JPH08202124A - 帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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JPH08202124A
JPH08202124A JP7008359A JP835995A JPH08202124A JP H08202124 A JPH08202124 A JP H08202124A JP 7008359 A JP7008359 A JP 7008359A JP 835995 A JP835995 A JP 835995A JP H08202124 A JPH08202124 A JP H08202124A
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JP
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charging
image
image carrier
photosensitive drum
voltage
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Application number
JP7008359A
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English (en)
Inventor
Junichi Kato
淳一 加藤
Satoshi Inami
聡 居波
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Atsutoshi Ando
温敏 安藤
Hiroshi Sato
博 佐藤
Seishi Yamaguchi
誠士 山口
Koichi Suwa
貢一 諏訪
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Takahiro Inoue
高広 井上
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光ドラムと帯電面との間の間隙を精度よく保
持して、良好な帯電を行う。 【構成】円筒状の感光ドラム1表面の母線に沿って長板
状の帯電部材2を配置し、帯電面2dを感光ドラム1表
面に対面させる。帯電部材2の長手方向両端部のそれぞ
れの上流側に当接部材2bを、また下流側に当接部材2
cを配設し、バネ2fで帯電部材2をB方向に付勢して
当接部材2b、2cの当接面2eを感光ドラム1表面に
当接させる。このとき、バネ2fの押圧位置を、帯電部
材2の長手方向両端部のそれぞれに、つまり当接部材2
b、2cの近傍に設定することにより、押圧によって、
帯電部材2が変形するのを防止する。これにより、感光
ドラム1と帯電面2dとの間の間隙を精度よく保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体に接触または
近接させた帯電部材を有し、該帯電部材に振動電圧を印
加して像担持体を帯電する帯電装置、プロセスカートリ
ッジおよび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置(複写機、
レーザビームプリンタなど)、静電記録装置等の画像形
成装置において、感光体、誘電体等の像担持体、その他
の被帯電体を帯電処理(除電処理も含む)する手段とし
ては、コロナ放電装置を用い該装置から発生するコロナ
に被帯電面をさらすいわゆる非接触式の帯電手段が広く
利用されていた。
【0003】近時は接触式の帯電手段(接触帯電)の採
用が進められている。接触帯電は、ローラ型、ブレード
型などの帯電部材(接触帯電部材、導電性部材)に電圧
を印加し、この帯電部材を被帯電体の被帯電面に当接さ
せてこの面を帯電するものである。
【0004】ここで、帯電部材は被帯電面に必ずしも接
触している必要はなく、帯電部材と被帯電面との間に、
ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放電可
能領域さえ確実に保証さえされれば、非接触(近接)で
もよいものとし、この場合も接触帯電の範疇とする。
【0005】接触帯電は、非接触帯電のコロナ放電装置
に比べて、被帯電面に所望の電位を得るのに必要とされ
る印加電圧の低電圧化がはかれること、帯電過程で発生
するオゾン量がごく微量でありオゾン除去フィルターの
必要性がなくなること、そのため装置の排気系の構成が
簡略化されること、メンテナンスフリーであること、装
置全体の構成が簡単であること、等の長所を有してい
る。
【0006】接触帯電に関し、本出願人が先に提案(特
開昭63−149669号公報等)したように、振動電
圧、特には、直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電
開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電圧
(時間と共に電圧値が周期的に変化する電圧)を帯電部
材に印加して帯電を実行させる方式(振動電圧印加方
式、以下「AC印加方式」という)は、均一な帯電(除
電)処理をすることが可能であり、例えば、画像形成装
置において、感光体等の像担持体、その他の被帯電体を
帯電処理する手段として、コロナ放電装置に変わるもの
として注目され、実用化もされている。
【0007】振動電圧は振動電圧成分(以下「AC成
分」という)、もしくは該AC成分と直流電圧成分(目
標帯電電位に相当する電圧、以下「DC成分」という)
との重畳電圧であり、AC成分の波形としては正弦波、
矩形波、三角波など適宜である。直流電源を周期的にo
n/offすることによって形成された矩形波電圧であ
ってもよい。
【0008】図14に、像担持体の帯電手段として上述
のAC印加方式の接触帯電装置を採用した画像形成装置
の一例の概略構成を示す。本例の画像形成装置は電子写
真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
【0009】1は被帯電体としてのドラム型の電子写真
感光体(以下「感光ドラム」という)あり、矢印Aの時
計回りに所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆
動される。
【0010】20は帯電部材としての帯電ローラ(導電
性ローラ)であり、芯金21と、その外周に形成した導
電性ゴム製等の導電性ローラ体(帯電層)22とよりな
る。この帯電ローラ20は芯金21の両端部にそれぞれ
作用させた押圧ばね23の押圧力で感光ドラム1表面に
対して所定の押圧力をもって圧接しており、本例の場合
は感光ドラム1の回転に伴って従動回転する。
【0011】4は帯電ローラ20に対する電圧印加電源
であり、この電源4により、帯電ローラ20の芯金21
に接触させた接点板ばね3を介して感光ドラム1の帯電
開始電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを有するAC成
分VacとDC成分Vdcとの重畳電圧(Vac+Vdc)が帯
電ローラ20に印加されて、回転駆動されている感光ド
ラム1表面がAC印加方式で均一に接触帯電処理され
る。
【0012】一方、コンピュータ、ワードプロセッサ、
画像読み取り装置等のホスト装置(不図示)から目的の
画像(印字)情報の時系列電気デジタル画素信号がレー
ザスキャナ(不図示)に入力され、コントローラにより
制御された該レーザスキャナから該入力画素信号に対応
して一定の印字密度Ddpiで画像変調されたレーザ光
5が出力され、上述の感光ドラム1の帯電処理面に対し
て該出力レーザ光5によるライン走査(ドラム母線方向
の主走査露光)がなされることで、目的の画像情報の書
き込みがなされて感光ドラム1表面に該画像情報の静電
潜像が形成される。
【0013】この静電潜像は、現像装置6の現像スリー
ブ6aにより反転現像トナーTでトナー像として可視化
され、そのトナー像が、不図示の給紙部から感光ドラム
1と転写ローラ8との圧接ニップ部(転写部位)に所定
のタイミングで給送された転写材(記録材)14に順次
に転写されていく。
【0014】トナー像転写を受けた転写材14は感光ド
ラム1表面から分離されて不図示の定着手段へ搬送さ
れ、トナー像定着を受けて画像形成物として出力され
る。また転写材分離後の感光ドラム1表面はクリーニン
グ装置(クリーナ)9の、ウレタンゴムより成型されて
いるクリーニングブレード9aで転写残りトナー等の残
留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して作像に供
される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なAC印加方式の帯電装置を像担持体の帯電手段として
利用した前記のような画像形成装置についての問題点と
して、次のような事項が挙げられる。
【0016】すなわち、図15のように、転写材14上
に実線示の横線パターン画像14aを出力させたとき、
横線パターン間隔が、帯電ローラ20に電圧を印加する
電源4のAC成分周波数で決まる感光ドラム表面電位の
破線示のいわゆるサイクルムラ14bに近くなると、画
像面に干渉縞(モアレ)14cが発生してしまうことが
ある。
【0017】電源4のAC成分周波数fは、部品精度等
の関係上、決められた値からプラス・マイナス10%程
度のバラツキをもっており、電源4によっては横線パタ
ーン14aの空間周波数に近接してしまい、レベルのひ
どい干渉縞14cが発生することもあった。
【0018】また、本出願人はこの干渉縞14cの対策
のためプロセススピードに応じて帯電ローラ20に印加
する電源4のAC成分周波数fを大きくする方式を先に
提案した。しかしながら、画像形成装置の高速化にとも
ない、近年のようにプロセススピードが速くなってくる
と、一次の電源4のAC成分周波数fに起因して発生す
るいわゆる帯電音も一次周波数fの増大に伴って大きく
なり問題となった。
【0019】このサイクルムラ14bはプロセススピー
ドが速いときや、一次電源4の周波数fが相対的に小さ
いときには、帯電ローラ20による感光ドラム上表面電
位の充放電のピッチが大きくなるので、結果的にサイク
ルムラ14bのピークツーピーク(PEAK TO PEAK)も大
きくなり、サイクルムラ14bが目立つようになるので
ある。 A.「干渉縞」の発生原因 干渉縞14cの発生原因について、前述の図14のレー
ザビームプリンタを例に詳説する。ここで、 a.振動電圧成分周波数をf、 b.装置のプロセススピードとしての、感光ドラム1の
面移動速度(回転周速度)をvp 、 c.帯電の空間周波数をλsp(=vp /f)、 d.ライン走査の印字密度をD dpi(ドット/イン
チ)、 e.ライン走査のライン幅をn dots、 f.ラインとラインの間の空隙をm spaces、 g.1dot径をd(=25.4/D)、 h.ラインピッチをLp (=(n+m)d) とする。
【0020】図16(a)、(b)において、間隔の細
かい破線グラフ線イは、レーザのon、offを示して
おり、山の部分がレーザがoff、谷の部分がレーザが
onの場合を示している。実線グラフ線ロは、感光ドラ
ム上のサイクルムラ14bを表しており、ピッチの荒い
破線グラフ線ハは、明部電位VL を示している。矢印A
は感光ドラム1表面の移動方向である。ここでレーザが
onの間に感光ドラム1表面は主走査方向にライン走査
される。
【0021】レーザのonからoffまでの長さLp
すなわちラインピッチは次式で求められる。条件は1d
ot、1spaceの横線14aを印字密度400dp
iで出力するものとする。
【0022】まず、1ドット径dは400dpiでは d=25.4×1000/400=63.5μm (1インチ=25.4mm) となる。
【0023】次に、n dots,m spacesの
横線では(n=m=1)、 Lp =(n+m)d=127.0μm …(1) となる。
【0024】このn dots,m spacesは、
感光ドラム1に対してライン走査によりレーザのonで
副走査方向にn個のdots(ライン幅n dots)
で露光した後、レーザoffにより副走査方向にm個の
dots分のspacesをあけることにより繰り返す
ものである。
【0025】接触帯電では、コロナ帯電と異なり、感光
ドラム1と帯電ローラ20とによる帯電距離が非常に短
いため、電源4の変動影響を受け安い。つまり図16の
実線グラフ線ロに示すように、感光ドラム1上の暗部電
位VD は印加電源4の振動電圧成分周波数fとプロセス
スピードvp で決まる空間波長λsp(=vp /f)の
