たとえばサイ
ズ度の低い濾紙で形成される。第の基材1の厚み
は、要求される用紙の厚みに応じて適宜選択され得る
が、たとえば20〜150μmのものを用いることがで
きる。なお、第の基材1も、第の基材1と同じ
材質で形成してもよい。
【0011】第2の基材16の表面には、インク受容層
18が形成される。インク受容層18は、たとえばイン
クジェットノズルから吐出された油性インクを速やかに
吸収し、かつ刷像を鮮明にするためのものである。イン
ク受容層18としては、たとえばカオリン、シリカ、炭
酸カルシウムなどの吸油性の良い粉体ないし顔料を、た
とえばSBR(スチレンブタジエンゴム)系やウレタン
ゴム系などの親油性のバインダで結着して形成される。
インク受容層18の厚みは、要求される用紙の厚みに応
じて適宜選択され得るが、たとえば1〜30μmのもの
を用いることができる。
【0012】図2は本発明にかかるプリンタ用紙の製造
工程の一例を示す図解図である。本発明にかかる用紙を
製造するには、まず、図2に示すようなラミネータ10
0によって、第1の基材12と第2の基材16とを滲込
防止層14を間に挟持しつつ積層する。ラミネータ10
0は、所定の間隔をおいて対向する2つのローラ10
2,102を含む。2つのローラ102,102は、図
示しない駆動装置によって回動され、また図示しない加
熱装置または冷却装置によって必要に応じて加熱されま
たは冷却される。2つのローラ102,102の間に
は、それぞれ長尺帯状の第1の基材12および第2の基
材16が両側から送り込まれる。さらに、2つのローラ
102,102の間に挟持された第1の基材12と第2
の基材16の間には、滲込防止層14を形成するために
たとえばポリエチレンなどの熱可塑性樹脂がTダイ10
4から送り込まれる。そして、2つのローラ102、1
02によって両側から所定の圧力および温度で押圧され
つつ連続的に移送されることにより、第1の基材12、
滲込防止層14、第2の基材16の三層が一体に積層さ
れる。このとき、滲込防止層14は、第1の基材12と
第2の基材16とを接着する接着剤層としても働く。次
に、こうして得られた積層体の表面にインク受容層18
を形成するための粉体ないし顔料をバインダに均一に混
合した液体をたとえばロールコート法、エアナイフ法、
ワイヤーバー法、もしくはグラビア印刷法その他の印刷
法により所定の厚みに塗布し、乾燥または冷却ないし硬
化させる。
【0013】本発明にかかるプリンタ用紙10では、油
性インクがインク受容層18の表面に付与されると当該
油性インクは、第2の基材16へと浸透しつつ溶剤が蒸
発する。しかし、第2の基材16と第1の基材12との
間には、滲込防止層14が形成されているので油性イン
クは第1の基材12には浸透しない。したがって、イン
クジェット方式のプリンタにより油性インクを用いて印
刷した場合にも油性インクが用紙10の裏面にシミや汚
れを形成することを防止できる。そして、耐水性の高い
油性インクによる刷像を得ることができる。また、滲込
防止層14の裏面には第1の基材12が形成されている
ので、インク受容層18の表面に印刷された文字、図
形、記号および色彩などの刷像が用紙10の裏面から透
けて見えにくくなる。
【0014】なお、図1に示す用紙10の第1の基材1
2の裏面には、貼着剤層を形成してもよい。貼着剤とし
ては、被貼着物に用紙10をくっつけることのできるも
のであればよく、たとえばアクリル系感圧型接着剤、ヒ
ートシール型接着剤ないし粘着剤、糊剤などを使用する
ことができる。この場合にも上述の作用により油性イン
クと貼着剤とが相互に影響しあうことによる貼着力や刷
像に対する悪影響を防止することができる。
【0015】図3は本発明にかかるプリンタ用紙の他の
例を示す断面図解図である。図3に示すプリンタ用紙
(以下、単に用紙という)30は、図1に示したものと
同様に構成された積層物の第1の基材12の裏面に隠ぺ
い層20が形成される。隠ぺい層20としては、たとえ
ば白色インクを従来公知のスクリーン印刷法、オフセッ
ト印刷法、もしくはグラビア印刷法などの印刷法で印刷
してもよく、白色塗料を従来公知のたとえばロールコー
ト法、エアナイフ法、ワイヤーバー法などの塗布方法に
より塗布してもよい。そして、塗布または印刷後、用い
たインキまたは塗料の性質に応じて乾燥、冷却ないし紫
外線照射することにより形成される。図3に示す用紙3
0は、図1に示す用紙10と比べて、さらに用紙の表面
の刷像が裏面から透けて見える不都合を防止する効果が
高い。したがって、図3に示す用紙30では、図1に示
した用紙10に比べて第1の基材12の厚みを薄くする
ことも可能である。また、隠ぺい層20の裏面に上述と
同様に貼着剤層を形成してもよい。この場合にも上述の
作用により油性インクと貼着剤とが相互に影響しあうこ
とによる種々の不都合を防止することができる。
【0016】なお、本発明にかかるプリンタ用紙10お
よび30は、上述したように、油性インクによるインク
ジェット方式の印刷に適したものである。
【0017】また、本発明にかかるプリンタ用紙10お
よび30の滲込防止層14の形成方法は、上述の方法に
限るものではない。たとえば、水または有機溶剤を溶媒
とした樹脂溶液を第1の基材12と第2の基材16との
間に付与するようにしてもよい。このような樹脂溶液と
しては、たとえば水性糊のようなものも用いることがで
きる。この場合には、水や有機溶剤などの溶媒が第1ま
たは第2の基材12,16に吸収され、さらにその溶媒
が蒸発することにより、第1および第2の基材12,1
6の間に樹脂成分のみが残留し、滲込防止層14が形成
される。
【0018】
【発明の効果】上述のように、本発明にかかるプリンタ
用紙によれば、油性インクが用紙の裏面に滲み出すこと
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプリンタ用紙の一例を示す断面
図解図である。
【図2】本発明にかかるプリンタ用紙の製造工程の一例
を示す図解図である。
【図3】本発明にかかるプリンタ用紙の他の例を示す断
面図解図である。
【図4】従来のプリンタ用紙の一例を示す断面図解図で
ある。
【符号の説明】
10,30 プリンタ用紙 12 第1の基材 14 滲込防止層 16 第2の基材 18 インク受容層 20 隠ぺい層 I インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−202781(JP,A) 特開 平2−243382(JP,A) 特開 平8−258410(JP,A) 特開 平2−270588(JP,A) 特開 平5−201119(JP,A) 特開 平8−197837(JP,A) 特開 昭56−144294(JP,A) 特開 平3−235698(JP,A) 特開 平8−192499(JP,A) 特開 平3−231975(JP,A) 特開 平6−107988(JP,A) 特表 平5−508883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 2/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基材たる紙と、 前記第1の基材の表面側に形成される油性インクに対す
    るバリア性を備 えた滲込防止層と、 前記滲込防止層の表面に形成される第2の基材たる濾
    紙、又は、上質紙と、 前記第2の基材の表面に形成される油性インク受容層と
    を含第1の基材たる紙の裏面への油性インクの滲出を防止し
    た、 油性インク用インクジェット プリンタ用紙。
  2. 【請求項2】 さらに隠ぺい層が前記第1の基材の裏面
    に形成される、請求項1に記載のプリンタ用紙。
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