JPH0720687A - 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセス カートリッジ - Google Patents

帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセス カートリッジ

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JPH0720687A
JPH0720687A JP5191989A JP19198993A JPH0720687A JP H0720687 A JPH0720687 A JP H0720687A JP 5191989 A JP5191989 A JP 5191989A JP 19198993 A JP19198993 A JP 19198993A JP H0720687 A JPH0720687 A JP H0720687A
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charged
voltage
charging member
image forming
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JP5191989A
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English (en)
Inventor
Eiji Funabashi
栄二 船橋
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
Erika Asano
えりか 浅野
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Hiroki Kisu
浩樹 木須
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電部材2に電圧を印加し、画像形成装置に
おける被帯電体1に当接もしくは近接させて被帯電体面
を帯電する帯電手段、或は該帯電手段を用いた画像形成
装置やプロセスカートリッジにおいて、帯電部材表面に
対する異物としての現像剤等の付着蓄積に起因する、帯
電不良、出力画像不良の問題を解消すること。画像干渉
縞や帯電音の発生を防止すること。 【構成】 帯電部材2は、該帯電部材の被帯電体対向面
が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材
料層2bで覆われていること。帯電部材2の被帯電体対
向面が被帯電体1の面移動方向最下流部の被帯電体1と
の当接位置0.0または最近接位置から引いた接線Sよ
り被帯電体側にあること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電部材、帯電装置、
画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】より詳しくは、 a.被帯電体に当接もしくは近接させ、電圧を印加して
被帯電体面を帯電する帯電部材 b.電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材を被帯電体
に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電する帯電装
置 c.被帯電体面を帯電装置で帯電し、その帯電面に画像
情報の書き込みをして画像形成を実行する、レーザービ
ームプリンター等の画像形成装置 d.少なくとも、被帯電体と、該被帯電体を帯電する帯
電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱されるプ
ロセスカートリッジ に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置(複写機・
レーザービームプリンターなど)、静電記録装置等の画
像形成装置において、感光体・誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体を帯電処理(除電処理も含む)する手段
としては、コロナ放電装置を用い該装置から発生するコ
ロナに被帯電体面をさらす非接触式の帯電手段が広く利
用されていた。
【0004】近時は接触式の帯電手段(接触帯電)の採
用が進められている。接触帯電は、ローラ型・ブレード
型などの帯電部材(接触帯電部材、導電性部材)に電圧
を印加しこの帯電部材を被帯電体に当接もしくは近接さ
せて被帯電体面を帯電するものである。
【0005】ここで、帯電部材は被帯電体面に必ずしも
接触している必要はなく、帯電部材とひ帯電体面との間
に、ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放
電可能領域さえ確実に保証されれば、非接触(近接)で
ま構わないもので、この場合も接触帯電の範疇とする。
【0006】接触帯電は、非接触帯電のコロナ放電装置
に比べて、被帯電体面に所望の電位を得るのに必要とさ
れる印加電圧の低電圧化がはかれること、帯電過程で発
生するオゾン量がごく微量でありオゾン除去フィルター
の必要性がなくなること、そのため装置の排気系の構成
が簡略化されること、メンテナンスフリーであること、
構成が簡単であること、等の長所を有している。
【0007】接触帯電に関し、本出願人が先に提案(特
開昭63ー149669号公報等)したように、振動電
圧(時間と共に電圧値が周期的に変化する電圧)、特に
は、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電圧を帯電部材
に印加して帯電を実行させる方式(振動電圧印加方式、
以下、AC印加方式と記す)は、均一な帯電(除電)処
理をすることが可能であり、例えば、画像形成装置にお
いて、感光体等の像担持体、その他の被帯電部材を帯電
処理する手段として、コロナ放電装置に替わるものとし
て注目され、実用化もされている。
【0008】振動電圧は振動電圧成分(以下、AC成分
と記す)、もしくは該AC成分と直流電圧成分(目標帯
電電位に相当する電圧、以下DC成分と記す)との重畳
電圧であり、AC成分の波形としては正弦波・矩形波・
三角波など適宜である。直流電源を周期的にオン・オフ
することによって形成された矩形波電圧であってもよ
い。
【0009】図9に被帯電体としての像担持体の帯電手
段として上述のAC印加方式の接触帯電装置を採用した
画像形成装置の一例の概略構成を示した。本例の画像形
成装置は電子写真プロセス利用のレーザービームプリン
ターである。
【0010】1は被帯電体としてのドラム型の電子写真
感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印Aの時
計方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆
動される。
【0011】20は帯電部材としての帯電ローラ(導電
性ローラ)であり、芯金棒21と、その外周に形成した
導電性ゴム製等の導電性ローラ体22とよりなる。この
帯電ローラ20は芯金棒21の両端部にそれぞれ作用さ
せた押し圧ばね23の押し圧力で感光ドラム1面に対し
て所定の押し圧力をもって圧接しており、本例の場合は
感光ドラム1の回転にともない従動回転する。
【0012】4は帯電ローラ20に対する電圧印加電源
であり、この電源4により帯電ローラ2の芯金棒21に
接触させた接点板ばね3を介して感光ドラム1の帯電開
始電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを有するAC成
分VacとDC成分Vdcとの重畳電圧(Vac+Vd
c)が帯電ローラ20に印加されて、回転駆動されてい
る感光ドラム1の外周面がAC印加方式で均一に接触帯
電処理される。
【0013】一方、コンピューター・ワードプロセッサ
ー・画像読み取り装置等のホスト装置(不図示)から目
的の画像(印字)情報の時系列電気デジタル画素信号が
レーザースキャナ(不図示)に入力され、コントローラ
ーにより制御された該レーザースキャナから該入力画素
信号に対応して一定の印字密度Ddpiで画像変調され
たレーザー光5が出力され、前記回転感光ドラム1の帯
電処理面に対して該出力レーザー光5によるライン走査
(ドラム母線方向の主走査露光)がなされることで、目
的の画像情報の書き込みがなされて回転感光ドラム1面
に該画像情報の静電潜像が形成される。
【0014】その潜像が現像器の現像スリーブ6により