「サイクルムラ14b」と呼ばれる帯電ムラを有してい
る。
【0026】このサイクルムラ14bはプロセススピー
ドが速いときや、一次電源4の周波数が相対的に小さい
ときには、帯電ローラ20による感光ドラム1上の表面
電位の充放電のピッチが大きくなるので、結果的にサイ
クルムラ14bのピークツーピークも大きくなり、サイ
クルムラ14bが目立つようになるのである。
【0027】このサイクルムラ14bの空間波長λ
spは、前述のように周波数のばらつきやプロセススピー
ドのばらつきにより多少変動するものだが、次のように
して測定することができる。
【0028】まず、帯電ローラ20で感光ドラム1を一
様に帯電した後、均一に全面露光を行う。露光量は感光
ドラム1上のサイクルムラ14bがはっきりと現像され
るレベルになるように調節する。この工程の後、現像さ
れたサイクルムラ14bを記録材14に転写し、ついで
定着する。そして転写材14上のサイクルムラ14bを
ルーペで計測することによって空間波長λspの変動範囲
を測定することができる。
【0029】プロセススピードvp =12πmm/s、
f=300Hzとすると、 λsp=125.6μm となる。したがって ラインピッチLp =127.0μm と、 空間波長λsp=125.6μ とはほぼ等しくなる。このように両者の位相が一致する
と、図16(a)の明部電位VL を表す荒い破線グラフ
線ハに示すように、現像バイアスVdev を切る明部の電
位の落ち込みは大きくなり、ラインは太く現像される。
逆にラインピッチLp と空間波長λspの位相が図16の
(b)のように半波長だけずれると、ラインは細かく現
像される。
【0030】また帯電ローラ20は耐久によりローラ表
面にトナー、シリカ、紙粉等が部分的に付着し、その部
分が余分な静電容量を持つようになる。したがって、同
じ電圧を帯電ローラ20の芯金21に印加した場合で
も、感光ドラム1上に誘起される表面電位は、帯電ロー
ラ20表面に余分な静電容量がある部分は、それがない
部分と比べて、位相がずれてしまうのである。
【0031】このように、帯電ローラ20の軸方向にお
ける、静電容量が異なり、位相がずれると、図15に示
すような干渉縞14cが発生するのである。
【0032】以上説明したように、一枚のプリント画像
上に同じラインピッチの線が印字されているにもかかわ
らず、鮮明に現像される部分と、されない部分が混在す
るため干渉縞14cが目立つ。 B.印字密度Ddpiにおける適正周波数範囲 240dpiにおける干渉縞14cの発生点は次のよう
に求めることができる。ライン走査のライン幅nと、ラ
インとラインの間隔mとの和をN(最小ラインピッチの
N倍(=n+m)、つまり、複数ラインの一周期ドット
数を示す)とする。一次周波数をfとする。干渉縞14
cが発生する点は以下の式から求めることができる。
【0033】 f=vp /{(25.4/D)×(N/M)} …(2) また、電源4の振動電圧成分(AC成分)は正弦波だけ
でなく、三角波、さらには直流電圧をスイッチングする
ことにより得られる矩形波等でも同様なことがいえる。 C.「帯電音」の発生原因 帯電音発生のメカニズを、図17(a)、(b)、
(c)の模式図を参照して説明する。
【0034】1は被帯電体としての感光ドラムであり、
40mm/sの周速で回転している。1bはアルミニウ
ム製の接地された導電性基層(基板)、1aはその基層
1b外面に形成された感光層である。20はこの感光ド
ラム1表面に圧接させた接触帯電部材としての帯電ロー
ラであり、21は芯金、22はカーボン分散のEPDM
等の導電性ゴム材製のソリッドの帯電層である。 (a)帯電部材20には重畳電圧(Vac+Vdc)のAC
成分により、ある瞬間には、同図の太い実線のように感
光層1aを挟んで帯電層22側にプラス、基層1b側に
マイナスの電荷が誘起される。 (b)こられのプラスとマイナスの電荷は互いに引き合
うので、帯電層22の表面は感光ドラム1側に帯電層2
2の弾性に抗して引きつけられて(a)の太い実線の位
置から(b)の太い実線の位置に移動する。
【0035】ついでAC電界が逆転を始めると、帯電層
22側のプラス電荷と、基層1b側のマイナス電荷はそ
れぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消され始
める。
【0036】そして交流電界がちょうどプラスからマイ
ナスに変わるときには、帯電層22側のプラス電荷と、
基層1b側のマイナス電荷は消滅する。(b)の太い実
線は、この消滅ときの帯電層22の位置を示している。 (c)その結果、帯電層22の表面は、自身の弾性に抗
しての引き付け力が解除されることで弾性戻り力で
(b)の太い実線の位置から(c)の太い実線の位置に
戻ることになる。
【0037】さらにAC電界がマイナスのピークを向か
えるときには(c)に示されるように、帯電層22側に
はマイナス、基層1b側にはプラスの電荷が誘起され
る。このためそのマイナスとプラスの両電荷の引き合い
力で、帯電層22の表面は再び感光ドラム1側に帯電層
22の弾性に抗して引きつけられて(c)の太い実線の
位置から細かい実線の位置に移動する。
【0038】このようにAC電界のプラスとマイナスの
繰り返し反転に対応して、帯電ローラ20は、その表面
が、帯電層22の弾性に抗して感光ドラム1側へ引きつ
けられて位置移動する運動と、引きつけ力の解除による
戻り移動運動との繰り返し現象を起こす。これにより、
帯電ローラ20は、振動電圧の印加に伴い振動を始め、
その結果「帯電音」を発生するものと考えられる。
【0039】AC成分の周波数をf、帯電ローラ20の
振動周波数をFとすると、上述の説明で明らかなよう
に、AC電圧の1周期の間に帯電ローラ20は2回振動
することになるので、両者fとFの間には次の関係があ
る。
【0040】 2f(Hz)=F(c/s) …(3) なお、帯電音は接触帯電部材が上述のように帯電ローラ
20である場合に限らず、帯電ブレードや帯電パッド等
の場合でも同様のメカニズムで発生する。
【0041】従来の画像形成装置において、帯電部材2
0の印加AC成分交流バイアスを 2.0kVpp/600Hz とし、画像形成装置を無響室にセットし、帯電音を測定
したところ、55dBであった。これは、コロナ帯電の
場合の50dBより騒音が大きくなってしまったことを
示す。そこで帯電音対策として従来以下の方法が検討さ
