JPH08130227A - 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法 - Google Patents

半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法

Info

Publication number
JPH08130227A
JPH08130227A JP29225094A JP29225094A JPH08130227A JP H08130227 A JPH08130227 A JP H08130227A JP 29225094 A JP29225094 A JP 29225094A JP 29225094 A JP29225094 A JP 29225094A JP H08130227 A JPH08130227 A JP H08130227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor chip
thin layer
layer
nickel alloy
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29225094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Hayashida
英徳 林田
Shoji Tsuchiya
昇二 土屋
Shigeaki Ueda
重昭 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WORLD METAL KK
Original Assignee
WORLD METAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WORLD METAL KK filed Critical WORLD METAL KK
Priority to JP29225094A priority Critical patent/JPH08130227A/ja
Publication of JPH08130227A publication Critical patent/JPH08130227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/02Bonding areas ; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L24/05Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process of an individual bonding area

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体チップの入出力端子の半田づけ性、基
板に対する密着性、ボンディング性を大きく向上させ、
半田バンプを形成することなく半導体チップを基板へワ
イヤーレスボンディングで直接的に実装できるようにす
る。特に、リペア工程においても高い密着強度で半導体
チップを基板に実装できるようにする。 【構成】 半導体チップの入出力端子を、アルミニウム
等の基材金属層2と、その上に順次積層されたニッケル
合金薄層3及び貴金属薄層4とから構成する。ニッケル
合金薄層3としては、Niを主成分とし、Cu、Mn、
Mg、Cr、Si、W、Au、Ti及びVの少なくとも
1種を含有する合金層を無電解メッキにより形成する。
また、入出力端子の基材金属層2上にニッケル合金薄層
3と貴金属薄層4とを積層後、熱処理により各層の界面
の密着強度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板への密着性、ボン
ディング性を向上させた入出力端子を有する半導体チッ
プに関する。また、本発明は、そのような半導体チップ
の端子の形成方法及び配線基板の電極パッドとの接合方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体チップを基板に実装す
る方法としては、ワイヤーボンディング法や、金バンプ
法、半田バンプ法といったワイヤーレスボンディング法
が採用されているが、特に、近年では、半導体装置の高
密度実装化に伴い、MCM(Multi−Chip M
odule)の製造に際して半導体チップの実装面積を
低減させることができ、実装コストの点でも有利な半田
バンプ法の使用が増大している。
【0003】ところで、半導体チップの入出力端子は、
一般に、アルミニウム又はアルミニウム合金といったア
ルミニウム系金属から構成されている。しかしながら、
アルミニウム系金属は半田づけ性が低いため、半導体チ
ップの入出力端子を構成しているアルミニウム系金属に
直接半田バンプを形成し、基板に実装しても、基板に対
する接着性やボンディング性を十分に向上させることが
できない。また、アルミニウム系金属のみからなる端子