本例の場合は反転現像でトナー像として可視化される。
現像器の現像スリーブ6は内側にマグネットを備えたス
リーブ形状であり、その表面に現像剤としてのトナーが
所定の厚さで存在している。感光ドラム1の回転に従動
して現像スリーブも回転するためトナーは摩擦により任
意の極性に帯電される。この時の極性はトナーを構成す
る樹脂及び配合される添加剤によってネガ(−)又はポ
ジ(+)に決定されるのである。
【0015】現像スリーブ6には直流成分と交流成分が
重畳印加されており、感光ドラム1の潜像部との間に電
位差が生じるように設定されている。この電位差により
トナーは現像スリーブ表面から感光ドラム1の潜像部め
がけて飛翔し、感光ドラム上に可視像としてのトナー像
が形成される。
【0016】そのトナー像が、不図示の給紙部から感光
ドラム1と転写ローラ8との圧接ニップ部(転写部位)
に所定のタイミングで給送された転写材(記録紙)14
に順次に転写されていく。
【0017】トナー像転写を受けた転写材14は感光ド
ラム1面から分離されて不図示の定着手段へ搬送され、
トナー像定着を受けて画像形成物として出力される。ま
た転写材分離後の回転感光ドラム1面はクリーニング器
(クリーナ)のクリーニングブレード9で転写残りトナ
ー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して
作像に供される。
【0018】
【本発明が解決しようとしている問題点】ところで、上
記のようなAC印加方式の帯電装置を像担持体の帯電手
段として利用した前記のような画像形成装置についての
問題点として次のような事項が挙げられる。
【0019】(1)帯電部材として板状など非回転の部
材を用いたとき、該帯電部材は被帯電体としての感光ド
ラムの回転時にも常に同じ位置に存在する。加えて感光
ドラムの帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を印加
するため、クリーニングブレードを擦り抜けた現像剤
(トナー、外添剤など)や周囲を浮遊する現像剤が振動
電圧の作り出す電界により感光ドラムと帯電部材との間
を行き来し、帯電部材が現像剤と逆の帯電系列の場合は
お互いが引き付け合い蓄積していく。
【0020】通常の環境下では何んら問題は生じない
が、高湿環境下ではこれら蓄積した異物が吸水し、局部
的に帯電部材表面の電気抵抗を降下させ、画像上に白黒
の斑点模様を感光ドラムの回転方向に添って発生させて
しまう。
【0021】この現象は上記のように帯電部材表面に蓄
積した異物の吸水に起因するものであり、局部的に抵抗
が下がるため、印加された電圧により発生した電流が帯
電部材内を通過し表面に到達する際、最も抵抗の低い場
所に集中するため異常放電を起こし、表面電位が過剰に
なったり、逆に下がり過ぎる為に発生するのである。
【0022】(2)また、図10のように、実線示の横
線パターン画像14a(14は記録紙)を出力させたと
き、横線パターン間隔が、帯電部材20に電圧を印加す
る電源4のAC成分周波数で決まる感光ドラム表面電位
の破線示の所謂「サイクルムラ」14bに近くなると、
画像面に「干渉縞」(モアレ)14cが発生してしまう
ことである。
【0023】電源4のAC成分周波数fは、部品精度等
の関係上、決められた値からプラス・マイナス10%は
バラツキをもっており、電源によっては横線パターン1
4aの空間周波数に近接してしまい、レベルのひどい干
渉縞14cが発生することもあった。
【0024】また、本出願人はこの干渉縞の対策のため
プロセススピードに応じて帯電部材20に印加する電源
のAC成分周波数を大きくする方式を先に提案した。し
かしながら、画像形成装置の高速化にともない、近年の
ようにプロセススピードが速くなってくると、一次の電
源周波数に起因して発生する所謂「帯電音」も一次周波
数の増大にともない大きくなり問題となった。
【0025】このサイクルムラはプロセススピードが速
いときや、一次電源の周波数が相対的に小さいときに
は、帯電部材20による感光ドラム上表面電位の充放電
のピッチが大きくなるので結果的にサイクルムラのピー
クツーピーク(PEAK TO PEAK)も大きくなり、サイクル
ムラが目立つように成るのである。
【0026】A.「干渉縞」の発生原因 干渉縞14cの発生原因について前述図9のレーザービ
ームプリンターを例にして今少し説明する。
【0027】a.振動電圧成分周波数をf、 b.装置のプロセススピードとしての、感光ドラム(像
担持体)20の面移動速度(回転周速度)をVp、 c.帯電の空間周波数をλsp(=Vp/ f)、 d.ライン走査の印字密度をD dpi(ドット/ イン
チ)、 e.ライン走査のライン幅をn dots、 f.ラインとラインの間の空隙をm spaces、 g.1dot径をd(=25. 4/ D)、 h.ラインピッチをLp(=(n+m)d) とする。
【0028】図11において、間隔の細かい破線グラフ
線イは、レーザーのon,offを示しており、山の部
分がレーザーがオフ、谷の部分がレーザーがオンの場合
を示している。実線グラフ線ロは、感光ドラム上のサイ
クルムラを表しており、ピッチの荒い破線グラフ線ハ
は、明部電位(VL )を示している。矢印は感光ドラム
の面移動方向Aである。ここでレーザーがonの間に感
光ドラム1面は主走査方向にライン走査される。
【0029】レーザーのoffからoffまでの長さL
p、即ちラインピッチは次式で求められる。条件は1d
ot,1spaceの横線14aを印字密度400dp
iで出力するものとする。
【0030】まず1ドット径dは400dpiでは d=25. 4×1000/ 400=63. 5μm (1インチ=25. 4mm)となる。
【0031】次にn dots,m spacesの横
線では(n=m=1)、 Lp=(n+m)d=127. 0μm ・・・(1) となる。
【0032】このn dots,m spacesは、
感光ドラム1に対してライン走査によりレーザーのon
で副走査方向にn個のdots(ライン幅n dot
s)で露光した後、レーザーoffにより副走査方向に
m個のdots分のspacesをあけることにより繰
り返すものである。
【0033】接触帯電では、コロナ帯電と異なり、感光
ドラム1と帯電ローラ20による帯電距離が非常に狭い
ため、電源4の変動影響を受けやすい。つまり図11の
実線グラフ線ロに示すように、感光ドラム1上の暗部電
位VD は印加電源4の振動電圧成分周波数fとプロセス
スピードVpで決まる空間波長λsp(=Vp/ f)の
「サイクルムラ」と呼ばれる帯電ムラを有している。
【0034】このサイクルムラはプロセススピードが速
いときや、一次電源の周波数が相対的に小さいときに
は、帯電部材20による感光ドラム上表面電位の充放電
のピッチが大きくなるので結果的にサイクルムラのピー
クツーピーク(PEAK TO PEAK)も大きくなり、サイクル
ムラが目立つように成るのである。
【0035】このサイクルムラの空間波長λspは前に
も述べたように周波数のばらつきやプロセススピードの
ばらつきにより多少変動するものだが、次のようにして
測定することが出来る。
【0036】まず帯電ローラ20で感光ドラム1を一様
に帯電した後、均一に前面露光を行う。露光量は感光ド
ラム1上のサイクルムラがはっきりと現像されるレベル
になるように調節する。この行程の後、現像されたサイ
クルムラを転写紙に転写、ついで定着する。そして転写
紙上のサイクルムラをルーペで計測することによって空
間波長λspの変動範囲を測定することが出来る。
【0037】プロセススピードVp=12πmm/s,
f=300Hzとすると、 λsp=125. 6μ となる。したがってラインピッチLp=127. 0μと
空間波長λsp=125. 6μはほぼ等しくなり、両者
の位相が一致すると、図11の(1)の明部電位VL
表す荒い破線グラフ線ハに示すように、現像バイアスV
devを切る明部の電位の落込みは大きくなり、ライン
は太く現像される。逆にラインピッチLpと空間波長λ
spの位相が図11の(2)のように半波長だけずれる
と、ラインは細く現像される。
【0038】また帯電ローラ20は耐久によりローラ表
面にトナー・シリカ・紙粉等が部分的に付着し、その部
分が余分な静電容量を持つようになる。従って同じ電源
4を帯電ローラ20の芯金棒21に印加しても感光ドラ
ム1上に誘起される表面電位は帯電ローラ20表面に余
分な静電容量がある部分は、それがない部分と比べて、
位相がずれてしまうのである。
【0039】このように、帯電ローラ20の軸方向にお
ける、静電容量が異なり、位相がずれると、図10に示