れた。 (1)印加AC成分の周波数を落とす。この場合、周波
数を300Hz以下にすれば帯電音はかなり改善される
が、プロセススピードの速い高速機の場合は、サイクル
ムラ14b(図5参照)が目だつようになり干渉縞14
cも悪化する。 (2)印加AC成分のピーク間電圧Vppを、帯電開始電
圧の2倍の値よりさらに小さくする。この場合、帯電音
をかなり改善することができる。しかしながら、感光ド
ラム上に均一な帯電を与えることができず、斑点状の帯
電ムラが発生することになる。 (3)帯電音を解消すべく、感光ドラム1の内部にゴム
等でできた防振部材を挿入する。しかし、この方法は感
光ドラム1の変形、重量化、製造コストの点でいずれも
問題がある。
【0042】そこで本発明は、帯電音とを低減し、干渉
縞の発生を防止するようにした帯電部材、プロセスカー
トリッジ、および画像形成装置を提供することを目的と
するものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、円筒状の像担持体に接触ま
たは近接する帯電面を有する帯電部材に、振動電圧を印
加することによって前記像担持体を帯電する帯電装置に
おいて、前記帯電面の少なくとも一部を、前記像担持体
に対する前記帯電面の最近接位置を通り前記像担持体の
移動方向下流側に向けて引いた接線よりも像担持体側に
配置し、前記像担持体と前記帯電面との間隔を、前記像
担持体の母線に沿った前記帯電部材の長手方向にわたっ
て所定の間隔に保持すべく前記帯電部材の長手方向両端
部で前記像担持体に当接する当接部材を設け、該当接部
材の当接位置近傍において、前記帯電部材を前記像担持
体に向けて押圧する押圧手段を設けることを特徴とす
る。
【0044】この場合、少なくとも前記帯電部材の長手
方向一端部に、前記像担持体と帯電面との間の間隙を調
整する調整部材を有するようにしてもよい。
【0045】また、前記帯電部材に印加する振動電圧
が、前記像担持体に直流電圧を印加したときの該像担持
体の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有するも
のであってもよい。
【0046】次に、画像形成装置本体に対して着脱自在
に装着するプロセスカートリッジにおいて、少なくとも
像担持体と前述のいずれか記載の帯電装置とを、カート
リッジ容器に一体的に組み込んで構成することができ
る。
【0047】次に、画像形成装置は、上述のプロセスカ
ートリッジを着脱自在に装着する画像形成装置本体を有
し、前記像担持体上に形成したトナー像を転写材に転写
し、定着するようにすることができる。
【0048】さらに画像形成装置は、前述のいずれか記
載の帯電装置と、帯電済の像担持体を露光して静電潜像
を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像手段と、トナー像を転写材
上に転写する転写手段と、転写材上のトナー像を定着す
る定着手段とを備えるものであってもよい。
【0049】
【作用】以上構成に基づき、帯電部材を像担持体に向け
て押圧する押圧手段を、像担持体に当接して像担持体と
帯電面との間の間隙を所定の間隙に保持する当接部材近
傍に設けてあるため、押圧手段の押圧によって帯電部材
が変形することがない。したがって、像担持体と帯電面
との間隙が精度よく保持される。
【0050】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉(図1〜図6) 図1に、本発明の一実施例としての画像形成装置の概略
構成を示す。本例の画像形成装置は像担持体の帯電手段
として接触帯電装置を用いた電子写真プロセスによるレ
ーザビームプリンタであり、前述の図14のプリンタ
(画像形成装置)と共通の構成部材・部分には同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0051】像担持体としての回転ドラム型の電子写真
感光体(感光ドラム)1は、実施例のものはアルミニウ
ム製のドラム基体1bの外周面に感光層として有機光導
電体(OPC)層1aを形成してなる、外径30mmの
もので、矢印Aの時計回りに所定のプロセススピード
(周速度)vpsをもって回転駆動される。
【0052】2は帯電部材であり、金属、導電プラスチ
ック、導電ゴム等を感光ドラム1の軸方向に長い長板状
に形成して構成した電極板2aと、該電極板2aを感光
ドラム1に対して所定の間隔に保持するための当接部材
2b、2cからなる。当接部材2bは、図1に示すよう
に、感光ドラム1の回転方向についての上流側におい
て、図2に示すように、電極板2aの長手方向について
の左右両端部に各1個、計2個が配置されている。ま
た、当接部材2cは、感光ドラム1の回転方向について
の下流側において、電極板2aの長手方向についての左
右両端部に各1個、計2個が配置されている。
【0053】当接部材2b、2cは低摩擦で、耐摩耗性
のある樹脂が好ましい。具体的には、TEF、PFA、
FEP、ETFE、PVDF、CTFE等のフッ素化合
物、POM、PPS等の熱可塑性樹脂、またはN−メト
キシメチル化ナイロン、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、
等の樹脂を使用することができる。
【0054】帯電部材2と、感光ドラム1については次
のような構成に設定してある。
【0055】すなわち、 帯電部材2の帯電面2dは、感光ドラム1に対する帯
電面の最近接位置0.0から引いた接線Sより感光ドラ
ム1側に存在している。 帯電部材2は、図2のように電極板2aの長手方向両
端部にそれぞれ当接部材2b、2cが設けられており、
これら当接部材2b、2cと長手方向同一位置におい
て、バネ2fにより背面から矢印B方向に力を受け、こ
れら当接部材2b、2cを介して感光ドラム1表面の感
光層1aに当接することにより所定の間隔が保たてれる
ようになっている。なお、2eは、当接部材2b、2c
における感光ドラム1表面との当接面である。 サイクルムラのピーク間電圧について AC印加方式の接触帯電の場合、前述の図15に示した
ように、干渉縞14cの原因になる一次電源周波数に起
因するサイクルムラ14bが発生する。ここではサイク
ルムラのピーク間電圧を以下の順序で求める。 (1)ギャップ間距離[z(x)]とドラム上位置
