JP3310024B2 - 変調機能付高調波発生装置 - Google Patents

変調機能付高調波発生装置

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JP3310024B2
JP3310024B2 JP25687592A JP25687592A JP3310024B2 JP 3310024 B2 JP3310024 B2 JP 3310024B2 JP 25687592 A JP25687592 A JP 25687592A JP 25687592 A JP25687592 A JP 25687592A JP 3310024 B2 JP3310024 B2 JP 3310024B2
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    • G02F1/353Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
    • G02F1/3544Particular phase matching techniques
    • G02F1/3548Quasi phase matching [QPM], e.g. using a periodic domain inverted structure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短波長光源、光変調
器、第2高調波発生素子(SHG素子)等として利用さ
れ、光ディスクドライブ、光記録、光プリンタ、光計測
等の光源として応用される変調機能付高調波発生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、短波長光源、第2高調波発生素子
(SHG素子)等として利用される導波路型の高調波発
生装置や、導波路中を伝搬する導波光を変調する光変調
器が知られている。ここで、従来の高調波発生装置とし
ては、例えば、特開平2−242236号公報等に開
示されたものが知られている。また、光変調器として
は、例えば、Appl.Phys.Lett.35(3),pp.256-258,1Au
gust 1979,等に開示されたものが知られている。
【0003】図9(a),(b)に上記従来技術の高
調波発生素子の斜視図及び平面図を示す。図9に示すよ
うに、この素子では、非線形効果を持つLiNbO3
るいはLiTaO3 のZ板からなる基板1上にドーピン
グ等により周期的的分極反転層ZD1〜ZDnが設けら
れ、さらにプロトン交換等により3次元導波路G1が設
けられている。そしてこの素子の光導波路G1の一端に
コヒーレントな光源からの入射光を結合すると、光導波
路G1中で非線形光学効果及び周期的分極反転層ZD1
〜ZDnの効果により入射した基本波に対する高調波が
発生し、光導波路G1の他端から基本波及び高調波が出
射する。
【0004】次に、図10(a),(b)に上記従来技
術の光変調器の平面図及び断面図を示す。図10に示
すように、この素子では、LiNbO3 のY板からなる
基板上にTi拡散により3次元光導波路を形成し、その
途中に導波路幅の狭い部分を設け、この狭い部分の両側
の基板表面上に光導波路に平行に1対の電極を設けてい
る。そして、この電極間に電界を印加すると、1次の電
気光学効果により、電極間に挾まれた部分の屈折率が低
下する。このため、光導波路の導波モードがカットオフ
になり、導波モード光が基板中に放射され、導波しなく
なる。このため、光導波路に導波光を励起し、導波光が
光導波路中を伝搬している状態で電極間に電圧を印加す
ると、導波光が途中で基板中に放射される。このため、
この素子は光導波路のスイッチ、変調器として作用す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】の従来技術において
は、高調波発生素子そのものには高調波の変調機能がな
く、高調波のON/OFFには基本波の光源を直接変調
する方法か、あるいは光源と高調波発生素子との間ある
いは高調波発生素子の後に光変調器を設ける必要があ
る。光源を直接変調する場合は、光源に半導体レーザを
用いる必要がある。この場合、半導体レーザは高速で直
接変調すると、モードホップ、モード競合等により発信
波長が変動したり波長幅が広がったりする。これに対し
ての高調波発生素子は、高調波の発生できる基本波の
波長の許容幅が通常数mm以下と極めて狭いため、光源
の波長変動等により高調波出力が変動してしまい、正確
な変調が不可能となり、出力も不安定となってしまう。
また、光源と高調波発生素子の間あるいは高調波発生素
子の後に光変調器を設ける方法は、新たに光変調器が必
要でコスト高となる。
【0006】また、の従来技術は通常の光導波路の光
変調器の一つである。この光変調器をの高調波発生素