すような干渉縞14cが発生するのである。
【0040】以上説明したように、一枚のプリント画像
上に同じラインピッチの線が印字されているにもかかわ
らず、鮮明に現像される部分と、されない部分が混在す
るため干渉縞14cが目だつのである。
【0041】 B.各印字密度dpiに於ける適正周波数範囲 240dpiに於ける干渉縞発生点は次の様に求めるこ
とができる。ライン走査のライン幅nとラインとライン
の間隔mの和をN(最小ラインピッチのN倍(=n+
m)、言い替えれば複数ラインの一周期ドット数を示
す)とする。一次周波数をfとする。干渉縞が発生する
点は以下の式から求めることが出来る。
【0042】 f=Vp/(25. 4/D×N/M) ・・・(2) また電源4の振動電圧成分(AC成分)は正弦波だけで
なく、三角波、さらには直流電圧をスイッチングするこ
とにより得られる矩形波等でも同様なことがいえる。
【0043】C.「帯電音」の発生原因 帯電音発生のメカニズムを図12の模型図を用いて説明
する。
【0044】1は被帯電体としての感光ドラムであり、
40mm/sの周速で回転している。1bはアルミニウ
ム製の接地された導電性基層(基板)、1aはその基層
外面に形成された感光層である。20はこの感光ドラム
1の面に圧接させた接触帯電部材としての帯電ローラで
あり、21は芯金、22はカーボン分散のEPDM等の
導電性ゴム材製のソリッドの帯電層である。
【0045】1)帯電部材20には印加振動電圧(Va
c+Vdc)のAC成分により、ある瞬間には、(a)
の太い実線のように感光層1aを挟んで帯電層22側に
プラス、基層1b側にマイナスの電荷が誘起される。
【0046】2)これらのプラスとマイナスの電荷は互
いに引き合うので、帯電層22の表面は感光ドラム1側
に帯電層22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の
位置から細い実線の位置((b)では太い実線の位置)
に移動する。
【0047】3)ついでAC電界が逆転を始めると、帯
電層22側のプラス電荷と、基層1b側のマイナス電荷
はそれぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消さ
れ始める。
【0048】そして交流電界がちょうどプラスからマイ
ナスに変わるときには、帯電層22側のプラス電荷と、
基層1b側のマイナス電荷は消滅する。(b)はこの消
滅時の状態を示している。
【0049】4)その結果、帯電層22の表面は帯電層
22の弾性に抗しての引きつけ力が解除されることで弾
性戻り力で(b)の太い実線の位置から細い実線の位置
((a)の太い実線の位置)へ戻ることになる。
【0050】5)更にAC電界がマイナスのピークを向
かえるときには(c)に示されるように、帯電層22側
にはマイナス、基層1b側にはプラスの電荷が誘起され
る。このためそのマイナスとプラスの両電荷の引き合い
力で、帯電層22の表面は再び感光ドラム1側に帯電層
22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の位置から
細い実線の位置に移動する。
【0051】このようにAC電界のプラスとマイナスの
繰り返し反転に対応して、帯電層22の表面が帯電層2
2の弾性に抗して感光ドラム1側へ引きつけられて位置
移動する運動と、引きつけ力の解除による戻り移動運動
との繰り返し現象が生じることで、帯電部材20が振動
電圧の印加に伴い振動を始め、その結果「帯電音」が発
生するものと考えられる。
【0052】AC成分の周波数をf、帯電部材20の振
動周波数をFとすると、上記の説明で明らかなように、
AC電圧の1周期の間に帯電部材20は2回振動するこ
とになるので、両者fとFの間には次の関係がある。
【0053】 2f(HZ )=F(c/s) ・・・(3) 帯電音は接触帯電部材が帯電ローラである場合に限ら
ず、帯電ブレードや帯電パッド等でも同様のメカニズム
で発生する。
【0054】従来装置に於いて、帯電部材20の印加A
C成分交流バイアスを 2. 0KVpp/600Hz とし、画像形成装置を無響室にセットし、帯電音を測定
したところ、55dBであった。これは、コロナ帯電の
場合の50dBより騒音が大きくなってしまった。そこ
で帯電音対策として従来以下の方法が検討された。
【0055】a)印加AC成分の周波数を落とす。この
場合、周波数を300Hz以下にすれば帯電音はかなり
改善されるが、プロセススピードの速い高速機の場合
は、サイクルムラが目だつようになり干渉縞も悪化す
る。
【0056】b)印加AC成分のピーク間電圧Vppを
帯電開始電圧の2倍の値より、更に小さくする。この場
合、帯電音をかなり改善することが出来る。しかしなが
ら、この場合、感光ドラム上に均一な帯電を与えること
が出来ず、斑点状の帯電むらが発生する。
【0057】c)帯電音を解消すべく、感光ドラムの内
部にゴム等で出来た防振部材を挿入する。しかし、この
方法は感光ドラムの変形、重量化、製造コストの点でい
ずれも問題がある。
【0058】そこで本発明は、前記(1)のような帯電
部材表面に対する異物としての現像剤等の付着蓄積に起
因する出力画像不良の問題を解消することを目的とす
る。
【0059】また前記(2)のような画像干渉縞や帯電
音の問題を解消する、即ちサイクルムラを目立ちにくく
し、印加周波数も小さくすることを可能にして、画像干
渉縞や帯電音を問題のないレベルに抑えることを可能に
したものを提供することを目的とする。
【0060】
【問題点を解決するための手段】本発明は、下記の構成
を特徴とする帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及び
プロセスカートリッジである。
【0061】(1)電圧を印加し、画像形成装置におけ
る被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電
する帯電部材であり、該帯電部材の被帯電体対向面が現
像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で
覆われていることを特徴とする帯電部材。
【0062】(2)電圧を印加し、画像形成装置におけ
る被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電
する帯電部材であり、該帯電部材の被帯電体対向面が被
帯電体の面移動方向最下流部の被帯電体との当接位置ま
たは最近接位置から引いた接線より被帯電体側にあり、
該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と
同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われていることを特
徴とする帯電部材。
【0063】(3)帯電部材は体積抵抗率が105 Ωc
m〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特
徴とする(1)又は(2)に記載の帯電部材。
【0064】(4)帯電部材に印加される電圧が振動電
圧であることを特徴とする(1)または(2)に記載の
帯電部材。
【0065】(5)帯電部材に印加される振動電圧は、
直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2
倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする(4)
に記載の帯電部材。
【0066】(6)電圧を帯電部材に印加し、この帯電
部材を画像形成装置における被帯電体に当接もしくは近
接させて被帯電体面を帯電する帯電装置において、帯電
部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯
電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われている
ことを特徴とする帯電装置。
【0067】(7)電圧を帯電部材に印加し、この帯電
部材を画像形成装置における被帯電体に当接もしくは近
接させて被帯電体面を帯電する帯電装置において、帯電
部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電体の面移
動方向最下流部の被帯電体との当接位置または最近接位
置から引いた接線より被帯電体側にあり、該帯電部材の
被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電
極性を有する材料で覆われていることを特徴とする帯電