[x] 図3に示すように、感光ドラム1と帯電部材2の接点を
0.0とし、感光ドラム上、その回転方向下流にxmm
の地点に一番近い帯電部材表面との距離をz[x]とす
る。
【0056】ただし、帯電部材2の軸方向断面形状は、
中心が帯電部材2と感光ドラム1の接点0.0と感光ド
ラム1の中心点を結ぶ線の延長線上にある、半径r2
(本実施例ではr2 =19mm)の円の円弧とする。
【0057】するとz(x)とxの間には次の関係が成
り立ち、その結果を図4のグラフ(1)に示す。縦軸z
(x)、横軸はxを示す。
【0058】 z(x)=r2 −|rd ×exp {xi/rd }−(rd −r2 )| …(4) rd :感光ドラムの半径(15mm) (2)補正パッシェンカーブ[Vp (x)] 感光ドラム1上の点xにおける補正パッシェンカーブを
図4のグラフ(2)に示す。縦軸は放電開始電極Vp
(x)、横軸はxを表す。
【0059】 Vp (x)=312+6200z(x) …(5) (3)印加電圧[Vq (t、n)] 帯電部材2に−1500Vのパルス状のバイアスを印加
したときの場合について考える。
【0060】図4のグラフ(3)において縦軸は印加電
圧Vq (t、n)=−1500V、横軸xを示す。 (4)ギャップ間電圧[Vg (x、n)] 感光ドラム1上の点xにおける、帯電部材2とギャップ
間電圧[Vg (x、n)]は以下のように表すことがで
きる。
【0061】 Vg (x、n)={Vq (t、n)−Vs (x−vps×t、n−1)} /{L/(ez(x))+1} …(6) vps:プロセススピード L:感光層の厚み e:比誘導率 n:サンプリングの回数 Vs (x−vps×t、n−1)において、n=1の場合
s =0、つまり初期において感光ドラム1の表面電位
はゼロとする。ギャップ間電圧を図4のグラフ(4)に
示す。 (5)放電後ギャップ間電圧[Vgp(x,n)] 図4のグラフ(5)に、ギャップ間電圧[Vg (x、
n)]と補正パッシェンカーブ[Vp (x)](破線)
を重ね合わせて示す。
【0062】縦軸Vg (x、n)/Vp (x)、横軸は
xを示す。
【0063】グラフ(5)において、ギャップ間電圧
[Vg (x、n)]の絶対値が補正パッシェンカーブ
[Vp (x)]の絶対値よりも大きい場合には、その部
分で放電が行われる。そして、ギャップ間電圧[Vg
(x、n)]は補正パッシェンカーブ[Vp (x)]の
電圧にまで低下する。これを放電後ギャップ間電圧[V
gp(x、n)]と呼び、図4のグラフ(6)に示す。
【0064】 1)|Vg (x、n)|≦Vp (x) →Vgp(x、n)=Vg (x、n) …(7) 2)Vg (x、n)>0 Vg (x、n)>Vp (x) →Vgp(x、n)=Vp (x) …(8) 3)Vg (x、n)≦0 Vg (x、n)<−Vp (x) →Vgp(x、n)=Vp (x) …(9) (6)感光ドラム上表面電位[Vs (x、n)] 放電後ギャップ間電圧[Vgp(x,n)]が求められる
と、感光ドラム上表面電位[Vs (x、n)]は、ギャ
ップ間電圧[Vg (x、n)]の式を利用して求めるこ
とができる。
【0065】 Vs (x、n)= Vq (t、n)−Vgp(x、n)/{1/(L/ez(x)+1} …(10) 感光ドラム上表面電位[Vs (x、n)]を図4のグラ
フ(7)に示す。縦軸はVs (x、n)、横軸はxを示
す。 (7)t秒後の感光ドラム上表面電位[Vs (x−vps
×t、n)] 感光ドラム上にできた表面電位はt秒後には感光ドラム
の回転によりグラフの右側に移動する。そのときの感光
ドラム上表面電位 [Vs (x−vps×t、n)] を図4のグラフ(8)に示す。縦軸は[Vs (x−vps
×t、n)]、横軸はxを示す。x方向の移動距離はv
ps×tとなる。 (8)印加電圧電圧[Vq (t、n)]が交流の場合 帯電部材2に印加される交流バイアスは以下のように表
される。
【0066】 Vq (t、n)=1/2×Vppsin(2πft(n−1))+dc …(11) Vpp:印加バイアスのピーク間電圧 f:印加バイアスの周波数 t:1/4f…一周期の四分の一 n:サンプルリングの回数 dc:直流成分 Vppは2200V、fは350Hz、nは1、dcは−
600V、の場合を図5のグラフ(1)に示す。
【0067】印加バイアスを1/4f毎のパルスバイア
スで代用したのは、プロセススピードに対し一次バイア
スの周波数が十分に速いため、感光ドラム1の表面電位
の変化に十分に追随できるからである。縦軸は印加電圧
を示し、横軸はxを示す。 (9)n=7のシュミレーション結果 図5のグラフ(1)から同(7)はnを1から7まで変
化させたときの感光ドラム上表面電位[Vs (x、
n)]のシュミレーション結果である。
【0068】グラフの縦軸は感光ドラム上表面電位[V
s (x、n)]、横軸はxを表している。
【0069】グラフ(1)……n=1の場合、帯電部材
2から感光ドラム表面に印加される電圧−600V、し
たがって感光ドラム表面には、数十ボルトの表面電位し
か帯電されない。
【0070】グラフ(2)……n=2の場合、t秒後、
印加電圧は−1700Vになり、感光ドラム上広範囲な
領域にわたり帯電される。
【0071】グラフ(3)……n=3の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600Vに戻る。このとき、印加電
圧と感光ドラム表面電位とが作るギャップ間電圧は、放
電開始電圧を超えるところがない。したがって、感光ド
ラム上表面電位は変化することはなく、ただプロセスス
ピードに応じて右側に移動するだけである。
【0072】グラフ(4)……n=4の場合、さらにt
秒後、印加電圧は+500Vになる。このとき、印加電
圧と感光ドラム表面電位とが作るギャップ間電圧は、一
部で放電開始電圧を越える。その結果、感光ドラム上表
面電位は変化し、さらに、プロセススピードに応じて右
側に移動する。
【0073】グラフ(5)……n=5の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600Vに戻る。このとき、印加電
圧と感光ドラム表面電位とが作るギャップ間電圧は、放
電開始電圧を超えるところがない。いたがって、感光ド
ラム上表面電位は変化することはなく、ただプロセスス
ピードに応じて右側に移動するだけである。
