JP3311376B2 - バンプ形成方法 - Google Patents

バンプ形成方法

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隆夫 藤津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の実装に用
いられるリードに、メッキによって金属を成長させ、こ
れを半導体素子上の電極と接続するためのバンプとして
利用するバンプの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の実装において、TAB(Tap
e Automated Bonding)テープが多用される傾向にあり、
このTABテープのリードと半導体素子を接続するに当
たり、Au,Alなどの金属細線を用いて電極−リード
間を架橋接合するワイヤーボンディングのほか、素子上
に設けた電極或るいはリードにバンプを設け、素子とリ
ードを直接接続する方法が採られている。従来このバン
プの製作には、いわゆる転写法が知られているが、この
方法では厚膜レジストを用いたリソグラフィ工程を経る
ために製造プロセスが複雑であり、高価になるという問
題があった。一方電極とリードは、これらに設けた多数
のバンプを介して一括接続(圧着)する際、接合温度が
高くなり、半導体素子に物理的な影響を与えることがあ
り、またバンプ数が多くなる程接続を安定して行うこと
が難しくなる。一方、バンプは通常高純度のAuを電極
にメッキするなどの方法で作られ、硬度を下げてリード
との圧着接合を良好にするために、ほぼ250〜300
℃で熱処理されるが、この熱処理中にAuと電極(A
l)との拡散によって、Au−Al界面の劣化を起こす
ことがあり、これを防止するために、TiW等の拡散防
止金属薄膜を両金属間に介在させるという複雑な手段を
講じなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来における問題点を解消するものであって、半導体素子
の実装に用いられるリードに、メッキ法により極めて簡
易に且つ安価に、しかも半導体素子電極と安定した直接
接続が可能なバンプを形成する方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を要旨とする。即ち、リード表
面を絶縁性塗料で被覆した後、リードの所定部に切断等
の機械的手段を用いてリード導体を露出せしめ、少なく
ともこの露出導体部分を金、銅のいずれかのメッキ液に
接触させ、該露出導体部にメッキ金属を付着成長させて
バンプを形成した後、250〜300℃で熱処理するこ
とを特徴とするバンプ形成方法であり、上記露出導体部
に付着成長したメッキ金属に、熱処理を行って軟化する
ことが本発明の好ましい実施態様である。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。図1は本
発明のバンプ形成方法によりTABテープのインナーリ
ードにバンプを形成する場合の製作概略を示す図であ
る。即ち(a)図はTABテープにおけるインナーリー
ド部分を示し、ポリイミド等の有機樹脂よりなる基盤レ
ジストフィルム1上に配線されるリードの先端部分(イ
ンナーリード)2が基盤レジストフィルム1より延長し
露出している。本発明はこの露出しているインナーリー
ド2を含むリードの露出部分を(b)図に示すように絶
縁塗料でメッキレジスト被覆3を施した後、インナーリ
ード2の先端部を切断し、(c)図に示すようにリード
2の端面4にリード導体を露出させる。
【0006】次いでTABテープを少なくとも導体露出
端面4がメッキ浴に接触するように、メッキ浴中に浸漬
するか、メッキ浴噴流を当てる等の方法によって、
(d)図に示すように、リード露出面4にメッキ金属を
付着し、成長させてバンプ5を突出形成する。
【0007】このバンプ5は、少なくともリード高さは
必要であり、むしろそれより高くなるように、即ちレジ
スト被覆3の表面より僅かに突出するようにメッキ金属
を成長することが好ましい。メッキ金属としては、Cu
或いはAuあれば良く特に限定しないがリード2と
同質であることが好ましい。このメッキに際してはリー
ドの露出面以外の部分は絶縁物質で被覆してあるため、
浸漬メッキの場合でもメッキ金属の付着はない。
【0008】図2は本発明の別の態様を示すものであっ
て、レジスト被覆3したリード2の先端を露出するに際
し、(a)図に示すように、リード端面4のみならず、
端面4を含めた先端部の一部についてレジスト被覆3を
除去して先端露出部6を形成したものである。先端露出
部6の形成に当たっては、前記した切断等の機械的手段
によって行う。(b)図は図1(d)と同様のメッキ処
理を行って先端露出部6にメッキ金属を付着成長させて
バンプ5′を形成させたものであり、メッキ金属はリー
ド端面4のみならず先端露出部6全周に亘って付着成長
し、従って、バンプ5′はリード先端を食い込んで強固
に接合する。
【0009】バンプ5,5′形成金属は前記した金属或
いはその合金から選ばれるが、半導体素子上の電極と圧
着接続する場合に、高硬度材であれば適当な硬度となる
ように軟質化することが好ましく、そのためにバンプに
は適宜の方法で熱処理を行う。例えば、Auのバンプの
場合での軟化処理は、250〜300℃で30〜60分
行えば良く、図3に示すように偏平状バンプがボール形
状のバンプ5″になって変形しやすくなる。この様に熱
理を行うことによりバンプの特性を改善でき、電極と
の接続加工が容易になると共にリードの接続高さのばら
つきを無くすることができる。
【0010】尚、本発明において、インナーリード表面
に被覆したレジストフィルムは、実装時除去しておいて
も支障がない。
【0011】この様に形成したTABテープのインナー
