JP3311014B2 - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JP3311014B2 JP10671492A JP10671492A JP3311014B2 JP 3311014 B2 JP3311014 B2 JP 3311014B2 JP 10671492 A JP10671492 A JP 10671492A JP 10671492 A JP10671492 A JP 10671492A JP 3311014 B2 JP3311014 B2 JP 3311014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置及びプロ
セスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像形成装置としては、振動電
圧(時間と共に電圧値周期的に変化する電圧)を接触帯
電部材に印加し、この接触帯電部材を像担持体に当接さ
せて相対移動させることにより像担持体面を帯電し、そ
の帯電面にライン走査で画像情報の書き込みをして画像
形成を実行する方式のものがある。
【0003】接触帯電は印加した帯電部材を被帯電体に
当接させて被帯電体に電荷を直接的に転移させて被帯電
体面を所望の電位に帯電するもので、帯電部装置として
従来より広く利用されているコロナ放電装置に比べて、
被帯電体面に所望の電位を得るのに必要とされる印加電
圧の低電圧化がはかれること、帯電過程で発生するオゾ
ン量がごく微量でありオゾン除去フィルターの必要性が
なくなること、そのため装置の排気系の構成が簡略化さ
れること、メンテナンスフリーであること、構成が簡単
であること、等の長所を有している。
【0004】そこで例えば、電子写真装置(複写機、レ
ーザービームプリンター)、静電記録装置等の画像形成
装置において、感光体、誘電体等の像担持体、その他の
被帯電体を帯電処理する手段としてコロナ放電装置に変
わるものとして注目され実用化もされている。
【0005】本出願人はこの接触帯電方法もしくは装置
に関して均一な帯電処理のため、直流電圧と振動電圧を
重量した電圧を導電性部材(接触帯電部材)に印加し、
この導電性部材を被帯電体に当接させて帯電を行う方式
を先に提案した(特開昭63−149669号公報)。
【0006】図5にその一実施態様を示す。1は被帯電
体としての感光ドラムであり、例えば、矢印の時計方向
に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動され
るドラム型の電子写真感光体、静電記録誘電体等であ
る。
【0007】2は接触帯電部材としての導電性ローラ
(帯電ローラ)であり、芯金棒2bとその外周に形成し
た導電性ゴム製等の導電性ローラ体2aとよりなる。こ
の帯電ローラ2は芯金棒2bの両端部にそれぞれ作用さ
せた、押し圧ばね10の押し圧力で感光ドラム1面に対
して所定の押し圧力をもって圧接しており、感光ドラム
1の回転にともない従動回転する。
【0008】9は帯電ローラ2に対する電圧印加電源で
あり、この電源9により帯電ローラ2の芯金棒2bに接
触させた接点板ばね8を介して感光ドラム1の帯電開始
電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを有する振動電圧
Vacと直流電圧Vdcとを重量した電圧(Vac+V
dc)が帯電ローラ2に印加されて、回転駆動されてい
る感光ドラム1の外周面が均一に帯電される。
【0009】接触帯電部材は上記のようなローラ型に限
らず、ブレード型、ロッド型、ブロック型、パッド型、
ベルト型、ウエブ型、ブラシ型等の形態のものにするこ
ともできる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電圧印加方式の接触帯電装置を像担持体の帯電手段と
して利用した前記のような画像形成装置についての問題
点として次のような事項が挙げられる。
【0011】すなわち図6のように横線パターン画像1
1a(11は記録紙)を出力させたとき、接触帯電部材
2に対する電圧印加電源9の周波数が横線11aで表さ
れる空間周波数に近くなると画像面に干渉縞11bが発
生してしまうことである。
【0012】電源9の周波数は、部品精度から、決めら
れた値からプラス、マイナス10%はバラツキをもって
おり、電源によっては横線11aの空間周波数と近接し
てしまい、レベルの高い干渉縞11bが発生することも
あった。その対策のために、各画像印字密度D毎に、一
次電源周波数fを変えることが提案されている。しかし
その場合、一次電源周波数fの種類が増えてしまい、一
次高圧の種類の管理の煩雑さを招き、ひいては、一次高
圧のコストアップにもつながってしまっていた。そこ
で、一次電源周波数fの種類を減らすために、画像印字
密度Dが、D1とD2で異なる場合でも、一つの一次電
源周波数fで共通化しようとすると、一般的には、一次
電源周波数fの変動幅を極端に小さくしなければなら
ず、かえってコストアップになっていた。
【0013】本発明は以上のような問題を解決した画像
形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、振動電圧を接触帯電部材に印加し、該接
触帯電部材を像担持体に当接させ且つ像担持体を移動さ
せることにより前記像担持体面を帯電し、該像担持体の
帯電面に画像情報に応じてライン走査を行ない、且つ前
記振動電圧の周波数とライン走査の画像印字密度がそれ
ぞれ切り替え可能な画像形成装置において、画像印字密
度は、D1、D1の整数倍、D2(ただしD1とD2は
互いに整数倍とならない値)、D2の整数倍と、に切り
替え可能であり、画像印字密度D1とD1の整数倍に対
して共通の周波数が設定され、画像印字密度D2とD2
の整数倍に対して別の共通の周波数が設定されることを
特徴とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、各グループ毎の画像印字密度
Dにおける最適一次電源周波数fが決まることによって
一次電源周波数の数が減少する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】まず干渉縞11bの発生原因についてレー
ザービームプリンタを例にして初めに、前記振動電圧の
周波数をf、装置のプロセススピードとしての像担持体
の移動速度をVp、帯電の空間周波数をλsp(=Vp
÷f)、ライン走査の印字密度和Ddpi、ライン走査
のライン幅をn dots,ラインとラインの間の空隙
をm spaces,1dot径をd(=25.4÷
D)、ラインピッチを[l](=(n+m)d)とす
る。
【0018】図7の(A)はレーザーのon,offを
示している。縦軸はレーザーのon,off、横軸は像
担持体としての感光ドラム1の面移動方向である。ここ
でレーザーがonの間に感光ドラム1面は主走査方向に
ライン走査される。
【0019】offからoffまでの長さ[l](ライ
ンピッチ)は次式でも求められる。条件は1dot,1
spaceの横線11aを印字密度400dpi(ドッ
ト/インチ)で出力するものとする。
【0020】まず1ドット径dは400dpiでは
【0021】
【数1】 d=25.4×1000÷400=63.