【0074】グラフ(6)……n=6の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−1700Vになる。このとき、印加
電圧と感光ドラム表面電位とが作るギャップ間電圧は、
一部で放電開始電圧を超える。その結果、感光ドラム上
表面電位は変化し、さらに、プロセススピードに応じて
右側に移動する。
【0075】グラフ(7)……n=7の場合、さらにt
秒後、印加電圧は−600Vに戻る。このとき、印加電
圧と感光ドラム表面電位とが作るギャップ間電圧は、放
電開始電圧を超えるところがない。したがって、感光ド
ラム上表面電位は変化することはなく、ただプロセスス
ピードに応じて右側に移動するだけである。
【0076】グラフ(7)のB、Cで示す部分がサイク
ルムラのピーク間電圧となる。Bの部分を拡大したのが
図6のグラフである。縦軸は感光ドラム表面電位、横軸
はxを示す。本実施例ではピーク間電圧(V-cycle-pp)
は19.3Vであった。
【0077】また、グラフ(7)からも明らかなよう
に、サイクルムラのピーク間電圧は図中Cに示すように
帯電部材2と感光ドラム1の接点0.0に向かっていく
方が、図のBに示すように離れて行くよりも大きくなる
ことが分かる。したがって、帯電部材2は接点0.0よ
り下流においての帯電面2aが接線Sの内側でかつ感光
ドラム1から徐々に離れて行くように配置する必要があ
る。
【0078】ちなみに従来の帯電ローラ20で帯電した
場合は、図7のグラフに示すように、帯電ローラの半径
rrが7mmのときに、ピーク間電圧は77.2Vにも
なることがこのシュミレーションから分かる。ただし、
この場合のギャップ間距離[z(x)]は図8に示すよ
うに感光ドラム1上の点xから帯電ローラ表面最近接点
までの距離である。
【0079】 z(x)=|rd ×exp {xi/rd }−(rd +rr)|−rr …(12) i:虚数単位 rr:帯電ローラの半径 図7のグラフにおいて、縦軸は帯電ローラ20の半径
(rr/r2 )、横軸はピーク間電圧(V-cycle-pp)を
示す。このグラフからも明らかなように、帯電ローラ2
0の帯電面が感光ドラム1の接線より外側にある場合は
帯電ローラ20の半径をいくら大きくしても、ある一定
の値(本例では、約40V)以下にはならないことが解
る。しかし、帯電面が感光ドラム1との接線内側にある
場合にはr2 を小さくしていけば、ピーク間電圧(V-cy
cle-pp)は、どんどん小さくなり本実施例では約14v
にまで落とすことができた。
【0080】ところで、上述の帯電部材2を使用するに
あたっては、安定した帯電性能を得るためには、帯電部
材2の帯電面2dと、感光ドラム1の感光層1aとの所
定間隔を一定に保つ必要がある。
【0081】本発明ではその所定間隔を保つのに最適な
装置構成を提供するものである。
【0082】すなわち、前述の図1、図2に示したよう
に、帯電部材2はその長手方向の両端部に低摩擦材質よ
りなる当接部材2b、2cが設けられており、この当接
部材2b、2cと長手方向同一位置において、バネ2f
により背面より矢印B方向に力を受け、この当接部材2
b、2c下部の当接面2eを介して感光ドラム1の表面
に設けられた感光層(OPC)1aに当接することによ
り所定の間隔が保たれるようになっている。
【0083】帯電部材2を感光層1aに当接させるため
のバネ2fを当接部材2b、2cと長手方向で同一位置
としたことにより、バネ2fの力による帯電部材2のた
わみが生じないので、帯電部材2と感光ドラム1aとの
所定の間隔を長手方向にわたり均一に保つことができ
る。
【0084】性能比較実験 上述の実施例1(図1、図2参照)の画像形成装置の有
意性を確かめるために、バネ2fと当接部材2b、2c
の長手方向配置関係を、図9ように、バネ2fを当接部
材2b、2cより長手方向に30mm外側となるよう構
成したもの(比較例1)、図10のようにをバネ2fを
当接部材2b、2cより長手方向内側となるよう構成し
たもの(比較例2)について、実施例1のものと画出し
試験を行った。
【0085】本実験で使用した画像形成装置の設定条件
は以下に示すとおりである。
【0086】プロセススピード:47mm/sec 帯電部材2 :曲率R30、周方向長さ15mm、
長手方向長さ230mm、A1製、帯電面2dにはピン
ホールリーク(異常放電)防止のために表層として中抵
抗テープ(t50μm)を貼付 当接部材2b、2c:材質PTFE、接触面積4mm
2 、部材高さ(厚み)2b=100μm、2c=400
μm 印加電圧 :DC−670V+AC2kVpp 帯電部材2により帯電された感光ドラム1にレーザビー
ムによるイメージ露光を行って潜像を形成し、公知のジ
ャンピング現像法により反転現像により現像した。
【0087】本画出し試験の結果は以下のとおりであ
る。
【0088】(実施例1)画像幅方向に均一な良好な画
像が得られた。
【0089】(比較例1)画像幅中央部の白地部に砂地
状の黒ポチ画像が発生した。これは、バネ2fを当接部
材2b、2cより長手方向外側となるよう構成してある
ため、帯電部材2がバネ2fの力により当接部材2b、
2cを支点として、たわんでしまい、画像幅中央部で感
光層1aから間隔が離れすぎてしまうため、その部分だ
け帯電が不十分になるためである。
【0090】(比較例2)画像幅中央部に斑点状の黒点
画像が発生した。これは、バネ2fを当接部材2b、2
cより長手方向内側となるよう構成してあるため、帯電
部材2がバネ2fの力によりたわんでしまい、画像幅中
央部で感光層1aからの間隔が近づきすぎてしまうた
め、その部分だけ過剰な放電を起こし、帯電の印加電圧
がリークしたものである。
【0091】本実施例では、バネ2fの位置を当接部材
2b(2c)と長手方向同一位置としたが、本件出願人
らの実験によれば、バネ2fの位置は、当接部材2b、
2cの位置から20mm以内であれば問題ない。
【0092】以上説明したように、振動電圧を接触帯電
部材に印加し、該接触帯電部材を像担持体に当接させて
像担持体面を帯電し、その帯電面に画像情報の書き込み
をして画像形成を実行する方式の画像形成装置におい
て、前記帯電部材の帯電面が、当接位置より像担持体の
回転方向に対し下流側にあり、かつ当接位置から引いた
接線より像担持体側の配置することで、サイクルムラの
ピーク間電圧が小さくなり、その結果、干渉縞を問題に
