JPH06317973A - 帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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JPH06317973A
JPH06317973A JP5092110A JP9211093A JPH06317973A JP H06317973 A JPH06317973 A JP H06317973A JP 5092110 A JP5092110 A JP 5092110A JP 9211093 A JP9211093 A JP 9211093A JP H06317973 A JPH06317973 A JP H06317973A
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charging
voltage
photosensitive drum
charging member
image
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JP5092110A
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English (en)
Inventor
Erika Asano
えりか 浅野
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
Satoshi Inami
聡 居波
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Hiroki Kisu
浩樹 木須
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AC印加方式の帯電装置、該帯電装置を用い
た画像形成装置やプロセスカートリッジについて、サイ
クルムラを目立ちにくくし、印加周波数も小さくするこ
とを可能にして、帯電音や画像形成装置における画像干
渉縞を問題のないレベルに抑えることを可能にしたもの
を提供すること、帯電部材表層の抵抗の環境変動による
帯電不良を防止すること。 【構成】 振動電圧Vac+Vdcを帯電部材2に印加
し、この帯電部材2を被帯電体1に当接、もしくは近接
させて被帯電体1面を帯電する帯電装置において、帯電
部材2は、該帯電部材の帯電面と該被帯電体表面とのな
す距離が該帯電部材2の被帯電体面移動方向に対し、上
流部分で下流部分より小さい領域を有し、かつ下流部分
で該距離が概ね一定である領域を持つような構成にする
と共に、印加する振動電圧の交流成分を所定の電流値に
定電流制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電装置、画像形成装
置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】より詳しくは、 a.振動電圧を帯電部材に印加しこの帯電部材を被帯電
体に当接、もしくは近接させて被帯電体面を帯電する帯
電装置、 b.像担持体面を該帯電装置で帯電しその帯電面に画像
情報の書き込みをして画像形成を実行する画像形成装
置、 c.少なくとも、像担持体と、該像担持体の帯電手段と
して該帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱
されるプロセスカートリッジ に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置(複写機・
レーザービームプリンターなど)、静電記録装置等の画
像形成装置において、感光体・誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体を帯電処理(除電処理も含む)する手段
としては、コロナ放電装置を用い該装置から発生するコ
ロナに被帯電体面をさらす非接触式の帯電手段が広く利
用されていた。
【0004】近時は接触式の帯電手段(接触帯電)の採
用が進められている。接触帯電は、ローラ型・ブレード
型などの帯電部材(接触帯電部材、導電性部材)に電圧
を印加しこの帯電部材を被帯電体に当接もしくは近接さ
せて被帯電体面を帯電するものである。
【0005】ここで、帯電部材は被帯電体面に必ずしも
接触している必要はなく、帯電部材と被帯電体面との間
の、ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放
電可能条件を満たせば、非接触(近接)でも構わないも
ので、本発明においてはこの場合も接触帯電の範疇とす
る。
【0006】接触帯電は、非接触帯電のコロナ放電装置
に比べて、被帯電体面に所望の電位を得るのに必要とさ
れる印加電圧の低電圧化がはかれること、帯電過程で発
生するオゾン量がごく微量でありオゾン除去フィルター
の必要性がなくなること、そのため装置の排気系の構成
が簡略化されること、メンテナンスフリーであること、
構成が簡単であること、等の長所を有している。
【0007】接触帯電に関し、本出願人が先に提案(特
開昭63ー149669号公報等)したように、振動電
圧(時間と共に電圧値が周期的に変化する電圧)、特に
は、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電圧を帯電部材
に印加して帯電を実行させる方式(以下AC印加方式と
記す)は、均一な帯電(除電)処理をすることが可能で
あり、有効である。
【0008】振動電圧は振動電圧成分(以下、AC成分
と記す)、もしくは該AC成分と直流電圧成分(目標帯
電電位に相当する電圧、以下DC成分と記す)との重畳
電圧であり、AC成分の波形としては正弦波・矩形波・
三角波など適宜である。直流電源を周期的にオン・オフ
することによって形成された矩形波電圧であってもよ
い。
【0009】図9に像担持体の帯電手段として上述のA
C印加方式の接触帯電装置を採用した画像形成装置の一
例の概略構成を示した。本例の画像形成装置は電子写真
プロセス利用のレーザービームプリンターである。
【0010】1は被帯電体としてのドラム型の電子写真
感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印Aの時
計方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆
動される。
【0011】20は帯電部材としての帯電ローラ(導電
性ローラ)であり、芯金棒21と、その外周に形成した
導電性ゴム製等の導電性ローラ体22とよりなる。この
帯電ローラ20は芯金棒21の両端部にそれぞれ作用さ
せた押し圧ばね23の押し圧力で感光ドラム1面に対し
て所定の押し圧力をもって圧接しており、本例の場合は
感光ドラム1の回転にともない従動回転する。
【0012】4は帯電ローラ20に対する電圧印加電源
であり、この電源4により帯電ローラ2の芯金棒21に
接触させた接点板ばね3を介して感光ドラム1の帯電開
始電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを有するAC成
分VacとDC成分Vdcとの重畳電圧(Vac+Vd
c)が帯電ローラ20に印加されて、回転駆動されてい
る感光ドラム1の外周面がAC印加方式で均一に接触帯
電処理される。
【0013】一方、コンピューター・ワードプロセッサ
ー・画像読み取り装置等のホスト装置(不図示)から目
的の画像(印字)情報の時系列電気デジタル画素信号が
レーザースキャナ(不図示)に入力され、コントローラ