5μm(1インチ=25.4mm) となる。
【0022】次にn dots,m spacesの横
線では(n=m=1)、
【0023】
【数2】 [l]=(n+m)d ・・・
(1)式 =127.0μm となる。
【0024】このn dots,m spacesは、
感光ドラム1に対してライン走査によりレーザーのon
で副走査方向にn個のdots(ライン幅n dot
s)で露光した後、レーザーoffにより副走査方向に
m個のdots分のspacesをあけることにより繰
り返すものである。
【0025】接触帯電は、コロナ帯電と異なり、感光ド
ラム1と帯電ローラ2による帯電距離G(図5)が約3
0μ程度と非常に狭いため、電源9の変動の影響を受け
易い。つまり図7の(A)の太い実線グラフに示すよう
に感光ドラム1上の暗部電位VDは、印加電源9の交流
成分の周波数fとプロセススピードVp(感光ドラム1
の面移動速度)で決まる空間波長λsp(=Vp/f)
の<サイクルムラ>と呼ばれる帯電ムラを有している。
【0026】このサイクルムラの空間波長λspはまえ
に述べたような電源の周波数のばらつきやプロセススピ
ードのばらつきにより多少変動するものだが次のように
して測定することができる。まず帯電ローラ2で感光ド
ラム1を一様に帯電した後、均一に全面露光を行う。露
光量は感光ドラム1上のサイクルムラがはっきりと現像
されるレベルになるように調節する。この工程の後、現
像されたサイクルムラを転写紙に転写、ついで定着す
る。そして転写紙上のサイクルムラをルーペで計測する
ことによって空間波長λspの変動範囲を測定すること
ができる。
【0027】図7の縦軸は感光ドラム1の表面電位、横
軸は感光ドラム表面の面移動方向である。プロセススピ
ードVp=12πmm/s,f=300Hzとすると、
λsp=125.6μとなる。したがってラインピッチ
[l]=127.0μと空間波長λsp=125.6μ
はほぼ等しくなり両者の位相が一致すると図7(A)の
細い実線のグラフに示すように、現像バイアスVDEV を
切る明部の落込みは大きくなり、ラインは太く現像され
干渉縞11bとなる。逆にラインピッチ[l]と空間波
長λspの位相が図7(B)のように半波長だけずれる
と、ラインは細く現像され干渉縞11bとなる。図中矢
印A′は感光ドラム1の移動方向を示している。また帯
電ローラ2は耐久によりローラ表面にトナー、シリカ、
紙粉等が部分的に付着し、その部分が余分な静電容量を
持つようになる。従って同じ電源9を帯電ローラの芯金
棒2bに印加しても感光ドラム1上に誘起される表面電
位は帯電ローラ2表面に余分な静電容量がある部分は、
それがない部分と比べて、位相がずれてしまうのであ
る。
【0028】このように、帯電ローラ2の軸方向におけ
る、静電容量が異なり、位相がずれると、図6に示すよ
うな干渉縞11bが発生するのである。
【0029】さらに、図8の〜を用い、(後述のよ
うに同一番号の(A),(B)は空間波長およびライン
ピッチの条件が共通)より一般的な場合について説明を
行う。
【0030】<N=1の場合>図8のの(A)におい
て太い実線は空間波長λspのサイクルムラを示し、破
線はサイクルムラの谷の部分にレーザーのon部分が重
なった場合のレーザー光を示す。この図において、ライ
ンピッチ[l]はレーザー全面onの場合、つまりN=
1(1ドット、0スペース)の状態を示している。
【0031】
【数3】 λsp=d [l]=(n+m)d=Nd=(1+0)d=d さらに、図中斜線の部分は感光ドラムの明部電位(V
L)が現像バイアスレベル(VDEV )より低い部分を示
している。図において現像バイアスレベルは説明のため
極端に低いレベルに設定してある。この図からも明らか
なように、感光ドラム上のサイクルムラとラインピッチ
の谷が重なると互いに強調しあい、かなり低く設定した
現像バイアスでも現像されることがわかる。
【0032】図8のの(B)はサイクルムラに対し、
ラインピッチが半波長ズレた場合を示す。この場合、レ
ーザー光は、サイクルムラの山の部分に照射されるの
で、感光ドラム上の明部電位(VL)はさほど落ちず、
極端に下げた現像バイアス以下にはならないので現像さ
れない。従って前述したように一ページの中にこのよう
な状態が混在すると、図6に示すような干渉ムラが発生
する。
【0033】<N=2の場合>次にラインピッチが二倍
になった場合つまりN=2(1ドット、1スペース)の
場合を示す。
【0034】
【数4】 λsp=2d [l]=(n+m)d=Nd=(1+1)d=2d その様子を図8のに示す。この図からも明らかなよう
に、N=2の場合でもN=1の場合と同様に感光ドラム
上のサイクルムラとラインピッチの谷が重なると互いに
強調しあい、かなり低く設定した現像バイアスでも現像
されることがわかる。図8のの(B)はサイクルムラ
に対し、ラインピッチが半波長ズレた場合を示す。この
場合、レーザー光は、サイクルムラの山の部分に照射さ
れるので、感光ドラム上の明部電位(VL)はさほど落
ちず、極端に下げた現像バイアスレベル以下にはならな
いので現像されない。従って前述したように一ページの
中にこのような状態が混在すると、図6に示すような干
渉ムラが発生する。
【0035】<N=3の場合>次にラインピッチが三倍
になった場合つまりN=3(1ドット、2スペース)の
場合を示す。
【0036】