ならないレベルに抑えることが可能になった。
【0093】また、サイクルムラのピーク間電圧を小さ
くできるということは、同一のプロセススピードにおい
て印加周波数を落とせるということである。その結果、
帯電音も小さくすることが可能になった。
【0094】本出願人らは図1の系を無響室にセット
し、上記の条件における騒音をISO7779の6項に
従い測定した。その結果、従来法で55dB近くあった
騒音が、33dBにまで小さくなった。また干渉縞も全
く目立たなかった。
【0095】さらに、前記のようなバネ位置と当接部材
位置の関係とすることにより、画像幅方向で帯電不良の
ない均一な帯電を可能とし、画像の均一性に優れたもの
を提供することが可能となった。 〈実施例2〉図11に、実施例2を示す。本実施例の帯
電部材2は、上述の実施例1のものと同様のものであ
り、感光ドラム1の回転方向Aの上流側の当接部材を偏
心カム2gとし、帯電部材2と感光ドラム1との間隔を
調整可能とすることにより、帯電部材長手両端での間隔
差をなくし、画像幅方向で均一な帯電を得るようにした
ものである。
【0096】図11で、偏心カム2gは、感光ドラム1
に当接されており、少なくとも感光ドラム1に当接して
いる部分は、実施例1に示したような材料からなる。偏
心カム2gは帯電部材2の端部に回動軸2hの回りで回
動可能に取り付けられている。回動軸2hの同心円上に
偏心カム2gを貫通する溝2iが設けてあり、溝2iに
はビス2jが通してある。
【0097】帯電部材2を画像形成装置に取り付ける際
に偏心カム2gを回動軸2hの回りで回動させ、帯電部
材2と感光ドラム1との間隔が所定の間隔になったとこ
ろでビス2jをしめ、偏心カム2gと帯電部材2とを固
定する。
【0098】このようにすることにより、帯電部材2と
感光ドラム1との間隔を長手方向にわたって均一に正確
に設置することができ、帯電性能、帯電均一化が図れ
る。
【0099】偏心カム2gについては、感光ドラム1の
回転方向Aの上流側の当接部材について説明したが、下
流側であってもよい。また、偏心カム2gは帯電部材2
の長手方向端部の片側だけに設けてもよい。
【0100】なお、偏心カム2gに限らず、例えば、図
12に示すように帯電部材2の端部に感光ドラム1の法
線方向にネジ孔2kをあけ、そのネジ孔2kに差し込ん
だネジ2lを感光ドラム1に当接させるようにし、ネジ
2lのしめ込み量により帯電部材2と感光ドラム1との
間隔を調整するようにしてもよい。すなわち、当接部材
により帯電部材2と感光ドラム1との間隔を調整可能と
するものであれば同様の効果が奏される。
【0101】また、特に本実施例によれば、長期の使用
によって当接部材が削れても、再度、帯電部材2と感光
ドラム1との間隔を調整することができるので、リサイ
クルに有利であるという利点がある。 〈実施例3〉本実施例は、上述の実施例1、実施例2の
接触帯電装置を、像担持体の帯電手段として用いている
画像形成装置のプロセスカートリッジである。
【0102】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光ドラ
ム)1、帯電部材としての帯電板2、現像装置6、クリ
ーニング装置9の4つのプロセス機器を、カートリッジ
容器に一体的に包含させてなるものである。
【0103】帯電部材としての帯電板2は前述の実施例
1または実施例2と同様の構成のものである。
【0104】現像装置6において、6bはトナー攪拌回
転部材であり、トナーTを攪拌するとともに現像スリー
ブ6a方向へ送り出す役目をしている。6cは現像スリ
ーブ6a上にトナーTを均一な厚みにコートするための
現像ブレードである。
【0105】クリーニング装置9において、9bはクリ
ーニングブレード9aで回収されたトナーを溜めるトナ
ー溜めである。
【0106】16はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の開き状態から2点鎖線示の閉じ
状態に開閉自在である。プロセスカートリッジが画像形
成装置本体(不図示)から取り出された状態においては
2点鎖線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出
部分面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0107】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に装着するときはシャッター16を実線示のように開き
状態にする、あるいはプロセスカートリッジの装着過程
でシャッター16が自動的に動作して、プロセスカート
リッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部露出
部分が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接した状
態になる。
【0108】また、プロセスカートリッジと画像形成装
置本体とが機械的、電気的にカップリングして、画像形
成装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感
光ドラム1、現像スリーブ6a、攪拌棒6b等の駆動が
可能となり、また画像形成装置本体側の電気回路により
プロセスカートリッジ側の帯電部材2への帯電バイアス
の印加、現像スリーブ6aへの現像バイアスの印加等が
可能となり、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0109】17はプロセスカートリッジのクリーニン
グ装置9と現像装置6との間に設けた露光用通路であ
り、画像形成装置本体側のレーザスキャナ(不図示)か
らの出力レーザ光5がこの露光用通路17を通してプロ
セスカートリッジ内に入光して感光ドラム1面がライン
走査される。
【0110】このようなプロセスカートリッジにおいて
も、前述の実施例1または実施例2の帯電部材2を採用
することにより、サイクルムラのピーク間電圧が非常に
小さく、したがって、干渉縞14cがほとんど目だたな
いプリントが取れる、画像の均一性に優れる等の特徴を
有するプロセスカートリッジを供給することが可能にな
った。
【0111】なお、画像形成装置において、ライン走査
露光は、レーザビームをポリゴンミラーの回転により感
