JP3310893B2 - コンクリート製品の表面処理方法とそれに使用する製造用型枠 - Google Patents

コンクリート製品の表面処理方法とそれに使用する製造用型枠

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JP3310893B2
JP3310893B2 JP35813996A JP35813996A JP3310893B2 JP 3310893 B2 JP3310893 B2 JP 3310893B2 JP 35813996 A JP35813996 A JP 35813996A JP 35813996 A JP35813996 A JP 35813996A JP 3310893 B2 JP3310893 B2 JP 3310893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】美観・修景用に用いる平板ブ
ロック(パネル状ブロック)・L型擁壁ブロック等の打
設面(表面)に質感が自然石風の任意紋様を容易に形成
でき、省力化と設備投資の低減が計れるコンクリート製
品の表面処理方法とそれに使用する製造用型枠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、平板ブロック(パネル状ブロッ
ク)・L型擁壁ブロック等の表面に任意の紋様を形成す
るには、型枠底面または側面にゴム・シリコン樹脂・ウ
レタン樹脂製等の目地付きの紋様型を装着し、紋様型の
上面から生コンクリートを打設していた。しかし、手作
業でその都度作る紋様型は作成に長時間を要し高価にな
るので量産時以外採算がとれなかった。
【0003】また、その表面に自然石風の質感を得るに
は、型枠底面に小石・自然石の細粒等を散布しその上面
からコンクリートを打設して、紋様・質感等を表現して
いたが、小石・自然石の細粒等を散布しその上面からコ
ンクリートを打設する方法では、型枠底面での作業のた
め目視が困難で、生コンクリートの打設時に落下圧によ
り散布面が乱れて製品表面に斑・瘢痕等が現れることが
多く、また、細粒中にセメント成分が浸透し過ぎて自然
石に近い質感が得られない等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の欠点を排除する
ため、打設が容易な平打ちの製造用型枠を使用して、打
設面に自然石風の質感の任意紋様を容易に形成でき、省
力化と設備投資の低減が計れるコンクリート製品の表面
処理方法とそれに使用する製造用型枠を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、平打ち可能な製造用型枠の上部
に、任意紋様状例えばストライブ紋様・チェック紋様・
石積み紋様等の目地型を枠体に張着した目地形成部材を
着脱自在に設けた製造用型枠を用い、先ず、製造用型枠
上部から生コンクリートを所定深さまで打設し振動を加
えて生コンクリートを流動化させ(締固める)その表面
(上面)を水平にする、次に(その直後)、上面に前記
目地成形部材を装着して振動を加えながら目地成形部材
の目地型を埋没させて任意紋様の輪郭を形成する、その
後上部から0.3 mm乃至15.00mm 径の自然石・人造石(溶
融スラグからの)・ガラス等の細粒を単独または混合し
て所定厚さ(余剰分を見越して)散布し、コンクリート
表面に上昇した水(ブリージング水)と下層のセメント
ミルクの毛細管現象により前記細粒等を所要厚さ分定着
させる、また、細粒のうち大径のものは空気圧によるロ
ックガン等で半ば埋没するよう打ち込み定着させる、次
に、60℃乃至80℃の蒸気中で所定時間養生する、所定時
間の養生後前記目地成形部材を取り外し、製造用型枠を
開放して製品を脱型する、脱型した製品表面の余剰分の
細粒・コンクリート末等を清掃した後、表面材(細粒)
の定着力を強化し剥落を防止するため表面上からアクリ
ルエマルジョン・ウレタン樹脂・エポキシ樹脂系等の結
合材を塗付浸透させる、以上の工程を含むことを特徴と
したコンクリート製品の表面処理方法を構成している。
【0006】 また、請求項記載の発明は、平打ち可能
な製造用型枠の上部に、前記任意紋様状の目地型を枠体
に張着した目地形成部材を着脱可能に設けた製造用型枠
を用い、最初に、製造用型枠上部の上部に前記目地形成
部材を装着して、その上部から生コンクリートを所定深
さまで打設し振動を加えて生コンクリートを流動化させ
(締固める)その表面(上面)を水平にすると共に、そ
の表面に目地型を所定寸法埋没させることにより紋様を
形成する、次に、製品表面に質感を与えるため、未硬化
の生コンクリート表面上に0.3 mm乃至15.00mm 径の自然
石・人造石・ガラス等の細粒を単独または混合して所定
厚さ(余剰分を見越して)散布してコンクリート表面に
前記同様に所要厚さ分定着させる、また、細粒のうち大
径のものは空気圧によるロックガン等で半ば埋没するよ
う打ち込み定着させる、次に、60℃乃至80℃の蒸気中で
所定時間養生する、所定時間の養生後前記目地成形部材
を取り外し、製造用型枠を開放して製品を脱型する、脱
型した製品表面余剰分の細粒コンクリート末等を清掃し
た後、表面材(細粒)の定着力を強化し剥落を防止する
ため表面上からアクリルエマルジョン・ウレタン樹脂・
エポキシ樹脂系等の結合材を塗付する、以上の工程を含
むことを特徴としたコンクリート製品の表面処理方法を
構成している。
【0007】 上記コンクリート製品の表面処理方法に用
いる製造用型枠の目地成形部材は、目地成形時と剥離時
の延び・変形に対処するため、張力及び復元力を有する
任意断面形状のゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂、または
形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材を内設したゴム・合
成ゴム・ウレタン樹脂の目地型、または、任意断面形状
の鋼・表面硬化した鋼・硬質メッキした鋼等硬質素材の
目地型を、緊張して(張力を付与して)枠体に装着した
目地成形部材を設けるのが好適である。
【0008】 また、複雑なパターンの目地部を円滑に短