子に適用した場合、周期的分極反転層があるため、分極
が反転している所とそうでない部分に同一方向の電界が
印加されるため、一方の屈折率は減少しても一方の屈折
率は逆に増加してしまうため、基板中に放射される基本
波の放射効率が悪くなってしまう問題点がある。本発明
は上記事情に鑑みてなされたものであって、従来技術で
ある周期的分極反転層を持つ疑似位相整合タイプの導波
路型高調波発生素子において高調波を高速に変調させる
ことを可能にする構造を提案し、高調波発生と変調機能
とを備えた変調機能付高調波発生装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の変調機能付高調波発生装置は、強誘電体
で非線形光学材料の−Z板または+Z板からなる基板上
に周期的分極反転層及び三次元光導波路を形成し、さら
に三次元光導波路の上部に電極を設けると共に、その両
側に櫛形状の電極を設け、その櫛形状電極の周期が分極
反転層の周期と同じで、かつ両側の櫛形状電極のうちの
一方の電極の櫛形部分が周期的分極反転層の上部に、他
方の電極の櫛形部分がそれ以外の基板上に形成されてい
ることを特徴とした高調波の変調器付の導波路型高調波
発生素子、及び基本波を発生する光源からなることを特
徴とするものである。
【0008】請求項2の変調機能付高調波発生装置で
は、上記変調機能付高調波発生装置において、導波路型
高調波発生素子の三次元光導波路の上部に設けた電極と
その両側に設けた櫛形状電極の組が複数組設けられてい
ることを特徴としている。また、請求項3の変調機能付
高調波発生装置では、強誘電体で非線形光学材料の−Z
板または+Z板からなる基板上に周期的分極反転層及び
三次元光導波路を形成し、さらに三次元光導波路の上部
に電極を設けると共に、その両側に櫛形状の電極を設
け、その櫛形状電極のピッチが、周期的分極反転層の周
期の2倍もしくはそれ以上の整数倍であり、かつ両側の
櫛形状電極のうちの一方の電極の櫛形部分が周期的分極
反転層の上部に、他方の電極の櫛形部分がそれ以外の基
板上に形成されていることを特徴とした高調波の変調器
付の導波路型高調波発生素子、及び基本波を発生する光
源からなることを特徴としている。また、請求項4の変
調機能付高調波発生装置では、請求項1もしくは請求項
2あるいは請求項3記載の変調機能付高調波発生装置に
おいて、導波路型高調波発生素子の三次元光導波路の両
側に低誘電率領域を設けたことを特徴としている。さら
に、請求項5の変調機能付高調波発生装置では、請求項
1,2,3,4のうちの何れか一つに記載の変調機能付
高調波発生装置において、導波路型高調波発生素子の基
板の底面あるいは出射端面の光導波路端面以外の部分あ
るいはその一部分を遮光することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の変調機能付高調波発生装置において
は、導波路型高調波発生素子は、強誘電体で非線形光学
材料の−Z板または+Z板からなる基板上に周期的分極
反転層及び三次元光導波路を形成し、さらに三次元光導
波路の上部に電極を設けると共に、その両側に櫛形状の
電極を設け、その櫛形状電極の周期が分極反転層の周期
と同じで(または、櫛形状電極のピッチが、周期的分極
反転層の周期の2倍もしくはそれ以上の整数倍で)、か
つ両側の櫛形状電極のうちの一方の電極の櫛形部分が周
期的分極反転層の上部に、他方の電極の櫛形部分がそれ
以外の基板上に形成されていることを特徴とし、両側の
櫛形状電極がそれぞれ周期的分極反転層とそれ以外の基
板の部分で逆の電界を印加させるような構造になってい
るため、周期的分極反転層の形成された基板に形成され
た光導波路において比較的均一に屈折率の減少あるいは
増加をさせることができるため、屈折率を減少させた場
合に導波モードをカットオフさせることができるので、
光導波路中で発生する高調波のON/OFFをさせるこ
とができ、高調波のスイッチ、変調器付発生装置として
動作することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す図であっ
て、変調機能付高調波発生装置を構成する導波路型高調
波発生素子の斜視図である。図中符号1は基板であり、
本実施例では、LiTaO3 の−Z板を用いている。そ
して、この基板1中に周期的にプロトン交換を行なった
後、基板のキュリー点近傍まで加熱して冷却することに
より周期的分極反転層2が形成されている。さらに、プ
ロトン交換法により三次元光導波路3が基板表面付近に
形成されている。さらに、三次元光導波路3の上に直線
状の電極4aが形成されている。さらに、三次元光導波
路3上の電極4aの両側にはそれぞれ櫛形の電極4b及
び4cが形成されている。ここで、両側の電極4b及び
4cの櫛形のピッチは、周期的分極反転層2と等しくな