ーにより制御された該レーザースキャナから該入力画素
信号に対応して一定の印字密度Ddpiで画像変調され
たレーザー光5が出力され、前記回転感光ドラム1の帯
電処理面に対して該出力レーザー光5によるライン走査
(ドラム母線方向の主走査露光)がなされることで、目
的の画像情報の書き込みがなされて回転感光ドラム1面
に該画像情報の静電潜像が形成される。
【0014】その潜像が現像器の現像スリーブ6により
反転現像でトナー像として可視化され、そのトナー像
が、不図示の給紙部から感光ドラム1と転写ローラ8と
の圧接ニップ部(転写部位)に所定のタイミングで給送
された転写材7に順次に転写されていく。
【0015】トナー像転写を受けた転写材7は感光ドラ
ム1面から分離されて不図示の定着手段へ搬送され、ト
ナー像定着を受けて画像形成物として出力される。また
転写材分離後の回転感光ドラム1面はクリーニング器
(クリーナ)のクリーニングブレード9で転写残りトナ
ー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して
作像に供される。
【0016】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、上記の
ようなAC印加方式の帯電装置を像担持体の帯電手段と
して利用した前記のような画像形成装置についての問題
点として次のような事項が挙げられる。
【0017】すなわち、図10のように、実線示の横線
パターン画像7a(7は記録紙)を出力させたとき、横
線パターン間隔が、帯電部材20に電圧を印加する電源
4のAC成分周波数で決まる感光ドラム表面電位の破線
示の所謂「サイクルムラ」7bに近くなると、画像面に
「干渉縞」(モアレ)7cが発生してしまうことであ
る。
【0018】電源4のAC成分周波数fは、部品精度等
の関係上、決められた値からプラス・マイナス10%は
バラツキをもっており、電源によっては横線パターン7
aの空間周波数に近接してしまい、レベルのひどい干渉
縞7cが発生することもあった。
【0019】また、本出願人はこの干渉縞の対策のため
プロセススピードに応じて帯電部材20に印加する電源
のAC成分周波数を大きくする方式を先に提案した。し
かしながら、画像形成装置の高速化にともない、近年の
ようにプロセススピードが速くなってくると、一次の電
源周波数に起因して発生する所謂「帯電音」も一次周波
数の増大にともない大きくなり問題となった。
【0020】その他の問題点として、帯電部材のインピ
ーダンスの環境変動がある。例えば、帯電部材のインピ
ーダンスは常温常湿に比べて高温高湿で小さく、低温低
湿で大きくなる。そのため、低温低湿の環境下では、高
温高湿の時に比べるとより高い電圧が帯電部材に印加さ
れることになり、実質的に感光ドラムに印加される電圧
が低下するので感光ドラムを一様に帯電するには印加電
圧を上げることが必要である。
【0021】<サイクルムラ7bの発生原因>接触帯電
部材を用いた場合、前述したように干渉縞7cの原因に
なる一次電源の周波数に起因するサイクルムラ7bが発
生する。ここではサイクルムラの発生原因を説明する。
【0022】(1)ギャップ間距離[z(x)]とドラ
ム上位値[x] 図11に示すように、感光ドラム1と帯電ローラ20と
の最近接点で、感光ドラム1上の点を(0,0)とし、
そこから感光ドラム1上xmm下流に離れた点と、帯電
ローラ20との表面までの最短距離をz[x]とする。
【0023】従って、感光ドラム1上xの点のz[x]
は、xの位置から帯電ローラ20の中心を仰ぐ線分の帯
電ローラ20との交点までの距離となる。
【0024】rdは感光ドラム1の半径、rrは帯電ロ
ーラ20の半径である。その関係を図12のグラフ
(1)に示す。縦軸はz[x]、横軸はxを表す。
【0025】 z[x]=|rd×exp{xi/rd}−(rd+rr)|−rr ・・・(1 ) xi:虚数 (2)補正パッシェンカーブ[vp(x)] 次に、感光ドラム1上の点xに於ける補正パッシェンカ
ーブを図12のグラフ(2)に示す。縦軸は放電開始電
圧vp(x)、横軸はxを表す。
【0026】 vp(x)=312+6200z(x) ・・・(2) (3)印加電圧[vq(t,n)] 帯電部材20に−1500vのパルス状のバイアスを印
加したときの場合について考える。
【0027】図12のグラフ(3)に於て、縦軸は印加
電圧vq(t,n)=−1500v、横軸はxを示す。
【0028】(4)ギャップ間電圧[vg(x,n)] 感光ドラム1上の点xに於ける帯電部材20とのギャッ
プ間電圧[vg(x,n)]は以下の様に表すことが出
来る。
【0029】 vg(x,n)={vq(t,n)−vs(x−vps×t,n−1)} /{L/(ez(x))+1)} ・・・(3) vps:プロセススピード L:感光層の厚み e:比誘電率 n:サンプリングの回数 vs(x−vps×t,n−1)に於て、n=1の場
合、vs=0、つまり初期に於て感光ドラムの表面電位
はゼロとする。その関係を図12のグラフ(4)に示
す。縦軸はギャップ間電圧[vg(x)]を表し、横軸
はxを示す。
【0030】 (5)放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)] ギャップ間電圧[vg(x,n)]と補正パッシェンカ
ーブ[vp(x)](破線)を重ね合わせて図12のグ
ラフ(5)に示す。
【0031】縦軸はvp(x)/vg(x,n)、横軸
はxを示す。
【0032】グラフ(5)に於て、ギャップ間電圧[v
g(x,n)]の絶対値が補正パッシェンカーブ[vp
(x)]の絶対値よりも大きい場合には、その部分で放
電が行われる。そして、ギャップ間電圧[vg(x,
n)]は補正パッシェンカーブ[vp(x)]の電圧に
まで低下する。
【0033】これを放電後ギャップ間電圧[vgp
(x,n)]と呼び図12のグラフ(6)に示す。縦軸
はvgp(x,n)、横軸はxを示す。
【0034】以上をまとめると式(4)〜(6)にな
る。
【0035】 1) |vg(x,n)|≦vp(x) ---> vgp(x,n)=vg(x,n)・・・(4) 2) vg(x,n)>0 vg(x,n)>vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x)・・・(5) 3) vg(x,n)≦0 vg(x,n)<−vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x)・・・(6) (6)感光ドラム上表面電位[vs(x,n)] 放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)]が求められ
ると、感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]は、ギ
ャップ間電圧[vg(x,n)]の式を利用して求める
ことが出来る。
【0036】 vs(x,n)= vq(t,n)−vgp(x,n)/{1/(L/ez(x)+1)} ・・・(7) 感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]を図12のグ
ラフ(7)に示す。縦軸はvs(x,n)、横軸はxを
示す。
【0037】(7)t秒後の感光ドラム上表面電位[v
s(x−vps×t,n)] 感光ドラム上に出来た表面電位はt秒後には感光ドラム
の回転によりグラフの右側に移動する。その時の感光ド
ラム上表面電位 [vs(x−vps×t,n)] を図12のグラフ(8)に示す。縦軸はvs(x−vp