時間で所要深さ埋没させるために、目地部全体に振動を
伝搬する振動機(起振手段として)を載置した目地成形
部材を、製造用型枠の上部に装着してコンクリート製品
の表面処理方法に使用する。
【0009】 また、蒸気養生中の結露水の滴下による表
面の瘢痕等損傷を防止するため、勾配を付けた撥水作用
のある防滴膜を、製造用型枠または目地成形部材上に装
着する工程を挿入したコンクリート製品の表面処理方法
にする。
【0010】 コンクリート製品の表面処理方法に使用す
る製造用型枠を、目地成形時の反力に耐える張力と、剥
離時(取り外し時)の延び・変形に対応可能な張力及び
復元力を有する任意断面形状のゴム・合成ゴム・ウレタ
ン樹脂、または形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材を内
設したゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等の目地型を枠体
に緊張して(張力を付与して)設けた目地成形部材を、
上部に着脱可能な任意形状の平板ブロック用・L型擁壁
ブロック用の平打ち製造用型枠を設ける。また、目地成
形部材を任意断面形状の鋼材・表面硬化または硬質メッ
キした鋼材等の硬質素材の目地型を、所要形状に枠体に
緊張して設けることもできる。そして製造用型枠への目
地成形部材の装着は、スプリング・ゴム等の弾発力及び
自重により目地部が所要寸法(目地深さ分)埋没可能に
下方へ付勢して装着する。なお、請求項に係るコンク
リート製品の表面処理方法に使用する目地成形部材は、
トグルを利用した既知のクランプ等で最初から降下位置
に装着してもよい。
【0011】 また、目地成形部材に振動機を載置し、目
地型の細部まで振動力が伝播可能にして、目地部周辺の
生コンクリートを流動化させて抵抗を少なくし短時間で
所要深さ埋没でき、瑕疵のない目地溝が形成できる目地
形成部材を構成する。更に、蒸気養生中結露水の滴下に
よる表面の瘢痕等損傷を防止するため、撥水作用のある
防滴膜に勾配を付けて、製造用型枠または目地成形部材
の上面に装着した製造用型枠を設け、結露水を製造用型
枠の外部へ滴下させる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔実施例〕 図1は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法の実
施例1の概略図、図2は、本発明のコンクリート製品の
表面処理方法の実施例1の工程説明図、図3は、本発明
のコンクリート製品の表面処理方法の実施例2の概略
図、図4は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例2の工程説明図、図5は、本発明のコンクリー
ト製品の表面処理方法の実施例3の概略図、図6は、本
発明のコンクリート製品の表面処理方法の実施例3の工
程説明図、図7は本発明のコンクリート製品の表面処理
方法に使用する製造用型枠の説明図、図8は、本発明の
製造用型枠の目地成形部材の斜視図、図9は、図8のA
−A断面図、図10は、本発明のコンクリート製品の表
面処理方法に使用する製造用型枠の説明図、図11は、
図10のB−B断面図、図12は、本発明の製造用型枠
の目地成形部材の別の実施例の部分断面図、図13は、
本発明の製造用型枠と目地成形部材の別の実施例の部分
断面図、図14は、本発明の製造用型枠と目地成形部材
の石積み紋様の目地成形部材の部分斜視図、図15は、
本発明の目地成形部材の目地部装着を示す断面図、図1
6は、本発明の製造用型枠の押圧クランプの説明図、図
17は、本発明の振動手段を載置した目地成形部材40
の説明図、図18は、表面処理方法に使用する防滴幕の
説明図である。
【0013】 以下、図1乃至図6により本発明のコンク
リート製品の表面処理方法の実施例を説明し、図7乃至
図18により製造用型枠の実施例を説明する。
【0014】〔実施例1〕《表面処理方法の》 図1は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法の実
施例1の概略図、図2は、本発明のコンクリート製品の
表面処理方法の実施例1の工程説明図である。図1に概
略を示す実施例1は、平板ブロックB(コンクリート製
品B)の打設面(表面)に自然石風の質感を表現し、任
意紋様の目地部(凹溝状の)b4を際立たせるため自然
石と異なるコンクリートの質感にする表面処理方法で、
図1上部の図は、枠体42にストライブ紋様44a,チ
ェック紋様44b,石積み紋様44c等のパターンに造
った目地型44を張着した目地形成部材40(A,B,
C)を示すもので、前記目地型44は、目地成形時の反
力に耐えて形状維持可能な張力と、剥離時の延び・変形
に対応する復元力及び剥離性(脱型時容易に外せる)を
有し、上部から散布した0.3 mm乃至15.00mm 径の自然石
・人造石(溶融スラグからの)・ガラス等の細粒120
の滞留を考慮し、好ましくは上部が鋭角または流線型下
部が略逆台形またはU字形断面等のゴム・合成ゴム・ウ
レタン樹脂等で造るか、または形状維持可能な鋼板・鋼
棒等の芯材46を内設したゴム・合成ゴム・ウレタン樹
脂等で造った目地型47S等を、共振及び変形による浮
き上がりの防止と共に、振動の伝播が減衰しないよう緊
張して(張力を付与して)枠体42に装着して、後に詳
記する目地成形部材40(A,B,C)等を構成し、目
地成形部材40(A,B,C)等を上部82に着脱可能
(後に製造用型枠の説明で詳記する)に設けた製造用型
枠80によりコンクリート製品の表面処理を行う。な
お、L型擁壁ブロック用の場合(後に図示する)は、型
枠の断面形状を下方へ屈曲して構成し、平板ブロックB
と同じく水平にして設けた前面壁部(表面)から打設し
て、前面壁部に際立った目地溝b4の自然石風各種紋様
を表したL型擁壁ブロックを短時間で容易に造ることが
できる。
【0015】図1に示す製造用型枠80は、目地b4の
形成と細粒120の散布が終了した養生直前状態の平板
ブロックB用の型枠80で、前工程において、生コンク
リート100を矢符101で示す所定深さまで打設した
