JP3309581B2 - ペロブスカイト型酸化膜のドライエッチング方法 - Google Patents

ペロブスカイト型酸化膜のドライエッチング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペロブスカイト型酸化
物薄膜のドライエッチング方法に関し、特に、ペロブス
カイト型酸化物薄膜を微細且つ高速に異方性加工する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリーの記憶容量の増加に伴
い、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DR
AM)においては、電荷蓄積用キャパシタとして強誘電
体薄膜や高誘電率常誘電体薄膜の高い誘電率を用いるこ
とが検討されている。また、不揮発性集積メモリに強誘
電体薄膜のヒステリシスを利用する研究も行われてい
る。このため、このようなメモリー素子に適用可能な誘
電体薄膜の材料の開発が進められている。
【0003】例えば、ペロブスカイト型酸化物薄膜の一
種であるPZT(PbZrTiO)薄膜は、外部から
の電界を加えることによって内部分極を発生し、外部か
らの電界が遮断されても分極を維持する、即ち、外部電
界に対するヒステリシス効果を有する強誘電体であり、
さらに、高い誘電率も有している材料である。このた
め、上述のメモリー素子への適用が期待され、成膜方法
についても様々な検討がなされている。
【0004】PZT薄膜をパターニングするためのエッ
チング方法としては、例えばArガスを導入しながら減
圧下で放電させて、加速したArイオンにて、PZT
薄膜をスパッタエッチングする方法が用いられている。
これは、通常のドライエッチングで用いられるハロゲン
ガスをエッチングガスとして使用すると、PZT薄膜を
構成する金属原子とハロゲンとからなる化合物の蒸気圧
が低いために、エッチングが進行しにくいからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような物理的作
用を利用したスパッタエッチングにおいては、被エッチ
ング材であるPZT薄膜とマスク材であるフォトレジス
ト塗膜との選択比を確保することが困難である。また、
エッチングされたPZT薄膜の成分が再付着して寸法変
換差が大きくなってしまう等、微細加工が難しいという
問題を有している。
【0006】これらの問題を解決するべく、特開平5−
102093号公報にて、エッチングガスとしてH
スとアセチルアセトンガスを用い、Pb,Zr,Tiと
アセチルアセトンとの錯体を形成させる方法が提案され
ている。ここで形成される錯体の蒸気圧もそれほど高い
ものではないこと、側壁保護効果が小さいことから、こ
の方法によってもPZT薄膜の高速異方性エッチングを
達成することは困難であると予想される。
【0007】なお、PZT薄膜以外のペロブスカイト型
酸化物薄膜においても、PZT薄膜と同様、ドライエッ
チング方法の確立が望まれている。
【0008】そこで、本発明はかかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、微細且つ高速に異方性エッチ
ングが行えるペロブスカイト型酸化物薄膜のドライエッ
チング方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るペロブスカ
イト型酸化物薄膜のドライエッチング方法は、上述の目
的を達成するために提案されたものであり、エッチング
ガスとして、テトラエトキシシランガスを用いるように
したものである。
【0010】本発明を適用してドライエッチングされる
ペロブスカイト型酸化物薄膜としては、PZT薄膜が代
表的であるが、PLZT(PbLaZrTiO)薄膜
や、チタン酸バリウム(BaTiO)薄膜、チタン酸
ストロンチウム(SrTiO)薄膜、チタン酸鉛(P
bTiO3)薄膜、チタン酸ビスマス(BiTi
12)薄膜等の強誘電体薄膜が挙げられる。
【0011】ところで、本発明にて用いられるエッチン
グ装置としては、特に限定されないが、平行平板型プラ
ズマエッチング装置、マグネトロン型反応性イオンエッ
チング装置、有磁場マイクロ波プラズマエッチング(E
CRプラズマエッチング)装置、誘導結合プラズマエッ
チング装置、ヘリコン波プラズマエッチング装置、TC
Pエッチング装置が挙げられる。
【0012】
【作用】本発明は、エッチングガスとして分子内にSi
原子を有するテトラエトキシシランを用いことにより、
エッチング時に側壁保護膜を形成しやすく、高速異方性
エッチングが行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るペロブスカイト型酸化物
薄膜であるPZT薄膜のドライエッチング方法を具体的
な実施例を用いて説明する。
【0014】ここで、PZT薄膜のドライエッチングに
用いたECRプラズマエッチング装置について説明す
る。このECRプラズマエッチング装置は、図1に示さ
れるように、マグネトロン1にて発生させたマイクロ波
を導波管2を通過させて石英ベルジャ3内に導入し、こ
のマイクロ波の電場と垂直方向の磁場をソレノイドコイ
ル4により発生させることにより、いわゆるECR放電
を生じさせて、高密度プラズマを得るものである。
【0015】石英ベルジャ3内にはウェハ5を載置する
サセプタ6、エッチングガスを導入するガス導入管8、
排気口9が設けられている。なお、サセプタ6はRF電
源12に接続されて、ウェハ5にRFバイアスが印加で
きるようになされていると共に、その内部にヒータ7が
設けられ、ウェハ5の温度を調整可能としている。サセ
プタ6内には、超音波発振器11に接続された超音波振
動子10が埋設されており、成膜時にウェハ5に超音波
の印加が可能とである。なお、超音波発振器11には図
示しないスイッチが設けられ、該スイッチのオン/オフ
によって超音波の供給の開始/停止が制御できる。
