JP3309167B2 - 結晶性ポリオレフィン組成物 - Google Patents
結晶性ポリオレフィン組成物Info
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Description
品が得られる結晶性ポリオレフィン組成物に関する。さ
らに詳しくは、結晶性ポリオレフィンに特定構造を有す
る環状リン化合物および特定のマグネシウム化合物をそ
れぞれ特定量配合してなる耐衝撃性に優れた成形品が得
られる結晶性ポリオレフィン組成物に関する。
安価でかつ優れた機械的性質を有するので、射出成形
品、中空成形品、フィルム、シート、繊維など各種の成
形品の製造に用いられている。しかしながら各種の具体
的用途によっては、機械的性質が充分とはいえない場合
があり、その具体的用途の拡大に制限を受けるという問
題がある。とりわけ耐衝撃性に関しては充分とはいえ
ず、結晶性ポリオレフィンの使用上、具体的用途に制限
を受ける場合があるという欠点がある。このため、本発
明者は剛性および低温における耐衝撃性を改善した成形
品が得られるポリオレフィン組成物すなわちポリオレフ
ィンに特定構造を有する環状リン化合物の特定量を配合
してなる組成物を先に提案(特開昭60-181146号公報)
し、また該公報には金属石鹸類などの分散剤もしくは中
和剤または無機充填剤として水酸化マグネシウムを該ポ
リオレフィン組成物に併用できることが記載されてい
る。また、本発明者は結晶性ポリオレフィンに特定の構
造を有する環状リン化合物および特定のリチウム塩をそ
れぞれ特定量配合してなる剛性および耐熱剛性に優れた
成形品が得られる結晶性ポリオレフィン組成物を先に提
案(特開平4-1244号公報)し、該公報にはさらに水酸化
マグネシウムおよび酸化マグネシウムなどの無機充填剤
を結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜25重
量部併用した組成物が記載されている。
開昭60−181146号公報に提案したポリオレフィン組成物
から得られる成形品の耐衝撃性は、かなり改善はされる
もののいまだ充分満足できるものではない。さらに該公
報の実施例には金属石鹸類としてステアリン酸カルシウ
ムを併用した例はあるものの、脂肪酸マグネシウムを該
ポリオレフィン組成物に併用することによってポリオレ
フィン組成物から得られる成形品の耐衝撃性を改善させ
ることについては、なんら記載も示唆もない。そして、
該公報には無機充填剤として水酸化マグネシウムを該ポ
リオレフィン組成物に併用できるとのいわゆる1行記載
はあるものの具体的な配合量の記載はなく、しかも水酸
化マグネシウムをポリオレフィン100重量部に対して、
0.01〜1重量部併用することによって、得られる成形品
の耐衝撃性を改善させることは、なんら記載も示唆もな
い。また、前記特開平4−1244号公報に提案した水酸化
マグネシウムもしくは酸化マグネシウムを併用した結晶
性ポリオレフィン組成物から得られる成形品の剛性およ
び耐熱剛性は優れているものの耐衝撃性はほとんど改善
されない。しかも、該公報には該結晶性ポリオレフィン
組成物においてリチウム塩を実質的に配合しない組成物
を成形したときに、得られる成形品の耐衝撃性が改善さ
れることについては、なんら記載も示唆もない。
に関する上述の問題点を解決した組成物すなわち耐衝撃
性の改善された結晶性ポリオレフィン組成物を得るべく
鋭意研究した。その結果、結晶性ポリオレフィンに特定
構造を有する環状リン化合物および特定のマグネシウム
化合物をそれぞれ特定量配合してなる組成物が、耐衝撃
性を改善した成形品を与える組成物になることを見い出
し、この知見に基づき本発明を完成した。以上の記述か
ら明らかなように、本発明の目的は成形品としたときの
該成形品の耐衝撃性が改善される結晶性ポリオレフィン
組成物を提供することである。
する。結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、下記
化4で示される環状リン化合物(以下、化合物Aとい
う。)および下記〜から選ばれた1種または2種以
上のマグネシウム化合物(以下、化合物Bという。)を
それぞれ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフ
ィン組成物。 脂肪酸マグネシウム 脂肪族リン酸マグネシウム 酸化マグネシウム 水酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 下記化5で示される環状リン化合物のマグネシウム塩 下記化6で示されるマグネシウムフォスフィネート系
化合物
リーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールア
リーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞ
れ示す。)
ては、エチレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、
4-メチル-ペンテン-1、ヘキセン-1、オクテン-1などの
α-オレフィンの結晶性単独重合体、これら2種以上の
α-オレフィンの結晶性もしくは低結晶性ランダム共重
合体または結晶性ブロック共重合体、上述のα-オレフ
ィンと酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重
合体、該共重合体のケン化物、これらα-オレフィンと
不飽和シラン化合物との共重合体、これらα-オレフィ
ンと不飽和カルボン酸もしくはその無水物との共重合
体、該共重合体と金属イオン化合物との反応生成物、上
述のα-オレフィンの結晶性単独重合体、結晶性もしく
は低結晶性ランダム共重合体または結晶性ブロック共重
合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した
変性ポリオレフィン、上述のα-オレフィンの結晶性単
独重合体、結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体ま
たは結晶性ブロック共重合体を不飽和シラン化合物で変
性したシラン変性ポリオレフィンなどを例示することが
でき、これら結晶性ポリオレフィンの単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の結晶性ポリオレフィンを混合して
用いることもできる。
合成ゴム(たとえば非晶性エチレン-プロピレンランダ
ム共重合体、非晶性エチレン-プロピレン-非共役ジエン
3元共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ
クロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン、フッ素ゴム、スチレン-ブタジエン系ゴム、アク
リロニトリル-ブタジエン系ゴム、スチレン-ブタジエン
-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソプレン-ス
チレンブロック共重合体、スチレン-エチレン-ブチレン
-スチレンブロック共重合体、スチレン-プロピレン-ブ
チレン-スチレンブロック共重合体など)または熱可塑
性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチレン-アクリ
ロニトリル共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-ス
チレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素樹脂、石油
樹脂(たとえばC5系石油樹脂、水添C5系石油樹脂、C
9系石油樹脂、水添C9系石油樹脂、C5-C9共重合石油
樹脂、水添C5-C9共重合石油樹脂、酸変性C9系石油樹
脂など)、DCPD樹脂(たとえばシクロペンタジエン
系石油樹脂、水添シクロペンタジエン系石油樹脂、シク
ロペンタジエン-C5共重合石油樹脂、水添シクロペンタ
ジエン-C5共重合石油樹脂、シクロペンタジエン-C9共
重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン-C9共重合石油
樹脂、シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油樹脂、水
添シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油樹脂などの軟
化点80〜200℃のDCPD樹脂)などを混合して用いる
こともできる。結晶性プロピレン単独重合体、プロピレ
ン成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレン共重合
体であって、結晶性エチレン-プロピレンランダム共重
合体、結晶性プロピレン-ブテン-1ランダム共重合体、
結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合体、
結晶性プロピレン-ヘキセン-ブテン-1 3元共重合体お
よびこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用いられ
る。
-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、1-メチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、2-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、7-
メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-メチル-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジメチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2,6,8-トリメチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
8-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジエチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリエチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、2-i-プロピル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6-i-プロピル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、8-i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10
-オキサイド、6,8-ジ-i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2,6,8-トリ-i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,
10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、2-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、
-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1,8-
ジ-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-ト
リ-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、8-t-ブチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、1,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,
10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、2,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2,7-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-t-アミ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-t-アミル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-t-アミル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2-t-オクチル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、8-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6,8-ジ-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,
6,8-トリ-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-シ
クロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-
シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,
8-トリ-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-
9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、8-ベンジル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6,8-ジ-ベンジル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-ベンジル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2-(α-メチルベンジル)-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6-(α-メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、8-(α-メチル
ベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ(α-メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ(α,α-
ジメチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-t-ブチル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-ベンジル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-シクロヘキシル-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-ベンジル-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-8-シクロヘ
キシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-8
-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-
ブチル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
シクロヘキシル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,6-ジ-t-ブチル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイドおよび2,6-ジシクロヘキシル-8-ベンジ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドなどを例示でき、特
に10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイドが好ましい。これら化
合物Aの単独使用はもちろんのこと2種以上の化合物A
を併用することもできる。該化合物Aの配合割合は、結
晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1重量
部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。0.01重量部未
満の配合割合では耐衝撃性の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の耐
衝撃性の改善効果が期待できず実際的でないばかりでな
くまた不経済である。
酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、n-酪酸マ
グネシウム、i-酪酸マグネシウム、n-吉草酸マグネシウ
ム、i-吉草酸マグネシウム、n-ヘキサン酸マグネシウ
ム、n-オクタン酸マグネシウム、2-エチルヘキサン酸マ
グネシウム、デカン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネ
シウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリストレイン酸
マグネシウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミトレ
イン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレ
イン酸マグネシウム、リノール酸マグネシウム、リノレ
ン酸マグネシウム、アラキン酸マグネシウム、ベヘン酸
マグネシウム、エルカ酸マグネシウム、リグノセリン酸
マグネシウム、セロチン酸マグネシウム、モンタン酸マ
グネシウム、メリシン酸マグネシウム、12-ヒドロキシ
オクタデカン酸マグネシウム、リシノール酸マグネシウ
ム、セレブロン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)ヘキシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)オクチルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)2-エチルヘキシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジ
ミックスド)デシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミ
ックスド)ラウリルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミ
ックスド)ミリスチルリン酸マグネシウム、(モノ,ジ
ミックスド)パルミチルリン酸マグネシウム、(モノ,
ジミックスド)ステアリルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)オレイルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)リノールリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)リノリルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)ドコシルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)エルシルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)テトラコシルリン酸マグネシウム、
(モノ,ジミックスド)ヘキサコシルリン酸マグネシウ
ム、(モノ,ジミックスド)オクタコシルリン酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1-メチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、2-メチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、7-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ
メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリメ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2-エチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6-エチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、8-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、6,8-ジエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2,6,8-トリエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-
i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-i-プロ
ピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、8-i-プロピル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-i-プロピル-10
-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-i-プロピル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、
-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-s-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1,8-ジ-s-ブ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-s-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-ブチル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10
-オキサイド、1,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,7-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、2,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-
9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-アミ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、8-t-アミル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-t-アミル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、6-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
8-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-
t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-ト
リ-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-シク
ロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-シクロ
ヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-シクロヘ
キシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-シク
ロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-ト
リ-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-ベンジル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、8-ベンジル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、6,8-ジ-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2,6,8-トリ-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2-(α-メチルベンジル)-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、8-(α-メチルベンジル)-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6,8-ジ(α-メチルベンジル)-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ(α-メチ
ルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ
(α,α-ジメチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6-t-ブチル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-ベンジル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-シクロヘキシル-8-t-ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6-ベンジル-8-t-ブチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6-(α-メチルベンジル)-
8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチ
ル-8-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-ベンジル-8-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-t-ブチル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-シクロヘキシル-8-ベンジル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2,6-ジ-t-ブチル-8-ベンジル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイドおよび2,6-ジシクロヘキ
シル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドなどの
環状リン化合物のマグネシム塩、
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(5-メチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム-ビス(6-メチル-1'-ヒドロ
キシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシ
ウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-メチル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロ
キシ-5'-メチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-6'-メチル-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-
ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジメチル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(5,4',6'-
トリメチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム-ビス(5-エチル-1'-ヒドロ
キシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシ
ウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-エチル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロ
キシ-6'-エチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジエ
チル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシ
ウム-ビス(5,4',6'-トリエチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(5-i-プロピル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-
4'-i-プロピル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-6'-i-プロピ
ル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウ
ム-ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジ-i-プロピル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(5,4',6'-トリ-i-プロピル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(5-s
-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート)、
ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネ
シウム-ビス(1'-ヒドロキシ-6'-s-ブチル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(6,6'-
ジ-s-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート)、マグネシウム-ビス(5,4',6'-トリ-s-ブ
チル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(5-t-ブチル-1'-ヒドロキシ-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-
ビス(1'-ヒドロキシ-4'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキ
シ-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(5,6'-ジ-t-ブチル-1'-ヒド
ロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネ
シウム-ビス(5,4'-ジ-t-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(5,5'-ジ-t-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム-ビス(6,4'-ジ-t-
ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジ-
t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム-ビス(5,4',6'-トリ-t-ブチル-1'-ヒドロキシ
-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム
-ビス(5-t-アミル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキ
シ-4'-t-アミル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-6'-t-アミル
-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム
-ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジ-t-アミル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(5,4',
6'-トリ-t-アミル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフ
ォスフィネート)、
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-t-オクチル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(1'-ヒドロキシ-6'-t-オクチル-2,2'-ビフェニレンフ
ォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ
-4',6'-ジ-t-オクチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム-ビス(5,4',6'-トリ-t-オクチル
-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(5-シクロヘキシル-1'-ヒド
ロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネ
シウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-シクロヘキシル-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(1'-ヒドロキシ-6'-シクロヘキシル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロ
キシ-4',6'-ジ-シクロヘキシル-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム-ビス(5,4',6'-トリ-シ
クロヘキシル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-
フェニル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム-ビス(5-ベンジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス(1'-
ヒドロキシ-4'-ベンジル-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-6'-ベン
ジル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシ
ウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'-ジ-ベンジル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス
(5,4',6'-トリ-ベンジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)、マグネシウム-ビス[5-
(α-メチルベンジル)-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニ
レンフォスフィネート]、マグネシウム-ビス[1'-ヒド
ロキシ-4'-(α-メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート]、
(α-メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート]、マグネシウム-ビス[1'-ヒドロキシ-4',6'-
ジ(α-メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート]、マグネシウム-ビス[5,4',6'-トリ(α-メ
