JP3309050B2 - 磁気カードリーダ - Google Patents

磁気カードリーダ

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JP3309050B2
JP3309050B2 JP20007396A JP20007396A JP3309050B2 JP 3309050 B2 JP3309050 B2 JP 3309050B2 JP 20007396 A JP20007396 A JP 20007396A JP 20007396 A JP20007396 A JP 20007396A JP 3309050 B2 JP3309050 B2 JP 3309050B2
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淳司 大和
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードリーダ
に関するもので、特にその磁気ヘッド支持機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、クレジットカード、キャッシュ
カード、プリペイドカード、その他情報記録媒体として
の各種カードは、情報を記録する磁気ストライプを有
し、磁気カードリーダによって磁気ストライプの記録情
報を読み出し、また新たな情報を磁気ストライプに書き
込むことができるようになっている。そして、カードの
種類によっては、カードの表裏両面に磁気ストライプを
有するものがあり、双方の磁気ストライプの情報を読み
出し、必要に応じて新たな情報を書き込むことができる
ようにした磁気カードリーダがある。
【0003】このような、カードの表裏両面の磁気スト
ライプに対して情報を読み書きできるようにした磁気カ
ードリーダでは、対をなす磁気ヘッドをその磁気検出部
を対向させて支持し、対をなす磁気ヘッドが、挿入され
るカードの磁気ストライプに所定のヘッド圧で接するこ
とができるようにしている。また、カードによっては一
方側から見て凸状にまたは凹状に湾曲しまたは折れ曲が
ったものがあり、このようなカードに対しても対をなす
磁気ヘッドの磁気検出部が接することができるように、
磁気ヘッド支持機構に工夫がなされている。
【0004】図3に示す例は、従来の磁気カードリーダ
における磁気ヘッド支持部の例を示す。図3において、
上下に所定の間隔をおいてガイド板2、3が平行に配置
されることによりガイド板2、3間に扁平なトンネル状
の磁気カード移動通路1が形成されている。磁気カード
移動通路1には、図3の紙面に直角の方向に磁気カード
が挿入され搬送される。磁気カード移動通路1上には、
上下に対をなす磁気ヘッド4、5の磁気検出部4a,5
aが相対向して位置している。各磁気ヘッド4、5はそ
れぞれ磁気ヘッド支持機構22、23によって支持され
ている。
【0005】上側の磁気ヘッド支持機構22は、主とし
てヘッドホルダ6、支持レバー10、付勢手段としての
コイルばね16等を有してなる。ヘッドホルダ6は磁気
ヘッド4を抱え込むようにして磁気ヘッド4に一体に固
着されている。ヘッドホルダ6は図3において紙面に直
角方向に突出した軸8を一体に有し、軸8はレバー10
の長さ方向ほぼ中央部に回転可能に嵌められている。レ
バー10は図3において左端部が軸12によって紙面に
平行な面内で回転可能に支持されている。従って、磁気
ヘッド4はレバー10と共に軸12を中心に紙面に平行
な面内で円弧を描きながら移動することができ、また、
軸8を中心にして単独で紙面に平行な面内で回転するこ
とができる。レバー10の先端部には折曲部10aが形
成され、この折曲部10aと固定部材14との間には圧
縮コイルばね16が介装されている。レバー10は、ば
ね16によって図3において時計方向に、従って、磁気