っており、かつ電極4bと電極4cは半周期ずつピッチ
がずれるようにして電極4aを挾んで対向して配置され
ている。また、周期的分極反転層2との関係では、図1
に示すように、電極4cの櫛形の部分が周期的分極反転
層2の上部に位置し、電極4bの櫛形の部分が周期的分
極反転層2の形成されていない部分に位置するようにな
っている。
【0011】次に、図2、図3、図4を用いて本発明に
よる変調機能付高調波発生装置の動作について説明す
る。図2は変調機能付高調波発生装置の一構成例を示し
ており、基本波を発生する光源5としては半導体レーザ
を用いる。光源5からの出射光は集光レンズ6により収
束され、基板1中の光導波路3の端面に集光する。これ
により光導波路3中にTMモードに近いモードを励起す
る。この光が基本波となり光導波路3中を導波するうち
に、LiTaO3 基板の非線形性と周期的分極反転層2
により疑似位相整合された高調波の導波モードが光導波
路3中に励起されて他端から基本波と共に出射する。そ
して、これらの光は集光レンズ7によりコリメートされ
る。ここで光導波路3は、基本波の導波モードとしてT
Mモードに近いモードの最低次モードのみが導波できる
ような構造にしておかなければならない。
【0012】次に、電極4a,4b,4cの各端子を
A,B,Cとすると、B−A間には図4(b)のような
Aに対してBの方に−Vの電位差がかかるような信号を
印加し、また、C−A間には図4(a)のようなAに対
してCの方に+Vの電位差がかかるような信号を印加す
る。尚、C−A間及びB−A間にかかる電圧の位相は同
期させる必要がある。ここで、B−A間に−V,C−A
間に+Vの電位差の信号が印加された場合、電極4b−
4a間では基板1の分極反転をされていない部分に電界
が印加されるため、電気力線は図3(a)のようにな
り、光導波路3に対してほぼ分極方向に平行に電界が印
加されることになる。一方、電極4c−4a間では、基
板1中の周期的分極反転層2の部分に電界が印加される
ため、電気力線は図3(b)のようになり、光導波路3
に対してほぼ分極方向に平行に電界が印加されることに
なる。また、図3(a),(b)ともに光導波路3中の
分極方向と電気力線の方向がほぼ一致していることか
ら、この場合、光導波路3の屈折率が周期的分極反転層
2の形成されている部分及び形成されていない部分の両
方とも低下することになる。このため、光導波路3中を
伝搬する基本波の導波モードは、光導波路3の屈折率の
低下によりカットオフとなり、光導波路3中を伝搬する
ことができず、基板1中に放射されることになる。この
ため、基本波の導波モードと疑似的に位相整合して発生
している高調波のモードも発生しなくなる。このよう
に、電極4b−4a間及び電極4c−4a間に電界を印
加した場合は、高調波及び基本波が光導波路3より出射
しなくなり、印加電圧のON/OFFにより高調波の出
力を変化させられるため、光スイッチ、光変調器として
動作させることができる(ここでは、光導波路3及びそ
の周囲の基板1の部分も含めて屈折率が低下する)。
【0013】ここで、基板1としてはLiTaO
−Z板(光学軸が−Z方向に向いているもの)の他に+
Z板(光学軸が+Z方向に向いているもの)でもよい。
また、LiNbO−Z板または+Z板、及びKT
iOPO−Z板または+Z板でも全く同様に用い
ることができる。次に、周期的分極反転層2の作製法
は、LiTaO 基板の場合、プロトン交換+熱処理
の他に電子ビーム照射法が考えられる。基板がLiNb
の場合は、Ti拡散+熱処理、SiO 装荷+熱
処理、電子ビーム照射、イオン注入等の方法が考えられ
る。また基板がKTiOPO の場合は、Rb(+)イオ
ン+Ba(2+)イオンによるイオン交換による方法があ
る。次に、光導波路の作製法としては、基板がLiTa
,LiNbO の場合は、プロトン交換法、及び
Ti,Cu,Ag,Tl,Rb等の金属イオンのイオン
交換による方法等が考えられる。また、基板がKTiO
PO の場合は、Rb,Cs,Tl等のイオン交換に
より形成可能である。また、TiO 等の高屈折率材
料を基板1上に装荷する方法でも作製可能である。ま
た、光導波路3は、周期的分極反転層2に対して必ずし
も直交する必要はなく斜めでもよい。また、必ずしも直
線状でなく曲線でもよい。次に、電極4a,4b,4c
については、Ti,Ta,Al,Ni,Cr等の金属や
その他の導電性の材料を、真空蒸着、電子ビーム蒸着、
スパッタリング、CVD、メッキ、塗布、その他の方法
で薄膜状に形成した後、フォトリソグラフィーの手法で
パターン状にエッチングしたり、リフトオフ、イオンミ
ーリングその他の方法で作製できる。また、図1では、
電極4b及び4cについては櫛形の形状をしているが、
この櫛の部分の形状は、先端が半円状あるいは突起形状
等、必ずしも方形状でなくてもよい。
【0014】次に、光源5については空間的コヒーレン