【数5】 λsp=3d [l]=(n+m)d=Nd=(1+2)d=3d その様子を図8のに示す。この図からも明らかなよう
に、N=3の場合でもN=1の場合と同様に感光ドラム
上のサイクルムラとラインピッチの谷が重なると互いに
強調しあい、かなり低く設定した現像バイアスでも現像
されることがわかる。図8のの(B)はサイクルムラ
に対し、ラインピッチが半波長ズレた場合を示す。この
場合、レーザー光は、サイクルムラの山の部分に照射さ
れるので、感光ドラム上の明部電位(VL)はさほど落
ちず、極端に下げた現像バイアスレベル以下にはならな
いので現像されない。従って前述したように一ページの
中にこのような状態が混在すると、図6に示すような干
渉ムラが発生する。
【0037】<Nが整数以外の場合>Nが整数以外の場
合の例としてN=1.5と2.5の場合を図8のおよ
びに示す。図8のはN=1.5を示し、ラインピッ
チは1ドット、0.5スペースの場合である(λsp=
1.5d,[l]=d)。これは図からも明らかなよう
にレーザーのオン部分とサイクルムラの谷の部分が重な
る場合が一つおきに発生することがわかる。従ってサイ
クルムラが多少振れても、全てのレーザーラインが現像
される部分と、全く現像されない部分とが混在すること
が無く、二ラインおきに現像される部分が混在するため
に干渉縞は目だたない。
【0038】図8のはN=2.5を示し、ラインピッ
チは1ドット、1.5スペースの場合である(λsp=
2.5d,[l]=(1+1d=2d)。これは図から
も明らかなようにレーザーのオン部分とサイクルムラの
谷の部分が重なる場合が二つおきに発生することがわか
る。従ってサイクルムラが多少振れても、全てのレーザ
ーラインが現像される部分と、全く現像されない部分と
が混在することが無く、そのために干渉縞は目だたな
い。
【0039】以上をより詳しく説明するために図10か
ら図12を用いる。
【0040】図10の(1)は帯電ローラによるサイク
ルムラを示しており、太い破線は電位の落込み(電位の
谷)を示しており、破線と破線の間の白線は電位の山を
示している。サイクルムラの空間波長はλspであり、
図中aとbは帯電ローラの汚れや曲がり等で部分的にイ
ンピーダンスが変化しサイクルムラが半波長だけずれて
いることを示す。矢印のAは感光ドラムの回転方向を示
している。また図10の(2)はレーザーオンオフによ
る電位の落込みを示しており、太い破線Cはレーザーオ
ン、破線と破線の間の白線はレーザーオフである。さら
に[l]はラインピッチを示している。ここで帯電ロー
ラは回転しながら、感光ドラム上をサイクルムラλsp
で帯電している。その様子を図11の(1)〜(3)に
示す。
【0041】図11の(1)のeはサイクルムラの谷
(電位の落込み部分)とレーザーのオン部分が重なった
もので、電位の落込みは大きくラインはくっきりと現像
される。一方dの部分はサイクルムラが半波長だけずれ
た部分であり、電位の落込みもさほど大きくならず鮮明
には現像されない。図11の(2)は帯電ローラがさら
に回転したときに発生する場合を示している。この場合
は図11の(1)とは逆にdの部分が鮮明に現像され
る。図11の(3)は帯電ローラがさらに回転した場合
を示しており、図11の(1)と同じ状態を示す。
【0042】以上説明したように一枚のプリント画像上
に同じラインピッチの線が印字されているにもかかわら
ず、鮮明に現像される部分とされない部分が混在するた
め干渉縞が目だつのである。
【0043】図12の(1)〜(3)はサイクルムラと
ラインピッチが重ならない場合を示している。この場合
はサイクルムラの谷とレーザーオンの重なる部分が適度
に分散しているため、干渉縞は目だたない。
【0044】<Nが分母にくる場合>ラインピッチの1
/Nに空間波長λspが重なった時の様子を、図9に示
す(λsp=d/2,[l]=d)。この場合、ライン
ピッチよりも、空間波長λspのピッチの方が小さくな
るが、やはり図9の(A)に示すようにサイクルムラの
谷とレーザーのオンのタイミングが重なったときは上述
したように鮮明に現像され、ずれたときは、図9の
(B)のように鮮明に現像されない部分との混在が発生
し干渉縞が発生する。
【0045】また図13は空間波長λsp、電源周波数
fの関係を示すグラフである。条件はプロセススピード
Vp12πmm/s、印字密度は400dpiの場合で
ある。
【0046】図中1dot.1space の場合の
ラインピッチは127.0μm 1dot.2spaces の場合のラインピッチは1
90.5μm 1dot.3spaces の場合のラインピッチは2
54.0μm となる。
【0047】ここで、電源周波数fを290Hzとする
と、単部品精度のばらつきから、電源周波数fはおよそ
290±10%は変動する。つまり261〜319Hz
までバラつくのである。これは図13のAの範囲にわた
りバラツクことを示している。この結果、プロセススピ
ードVp(=12πmm/s)が一定だとしても空間波
長λspは118〜144μmまでバラツイた値をとる
ことになり、1dot,1spaceのラインピッチ1
27.0μmに近い電源も存在することになる。
【0048】このような空間波長λspの変動範囲とラ
インピッチlの整数倍の値が重なることになるので干渉
縞11bが発生する可能性は高い。次に、電源周波数f
を250Hzに指定すると±10%の変動(189〜2
31Hz)を考慮すると、図13のBの範囲(163〜
