JP3311984B2 - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

Info

Publication number
JP3311984B2
JP3311984B2 JP00422298A JP422298A JP3311984B2 JP 3311984 B2 JP3311984 B2 JP 3311984B2 JP 00422298 A JP00422298 A JP 00422298A JP 422298 A JP422298 A JP 422298A JP 3311984 B2 JP3311984 B2 JP 3311984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
temperature
heat
heaters
temperature distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00422298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11204402A (ja
Inventor
英一 白川
信幸 左田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP00422298A priority Critical patent/JP3311984B2/ja
Priority to US09/226,606 priority patent/US6222161B1/en
Priority to KR10-1999-0000510A priority patent/KR100516120B1/ko
Publication of JPH11204402A publication Critical patent/JPH11204402A/ja
Priority to US09/781,418 priority patent/US6450803B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3311984B2 publication Critical patent/JP3311984B2/ja
Priority to US10/420,917 priority patent/USRE40052E1/en
Priority to KR10-2005-0012447A priority patent/KR100495766B1/ko
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真製版技
術を用いて半導体素子を製造する半導体製造システム内
に組み込まれる加熱装置や予備加熱装置などの熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真製版技術を用いた半導体
製造システムでは、一つのシステム内にレジスト塗布ユ
ニットや、乾燥ユニット、加熱ユニットなどの各種処理
ユニットを組み込み、これら各種処理ユニット間を順次
移動させながら一連の処理を施すようになっている。
【0003】図12は典型的な熱処理ユニット200の
垂直断面図である。
【0004】この熱処理ユニット200では、半導体ウ
エハ(以下、単に「ウエハ」という)Wは熱処理盤20
1の上面上に載置され、このウエハWは熱処理盤201
から放出される熱により熱処理される。この熱処理盤2
01には図示しない加熱機構が組み込まれており、この
加熱機構から供給される熱量により熱処理盤201が加
熱される。熱処理盤201の上面上には図示しない小突
起が複数個設けられており、ウエハWはこれら小突起の
頂部に載置され、ウエハWの下面と熱処理盤201の上
面とが接触してウエハWの下面に傷や埃が付着するのを
防止するようになっている。そのため、ウエハWの下面
と熱処理盤201の上面との間には微小な隙間が形成さ
れ、熱処理盤201上面からこの隙間の気体、例えば窒
素ガスを介してウエハW下面に熱が供給される。この熱
処理盤201及びウエハWで加熱された気体は周囲のよ
り低温の空気より比重が軽いため、熱処理ユニット20
0内を上昇し、熱処理盤201の上方に対向配置された
カバー体202に集められ、このカバー体202の頂部
203に接続された配管204を介して排気されるよう
になっている。
【0005】ところで、ウエハWは熱の影響を受けやす
く、熱処理温度が許容範囲を越えると、製品半導体の品
質が低下して歩留まりが下がり、製造コストがアップす
る。そのため、上記のような熱処理ユニット200で
は、熱処理盤201内に熱電対などの温度センサを挿入
し、その検出温度に基づいて温度管理している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱処理
盤の温度分布は必ずしも一様ではなく正確に把握するこ
とは困難である。正確を期するには複数のヒータを配設
して各部位ごとに温度センサを配設して各部位ごとの温
度を直接測る必要があるが、多数の温度センサが必要と
なり、装置の製造コストが上昇する、装置の構造が複雑
化するという問題点がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、少ない温度センサで正確な温度管理
を行うことができ、ひいてはウエハWの全体にわたって
均一な熱処理を施すことのできる熱処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】また本発明は、ウエハWを熱処理する際の
温度制御を高精度に行うことのできる熱処理装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の熱処理装置は、被処理基板
が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を2以上に区分
した各領域ごとに加熱する同心円状に配設された2以上
のヒータと、前記熱処理盤の所定部位の温度を検出し、
前記熱処理盤の半径方向一列及び厚さ方向に配列された
複数のセンサと、前記検出した温度に基づいて、前記熱
処理盤の各部位の温度を推定する手段と、前記推定した
各部位の温度に基づいて、前記熱処理盤全体の温度が均
一になるように前記各ヒータの出力を制御する制御部
と、を具備する。
【0010】請求項2記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を複数
の領域に区分した各領域ごとに加熱する2以上のヒータ
と、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々
配設され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出す
る複数のセンサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布
を検出するセンサが配設された領域のうち少なくとも1
つの領域に配設され、前記熱処理盤の垂直方向の温度分
布を検出する複数のセンサと、前記検出した温度分布に
基づいて、前記熱処理盤の各部位の温度を推定する手段
と、記推定した各部位の温度に基づいて、前記熱処理