ヘッド4の磁気検出部4aが磁気カード移動通路1に進
出する向きに回転付勢されている。
【0006】下側の磁気ヘッド支持機構23は、主とし
てヘッドホルダ7、支持レバー11、付勢手段としての
コイルばね17等を有してなる。ヘッドホルダ7は磁気
ヘッド5を抱え込むようにして磁気ヘッド5に一体に固
着されている。ヘッドホルダ7は紙面に直角方向に突出
した軸9を一体に有し、軸9はレバー11の図において
左端部に回転可能に嵌められている。レバー11は、長
さ方向中間部分でありかつ図3において右端寄りの部分
が軸13によって紙面に平行な面内で回転可能に支持さ
れている。従って、磁気ヘッド5はレバー11と共に軸
13を中心に紙面に平行な面内で円弧を描きながら移動
することができ、また、軸9を中心にして単独で紙面に
平行な面内で回転することができる。レバー11の一側
縁部には折曲部11aが形成され、この折曲部11aと
固定部材15との間には圧縮コイルばね17が介装され
ている。レバー11は、ばね17によって図3において
時計方向に、従って、磁気ヘッド5の磁気検出部5aが
磁気カード移動通路1に進出する向きに回転付勢されて
いる。
【0007】上下一対の磁気ヘッド4、5はその磁気検
出部4a,5aを対向させて配置されている。ばね16
によるレバー10の上記のような回転付勢力をP1、ば
ね17によるレバー11の回転付勢力をP2としたと
き、P2がP1よりも相当大きく、すなわち、P1≪P
2の関係になっている。これらP1,P2はカードに対
する各磁気ヘッド4、5のヘッド圧となる。磁気カード
移動通路1を境にして下側のレバー11の左端部には磁
気カード移動通路1に向かって突出したストッパ11b
が一体に形成されている。このストッパ11bが上記磁
気カード移動通路1を形成する下側のガイド板3に当接
することにより、磁気ヘッド5の磁気検出部5aが磁気
カード移動通路1に進出した状態で、ばね17の付勢力
によるレバー11の回転が規制される。上側の磁気ヘッ
ド4の磁気検出部4aも、レバー10の上記回転付勢力
で磁気カード移動通路1上に進出し、磁気ヘッド4の磁
気検出部4aが磁気カード移動通路1上で磁気ヘッド5
の磁気検出部5aに当接し合った状態で、対をなす上記
磁気ヘッド4、5が中立位置を保持するようになってい
る。上記のように、上側の磁気ヘッド4は比較的移動し
やすくなっており、以下、これを可動側磁気ヘッドとい
う。一方、下側の磁気ヘッド5は大きなヘッド圧P2に
抗することによって初めて移動することができるもので
あるため、以下、半固定側の磁気ヘッドという。
【0008】次に、上記従来の磁気カードリーダの動作
を、図3、図4を参照しながら説明する。図3は磁気カ
ード移動通路1に磁気カードが存在しない停止位置を示
しており、上記のように、磁気検出部4a,5aが磁気
カード移動通路1上で当接し合った状態で磁気ヘッド
4、5が中立位置を保っている。この状態から、図4
(a)に示すように、磁気カード移動通路1上にフラッ
トなカード20が挿入されたとする。カード20は図示
されない搬送ローラで上下位置が規制され、カード20
の下面と半固定側ヘッド5の磁気検出面(ギャップ面)
とが一致した状態で紙面に直角な方向に搬送される。カ
ード20が挿入されると、半固定側の磁気ヘッド5は不
動のまま、可動側磁気ヘッド4がカード20の厚さ分だ
け押され、レバー10がヘッド圧P1に抗して反時計方
向に回転させられ、可動側磁気ヘッド4が持ち上げられ
る。また、可動側磁気ヘッド4は軸8を中心に単独で回
転することができ、これによって磁気検出部4aがカー
ド20の磁気ストライプに忠実に摺接することができ
る。一方、半固定側の磁気ヘッド5も軸9を中心に単独
で回転することができるため、その磁気検出部5aがカ
ード20の他方の磁気ストライプに忠実に摺接すること
ができる。