装置。
【0068】(8)帯電部材は体積抵抗率が105 Ωc
m〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特
徴とする(6)又は(7)に記載の帯電装置。
【0069】(9)帯電部材に印加される電圧が振動電
圧であることを特徴とする(6)または(7)に記載の
帯電装置。
【0070】(10)帯電部材に印加される振動電圧
は、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする
(9)に記載の帯電装置。
【0071】(11)被帯電体面を帯電装置で帯電し、
その帯電面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行
する画像形成装置において、前記帯電装置は、電圧を帯
電部材に印加し、この帯電部材を被帯電体に当接もしく
は近接させて被帯電体面を帯電する帯電装置であり、帯
電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦
帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われてい
ることを特徴とする画像形成装置。
【0072】(12)被帯電体面を帯電装置で帯電し、
その帯電面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行
する画像形成装置において、前記帯電装置は、電圧を帯
電部材に印加し、この帯電部材を被帯電体に当接もしく
は近接させて被帯電体面を帯電する帯電装置であり、帯
電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電体の面
移動方向最下流部の被帯電体との当接位置または最近接
位置から引いた接線より被帯電体側にあり、該帯電部材
の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯
電極性を有する材料で覆われていることを特徴とする画
像形成装置。
【0073】(13)帯電部材は体積抵抗率が105 Ω
cm〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを
特徴とする(11)又は(12)に記載の画像形成装
置。
【0074】(14)帯電部材に印加される電圧が振動
電圧であることを特徴とする(11)または(12)に
記載の画像形成装置。
【0075】(15)帯電部材に印加される振動電圧
は、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする
(14)に記載の画像形成装置。
【0076】(16)被帯電体面の帯電面に対する画像
情報の書き込みがライン走査でなされることを特徴とす
る(11)または(12)に記載の画像形成装置。
【0077】(17)少なくとも、被帯電体と、該被帯
電体の帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱
されるプロセスカートリッジにおいて、前記帯電装置
は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材を被帯電体
に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電する帯電装
置であり、帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が
現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料
で覆われていることを特徴とするプロセスカートリッ
ジ。
【0078】(18)少なくとも、被帯電体と、該被帯
電体の帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱
されるプロセスカートリッジにおいて、前記帯電装置
は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材を被帯電体
に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電する帯電装
置であり、帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が
被帯電体の面移動方向最下流部の被帯電体との当接位置
または最近接位置から引いた接線より被帯電体側にあ
り、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極
性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われていること
を特徴とするプロセスカートリッジ。
【0079】(19)帯電部材は体積抵抗率が105 Ω
cm〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを
特徴とする(17)は(18)に記載のプロセスカート
リッジ。
【0080】(20)帯電部材に印加される電圧が振動
電圧であることを特徴とする(17)または(18)に
記載のプロセスカートリッジ。
【0081】(21)帯電部材に印加される振動電圧
は、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有することを特徴とする
(20)に記載のプロセスカートリッジ。
【0082】(22)被帯電体面の帯電面に対する画像
情報の書き込みがライン走査でなされることを特徴とす
る(17)または(18)に記載のプロセスカートリッ
ジ。
【0083】
【作用】 .帯電部材の被帯電体対向面を現像剤の摩擦帯電極性
と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆わせたことによ
り、クリーニングされずに残った現像剤や、飛散現像剤
などが異物として帯電部材の被帯電体対向面に付着およ
び蓄積することが防止され、従ってあらゆる環境下で被
帯電体の均一な帯電処理が可能となり、高湿環境下での
画像上に白黒の反転模様の発生が解消される。
【0084】.帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対
向面が被帯電体の面移動方向最下流部の被帯電体との当
接位置または最近接位置から引いた接線より被帯電体側
にある構成にすることにより、サイクルムラのピーク間
電圧が小さくなりサイクルムラが目だちにくくなり、干
渉縞を問題にならないレベルに抑えることが可能になっ
た。
【0085】そして、サイクルムラのピーク間電圧を小
さくできると言うことは、同一のプロセススピードに於
て印加周波数を落とせる事と同等である。その結果、帯
電音も問題にならないレベルに抑えて小さくすることが
可能になった。
【0086】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図5) 図1は本発明の一実施例としての画像形成装置の概略構
成図である。本例の画像形成装置は像担持体の帯電手段
として接触帯電装置を用いた電子写真プロセスによるレ
ーザービームプリンターであり、前述図9のプリンター
と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して再度の
説明を省略する。
【0087】像担持体としての回転ドラム型の電子写真
感光体(感光ドラム)1は、本例のものはアルミニウム
製のドラム基体1bの外周面に感光体層として有機光導
電体(opc)層1aを形成してなる、外径30mmの
もので、矢印Aの時計方向に所定のプロセススピードV
ps(周速度)をもって回転駆動される。
【0088】2は感光ドラム1に当接させた帯電部材で
あり、金属板・導電プラスチック・導電ゴム等からなる
電極板2aと、該電極板の感光ドラム対向面を覆わせて
設けた表面層2bからなる。
【0089】電極板2aは、導電性の電極の表面に体積
抵抗率が1×105 〜1×1012Ωcmに調整された抵
抗材料を有する。体積抵抗が1×105 Ωcmより小さ
い場合は、印加電圧がそのまま抜けてしまい均一な帯電
は出来ない。一方、体積抵抗が1×1012Ωcmより大
きくなると、印加電圧が抵抗材料内で分散され電圧降下
を起こし帯電不良となる。
【0090】ここで、抵抗材料としては合成樹脂に導電
性フィラーを分散し、抵抗を上記範囲に調整したり、樹
脂自体がある程度の導電性を有し上記範囲に収まるもの
であれば、そのまま用いても構わない。又2種以上の金