【0016】本発明の実施例の説明に先立って、本発明
に先行する例を説明する。
【0017】本発明の先行例は、上述のECRプラズマ
エッチング装置を用い、ウェハ5に超音波を印加しなが
ら、該ウェハ5上にPZT薄膜のエッチングを行う方法
である。
【0018】この方法は、図2に示すように、まず、基
板21上にPZT薄膜22が成膜されたウェハ5に所望
形状のフォトレジスト・パターン23を形成した。な
お、PZT薄膜は通常のマルチターゲットを用いた反応
性スパッタリング法によって約50nm厚に成膜し、フ
ォトレジスト・パターン23はフォトレジスト塗膜を通
常のフォトリソグラフィおよび現像処理によってパター
ニングした。
【0019】そして、ECRプラズマエッチング装置を
用いてウェハ5に超音波を印加しながら、PZT薄膜2
2のドライエッチングを行った。なお、このドライエッ
チングは、エッチングガスとしてアセチルアセトンCH
COCHCOCHを用い、以下の条件にて行っ
た。 ドライエッチング条件 導入ガス : CHCOCHCOCH 流量30sccm マイクロ波 : 850W(2.45GHz) RFバイアス電力 : 30W(13.56MHz) ウェハ温度 : 80℃ 反応室圧力 : 1.33Pa 超音波周波数 : 50kHz これにより、図3に示されるように、フォトレジスト・
パターン23にてマスクされていない領域のPZT薄膜
22の高速異方性エッチングがなされ、PZT薄膜22
が所望形状にパターニングされた。
【0020】なお、高速エッチングが達成されたのは、
比較的高い温度にてエッチングを行ったことに加えて、
ウェハ5への超音波の印加を行ったため、PZT薄膜2
2を構成するPb,Zr,Tiが、それぞれアセチルア
セトンとの錯体を形成しやすくなったことによる。ま
た、異方性が達成されたのは、ウェハ5への超音波の印
加によって、アセチルアセトンガスの分解成分が堆積し
図示しない側壁保護膜が形成される働きが促進されたた
めであると考えられる。
【0021】その後、100℃にてアッシングを行うこ
とにより、フォトレジスト・パターン23を除去したと
ころ、パターン側壁に堆積した側壁保護膜も除去でき
た。
【0022】実施例1 本発明は、エッチングガスにテトラエトキシシランSi
(OCを用いた。
【0023】具体的には、上述した先行例と同様にし
て、PZT薄膜22上にフォトレジスト・パターン23
が形成されたウェハ5を用意し、以下の条件でPZT薄
膜22のドライエッチングを行った。 ドライエッチング条件 導入ガス : Si(OC 流量30sccm マイクロ波 : 850W(2.45GHz) RFバイアス電力 : 30W(13.56MHz) ウェハ温度 : 50℃ 反応室圧力 : 1.33Pa 超音波周波数 : 50kHz これにより、フォトレジスト・パターン23にてマスク
されていない領域のPZT薄膜22の高速異方性エッチ
ングがなされ、PZT薄膜22が所望形状にパターニン
グされた。
【0024】なお、高速エッチングが達成されたのは、
エッチングガスとしてエトキシ基を有するテトラエトキ
シシランを用いたため、PZT薄膜22を構成するP
b,Zr,Tiが、それぞれM(OC2 H5 )x (Mは
金属原子)なる蒸気圧の高い化合物となったことによ
る。また、高い異方性が確保できたのは、比較的低温で
のエッチングが行えたため、イオンの照射がないところ
では、テトラエトキシシランの分解成分としてC成分の
みならず、Si成分もが堆積し、側壁保護膜を形成した
からである。
【0025】その後、100℃にてアッシングを行うこ
とにより、フォトレジスト・パターン23を除去し、パ
ターン側壁に堆積した側壁保護膜はライトエッチングに
よって十分に除去した。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
を適用すると、ペロブスカイト型酸化物薄膜の高速異方
性エッチングが可能となる。また、マスク材との選択比
も確保でき、寸法変換差も小さく抑えられる。このた
め、ペロブスカイト型酸化物薄膜の加工の信頼性を向上
させることができ、超高集積メモリ素子にペロブスカイ
ト型酸化物よりなる強誘電体薄膜を適用することも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるECRプラズマエッチング
装置の一構成例を示す模式図である。
【図2】本発明に係るドライエッチングが適用されるウ
ェハを示す断面模式図である。
【図3】図2に示すウェハに対してドライエッチングが
なされた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン、 2 導波管、 3 石英ベルジ
ャ、 4 ソレノイドコイル、 5 ウェハ、 6 サ
セプタ、 7 ヒータ、 8 ガス導入管、 9排気
口、 10 超音波振動子、 11 超音波発振器、
12 RF電源、21 基板、 22 PZT薄膜、
23 フォトレジスト・パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/822 H01L 21/8242

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング装置内に所定のエッチングガ
    スを導入しながら、基板上のペロブスカイト型酸化物薄
    膜のドライエッチングを行うに際し、 前記エッチングガスとして、テトラエトキシシランガス
    を用いることを特徴とするペロブスカイト型酸化物薄膜
    のドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記ペロブスカイト型酸化物薄膜が、P
    ZT薄膜であることを特徴とする請求項1記載のペロブ
    スカイト型酸化物薄膜のドライエッチング方法。
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