後、型枠の上部82に目地形成部材40が後述する図示
しないスプリングを使用した押圧クランプにより矢符b
で示すよう押圧力を付勢して装着され、型枠に加えた振
動力vにより目地型44は既に流動化した生コンクリー
ト100中に埋没し、その後上面から散布された細粒1
20は目地型44周囲の生コンクリート上面101上に
堆積している、そして散布した細粒120の一部121
は沈下し、堆積した細粒の上層部122にはコンクリー
ト中から上昇した水と硬化成分であるセメントミルク
(後に硬化する)が毛細管現象により上昇し、細粒が濡
れるために散布状態が乱れず維持(加振時)されてい
る。なお、図中符号88は型枠を支持すると共に振動力
vのロスを防止する防振ゴム・スプリング等である。
【0016】図1下部に示すのは、表面処理した平板ブ
ロックBの部分断面図で、沈下した細粒の下層部121
と上層部122は硬化したコンクリート100で定着さ
れ、脱型直後未だ養生温度を保持している表面から塗付
し浸透させたアクリルエマルジョン・黄変を防止した変
性ウレタン樹脂・エポキシ樹脂系等の結合材140によ
り、前記細粒120は長期暴露に耐えるよう堅固に結合
される。
【0017】図2(a)(b)(c)(d)(e) を参照して実施例1
の各工程を説明する。(a) 先ず、製造用型枠80上面の
打設機200から生コンクリート100を所定深さまで
打設し製造用型枠80または生コンクリート100中に
振動力vを加えて、流動化させ締め固めその表面を略水
平にする工程と、(b) その直後、目地成形部材40を上
部82に装着し更に振動力vを加えて、振動力により流
動化した生コンクリート100内に目地成形部材40の
目地型44を所定深さ埋没させて締め固める工程と、
(c) その後、上部から0.3 mm乃至15.00mm 径の自然石・
人造石またはそれらと混合したガラス等の細粒120を
所定厚さ(自然な凹凸を表現するため余分を見越した厚
さに)散布して(細粒が大径なものはロックガン等によ
りコンクリート面に衝突させて半ば埋没させる)定着さ
せる(所要厚さ分)工程と、(d) 次に、60℃乃至80℃の
蒸気中で所定時間養生する工程と、(e) 所定時間の養生
後前記目地成形部材40を取り外し、製造用型枠80を
開放して製品Bを脱型する工程と、(f) 脱型直後製品表
面の定着していない余分の細粒120・コンクリート末
120d等を、ブラシ・吸引との併用cl等により清掃
(強弱の度合いにより自然な凹凸、微妙な凹凸の表現が
可能)した後、表面材(細粒120)の定着力を強化し
剥落を防止するため、前記養生温度の低下前に表面上か
らアクリルエマルジョン・ウレタン樹脂・エポキシ樹脂
系等の結合材140を塗付(エアレスガン・スプレーガ
ンsg等により)する工程を含む、コンクリート製品の
表面処理方法を構成している。なお、図1,図2におけ
る製造用型枠の目地形成部材44はストライブ紋様40
aのもの(40A)を示したがチェック紋様40bの4
0B,石積み紋様40cの40C等でも同様に作用す
る。
【0018】実施例1によれば、打設の容易な平打ちで
目地成形部材の所要深さ埋没後、前記細粒をその上から
散布するので高価な紋様型を必要とせず、自然石風の任
意紋様とその表面に自然な凹凸または微妙な凹凸の形成
が可能で、目地部を表面と異なる質感(コンクリート
の)にして紋様部分を引き立てることができる。
【0019】〔実施例2〕《表面処理方法の》 図3は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法の実
施例2の概略図、図4は、本発明のコンクリート製品の
表面処理方法の実施例2の工程説明図である。図3に概
略を示す実施例2は、平板ブロックB(コンクリート製
品B)の打設面(表面)に自然石風の質感を表現し、任
意紋様の目地部(凹溝状の)b4を表面と同一質感にす
る表面処理方法で,図3上部の図は、枠体42にストラ
イブ紋様44a,チェック紋様44b,石積み紋様44
c等のパターンに造った目地型44を張着した目地形成
部材40(A,B,C)を示すもので、前記目地型44
は、目地成形時の反力に耐えて形状維持可能な張力と、
剥離時の延び・変形に対応する復元力及び剥離性(脱型
時容易に外せる)を有し、上部から散布した前記細粒1
20の滞留を考慮し、好ましくは上部が鋭角または流線
型下部が略逆台形またはU字形断面等のゴム・合成ゴム
・ウレタン樹脂等で造るか、または形状維持可能な鋼板
・鋼棒等の芯材46を内設したゴム・合成ゴム・ウレタ
ン樹脂等で造った目地型47S等を、共振及び変形によ
る浮き上がりの防止と振動の伝播が減衰しないよう緊張
して(張力を付与して)枠体42に装着して、後に詳記
する目地成形部材40(A,B,C)等を構成し、目地
成形部材40(A,B,C)等を上部82に着脱可能
(後に製造用型枠の説明で詳記する)に設けた製造用型
枠80によりコンクリート製品の表面処理を行う。な
お、L型擁壁ブロック用の場合(後に図示する)は、型
枠の断面形状を下方へ屈曲して構成し、平板ブロックB
と同じく水平にして設けた前面壁部(表面)から打設し
て、前面壁部に自然石風の質感と各種紋様を表したL型
擁壁ブロックを短時間で容易に造ることができる。
【0020】図3に示す製造用型枠80は、養生直前状
態の平板ブロックB用の型枠80で、前工程において、
生コンクリート100は矢符101で示す所定深さまで
打設されて振動力vにより締め固められ、その上に散布
した前記細粒120の一部121は沈下し、堆積した細
粒の上層部122にはコンクリート中から上昇した水と
と硬化成分であるセメントミルク(後に硬化する)が毛
細管現象により上昇し、細粒が濡れるために散布状態が
乱れず維持され、その後型枠80上部82に矢符cで示
すよう押圧力を付勢し装着された目地形成部材40の目
地型44は振動力vにより既に生コンクリート100中
に埋没している、なお、図中符号88は型枠を支持する
と共に振動力vのロスを防止する防振ゴム・スプリング
等である。
【0021】図3下部に示すのは、表面処理した平板ブ
ロックBの部分断面図で、沈下した細粒の下層部121
と上層部122は硬化したコンクリート100で定着さ
れ、脱型直後未だ養生温度を保持している表面から塗付