スの良いものであればよく、半導体レーザの他に各種固
体,色素,気体レーザや、それらの第2高調波、和周波
等の出力が利用できる。集光レンズ6については、1枚
のレンズのみでなく組合せレンズでもよく、また、集光
ミラーや分布屈折率レンズ等も考えられる。しかし、光
源が半導体レーザの場合、光導波路3との直接結合も可
能で、この場合は集光レンズ6は必要ない。また、集光
レンズ7については高調波光のコリメーションが必要な
ければ特に必要ではない。次に、電極4aと光導波路3
の間にSiO2 ガラス等の透明な絶縁体からなるバッフ
ァ層を挾んでもよい。この場合、屈折率は基板1より小
さい必要がある。またこの場合には、電極4aによる光
導波路3中を伝搬する基本波や高調波の導波モードの吸
収損失をバッファ層が無い場合に比べて低減することが
できる。さらに、電極4b−4c、及び電極4c−4a
間に印加する電圧±Vは、同位相で印加しておけば図4
(a),(b)に示した方形波的な信号でなく、正弦波
状、三角波状、その他の形でもよい。
【0015】次に、電界の強さEz と電界Ez の印加に
より生じる屈折率の変化Δne は、近似的に次式のよう
に表わせる。 Δne≒(r33e 3Ez)/2 ここで、r33は電気光学定数、ne は異常光屈折率であ
る。LiNbO3,LiTaO3,KTiOPO4 等では
Δne は最大で1×10~3程度が得られる(尚、分極反
転層2中では、電気光学定数r33が分極反転されていな
い部分と少し異なることもある)。また、図4(a),
(b)の各電圧を、それぞれ電極4b−4a間及び電極
4c−4a間に印加することもできる。この場合、光導
波路3の屈折率は反対に増加する。このため、最初の光
導波路3を基本波の波長において最低次のTM的モード
のカットオフより少し屈折率差を小さく設定しておく
と、電極4b−4a間及び電極4c−4a間に±Vの電
圧を印加した場合、光導波路3に基本波の導波モードが
伝搬するようになり、光導波路3中でそれに疑似位相整
合した高調波が発生して光導波路3から基本波と共に出
射する。逆に電圧を印加しない場合あるいは逆の極性の
電圧を印加した場合には、基本波の導波モードは光導波
路3に対してカットオフされ、基板1中に放射されて光
導波路3中を伝搬できなくなる。このため高調波も発生
しなくなり、高調波のON/OFFが電極4b−4a間
及び電極4c−4a間の電圧の印加の仕方で可能にな
る。ここで、疑似位相整合の原理について説明する。光
導波路3の基本波の導波モードの透過屈折率をNeffF
高調波の導波モードの透過屈折率をNeffSH とすると
き、周期的分極反転層2の周期dは、 d=(m/2){λF/(NeffSH−NeffF)} (m=
1,2,3・・・) で与えられる。ここで、λF は基本波の真空中での波長
である。ただし、mが偶数の場合には、周期的分極反転
層2と基板部分との幅の比を1:1以外にする必要があ
る。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を図5を用い
て説明する。図5は変調機能付高調波発生装置を構成す
る導波路型高調波発生素子の平面図であり、図1に示し
た実施例における電極4a,4b,4cを2分割し、一
方側を10a,10b,10cの電極としたものであ
る。このような構成において、4b−4a間と10b−
10a間に同じ極性の電圧を印加するようにし、4c−
4a間及び10c−10a間に反対の極性の電圧をそれ
ぞれ別電源から印加するようにする。また、4(a,
b,c)の電極あるいは10(a,b,c)の電極の組
のどちらか一方だけに電圧を印加させて動作させてもよ
い。その他の構成、動作は図1の実施例の場合と同様で
ある。
【0017】次に、本発明のさらに別の実施例を図6を
用いて説明する。図6は変調機能付高調波発生装置を構
成する導波路型高調波発生素子の平面図であり、図1に
示した実施例における電極4b及び4cの周期を、周期
的分極反転層の周期の2倍以上の整数倍としたものであ
る。この場合、部分的には電界が印加できない所が生じ
るため、スイッチング効率は悪くなるが、電極4a,4
b,4cの長さを長くすることにより、前記各実施例と
ほぼ同様の構成、動作が可能である。
【0018】次に、本発明のさらに別の実施例を図7を
用いて説明する。図7は変調機能付高調波発生装置の概
略構成図であり、この実施例では、前述した各実施例の
導波路型高調波発生素子の基板1の底面あるいは出射側
の端面の三次元光導波路3の光出射端面を除く部分ある
いは端面の一部を遮光材料9により遮光したものであ
る。より具体的には、蒸着や塗布その他の方法で遮光材
料9を基板1の底面あるいは端面に形成したものであ
る。基板中に放射された基本波が基板の底面等で反射さ
れ基板の端面から出射した場合、光導波路端からの出射