s×t,n)、横軸はxを示す。x方向の移動距離はv
ps×tとなる。
【0038】 (8)印加電圧[vq(t,n)]が交流の場合 帯電部材に印加される交流バイアスは以下の様に表され
る。
【0039】 vq(t,n)=1/2×vppsin(2πft(n−1))+dc ・・・(8) vpp:印加バイアスのピーク間電圧 f:印加バイアスの周波数 t:1/4f--- 一周期の四分の一 n:サンプリングの回数 dc:直流成分 vppが2000v、fが350Hz、nが1、dcが
−600vの場合をグラフを図13のグラフ(1)に示
す。
【0040】印加バイアスを1/4f毎のパルスバイア
スで代用したのは、プロセススピードに対し一次バイア
スの周波数が十分に速いため、感光ドラムの表面電位の
変化を十分に追随できるからである。縦軸は印加電圧を
示し、横軸はxを示す。
【0041】(9)n=8のシミュレーション結果 図13のグラフ(1)からグラフ(8)はnを1から8
まで変化させたときの感光ドラム上表面電位[vs
(x,n)]のシミュレーション結果である。
【0042】グラフの縦軸は感光ドラム上表面電位[v
s(x,n)]、横軸はxを表している。
【0043】グラフ(1)--- n=1の場合、帯電部材
20から感光ドラム1表面に印加される電圧は−600
v、従って感光ドラム表面には、数十ボルトの表面電位
しか帯電されない。
【0044】グラフ(2)--- n=2の場合、t秒後、
印加電圧は−1600vになり、感光ドラム上広範な領
域にわたり帯電される。
【0045】グラフ(3)--- n=3の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0046】グラフ(4)--- n=4の場合、さらにt
秒後、印加電圧は+400vになる。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で放
電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電位
は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移動
する。
【0047】グラフ(5)--- n=5の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0048】グラフ(6)--- n=6の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−1600vになる。このとき、印加
電圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で
放電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電
位は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移
動する。
【0049】グラフ(7)--- n=7の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0050】グラフ(8)--- n=8の場合、さらにt
秒後、印加電圧は+400vになる。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で放
電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電位
は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移動
する。
【0051】またグラフ(8)中Eで示す部分がサイク
ルムラのピーク間電圧となる。このEの部分を拡大した
のが図14のグラフである。
【0052】縦軸は感光ドラム表面電位vs[x]、横
軸はxをしめす。
【0053】従来例ではピーク間電圧(V-cycle-pp)は
約77vであった。
【0054】このサイクルムラはプロセススピードが速
いときや、一次電源の周波数が相対的に小さいときに
は、帯電部材20による感光ドラム上表面電位の充放電
のピッチが大きくなるので結果的にサイクルムラのピー
クツーピーク(PEAK TO PEAK)も大きくなり、サイクル
ムラが目立つように成るのである。
【0055】このサイクルムラの空間波長λspは前に
も述べたように周波数のばらつきやプロセススピードの
ばらつきにより多少変動するものだが、次のようにして
測定することが出来る。
【0056】まず帯電ローラ20で感光ドラム1を一様
に帯電した後、均一に前面露光を行う。露光量は感光ド
ラム1上のサイクルムラがはっきりと現像されるレベル
になるように調節する。この行程の後、現像されたサイ
クルムラを転写紙に転写、ついで定着する。そして転写
紙上のサイクルムラをルーペで計測することによって空
間波長λspの変動範囲を測定することが出来る。
【0057】<干渉縞7cの発生原因>ここで、干渉縞
7cの発生原因についてレーザービームプリンタを例に
し、図15を用いていま少し説明する。
【0058】.振動電圧成分周波数を f、 .装置のプロセススピードとしての、感光ドラム(像
担持体)20の面移動速度(回転周速度)を Vp、 .帯電の空間周波数を λsp(=Vp/ f)、 .ライン走査の印字密度を D dpi(ドット/ イ
ンチ)、 .ライン走査のライン幅を n dots、 .ラインとラインの間の空隙を m spaces、 .1dot径を d(=25. 4/ D)、 .ラインピッチを Lp(=(n+m)d) とする。
【0059】図15において、間隔の細かい破線グラフ
線イは、レーザーのon,offを示しており、山の部
分がレーザーがオフ、谷の部分がレーザーがオンの場合
を示している。実線グラフ線ロは、感光ドラム上のサイ
クルムラを表しており、ピッチの荒い破線グラフ線ハ
は、明部電位(VL )を示している。矢印は感光ドラム
の面移動方向Aである。ここでレーザーがonの間に感
光ドラム1面は主走査方向にライン走査される。
【0060】レーザーのoffからoffまでの長さL
p、即ちラインピッチは次式で求められる。条件は1d
ot,1spaceの横線14aを印字密度400dp
iで出力するものとする。
【0061】まず1ドット径dは400dpiでは d=25. 4×1000/ 400=63. 5μm (1インチ=25. 4mm) となる。
【0062】次にn dots,m spacesの横
線では(n=m=1)、 Lp=(n+m)d=127. 0μm ・・・(9) となる。
【0063】このn dots,m spacesは、
感光ドラム1に対してライン走査によりレーザーのon
で副走査方向にn個のdots(ライン幅n dot
s)で露光した後、レーザーoffにより副走査方向に
m個のdots分のspacesをあけることにより繰
り返すものである。
【0064】接触帯電では、コロナ帯電と異なり、感光
ドラム1と帯電ローラ20による帯電距離が非常に狭い
ため、電源4の変動影響を受け安い。つまり図15の実
線グラフ線ロに示すように、感光ドラム1上の暗部電位
D は印加電源4の振動電圧成分周波数fとプロセスス
ピードVpで決まる空間波長λsp(=Vp/ f)のサ
イクルムラと呼ばれる帯電ムラを有している。
【0065】プロセススピードVp=12πmm/s,
f=300Hzとすると、 λsp=125. 6μ となる。したがって ラインピッチLp=127. 0μと 空間波長λsp=125. 6μ はほぼ等しくなり、両者の位相が一致すると、図15の
(1)の明部電位VL を表す荒い破線グラフ線ハに示す