し浸透させたアクリルエマルジョン・黄変を防止した変
性ウレタン樹脂・エポキシ樹脂系等の結合材140によ
り、前記細粒120は長期暴露に耐えるよう堅固に結合
される。
【0022】図4(a)(b)(c)(d)(e)(f)により各工程を説
明する。(a) 先ず、製造用型枠80上部の打設機200
から生コンクリート100を所定深さまで打設し製造用
型枠または生コンクリート中に振動力vを加えて、流動
化させ締め固めその表面を略水平にする工程と、(b) そ
の後、生コンクリート表面101上に0.3 mm乃至15.00m
m 径の自然石・人造石またはそれらと混合したガラス等
の細粒120を所定厚さ(自然な凹凸を表現するため余
分を見越した厚さに)散布して(細粒が大径なものはロ
ックガン等によりコンクリート面に衝突させて半ば埋没
させる)定着させる工程と、(c) 次に、製造用型枠80
の前記天然石等の細粒120の上面に、前記目地成形部
材40を載せて更に振動力vを加えて、前記目地成形部
材40の目地型44を所定深さ埋没させる工程と、(d)
次に、60℃乃至80℃の蒸気中で所定時間養生する工程
と、(e) 所定時間の養生後前記目地成形部材40を取り
外し、製造用型枠80を開放して製品Bを脱型する工程
と、(f) 脱型直後製品表面の余分の細粒120・コンク
リート末120d等を、ブラシ・吸引との併用cl等に
より清掃(強弱の度合いにより自然な凹凸、微妙な凹凸
の表現が可能)した後、表面材(細粒120)の定着力
を強化し剥落を防止するため、前記養生温度の低下前に
表面上からアクリルエマルジョン・ウレタン樹脂・エポ
キシ樹脂系等の結合材140を塗付(エアレスガン・ス
プレーガンsg等により)する工程を含む、コンクリー
ト製品の表面処理方法を構成している。なお、図3,図
4における製造用型枠の目地形成部材40はストライブ
紋様40aのもの(40A)を示したがチェック紋様4
0bの40B,石積み紋様40cの40C等でも同様に
作用する。
【0023】実施例2によれば、打設の容易な平打ちで
前記細粒を散布した後に、装着した目地成形部材を所要
深さ埋没させるので、目地部も表面と同じ質感にするこ
とができ高価な紋様型を必要とせず、自然石風の任意紋
様とその表面に自然な凹凸または微妙な凹凸の形成が可
能となる。
【0024】〔実施例3〕《表面処理方法の》 図5は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法の実
施例3の概略図、図6は、本発明のコンクリート製品の
表面処理方法の実施例3の工程説明図である。図5に概
略を示すこの実施例3は、平板ブロックB(コンクリー
ト製品B)の目地部を表面と異なる質感にするコンクリ
ート製品の表面処理方法で、使用する製造用型枠80の
目地形成部材40を以下のように構成する、図5上部の
図は、枠体42にストライブ紋様44a,チェック紋様
44b,石積み紋様44c等のパターンに造った目地型
44を張着した目地形成部材40(A,B,C)を示す
もので、前記目地型44は、目地成形時の反力に耐えて
形状維持可能な張力と、剥離時の延び・変形に対応する
復元力及び剥離性(脱型時容易に外せる)を有し、上部
から散布した前記細粒120の滞留を考慮し、好ましく
は上部が鋭角または流線型下部が略逆台形またはU字形
断面等のゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等で造るか、ま
たは形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材46を内設した
ゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等で造った目地型47S
等を、共振及び変形による浮き上がりの防止と振動の伝
播が減衰しないよう引張して(張力を付与して)枠体4
2に装着して、後に詳記する目地成形部材40(A,
B,C)等を構成し、目地成形部材40(A,B,C)
等を上部82に着脱可能(後に製造用型枠の説明で詳記
する)に設けた製造用型枠80によりコンクリート製品
の表面処理を行う。なお、L型擁壁ブロック用の場合
(後に図示する)は、型枠の断面形状を下方へ屈曲して
構成し、平板ブロックBと同じく水平にして設けた前面
壁部(表面)から打設して、前面壁部に自然石風の質感
と各種紋様を表したL型擁壁ブロックを短時間で容易に
造ることができる。
【0025】図5に示す製造用型枠80は、養生直前状
態のコンクリート製品B(平板ブロックB用)の型枠8
0で、上部82に目地形成部材40を装着した後、装着
した目地形成部材40の上部から生コンクリート100
を矢符101で示す所定深さまで打設して振動力vによ
り締め固めると、目地型44は生コンクリート100中
に埋没しする、次ぎに目地形成部材40上から生コンク
リート101上に散布した前記細粒120の一部121
は沈下し、堆積した細粒の下層部122にはコンクリー
ト中から上昇した水と硬化成分であるセメントミルク
(後に硬化する)が毛細管現象により上昇し、細粒が濡
れるために散布状態が乱れず維持されている。図中符号
88は型枠を支持する防振ゴム・スプリング等である。
【0026】図5下部に示すのは、表面処理したコンク
リート製品Bの部分断面図で、沈下した細粒の下層部1
21と上層部122は硬化したコンクリート100で定
着され、脱型直後未だ養生温度を保持している表面から
塗付し浸透させたアクリルエマルジョン・黄変を防止し
た変性ウレタン樹脂・エポキシ樹脂系等の結合材140
により、前記細粒120は長期暴露に耐えるよう堅固に
結合される。
【0027】図6(a)(b)(c)(d)(e) により各工程を説明
する。(a) 最初に、製造用型枠80上部82に前記目地
形成部材40を装着して、その上部の打設機200から
生コンクリート100を所定深さ101まで打設し製造
用型枠80または生コンクリート100内に振動力vを
加えて流動化させ、前記目地成形部材40の目地部44
を所定深さ埋没させると共に、締め固めて目地溝b4以
外の表面を略水平にする工程と、(b) その後、前記目地
形成部材40の上から生コンクリート表面101上に0.