199μm)で空間波長λspが変動し、1dot.2
spacesのラインピッチ190.5μmの空間波長
λspを持つ電源が存在する。従って、これも干渉縞1
1bが発生する確立は高い。また上述したように空間波
長λspがラインピッチの整数倍(または整数分の逆
数)の値を取れば干渉縞11bが発生するのは明らかで
ある。図13ではVpのバラツキは無いものとして説明
したが、空間波長λspは電源周波数fのみで決定され
るものではなくプロセススピードVpのバラツキも考慮
した空間波長λspの変動も同じように考えることがで
きる。従って以上説明したように、電源周波数fと、プ
ロセススピードVpで決定される空間波長λspのバラ
ツキ範囲にラインピッチ[l]を含まないようにfおよ
びVpを決めることで、干渉縞の発生を防止することが
可能になる。つまり、空間波長λsp(プロセススピー
ドVpを電源周波数fで割ったもの)の変動範囲に、ラ
イン間隔[l]の整数倍(または整数倍の逆数)の値を
含まないようにすることにより、干渉縞11bが発生し
ないようにすることができるのである。また前記の
(1)式よりラインピッチ[l]はdot径の整数倍で
あることから干渉縞11bが発生しないのは空間波長λ
spの変動範囲がdot径dの整数倍(または整数倍の
逆数)の値を含まないときである。
【0049】<各dpiに於ける、適性周波数範囲>以
上干渉縞の発生原因から対策を説明してきたが、次に画
像印字密度Dと一次電源の周波数fが可変である画像形
成装置の場合をより詳しく説明することにする。近年、
技術の進歩により、一台の画像形成装置で、画像印字密
度Dと一次電源周波数fを簡単に切り替えることが可能
になってきた。そして画像印字密度はソフトウェアース
イッチによって切り替えられ、一次電源周波数は一次電
源のハードウェアー内部で切り替えるのが一般的になっ
ている。本発明は、画像印字密度切り替えの際に、どの
ような一次電源周波数を選べば良いかを言及したもので
ある。
【0050】さて干渉縞が発生する点は、今までの説明
を整理すると以下のように表される。
【0051】
【数6】 f=Vp×D÷(25.4×N)
・・・(2) f:一次電源周波数 Vp:プロセススピード D:画像印字密度 N:一周期ドット数(整数) または
【0052】
【数7】 =Vp×D÷(25.4×1/N)
・・・(3) f:一次電源周波数 Vp:プロセススピード D:画像印字密度 N:一周期サイクル数(整数) 式(3)は一周期ドット数が1の場合で、一周期サイク
ル数がNの場合を示している。
【0053】ここで一周期ドット数とは、レーザーオン
から次のオンまでの一周期の間に、径dの1dotが何
個あるかを示している。図8のの(A)の場合を例に
取れば、一周期ドット数は3である。また一周期サイク
ル数とは、レーザーオンから次のオンまでの一周期の間
に、サイクルムラの一周期が何個あるかを示している。
図9の(A)を例に取れば、一周期サイクル数は、2で
ある。
【0054】ここで干渉縞が発生する点をより詳細に言
及すると、一周期ドット数がN≧2の場合で、かつ一周
期サイクル数が2以上の高次の点も考察しなければなら
ない。
【0055】以上の点を考慮すると干渉縞が発生する一
次周波数はfの次のように表される。
【0056】
【数8】 f=Vp×D÷(25.4×N/M)
・・・(4) f:一次電源周波数 Vp:プロセススピード D:画像印字密度 N:一周期ドット数(整数) M:一周期サイクル数(整数) 式(2)は、(4)式において、一周期サイクル数Mが
1で、一周期ドット数Nが変化する場合を示し、式
(3)は、(4)式において、一周期ドット数Nが1
で、一周期サイクル数Mが変化する場合を示している。
【0057】<240dpiの場合>図14は240d
piに於ける干渉縞発生点を示す点である。図において
横軸は一周期ドット数N(ライン走査のライン幅nとラ
インとラインの間隔mの和)を示す。縦軸は一次に印加
される電源の交流成分の周波数fを示す。
【0058】 また図において □の中に黒点のある記号で表される点は一周期サイクル数Mが1 の場合を 記号◆で表される点は一周期サイクル数Mが2の場合を ■の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが3の場合を ◆の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが4の場合を 記号■で表される点は一周期サイクル数Mが5の場合を ・ ・ ・ (以下同様)を示している。
【0059】ここで実際に画像を出力したところ、通常
の横線ラインから構成されるパターンでは一周期ドット
数Nが5以上になると実質的に干渉縞は問題にならない
レベルになることが確かめられた。また一周期サイクル
数Mが2以上の場合は、同じように干渉縞はあまり問題
にならないレベルであることが確かめられた。さらに、
グラフィック画像で使用され、ディザやPWMで作られ
るハーフトーン(中間調)の場合は、干渉縞の出る条件
はもう少しきびしくなって、一周期ドット数Nが10以
上になって初めて実質的に干渉縞は問題にならないレベ
ルになることが確かめられた。また一周期サイクル数M
も4以上になって初めて、同じように干渉縞はあまり問
題にならないレベルであることが確かめられた。従っ
て、一次周波数fの適性範囲は図14のA,B,Cで囲
まれた範囲であることがわかる。