ように、現像バイアスVdevを切る明部の電位の落込
みは大きくなり、ラインは太く現像される。逆にライン
ピッチLpと空間波長λspの位相が図15の(2)の
ように半波長だけずれると、ラインは細く現像される。
【0066】また帯電ローラ20は耐久によりローラ表
面にトナー・シリカ・紙粉等が部分的に付着し、その部
分が余分な静電容量を持つようになる。従って同じ電源
4を帯電ローラ20の芯金棒21に印加しても感光ドラ
ム1上に誘起される表面電位は帯電ローラ20表面に余
分な静電容量がある部分は、それがない部分と比べて、
位相がずれてしまうのである。
【0067】このように、帯電ローラ20の軸方向にお
ける、静電容量が異なり、位相がずれると、図10に示
すような干渉縞7cが発生するのである。
【0068】以上説明したように、一枚のプリント画像
上に同じラインピッチの線が印字されているにもかかわ
らず、鮮明に現像される部分と、されない部分が混在す
るため干渉縞7cが目だつのである。
【0069】<各印字密度dpiに於ける適正周波数範
囲>240dpiに於ける干渉縞発生点は次の様に求め
ることができる。ライン走査のライン幅nとラインとラ
インの間隔mの和をN(最小ラインピッチのN倍(=n
+m)、言い替えれば複数ラインの一周期ドット数を示
す)とする。一次周波数をfとする。干渉縞が発生する
点は以下の式から求めることが出来る。
【0070】 f=Vp/(25. 4/D×N/M) ・・・(10) また電源4の振動電圧成分(AC成分)は正弦波だけで
なく、三角波、さらには直流電圧をスイッチングするこ
とにより得られる矩形波等でも同様なことがいえる。
【0071】<帯電音の発生原因>帯電音の発生原因に
ついて帯電ローラを用いたレーザービームプリンタを例
にしていま少し説明する。図16はこの帯電音発生のメ
カニズムを説明するための模型図である。
【0072】1は被帯電体としての感光ドラムであり、
例えば40mm/sのスピード(周速度)で回転してい
る。1bはアルミニウム製の接地された導電性基層(基
板)、1aはその基層外面に形成された感光層である。
20はこの感光ドラム1の面に圧接させた接触帯電部材
としての帯電ローラであり、21は芯金、22はカーボ
ン分散のEPDM等の導電性ゴム材製のソリッドの帯電
層である。
【0073】.帯電部材20には印加振動電圧(Vac
+Vdc)のAC成分により、ある瞬間には、(a)の太
い実線のように感光層1aを挟んで帯電層22側にプラ
ス、基層1b側にマイナスの電荷が誘起される。
【0074】.これらのプラスとマイナスの電荷は互
いに引き合うので、帯電層22の表面は感光ドラム1側
に帯電層22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の
位置から細い実線の位置((b)では太い実線の位置)
に移動する。
【0075】.ついでAC電界が逆転を始めると、帯
電層22側のプラス電荷と、基層1b側のマイナス電荷
はそれぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消さ
れ始める。
【0076】そして交流電界がちょうどプラスからマイ
ナスに変わるときには、帯電層22側のプラス電荷と、
基層1b側のマイナス電荷は消滅する。(b)はこの消
滅時の状態を示している。
【0077】.その結果、帯電層22の表面は帯電層
22の弾性に抗しての引きつけ力が解除されることで弾
性戻り力で(b)の太い実線の位置から細い実線の位置
((a)の太い実線の位置)へ戻ることになる。
【0078】.更にAC電界がマイナスのピークを向
かえるときには(c)に示されるように、帯電層22側
にはマイナス、基層1b側にはプラスの電荷が誘起され
る。このためそのマイナスとプラスの両電荷の引き合い
力で、帯電層22の表面は再び感光ドラム1側に帯電層
22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の位置から
細い実線の位置に移動する。
【0079】このようにAC電界のプラスとマイナスの
繰り返し反転に対応して、帯電層22の表面が帯電層2
2の弾性に抗して感光ドラム1側へ引きつけられて位置
移動する運動と、引きつけ力の解除による戻り移動運動
との繰り返し現象が生じることで、帯電部材20が振動
電圧の印加に伴い振動を始め、その結果「帯電音」が発
生するものと考えられる。
【0080】AC成分の周波数をf、帯電部材20の振
動周波数をFとすると、上記の説明で明らかなように、
AC電圧の1周期の間に帯電部材20は2回振動するこ
とになるので、両者fとFの間には次の関係がある。
【0081】 2f(HZ )=F(c/s) ・・・(11) 帯電音は接触帯電部材が帯電ローラである場合に限ら
ず、帯電ブレードや帯電パッド等でも同様のメカニズム
で発生する。
【0082】従来装置に於いて、帯電部材20の印加A
C成分交流バイアスを 2. 0KVpp/600Hz とし、画像形成装置を無響室にセットし、帯電音を測定
したところ、55dBであった。これは、コロナ帯電の
場合の50dBより騒音が大きくなってしまった。そこ
で帯電音対策として従来以下の方法が検討された。
【0083】1)印加AC成分の周波数を落とす。この
場合、周波数を300Hz以下にすれば帯電音はかなり
改善されるが、プロセススピードの速い高速機の場合
は、サイクルムラが目だつようになり干渉縞も悪化す
る。
【0084】2)印加AC成分のピーク間電圧Vppを
帯電開始電圧の2倍の値より、更に小さくする。この場
合、帯電音をかなり改善することが出来る。しかしなが
ら、この場合、感光ドラム上に均一な帯電を与えること
が出来ず、斑点状の帯電むらが発生する。
【0085】3)帯電音を解消すべく、感光ドラムの内
部にゴム等で出来た防振部材を挿入する。しかし、この
方法は感光ドラムの変形、重量化、製造コストの点でい
ずれも問題がある。
【0086】そこで本発明は、AC印加方式の帯電装
置、該帯電装置を用いた画像形成装置やプロセスカート
リッジについて、サイクルムラを目立ちにくくし、印加
周波数も小さくすることを可能にして、帯電音や画像形
成装置における画像干渉縞を問題のないレベルに抑える
ことを可能にしたものを提供することを目的とする。
【0087】また帯電部材表層の抵抗の環境変動による
帯電不良を防止することを目的とする。
【0088】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカー
トリッジである。
【0089】(1)振動電圧を帯電部材に印加し、この
帯電部材を被帯電体に当接、もしくは近接させて被帯電
体面を帯電する帯電装置において、帯電部材は、該帯電
部材の帯電面と該被帯電体表面とのなす距離が該帯電部
材の被帯電体面移動方向に対し、上流部分で下流部分よ
り小さい領域を有し、かつ下流部分で該距離が概ね一定
である領域を持つような構成にすると共に、印加する振
動電圧の交流成分を所定の電流値に定電流制御すること
を特徴とする帯電装置。
【0090】(2)帯電部材に印加される振動電圧は、
直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする(1)
に記載の帯電装置。
【0091】(3)像担持体面を帯電装置で帯電しその
帯電面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行する
画像形成装置において、前記帯電装置は、振動電圧を帯
電部材に印加し、この帯電部材を像担持体に当接、もし