盤全体の温度が均一になるように前記各ヒータの出力を
制御する制御部と、を具備する。
【0011】請求項3記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を複数
の領域に区分した各領域ごとに加熱する2以上のヒータ
と、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々
配設され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出す
る複数のセンサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布
を検出するセンサが配設された領域のうち少なくとも1
つの領域に配設され、前記熱処理盤の垂直方向の温度分
布を検出する複数のセンサと、前記検出した温度分布
基づいて、前記領域のうち前記センサが配設されていな
い領域の温度を推定する手段と、前記検出した温度分布
及び推定した前記センサが配設されていない領域の温度
に基づいて、前記熱処理盤全体の温度が均一になるよう
に前記各ヒータの出力を制御する制御部と、を具備す
る。
【0012】請求項4記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を2以
上に区分した各領域ごとに加熱する同心円状に配設され
2以上のヒータと、前記熱処理盤の所定部位の温度を
検出し、前記熱処理盤の半径方向一列及び厚さ方向に配
列された複数のセンサと、前記検出した温度に基づい
て、前記被処理基板の各部位に供給される熱量を推定す
手段と、前記推定した熱量に基づいて、前記被処理基
板に供給される熱量が均一になるように前記各ヒータの
出力を制御する制御部と、を具備する。
【0013】請求項5記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を複数
の領域に区分した各領域ごとに加熱する2以上のヒータ
と、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々
配設され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出す
る複数のセンサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布
を検出するセンサが配設された領域のうち少なくとも1
つの領域に配設され、前記熱処理盤の垂直方向の温度分
布を検出する複数のセンサと、前記検出した温度分布に
基づいて、前記被処理基板の各部位に供給される熱量を
推定する手段と、前記推定した熱量に基づいて、前記被
処理基板に供給される熱量が均一になるように前記各ヒ
ータの出力を制御する制御部と、を具備する。
【0014】請求項6記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を複数
の領域に区分した各領域ごとに加熱する2以上のヒータ
と、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々
配設され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出す
る複数のセンサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布
を検出するセンサが配設された領域のうち少なくとも1
つの領域に配設され、前記熱処理盤の垂直方向の温度分
布を検出する複数のセンサと、前記検出した温度分布
基づいて、前記領域のうち前記センサが配設されていな
い領域の温度を推定し、前記検出した温度分布及び推定
した前記センサが配設されていない領域の温度に基づい
て、前記被処理基板の各部位に供給される熱量を推定す
る手段と、前記推定した熱量に基づいて、前記被処理基
に供給される熱量が均一になるように前記各ヒータの
出力を制御する制御部と、を具備する。
【0015】請求項7記載の本発明の熱処理装置は、請
求項1〜6いずれか一項記載の熱処理装置において、前
記熱処理盤の上方でこの熱処理盤に対向して配設され、
前記熱処理盤で加熱された気体を排気するカバー体と、
前記カバー体の熱処理盤対向面に、分割された同心円状
に配設された複数の上部ヒータと、を備え、前記制御部
によって前記複数の上部ヒータも各々制御されることを
特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】本発明の熱処理装置では、熱処理盤を区分
して形成される2以上の領域のそれぞれにヒータを配設
する一方、前記熱処理盤の所定部位にセンサを配設し、
このセンサで検出した温度に基づいて、前記被処理基板
の各部位の温度を推定するようにしているので、少ない
センサで正確な温度管理ができる。
【0019】また、この推定した温度に基づいて前記熱
処理盤全体の温度が均一になるように前記各ヒータの出
力を制御しているので、被処理基板の全体にわたって均
一な熱処理を施すことができる。
【0020】
【0021】本発明の熱処理装置では、熱処理盤を区分
した2以上の各領域にヒータを配設する一方、前記熱処
理盤の所定部位にセンサを配設し、このセンサで検出し
た温度に基づいて、前記被処理基板の各部位に供給され
る熱量を推定するようにしているので、少ないセンサで
正確な温度管理ができる。
【0022】また、この推定した温度に基づいて前記被
処理基板に供給される熱量が均一になるように前記各ヒ
ータの出力を制御しているので、被処理基板の全体にわ
たって均一な熱処理を施すことができる。
【0023】
【0024】
【0025】また、この推定した温度に基づいて前記熱
処理盤全体の温度が均一になるように前記下部ヒータや
上部ヒータの出力を制御しているので、被処理基板の全
体にわたって均一な熱処理を施すことができる。
【0026】更に、下部ヒータに対して上部ヒータ側の
温度を高い温度に設定したり、熱的不均衡を打ち消すよ
うに下部ヒータや上部ヒータを制御することも可能であ
るので、被処理基板を熱処理する際の温度制御を高精度
に行うことができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】本発明の熱処理装置において、熱処理盤に
配設された各ヒータ同心状に配設することによって
熱的な偏在の生じやすい熱処理盤の半径方向に関してき
め細かい温度管理が可能となり、被処理基板の全体にわ
たって均一な熱処理を施すことができる。更に、被処理
基板を熱処理する際の温度制御を高精度に行うことがで
きる。
【0031】また、センサは熱処理盤の半径方向一列に
配設されているので、少ないセンサで正確に温度管理を
することができる。
【0032】
【0033】また、センサは熱処理盤の厚さ方向に配設
されているので、熱の伝搬に伴う厚さ方向のタイムラグ
を矯正しやすくなり、熱処理時間の管理や被処理基板を
熱処理する際の温度制御を高精度に行うことができる。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の詳細を
図面に基づいて説明する。
【0038】図1は本発明の一実施形態に係るレジスト
塗布ユニット(COT)を備えた半導体ウエハ(以下、