【0009】このように、可動側磁気ヘッド4のヘッド
圧P1を半固定側磁気ヘッド5のヘッド圧P2に対して
弱くしたのは、カード20が磁気ヘッド4、5に当接し
たとき可動側磁気ヘッド4が円滑に後退することができ
るようにして負荷の軽減を図るためである。また、他方
の磁気ヘッド5を固定とすることなく半固定としたの
は、極端に厚い規格外のカードが挿入された場合に上記
磁気ヘッド5を逃がして、磁気ヘッド5の損傷を防止す
るためである。
【0010】図4(b)は、半固定側ヘッド5側に凸状
に湾曲または折れ曲がったカード20が挿入された場合
を示す。前述のように、P1≪P2の関係になっている
ため、半固定側の磁気ヘッド5を支持するレバー11は
ほとんど動かず、磁気ヘッド5とカード移動通路1との
間で変形カード20を矯正する。また、半固定側の磁気
ヘッド5はカード20の面に倣ってその場で軸9を中心
に回転し、磁気ヘッド5の磁気検出部5aがカード20
の磁気ストライプに忠実に摺接する。一方、可動側の磁
気ヘッド4はカード20に押され、レバー10がその付
勢力に抗し回転することによって押し上げられ、また、
磁気ヘッド4は軸8を中心に単独で回転することができ
るため、磁気検出部4aがカード20の磁気ストライプ
に忠実に摺接することができる。
【0011】図4(c)は、半固定側ヘッド5側に凹状
に湾曲または折れ曲がったカード20が挿入された場合
を示す。可動側の磁気ヘッド4はカード20に押されて
移動し、かつ、カード20の面に倣って回転することが
できるため、磁気検出部4aがカード20の磁気ストラ
イプに忠実に摺接することができる。しかし、カード2
0は半固定側ヘッド5側に凹状に、従って半固定側ヘッ
ド5から遠ざかる向きに湾曲または折れ曲がっており、
これに対して半固定側ヘッド5は、これを支持するレバ
ー11のストッパ11bがガイド板3に当接して変形カ
ード20に追従することができないため、カード20と
磁気ヘッド5の磁気検出部5aとの間に隙間Sが生じ、
カード20と磁気ヘッド5との間の信号変換にスペーシ
ングロスを生じる。また、上記のようにレバー11のス
トッパ11bがガイド板3に当接している状態では、カ
ード20に対する磁気ヘッド5の押圧力もかかっていな
いため、磁気ヘッド5が変形カード20の面に倣って回
転することもなく、磁気検出部5aがカード20の磁気
ストライプに忠実に摺接するこはできない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
磁気カードリーダによれば、対をなして対向する磁気ヘ
ッドのうちの片側の磁気ヘッドに大きなヘッド圧を付与
してこれを半固定としたため、曲がったカードに対する
半固定側の磁気ヘッドの追従性が悪く、曲がったカード
に対して半固定側の磁気ヘッドが忠実に摺接することが
できず、スペーシングロスが発生するという問題点があ
った。
【0013】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、どのような向きに曲が
ったカードに対しても、対をなして対向している磁気ヘ
ッドがカードの曲がりに追従し、曲がったカードに対し
て双方の磁気ヘッドが忠実に摺接して、スペーシングロ
スの発生を防止することができる磁気カードリーダを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、対をなす磁気ヘッドをそ
の磁気検出部を対向させて支持すると共に磁気検出部に
挿入される磁気カードを所定のヘッド圧により上記対を
なす磁気ヘッドで挟持させることができる磁気ヘッド支
持機構を有し、上記磁気カードの表裏に記録された磁気
情報を表裏同時に上記対をなす磁気ヘッドで読み取るこ
とができる磁気カードリーダにおいて、上記対をなす磁
気ヘッドを、それぞれ磁気ヘッド支持機構に揺動可能に