【0060】さてここで、Aの範囲に一次電源周波数f
を設定したとすると(かりにf=400Hzとする)、
帯電音が60dBを越えてしまい騒音の規格を満足する
ことができなくなる。また、Cの範囲にfを設定したと
すると(かりに50Hzとする)、サイクルムラが発生
してしまい良好な画像を得ることができなくなる。
【0061】さらに、一次周波数fが365Hzの場合
は、全ての一周期サイクル数Mにおいて、干渉縞が発生
するので最も一次電源周波数fとしては、避けなければ
ならない値である。従って、一次電源周波数fとして最
も適当な範囲はBの範囲であることがわかる。そこで一
次電源周波数fとして、Bの範囲内の300Hzとする
と、±10%の一次電源周波数fの変動を見込んだとし
ても、干渉縞が発生しないことが図14からわかる。
【0062】<480dpiの場合>図15は480d
piに於ける干渉縞発生点を示す図である。240dp
iの場合と同様に、図において、横軸は一周期ドット数
N(ライン走査のライン幅nとラインとラインの間隔m
の和)を示す。縦軸は一次に印加される電源の交流成分
の周波数fを示す。
【0063】 また図において□の中に黒点のある記号で表される点は一周期サイクル数Mが 1の場合を 記号◆で表される点は一周期サイクル数Mが2の場合を ■の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが3の場合を ◆の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが4の場合を 記号■で表される点は一周期サイクル数Mが5の場合を ・ ・ ・ (以下同様)を示している。
【0064】ここで実際に画像を出力したところ、通常
の横線ラインから構成されるパターンでは一周期ドット
数がNが5以上になると実質的に干渉縞は問題にならな
いレベルになることが確かめられた。また一周期サイク
ル数Mが2以上の場合は、同じように干渉縞はあまり問
題にならないレベルであることが確かめられた。さら
に、グラフィック画像で使用されるディザやPWMで作
られるハーフトーン(中間調)の場合は、干渉縞のある
条件はもう少しきびしくなって、一周期ドット数Nが1
0以上になると実質的に干渉縞は問題にならないレベル
になることが確かめられた。また一周期サイクル数Mが
2以上になると、同じように干渉縞はあまり問題になら
ないレベルであることが確かめられた。従って、一次周
波数fの適正範囲は図15のA,B,Cで囲まれた範囲
であることがわかる。
【0065】さてここで、Aの範囲に一次電源周波数f
を設定したとすると(かりにf=400Hzとする)、
帯電音が60dBを越えてしまい騒音の規格を満足する
ことができなくなる。また、Cの範囲にfを設定したと
すると(かりに50Hzとする)、サイクルムラが発生
してしまい良好な画像を得ることができなくなる。
【0066】さらに、一次周波数fが356Hzの場合
は、全ての一周期サイクル数Mにおいて、干渉縞が発生
するので最も一次電源周波数fとしては、避けなければ
ならない値である。従って、一次電源周波数fとして最
も適当な範囲はBの範囲であることがわかる。そこで一
次電源周波数fとして、Bの範囲内の300Hzとする
と、±10%の一次電源周波数fの変動を見込んだとし
ても、干渉縞が発生しないことが図15からわかる。
【0067】さてここで、図14と図15を比較する
と、図15は図14にぴったりと重なることがわかる。
さらに480dpiに於ける一周期サイクル数Mの1、
2、3、…がそれぞれ240dpiの一周期サイクル数
Mの2、4、6…に対応することが図からわかる。これ
は(4)式に於て、画像印字密度Dの所に240と48
0=240×2がそれぞれ代入されることからも明らか
である。従って、一次電源周波数fの適正範囲A,B,
Cもまったく一致する。
【0068】以上説明したように、画像印字密度Dが2
40dpi、480dpi、960dpi、…等の場
合、つまりK×D(Kは整数)のグループの適正一次電
源周波数fの範囲は一致することがわかる。
【0069】<300dpiの場合>図16は300d
piに於ける干渉縞発生点を示す図である。240dp
iの場合と同様に図において横軸は一周期ドット数N
(ライン走査のライン幅nとラインとラインの間隔mの
和)を示す。
【0070】また図において横軸は一周期ドット数N
(ライン走査のライン幅nとラインとラインの間隔mの
和)を示す。縦軸は一次に印加される電源の交流成分の
周波数fを示す。
【0071】 また図において□の中に黒点のある記号で表される点は一周期サイクル数Mが 1の場合を 記号◆で表される点は一周期サイクル数Mが2の場合を ■の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが3の場合を ◆の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが4の場合を 記号■で表される点は一周期サイクル数Mが5の場合を ・ ・ ・ (以下同様)を示している。
【0072】ここで実際に画像を出力したところ、通常
の横線ラインから構成されるパターンでは一周期ドット
数がNが5以上になると実質的に干渉縞は問題にならな
いレベルになることが確かめられた。また一周期サイク
ル数Mが2以上の場合は、同じように干渉縞はあまり問
題にならないレベルであることが確かめられた。さら