「ウエハ」という)の塗布現像処理システム1全体を示
した平面図である。
【0039】この塗布現像処理システム1では、被処理
体としてのウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例
えば25枚単位で外部からシステムに搬入・搬出した
り、ウエハカセットCRに対してウエハWを搬入・搬出
したりするためのカセットステーション10と、塗布現
像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉
式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置した処理ス
テーション11と、この処理ステーション11に隣接し
て設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを
受け渡しするためのインタフェース部12とが一体的に
接続されている。このカセットステーション10では、
カセット載置台20上の位置決め突起20aの位置に、
複数個例えば4個までのウエハカセットCRが、夫々の
ウエハ出入口を処理ステーション11側に向けてX方向
(図1中の上下方向)一列に載置され、このカセット配
列方向(X方向)およびウエハカセッ卜CR内に収納さ
れたウエハWのウエハ配列方向(Z方向;垂直方向)に
移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカセットCRに
選択的にアクセスする。
【0040】このウエハ搬送体21はθ方向に回転自在
であり、後述するように処理ステーション11側の第3
の処理ユニット群G3 の多段ユニット部に配設されたア
ライメントユニット(ALIM)やイクステンションユ
ニット(EXT)にもアクセスできる。
【0041】処理ステーション11には、ウエハ搬送装
置を備えた垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設けら
れ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複数の
組に亙って多段に配置されている。
【0042】図2は上記塗布現像処理システム1の正面
図である。
【0043】第1の処理ユニット群G1 では、カップC
P内でウエハWをスピンチャックに載せて所定の処理を
行う2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗
布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が
下から順に2段に重ねられている。第2の処理ユニット
群G2 では、2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレ
ジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(D
EV)が下から順に2段に重ねられている。これらレジ
スト塗布ユニット(COT)は、レジスト液の排液が機
構的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、こ
のように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に
応じて適宜上段に配置することももちろん可能である。
【0044】図3は上記塗布現像処理システム1の背面
図である。
【0045】主ウエハ搬送機構22では、筒状支持体4
9の内側に、ウエハ搬送装置46が上下方向(Z方向)
に昇降自在に装備されている。筒状支持体49はモータ
(図示せず)の回転軸に接続されており、このモータの
回転駆動力によって、前記回転軸を中心としてウエハ搬
送装置46と一体に回転し、それによりこのウエハ搬送
装置46はθ方向に回転自在となっている。なお筒状支
持体49は前記モータによって回転される別の回転軸
(図示せず)に接続するように構成してもよい。ウエハ
搬送装置46には、搬送基台47の前後方向に移動自在
な複数本の保持部材48が配設されており、これらの保
持部材48は各処理ユニット間でのウエハWの受け渡し
を可能にしている。
【0046】また、図1に示すようにこの塗布現像処理
システム1では、5つの処理ユニット群G1 、G2 、G
3 、G4 、G5 が配置可能であり、第1および第2の処
理ユニット群G1 、G2 の多段ユニットは、システム正
面(図1において手前)側に配置され、第3の処理ユニ
ット群G3 の多段ユニットはカセットステーション10
に隣接して配置され、第4の処理ユニット群G4 の多段
ユニットはインタフェース部12に隣接して配置され、
第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットは背面側に配
置されることが可能である。
【0047】図3に示すように、第3の処理ユニット群
3 では、ウエハWを保持台(図示せず)に載せて所定
の処理を行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処
理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定
着性を高めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒー
ジョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメン
トユニット(ALIM)、イクステンションユニット
(EXT)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキン
グユニット(PREBAKE)および露光処理後の加熱
処理を行うポストベーキングユニット(POBAKE)
が、下から順に例えば8段に重ねられている。第4の処
理ユニット群G4 でも、オーブン型の処理ユニット、例
えばクーリングユニット(COL)、イクステンション
・クーリングユニット(EXTCOL)、イクステンシ
ョンユニット(EXT)、クーリングユニッ卜(CO
L)、プリベーキングユニット(PREBAKE)およ
びポストベーキングユニット(POBAKE)が下から
順に、例えば8段に重ねられている。
【0048】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いプ
リベーキングユニット(PREBAKE)、ポストベー
キングユニット(POBAKE)およびアドヒージョン
ユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間
の熱的な相互干渉を少なくすることができる。もちろ
ん、ランダムな多段配置としてもよい。
【0049】図1に示すように、インタフェース部12
では、奥行方向(X方向)は前記処理ステーション11
と同じ寸法を有するが、幅方向(Y方向)はより小さな
サイズである。このインタフェース部12の正面部に
は、可搬性のピックアップカセットCRと、定置型のバ
ッファカセットBRとが2段に配置され、他方背面部に
は周辺露光装置23が配設され、さらに中央部にはウエ
ハ搬送体24が設けられている。このウエハ搬送体24