くは近接させて像担持体面を帯電する帯電装置であり、
帯電部材は、該帯電部材の帯電面と該像担持体表面との
なす距離が該帯電部材の像担持体面移動方向に対し、上
流部分で下流部分より小さい領域を有し、かつ下流部分
で該距離が概ね一定である領域を持つような構成にする
と共に、印加する振動電圧の交流成分を所定の電流値に
定電流制御することを特徴とする画像形成装置。
【0092】(4)帯電部材に印加される振動電圧は、
直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする(3)
に記載の画像形成装置。
【0093】(5)像担持体の帯電面に対する画像情報
の書き込みがライン走査露光書き込みであることを特徴
とする(3)に記載の画像形成装置。
【0094】(6)少なくとも、像担持体と、該像担持
体の帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱さ
れるプロセスカートリッジにおいて、前記帯電装置は、
振動電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材を像担持体
に当接、もしくは近接させて像担持体面を帯電する帯電
装置であり、帯電部材は、該帯電部材の帯電面と該像担
持体表面とのなす距離が該帯電部材の像担持体面移動方
向に対し、上流部分で下流部分より小さい領域を有し、
かつ下流部分で該距離が概ね一定である領域を持つよう
な構成にすると共に、印加する振動電圧の交流成分を所
定の電流値に定電流制御することを特徴とするプロセス
カートリッジ。
【0095】(7)帯電部材に印加される振動電圧は、
直流電圧を印加したときの像担持体の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする(6)
に記載のプロセスカートリッジ。
【0096】
【作用】AC印加方式の帯電装置、該帯電装置を用いた
画像形成装置やプロセスカートリッジについて、帯電装
置を上記の構成にすることにより、サイクルムラが目立
ちにくくなり、印加周波数も小さくすることが可能にな
り、干渉縞を問題にならないレベルに抑えることが可能
になった。
【0097】そして、サイクルムラのピーク間電圧を小
さくできると言うことは、同一のプロセススピードに於
て印加周波数を落とせる事と同等である。その結果、帯
電音も問題にならないレベルに抑えられる。
【0098】さらに、帯電部材に印加する電圧の交流成
分を定電流制御することによって、帯電部材のインピー
ダンスが環境変動しても被帯電体(像担持体)の表面を
一様に帯電することができた。
【0099】
【実施例】
<実施例1>(図1〜図5) 図1は本発明の一実施例としての画像形成装置の概略構
成図である。本例の画像形成装置は像担持体の帯電手段
として接触帯電装置を用いた電子写真プロセスによるレ
ーザービームプリンターであり、前述図9のプリンター
と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して再度の
説明を省略する。
【0100】像担持体としての回転ドラム型の電子写真
感光体(感光ドラム)1は、本例のものはアルミニウム
製のドラム基体1bの外周面に感光体層として有機光導
電体(opc)層1aを形成してなる、外径30mmの
もので、矢印Aの時計方向に所定のプロセススピードV
ps(周速度)をもって回転駆動される。
【0101】2は帯電部材としての帯電板であり、金属
板・導電プラスチック・導電ゴム等からなる電極板2d
と、その表面に形成したエピクロルヒドリンゴム・トレ
ジン等の高抵抗層2cとからなる。4は交流定電流手段
により常に所定の電流が流れるように制御された電源で
ある。
【0102】本例の場合は、上記帯電部材2を感光ドラ
ム1とは約20μmのギャップを持って近接配置させて
いる。この帯電部材2に対して電源4から振動電圧(V
ac+Vdc)を印加することで回転感光ドラム1をA
C印加方式で帯電処理させている。
【0103】帯電部材2は感光ドラム1の回転方向下流
の部分をBの位置で感光ドラム面側に曲げてある。その
曲げ傾きは−0.375である。その先の感光ドラム1
に対向する部分2aは、感光ドラム1の表面に対し、概
ね平行で幅は約3.2mmである。さらに帯電部材2は
原点(0,0)の位置で感光ドラム1に最近接してお
り、原点(0,0)の位置から曲がり位置Bまでの距離
は約3mmである。
【0104】接触帯電において、帯電部材は必ずしも被
帯電体に接触している必要はなく、非接触でもよく、何
れにしても、 ギャップ間電圧[vg(x,n)]と補正パッシェンカ
ーブ[vp(x)] で決まる放電可能領域さえ確実に保証されればよい。
【0105】以下に帯電部材2に印加する電圧の交流成
分を定電流制御する理由について説明する。
【0106】図2の(1)は帯電部材2に印加する振動
電圧たる交流電圧のピーク間電圧(以下Vppで表わ
す)を変化させたときの感光ドラム1の表面電位(V
s)を示したグラフである。このとき直流成分Vdcは
750Vに設定してある。
【0107】高温高湿(32℃,85%)下では、実線
で示すように交流成分のVppが放電開始電圧Vth
(約550V)の2倍の1100Vpp以上になれば、
感光ドラム上の表面電位は安定してくる。
【0108】この場合、帯電部材2のインピーダンスは
感光ドラム1に比べて十分小さくなっているため、交流
電源の交流成分のうち帯電部材2にかかる分はほとんど
無視できるので、帯電部材2によって交流成分は減衰す
ることなく略全交流成分が感光ドラム1に印加されると
考えられる。
【0109】ここで特開昭63−149669号公報に
示すように、交流電圧のピーク間電圧Vppと帯電開始
電圧VthがVpp≧2Vthのような関係にあると
き、帯電は均一になされる。
【0110】その理由は上記のような範囲では、帯電部
材2から感光ドラム1への電荷の転移だけでなく、感光
ドラム1から帯電部材2への逆転移が開始され、感光ド
ラム1へ局部的に過剰な電荷がのって高電位になっても
電荷の逆転移により一様化されると考えられるからであ
る。
【0111】つまり図2の(1)の実線において110
0Vpp以上では均一な帯電が行なわれ、それに満たな
い場合には帯電にムラが現われる。
【0112】次に、低温低湿(15℃,10%)下の環
境においては図2の(1)に破線で示すように変化す
る。これは帯電部材2のインピーダンスが大きくなるた
め印加電圧の交流成分の減衰が増加するために感光ドラ
ム1上に安定した電位を得るには1700Vpp以上の
電圧が必要になったためである。
【0113】しかしながら、この設定値では高温高湿の
環境下では帯電部材2のインピーダンスが下がるので交
流電流が過剰になってしまう。
【0114】次に図2の(2)に示すように、感光ドラ
ム1の表面電位Vsと交流電流Iacの関係を調べた。
図中、実線は高温高湿(32℃,85%)、破線は低温
低湿(15℃,10%)下での感光ドラム1の表面電位
Vsと交流電流Iacの関係を示す。
【0115】この図から750μA以上の交流電流を流
せば、表面電位Vsは安定することがわかる。これは交
流の周波数を変えても同じであり、このときのしきい値
750μAをIthとすると、 Iac≧Ith (=750μA) が、感光ドラム1の表面電位Vsが安定する条件であ
る。
【0116】この図から明らかなように、Ith以上の
電流値であれば環境に依存せずにVsは安定する。この
Ithの値は感光ドラム1や帯電部材2の材料、帯電部
材2へ印加する交流電圧の周波数によって決まる。