3 mm乃至15.00mm 径の自然石・人造石またはそれらと混
合したガラス等の細粒120を所定厚さ(自然な凹凸を
表現するため余分を見越した厚さに)散布して(細粒が
大径なものはロックガン等によりコンクリート面に衝突
させて半ば埋没させる)定着させる(所要厚さ分)工程
と、(c) 60℃乃至80℃の蒸気中で所定時間養生する工程
と、(d) 所定時間の養生後前記目地成形部材40を取り
外し、製造用型枠80を開放して製品Bを脱型する工程
と、(e) 脱型直後製品表面の余分の細粒120・コンク
リート末120d等を、ブラシ・吸引との併用cl等に
より清掃(強弱の度合いにより自然な凹凸、微妙な凹凸
の表現が可能)した後、表面材(細粒120)の定着力
を強化し剥落を防止するため、未だ前記養生温度の低下
前に表面上からアクリルエマルジョン・ウレタン樹脂・
エポキシ樹脂系等の結合材140を塗付(エアレスガン
・スプレーガンsg等により)する工程を含む、コンク
リート製品の表面処理方法を構成している。なお、図
5,図6における製造用型枠の目地形成部材44はチェ
ック紋様40bの40B,石積み紋様40cの40Cを
示したが、ストライブ紋様40aの目地形成部材40A
でも同様に作用する。
【0028】実施例3によれば、打設の容易な平打ち
で、装着した目地形成部材40上部から生コンクリート
を打設し、その上面に前記細粒を散布するので作業が簡
単で、表面と目地部を異なる質感にすることができ高価
な紋様型を必要とせず、自然石風の任意紋様とその表面
に自然な凹凸または微妙な凹凸の形成が可能となる。
【0029】上記コンクリート製品の表面処理方法に用
いる製造用型枠の目地成形部材40は、目地成形時と剥
離時の延び・変形に対処するため、張力及び復元力を有
する任意断面形状のゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂44
Sの目地型、または形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材
46を内設したゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂47Sの
目地型、または、任意断面形状の鋼材・表面硬化した鋼
材・硬質メッキした鋼材等硬質素材44Hの目地型を、
緊張して(張力を付与して)枠体に装着した目地成形部
材を設けるのが好適であり、製造用型枠80への目地成
形部材40の装着については、請求項記載のコンクリ
ート製品の表面処理方法に使用するものを除き、目地部
44が所要寸法(目地深さ分)埋没可能に押圧力を付勢
して装着するのが好ましい。
【0030】また、目地部を円滑に所要深さ埋没させる
ための起振手段として、振動機50を載置した目地成形
部材を装着した製造用型枠をコンクリート製品の表面処
理方法に使用する。
【0031】また、蒸気養生中に結露水の滴下による表
面の瘢痕等損傷を防止するため、蒸気養生中の結露水の
滴下を防止するため、勾配を付けた撥水作用のある防滴
膜90を、目地成形部材または製造用型枠上部に装着す
る工程を挿入したコンクリート製品の表面処理方法にす
る。
【0032】〔実施例〕《製造用型枠の》 以下、図7乃至図18を参照し本発明の製造用型枠の各
実施例を説明する。
【0033】図7は、本発明のコンクリート製品の表面
処理方法に使用する製造用型枠の説明図である。図7上
部に示す製造用型枠80(以下型枠80と称す)は、目
地成形部材40を装着して前面fに自然石風のストライ
ブ(またはチェック・石積み等)紋様面mの平板ブロッ
クBを平打ちする型枠80で、少なくとも底面部80t
以外の前部妻板83、後部妻板84、左右側板85の2
箇所以上を開閉可能に蝶着し既知のクランプ等で型枠各
部を緊締して所定の打設空間を形成し、閉じた型枠の上
部82に前記目地形成部材40A(または40B,40
C)を外嵌した場合に、枠体42内面が型枠内面と同一
面上になるよう構成している。また、下部に示すのは、
目地成形部材40を装着して前面fに自然石風の石積み
紋様面mを形成したL型擁壁ブロックBLを平打ちする
製造用型枠80L(以下型枠80Lと称す)で、型枠の
断面形状を下方へ折り曲げて構成し、少なくとも底面部
80t以外の前部妻板83、後部妻板84、左右側板8
5の2箇所以上を開閉可能に蝶着し既知のクランプ等で
型枠各部を緊締して、前面壁部fwとそれに連なる控え
壁hと底面部tを造る打設空間を形成し、閉じた型枠の
上部82に前記目地形成部材40C(または40A,4
0B)を外嵌した場合に、枠体内面が型枠内面と同一面
上になるよう構成し、平板状製品Bと同じく前面壁部
(表面)fwから打設して,前面壁部fwに自然石の質
感を有する各種紋様を表し、前面壁部に連なる底版部t
を同時に形成できるよう構成し、前述したコンクリート
製品の表面処理方法に対応している。
【0034】図8は、本発明のコンクリート製品の表面
処理方法に使用する製造用型枠の目地成形部材40Aの
斜視図、図9は、図8のA−A断面図であり、図10
は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法に使用す
る製造用型枠の目地成形部材40Bの斜視図、図11
は、図10のB−B断面図である。
【0035】図8に示すストライブ紋様44aの目地成
形部材40Aは、前記型枠80または80L等の上部8
2に外嵌可能な枠体42を設け、該枠体42に引き出し
線で示す断面形状に成形したゴム・合成ゴム・ウレタン
樹脂44S等(ゴム硬度60乃至80の)材質の目地型
44の端部44eを、内設した羽子板状の緊張金具48
により緊張して固着し、枠体42に係合穴49を穿設し
後述する押圧クランプ(図16参照)により型枠上部8
2に外嵌して装着した場合、枠体内面が型枠内面と同一
面上になるよう構成している。なお、符号42iは端部
44eが当接する枠体42の内側である。
【0036】図9は、図8のA−A断面図で、目地部4
4の端部44eを上下に切欠き緊張金具48を螺着して
切欠き部kの上下間を接着して一体化し、打設中及び剥
離時の変形を防止すると共に、振動の伝播が減衰しない
よう締め付けボルトboにより緊張して枠体42へ装着
した状態を示し、図中二点鎖線で示す型枠80に外嵌可