は耐蝕性も低い。したがって、アルミニウム系金属から
なる端子に直接半田バンプを形成する方法は、MCMの
製造には適していない。
【0004】そこで、アルミニウム系金属からなる入出
力端子への半田バンプの形成方法としては、まず、入出
力端子上に、ニッケル、銅、クロム等のバリアメタルを
真空法で形成し、次いでその上に数十μmの半田バンプ
を真空法で形成することがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
チップの入出力端子に真空法でバリアメタルを形成後、
さらに真空法で半田バンプを形成するためには、本来的
に大掛かりな製造設備が必要となり、また生産性も低く
なるので、結果的に実装コストが高くなるという問題が
あった。また、複数のバンプを形成した場合にバンプの
高さ方向が不均一になりやすく、そのために複数のバン
プを同時に接続するときの接合信頼性を全てのバンプに
ついて確保することが困難になるという問題もあった。
【0006】さらに、従来の半田バンプを用いて半導体
チップを基板にダイレクトに接合した場合には、半田の
応力により半導体チップの入出力端子と半田バンプとの
間に接合不良が生じる場合があるという問題もあった。
【0007】また、半導体チップとしてLSIを基板に
実装するに際しては、その最終的実装に至るまでに、一
般に、一旦接合したLSIを取り外し、再度接合すると
いうリペア(修復)工程が含まれるが、従来の半田バン
プを形成した半導体チップでは、このリペア工程後の基
板との密着性が不十分であり、これによって接続不良が
生じるという問題があった。
【0008】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、半導体チップの入出力端子
の半田づけ性、基板に対する密着性、ボンディング性を
大きく向上させ、半田バンプを形成することなく半導体
チップを基板へワイヤーレスボンディングで直接的に接
合信頼性高く実装できるようにし、また、リペア工程に
おける半導体チップの密着性を向上させ、それにより半
導体チップを基板に低コストに高密度実装できるように
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、半導体チッ
プの入出力端子、特にアルミニウム系金属からなる端子
に、まず無電解メッキ法などにより特定のニッケル合金
薄層を形成し、次に、そのニッケル合金薄層上に無電解
メッキ法などにより貴金属薄層を形成すると端子の半田
づけ性、基板に対する密着性、ボンディング性及び耐蝕
性が飛躍的に向上し、また接合信頼性も大きく高まり、
上記の目的が達成できることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0010】即ち、本発明は、入出力端子が、基材金属
層とその上に順次積層されたNi合金薄層及び貴金属薄
層とからなり、該Ni合金薄層がNiを主成分とし、C
u、Mn、Mg、Cr、Si、W、Au、Ti及びVの
少なくとも1種を含有する合金からなることを特徴とす
る半導体チップを提供する。
【0011】また、本発明は、このような半導体チップ
の入出力端子の形成方法として、半導体チップの入出力
端子を構成する基材金属層上に無電解メッキ法により、
Niを主成分とし、Cu、Mn、Mg、Cr、Si、
W、Au、Ti及びVの少なくとも1種を含有するニッ
ケル合金薄層を形成し、更に、そのニッケル合金薄層上
に無電解メッキ法により貴金属薄層を形成し、熱処理す
ることを特徴とする方法を提供する。
【0012】また、このような入出力端子を有する半導
体チップを基板に実装する方法として、半導体チップの
入出力端子を、該半導体チップを実装すべき配線基板の
電極パッドと重ね合わせ、その重なった部分を加熱する
ことにより両者を接合する方法を提供する。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明の半導体チップは、図1に示したよ
うに、半導体チップのシリコン基板1の入出力端子を構
成する基材金属層2の上に、ニッケル合金薄層3及び貴
金属薄層4が順次積層されていることを特徴としてい
る。ここで、基材金属層2の側面には、パッシベーショ
ン層5が形成されている。
【0015】入出力端子を構成する基材金属層2として
は、従来より半導体チップの端子材料として使用されて
いるアルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウ
ム系金属を好ましく使用することができる。
【0016】本発明において、基材金属層2上のニッケ
ル合金薄層3は、Niを主成分とし、Cu、Mn、M
g、Cr、Si、W、Au、Ti及びVの少なくとも1
種を含有する合金からなる薄層とする。このニッケル合
金薄層3には、さらにP、B、Sn及びPb等の他の元
素を1種以上含有させてもよい。特に、拡散性の点か
ら、Ni−Cu−P、Ni−Mn−P等の薄層とするこ