は、X方向、Z方向に移動して両カセットCR、BRお
よび周辺露光装置23にアクセスする。
【0050】ウエハ搬送体24は、θ方向にも回転自在
であり、処理ステーション11側の第4の処理ユニット
群G4 の多段ユニットに配設されたイクステンションユ
ニット(EXT)や、隣接する露光装置側のウエハ受渡
し台(図示せず)にもアクセスできる。
【0051】また塗布現像処理システム1では、既述の
如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも図1中破線で示
した第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットを配置で
きるが、この第5の処理ユニット群G5 の多段ユニット
は、案内レール25に沿ってY方向へ移動可能である。
従って、この第5の処理ユニット群G5 の多段ユニット
を図示の如く設けた場合でも、前記案内レール25に沿
って移動することにより、空間部が確保されるので、主
ウエハ搬送機構22に対して背後からメンテナンス作業
が容易に行える。
【0052】次に、図4及び図5につき処理ステーショ
ン11において第3および第4の組G3 ,G4 の多段ユ
ニットに含まれているベーキングユニット(PREBA
KE)、(POBAKE)、クーリングユニット(CO
L)、(EXTCOL)のような熱処理ユニットの構成
および作用を説明する。
【0053】図4および図5は、本実施形態に係る熱処
理ユニットの構成を示す平面図および断面図である。な
お、図5では、図解のために水平遮蔽板55を省略して
ある。 この熱処理ユニットの処理室50は両側壁53
と水平遮蔽板55とで形成され、処理室50の正面側
(主ウエハ搬送機構24側)および背面側はそれぞれ開
口部50A,50Bとなっている。遮蔽板55の中心部
には円形の開口56が形成され、この開口56内には円
盤状の熱処理盤58がウエハWをセットするための載置
台として設けられている。
【0054】熱処理盤58には例えば3つの孔60が設
けられ、各孔60内には支持ピン62が遊嵌状態で挿通
されており、半導体ウエハWのローディング・アンロー
ディング時には各指示ピン62が熱処理盤58の表面よ
り上に突出または上昇して主ウエハ搬送機構22の保持
部材48との間でウエハWの受け渡しを行うようになっ
ている。
【0055】熱処理盤58の外周囲には、円周方向にた
とえば2゜間隔で多数の通気孔64を形成したリング状
の帯板からなるシャッタ66が設けられている。このシ
ャッタ66は、通常は熱処理盤58より下の位置に退避
しているが、加熱処理時には図5に示すように熱処理盤
58の上面よりも高い位置まで上昇して、熱処理盤58
とカバー体68との間にリング状の側壁を形成し、図示
しない気体供給系より送り込まれるダウンフローの不活
性ガス、例えば窒素ガスを通気孔64より周方向で均等
に流入させるようになっている。
【0056】カバー体68の中心部には加熱処理時にウ
エハW表面から発生するガスを排出するための排気口6
8aが設けられ、この排気口68aに排気管70が接続
されている。この排気管70は、装置正面側(主ウエハ
搬送機構22側)のダクト53(もしくは54)または
図示しないダクトに通じている。
【0057】遮蔽板55の下には、遮蔽板55、両側壁
53および底板72によって機械室74が形成されてお
り、室内には熱処理盤支持板76、シャッタアーム7
8、支持ピンアーム80、シャッタアーム昇降駆動用シ
リンダ82、支持ピンアーム昇降駆動用シリンダ84が
設けられている。
【0058】図4に示すように、ウエハWの外周縁部が
載るべき熱処理盤58の表面位置に複数個たとえば4個
のウエハW案内支持突起部86が設けられている。
【0059】また、熱処理盤58上面のウエハW載置部
分には図示しない小突起が複数設けられており、ウエハ
Wの下面がこれら小突起の頂部に載置される。そのため
ウエハW下面と熱処理盤58上面との間に微小な隙間が
形成され、ウエハW下面が熱処理盤58上面と直接接触
するのが避けられ、この間に塵などがある場合でもウエ
ハW下面が汚れたり、傷ついたりすることがないように
なっている。
【0060】また後述するように、熱処理盤58内部に
は複数のヒータが設けられており、これらヒータを発熱
させることにより熱処理盤58を所定温度に維持するよ
うになっている。
【0061】図6は本実施形態に係る熱処理盤58の構
造を模式的に描いた平面図であり、図7は同熱処理盤5
8の構造を模式的に描いた垂直断面図である。
【0062】図6に示したように、この熱処理盤58は
ドーナツ形の5つの領域P1〜P5から形成されてい
る。これらの領域P1〜P5は同心円状に形成され、P
1〜P5の内部にはそれぞれ独立したヒータH1〜H
5、例えばP1〜P5の各領域と同じドーナツ形に形成
されたニクロム線ヒータ(図示省略)等が配設されてい
る。 これらのヒータは互いに独立に配線されており、
P1〜P5の各領域に供給する熱量をそれぞれ独立して
制御することができるようになっている。
【0063】この熱処理盤58の外側から2番目の領域
P2と4番目の領域P4にはセンサを取り付けるための
穴が垂直方向に開けられており、この穴の中にセンサS
1とセンサS2とがそれぞれ垂直方向を向けて取り付け
られている。これらのセンサS1,S2は熱処理盤58
の水平方向の温度分布を検出するためのものである。ま
た、熱処理盤58の図6中右側面方向からは水平方向の
穴が上下2つ平行に開けられており、領域P1を貫通し
領域P2の途中まで達している。
【0064】図6及び図7に示したように、これらの穴
にもセンサS3,S4が取り付けられている。これらの
センサS3,S4は熱処理盤58の垂直方向の温度分布
を検出するためのものである。
【0065】図8は本実施形態に係る熱処理ユニットの
制御系を図示したブロック図である。 この図8に示す
ように、熱処理盤58の各領域P1〜P5の内部にはそ
れぞれヒータH1〜H5が配設されている。これらのヒ
ータH1〜H5は制御装置90と接続されており、この
制御装置90によりその出力が制御されている。またセ
ンサS1〜S4もこの制御装置90に接続されており、
熱処理盤58の各部分の温度が制御装置90により認識
されるようになっている。
【0066】次に本実施形態に係る熱処理ユニットの制
御の仕方について説明する。
【0067】本実施形態に係る熱処理ユニットでは、熱
処理盤58の所定部位の温度を検出し、その検出温度か
ら熱処理盤58全体の温度分布を推定する。そしてこの
推定結果に基づいて、熱的な偏在を無くするようにヒー
タH1〜H5の出力を制御する。
【0068】具体的には、熱処理盤58の水平方向の温
度分布に関して、熱処理盤58の外側から2番目の領域
P2に配設したセンサS1及び4番目の領域P4に配設
したセンサS2により検出した温度から熱処理盤全体の
温度分布を推定する。
【0069】例えば、ヒータH1〜H5に同じ電力を供
給したとき、熱処理盤58の傾向として領域P1で温度
が最低で、領域P2,P3,…と内側になるにつれて温
度が上昇して領域P5で温度が最高となる場合、センサ
S1,S2を配設した領域P2,P4とそれ以外の各領
域P1,P3,P5の各温度との対応関係を実測値や理