能に構成している。上記のように構成すれば、前記スト
ライブ紋様44aの目地形成部材40Aを容易に造り得
る。
【0037】また、図10に示すチェック紋様44bの
目地成形部材40Bは、前記型枠80または80L等の
上部82に外嵌可能な枠体42を設け、該枠体42に引
き出し線で示す断面形状に成形したゴム・合成ゴム・ウ
レタン樹脂44S等(ゴム硬度60乃至80の)材質の
目地型44の交差部を互いに切欠いて接着し、夫夫の端
部44eを前記同様に内設した羽子板状の緊張金具48
により緊張して固着し、枠体42に係合穴49を穿設し
後述する押圧クランプ(図16参照)により型枠上部8
2に外嵌して装着した場合、枠体内面が型枠内面と同一
面上になるよう構成している。なお、符号42iは端部
44eが当接する枠体42の内側である。
【0038】図11は、図10のB−B断面図で、目地
部44の端部44eを上下に切欠き緊張金具48を螺着
して切欠き部kの上下間を接着して一体化し、打設中及
び剥離時の変形を防止すると共に、振動の伝播が減衰し
ないよう締め付けボルトboにより緊張して枠体42へ
装着した状態を示し、図中二点鎖線で示す型枠80に外
嵌可能に構成している。以上、前記ゴム・合成ゴム・ウ
レタン樹脂等44S等の目地部44を枠体42へ緊張し
て装着する一例を示したが、上記のように構成すれば、
前記チェック紋様44bの目地形成部材40Bを容易に
造り得る。
【0039】図12は、本発明のコンクリート製品の表
面処理方法に使用する製造用型枠の目地成形部材の別の
実施例の部分断面図(ゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等
44S等の目地部44を枠体42へ緊張して装着する別
の実施例)で、枠体42をその上部において下枠体42
と上枠体41に分割しその両枠体間に目地部44の切欠
いた端部を挿通可能な溝部42chと41chを穿設し
両溝部間に緊張した目地部44をボルトboの締め付け
により挟持可能にしたもので、ボルトboの締め付けに
より端部44eは充分繋着され、目地部44全体に所定
の張力を付与することができ、前記図9,図11に示し
たものと同様に作用する。なお、挟持部(鎖線で示す両
溝部42chと41ch内)は接着するのがより好まし
い。
【0040】図13は、本発明のコンクリート製品の表
面処理方法に使用する製造用型枠と目地成形部材の別の
実施例(ゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等44S等の目
地部44を枠体42へ緊張して装着する別の実施例)
で、型枠80または80Lの上部に、目地部44の略下
半分が通過可能な溝部82chを所定位置に穿設した上
部材82Uを着脱可能に装着し、目地成形部材40の枠
体42に目地部44が挿通可能な目地孔43を前記溝部
82chと同位置に貫通して設け、目地部44を目地孔
43に挿通して矢符p方向に引張し挿通部を接着し(そ
の端部44eにピンpnを刺し通してもよい)緊張した
状態で固定している。
【0041】図14は、本発明のコンクリート製品の表
面処理方法に使用する製造用型枠の石積み紋様44cの
目地成形部材40Cの部分斜視図で、図15は、本発明
の目地成形部材40Cの各材質の目地部装着を示す断面
図である。以下、両図により目地成形部材40Cを含め
て各材質による目地部装着を説明する、目地成形部材4
0Cでは複雑なパターンの目地部の形状維持と目地成形
時と剥離時の延び・変形に対処するため、例えば鋼板
(フラットバー)・鋼棒等の芯材46を図示のように曲
げ加工及び分岐及び交差部xの溶接等により任意の石積
み紋様または幾何紋様等の目地形状に形成し、所要の張
力pを加えてその端部46eを図右上に示すよう枠体4
2の内側42iまたは図15右端に示す内枠体42in
に溶着またはボルトboにより固着(螺着)し、符号4
7Sに示す断面形状(中空の)のゴム・合成ゴム・ウレ
タン樹脂等(ゴム硬度60乃至80の)材質の目地部の
中心上部の鎖線部(矢符cuで示す)を切開き、分断し
た目地部47S(網目部分)を前記芯金46下側から外
嵌し分岐及び交差部Xは例えば加硫ゴム・ウレタン樹脂
系の注型用樹脂等で滑らかに連続するよう接着または整
形して設けている。なお、図14の符号49は後述する
押圧クランプとの係合穴、ebは吊り金具である。
【0042】また、図15記載の断面形状に切削した鋼
材または引抜鋼材・それらを表面硬化したもの・硬質メ
ッキしたもの等硬質素材の目地部44Hを使用して、下
部に示すよう内枠体42in(または枠体42)に挿通
して押しボルトbpによる固着または端部44Heの螺
刻部bbを螺着しても、任意の石積み紋様または幾何紋
様等の目地成形部材40Cまたは前記目地成形部材40
A,40B等を容易に造り得る。
【0043】図16は、本発明の製造用型枠の押圧クラ
ンプの説明図で、型枠内に打設し振動力により流動化し
た生コンクリート100中に目地部44を円滑に沈下陥
没させるため、型枠80,80L等に揺動自在に枢着し
た筒状体72内にスプリング73の弾発力により下方へ
付勢される軸杆74と、軸杆74の上部に操作用ハンド
ル75と下方へ向かう押圧ピン76を連設した押圧クラ
ンプ70を構成し、前記目地成形部材40の上部に穿設
した係合穴49と押圧ピン76を係合可能にしている。
右の図は目地部44が没入して降下(矢符d)した目地
成形部材40を示す図で、脱型時には操作ハンドル75
を引き上げ(矢符u)右へ回転すれば目地成形部材40
が開放可能となる。なお、請求項に係る最初から目地
成形部材40を装着してするコンクリート製品の表面処
理方法の場合は、目地成形部材40と該型枠80間に図
示しない既知のクランプまたはフックとスプリング等に
より最初の工程から目地成形部材40を降下位置(右図
参照)に装着してもよい。
【0044】図17は、本発明の振動手段を載置した目
地成形部材の説明図で、製造用型枠80に装着した目地
成形部材40の目地部42全体に振動力を伝播させて、
目地部周辺の流動化を促進し目地部を円滑に(抵抗を少
なくし短時間で)所要深さ埋没させるために、目地成形
部材40の枠体42上に橋架した剛性を有する橋架部5
2上の取付部53に、電動または空気圧による振動機5