【0117】また交流成分を定電流(750μA)に制
御したとき、交流成分のピーク間電圧Vppを測定した
ところ、高温高湿(32℃,85%)で1150Vp
p、低温低湿(15℃,10%)で2000Vppとな
った。
【0118】ここで図2の(1)を参照すると、実線
(高温高湿)では1100Vpp以上、破線(低温低
湿)では1700Vpp以上で帯電が均一になっており
前記条件を満たしていることがわかる。
【0119】このように交流成分を定電流制御したこと
により、それまで低温低湿下での帯電部材のインピーダ
ンス増加に伴い、印加電圧の交流成分が減衰して感光ド
ラムへの帯電能力が低下することへの対策として予めピ
ーク間電圧を2000Vppに定電圧制御する必要がな
くなった。たとえ高温高湿下で帯電部材のインピーダン
スが小さくなってもピーク間電圧は下がり、感光ドラム
に高い電圧がかかることもない。また低温低湿下で帯電
部材のインピーダンスが大きくなればそれに伴い、印加
電圧も上り帯電部材の帯電能力が低下することもなくな
る。
【0120】次に、感光ドラム上の帯電ムラが改善され
る理由について説明する。 (1)ギャップ間距離[z(x)]とドラム上位値
[x] 図1に示すように、感光ドラム1と帯電部材2の最近接
点の感光ドラム上の点を(0,0)とし、そこから感光
ドラム上xmm下流に離れた点と、帯電部材2との表面
までの最短距離をz[x]とすると、z[x]はB〜C
の部分で概ね一定になる。
【0121】そこで、各点B・Cの座標を次の様にした
場合、xとz[x]の関係は、図3のグラフの様にな
る。
【0122】B(3.0mm,0.020mm) C(6.0mm,−1.105mm) (2)補正パッシェンカーブ[vp(x)] 感光ドラム1上の点xに於ける補正パッシェンカーブは
下記のように表わされる。
【0123】 vp(x)=312+6200z(x) ・・・(12) (3)印加電圧[vq(t,n)] が交流の場合 帯電部材に印加される交流バイアスは以下の様に表され
る。
【0124】 vq(t,n)=1/2×vppsin(2πft(n−1))+dc ・・・(13) vpp:印加バイアスのピーク間電圧 f:印加バイアスの周波数 t:1/4f--- 一周期の四分の一 n:サンプリングの回数 dc:直流成分 vppは2200v、fは350Hz、dcは−600
vとした。
【0125】印加バイアスを1/ 4f 毎のパルスバイア
スで代用したのは、プロセススピードに対し一次バイア
スの周波数が十分に速いため、感光ドラムの表面電位の
変化を十分に追随できるからである。
【0126】(4)ギャップ間電圧[vg(x,n)] 感光ドラム1上の点xに於ける、帯電部材2とのギャッ
プ間電圧 [vg(x)] は以下の様に表すことが出来る。
【0127】 vg(x,n)={vq(t,n)−vs(x−vps×t,n−1)} /{L/(ez(x))+1} ・・・(14) vps:プロセススピード L:感光層の厚み e:比誘電率 vs(x−vps×t,n−1)に於て、n=1の場合
vs=0、つまり初期に於て感光ドラムの表面電位はゼ
ロとする。
【0128】 (5)放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)] ギャップ間電圧[vg(x,n)]の絶対値が補正パッ
シェンカーブ[vp(x)]の絶対値よりも大きい場合
には、その部分で放電が行われる。そして、ギャップ間
電圧[vg(x,n)]は補正パッシェンカーブ[vp
(x)]の電圧にまで低下する。これを放電後ギャップ
間電圧[vgp(x,n)]と呼ぶ。
【0129】 1) |vg(x,n)|≦vp(x) ---> vgp(x,n)=vg(x,n)・・・(15) 2) vg(x,n)>0 vg(x,n)>vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x) ・・・(16) 3) vg(x,n)≦0 vg(x,n)<−vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x) ・・・(17) (6)感光ドラム上表面電位[vs(x,n)] 放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)]が求められ
ると、感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]は、ギ
ャップ間電圧[vg(x,n)]の式を利用して求める
ことが出来る。
【0130】 vs(x,n)= vq(t,n)−vgp(x,n)/{1/(L/ez(x)+1)} ・・・(18) 感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]を図3のグラ
フ(1)に示す。縦軸はvs(x,n)、横軸はxを示
す。
【0131】(7)t秒後の感光ドラム上表面電位[v
s(x−vps×t,n)] 感光ドラム上に出来た表面電位はt秒後には感光ドラム
の回転によりグラフの右側に移動する。その時の感光ド
ラム上表面電位[vs(x−vps×t,n)]を図4
のグラフ(2)に示す。x方向の移動距離はvps×t
となる。
【0132】<シミュレーション結果>次に、nを1か
ら6まで変化させたときの感光ドラム上表面電位 [vs(x,n)] のシミュレーション結果を図4のグラフ(1)からグラ
フ(6)に示す。グラフの縦軸は感光ドラム上表面電位
[vs(x,n)]、横軸はxを表している。
【0133】グラフ(1)--- n=1の場合、帯電部材
から感光ドラム表面に印加される電圧は−600v、従
って感光ドラム表面には、数十ボルトの表面電位しか帯
電されない。
【0134】グラフ(2)--- n=2の場合、t秒後、
印加電圧は−1700vになり、感光ドラム上広範な領
域にわたり帯電される。
【0135】グラフ(3)--- n=3の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0136】グラフ(4)--- n=4の場合、さらにt
秒後、印加電圧は+500vになる。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で放
電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電位
は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移動
する。
【0137】グラフ(5)--- n=5の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0138】グラフ(6)--- n=6の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−1700vになる。このとき、印加
電圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で
放電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電
位は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移
動する。
【0139】またグラフ(6)のFで示す部分がサイク
ルムラのピーク間電圧となる。このFの部分を拡大した
のが図5のグラフである。縦軸は感光ドラム表面電位、
横軸はxをしめす。本実施例ではピーク間電圧(V-cycl
e-pp)はほぼ0vであった。さらにグラフ(6)のGの