論値から求める。そして、センサS1,S2の温度とヒ
ータH1〜H5への供給電力を特定すれば領域P1,P
3,P5の各温度を特定できるようなテーブルを作成
し、これを制御装置の記憶素子に記憶する。
【0070】同様にヒータH1〜H5に供給する電力を
変えた場合についても同様のテーブルを作成しておき、
センサS1,S2の温度とヒータH1〜H5への各供給
電力を特定すれば領域P1,P3,P5の各温度を特定
できるようにしておく。
【0071】このようにして、センサS1,S2からの
温度検出信号とヒータH1〜H5への電力供給信号とか
ら領域P1,P3,P5を含む熱処理盤58全体の温度
分布を推定する。
【0072】次に、この推定した熱処理盤58全体の温
度分布に基づいて、H1〜H5の各ヒータに供給する電
力を調節して熱処理盤58全体が均一な温度になるよう
にヒータH1〜H5の出力を制御する。
【0073】具体的には上述したテーブルに基づいて各
ヒータへの供給電力を調節し、領域P1〜P5が均一に
なるようにヒータH1〜H5の出力を制御する。
【0074】例えば、上述したように、領域P1で最低
温度で、領域P2,P3,…と内側ほど温度が高く領域
P5で最高温度となる場合、このような熱的な偏在を解
消させるようにヒータH1〜H5の出力を制御する。即
ち、ヒータH1の出力を高くし、ヒータH5の出力を低
くし、その間に挟まれているヒータH2〜H4の出力は
連続的にヒータH1からヒータH5へと連なるように傾
斜させる。これらH1〜H5の出力の値についても上述
したテーブルに基づいて、領域P2,P4の温度を指標
にして求める。
【0075】また本実施形態に係る熱処理ユニットで
は、熱処理盤58の垂直方向にも2つのセンサS3,S
4を配設している。そしてこれらのセンサS3,S4で
検出した温度に基づいて、熱処理盤58全体の垂直方向
の温度分布を推定し、熱処理盤58の温度を管理する。
【0076】具体的にはセンサS3とセンサS4とで領
域P2の垂直方向の温度を検出する。その一方で、セン
サS3,S4の検出温度と熱処理盤58のP1〜P5の
各領域の垂直方向の温度分布の対応関係、及びH1〜H
5の各ヒータの出力との関係を実測値や理論計算値から
予め求めておき、上記と同様に制御装置の記憶部に記憶
させておく。
【0077】そしてこれらセンサS3,S4で検出した
領域P2の上下二か所の温度を指標として熱処理盤58
表面の温度分布を推定する。即ち、センサS3,S4で
検出した領域P2温度から上記したテーブルを利用し
て、他のP1及びP3〜P5の領域の表面付近の温度を
推定する。そしてこれら領域P1〜P5の各表面温度が
不均一な場合には、上記したテーブルを利用してヒータ
H1〜H5の出力を制御し、熱処理盤58の表面が均一
で適正な温度になるように調節する。
【0078】次に、この熱処理ユニットをベーキングユ
ニット(PREBAKE)及びクーリングユニット(C
OL)として用いる場合の操作について以下に説明す
る。
【0079】まず、載置台20上にセットされたウエハ
カセットCR内からウエハ搬送体21によりウエハWが
取り出され、次いでウエハ搬送体21から主ウエハ搬送
機構22にウエハWが引き渡される。主ウエハ搬送機構
22は受け取ったウエハWをレジスト塗布ユニット(C
OT)内に搬送、セットし、ここでウエハWにレジスト
塗布を行なう。次いで、このウエハWをレジスト塗布ユ
ニット(COT)内から主ウエハ搬送機構22がウエハ
Wを取り出し、上記熱処理ユニット内まで搬送し、熱処
理盤58の上にウエハWをセットする。
【0080】一方、熱処理ユニットへの電源投入と同時
に熱処理盤58内のヒータH1〜H5に電源が投入され
加熱が開始される。所定時間が経過して熱処理盤58の
温度が安定してくると制御装置90が作動してヒータH
1〜H5の出力を調節する。即ち、領域P2とP4に配
設したセンサS1とS2とで熱処理盤58の水平方向の
温度調節を行い、熱処理盤58を適正かつ均一な温度に
維持するように制御する。
【0081】例えば、領域P1で温度が低く、P2,P
3…と内側の領域ほど高温になり領域P5で最高温度に
なっている場合、ヒータH1の出力を高くし、H2,H
3…と内側ほど出力を低下させ、ヒータH5の出力を最
低にする。
【0082】反対に、領域P1で温度が高く、P2,P
3…と内側の領域ほど低温になり領域P5で最低温度に
なっている場合、ヒータH1の出力を低くし、H2,H
3…と内側ほど出力を増加させ、ヒータH5の出力を最
高にする。
【0083】同様に、領域P1とP5とで温度が低く、
領域P2〜P4で温度が高い場合、ヒータH1及びH5
の出力を高くする一方、ヒータH2〜H4の出力を低下
させる。ここで、上記の各場合の各ヒータの出力値につ
いては上述したテーブルに基づいて最も適正な値を求
め、この値に調節する。
【0084】また、熱処理盤58の垂直方向の温度分布
についても同様にセンサS3,S4から検出した温度と
上述したテーブルに基づいて熱処理盤58表面の温度分
布について推定し、熱処理盤58の表面全体が適正かつ
均一な温度になるようにヒータH1〜H5の出力を制御
する。
【0085】なお、本実施形態ではヒータH1〜H5の
出力を調節することだけで熱処理盤58の温度管理を行
うようにしているが、これ以外の方法、例えば熱処理盤
58の側方から窒素ガスなどの気体を供給する気体供給
系の気体流量を調節することにより熱処理盤58の温度
管理を行うことも可能である。
【0086】このように本実施形態に係る熱処理ユニッ
トでは、熱処理盤を複数の領域に区画し各領域ごとにヒ
ータを配設する一方、熱処理盤の温度を検出するセンサ
については所定の部位のみに配設した。その一方でセン
サを配設した部位とそれ以外の熱処理盤の部分との熱の
伝搬状態についての熱的対応関係を実測値や理論値など
から求めて制御装置の記憶部に記憶させる。実際に熱処
理盤の温度管理を行うには、前記所定部位についてはセ
ンサで実際に温度を検出し、それ以外の部分については
記憶部に記憶させた前記熱的対応関係のデータから推定
して求める。
【0087】そしてこの推定した結果、熱処理盤の表面
温度が不均一になると予想される場合には、上記データ
に基づいてヒータの出力を制御して熱処理盤の温度が適
正かつ均一になるように調節する。
【0088】このように本実施形態に係る熱処理ユニッ
トでは、熱処理盤の所定部位のみにセンサを配設し、そ
れ以外の部分については実測値や理論値を利用して数学
的手法により温度分布を推定する構成としているので、
複数のヒータに対して少数のセンサで熱処理盤の温度管
理をすることができる。
【0089】更に、本実施形態に係る熱処理ユニットで
は、上記推定した結果から熱処理盤の温度分布に関して
熱的な偏在が生じるおそれがある場合には、上記熱的対
応関係のデータに基づいてヒータの出力を制御し、この
熱的な偏在を解消するように温度調節するので温度管理
を高精度に行うことができる。
【0090】なお、本発明は上記の実施形態の内容に限
定されるものではない。
【0091】例えば、上記実施形態では熱処理盤の所定
部位について検出した温度から熱処理盤全体の温度分布
を推定しているが、更に熱処理盤上に載置されたウエハ
Wに作用する熱量を推定し、このウエハWに作用する熱
量を均一化するようにヒータを制御することも可能であ