に、グラフィック画像で使用されるディザやPWMで作
られるハーフトーン(中間調)の場合は、干渉縞のある
条件はもう少しきびしくなって、一周期ドット数Nが1
0以上になると実質的に干渉縞は問題にならないレベル
になることが確かめられた。また一周期サイクル数Mが
4以上になると、同じように干渉縞はあまり問題になら
ないレベルであることが確かめられた。従って、一次周
波数fの適正範囲は図16のA,B,Cで囲まれた範囲
であることがわかる。
【0073】さてここで、Aの範囲に一次電源周波数f
を設定したとすると(かりにf=500Hzとする)、
帯電音が60dBを越えてしまい騒音の規格を満足する
ことができなくなる。また、Cの範囲にfを設定したと
すると(かりに50Hzとする)、サイクルムラが発生
してしまい良好な画像を得ることができなくなる。
【0074】さらに、一次周波数fが445Hzの場合
は、全ての一周期サイクル数Mにおいて、干渉縞が発生
するので最も一次電源周波数fとしては、避けなければ
ならない値である。従って、一次電源周波数fとして最
も適当な範囲はBの範囲であることがわかる。そこで一
次電源周波数fとして、Bの範囲内の300Hzとする
と、±10%の一次電源周波数fの変動を見込んだとし
ても、干渉縞が発生しないことが図16からわかる。
【0075】<600dpiの場合>図17は600d
piに於ける干渉縞発生点を示す図である。240dp
iの場合と同様に図において横軸は一周期ドット数N
(ライン走査のライン幅nとラインとラインの間隔mの
和)を示す。縦軸は一次に印加される電源の交流成分の
周波数fを示す。
【0076】 また図において□の中に黒点のある記号で表される点は一周期サイクル数Mが 1の場合を 記号◆で表される点は一周期サイクル数Mが2の場合を ■の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが3の場合を ◆の中に白抜き部分のある記号で表される点は一周期サイクル数 Mが4の場合を 記号■で表される点は一周期サイクル数Mが5の場合を ・ ・ ・ (以下同様)を示している。
【0077】ここで実際に画像を出力したところ、通常
の横線ラインから構成されるパターンでは一周期ドット
数がNが5以上になると実質的に干渉縞は問題にならな
いレベルになることが確かめられた。また一周期サイク
ル数Mが2以上の場合は、同じように干渉縞はあまり問
題にならないレベルであることが確かめられた。さら
に、グラフィック画像で使用されるディザやPWMで作
られるハーフトーン(中間調)の場合は、干渉縞のある
条件はもう少しきびしくなって、一周期ドット数Nが1
0以上になると実質的に干渉縞は問題にならないレベル
になることが確かめられた。また一周期サイクル数Mが
2以上になると、同じように干渉縞はあまり問題になら
ないレベルであることが確かめられた。従って、一次周
波数fの適正範囲は図17のA,B,Cで囲まれた範囲
であることがわかる。
【0078】さてここで、Aの範囲に一次電源周波数f
を設定したとすると(かりにf=500Hzとする)、
帯電音が60dBを越えてしまい騒音の規格を満足する
ことができなくなる。また、Cの範囲にfを設定したと
すると(かりに50Hzとする)、サイクルムラが発生
してしまい良好な画像を得ることができなくなる。
【0079】さらに、一次周波数fが445Hzの場合
は、全ての一周期サイクル数Mにおいて、干渉縞が発生
するので最も一次電源周波数fとしては、避けなければ
ならない値である。従って、一次電源周波数fとして最
も適当な範囲はBの範囲であることがわかる。そこで一
次電源周波数fとして、Bの範囲内の300Hzとする
と、±10%の一次電源周波数fの変動を見込んだとし
ても、干渉縞が発生しないことが図17からわかる。
【0080】さてここで、図16と図17を比較する
と、図16は図17にぴったりと重なることがわかる。
さらに600dpiに於ける一周期サイクル数Mの1、
2、3、…がそれぞれ300dpiの一周期サイクル数
Mの2、4、6…に対応することが図からわかる。これ
は(4)式において、画像印字密度Dの所に300と6
00=300×2がそれぞれ代入されることからも明ら
かである。従って、一次電源周波数fの適正範囲A,
B,Cもまったく一致する。
【0081】以上説明したように、画像印字密度Dが3
00dpi、600dpi、900dpi、…等の場
合、つまりK×D(Kは整数)のグループの適正一次電
源周波数fの範囲は一致することがわかる。
【0082】<240dpiグループと300dpiグ
ループの比較> さらに240dpiと300dpiのグループを比較す
ると、図14から図7の比較で明らかなように、一次電
源周波数fの適正範囲は一致しないことがわかる。例え
ば、240dpiのグループにおいて、適正一次電源周
波数fは、300Hzである。また、300dpiのグ
ループにおいて、適正一次電源周波数fは、380Hz
である。言い換えると、画像印字密度が240dpi、
480dpi、960dpiである場合、即ち240d
pi(これを画像印字密度D1とする)と240dpi
の整数倍(すなわち、D1の整数倍)である場合、これ
に対して共通の周波数300Hzを設定し、画像印字密
度が300dpi、600dpi、900dpiである
場合、即ち300dpi(これを画像印字密度D2とす
る)と300dpiの整数倍(すなわち、D2の整数