とが好ましい。
【0017】後述するように、ニッケル合金薄層3の形
成に際して、このような特定の合金成分の薄膜を形成
し、熱処理すると、この合金薄層とアルミニウム系金属
等からなる基材金属層2とはその界面で成分金属が容易
に相互拡散して合金化する。したがって、ニッケル合金
薄層3は基材金属層2に対して高い密着強度を有するも
のとなる。よって、半導体チップを基板に実装した場合
の接合強度を大きく高めることができる。例えば、アル
ミニウム系金属からなる基材金属層2上にNi合金薄層
3としてNi−Cu−P薄層(厚さ3μm)を形成し、
その上に貴金属薄層4としてAu薄層(厚さ0.1μ
m)を形成し、温度150〜550℃で熱処理すると、
得られる端子の垂直方向の引っ張り強度は400〜50
0g/cmと大きい値となる。これに対して、アルミ
ニウム系金属からなる入出力端子の基材金属層上にNi
−P薄層(厚さ3μm)を形成し、その上にAu薄層
(厚さ0.1μm)を形成し、同様の温度で熱処理した
ものの垂直方向の引っ張り強度は100〜200g/c
にすぎない。
【0018】ニッケル合金薄層3の厚みは、当該半導体
チップの配線基板への実装方法などにより異なるが、約
0.3〜20μm、好ましくは約1〜10μmとする。
【0019】本発明の半導体チップの端子の形成方法に
おいては、このようなニッケル合金薄層3を無電解メッ
キ法により形成する。これにより、複数の入出力端子上
にニッケル薄層を所定の厚さにばらつきなく形成するこ
とが容易となる。
【0020】無電解メッキ法で使用する無電解メッキ液
やメッキ条件などは適宜選択することができる。例え
ば、ニッケル合金薄層3としてNi−Cu−P合金層を
形成する場合、ニッケル合金メッキ浴として、硫酸ニッ
ケル1〜100g/l、好ましくは3〜20g/l、硫
酸銅0.1〜50g/l、好ましくは1〜10g/l、
酢酸カリウム又はクエン酸カリウム0.1〜100g/
l、好ましくは3〜20g/l、ロッセル塩1〜100
g/l、好ましくは5〜30g/l及び次亜リン酸カリ
ウム1〜50g/l、好ましくは3〜30g/lからな
る硫酸ニッケル水溶液を使用し、pH3〜10、好まし
くはpH4〜8、浴温50〜100℃、好ましくは85
〜95℃という条件で無電解メッキすることによりニッ
ケル合金薄層3を好ましく形成することができる。さら
に、このようなニッケルメッキ液には、酢酸鉛0.01
〜10g/l、好ましくは0.05〜5g/lを加える
ことが、良好なメッキ層を形成する上で好ましい。
【0021】また、無電解ニッケル合金メッキに先立
ち、ニッケル合金薄層3と基材金属層2との密着性を高
めるために、基材金属層2の表面を必要に応じてエッチ
ング液で洗浄し、パラジウム水溶液で下地処理しておく
ことが特に好ましい。
【0022】この場合、エッチング液としては、アルミ
ニウム系金属からなる入出力端子とニッケル合金薄層と
の密着性及び両層の相互拡散性の点から、1〜5%HN
水溶液を使用することが好ましい。
【0023】また、下地処理用のパラジウム水溶液とし
ては、入出力端子がファインパターンである場合でもそ
の基材金属層2に選択的にパラジウムを析出させること
ができ、しかも半導体チップをエッチングしたり汚染し
たりしないような組成のものを使用する。例えば、好ま
しいパラジウム水溶液としては、塩化パラジウム0.0
1〜10g/l、好ましくは0.1〜3g/l、35%
塩酸0.01〜50ml/l、好ましくは0.1〜10
ml/l及びクエン酸カリウム1〜100g/l、好ま
しくは3〜50g/lからなる塩化パラジム水溶液を例
示することができる。また、このような塩化パラジウム
水溶液は、pH1〜11、好ましくはpH3〜9で温度
0〜70℃、好ましくは5〜50℃で使用することが好
ましい。
【0024】パラジム水溶液としては、以上のような塩
化パラジム水溶液の他に、クエン酸パラジウム、リンゴ
酸パラジウム、コハク酸パラジウム等の有機酸パラジウ
ム溶液等も使用することができる。
【0025】ニッケル合金薄層3上の貴金属薄層4とし
ては、金、パラジウム、白金などの薄層を形成する。特
に、耐蝕性などの点からは金薄層が好ましく、また、半
田づけ性、応力、融点、拡散性の点からは、Pd−Pb
−P、Pd−Pb−B、Pd−Pb−In、Pd−Pb
−Sn−P、Pd−Pb−Sn−B、Pd−Sn−P、
Pd−Sn−B、Pd−Sn−In、Ni−Pd、Pd
−Ni−Sn、Pd−Pb−In−P又はPd−Pb−
Sn−In−Pを形成することが好ましい。
【0026】貴金属薄層4の厚みは、半導体チップを配
線基板に実装する際に使用する加熱手段などにより異な
るが、約0.005〜50μm、好ましくは約0.01
〜30μm、より好ましくは約0.01〜5μmとす
る。
【0027】このような貴金属薄層4は、無電解メッキ
法により好ましく形成することができ、使用する無電解
メッキ液やメッキ条件などは適宜選択することができ
る。例えば、金メッキ液として、KAu(CN)0.