光ドラム1の長手方向(母線方向)に照射することに限
らず、LED素子を像担持体の長手方向に並べたLED
ヘッドを対向配置させてコントローラの信号によりラン
プをオン/オフさせることでラインを記録することを含
むものとする。
【0112】像担持体としては、感光ドラム1に限らず
絶縁体のものを使用することもできる。この場合は帯電
部材2の像担持体面移動方向下流側にピン状の電極を像
担持体長手方向に並べて対向配置したマルチスタイラス
の記録ヘッドを設けて帯電後に潜像を形成すればよい。
また本発明の画像形成装置は正規現像にも反転現像にも
適用可能であることはもちろんである。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
帯電部材の長手方向両端部に、像担持体に当接して像担
持体と帯電面との間の間隙を保持する当接部材を設け、
さらに、帯電部材を像担持体に向けて押圧する押圧手段
を当接部材近傍の近傍に設けることにより、押圧によっ
て帯電部材が変形することをよく防止して、像担持体と
帯電面との間の間隙を精度よく保持することができる。
このため、良好な帯電を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の帯電装置の概略構成図。
【図2】実施例1の帯電部材の正面図。
【図3】実施例1の像担持体と帯電面との間の間隙を示
す図。
【図4】各ファクターの関係を示す図。
【図5】各ファクターの関係を示す図。
【図6】図5のグラフ(7)中のB部分の拡大図。
【図7】帯電ローラ径とV-cycle-ppのとの関係を示す
図。
【図8】帯電部材が帯電ローラである場合の像担持体と
帯電面との間の間隙を示す図。
【図9】比較例1の帯電装置の構成を示す正面図。
【図10】比較例2の帯電装置の構成を示す正面図。
【図11】実施例2の帯電装置の概略構成図。
【図12】実施例2の他の帯電装置の概略構成図。
【図13】実施例3のプロセスカートリッジの概略構成
図。
【図14】従来の画像形成装置の概略構成図。
【図15】干渉縞が発生する様子を示す図。
【図16】(a)、(b)は干渉縞の発生原因を説明す
る図。
【図17】(a)、(b)、(c)は帯電音発生のメカ
ニズムの説明する図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電装置(帯電部材) 2a 電極板 2b、2c 当接部材 2d 帯電面 2f 押圧手段(バネ) 2g 調整部材(偏心カム) 2l 調整部材(ネジ) 4 バイアス電源 5 レーザ光 6 現像手段(現像器) 8 転写手段(転写ローラ) 9 クリーニング装置 14 転写材(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 温敏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 尾島 磨佐基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 高広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の像担持体に接触または近接する
    帯電面を有する帯電部材に、振動電圧を印加することに
    よって前記像担持体を帯電する帯電装置において、 前記帯電面の少なくとも一部を、前記像担持体に対する
    前記帯電面の最近接位置を通り前記像担持体の移動方向
    下流側に向けて引いた接線よりも像担持体側に配置し、 前記像担持体と前記帯電面との間隔を、前記像担持体の
    母線に沿った前記帯電部材の長手方向にわたって所定の
    間隔に保持すべく前記帯電部材の長手方向両端部で前記
    像担持体に当接する当接部材を設け、 該当接部材の当接位置近傍において、前記帯電部材を前
    記像担持体に向けて押圧する押圧手段を設ける、 ことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記帯電部材の長手方向一端
    部に、前記像担持体と帯電面との間の間隙を調整する調
    整部材を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電部材に印加する振動電圧が、前
    記像担持体に直流電圧を印加したときの該像担持体の帯
    電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の帯電装
    置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置本体に対して着脱自在に装
    着するプロセスカートリッジにおいて、 少なくとも像担持体と請求項1ないし請求項3のいずれ
    か記載の帯電装置とを、カートリッジ容器に一体的に組
    み込んで構成する、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプロセスカートリッジを
    着脱自在に装着する画像形成装置本体を有し、前記像担
    持体上に形成したトナー像を転写材に転写し、定着す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれか記載
    の帯電装置と、 帯電済の像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手
    段と、 前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する
    現像手段と、 トナー像を転写材上に転写する転写手段と、 転写材上のトナー像を定着する定着手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560419B2 (en) 2000-05-30 2003-05-06 Ricoh Company, Ltd. Charging device for applying AC voltage of a frequency to charged body and image forming apparatus including such a device

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