チルベンジル)-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート]、マグネシウム-ビス[5,4'-ジ(α,α-
ジメチルベンジル)-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート]、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキ
シ-4'-t-ブチル-6'-メチル-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-ベ
ンジル-6'-メチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-シクロヘ
キシル-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-ベンジル
-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、
マグネシウム-ビス[1'-ヒドロキシ-4'-(α-メチルベ
ンジル)-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート]、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-t-ブチ
ル-6'-シクロヘキシル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-ベンジ
ル-6'-シクロヘキシル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-t-ブチ
ル-6'-ベンジル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-シクロヘ
キシル-6'-ベンジル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム-ビス(5,4'-ジ-t-ブチル-6'-ベン
ジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)およびマグネシウム-ビス(5,4'-ジシクロヘキシル
-6'-ベンジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート)などを例示でき、
ウリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、パ
ルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、
オレイン酸マグネシウム、ベヘン酸マグネシウム、エル
カ酸マグネシウム、モンタン酸マグネシウム、12-ヒド
ロキシオクタデカン酸マグネシウム、(モノ,ジミック
スド)ステアリルリン酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩およびマグネ
シウム-ビス(1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート)が好ましい。これら化合物Bの単独使用は
もちろんのこと、2種以上の化合物Bを併用することも
できる。該化合物Bの配合割合は、結晶性ポリオレフィ
ン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05
〜0.5重量部である。0.01重量部未満の配合割合では耐
衝撃性の改善効果が充分に発揮されず、また酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウムおよび炭酸マグネシウムを
除く化合物Bは1重量部を超えても構わないが、それ以
上の耐衝撃性の改善効果が期待できず実際的でないばか
りでなくまた不経済であり、酸化マグネシウム、水酸化
マグネシウムおよび炭酸マグネシウムについては1重量
部を超えると耐衝撃性の改善効果は達成されない。
結晶性ポリオレフィン100重量部に対してリチウム塩化
合物を含有しないか、含有してもその含有量が0.001重
量部未満ものである。リチウム塩化合物の含有割合が結
晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.001重量部以上
であると、特開平4−1244号公報に記載の如く化合物A
およびリチウム塩化合物の造核作用により本発明の効果
が達成されない。リチウム塩化合物としては、脂肪族カ
ルボン酸リチウム、芳香族カルボン酸リチウム、脂肪族
ヒドロキシ酸リチウム、芳香族ヒドロキシ酸リチウム、
脂肪族硫酸リチウム、芳香族硫酸リチウム、脂肪族スル
フォン酸リチウム、芳香族スルフォン酸リチウム、ジチ
オカルバミン酸リチウム、2-メルカプトベンゾチアゾー
ルのリチウム塩、2-メルカプトベンズイミダゾールのリ
チウム塩、ベンゾトリアゾールのリチウム塩、脂肪族リ
ン酸リチウム、芳香族リン酸リチウム、脂肪族フォスフ
ォン酸リチウム、芳香族フォスフォン酸リチウム、脂肪
族フォスフィン酸リチウム、芳香族フォスフィン酸リチ
ウム、脂肪族酸リチウムおよび芳香族酸リチウムなどを
例示できる。
リオレフィンに添加される各種の添加剤たとえばフェノ
ール系、チオエーテル系、リン系などの酸化防止剤(た
だし、化合物Aを除く)、光安定剤、重金属不活性化剤
(銅害防止剤)、透明化剤、β晶造核剤、滑剤(ただ
し、化合物Bを除く)、帯電防止剤、防曇剤、アンチブ
ロッキング剤、無滴剤、難燃剤、難燃助剤、顔料、ハロ
ゲン捕捉剤、金属石ケン類などの分散剤もしくは中和剤
(ただし、化合物Bを除く)、有機系や無機系の抗菌
剤、無機充填剤(たとえばタルク、マイカ、クレ−、ウ
ォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベントナイ
ト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、硫化亜鉛、硫酸バリウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊
維、チタン酸カリウム、炭素繊維、カーボンブラック、
グラファイトおよび金属繊維など)、カップリング剤
(たとえばシラン系、チタネート系、ボロン系、アルミ
ネート系、ジルコアルミネート系など)の如き表面処理
剤で表面処理された前記無機充填剤または有機充填剤
(たとえば木粉、パルプ、故紙、合成繊維、天然繊維な
ど)を本発明の目的を損なわない範囲で併用することが
できる。
レフィンに前記の化合物Aおよび化合物Bならびに通常
結晶性ポリオレフィンに添加される前述の各種添加剤の
それぞれ所定量を通常の混合装置たとえばヘンシェルミ
キサー(商品名)、スーパーミキサー、リボンブレンダ
ー、バンバリミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸
押出機、2軸押出機、ブラベンダーまたはロールなど
で、溶融混練温度150℃〜300℃、好ましくは180℃〜270
℃で溶融混練ペレタイズすることにより得ることができ
る。得られた組成物は射出成形法、押出成形法、ブロー
成形法などの各種成形法により目的とする成形品の製造
に供される。
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価
方法は次の方法によった。 耐衝撃性:アイゾット衝撃試験により評価した。すなわ
ち得られたペレットを用いて長さ63.5mm、巾13mm、厚み
3.5mmの試験片(ノッチ有り)を射出成形法により作成
し、該試験片を用いて23℃におけるアイゾット衝撃強度
を測定(JISK 7110に準拠)することにより耐衝撃
性を評価した。耐衝撃性の優れた材料とはアイゾット衝
撃強度の大きいものをいう。
重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)6.
0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン
単独重合体100重量部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイドもしくは2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとして酢酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウム、(モノ,ジミック
スド)2-エチルヘキシルリン酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、10
-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩、2,6,8-
トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドのマグネ
シウム塩、マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)もしくはマグネシウム-
ビス(5,4',6'-トリ-t-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)および他の添加剤のそれ
ぞれ所定量を後述の表1に記載した配合割合でヘンシェ
ルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例1〜14としてMFRが6.