る。
【0092】更に、上記実施形態では熱処理盤として同
心円状に複数の領域に区分し、かく領域ごとにドーナツ
形に成型したヒータを内蔵したものを例にして説明した
が、熱処理盤を半径方向に区分したものや、扇形ヒータ
など様々な形状のものを用いることも可能である。
【0093】また、センサの数についても一つのセンサ
のみ配設したものや、ヒータと同数又はそれ以上の数の
センサを配設したものでもよい。
【0094】更に、上記実施の形態ではウエハWについ
ての塗布現像処理システム1を例にして説明したが、本
発明はこれ以外の処理装置、例えば、LCD基板用処理
装置などにも適用できることは言うまでもない。
【0095】次に本発明に係る第2の実施形態について
説明する。
【0096】なお、上記第1の実施形態と説明が重複す
る部分については説明を省略する。図9は本実施形態に
係る熱処理ユニットのうち、熱処理盤158及びカバー
体168部分の垂直断面図であり、図10はこのカバー
体168を下側からみた状態を示した平面図である。
【0097】この図9に示したように、カバー体168
の下面側に円錐形に形成された壁面168bには扇形の
上部ヒータh1〜h20が配設されている。図10に示
したように、これら上部ヒータh1〜h20は壁面16
8b上で大小5つの同心円をそれぞれ4分割したような
形に配設されている。
【0098】図11は本実施形態に係る熱処理ユニット
の加熱系統を示したブロック図である。図11に示した
ように、上部ヒータh1〜h20は一つ一つに独立して
配線がなされており、それぞれが接続された制御装置1
90によりその作動や発熱量が制御される。
【0099】本実施形態に係る熱処理ユニットでは、上
記第1の実施形態に係る熱処理盤58と全く同じ構造の
熱処理盤158に加え、上部ヒータh1〜h20が配設
されたカバー体168を備えている。
【0100】この熱処理ユニットでは、熱処理盤158
の領域P12とP14に配設されたセンサS11,S1
2で検出した領域P11とP12の温度と各ヒータH1
1〜H15の出力とから、熱処理盤の温度分布が適正か
否か、均一か否かについて判断する。
【0101】即ち、上記第1の実施形態と同様に、制御
装置190の記憶部に予め記憶させておいた熱処理盤の
各領域間の熱的対応関係から熱処理盤158全体の温度
分布を推定し、その温度分布の状態が適正か否か、均一
か否かを判断する。
【0102】そしてその温度分布が不適正であり、熱的
な偏在があると判断した場合には、この熱的偏在を打ち
消すようにヒータH11〜H15を制御する。それと同
時にカバー体168下面に配設した上部ヒータh1〜h
20の発熱量をも制御してこの熱的偏在が解消するよう
に調節する。
【0103】例えば、熱処理盤の外周縁部が低温の場合
には外周縁側の上部ヒータh17〜h20の発熱量を増
大させたり、部分的に温度が低い部分が生じる場合には
その部分の真上に位置する上部ヒータの発熱量を増大さ
せたりしてウエハWの均一な熱処理を達成できるように
する。
【0104】また、本実施形態に係るカバー体168を
採用する場合には、熱処理盤158の発熱量をウエハW
の熱処理温度より少し低い温度になるように制御する一
方、上部ヒータh1〜h20の発熱量をウエハWの熱処
理温度より高い温度になるように制御して、垂直方向上
向きに低温から高温になる温度勾配が形成されるように
して熱処理を行えば、ウエハWの中心付近の上部で熱対
流が起こらなくなり、加熱処理温度の制御が容易になる
という本実施形態に特有の効果が得られるので好まし
い。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
熱処理盤を区分して形成される2以上の領域のそれぞれ
にヒータを配設する一方、前記熱処理盤の所定部位にセ
ンサを配設し、このセンサで検出した温度に基づいて、
前記被処理基板の各部位の温度を推定するようにしてい
るので、少ないセンサで正確な温度管理ができる。
【0106】また、この推定した温度に基づいて前記熱
処理盤全体の温度が均一になるように前記各ヒータの出
力を制御しているので、被処理基板の全体にわたって均
一な熱処理を施すことができる。
【0107】
【0108】本発明によれば、熱処理盤を区分した2以
上の各領域にヒータを配設する一方、前記熱処理盤の所
定部位にセンサを配設し、このセンサで検出した温度に
基づいて、前記被処理基板の各部位に供給される熱量を
推定するようにしているので、少ないセンサで正確な温
度管理ができる。
【0109】また、この推定した温度に基づいて前記被
処理基板に供給される熱量が均一になるように前記各ヒ
ータの出力を制御しているので、被処理基板の全体にわ
たって均一な熱処理を施すことができる。
【0110】
【0111】
【0112】また、この推定した温度に基づいて前記熱
処理盤全体の温度が均一になるように前記下部ヒータや
上部ヒータの出力を制御しているので、被処理基板の全
体にわたって均一な熱処理を施すことができる。
【0113】更に、下部ヒータに対して上部ヒータ側の
温度を高い温度に設定したり、熱的不均衡を打ち消すよ
うに下部ヒータや上部ヒータを制御することも可能であ
るので、被処理基板を熱処理する際の温度制御を高精度
に行うことができる。
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】本発明によれば、熱処理盤に配設された各
ヒータ同心状に配設することによって、熱的な偏在の
生じやすい熱処理盤の半径方向に関してきめ細かい温度
管理が可能となり、被処理基板の全体にわたって均一な
熱処理を施すことができる。更に、被処理基板を熱処理
する際の温度制御を高精度に行うことができる。
【0118】また、センサは熱処理盤の半径方向一列に
配設されているので、少ないセンサで正確に温度管理を
することができる。
【0119】
【0120】また、センサは熱処理盤の厚さ方向に配設
されているので、熱の伝搬に伴う厚さ方向のタイムラグ
を矯正しやすくなり、熱処理時間の管理や被処理基板を
熱処理する際の温度制御を高精度に行うことができる。
【0121】
【0122】
【0123】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る塗布現像処理システム
の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る塗布現像処理システム
の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る塗布現像処理システム
の背面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの構成
を示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの断面
図である。
【図6】本発明の実施形態に係る熱処理盤の平面図であ
る。
【図7】本発明の実施形態に係る熱処理盤の垂直断面図
である。
【図8】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの制御
系を図示したブロック図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る熱処理ユニットの