支持し、上記磁気ヘッド支持機構、それぞれの磁気ヘ
ッドの磁気検出部を互いに当接させる向きに付勢してこ
の付勢力がバランスする中立位置に磁気ヘッドを保持す
る付勢手段を、対をなす磁気ヘッド支持機構ごとに有
、上記磁気ヘッド支持機構は、それぞれの磁気ヘッド
を上記中立位置から上記付勢手段による付勢方向にそれ
ぞれ移動可能に支持し、対をなす磁気ヘッドが中立位置
にあるとき、それぞれの磁気ヘッドの磁気検出部が磁気
カード移動通路上に位置し、磁気ヘッド支持機構の一方
の付勢手段は、付勢力の異なる二つのばねからなってい
て、その磁気ヘッド支持機構が付勢力に抗し所定の移動
量を超えて移動しようとすると過大な抗力を発生させる
ことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明のように、付勢力の異
なる二つのばねの一方は、過大な抗力を発生することに
よって磁気ヘッドをその場にとどめるようにするとよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2を参照しなが
ら、本発明にかかる磁気カードリーダの実施の形態につ
いて説明する。図1において、上下に所定の間隔をおい
てガイド板2、3が平行に配置されることによりガイド
板2、3間に扁平なトンネル状の磁気カード移動通路1
が形成されている。磁気カード移動通路1には、図1の
紙面に直角の方向に磁気カードが挿入され搬送される。
磁気カード移動通路1上には、上下に対をなす磁気ヘッ
ド4、5の磁気検出部4a,5aが相対向して位置して
いる。各磁気ヘッド4、5はそれぞれ磁気ヘッド支持機
構22、23によって支持されている。
【0017】上側の磁気ヘッド支持機構22は、主とし
てヘッドホルダ6、支持レバー10、付勢手段としての
コイルばね16等を有してなる。ヘッドホルダ6は磁気
ヘッド4を抱え込むようにして磁気ヘッド4に一体に固
着されている。ヘッドホルダ6は図1において紙面に直
角方向に突出した軸8を一体に有し、軸8はレバー10
の長さ方向ほぼ中央部に相対回転可能に嵌められてい
る。レバー10は図1において左端部が軸12によって
紙面に平行な面内で回転可能に支持されている。従っ
て、磁気ヘッド4はレバー10と共に軸12を中心に紙
面に平行な面内で円弧を描きながら移動することがで
き、また、軸8を中心にして単独で紙面に平行な面内で
回転することができる。レバー10の先端部には折曲部
10aが形成され、この折曲部10aと固定部材14と
の間には圧縮コイルばね16が介装されている。レバー
10は、ばね16によって図1において時計方向に、従
って、磁気ヘッド4の磁気検出部4aが磁気カード移動
通路1に進出する向きに回転付勢されている。
【0018】下側の磁気ヘッド支持機構23は、主とし
てヘッドホルダ7、支持レバー11、付勢手段としての
二つのコイルばね17、18等を有してなる。ヘッドホ
ルダ7は磁気ヘッド5を抱え込むようにして磁気ヘッド
5に一体に固着されている。ヘッドホルダ7は紙面に直
角方向に突出した軸9を一体に有し、軸9はレバー11
の図において左端部に相対回転可能に嵌められている。
レバー11は、その長さ方向中間部分でありかつ図1に
おいて右端寄りの部分が軸13によって紙面に平行な面
内で回転可能に支持されている。従って、磁気ヘッド5
はレバー11と共に軸13を中心に紙面に平行な面内で
円弧を描きながら移動することができ、また、軸9を中
心にして単独で紙面に平行な面内で回転することができ
る。レバー11の一側縁部には折曲部11aが形成さ
れ、この折曲部11aと固定部材15との間には上記二
つのコイルばね17が介装されている。
【0019】ばね17、18は、レバー11を図1にお
いて時計方向に、従って、磁気ヘッド5の磁気検出部5
aが磁気カード移動通路1に進出する向きに回転付勢す