0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン
単独重合体100重量部に後述の表1に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例1〜12に準拠して溶融混
練処理してペレットを得た。耐衝撃性の評価に用いる所
定の試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金
型温度50℃で射出成形法により調製した。得られた試験
片を用いて前記の試験方法により耐衝撃性の評価を行っ
た。これらの結果を表1に示した。
されていない粉末状結晶性エチレン-プロピレンブロッ
ク共重合体(エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、
化合物Aとして2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイドもしくは6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、化合物Bとしてオレイン酸マグネシウム、ベ
ヘン酸マグネシウム、(モノ,ジミックスド)ステアリ
ルリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、2-シクロヘキシル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩、6-フェニ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩、
マグネシウム-ビス(5-シクロヘキシル-1'-ヒドロキシ-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)もしくはマグネ
シウム-ビス(1'-ヒドロキシ-4'-フェニル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)および他の添加剤のそれぞれ
所定量を後述の表2に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例15〜28としてMFRが4.0g/10
分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン-プロピ
レンブロック共重合体(エチレン含有量8.5重量%)100
重量部に後述の表2に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例13〜24に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。耐衝撃性の評価に用いる所定の試験片は、
得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射
出成形法により調製した。得られた試験片を用いて前記
の試験方法により耐衝撃性の評価を行った。これらの結
果を表2に示した。
されていない粉末状結晶性エチレン-プロピレンランダ
ム共重合体(エチレン含有量2.5重量%)90重量%およ
びMI(190℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分
間の溶融樹脂の吐出量)15.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重
合体10重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aと
して2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしく
は6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、化合物Bとしてモンタン酸マグネシ
ウム、12-ヒドロキシオクタデカン酸マグネシウム、
(モノ,ジミックスド)ステアリルリン酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド
のマグネシウム塩、6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩、
マグネシウム-ビス(5-ベンジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)もしくはマグネシウム
-ビス[1'-ヒドロキシ-4'-(α-メチルベンジル)-6'-t
-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート]および
他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表3に記載した配
合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間
攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて
溶融混練処理してペレット化した。また比較例29〜42と
してMFRが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体(エチレン
含有量2.5重量%)90重量%およびMIが15.0g/10分の
安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度
エチレン単独重合体10重量%とからなる合計100重量部
に後述の表3に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例25〜36に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。耐衝撃性の評価に用いる所定の試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成
形法により調製した。得られた試験片を用いて前記の試
験方法により耐衝撃性の評価を行った。これらの結果を
表3に示した。
合物および添加剤は下記の通りである。 化合物A[1]:10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド 化合物A[2]:2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド 化合物A[3]:2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10
-オキサイド 化合物A[4]:6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォス ファフェナンスレ
ン-10-オキサイド 化合物A[5]:2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォス ファフェナンスレ
ン-10-オキサイド 化合物A[6]:6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド
シウム 化合物B[7]:(モノ,ジミックスド)2-エチルヘキ
シルリン酸マグネシウム 化合物B[8]:(モノ,ジミックスド)ステアリルリ
ン酸マグネシウム 化合物B[9]:酸化マグネシウム 化合物B[10]:水酸化マグネシウム 化合物B[11]:炭酸マグネシウム 化合物B[12]:10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドのマグ
ネシウム塩 化合物B[13]:2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイドのマグネシウム塩 化合物B[14]:2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10