0を設置し、前記各種パターン(紋様)の目地部44等
全体に振動力が伝播可能に構成する。また、複雑なパタ
ーンの目地部に振動力の伝達が不充分な場合は、前記取
付部53または橋架部52と該当目地部間に共振作用を
伴わない断面形状・寸法の剛性を有する鋼棒・鋼管等の
伝達棒55を固着し、不足部位に振動力の伝搬を補助し
てもよい。
【0045】図18は、本発明のコンクリート製品の表
面処理方法に使用する防滴幕の説明図で、コンクリート
製品の表面処理方法の実施中に、蒸気養生中結露水の滴
下による表面の瘢痕等損傷を防止するため、結露水を外
部に滴下させるため内面にシリコン樹脂・弗素樹脂加工
等をした撥水作用のあるポリカボネード等耐熱性の合成
樹脂・金属等波板の防滴膜90を、好ましくは15゜以
上の勾配θを付けて目地成形部材40または製造用型枠
の上面に挿着した製造用型枠80,80Lを設ける。こ
のように構成すれば結露水deが前記防滴幕90の内面
に付着したまま勾配に従い伝い落ち、製品表面上への滴
下を避け高品質のコンクリート製品ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明のコンクリート製品の表面処理方
法を適用すれば、生コンクリートの上面から自然石・人
造石等の細粒を散布し、高価な紋様型を使用することな
く前面壁部に自然石風の質感と各種紋様を表した、平板
ブロック・L型擁壁ブロックを短時間で容易に造ること
ができ、細粒の散布状態を目視しながら作業できるので
熟練者を要せず、結合材塗付前の清掃時の強弱の度合い
により自然な凹凸、微妙な凹凸の表現が可能で、製品表
面に斑・瘢痕等がなく耐久性のある高品質なコンクリー
ト製品が得られる効果がある。
【0047】本発明の製造用型枠は、平打ちで打設する
ため製造用型枠の構造が簡単で、目地成形部材は紋様型
に比較して短時間で造れ、需要に応じて複雑な石積み紋
様・幾何紋様等の自然石風の高品質なコンクリート製品
を安価で提供することができ、前記コンクリート製品の
表面処理方法の効果を遺憾なく発揮して、設備投資の低
減と生産効率が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例1の概略図。
【図2】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例1の工程説明図。
【図3】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例2の概略図。
【図4】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例2の工程説明図。
【図5】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例2の概略図。
【図6】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
の実施例2の工程説明図。
【図7】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
に使用する製造用型枠の説明図。
【図8】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方法
に使用する製造用型枠の目地成形部材の斜視図。
【図9】は、図8のA−A断面図。
【図10】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方
法に使用する製造用型枠の目地成形部材の斜視図。
【図11】は、図10のA−A断面図。
【図12】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方
法に使用する製造用型枠の目地成形部材の別の実施例の
部分断面図。
【図13】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方
法に使用する製造用型枠と目地成形部材の別の実施例の
部分断面図。
【図14】は、本発明のコンクリート製品の表面処理方
法に使用する製造用型枠の石積み紋様の目地成形部材の
部分斜視図。
【図15】は、本発明の目地成形部材の目地部装着を示
す断面図。
【図16】は、本発明の製造用型枠の押圧クランプの説
明図。
【図17】は、本発明の振動手段を載置した目地成形部
材の説明図。
【図18】は、本発明の表面処理方法に使用する防滴幕
の説明図。
【符号の説明】
B─コンクリート製品(平板ブロック) BL─コンクリート製品(L型擁壁ブロック) b4─目地溝 SR─蒸気養生室 40─目地成形部材 40A─ストライブ紋様の目地成形部材 40B─チェック紋様の目地成形部材 40C─石積み紋様の目地成形部材 42─枠体 42i─枠体の内側 42in─内枠体 44─目地部 44a,44b,44c─ストライブ・チェック・石積
み紋様等のパターン 44e─目地部の端部 44H─硬質素材の目地部 44S─ゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂等の目地部 46─芯材(硬質素材の) 47S─芯材46を内設したゴム・合成ゴム・ウレタン
樹脂等の目地部 50─振動機(起振手段) 70─押圧クランプ 80─製造用型枠(平板ブロック用の) 80L─製造用型枠(L型擁壁ブロック用の) 82─製造用型枠の上部 90─防滴幕 100─生コンクリート 101─打設した生コンクリートの上面 120─自然石・人造石等の細粒 140─結合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/06 B28B 7/16 B28B 7/34

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面から打設してその表面を任意の自然
    石風に仕上げるコンクリート製品の表面処理方法におい
    て、 任意紋様状の目地型(44)を枠体(42)に張着して設けた目
    地成形部材(40)を、上部(82)に着脱可能な任意形状の平
    打ち用の製造用型枠(80)を用い、 製造用型枠(80)上面から生コンクリート(100) を所定深