属を混ぜ合わせ抵抗を調整した合金や更にそれを焼き固
めたフェライトを用いても構わない。
【0091】前記の表面層2bは上記の抵抗層の面に設
けてあり、帯電部材2はこの表面層2bが被帯電体とし
ての感光ドラム1に対する対向面となり、感光ドラム1
に当接もしくは近接しており、該帯電部材2の表面形状
(被帯電体対向面形状)が、当接位置又は最近接位置
0,0から引いた接線Sより感光ドラム1側にある。
【0092】ここで該帯電部材2と感光ドラム1との距
離は300μm以下が好ましい。両者の距離が300μ
mを越えると空間の絶縁破壊電圧が大きくなり(印加電
圧増大)オゾンの発生、振動の増大に伴う帯電音の増加
等さまざまな問題を引き起こす。
【0093】帯電部材2に対して電源4から、直流電圧
に、周波数fの交流電圧を重畳したバイアス電圧(Vd
c+Vac)が印加されることで、回転する感光ドラム
1の周面が所定の電圧に帯電処理される。
【0094】而して、帯電部材2の感光ドラム対向面を
現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料
で覆わせたことにより、クリーニングされずに残った現
像剤や、飛散現像剤などが異物として帯電部材2の感光
ドラム対向面に付着および蓄積することが防止され、従
ってあらゆる環境下で被帯電体の均一な帯電処理が可能
となり、高湿環境下での画像上に白黒の反転模様の発生
が解消される。
【0095】また、帯電部材2は、該帯電部材2の感光
ドラム対向面が感光ドラムの回転方向(面移動方向)最
下流部の感光ドラムとの当接位置0,0または最近接位
置から引いた接線Sより感光ドラム側にある構成にする
ことにより、サイクルムラのピーク間電圧が小さくなり
サイクルムラが目だちにくくなり、干渉縞を問題になら
ないレベルに抑えることが可能になった。
【0096】そして、サイクルムラのピーク間電圧を小
さくできると言うことは、同一のプロセススピードに於
て印加周波数を落とせる事と同等である。その結果、帯
電音も問題にならないレベルに抑えて小さくすることが
可能になった。
【0097】以下にこれについていま少し詳しく説明す
る。
【0098】サイクルムラのピーク間電圧 AC印加方式の接触帯電の場合、前述したように、干渉
縞14c(図10)の原因になる一次電源周波数に起因
するサイクルムラ14bが発生する。ここではサイクル
ムラのピーク間電圧を以下の順序で求める。
【0099】(1)ギャップ間距離[z(x)]とドラ
ム上位置[x] 図2に示すように、感光ドラム1と帯電部材2の接点を
0・0とし、感光ドラム上、ドラム回転方向下流にxm
mの地点に一番近い帯電部材表面との距離をz[x]と
する。
【0100】但し、帯電部材2の軸方向断面形状は、中
心が、帯電部材2と感光ドラム1の接点0.0と感光ド
ラム1の中心点を結ぶ線の延長線上にある半径r2(本
実施例ではr2=19mm)の円の円弧とする。
【0101】するとz(x)とxの間には次の関係が成
り立ち、その結果を図3のグラフ(1)に示す。縦軸は
z[x]、横軸はxを示す。
【0102】 z(x)=r2−|rd×exp{xi/rd}−(rd−r2)| ・・・・(4) rd:感光ドラムの半径(15mm) (2)補正パッシェンカーブ[vp(x)] 感光ドラム1上の点xに於ける補正パッシェンカーブを
図3のグラフ(2)に示す。縦軸は放電開始電圧vp
(x)、横軸はxを表す。
【0103】 vp(x)=312+6200z(x) ・・・(5) (3)印加電圧[vq(t,n)] 帯電部材に−1500vのパルス状のバイアスを印加し
たときの場合について考える。
【0104】図3のグラフ(3)において縦軸は印加電
圧vq(t,n)=−1500v、横軸はxを示す。
【0105】(4)ギャップ間電圧[vg(x,n)] 感光ドラム1上の点xに於ける、帯電部材2とのギャッ
プ間電圧[vg(x,n)]は以下の様に表すことが出
来る。
【0106】 vg(x,n)={vq(t,n)−vs(x−vps×t,n−1)} /{L/(ez(x))+1} ・・・(6) vps:プロセススピード L:感光層の厚み e:比誘電率 n:サンプリングの回数 vs(x−vps×t,n−1)に於て、n=1の場合
vs=0、つまり初期に於て感光ドラムの表面電位はゼ
ロとする。ギャップ間電圧を図3のグラフ(4)に示
す。
【0107】 (5)放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)] 図3のグラフ(5)に、ギャップ間電圧[vg(x,
n)]と補正パッシェンカーブ[vp(x)](破線)
を重ね合わせて示す。
【0108】縦軸はvg(x,n)/vp(x)、横軸
はxを示す。
【0109】グラフ(5)において、ギャップ間電圧
[vg(x,n)]の絶対値が補正パッシェンカーブ
[vp(x)]の絶対値よりも大きい場合には、その部
分で放電が行われる。そして、ギャップ間電圧[vg
(x,n)]は補正パッシェンカーブ[vp(x)]の
電圧にまで低下する。これを放電後ギャップ間電圧[v
gp(x,n)]と呼び、図3のグラフ(6)に示す。
【0110】 1) |vg(x,n)|≦vp(x) ---> vgp(x,n)=vg(x,n) ・・・(7) 2) vg(x,n)>0 vg(x,n)>vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x) ・・・(8) 3) vg(x,n)≦0 vg(x,n)<−vp(x) ---> vgp(x,n)=vp(x) ・・・(9) (6)感光ドラム上表面電位[vs(x,n)] 放電後ギャップ間電圧[vgp(x,n)]が求められ
ると、感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]は、ギ
ャップ間電圧[vg(x,n)]の式を利用して求める
ことが出来る。
【0111】vs(x,n)=vq(t,n)−vgp
(x,n)/{1/(L/ez(x)+1)}・・・
(10)感光ドラム上表面電位[vs(x,n)]を図
3のグラフ(7)に示す。縦軸はvs(x,n)、横軸
はxを示す。
【0112】(7)t秒後の感光ドラム上表面電位[v
s(x−vps×t,n)] 感光ドラム上に出来た表面電位はt秒後には感光ドラム
の回転によりグラフの右側に移動する。その時の感光ド
ラム上表面電位 [vs(x−vps×t,n)] を図3のグラフ(8)に示す。縦軸はvs(x−vps
×t,n)) 、横軸はxを示す。x方向の移動距離はvp
s ×tとなる。
【0113】(8)印加電圧[vq(t,n)] が交流の場合 帯電部材に印加される交流バイアスは以下の様に表され
る。
【0114】 vq(t,n)=1/2×vppsin(2πft(n−1))+dc ・・・(11) vpp:印加バイアスのピーク間電圧 f:印加バイアスの周波数 t:1/4f--- 一周期の四分の一 n:サンプリングの回数 dc:直流成分 vppは2200v、fは350Hz、nは1、dcは
−600v、の場合を図4のグラフ(1)に示す。
【0115】印加バイアスを1/ 4f 毎のパルスバイア
スで代用したのは、プロセススピードに対し一次バイア
スの周波数が十分に速いため、感光ドラムの表面電位の
変化を十分に追随できるからである。縦軸は印加電圧を
示し、横軸はxを示す。
【0116】(9)n=7のシミュレーション結果 図4のグラフ(1)から同(7)はnを1から7まで変
化させたときの感光ドラム上表面電位[vs(x,
n)]のシミュレーション結果である。
【0117】グラフの縦軸は感光ドラム上表面電位[v
s(x,n)]、横軸はxを表している。
【0118】グラフ(1)--- n=1の場合、帯電部材
から感光ドラム表面に印加される電圧は−600v、従
って感光ドラム表面には、数十ボルトの表面電位しか帯
電されない。
【0119】グラフ(2)--- n=2の場合、t秒後、
印加電圧は−1700vになり、感光ドラム上広範な領
域にわたり帯電される。
【0120】グラフ(3)--- n=3の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0121】グラフ(4)--- n=4の場合、さらにt
秒後、印加電圧は+500vになる。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で放
電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電位
は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移動