光と混じりノイズ成分となることがあるが、上記のよう
に、基板1の底面あるいは出射側の端面の三次元光導波
路3の光出射端面を除く部分あるいは端面の一部に遮光
材料層9を設けたことにより、上記基板中に放出された
光は、遮光材料9の吸収作用と遮光作用により外部に洩
れだすことがなくなるため、装置のS/N比をより大き
くとることができる。
【0019】次に、本発明のさらに別の実施例を図8を
用いて説明する。本実施例は、前述した各実施例におい
て、電極4a,(10a)及び光導波路3の両側でかつ
両側の櫛形電極4b,4c,(10b,10c)より内
側の部分に溝9a及び9bを形成した例である。この溝
の形成法としては、エッチング、レーザアベレーショ
ン、切削、イオンミーリング等の方法が考えられる。さ
らに溝を有機物等の低誘電率材料で充填し、低誘電率領
域を形成させることもできる。尚、その他の構成、動作
については他の各実施例と同様である。また、この実施
例では、電極4a,4b,4cと基板1との間にバッフ
ァ層8a,8b,8cが設けてあるが、前述したよう
に、光導波路3の導波損失を気にしなければバッファ層
はなくても構わない。尚、各実施例において、基本波と
高調波はダイクロイックミラーやプリズム等により分離
可能であり、これらを用いて高調波のみを取り出すこと
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の変調機
能付高調波発生装置においては、導波路型高調波発生素
子は、強誘電体で非線形光学材料の−Z板または+Z板
からなる基板上に周期的分極反転層及び三次元光導波路
を形成し、さらに三次元光導波路の上部に電極を設ける
と共に、その両側に櫛形状の電極を設け、その櫛形状電
極の周期が分極反転層の周期と同じで、かつ両側の櫛形
状電極のうちの一方の電極の櫛形部分が周期的分極反転
層の上部に、他方の電極の櫛形部分がそれ以外の基板上
に形成されていることを特徴とし、両側の櫛形状電極が
それぞれ周期的分極反転層とそれ以外の基板の部分で逆
の電界を印加させるような構造になっているため、周期
的分極反転層の形成された基板に形成された光導波路に
おいて比較的均一に屈折率の減少あるいは増加をさせる
ことができるため、屈折率を減少させた場合に導波モー
ドをカットオフさせることができるので、光導波路中で
発生する高調波のON/OFFをさせることができ、高
調波のスイッチ、変調器付発生装置として動作させるこ
とができる。
【0021】請求項2の変調機能付高調波発生装置にお
いては、請求項1の装置において、導波路型高調波発生
素子の三次元光導波路の上部に設けた電極とその両側に
設けた櫛形状電極の組が複数組設けられているので、各
々の電極の組を別電源で動作させることができ、各電極
の組のインピーダンスが小さくなり、請求項1の装置に
比べてより高速に高調波の変調を行なうことができる。
【0022】請求項3の変調機能付高調波発生装置にお
いては、導波路型高調波発生素子は、強誘電体で非線形
光学材料の−Z板または+Z板からなる基板上に周期的
分極反転層及び三次元光導波路を形成し、さらに三次元
光導波路の上部に電極を設けると共に、その両側に櫛形
状の電極を設け、その櫛形状電極のピッチが、周期的分
極反転層の周期の2倍もしくはそれ以上の整数倍であ
り、かつ両側の櫛形状電極のうちの一方の電極の櫛形部
分が周期的分極反転層の上部に、他方の電極の櫛形部分
がそれ以外の基板上に形成されていることを特徴とし、
両側の櫛形状電極がそれぞれ周期的分極反転層とそれ以
外の基板の部分で逆の電界を印加させるような構造にな
っているため、請求項1と同様の効果が得られる。ま
た、三次元光導波路の両側に設けられた櫛形状電極のピ
ッチが、周期的分極反転層のピッチの2倍以上の整数倍
となっているため、周期的分極反転層のピッチが数μm
程度の場合でもこれより広いピッチで櫛形状電極を形成
するため、電極作製時の微細加工がやや楽になる。
【0023】請求項4の変調機能付高調波発生装置にお
いては、請求項1,2,3の装置において、三次元光導
波路の両側に低誘電率領域を形成しているため、両極に
より形成される電界のZ方向の成分が、低誘電率領域が
無い場合に対してより多くなるため、請求項1,2,3
の装置に比べて高調波の変調に必要な電圧を小さくする
ことができる。
【0024】請求項5の変調機能付高調波発生装置にお
いては、請求項1,2,3,4の装置において、基板の
底面あるいは出射側端面の光導波路の出射側端面以外の
部分あるいは端面の一部に遮光層を設けているため、基
板中に放射された基本波が基板の底面等で反射され基板
の端面から出射し光導波路端からの出射光と混じりノイ
ズ成分となることを遮光層による吸収作用により防ぐこ
とができ、装置のS/N比をより大きくとることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であって、変調機能