-オキサイドのマグネシウム塩 化合物B[15]:6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォス ファフェナンスレ
ン-10-オキサイドのマグネシウム塩 化合物B[16]:2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォス ファフェナンスレ
ン-10-オキサイドのマグネシウム塩 化合物B[17]:6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイドのマグ ネシ
ウム塩 化合物B[18]:マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート) 化合物B[19]:マグネシウム-ビス(5,4',6'-トリ-t-
ブチル-1'-ヒドロキシ-2, 2'-ビフェニレンフ
ォスフィネート) 化合物B[20]:マグネシウム-ビス(5-シクロヘキシ
ル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビ フェニレンフォス
フィネート) 化合物B[21]:マグネシウム-ビス(1'-ヒドロキシ-
4'-フェニル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート) 化合物B[22]:マグネシウム-ビス(5-ベンジル-1'-
ヒドロキシ-2,2'-ビフェニ レンフォスフィネ
ート) 化合物B[23]:マグネシウム-ビス[1'-ヒドロキシ-
4'-(α-メチルベンジル) -6'-t-ブチル-2,
2'-ビフェニレンフォスフィネート]
チル-p-クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン-3-
(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:1,3,5-トリメチル-2,4,6-
トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン リン系酸化防止剤1:ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニ
ル)-ペンタエリスリトール-ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチル
フェニル)-ペンタエリス リトール-ジフォス
ファイト リチウム塩化合物:ステアリン酸リチウム カルシウム化合物1:ステアリン酸カルシウム カルシウム化合物2:(モノ,ジミックスド)ステアリ
ルリン酸カルシウム カルシウム化合物3:酸化カルシウム カルシウム化合物4:炭酸カルシウム カルシウム化合物5:10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドの
カルシウム塩 カルシウム化合物6:カルシウム-ビス(5,4',6'-トリ-
t-ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート)
結晶性ポリオレフィンとして結晶性プロピレン単独重合
体を用いた場合である。表1からわかるように、実施例
1〜12は本発明にかかわる化合物Aおよび化合物Bを配
合したものであり、実施例1〜12と比較例1(化合物A
および化合物Bを配合しないもの)とをくらべてみる
と、実施例1〜12は耐衝撃性が著しく優れていることが
わかる。化合物Bのみを配合した比較例2〜4と実施例
1〜12をくらべてみると、比較例2〜4の耐衝撃性は比
較例1と同程度でありほとんど改善されないことがわか
る。化合物Aのみを配合した比較例5と実施例1〜12を
くらべてみると、比較例1からも明らかなように比較例
5の耐衝撃性は改善はされるもののいまだ充分満足でき
るものではないことがわかる。また、実施例1〜12の化
合物Bの替わりに化合物B以外のカルシウム化合物1〜
6をそれぞれ配合した比較例6〜11と実施例1〜12をく
らべてみると、比較例6〜11は比較例5と同様の結果で
あり化合物Aにカルシウム化合物1〜6をそれぞれ併用
しても耐衝撃性の改善効果はほとんど認められないこと
がわかる。そして、実施例1〜12においてリチウム塩化
合物をさらに併用した比較例12および実施例1〜12にお
いて化合物Bを本発明の配合割合を超えて配合した比較
例13〜14と実施例1〜12をくらべてみると、比較例12〜
14は化合物Aおよび化合物Bを配合しているにもかかわ
らず耐衝撃性の改善効果はほとんど認められないことが
わかる。従って、本発明にかかわる化合物Aおよび化合
物Bの2成分の特定量の配合およびリチウム塩化合物を
実質的に含有しないことを同時に満たさない比較各例
は、本発明の効果を奏さないことが明らかである。すな
わち、本発明で得られる耐衝撃性は、結晶性ポリオレフ
ィンに化合物Aおよび化合物Bをそれぞれ特定量配合
し、リチウム塩化合物を実質的に含有しないときにはじ
めてみられる特有の効果であるといえる。
てそれぞれ結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合
体、結晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体およ
び高密度エチレン単独重合体の混合物を用いたものであ
り、これらについても上述と同様の効果が確認された。
耐衝撃性に著しく優れた成形品が得られる結晶性ポリオ
レフィン組成物である。
Claims (1)
- 【請求項1】 結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
て、下記化1で示される環状リン化合物および下記〜
から選ばれた1種または2種以上のマグネシウム化合
物をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオ
レフィン組成物。 脂肪酸マグネシウム 脂肪族リン酸マグネシウム 酸化マグネシウム 水酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 下記化2で示される環状リン化合物のマグネシウム塩 下記化3で示されるマグネシウムフォスフィネート系
化合物 【化1】 【化2】 【化3】 (ただし、式中Ar1〜Ar6はアリーレン基、アルキルア
リーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールア
リーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞ
れ示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22279893A JP3309167B2 (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 結晶性ポリオレフィン組成物 |
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---|---|---|---|
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JPH0753786A JPH0753786A (ja) | 1995-02-28 |
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-
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- 1993-08-16 JP JP22279893A patent/JP3309167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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