領域では、感光ドラムの表面電位は帯電部材2によって
充電、放電を繰り返すので、電位均し効果は従来通りに
認められる。
【0140】図1の装置で、画像を出力したところ、ハ
ーフトーン画像でもサイクルムラは全く認められず、更
に感光ドラムのメモリーの無い、良好な画像が得られ
た。
【0141】即ち、振動電圧を帯電部材に印加しこの帯
電部材を被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面
を帯電する帯電装置、或は該帯電装置を像担持体の帯電
手段とする画像形成装置やプロセスカートリッジにおい
て、帯電部材は、該帯電部材の帯電面と該被帯電体表面
とのなす距離が該帯電部材の被帯電体面移動方向に対
し、上流部分で下流部分より小さい領域を有し、かつ下
流部分で該距離が概ね一定である領域を持つように配置
することにより、サイクルムラが目だちにくくなり、印
加周波数も小さくすることが可能になった。その結果、
干渉縞、帯電音を問題にならないレベルに抑えることが
可能になった。
【0142】さらに、サイクルムラのピーク間電圧を小
さくできると言うことは、同一のプロセススピードに於
て印加周波数を落とせると言うことである。その結果、
帯電音も小さくすることが可能になった。
【0143】図1の装置についてAC成分周波数を35
0Hzから200Hzに落した系を無響室にセットし、
上記の条件に於ける騒音をISO 7779の6項に従
い測定した。その結果、従来法で55dB近くあった騒
音が、33dBにまで小さくなった。また、出力画像の
干渉縞も全く目だたなかった。
【0144】そして帯電部材に印加する電圧の交流成分
を定電流制御することにより、帯電部材のインピーダン
スが環境により変動しても、感光ドラム表面を均一に帯
電することが可能となった。
【0145】帯電部材2の高抵抗層2cは被帯電体面に
存在することのあるピンホール等の欠陥部に帯電部材か
らその部分に電流リーク等の異常放電が生じないように
する役目もしている。
【0146】<実施例2>(図6) 本実施例は、前述図1のものとの対比において、感光ド
ラム1と帯電部材2の最接近点或は接点より下流にしか
帯電部材が無いものである。
【0147】この場合、帯電部材2を非常にコンパクト
に作ることが可能になる。一方感光ドラム上表面電位の
均し効果が半分になるが、帯電周波数を上げたり、帯電
部材の幅をより長くして、帯電領域を大きくすることに
より充分に対応が取れる。
【0148】更に該帯電部材2の端部は図のようにC,
D間でRになっているが、このような構造のものでも、
感光ドラム1上のサイクルムラのピーク間電圧は帯電部
材2のB,C間の形状で決定されるので、サイクルムラ
のほとんど目だたない感光ドラム上表面電位を形成する
ことが可能になる。
【0149】そして帯電部材に印加する振動電圧の交流
成分を定電流制御することにより、帯電部材の表層のイ
ンピーダンスが環境により変動しても適切な電圧が印加
されるので良好な帯電が行なわれる。
【0150】<実施例3>(図7) 本実施例において帯電部材2は帯電ローラ2Aと帯電板
(電極板)2Bである。帯電ローラ2Aは内側から外側
に順に、金属芯金2eと、低抵抗層2fと、抵抗層2g
からなる。芯金2eに電源4からバイアスが印加され
る。抵抗層2gは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥
があっても、その部分でのリーク放電を防止させるため
のものである。
【0151】帯電板2Bは帯電ローラ2Aよりも感光ド
ラム1の回転方向下流において、帯電面と感光ドラムと
のなす距離が概ね一定になるように配置してある。この
帯電板2Bは基体電極板2dと、該基体電極板の感光ド
ラム1に対面する側の面にさらにエピクロルヒドリンゴ
ム、トレジン等の高抵抗層2cを設けたものである。
【0152】本実施例の構成によっても、サイクルムラ
のピーク間電圧が小さくなり、その結果、干渉縞を問題
にならないレベルに抑えることが可能になった。
【0153】また、本実施例の構成でも帯電部材に印加
する電圧の交流成分を定電流制御することで、帯電部材
のインピーダンスが変化してもそれに伴って電圧値も変
化するので十分な帯電が行なえる。
【0154】<実施例4>(図8) 本実施例は本発明に従う接触帯電装置を像担持体の帯電
手段として用いている画像形成装置のプロセスカートリ
ッジである。
【0155】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1、帯電部
材としての帯電板2、現像器10、クリーニング器12
の4つのプロセス機器を包含させてなるものである。
【0156】帯電部材としての帯電板2は前述実施例と
同様の構成のものである。
【0157】現像器10において、6は現像スリーブ、
15は現像剤(トナー)Tの収容容器、16は該容器1
5内のトナー撹拌回転部材であり、トナーTを撹拌する
と共に現像スリーブ方向へ送り出す役目をしている。1
3は現像スリーブ6上にトナーTを均一な厚みにコート
するための現像ブレードである。
【0158】クリーニング器12において、9はクリー
ニングブレード、17はクリーニングブレード9で回収
されたトナーを溜めるトナー溜である。
【0159】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の開き状態から2点鎖線示の閉じ
状態に開閉自在である。プロセスカートリッジが画像形
成装置本体(不図示)から取り出された状態においては
2点鎖線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出
部分面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0160】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に装着するときはシャッター11を実線示のように開き
状態にする、或いはプロセスカートリッジの装着過程で
シャッター11が自動的に開き動作して、プロセスカー
トリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部露
出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接し
た状態になる。
【0161】またプロセスカートリッジと画像形成装置
本体とが機械的・電気的にカップリングして、画像形成
装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感光
ドラム1・現像スリーブ6・撹拌棒16等の駆動が可能
となり、また画像形成装置本体側の電気回路によりプロ
セスカートリッジ側の帯電板2への帯電バイアスの印
加、現像スリーブ6への現像バイアスの印加等が可能と
なり、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0162】18はプロセスカートリッジのクリーニン
グ器12と現像器10との間に設けた露光用通路であ
り、画像形成装置本体側のレーザースキャナ(不図示)
からの出力レーザー光5がこの露光用通路18を通して
プロセスカートリッジ内に入光して感光ドラム1面が走
査露光される。
【0163】このような構成になっているために、サイ
クルムラのピーク間電圧が非常に小さく、従って干渉縞
がほとんど目だたないプリントが取れるプロセスカート
リッジを供給することが可能になった。
【0164】なお、本発明において「ライン走査」とは
レーザービームをポリゴンミラーの回転より像担持体の