付高調波発生装置を構成する導波路型高調波発生素子の
斜視図である。
【図2】本発明による変調機能付高調波発生装置の一例
を示す概略構成図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ本発明による変調機
能付高調波発生装置の動作説明図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ本発明による変調機
能付高調波発生装置の各電極間に印加される信号の一例
を示す図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す図であって、変調機
能付高調波発生装置を構成する導波路型高調波発生素子
の平面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
変調機能付高調波発生装置を構成する導波路型高調波発
生素子の平面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
変調機能付高調波発生装置の概略構成図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
変調機能付高調波発生装置を構成する導波路型高調波発
生素子の断面図である。
【図9】従来技術の一例を示す図であって、(a)は高
調波発生素子の斜視図、(b)は高調波発生素子の平面
図である。
【図10】従来技術の別の例を示す図であって、(a)
は光変調器の平面図、(b)は光変調器の断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・周期的分極反転層 3・・・三次元光導波路 4a,10a・・・三次元導波路上の電極 4b,4c,10b,10c・・・櫛形状の電極 5・・・光源 6,7・・・集光レンズ 8a,8b,8c・・・バッファ層 9・・・遮光層(遮光材料) 9a,9b・・・溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/37 G02B 6/12 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電体で非線形光学材料の−Z板または
    +Z板からなる基板上に周期的分極反転層及び三次元光
    導波路を形成し、さらに三次元光導波路の上部に電極を
    設けると共に、その両側に櫛形状の電極を設け、その櫛
    形状電極の周期が分極反転層の周期と同じで、かつ両側
    の櫛形状電極のうちの一方の電極の櫛形部分が周期的分
    極反転層の上部に、他方の電極の櫛形部分がそれ以外の
    基板上に形成されていることを特徴とした高調波の変調
    器付の導波路型高調波発生素子、及び基本波を発生する
    光源からなることを特徴とする変調機能付高調波発生装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の変調機能付高調波発生装置
    において、導波路型高調波発生素子の三次元光導波路の
    上部に設けた電極とその両側に設けた櫛形状電極の組が
    複数組設けられていることを特徴とする変調機能付高調
    波発生装置。
  3. 【請求項3】強誘電体で非線形光学材料の−Z板または
    +Z板からなる基板上に周期的分極反転層及び三次元光
    導波路を形成し、さらに三次元光導波路の上部に電極を
    設けると共に、その両側に櫛形状の電極を設け、その櫛
    形状電極のピッチが、周期的分極反転層の周期の2倍も
    しくはそれ以上の整数倍であり、かつ両側の櫛形状電極
    のうちの一方の電極の櫛形部分が周期的分極反転層の上
    部に、他方の電極の櫛形部分がそれ以外の基板上に形成
    されていることを特徴とした高調波の変調器付の導波路
    型高調波発生素子、及び基本波を発生する光源からなる
    ことを特徴とする変調機能付高調波発生装置。
  4. 【請求項4】請求項1もしくは請求項2あるいは請求項
    3記載の変調機能付高調波発生装置において、導波路型
    高調波発生素子の三次元光導波路の両側に低誘電率領域
    を設けたことを特徴とする変調機能付高調波発生装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3,4のうちの何れか一つ
    に記載の変調機能付高調波発生装置において、導波路型
    高調波発生素子の基板の底面あるいは出射端面の光導波
    路端面以外の部分あるいはその一部分を遮光することを
    特徴とする変調機能付高調波発生装置。
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