する。
【0122】グラフ(5)--- n=5の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0123】グラフ(6)--- n=6の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−1700vになる。このとき、印加
電圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、一部で
放電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表面電
位は変化し、更に、プロセススピードに応じて右側に移
動する。
【0124】グラフ(7)--- n=7の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600vに戻る。このとき、印加電
圧とドラム表面電位の作るギャップ間電圧は、放電開始
電圧を越えるところが無い。従って、感光ドラム上表面
電位は変化することはなく、ただプロセススピードに応
じて右側に移動するだけである。
【0125】グラフ(7)のB・Cで示す部分がサイク
ルムラのピーク間電圧となる。Bの部分を拡大したのが
図5のグラフである。縦軸は感光ドラム表面電位、横軸
はxを示す。本実施例ではピーク間電圧(Vpp-cycle )
は19.3vであった。
【0126】また、グラフ(7)からも明らかなよう
に、サイクルムラのピーク間電圧は図中Cに示すように
帯電部材2と感光ドラム1の接点0・0に向かっていく
方が、図のBに示すように離れて行くよりも大きくなる
ことが分かる。従って、帯電部材2は接点0・0より下
流においての帯電面2aが接線Sの内側でかつ感光ドラ
ム1から徐々に離れて行くように配置する必要がある。
【0127】ちなみに従来の帯電ローラ20で帯電した
場合は、図6のグラフに示すように、帯電ローラの半径
rrが7mmのときに、ピーク間電圧は77.2vにも
なることがこのシミュレーションから分かる。但しこの
場合のギャップ間距離[z(x)]は図7に示すように
ドラム1上の点xから帯電ローラ表面最近接点までの距
離である。
【0128】 z(x)=|rd×exp{xi/rd}−(rd+rr)|−rr ・・・(12) rr:帯電ローラの半径 図5のグラフにおいて、縦軸は帯電ローラ20の半径
(rr/r2)、横軸はピーク間電圧(V-cycle-pp)を
示す。このグラフからも明らかなように、帯電ローラ2
0の帯電面が感光ドラム1の接線より外側にある場合は
帯電ローラの半径をいくら大きくしても、ある一定の値
(本例では、約40v)以下にはならないことが解る。
しかし、帯電面が感光ドラムとの接線内側にある場合に
はr2を小さくしていけば、ピーク間電圧(V-cycle-p
p)は、どんどん小さくなり本実施例では約14vにま
で落とすことが出来た。
【0129】以上説明したように、振動電圧を接触帯電
部材に印加し、該接触帯電部材を像担持体に当接させて
像担持体面を帯電し、その帯電面に画像情報の書き込み
をして画像形成を実行する方式の画像形成装置におい
て、前記帯電部材の帯電面が、当接位置より像担持体の
回転方向に対し下流側に有り、かつ当接位置から引いた
接線より像担持体側の配置することで、サイクルムラの
ピーク間電圧が小さくなり、その結果、干渉縞を問題に
ならないレベルに抑えることが可能になった。
【0130】また、サイクルムラのピーク間電圧を小さ
くできるということは、同一のプロセススピードにおい
て印加周波数を落とせるということである。その結果、
帯電音も小さくすることが可能になった。
【0131】本発明者らは図1の系を無教室にセット
し、上記の条件における騒音をISO7779の6項に
従い測定した。その結果、従来法で55dB近くあった
騒音が、33dBにまで小さくなった。また干渉縞も全
く目立たなかった。
【0132】a)実行例1 図1の画像形成装置において、帯電部材2の抵抗材料と
して、ポリエステル樹脂に導電性カーボンを分散し体積
抵抗を1×108 Ωcmに調整した厚さ500μmのシー
トを用い、その表面に表面層2bとしてポリ四フッ化エ
チレンを1μmコーティングした。
【0133】尚、このとき用いた現像剤はマイナス極性
(ネガ)であり、表面層2bとして用いたフッ素化合物
(ポリ四フッ化エチレン)は表1の摩擦帯電系列におい
て最もマイナスとなりやすい物質である。
【0134】該帯電部材2に−700vの直流成分と
2.0kvの交流成分を周波数200Hzで重畳印加
し、湿度;85%,温度;32.5℃の環境下で連続5
00枚の画出し評価を行った後、帯電部材2の表面を観
察したところ、付着物は認められなかった。又そのまま
の状態で12時間放置し、再度画出し評価を行ったが全
く問題はなかった。
【0135】
【表1】 b)実行例2 図1の画像形成装置において、帯電部材2の抵抗材料と
してポリエステル樹脂に導電性カーボンを分散し体積抵
抗を1×108 Ωcmに調整した厚さ500μmのシート
を用い、その表面に表面層2bとしてポリエチレンを1
μmコーティングした。
【0136】尚、このとき用いた現像剤はマイナス極性
(ネガ)であり、表面層2bとして用いたポリエチレン
は表1の摩擦帯電系列においてマイナスとなりやすい物
質である。
【0137】該帯電部材2に−700vの直流成分と
2.0kvの交流成分を周波数200Hzで重畳印加
し、湿度;85%,温度;32.5℃の環境下で連続5
00枚の画出し評価を行った後、帯電部材2の表面を観
察したところ、付着物は認められなかった。又そのまま
の状態で12時間放置し、再度画出し評価を行ったが全
く問題はなかった。
【0138】c)実行例3 図1の画像形成装置において、帯電部材2の抵抗材料と
してポリエステル樹脂に導電性カーボンを分散し体積抵
抗を1×108 Ωcmに調整した厚さ500μmのシート
を用い、その表面に表面層2bとしてシリコン樹脂を1
μmコーティングした。
【0139】尚、このとき用いた現像剤はマイナス極性
(ネガ)であり、表面層2bとして用いたシリコン樹脂
は表1の摩擦帯電系列においてマイナスとなりやすい物
質である。
【0140】該帯電部材2に−700vの直流成分と
2.0kvの交流成分を周波数200Hzで重畳印加
し、湿度;85%,温度;32.5℃の環境下で連続5
00枚の画出し評価を行った後、帯電部材2の表面を観
察したところ付着物は認められなかった。又そのままの
状態で12時間放置し、再度画出し評価を行ったが全く
問題はなかった。
【0141】d)比較例1 図1の画像形成装置において、帯電部材2の抵抗材料と
してポリエステル樹脂に導電性カーボンを分散し体積抵
抗を1×108 Ωcmに調整した厚さ500μmのシート
を用い、その表面に表面層2bとしてポリアミドを1μ
mコーティングした。
【0142】尚、このとき用いた現像剤はマイナス極性
(ネガ)であり、表面層2bとして用いたポリアミドは
表1の摩擦帯電系列においてプラスとなりやすい物質で
ある。
【0143】該帯電部材2に−700vの直流成分と
2.0kvの交流成分を周波数200Hzで重畳印加
し、湿度;85%,温度;32.5℃の環境下で連続5
00枚の画出し評価を行った後、帯電部材の表面を観察
したところ、かなりの付着物が認められた。
【0144】又そのままの状態で12時間放置し、再度
画出し評価を行ったが白黒の斑点模様が被帯電体として
の感光ドラム1の回転方向に添って多発した。
【0145】e)比較例2 図1の画像形成装置の帯電部材2の抵抗材料としてポリ
エステル樹脂に導電性カーボンを分散し体積抵抗を1×
108 Ωcmに調整した厚さ500μmのシートを用い、
その表面に表面層2bとしてポリメチルメタアクリレー
トを1μmコーティングした。
【0146】尚、このとき用いた現像剤はマイナス極性
(ネガ)であり、表面層2bとして用いたポリメチルメ
タアクリレートは表1の摩擦帯電系列においてプラスと
なりやすい物質である。
【0147】該帯電部材2に−700vの直流成分と
2.0kvの交流成分を周波数200Hzで重畳印加
し、湿度;85%,温度;32.5℃の環境下で連続5
00枚の画出し評価を行った後、帯電部材2の表面を観
察したところ、かなりの付着物が認められた。
【0148】又そのままの状態で12時間放置し、再度
画出し評価を行ったが白黒の斑点模様が被帯電体として
の感光ドラム1の回転方向に添って多発した。
【0149】〈実施例2〉(図8) 本実施例は本発明に従う接触帯電装置を像担持体の帯電
手段として用いている画像形成装置のプロセスカートリ