長手方向(母線方向)に照射することに限らず、LED
素子を像担持体の長手方向に並べたLEDヘッドを対向
配置させてコントローラーの信号によりランプをオン・
オフさせることでラインを記録することを含むものとす
る。
【0165】更に、像担持体としては感光ドラムに限ら
ず絶縁体のものを使用することもできる。この場合は帯
電部材の像担持体面移動方向下流側にピン状の電極を像
担持体長手方向に並べて対向配置したマルチスタイラス
の記録ヘッドを設けて帯電後に潜像を形成すればよい。
また本発明の画像形成装置は正規現像にも反転現像にも
適用可能であることはもちろんである。
【0166】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、AC印加
方式の帯電装置、該帯電装置を用いた画像形成装置やプ
ロセスカートリッジについて、サイクルムラを目立ちに
くくし、印加周波数も小さくすることを可能にして、帯
電音や画像形成装置における画像干渉縞を問題のないレ
ベルに抑えることが可能となる。
【0167】また帯電部材に印加する振動電圧の交流成
分を定電流制御することで帯電部材表層のインピーダン
スの環境変動にかかわらず、つねに適切な電圧が印加さ
れるため、従来問題であった低温低湿での帯電不良や高
温高湿でのピンホールなども解決することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例装置の概略図
【図2】 (1)・(2)は帯電部材に印加する電圧の
交流成分を定電流制御する理由を説明するための図
【図3】 xとz[x]の関係グラフ
【図4】 グラフ(1)乃至同(6)は感光ドラム上表
面電位のシミュレーション結果のグラフ
【図5】 図4のグラフ(6)中のF部分拡大グラフ
【図6】 第2の実施例装置の要部の概略図
【図7】 第3の実施例装置の要部の概略図
【図8】 第4の実施例装置(プロセスカートリッジ)
の概略図
【図9】 従来装置の一例の概略図
【図10】 干渉縞のサンプル図
【図11】 xとz[x]の説明図
【図12】 グラフ(1)乃至同(8)はそれぞれ各種
ファクターの関係グラフ
【図13】 グラフ(1)乃至同(8)はそれぞれ感光
ドラム上表面電位のシミュレーション結果のグラフ
【図14】 図13のグラフ(8)中のE部分拡大グラ
【図15】 (1)・(2)は干渉縞の発生原因の説明
グラフ
【図16】 (a)・(b)・(c)は帯電音発生のメ
カニズムの説明図
【符号の説明】
1 像担持体としての感光ドラム 2 帯電部材 4 バイアス電源 5 レーザー光、 6 現像スリーブ 7 転写材 8 転写ローラ 9 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 居波 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木須 浩樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動電圧を帯電部材に印加し、この帯電
    部材を被帯電体に当接、もしくは近接させて被帯電体面
    を帯電する帯電装置において、帯電部材は、該帯電部材
    の帯電面と該被帯電体表面とのなす距離が該帯電部材の
    被帯電体面移動方向に対し、上流部分で下流部分より小
    さい領域を有し、かつ下流部分で該距離が概ね一定であ
    る領域を持つような構成にすると共に、印加する振動電
    圧の交流成分を所定の電流値に定電流制御することを特
    徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 帯電部材に印加される振動電圧は、直流
    電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍以
    上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項1に
    記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 像担持体面を帯電装置で帯電しその帯電
    面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行する画像
    形成装置において、前記帯電装置は、振動電圧を帯電部
    材に印加し、この帯電部材を像担持体に当接、もしくは
    近接させて像担持体面を帯電する帯電装置であり、帯電
    部材は、該帯電部材の帯電面と該像担持体表面とのなす
    距離が該帯電部材の像担持体面移動方向に対し、上流部
    分で下流部分より小さい領域を有し、かつ下流部分で該
    距離が概ね一定である領域を持つような構成にすると共
    に、印加する振動電圧の交流成分を所定の電流値に定電
    流制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 帯電部材に印加される振動電圧は、直流
    電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍以
    上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項3に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体の帯電面に対する画像情報の書
    き込みがライン走査露光書き込みであることを特徴とす
    る請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、像担持体と、該像担持体の
    帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱される
    プロセスカートリッジにおいて、前記帯電装置は、振動
    電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材を像担持体に当
    接、もしくは近接させて像担持体面を帯電する帯電装置
    であり、帯電部材は、該帯電部材の帯電面と該像担持体
    表面とのなす距離が該帯電部材の像担持体面移動方向に
    対し、上流部分で下流部分より小さい領域を有し、かつ
    下流部分で該距離が概ね一定である領域を持つような構
    成にすると共に、印加する振動電圧の交流成分を所定の
    電流値に定電流制御することを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】 帯電部材に印加される振動電圧は、直流
    電圧を印加したときの像担持体の帯電開始電圧の2倍以
    上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項6に
    記載のプロセスカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7340200B2 (en) 2004-01-09 2008-03-04 Ricoh Company, Ltd. Charging unit and image forming apparatus incorporating the unit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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