1〜30g/l、好ましくは0.5〜10g/l、クエ
ン酸カリウムもしくはアンモニウム0.5〜200g/
l、好ましくは5〜50g/l、及び必要に応じてKO
H0.1〜20g/l、好ましくは0.5〜5g/l又
は次亜リン酸アンモニウム1〜100g/l、好ましく
は3〜50g/lからなるシアン化金カリウム水溶液を
使用し、pH2〜10、好ましくはpH3〜8、浴温3
0〜100℃、好ましくは60〜95℃という条件で無
電解メッキすることにより貴金属薄層4を好ましく形成
することができる。
【0028】本発明の半導体チップの端子の形成方法に
おいては、貴金属薄層4を形成した後、熱処理する。こ
れにより、半導体チップの入出力端子の基材金属層2と
ニッケル合金薄層3と貴金属薄層4の各層の界面で相互
に成分金属の拡散を起こさせ、合金化し、各層の密着強
度を大きく高めることが可能となる。
【0029】熱処理温度は、基材金属層2、ニッケル合
金薄層3及び貴金属薄層4の構成金属の種類等により適
宜定めることができるが、通常150〜550℃とする
ことが好ましい。
【0030】このようにして端子が形成された本発明の
半導体チップでは、その入出力端子を、半導体チップを
搭載すべき配線基板の電極パッドに重ね合わせ、その重
なった部分を、赤外線、超音波、加熱子などの加熱手段
により加熱し、好ましくは同時に加圧することにより、
半導体チップの入出力端子と配線基板の電極パッドとを
接合することができる。例えば、配線基板の電極パッド
表面に半田層が形成されている場合には、その半田層に
半導体チップの入出力端子を直接重ね合せて約200〜
300℃の温度で熱圧着することによりダイレクトに配
線基板に実装することができる。この他、本発明の半導
体チップは、TAB法によっても良好に接合することが
でき、導電性樹脂また異方性導電性接着剤を用いた接合
方法によっても良好に接合することができる。
【0031】
【作用】本発明の半導体チップは、その入出力端子が、
アルミニウム等の基材金属層と、その上に密着性よく順
次積層されたニッケル合金薄層及び貴金属薄層からなる
ので、端子の半田づけ性、基板に対する密着性、ボンデ
ィング性及び耐蝕性が飛躍的に向上したものとなる。特
に、入出力端子の基材金属層を予めパラジウム水溶液で
下地処理し、その上に無電解メッキ法によりNi−Cu
−P等のニッケル合金薄層を形成し、さらにその上に無
電解メッキ法によりPd−Pb−P、Pd−Pb−B、
Pd−Pb−In、Pd−Pb−Sn−P、Pd−Pb
−Sn−B、Pd−Sn−P、Pd−Sn−B、Pd−
Sn−In、Ni−Pd、Pd−Ni−Sn、Pd−P
b−In−P又はPd−Pb−Sn−In−P等の貴金
属薄層を形成し、さらに熱処理して得た本発明の半導体
チップは、入出力端子上の各層の密着性が大きく向上
し、信頼性の優れた端子となる。従って、半導体のベア
チップをワイヤーレスでダイレクトに配線基板に実装す
ることが可能となり、リペア工程においても優れた密着
強度で基板に再実装することが可能となる。よって、本
発明の半導体チップを使用することによりMCMの生産
性を大きく向上させることが可能となる。
【0032】さらにこの場合、ニッケル合金薄層及び貴
金属薄層は複数の入出力端子上に所定の厚さに一様に形
成することができるので、MCMの製造において、複数
の端子全ての接続信頼性を確保することが可能となる。
【0033】
【実施例】
実施例1 C−MOSの入出力端子である2μm厚のアルミニウム
端子を、まず中性溶剤を使用して30℃で2分間洗浄
し、純水洗浄した。さらに、アルミニウム酸化物を除去
するために、1%HNOで30秒処理し、純水洗浄し
た。
【0034】次いで、パラジウム下地処理液として、塩
化パラジウム0.1g/l、35%塩酸0.1ml/l
及びクエン酸カリウム2g/lからなる塩化パラジウム
水溶液を調製し、この水溶液にアルミニウム端子を、p
H4.2、10℃で40秒間浸漬することにより下地処
理した。この下地処理により、アルミニウム端子の表面
に、極めて薄いパラジウム膜が形成された。
【0035】次に、無電解ニッケルメッキ液として、硫
酸ニッケル10g/l、クエン酸カリウム20g/l、
硫酸銅5g/l、ロッセル塩20g/l、次亜リン酸ソ
ーダ20g/lからなる硫酸ニッケル水溶液を調製し、
この水溶液を使用して、下地処理が施されたアルミニウ
ム端子に対し、pH5.0、90℃で20分間無電解メ
ッキを行った。その結果、厚さ5μmの無電解ニッケル
合金メッキ層(合金組成:Ni89%、Cu5%、P6
%)が形成された。
【0036】次に、無電解金メッキ液として、KAu
(CN)10g/l、クエン酸カリウム20g/l及
び次亜リン酸ソーダ10g/lからなるシアン化金カリ
ウム水溶液を調製し、この水溶液を使用して、表面に無
電解ニッケル合金メッキ層が形成されたアルミニウム端
子に対し、pH5、90℃で10分間無電解金メッキを
行った。その結果、厚さ0.1μmの金メッキ層が形成
された。これを純水で洗浄し、乾燥させ、さらに350
℃、10−3Torrで20分間ベーキングすることに
より熱処理し、本発明の半導体チップを得た。
【0037】このようにして得られた半導体チップの入
出力端子を半田メッキ線に対して半田付けし、垂直方向
の引っ張り剥離テストを行った。その結果、剥離強度は
460〜480g/cmであった。
【0038】また、上記のようにして得られた半導体チ
ップをCOB技術により配線基板に実装した。即ち、リ
ジッドなガラスエポキシ配線基板の半田電極パッドに半
導体チップの入出力端子部を位置合わせし、260℃で
熱圧着して両者を接合した。これにより、同様の半導体
チップをワイヤーボンディングで配線基板に実装した場
合に比べて半導体チップの実装に要する接続スペースが
約1/10となり、実装コストも約1/10となり、さ
らに、半導体チップの実装に要する配線距離が短縮され
るので、応答速度も約1/3に短縮することができた。
また、実装時のリペア工程においても半導体チップを良
好に接合することができた。
【0039】比較例1 実施例1の無電解ニッケル合金メッキ層(合金組成:N
i89%、Cu5%、P6%)の形成に代えて、Cuを
含有しない無電解ニッケル合金層(合金組成:Ni91
%、P9%)を形成する以外は実施例1を繰り返して比
較例の半導体チップを形成した。
【0040】この半導体チップの入出力端子の剥離強度
を実施例1と同様にテストしたところ、剥離強度は22
0g/cmにしかすぎなかった。
【0041】また、実施例1と同様にガラスエポキシ配
線基板に実装したところ、リペア工程において部分的に
接合不良となり、入出力端子の密着強度が不足している
ことがわかった。
【0042】
【発明の効果】本発明の半導体チップによれば、入出力
端子の半田づけ性、配線基板に対する密着性、ボンディ
ング性が大きく向上し、半田バンプを形成することなく
半導体チップを基板へワイヤーレスボンディングで直接
的に低コストで実装することが可能となる。さらに、リ
ペア工程においても優れた密着強度で半導体チップを基
板に実装することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体チップの断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 基材金属層 3 ニッケル合金薄層 4 貴金属薄層 5 パッシベーション層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子が、基材金属層とその上に順
    次積層されたNi合金薄層及び貴金属薄層とからなり、
    該Ni合金薄層がNiを主成分とし、Cu、Mn、M
    g、Cr、Si、W、Au、Ti及びVの少なくとも1
    種を含有する合金からなることを特徴とする半導体チッ
    プ。
  2. 【請求項2】 Ni合金薄層が、さらにP、B、Sn及
    びPbの少なくとも1種を含有する合金からなる請求項
    1記載の半導体チップ。
  3. 【請求項3】 基材金属層がアルミニウム系金属からな
    る請求項1又は2記載の半導体チップ。
  4. 【請求項4】 基材金属層の表面がパラジウム水溶液で
    表面処理されている請求項1〜3のいずれかに記載の半
    導体チップ。
  5. 【請求項5】 貴金属薄層が、Au、Pt、Pd、Pd
    −Pb−P、Pd−Pb−B、Pd−Pb−In、Pd
    −Pb−Sn−P、Pd−Pb−Sn−B、Pd−Sn
    −P、Pd−Sn−B、Pd−Sn−In、Ni−P
    d、Pd−Ni−Sn、Pd−Pb−In−P又はPd
    −Pb−Sn−In−Pからなる請求項1〜4のいずれ
    かに記載の半導体チップ。
  6. 【請求項6】 半導体チップの入出力端子を構成する基
    材金属層上に無電解メッキ法により、Niを主成分と
    し、Cu、Mn、Mg、Cr、Si、W、Au、Ti及
    びVの少なくとも1種を含有するニッケル合金薄層を形
    成し、更に、そのニッケル合金薄層上に無電解メッキ法
    により貴金属薄層を形成し、熱処理することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の半導体チップの端子
    の形成方法。
  7. 【請求項7】 基材金属層の表面をパラジウム水溶液で
    下地処理した後に、その上に無電解メッキ法によりニッ
    ケル合金薄層を形成する請求項6記載の形成方法。
  8. 【請求項8】 基材金属層の表面をエッチング液で洗浄
    後、パラジウム水溶液で下地処理する請求項7記載の形
    成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    チップの入出力端子を該半導体チップを搭載すべき配線
    基板の電極パッドと重ね合わせ、その重なった部分を加
    熱することにより両者を接合することを特徴とする半導
    体チップの接合方法。
JP29225094A 1994-10-31 1994-10-31 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法 Pending JPH08130227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29225094A JPH08130227A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29225094A JPH08130227A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08130227A true JPH08130227A (ja) 1996-05-21

Family

ID=17779388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29225094A Pending JPH08130227A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08130227A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256444A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Okuno Chem Ind Co Ltd 配線基板
KR20020092250A (ko) * 2001-06-01 2002-12-11 닛폰 덴키(주) 접합강도를 줄이지 않고 Pb 프리 Sn-Zn 솔더로전자부품들을 실장하기 위한 방법
JP2008285752A (ja) * 2007-04-27 2008-11-27 Korea Advanced Inst Of Sci Technol 脆性破壊を防止するための無電解NiXPで表面処理された電子部品の接合方法
US7514350B2 (en) 2003-03-13 2009-04-07 Seiko Epson Corporation Electronic device and method of manufacturing the same, circuit board, and electronic instrument
JP2016506449A (ja) * 2012-12-05 2016-03-03 アトテツク・ドイチユラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツングAtotech Deutschland GmbH 貴金属電極上でワイヤボンディング可能且つはんだ付け可能な表面の製造方法
WO2018088284A1 (ja) * 2016-11-14 2018-05-17 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子および製造方法、並びに電子機器
JPWO2021156970A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256444A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Okuno Chem Ind Co Ltd 配線基板
KR20020092250A (ko) * 2001-06-01 2002-12-11 닛폰 덴키(주) 접합강도를 줄이지 않고 Pb 프리 Sn-Zn 솔더로전자부품들을 실장하기 위한 방법
US7514350B2 (en) 2003-03-13 2009-04-07 Seiko Epson Corporation Electronic device and method of manufacturing the same, circuit board, and electronic instrument
JP2008285752A (ja) * 2007-04-27 2008-11-27 Korea Advanced Inst Of Sci Technol 脆性破壊を防止するための無電解NiXPで表面処理された電子部品の接合方法
JP2016506449A (ja) * 2012-12-05 2016-03-03 アトテツク・ドイチユラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツングAtotech Deutschland GmbH 貴金属電極上でワイヤボンディング可能且つはんだ付け可能な表面の製造方法
WO2018088284A1 (ja) * 2016-11-14 2018-05-17 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子および製造方法、並びに電子機器
KR20190077357A (ko) * 2016-11-14 2019-07-03 소니 세미컨덕터 솔루션즈 가부시키가이샤 고체 촬상 소자 및 제조 방법, 및 전자기기
JPWO2021156970A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12
WO2021156970A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 石原ケミカル株式会社 Sn層又はSn合金層を含む構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0758722B2 (ja) 半導体装置のチップボンディング方法
JP2000036511A (ja) 電子部品の製造方法
TW200303588A (en) Semiconductor device and its manufacturing method
TW201128752A (en) Integrated circuit packages and fabrication method thereof
JP2001110971A (ja) 半導体パッケージ用リードフレーム及びその製造方法
US20140374775A1 (en) Electronic component and manufacturing method for electronic component
US6519845B1 (en) Wire bonding to dual metal covered pad surfaces
JP2003508898A (ja) マイクロビームアセンブリおよび集積回路と基板との内部連結方法
US20100181675A1 (en) Semiconductor package with wedge bonded chip
JPH08130227A (ja) 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法
JPH0266953A (ja) 半導体素子の実装構造およびその製造方法
JPH08139097A (ja) フリップチップ用接続ボール及び半導体チップの接合方法
JP3475558B2 (ja) 半導体チップ接合用ボール及び半導体チップの接合方法
JP2888385B2 (ja) 受発光素子アレイのフリップチップ接続構造
JPH07183304A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63305532A (ja) バンプの形成方法
JP2813409B2 (ja) 半導体チップの接続方法
JPH07183327A (ja) 半導体チップ、半導体チップの端子の形成方法及び半導体チップの接合方法
JP2633580B2 (ja) バンプ、バンプの形成方法および半導体素子
JPH0732170B2 (ja) 半導体装置
JPH03200343A (ja) 半田バンプの形成方法
JPS62131526A (ja) 金めつきされた電子部品
TW200305266A (en) Semiconductor device and a method of manufacturing the same
JPH01297828A (ja) 半導体装置
EP0993034A2 (en) Method for bonding bumped electronic components to a substrate