リード1は、その先端部分に設けた接続用バンプ5を、
半導体素子上に設けた電極位置に配置し、電極表面にツ
ールを用いて圧接接続せしめるか、バンプを電極に接触
固定して、この状態でメッキ浴中に浸漬或いは噴射メッ
キ液中に置くことによって、バンプとと電極とをメッキ
金属で接続することができる。メッキ接合する金属は、
接続用金属と同材質若しくは他の導電材料、例えばC
u,Ni,Au,Sn及びその合金や半田を用いること
ができ、これらが所定の接合強度となるような付着量と
すればよい。
【0012】この様な接続においてリード先端に形成し
たバンプは、半導体素子の電極の位置合わせが容易と
なり、これらの接続に極めて好都合である。
【0013】
【実施例】[実施例1] メッキ接続用の銅バンプを以下の方法で作成した。TA
Bテープは、リード幅が70μm、リード厚さが35μ
m、ピッチが140μmで、リード数が200個の2層
TABを用いた。先ず、TABテープの銅リード部分を
絶縁塗料で数μm被覆する。被覆する材料は例えば油性
の塗料があげられるが、メッキ溶液中で絶縁が保たれる
材料であればどのような材料を使用しても構わない。絶
縁塗料の被覆後にインナーリードの先端を切断〔図1
(a,b)参照〕することにより、インナーリードの先
端のみ銅の金属部分を露出させる。
【0014】次に白金ワイヤーを陽極とし、TABテー
プが陰極をとなるように定電源装置に接続してメッキ槽
中に浸漬し、室温メッキを行った。メッキ液は、CuS
4(0.8mol/l)およびH2 SO4 (0.5mol/
l)の水溶液で、メッキ電流密度は100A/m2 で、
メッキ時間は50分で、リード先端部分にバンプを形成
させた。この後、水洗を行い付着しているメッキ液を除
去する。形成されたバンプのリード表面からの高さは、
約20μmであった。
【0015】このTABテープを用いてICチップの電
極パットとのメッキ接続を行ったところ、位置合わせの
際にTABリード先端と電極パッドとの接触が容易にな
り、30g(プル試験)の強度が得られた。
【0016】[実施例2] TAB接続用の金バンプを以下の方法で作成した。実施
例1と同様のTABを用い、かつ同様の方法でTABイ
ンナーリード先端のみ銅の金属部分を露出した。
【0017】その後実施例1と同様の方法でメッキを行
った。メッキ液はKAu(CN)2〔12g/l〕、ク
エン酸カリウム〔125g/l〕、酒石酸アンチモンカ
リウム〔1g/l〕、EDTAコバルト−2−カリウム
〔3g/l〕の水溶液で、室温でメッキを行った。メッ
キ条件は電流密度が70A/m2 、メッキ時間は40分
でリード先端にバンプを形成させた。この後、絶縁被覆
をアセトン等を用いて除去した後、熱処理を行った。こ
の金バンプつきのTABテープを用い、インナーリード
ボンダー(ILB)を用い接合を行ったところ平均の接
合強度は35gであった。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によればリード部
に、メッキ法を適用して極めて簡易且つ安価にバンプ
を設けることができ、またバンプ形成金属の選択範囲が
広く、しかもその特性改善も容易に行うことが可能とな
り、半導体素子の実装に極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)及び(d)は本発明T
ABテープのインナーリード先端部にバンプを成形する
一例を示す概略図である。
【図2】(a),(b)は本発明TABテープのインナ
ーリード先端部にバンプを成形する他の例を示す概略図
である。
【図3】本発明TABテープのインナーリード先端部に
形成されたバンプの別の例を示す図である。
【符号の説明】
1:レジストフィルム 2:インナーリード 3:メッキレジスト被膜 4:インナーリード端面 5:バンプ 6:先端露出部
フロントページの続き (72)発明者 大野 恭秀 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新 日本製鐵株式会社 先端技術研究所内 (72)発明者 藤津 隆夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (72)発明者 工藤 好正 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (72)発明者 清水 真也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (56)参考文献 特開 昭53−52366(JP,A) 特開 昭53−48463(JP,A) 特開 平2−154439(JP,A) 特開 昭63−224241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TABテープのインナーリード表面を絶
    縁性塗料で被覆した後、インナーリードの先端部に機械
    的手段を用いてリード導体を露出せしめ、少なくともこ
    の露出導体部分を金、銅のいずれかのメッキ液に接触さ
    せ、該露出導体部にメッキ金属を付着成長させてバンプ
    を形成した後、250〜300℃で熱処理することを特
    徴とするバンプ形成方法。
  2. 【請求項2】 リード表面を絶縁性塗料で被覆した後、
    機械的手段を用いてリードの所定部にリード導体を露出
    せしめ、少なくともこの露出導体部分を金、銅のいずれ
    かのメッキ液に接触させ、該露出導体部にメッキ金属を
    付着成長させてバンプを形成した後、250〜300℃
    で熱処理することを特徴とするバンプ形成方法。
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