垂直断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る熱処理ユニット
の制御系を図示したブロック図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係るカバー体を下側
からみた状態を示した平面図である。
【図12】従来の熱処理ユニットの垂直断面図である。
【符号の説明】
W ウエハ 58 熱処理盤 H1〜H12 ヒータ S1〜S4 センサ 90 制御装置 68 カバー体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−111232(JP,A) 特開 平7−281453(JP,A) 特開 平8−107057(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/324

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を2以上に区分した各領域ごとに加熱する
    同心円状に配設された2以上のヒータと、 前記熱処理盤の所定部位の温度を検出し、前記熱処理盤
    の半径方向一列及び厚さ方向に配列された複数のセンサ
    と、 前記検出した温度に基づいて、前記熱処理盤の各部位の
    温度を推定する手段と、 前記推定した各部位の温度に
    基づいて、前記熱処理盤全体の温度が均一になるように
    前記各ヒータの出力を制御する制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を複数の領域に区分した各領域ごとに加熱
    する2以上のヒータと、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々配設
    され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出する複
    数の センサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出するセンサが
    配設された領域のうち少なくとも1つの領域に配設さ
    れ、前記熱処理盤の垂直方向の温度分布を検出する複数
    のセンサと、 前記検出した温度分布に基づいて、前記熱処理盤の各部
    位の温度を推定する手段と、記推定した各部位の温度に基づいて、前記熱処理盤全
    体の温度が均一になるように前記各ヒータの出力を制御
    する制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を複数の領域に区分した各領域ごとに加熱
    する2以上のヒータと、前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々配設
    され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出する複
    のセンサと、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出するセンサが
    配設された領域のうち 少なくとも1つの領域に配設さ
    れ、前記熱処理盤の垂直方向の温度分布を検出する複数
    のセンサと、 前記検出した温度分布に基づいて、前記領域のうち前記
    センサが配設されていない領域の温度を推定する手段
    と、前記検出した温度分布及び推定した前記センサが配設さ
    れていない領域の温度 に基づいて、前記熱処理盤全体の
    温度が均一になるように前記各ヒータの出力を制御する
    制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を2以上に区分した各領域ごとに加熱する
    同心円状に配設された2以上のヒータと、 前記熱処理盤の所定部位の温度を検出し、前記熱処理盤
    の半径方向一列及び厚さ方向に配列された複数のセンサ
    と、 前記検出した温度に基づいて、前記被処理基板の各部位
    に供給される熱量を推定する手段と、 前記推定した熱量に基づいて、前記被処理基板に供給さ
    れる熱量が均一になるように前記各ヒータの出力を制御
    する制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を複数の領域に区分した各領域ごとに加熱
    する2以上のヒータと、 前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々配設
    され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出する複
    数のセンサと、 前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出するセンサが
    配設された領域のうち少なくとも1つの領域に配設さ
    れ、前記熱処理盤の垂直方向の温度分布を検出する複数
    のセンサと、 前記検出した温度分布に基づいて、前記被処理基板の各
    部位に供給される熱量を推定する手段と、 前記推定した熱量に基づいて、前記被処理基板に供給さ
    れる熱量が均一になるように前記各ヒータの出力を制御
    する制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  6. 【請求項6】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を複数の領域に区分した各領域ごとに加熱
    する2以上のヒータと、 前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に各々配設
    され、前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出する複
    数のセンサと、 前記熱処理盤の水平方向の温度分布を検出するセンサが
    配設された領域のうち少なくとも1つの領域に配設さ
    れ、前記熱処理盤の垂直方向の温度分布を検出する複数
    のセンサと、 前記検出した温度分布に基づいて、前記領域のうち前記
    センサが配設されていない領域の温度を推定し、前記検
    出した温度分布及び推定した前記センサが配設されてい
    ない領域の温度に基づいて、前記被処理基板の各部位に
    供給される熱量を推定する手段と、 前記推定した熱量に基づいて、前記被処理基板に供給さ
    れる熱量が均一になるように前記各ヒータの出力を制御
    する制御部と、 を具備することを特徴とする、熱処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか一項記載の熱処理
    装置において、 前記熱処理盤の上方でこの熱処理盤に対向して配設さ
    れ、前記熱処理盤で加熱された気体を排気するカバー体
    と、 前記カバー体の熱処理盤対向面に、分割された同心円状
    に配設された複数の上部ヒータと、 を備え、前記制御部によって前記複数の上部ヒータも各