ッジである。
【0150】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1、帯電部
材2、現像器10、クリーニング器12の4つのプロセ
ス機器を包含させてなるものである。
【0151】帯電部材2は前述実施例1と同様の構成の
ものである。
【0152】現像器10において、6は現像スリーブ、
15は現像剤(トナー)Tの収容容器、16は該容器1
5内のトナー撹拌回転部材であり、トナーTを撹拌する
と共に現像スリーブ方向へ送り出す役目をしている。1
3は現像スリーブ6上にトナーTを均一な厚みにコート
するための現像ブレードである。
【0153】クリーニング器12において、9はクリー
ニングブレード、17はクリーニングブレード9で回収
されたトナーを溜めるトナー溜である。
【0154】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の開き状態から2点鎖線示の閉じ
状態に開閉自在である。プロセスカートリッジが画像形
成装置本体(不図示)から取り出された状態においては
2点鎖線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出
部分面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0155】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に装着するときはシャッター11を実線示のように開き
状態にする、或いはプロセスカートリッジの装着過程で
シャッター11が自動的に開き動作して、プロセスカー
トリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部露
出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接し
た状態になる。
【0156】またプロセスカートリッジと画像形成装置
本体とが機械的・電気的にカップリングして、画像形成
装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感光
ドラム1・現像スリーブ6・撹拌棒16等の駆動が可能
となり、また画像形成装置本体側の電気回路によりプロ
セスカートリッジ側の帯電板2への帯電バイアスの印
加、現像スリーブ6への現像バイアスの印加等が可能と
なり、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0157】18はプロセスカートリッジのクリーニン
グ器12と現像器10との間に設けた露光用通路であ
り、画像形成装置本体側のレーザースキャナ(不図示)
からの出力レーザー光5がこの露光用通路18を通して
プロセスカートリッジ内に入光して感光ドラム1面がラ
イン走査露光される。
【0158】このような構成になっているために、サイ
クルムラのピーク間電圧が非常に小さく、従って干渉縞
がほとんど目だたないプリントが取れるプロセスカート
リッジを供給することが可能になった。
【0159】なお、本発明において「ライン走査」とは
レーザービームをポリゴンミラーの回転より像担持体の
長手方向(母線方向)に照射することに限らず、LED
素子を像担持体の長手方向に並べたLEDヘッドを対向
配置させてコントローラーの信号によりランプをオン・
オフさせることでラインを記録することを含むものとす
る。
【0160】更に、像担持体としては感光ドラムに限ら
ず絶縁体のものを使用することもできる。この場合は帯
電部材の像担持体面移動方向下流側にピン状の電極を像
担持体長手方向に並べて対向配置したマルチスタイラス
の記録ヘッドを設けて帯電後に潜像を形成すればよい。
また本発明の画像形成装置は正規現像にも反転現像にも
適用可能であることはもちろんである。
【0161】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、帯電部材
の被帯電体対向面を現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯
電極性を有する材料で覆わせたことにより、クリーニン
グされずに残った現像剤や、飛散現像剤などが異物とし
て帯電部材の被帯電体対向面に付着および蓄積すること
が防止され、従ってあらゆる環境下で被帯電体の均一な
帯電処理が可能となり、高湿環境下での画像上に白黒の
反転模様の発生が解消される。
【0162】帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面
が被帯電体の面移動方向最下流部の被帯電体との当接位
置または最近接位置から引いた接線より被帯電体側にあ
る構成にすることにより、サイクルムラのピーク間電圧
が小さくなりサイクルムラが目だちにくくなり、干渉縞
を問題にならないレベルに抑えることが可能になった。
そして、サイクルムラのピーク間電圧を小さくできると
言うことは、同一のプロセススピードに於て印加周波数
を落とせる事と同等である。その結果、帯電音も問題に
ならないレベルに抑えて小さくすることが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例装置の概略図
【図2】 xとz[x]の説明図
【図3】 グラフ(1)乃至同(8)はそれぞれ各種フ
ァクターの関係グラフ
【図4】 グラフ(1)乃至同(7)はそれぞれ各種フ
ァクターの関係グラフ
【図5】 図4のグラフ(7)中のB部分拡大グラフ
【図6】 帯電ローラ径とV-cycle-ppの関係グラフ
【図7】 帯電部材が帯電ローラである場合のxとz
[x]の説明図
【図8】 第2の実施例装置(プロセスカートリッジ)
の概略図
【図9】 従来装置の一例の概略図
【図10】 干渉縞のサンプル図
【図11】 (1)・(2)は干渉縞の発生原因の説明
グラフ
【図12】 (a)・(b)・(c)は帯電音発生のメ
カニズムの説明図
【符号の説明】
1 像担持体としての感光ドラム 2 帯電部材 2a 電極板 2b 表面層 4 バイアス電源 5 レーザー光 6 現像スリーブ 14 転写材 8 転写ローラ 9 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木須 浩樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加し、画像形成装置における被
    帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電する
    帯電部材であり、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤
    の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆わ
    れていることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 電圧を印加し、画像形成装置における被
    帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯電する
    帯電部材であり、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電
    体の面移動方向最下流部の被帯電体との当接位置または
    最近接位置から引いた接線より被帯電体側にあり、該帯
    電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ
    摩擦帯電極性を有する材料で覆われていることを特徴と
    する帯電部材。
  3. 【請求項3】 帯電部材は体積抵抗率が105 Ωcm〜
    1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特徴と
    する請求項1又は同2に記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 帯電部材に印加される電圧が振動電圧で
    あることを特徴とする請求項1または同2に記載の帯電
    部材。
  5. 【請求項5】 帯電部材に印加される振動電圧は、直流
    電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍以
    上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項4に