倍)である場合、これに対して別の共通の周波数380
Hzを設定するものである。ここで、一次電源周波数f
の変動範囲10%を考慮すると、一次電源周波数fは3
42Hzから418Hzまで変動することがわかる。一
方、240dpiのグループの最も避けなければならな
い一次電源周波数fは356Hzであり、これは300
dpiグループの変動範囲の中に含まれてしまうことが
わかる。
【0083】しかし、ここで故意に240dpiと30
0dpiで同じ一次電源周波数fに設定することもでき
る。仮に一次電源周波数fを300dpiで最適な38
0Hzにすると、240dpiでも干渉縞が発生しない
ためには、一次電源周波数fの変動範囲を10%から5
%程度まで精度を上げなくてはならない。その結果、か
えって一次電源のコストアップにつながってしまう。
【0084】図1は本発明に従う画像形成装置の一例を
示す概略構成図である。本例の画像形成装置は像担持体
の帯電手段として接触帯電装置を用いた電子写真プロセ
スによるレーザービームプリンタである。1は像担持体
としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)
であり、本例のものはアルミニウム製のドラム基体1b
の外周面に感光体層として有機光導電体(opc)層1
aを形成してなる、外形30mmのもので、矢印の時計
方向に所定のプロセススピードVp(周速度)をもって
回転駆動される。2は接触帯電部材としての帯電ローラ
であり、芯金棒2bの外周にカーボン分散のEPDM、
ウレタン等からなる導電性ローラ体2aを形成してな
り、前述図5のものと同様に押し圧ばねで感光ドラム1
面に対して所定の押し圧力をもって圧接しており、感光
ドラム1の回転に伴い従動回転する。そして電源9から
直流に周波数fの交流を重畳したバイアス電圧(Vdc
+Vac)が接点板ばね8を介して印加されることで、
回転感光ドラム1周面が所定の電位に帯電処理される。
この一次電源周波数fは電源9のスイッチSWによっ
て、画像印字密度D毎に切り替えることが可能になって
いる。3はレーザービームスキャナーであり、不図示の
コンピューター、ワードプロセッサー、画像読み取り装
置等のホスト装置から入力された目的画像の時系列電気
デジタル画素信号に対応して一定の印字密度Ddpiで
画像変調されたレーザー光Lを出力し、感光体ドラム1
周面を照射する。この画像印字密度Dも例えばホスト装
置からの画像印字密度切替信号(ソフトウェアスイッ
チ)等により、切り替えることが可能になっている。前
記のように、帯電処理された感光ドラム1面がコントロ
ーラーにより制御されたスキャナー3から出力されるレ
ーザー光Lでドラム母線方向に主走査露光されることで
感光ドラム1面に目的画像情報に対応した静電潜像が形
成される。その潜像は次いで現像装置の現像スリーブ4
でトナー現像され、その現像された像が不図示の給紙部
から適切なタイミングで感光ドラム1と転写ローラ5と
の間の転写部へ導入された転写材7に対して転写されて
いく。転写部を通った転写材7は感光ドラム1面から分
離されて不図示の像定着部へ搬送される。像転写後の感
光ドラム1面はクリーニングブレード6により転写残り
トナー等の付着汚染物の除去を受けて清浄面化されて、
繰り返して作像に供される。
【0085】以上説明したようにレーザービームプリン
タについて、本発明に従って帯電ローラで感光ドラムを
帯電し、その帯電にライン走査で画像情報の書き込みを
して画像形成を実行し、かつ一次電源周波数fとライン
走査の印字密度Dがそれぞれ切り替え可能な装置におい
て、前記一次電源周波数fを、KDdpi(Kは整数)
のグループ毎に決めた。このように、画像印字密度Dが
切り替え可能なレーザービームプレンターにおいて、各
画像印字密度Dに応じて、最も適した一次電源周波数f
を決めることによって、従来画像印字密度D毎に変えて
いた一次電源周波数fを整理して、減らすことが可能に
なり、干渉縞11bをなくすことが可能になると同時
に、一次電源のコストダウンにつながった。さらに、グ
ループの異なる画像印字密度D1、D2の共通の一次電
源周波数fを決める必要がなくなったので、一次電源周
波数fの変動範囲を極端に狭める必要がなくなり、一次
電源のコストダウンにもつながった。
【0086】図2はその他の実施例として、感光ドラム
1と現像ユニット、クリーニングユニット、帯電ユニッ
トが一体になった、カートリッジタイプのプロセスユニ
ットの例を示している。既に説明した図1と同様部分の
説明は省くとして、図中12は現像ユニットを示し、1
2−1は現像剤、12−2はトナー容器を示す。13は
クリーニングユニットを、14はカートリッジの外装を
示している。
【0087】また、カートリッジのタイプとしては、帯
電ユニットと感光ドラムだけから構成されるものでも良
いし、現像ユニットと感光ドラム、クリーニングユニッ
トから構成されるものでも良いし、現像ユニットと感光
ドラム、クリーニングユニットから構成されるものでも
よい。言い替えれば、いろいろなユニットの組合わせか
ら構成される、カートリッジでも良いことは言うまでも
ない。
【0088】帯電ローラ2は被帯電体面に存在すること
のあるピンホール等の欠陥部に帯電ローラ2からその部
分に電流リーク等の異常放電が生じないようにする等の
目的でローラ外周面に薄い保護層を設ける等の複合層構
成にすることもできる。図3はその一例を示す。2bは