    さまで打設し振動を加えて締め固め生コンクリート上面
    (101) を略水平にする工程と、 その直後、前記目地成形部材(40)を装着し更に振動を加
    えて目地成形部材(40)の目地型(44)を所定深さ埋没させ
    る工程と、 その後、上部から0.3 mm乃至15.00mm 径の自然石・人造
    石またはそれらと混合したガラス等の細粒(120) を所定
    厚さ散布する工程と、 次に、60℃乃至80℃の蒸気中で所定時間養生する工程
    と、 所定時間の養生後前記目地成形部材(40)を取り外し、製
    造用型枠(80)を開放して製品を脱型する工程と、 脱型した製品表面を清掃した後、表面上から結合材(14
    0) を塗付する工程を含む、ことを特徴とするコンクリ
    ート製品の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 上面から打設してその表面を任意の自然
    石風に仕上げるコンクリート製品の表面処理方法におい
    て、 任意紋様状の目地型(44)を枠体(42)に張着して設けた目
    地成形部材(40)を、上部(82)に着脱可能な任意形状の平
    打ち用の製造用型枠(80)を用い、 製造用型枠(80)上部(82)に目地成形部材(40)を装着し目
    地成形部材(40)の上部から生コンクリート(100) を所定
    深さまで打設し振動を加えて締め固め生コンクリート上
    面(101) を略水平にする工程と、 その後、生コンクリート上面(101) 上に0.3 mm乃至15.0
    0mm 径の自然石・人造石またはそれらと混合したガラス
    等の細粒(120) を所定厚さ散布する工程と、 次に、60℃乃至80℃の蒸気中で所定時間養生する工程
    と、 所定時間の養生後前記目地成形部材(40)を取り外し、製
    造用型枠(80)を開放して製品を脱型する工程と、 脱型した製品表面を清掃した後、表面上から結合材(14
    0) を塗付する工程を含む、ことを特徴とするコンクリ
    ート製品の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記目地成形部材(40)が、任意断面形状
    のゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂の目地型(44S) 、また
    は形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材(46)を内設したゴ
    ム・合成ゴム・ウレタン樹脂の目地型(47S) を任意紋様
    状に設け、緊張して枠体(42)に装着した目地成形部材(4
    0)である、ことを特徴とする請求項1または2記載のコ
    ンクリート製品の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記目地成形部材(40)が、任意断面形状
    の金属棒・硬質処理した金属棒等の目地型(44H) を任意
    紋様状に設け、緊張して枠体(42)に装着した目地成形部
    材(40)である、ことを特徴とする請求項1または2記載
    のコンクリート製品の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 前記コンクリート製品の表面処理方法に
    用いる目地成形部材(40)が、起振手段(50)を載置した目
    地成形部材(40)である、ことを特徴とする請求項1乃至
    何れか1項記載のコンクリート製品の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 前記コンクリート製品の表面処理方法
    が、蒸気養生の前に蒸気養生中の結露水の滴下を防止す
    るため所要の勾配を付けた防滴膜(90)を、製造用型枠(8
    0)または目地成形部材(40)上部に装着する工程を挿入し
    た、ことを特徴とする請求項1乃至何れか1項記載の
    コンクリート製品の表面処理方法。
  7. 【請求項7】 コンクリート製品の表面処理に用いる製
    造用型枠が、任意紋様状の目地型(44)を枠体(42)に張着
    して設けた目地成形部材(40)を、上部(82)に着脱可能な
    任意形状の平打ち用の製造用型枠(80)を、上部(82)に着
    脱自在に装着した平打ち可能な任意形状の平打ち用の製
    造用型枠(80)である、ことを特徴とするコンクリート製
    品の表面処理用の製造用型枠。
  8. 【請求項8】 前記目地成形部材(40)が、任意断面形状
    のゴム・合成ゴム・ウレタン樹脂の目地型(44S) 、また
    は形状維持可能な鋼板・鋼棒等の芯材(46)を内設したゴ
    ム・合成ゴム・ウレタン樹脂の目地型(47S) を任意紋様
    状に設け、緊張して枠体(42)に装着した目地成形部材(4
    0)である、ことを特徴とする請求項7記載のコンクリー
    ト製品の表面処理用の製造用型枠。
  9. 【請求項9】 前記目地成形部材(40)が、任意断面形状
    の金属棒・硬質処理した金属棒等の目地型(44H) を任意
    紋様状に設け、緊張して枠体(42)に装着した目地成形部
    材(40)である、ことを特徴とする請求項記載のコンク
    リート製品の表面処理用の製造用型枠。
  10. 【請求項10】 前記目地成形部材(40)が、起振手段(5
    0)を載置した目地成形部材(40)である、ことを特徴とす
    る請求項7乃至9何れか1項記載のコンクリート製品の
    表面処理用の製造用型枠。
  11. 【請求項11】 前記コンクリート製品の表面処理用の
    製造用型枠(80)または目地成形部材(40)上部に、蒸気養
    生中の結露水の滴下を防止するため所要の勾配を付けた
    防滴膜(90)を装着可能に設けた、ことを特徴とする請求
    7乃至10何れか1項記載のコンクリート製品の表面
    処理用の製造用型枠。
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