    記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材
    を画像形成装置における被帯電体に当接もしくは近接さ
    せて被帯電体面を帯電する帯電装置において、帯電部材
    は、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極
    性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われていること
    を特徴とする帯電装置。
  7. 【請求項7】 電圧を帯電部材に印加し、この帯電部材
    を画像形成装置における被帯電体に当接もしくは近接さ
    せて被帯電体面を帯電する帯電装置において、帯電部材
    は、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電体の面移動方
    向最下流部の被帯電体との当接位置または最近接位置か
    ら引いた接線より被帯電体側にあり、該帯電部材の被帯
    電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性
    を有する材料で覆われていることを特徴とする帯電装
    置。
  8. 【請求項8】 帯電部材は体積抵抗率が105 Ωcm〜
    1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特徴と
    する請求項6又は同7に記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 帯電部材に印加される電圧が振動電圧で
    あることを特徴とする請求項6または同7に記載の帯電
    装置。
  10. 【請求項10】 帯電部材に印加される振動電圧は、直
    流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍
    以上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項9
    に記載の帯電装置。
  11. 【請求項11】 被帯電体面を帯電装置で帯電し、その
    帯電面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行する
    画像形成装置において、 前記帯電装置は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部
    材を被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯
    電する帯電装置であり、 帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩
    擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 被帯電体面を帯電装置で帯電し、その
    帯電面に画像情報の書き込みをして画像形成を実行する
    画像形成装置において、 前記帯電装置は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部
    材を被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯
    電する帯電装置であり、 帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電体の
    面移動方向最下流部の被帯電体との当接位置または最近
    接位置から引いた接線より被帯電体側にあり、該帯電部
    材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦
    帯電極性を有する材料で覆われていることを特徴とする
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 帯電部材は体積抵抗率が105 Ωcm
    〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特徴
    とする請求項11又は同12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 帯電部材に印加される電圧が振動電圧
    であることを特徴とする請求項11または同12に記載
    の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 帯電部材に印加される振動電圧は、直
    流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍
    以上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項1
    4に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 被帯電体面の帯電面に対する画像情報
    の書き込みがライン走査でなされることを特徴とする請
    求項11または同12に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも、被帯電体と、該被帯電体
    の帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱され
    るプロセスカートリッジにおいて、 前記帯電装置は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部
    材を被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯
    電する帯電装置であり、 帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が現像剤の摩
    擦帯電極性と同じ摩擦帯電極性を有する材料で覆われて
    いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 少なくとも、被帯電体と、該被帯電体
    の帯電装置とを包含し、画像形成装置に対して着脱され
    るプロセスカートリッジにおいて、 前記帯電装置は、電圧を帯電部材に印加し、この帯電部
    材を被帯電体に当接もしくは近接させて被帯電体面を帯
    電する帯電装置であり、 帯電部材は、該帯電部材の被帯電体対向面が被帯電体の
    面移動方向最下流部の被帯電体との当接位置または最近
    接位置から引いた接線より被帯電体側にあり、該帯電部
    材の被帯電体対向面が現像剤の摩擦帯電極性と同じ摩擦
    帯電極性を有する材料で覆われていることを特徴とする
    プロセスカートリッジ。
  19. 【請求項19】 帯電部材は体積抵抗率が105 Ωcm
    〜1012Ωcmに調整された抵抗部材であることを特徴
    とする請求項17は同18に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  20. 【請求項20】 帯電部材に印加される電圧が振動電圧
    であることを特徴とする請求項17または同18に記載
    のプロセスカートリッジ。
  21. 【請求項21】 帯電部材に印加される振動電圧は、直
    流電圧を印加したときの被帯電体の帯電開始電圧の2倍
    以上のピーク間電圧を有することを特徴とする請求項2
    0に記載のプロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 被帯電体面の帯電面に対する画像情報
    の書き込みがライン走査でなされることを特徴とする請
    求項17または同18に記載のプロセスカートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774255B1 (ko) * 2006-08-23 2007-11-08 주식회사 대동시스템 차량 케이블용 하니스 프로텍터

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KR100774255B1 (ko) * 2006-08-23 2007-11-08 주식회사 대동시스템 차량 케이블용 하니스 프로텍터

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