芯金棒、2cはEPDM、ウレタンにカーボンを分散さ
せた低抵抗層、2dはトレジンに多量のカーボンを分散
させた導電層、2eはエピクロルヒドリンゴム等の高抵
抗層、2fはトレジン等でできた保護層である。このよ
うな帯電ローラ2を用いても全く同じ効果が得られるこ
とはいうまでもない。
【0089】また接触帯電部材2はローラ型に限らず、
ブレード型、ロッド型、ブロック型、パッド型、ベルト
型ウエブ型、ブラシ型等の形態にすることもできる。
【0090】図4にブレード型接触帯電部材20(帯電
ブレード)の一例を示した。20aはブレードにバイア
スを印加するための板金、20bはEPDMにカーボン
を分散させた低抵抗のブレード主体、20cはエピクロ
ルヒドリンゴム等でできた高抵抗層である。本例ではこ
の帯電ブレード20の先端エッジ部を感光ドラム1の面
移動方向とカウンタの方向に所定の押し圧力を持って当
接させて配設してある。この帯電ブレード20を用いて
も全く同じ効果が得られる。帯電ブレード20を使用し
た場合、可動部分がないので、耐久性が向上し、さらに
は省スペースになるという利点もある。
【0091】本発明において<ライン走査>とはレーザ
ービームをポリゴンミラーの回転より像担持体の長手方
向(母線方向)に照射することに限らずLED素子を像
担持体の長手方向に並べたLEDヘッドを対抗配置させ
てコントローラーの信号によりランプをオン,オフさせ
ることでラインを記録することを含むものとする。さら
に、像担持体としては感光ドラムに限らず絶縁体のもの
を使用することもできる。
【0092】この場合は接触帯電部材の像担持体移動方
向下流側にピン状の電極を像担持体長手方向に並べて対
抗配置したマルチスタイラスの記録ヘッドを設けて帯電
後に潜像を形成すればよい。また電源の交流成分は正弦
波だけでなく、三角波、さらには直流電圧をスイッチン
グすることにより得られる矩形波等でも同様なことがい
える。本発明の画像形成装置は正規潜像にも反転現像に
も適用可能であることはもちろんである。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像印字密度が切り替え可能な画像形成装置において、
各グループ毎の画像印字密度に応じて、最も適した一次
電源周波数を決めることが可能になった。その結果、従
来画像印字密度毎に変えていた一次電源周波数を整理し
て、減らすことが可能になり、干渉縞をなくすことが可
能になると同時に、一次電源のコストダウンにつながっ
た。さらに、グループの異なる画像印字密度の共通の一
次電源周波数fを決めることがなくなったので、一次電
源周波数の変動範囲を極端に狭める必要がなくなり、一
次電源のコストダウンにもつながった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図2】同装置におけるカートリッジの一例の概略構成
図である。
【図3】多層構成の帯電ローラの一例の層構成図であ
る。
【図4】帯電ブレードの一例の構成図である。
【図5】ローラ型の接触帯電装置の一例の概略構成図で
ある。
【図6】干渉縞のサンプル図である。
【図7】干渉縞の発生原因を説明するためのグラフであ
る。
【図8】干渉縞の発生原因を説明するための他のグラフ
である。
【図9】干渉縞の発生原因を説明するための他のグラフ
である。
【図10】帯電ローラのサイクルムラを示す図である。
【図11】帯電ローラの他のサイクルムラを示す図であ
る。
【図12】帯電ローラの他のサイクルムラを示す図であ
る。
【図13】空間波長λspと電源波長数fの関係を示す
図である。
【図14】所定画像印字密度における干渉縞発生点を示
す図である。
【図15】他の画像印字密度における干渉縞発生点を示
す図である。
【図16】他の画像印字密度における干渉縞発生点を示
す図である。
【図17】他の画像印字密度における干渉縞発生点を示
す図である。
【符号の説明】
1 像担持体としての感光ドラム 2,20 接触帯電部材としての帯電ローラまたは帯電
ブレード 9 バイアス電源 3 レーザービームスキャナー 4 現像スリーブ 5 転写ローラ 6 クリーニングブレード 7 転写材 L レーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−163476(JP,A) 特開 平3−101765(JP,A) 特開 平3−98382(JP,A) 特開 平3−140263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動電圧を接触帯電部材に印加し、該接
    触帯電部材を像担持体に当接させ且つ像担持体を移動さ
    せることにより前記像担持体面を帯電し、該像担持体の
    帯電面に画像情報に応じてライン走査を行ない、且つ前
    記振動電圧の周波数とライン走査の画像印字密度がそれ
    ぞれ切り替え可能な画像形成装置において、 画像印字密度は、D1、D1の整数倍、D2(ただしD
    1とD2は互いに整数倍とならない値)、D2の整数倍
    と、に切り替え可能であり、画像印字密度D1とD1の
    整数倍に対して共通の周波数が設定され、画像印字密度
    D2とD2の整数倍に対して別の共通の周波数が設定さ
    れることを特徴とする画像形成装置。
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