    々制御されることを特徴とする、熱処理装置。
JP00422298A 1998-01-12 1998-01-12 熱処理装置 Expired - Fee Related JP3311984B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00422298A JP3311984B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 熱処理装置
US09/226,606 US6222161B1 (en) 1998-01-12 1999-01-07 Heat treatment apparatus
KR10-1999-0000510A KR100516120B1 (ko) 1998-01-12 1999-01-12 열처리장치
US09/781,418 US6450803B2 (en) 1998-01-12 2001-02-13 Heat treatment apparatus
US10/420,917 USRE40052E1 (en) 1998-01-12 2003-04-23 Heat treatment apparatus
KR10-2005-0012447A KR100495766B1 (ko) 1998-01-12 2005-02-15 열처리장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00422298A JP3311984B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11204402A JPH11204402A (ja) 1999-07-30
JP3311984B2 true JP3311984B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=11578581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00422298A Expired - Fee Related JP3311984B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3311984B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6064799A (en) * 1998-04-30 2000-05-16 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for controlling the radial temperature gradient of a wafer while ramping the wafer temperature
US6472643B1 (en) * 2000-03-07 2002-10-29 Silicon Valley Group, Inc. Substrate thermal management system
KR100423183B1 (ko) * 2001-03-21 2004-03-18 코닉 시스템 주식회사 적응제어방법을 이용한 고속 열처리 공정기의 온도 제어장치 및 제어방법
JP3547724B2 (ja) 2001-09-25 2004-07-28 沖電気工業株式会社 レジストパターンのベーク装置及びレジストパターンの形成方法
JP3897563B2 (ja) * 2001-10-24 2007-03-28 日本碍子株式会社 加熱装置
JP4444090B2 (ja) * 2004-12-13 2010-03-31 東京エレクトロン株式会社 熱処理板の温度設定方法,熱処理板の温度設定装置,プログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4762743B2 (ja) * 2006-02-09 2011-08-31 東京エレクトロン株式会社 熱処理装置
JP4781931B2 (ja) * 2006-07-31 2011-09-28 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理方法および熱処理装置
JP5535566B2 (ja) * 2009-09-30 2014-07-02 三井造船株式会社 半導体基板熱処理装置
JP5596998B2 (ja) * 2010-03-08 2014-10-01 三井造船株式会社 半導体基板熱処理装置および半導体基板熱処理装置による温度推定方法
JP6294761B2 (ja) * 2013-07-11 2018-03-14 東京エレクトロン株式会社 熱処理装置及び成膜システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11204402A (ja) 1999-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3246891B2 (ja) 熱処理装置
KR100516120B1 (ko) 열처리장치
JP3792986B2 (ja) 膜形成方法及び膜形成装置
JP2002353110A (ja) 加熱処理装置
JP3311984B2 (ja) 熱処理装置
JP4319756B2 (ja) 処理装置
US6399518B1 (en) Resist coating and developing processing apparatus
US6261365B1 (en) Heat treatment method, heat treatment apparatus and treatment system
US6475279B1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP3755814B2 (ja) 熱処理方法及び熱処理装置
JP2006222354A (ja) 熱処理板の温度設定方法,熱処理板の温度設定装置,プログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3325833B2 (ja) 熱処理装置
US6224274B1 (en) Semiconductor processing apparatus
JP3266844B2 (ja) 熱処理装置
JP3335905B2 (ja) 熱処理装置
JP2001102275A (ja) 加熱処理システムおよびそれに用いる加熱処理ユニット
JP3587777B2 (ja) 加熱処理方法及び加熱処理装置
JP3621804B2 (ja) 基板熱処理装置
JP3266843B2 (ja) 熱処理装置
JP3246890B2 (ja) 熱処理装置
JP3684325B2 (ja) 基板処理装置
JPH11238674A (ja) 熱処理装置
JP3919939B2 (ja) 熱処理装置
JPH11283727A (ja) 抵抗体、熱処理盤、及び熱処理装置
JPH11238675A (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020507

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees