JP3311368B2 - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

Info

Publication number
JP3311368B2
JP3311368B2 JP21149591A JP21149591A JP3311368B2 JP 3311368 B2 JP3311368 B2 JP 3311368B2 JP 21149591 A JP21149591 A JP 21149591A JP 21149591 A JP21149591 A JP 21149591A JP 3311368 B2 JP3311368 B2 JP 3311368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data line
load
mosfet
read
column switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21149591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0536937A (ja
Inventor
昭 井出
伸二 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21149591A priority Critical patent/JP3311368B2/ja
Publication of JPH0536937A publication Critical patent/JPH0536937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3311368B2 publication Critical patent/JP3311368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スタティック型RA
M(ランダム・アクセス・メモリ)に関し、例えば大記
憶容量化を図ったものに利用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】スタティック型RAMのデータ線に対し
て給電を行う負荷回路としては、1990年『アイ・エ
ス・エス・シー・シー ダイジェスト オブ テクニカ
ル ペーパーズ』頁126〜頁127(1990、ISSCC DI
GEST OF TECHNICAL PAPERS PP.126-127)に記載されてい
るように、データ線と共通データ線とを接続するカラム
スイッチが設けられているデータ線の端とは逆端に負荷
MOSFETを設けたものと、共通データ線側に負荷M
OSFETを設けたものとがある。また、特開昭63−
893号には、データ線に設けられた負荷回路が周辺回
路近傍のセルアレイ端に配置されたものが開示されてい
る。ただし、この公報には、共通データ線負荷について
開示はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スタティック型RAM
の記憶容量化の増大に伴い、データ線に接続されるメモ
リセルの数が増大し、それに伴いデータ線での寄生抵抗
が増大する。この寄生抵抗の増大により、カラムスイッ
チに近いメモリセルとカラムスイッチから遠いメモリセ
ルとでは上記寄生抵抗の介在によって読み出し信号振幅
が大きく変わってしまう。このようにメモリセルのアド
レスにより信号振幅に差が生じると、信号の伝播遅延時
間を変化させることなるため、高速化を妨げる大きな要
因になってしまう。そこで、共通データ線に負荷MOS
FETを設けた場合、書き込み動作においはメモリセル
の記憶情報を反転させる必要があるため、データ線の信
号振幅を大きくすることなる。この書き込み動作後に直
ちにデータ線を読み出し状態に回復させるためには、デ
ータ線の高速な充電が必要になるが、カラムスイッチを
通して上記負荷MOSFETから充電を行うこととな
り、書き込み後の高速読み出しが遅くなってしまう。こ
の発明の目的は、簡単な構成より大記憶容量化と高速動
作を実現したスタティック型RAMを提供することにあ
る。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、データ線選択を行うカラム
スイッチに隣接してデータ線負荷手段を設けるととも
に、上記カラムスイッチを介してデータ線が接続される
共通データ線に、上記データ線負荷手段に対して抵抗値
が十分大きく設定された負荷手段を設ける。
【0005】
【作用】上記した手段によれば、カラムスイッチを通し
てメモリセルから読み出された信号振幅は、データ線負
荷手段とメモリ電流との電圧降下により決定され、メモ
リセルのアドレスに無関係にほぼ一定にできるから高速
読み出しが可能になる。
【0006】
【実施例】図1には、この発明が適用されるスタティッ
ク型RAMの一実施例のブロック図が示されている。同
図の各回路ブロックは、公知の半導体集積回路の製造技
術により、単結晶シリコンのような1個の半導体基板上
において形成される。複数ビットからなるX系のアドレ
ス信号AX0〜AXiは、X系アドレスバッファXBに
入力される。このアドレスバッファXBに取り込まれた
アドレス信号は、X系のデコーダ回路XDにより解読さ
れ、ここでワード線の選択信号が形成される。このワー
ド線選択信号は、特に制限されないが、ワードドライバ
WDに伝えられる。このようなワードドライバWDを設
けることにより、多数のメモリセルが結合されることに
よって比較的大きな負荷容量を持つワード線を高速に選
択/非選択に切り換えるようにされる。
【0007】複数ビットからなるY系のアドレス信号A
Y0〜AYjは、Y系アドレスバッファYBに入力され
る。このアドレスバッファYBに取り込まれたアドレス
信号は、Y系のデコーダ回路YDにより解読され、ここ
でデータ線の選択信号、言い換えるならば、カラムスイ
ッチの選択信号が形成される。このカラムスイッチの選
択信号は、カラムスイッチ(又はYセレクタ)YSに伝
えられて選択されたデータ線を共通データ線に接続させ
る。
【0008】メモリアレイMARYは、後述するような
スタティック型メモリセルがマトリックス配置されて構
成される。すなわち、同図において縦方向に延長される
相補データ線と横方向に延長されるワード線との交点に
メモリセルが格子状に配置される。なお、このメモリア
レイMARYには、後述するようなデータ線負荷回路も
含まれると理解されたい。
【0009】上記共通データ線の読み出し信号は、セン
スアンプSAの入力に供給され、ここで高安定にかつ高
速に増幅される。センスアンプSAの増幅出力信号は、
データ出力回路OBを通してデータ出力端子DOから送
出される。データ入力端子DIから供給される書き込み
データは、データ入力回路IBの入力に供給される。こ
のデータ入力回路IBを通して取り込まれた書き込み信
号は、書き込みアンプWAの入力に伝えられる。この書
き込みアンプWAは、共通データ線に書き込み信号を出
力する。共通データ線に伝えられた書き込み信号は、カ
ラムスイッチYSを通して選択された相補データ線に伝
えられ、ワード線が選択状態にされているメモリセルに
取り込まれる。
【0010】タイミング制御回路TGは、チップイネー
ブル信号CEBとライトイネーブル信号WEBを受け
て、上記デコーダ回路XD,YDを活性化する内部信号
CE、センスアンプSAの動作信号SA、書き込みアン
プWAを活性化させる動作信号WE及びデータ線出力回
路OBを活性化させる動作信号OE等を形成する。
【0011】図2には、この発明に係るスタティック型
RAMのメモリアレイ部とその周辺回路の一実施例の具
体的回路図が示されている。同図の各回路素子は、公知
のCMOS技術又はバイポーラ型トランジスタとCMO
S回路とを組み合わせたBi−CMOS技術により、単
結晶シリコンのような1個の半導体基板上において形成
される。なお、同図において、Pチャンネル型MOSF
ETは、そのチャンネル部分(バックゲート部)に矢印
が付加されることによってNチャンネル型MOSFET
と区別される。
【0012】メモリアレイMARYは、代表として相補
データ線D0,D0Bに接続される2つのメモリセルが
示されている。メモリセルMCのそれぞれは、互いに同
じ構成にされ、その1つの具体的回路が代表として示さ
れているように、ゲートとドレインが互いに交差接続さ
れ、かつソースが回路の接地点に結合されたNチャンネ
ル型の記憶MOSFETQ1,Q2と、上記MOSFE
TQ1,Q2のドレインと電源端子Vccとの間に設けら
れたポリ(多結晶)シリコン層からなる高抵抗R1,R
2とを含んでいる。上記MOSFETQ1,Q2の共通
接続点と相補データ線D0,D0Bとの間にNチャンネ
ル型の伝送ゲートMOSFETQ3,Q4が設けられて
いる。同じ行に配置されたメモリセルの伝送ゲートMO
SFETQ3,Q4等のゲートは、それぞれ例示的に示
された対応するワード線W0、Wn等に共通に接続さ
れ、同じ列に配置されたメモリセルの入出力端子は、上
記代表として例示的に示されている一対の相補データ線
(相補ビット線又は相補ディジット線とも呼ばれてい
る。)D0,D0Bに接続されている。
【0013】メモリセルMCにおいて、MOSFETQ
1,Q2及び抵抗R1,R2は、一種のフリップフロッ
プ回路を構成しているが、情報保持状態における動作点
は、普通の意味でのフリップフロップ回路のそれと随分
異なる。すなわち、上記メモリセルMCにおいて、それ
を低消費電力にさせるため、その抵抗R1は、MOSF
ETQ1がオフ状態にされているときのMOSFETQ
2のゲート電圧をそのしきい値電圧よりも若干高い電圧
に維持させることができる程度の著しく高い抵抗値にさ
れる。同様に抵抗R2も高抵抗値にされる。言い換える
と、上記抵抗R1、R2は、MOSFETQ1、Q2の
ドレインリーク電流を補償できる程度の高抵抗にされ
る。抵抗R1、R2は、MOSFETQ2のゲート容量
(図示しない)に蓄積されている情報電荷が放電させら
れてしまうのを防ぐ程度の電流供給能力を持つ。
【0014】この実施例に従うと、RAMがCMOS−
IC技術によって製造されるにもかかわらず、上記のよ
うにメモリセルMCはNチャンネルMOSFETとポリ
シリコン抵抗素子とから構成される。スタティック型R
AMのメモリセルとしては、上記ポリシリコン抵抗素子
に代えてPチャンネルMOSFETを用いることもでき
る。しかし、メモリセルは、PチャンネルMOSFET
を用いる場合に比べ、その大きさを小さくできる。すな
わち、ポリシリコン抵抗を用いた場合、駆動MOSFE
TQ1又はQ2のゲート電極上に形成できるとともに、
それ自体のサイズを小型化できる。そして、Pチャンネ
ルMOSFETを用いたときのように、駆動MOSFE
TQ1,Q2から比較的大きな距離を持って離さなけれ
ばならないことがないので無駄な空白部分が生じない。
【0015】同図において、特に制限されないが、各相
補データ線D0,D0Bと電源電圧Vccとの間には、そ
のゲートに定常的に回路の接地電位が供給されることに
よって抵抗素子として作用するPチャンネル型の負荷M
OSFETQ9,Q10が設けられる。これらの負荷M
OSFETQ9,Q10は、そのサイズが比較的小さく
形成されることによって、小さなコンダクタンスを持つ
ようにされる。これらの負荷MOSFETQ9,Q10
には、それぞれ並列形態にPチャンネル型の負荷MOS
FETQ11,Q12が設けられる。これらの負荷MO
SFETQ11,Q12は、そのサイズが比較的大きく
形成されることによって、比較的大きなコンダクタンス
を持つようにされる。上記MOSFETQ9〜Q12が
オン状態における合成コンダクタンスとメモリセルMC
の伝送ゲートMOSFET及び記憶用MOSFETの合
成コンダクタンスとの比は、上記メモリセルMCの読み
出し動作において、相補データ線D0,D0B等が、そ
の記憶情報に従った所望の電位差を持つような値に選ば
れる。上記各負荷MOSFETQ11,Q12のゲート
には、書き込み動作の時に電源電圧Vccのようなハイレ
ベルにされる内部書き込み信号WEが供給される。これ
により、書き込み動作のとき、上記負荷MOSFETQ
11,Q12はオフ状態にされる。したがって、書き込
み動作における相補データ線の負荷手段は、上記小さな
コンダクタンスのMOSFETQ9,Q10のみとな
る。
【0016】この実施例では、カラムスイッチを通して
読み出されるメモリセルの読み出し信号の信号振幅をメ
モリセルのアドレスに無関係にほぼ一定にするために、
上記のような負荷MOSFETQ9〜Q12は、従来の
ように相補データ線D0,D0Bの遠端側、言い換える
ならばら、カラムスイッチ側に接続されるデータ線の端
に対して反対側の端ではなく、相補データ線とカラムス
イッチに近接して設けられる。具体的に説明するなら
ば、上記負荷MOSFETQ9〜Q12は、カラムスイ
ッチに最も近い位置に配置されるメモリセルとカラムス
イッチとの間に配置される。
【0017】同図において、ワード線W0は、Xデコー
ダ回路XDと駆動回路とによって選択されるが、同図で
は図面が複雑化されるのを防ぐために、ノア(NOR)
ゲート回路G1によりXデコーダXDと駆動回路を兼ね
ている。このことは、他の代表として示されているワー
ド線Wnについても同様である。Xデコーダ回路XD
は、相互において類似のノアゲート回路G1,G2等に
より構成される。これらのノアゲート回路G1,G2等
の入力端子には、外部から供給される複数ビットからな
るX系の外部アドレス信号AX( AX0〜AXi)を
受けるアドレスバッファXBによって形成された内部相
補アドレス信号が所定の組合せをもって印加される。な
お、実際には、Xデコーダ回路XDは、プリデコーダを
設ける等して分割して構成されるが、この実施例でそれ
を1つのノアゲート回路により機能的に示している。
【0018】上記メモリアレイにおける相補データ線D
0と読み出し用の共通相補データ線RCDとの間には、
Pチャンネル型MOSFETQ5かならるカラムスイッ
チが設けられる。他のデータ線D0Bと読み出し用の共
通相補データ線RCDBとの間にも、Pチャンネル型M
OSFETQ6からなるカラムスイッチが設けられる。
上記メモリアレイにおける相補データ線D0と書き込み
用の共通相補データ線WCDとの間には、Nチャンネル
型MOSFETQ7かならるカラムスイッチが設けられ
る。他のデータ線D0Bと書き込み用の共通相補データ
線WCDBとの間にも、Nチャンネル型MOSFETQ
8からなるカラムスイッチが設けられる。上記Nチャン
ネル型MOSFETQ7とQ8のゲートには、カラム選
択信号Y0が供給され、Pチャンネル型MOSFETQ
5とQ6のゲートには、インバータ回路N1によって反
転されたカラム選択信号Y0が供給される。これによ
り、カラム選択信号Y0がハイレベルの選択レベルにさ
れると、上記Nチャンネル型MOSFETQ7,Q8と
Pチャンネル型MOSFETQ5,Q6がオン状態にさ
れる。上記カラム選択信号Y0は、上記Xデコーダ回路
XDと類似の回路から構成されるXデコード回路YD
(図示せず)により形成される。
【0019】読み出し動作のときには、電源電圧Vccに
対してデータ線負荷抵抗等にメモリ電流が流れることよ
り生じる電圧降下分が読み出し信号として出力される。
それ故、上記のようにPチャンネル型MOSFETをカ
ラムスイッチとして用いることにより、データ線におけ
るメモリセルの読み出し信号をMOSFETのしきい値
電圧によるレベル損失が生じることなく、そのまま共通
相補データ線CD,CDB側に伝えることができる。ま
た、書き込み動作においては、相補データ線D0,D0
Bのうち、一方を回路の接地電位のようなロウレベルに
して、それに接続されるメモリセルの記憶MOSFET
をオフ状態にさせることより、他方の記憶MOSFET
をオン状態に切り換える。それ故、上記のようにNチャ
ンネル型MOSFETをカラムスイッチとして用いるこ
とにより、回路の接地電位のロウレベルをそのままデー
タ線に伝えることができる。
【0020】この実施例において、読み出し用の共通相
補データ線RCD,RCDには、読み出し用の共通相補
データ線に給電を行うPチャンネル型からなる負荷MO
SFETQ13,Q14が設けられる。これらの負荷M
OSFETQ13,Q14のゲートには、回路の接地電
位のようなロウレベルが定常的に供給されることによっ
て抵抗素子として作用する。この負荷MOSFETQ1
3,Q14の抵抗値は、上記データ線D0,D0Bに設
けられる負荷MOSFETQ11,Q12に対して十分
大きな抵抗値を持つように設定される。
【0021】上記読み出し用の共通相補データ線RC
D,RCDBは、センスアンプSAの入力端子に結合さ
れる。センスアンプSAの出力信号は、外部端子から出
力信号を送出するデータ出力回路OBの入力端子に伝え
られる。上記書き込み用の共通相補データ線WCD,W
CDBは、書き込みアンプWAの出力端子に結合され
る。この書き込みアンプWAの入力端子には、外部端子
から供給される書き込みデータを受けるデータ入力回路
IBの出力信号が供給される。このように共通データ線
を読み出し用と書き込み用に分離することにより、セン
スアンプSA及び書き込みアンプWAの動作に最適に共
通相補データ線の負荷条件を設定することができるもの
となる。
【0022】図3には、この発明に係るスタティック型
RAMのメモリセルからの読し動作の一例を説明するた
めの等価回路図が示されている。同図には、上記のよう
にカラムスイッチ側に設けられた負荷MOSFETQ9
〜Q12に最も近いメモリセルMCnと、最も遠いメモ
リセルMC0の等価回路図が代表として例示的に示され
ている。抵抗RLは読み出し動作時のデータ線負荷MO
SFETの抵抗であり、RDはデータ線の分布抵抗、R
Yはカラムスイッチのオン抵抗であり、RPは共通デー
タ線に設けられる負荷MOSFETの抵抗を示してい
る。
【0023】メモリセルのオン状態にされる記憶MOS
FETは、定電流源とみなすことができる。それ故、メ
モリセルからの読み出しロウレベルは、負荷MOSFE
Tに最も近いメモリセルMCnでは、データ線負荷RL
にメモリ電流Ioが流れることより発生する電圧降下と
なる。なお、上記メモリ電流Ioは、上記データ線負荷
抵抗RLに並列形態に設けられるカラムスイッチの抵抗
RYと共通データ線負荷抵抗RPにも分流して流れる
が、これらの抵抗RY及びRPの直列合成抵抗は、上記
データ線負荷抵抗RLに比べて十分大きいから実質的に
無視できる。これに対して、上記負荷MOSFETから
もっとも遠い位置に配置されるメモリセルMC0では、
データ線負荷RLとデータ線抵抗RDにメモリ電流Io
が流れることになる。それ故、メモリセルの入出力ノー
ドでは、上記抵抗RL+RDによる大きな信号振幅にさ
れるが、カラムスイッチ側では上記同様に抵抗RLにメ
モリ電流Ioが流れることにより発生する電圧降下分の
みとなる。それ故、読み出し用の共通相補データ線RD
C,RCDBを通してセンスアンプSAの入力に伝えら
れるメモリセルの読み出し信号V1,V2は、上記のよ
うなX系のアドレスに無関係にほぼ一定にできる。
【0024】厳密には、負荷MOSFETの抵抗RLに
データ線抵抗RDが加算されることにより、全体の合成
抵抗値が若干増加してカラムスイッチ側での信号振幅は
多少大きくなる。しかし、上記RL+RDは、上記抵抗
RP+RYに比べても十分小さいから共通データ線RC
D,RCDBでの信号伝達に影響を及ぼすほどの電圧差
は生じない。
【0025】これに対して、図4の等価回路図に示すよ
うな従来技術では、データ線負荷MOSFETがカラム
スイッチと反対側の遠端側に存在するため、負荷MOS
FETに最も近いメモリセルMC0では、データ線負荷
抵抗RLにメモリ電流Ioが流れることにより生じる読
み出し信号が、データ線抵抗RDとカラムスイッチの抵
抗RY及び共通データ線負荷抵抗RPにより分圧されて
出力される。この信号電圧は、上記データ線抵抗RDの
抵抗値が抵抗RY及びRPに比べて十分小さいから、こ
の発明に係るメモリセルとほぼ同様な信号振幅が読み出
される。しかし、カラムスイッチに最も近いメモリセル
MCnでは、データ線負荷RLとデータ線抵抗RDにメ
モリ電流Ioが流れることより発生する電圧降下とな
る。ここで、負荷抵抗RLとデータ線抵抗RDは、ほぼ
同じ抵抗値を持つようにされるから、上記データ線負荷
MOSFETに最も近いメモリセルの読み出し電圧V1
に比べて最も遠いメモリセルの読み出し電圧V2は上記
電圧V1の約2倍にも拡大された大きな振幅の電圧とな
る。なお、上記同様に上記メモリ電流Ioは、上記デー
タ線負荷抵抗RLとデータ線抵抗RDに並列形態に設け
られるカラムスイッチの抵抗RYと共通データ線負荷抵
抗RPにも分流して流れるが、これらの抵抗RY及びR
Pの直列合成抵抗は、上記抵抗RL+RDに比べて十分
大きいから実質的に無視できる。
【0026】このように従来技術では、データ線の両端
のメモリセルからの読み出し信号の信号振幅がV1とV
2のように約2倍も変化するとととなる。つまり、図5
に一点鎖線で示すようにセンスアンプSAの入力側での
信号振幅がXアドレス依存性をもって直線的に約2倍も
変化してしまう。これに対して、図2の実施例のよう
に、データ線の負荷MOSFETをカラムスイッチ側に
配置するという簡単な構成により、図5において点線で
示すようにXアドレスに無関係にほぼ一定の信号振幅を
得ることができるものである。
【0027】この構成では、書き込み動作終了後は、比
較的小さな抵抗値RLしか持たないデータ線負荷MOS
FETQ11,Q12のオン状態により、書き込み動作
によりほぼ回路の接地電位のようなロウレベルと電源電
圧Vccのようなハイレベルにされた相補データ線D0,
D0Bのうち、ロウレベルにされたデータ線に対して高
速に充電動作が行われて、書き込み後の読み出し動作の
高速化も図られることになる。そして、書き込み動作の
ときには、書き込みアンプWAの負荷は、実質的に小さ
なコンダクタンスしか持たないようにされた負荷MOS
FETQ9,Q10となり、比較的小さな駆動電流によ
り大きな上記のような大きな書き込み動作のための信号
振幅を得ることができる。
【0028】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) データ線選択を行うカラムスイッチに隣接して
データ線負荷手段を設けるとともに、上記カラムスイッ
チを介してデータ線が接続される共通データ線に、上記
データ線負荷手段に対して抵抗値が十分大きく設定され
た負荷手段を設けるという簡単な構成により、カラムス
イッチを通してメモリセルから読み出された信号振幅が
データ線負荷手段とメモリ電流とによる電圧降下により
決定されることになり、メモリセルのアドレスに無関係
にほぼ一定にできるから高速読み出しが可能になるとい
う効果が得られる。 (2) 共通データ線を読み出し用と書き込み用に分離
して設けることにより、センスアンプ及び書き込みアン
プの動作に対して共通データ線側の負荷設定を行うこと
ができるという効果が得られる。
【0029】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図1
において、メモリアレイは、複数のメモリマットに分割
し、ワード線やデータ線の実質的な長さを短くしてメモ
リアクセスの高速化を図るようにするものであってもよ
い。データは、複数ビットの単位で書き込み/読み出し
が行われるようにするものであってもよい。図2におい
て、書き込み動作のときにデータ線負荷として作用する
MOSFETQ9,Q10は、その抵抗値が十分大きく
読み出し動作のときには実質的な負荷として作用せず読
み出し信号レベルに及ぼす影響が小さいから、カラムス
イッチが接続されるデータ線の端部と反対側の端部又は
データ線の任意の位置に設けるものとしてもよい。ま
た、共通相補データ線は読み出し用と書き込み用を共通
化するものであってもよい。相補データ線又は共通相補
データ線には、アドレス信号の変化検出信号等のような
適当なタイミングによりスイッチ制御されるイコライズ
又はライトリカバリ回路のような付加回路を設けるもの
としてもよい。アドレスバッファ、デコーダ及びデータ
入力出力回路は、CMOS回路により構成されるもの
他、CMOS回路とバイポーラ型トランジスタとを組み
合わせたものであってもよい。更に、メモリセルは、単
線からなるデータ線に接続されるものであってもよい。
この場合、メモリセルからの読み出し信号のレベルを判
定するための基準電圧は、ダミーセルを設けてそのメモ
リ電流をメモリセルのメモリ電流の半分の電流に設定す
るか、ダミーデータ線負荷MOSFETの抵抗値をデー
タ線負荷MOSFETの半分の抵抗値にする等により形
成することができる。
【0030】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、データ線選択を行うカラム
スイッチに隣接してデータ線負荷手段を設けるととも
に、上記カラムスイッチを介してデータ線が接続される
共通データ線に、上記データ線負荷手段に対して抵抗値
が十分大きく設定された負荷手段を設けるという簡単な
構成により、カラムスイッチを通してメモリセルから読
み出された信号振幅がデータ線負荷手段とメモリ電流と
による電圧降下により決定されるととになり、メモリセ
ルのアドレスに無関係にほぼ一定にできるから高速読み
出しが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるスタティック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】この発明に係るスタティック型RAMにけるメ
モリアレイ部とその周辺回路の一実施例を示す回路図で
ある。
【図3】この発明に係るスタティック型RAMのメモリ
セルからの読し動作の一例を説明するための等価回路図
である。
【図4】従来のスタティック型RAMのメモリセルから
の読し動作の一例を説明するための等価回路図である。
【図5】この発明と従来技術とメモリセルの読み出し信
号とそのXアドレスとの関係を説明するための相関図で
ある。
【符号の説明】
XB…X系アドレスバッファ、YB…Y系アドレスバッ
ファ、XD…X系デコーダ回路、YD…Y系デコーダ回
路、WD…ワードドライバ、YS…カラムスイッチ(Y
セレクタ)、MARY…メモリアレイ、SA…センスア
ンプ、OB…データ出力回路、IB…データ入力回路、
WA…書き込みアンプ、TG…タイミング制御回路、M
C…メモリセル、W0,Wn…ワード線、D0,D0B
…相補データ線、RCD,RCDB…読み出し用共通相
補データ線、WCD,WCDB…書き込み用共通相補デ
ータ線、RL…データ線負荷抵抗、RD…データ線分布
抵抗、RY…カラムスイッチ等価抵抗、RP…共通デー
タ線負荷抵抗、Io…メモリ電流、Q1〜Q12…MO
SFET。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−104090(JP,A) 特開 昭64−52282(JP,A) 特開 平1−92990(JP,A) 特開 平1−243576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/41 - 11/419

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線とデータ線との交点にスタティ
    ック型メモリセルが配置されてなるメモリアイレと、 上記データ線と第1カラムスイッチを介して接続された
    読み出し用の共通データ線と、 上記データ線と第2カラムスイッチを介して接続された
    書き込み用の共通データ線と、 上記データ線と接続され、上記第1カラムスイッチに隣
    接して設けられたデータ線負荷手段と、上記読み出し用の共通データ線に設けられた読み出し用
    共通データ線負荷手段とを備え、 上記スタティック型メモリセルの記憶情報に従って上記
    データ線に流れる電流の大半が上記データ線負荷手段に
    流れるように、上記読み出し用共通データ線負荷手段の
    抵抗値を上記データ線負荷手段の抵抗値よりも大きくし
    なることを特徴とする半導体回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記読み出し用共通データ線負荷手段は、ゲートに接地
    電位が供給されたPチャンネル型MOSFETで構成さ
    れることを特徴とする半導体回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記データ線負荷手段は、並列に設けられた第1と第2
    のPチャンネル型MOSFETにより構成され、 上記第1Pチャンネル型MOSFETのゲートには接地
    電位が供給され、 上記第2Pチャンネル型MOSFETのゲートには制御
    信号が供給されることを特徴とする半導体回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記第2Pチャンネル型MOSFETのサイズは上記第
    1MOSFETのサイズよりも大きく、上記第2Pチャ
    ンネル型MOSFETは書き込み動作のときオフ状態と
    されることを特徴とする半導体回路。
JP21149591A 1991-07-29 1991-07-29 半導体回路 Expired - Lifetime JP3311368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21149591A JP3311368B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 半導体回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21149591A JP3311368B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 半導体回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0536937A JPH0536937A (ja) 1993-02-12
JP3311368B2 true JP3311368B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=16606896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21149591A Expired - Lifetime JP3311368B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 半導体回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3311368B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3948466B2 (ja) 2003-06-18 2007-07-25 ソニー株式会社 高周波信号受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0536937A (ja) 1993-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3781270B2 (ja) 半導体集積回路装置
US20050088886A1 (en) Semiconductor integrated circuit
US5291447A (en) Semiconductor memory device having function of controlling sense amplifiers
JPH098247A (ja) 半導体記憶装置
US4951259A (en) Semiconductor memory device with first and second word line drivers
US4758990A (en) Resetting arrangement for a semiconductor integrated circuit device having semiconductor memory
JPH0770222B2 (ja) Mosスタテイツク型ram
US4888737A (en) Semiconductor memory device
JPH02101694A (ja) 半導体記憶装置と半導体記憶装置の動作方法
JP3016392B2 (ja) スタティック型ram
KR950008446B1 (ko) 랜덤 액세스 메모리 소자
JP3039059B2 (ja) ダイナミックramの読み出し回路
KR950010761B1 (ko) 분할된 판독 데이타 버스 시스템을 갖는 반도체 메모리 디바이스
JPH0636556A (ja) ダイナミックram
US5715210A (en) Low power semiconductor memory device
US5764565A (en) Static type semiconductor memory device with two word lines for one row
JP3082670B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3311368B2 (ja) 半導体回路
US6314038B1 (en) Semiconductor memory device for reducing parasitic resistance of the I/O lines
JP2617510B2 (ja) ディジタル処理装置
JPH0287392A (ja) 半導体記憶装置
JPH10162589A (ja) 強誘電体メモリ装置
JPH0690875B2 (ja) 半導体記憶回路
JPH07220477A (ja) 半導体記憶装置
JPS6226692A (ja) スタテイツク型ram

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10