るものであるが、図1に示す停止位置では、ばね17の
みが圧縮されて上記のようにレバー11を回転付勢して
いる。これに対し、ばね18と固定部材15との間には
隙間があり、ばね18は上記停止位置ではレバー11の
回転付勢には寄与していない。しかし、後で詳細に説明
するように、レバー11がばね17による付勢力に抗し
て反時計方向に僅かに回転すると、レバー11の折曲部
11aと固定部材15とでばね18が圧縮され、レバー
11の反時計方向への回転に対する反発力が増すように
なっている。
【0020】上下一対の磁気ヘッド4、5はその磁気検
出部4a,5aを対向させて配置されている。ばね16
によるレバー10の上記のような回転付勢力をP1、ば
ね17によるレバー11の回転付勢力をP3、レバー1
1が反時計方向に回転しその折曲部11aと固定部材1
5とでばね18が圧縮されたときのばね18の付勢力を
P4としたとき、P1とP3がほぼ等しく、P1とP3
に対してP4が相当大きく、すなわち、P1≒P3≪P
4の関係になっている。これらP1,P3,P4はカー
ドに対する各磁気ヘッド4、5のヘッド圧となる。この
ように、下側磁気ヘッド支持機構23を構成するレバー
11の付勢手段として二つのばね17、18を用い、弱
いばね17で常時レバー11を付勢し、この付勢力に抗
してレバー11がある程度以上に回転すると強いばね1
8も付勢手段として寄与するようにしたことが前記従来
例と異なる。また、レバー11が付勢力である程度以上
に回転することを規制するストッパがない点も前記従来
例とは異なる点である。
【0021】通常の状態では、上側の磁気ヘッド4のば
ね16による付勢力と下側の磁気ヘッド5のばね17に
よる付勢力はほぼ同じであるため、上側の磁気ヘッド4
の磁気検出部4aも下側の磁気ヘッド5の磁気検出部5
aも、磁気カード移動通路1上に進出し、磁気ヘッド4
の磁気検出部4aが磁気カード移動通路1上で磁気ヘッ
ド5の磁気検出部5aに当接し合った状態で付勢力がバ
ランスし、対をなす上記磁気ヘッド4、5が中立位置を
保持するようになっている。そして、上下の磁気ヘッド
4、5は、磁気ヘッド支持機構22、23によって、そ
れぞれ上記中立位置からさらに付勢手段としてのばね1
6、17の付勢方向に移動可能に支持されている。磁気
カード移動通路1に磁気カードが挿入されると、対をな
す磁気ヘッド4、5の磁気検出部4a,5aで磁気カー
ドを挟持し、磁気カードの表裏の磁気ストライプに記録
された磁気情報を表裏同時に上記対をなす磁気ヘッド
4、5で読み取ることができる。
【0022】次に、上記実施の形態にかかる磁気カード
リーダの動作を、図1、図2を参照しながら説明する。
図1は磁気カード移動通路1に磁気カードが存在しない
停止位置を示しており、上記のように、磁気検出部4
a,5aが磁気カード移動通路1上で当接し合った状態
でばね16、17による付勢力がバランスし、磁気ヘッ
ド4、5が中立位置を保っている。この状態から、図2
(a)に示すように、磁気カード移動通路1上にフラッ
トなカード20が挿入されたとする。カード20は図示
されない搬送ローラで上下位置が規制され、また、左右
両側が適宜のガイドで位置規制され、カード20の下面
と半固定側ヘッド5の磁気検出面(ギャップ面)とが一
致した状態で紙面に直角な方向に搬送される。カード2
0が挿入されると、下側の磁気ヘッド5は弱いばね17
の付勢力に抗して押し下げられ、さらに、カード20の
厚さ分だけ下がろうとするが、レバー11の回転によっ
て強いばね18が圧縮されて荷重P4が発生し、それ以
降、磁気ヘッド5は下がることなくその場にとどまる。
このように磁気ヘッド5がその場にとどまるため、上側
の磁気ヘッド4がカード20の厚さ分だけ押され、レバ
ー10がヘッド圧P1に抗して反時計方向に回転させら
れ、上側磁気ヘッド4が持ち上げられる。また、上側磁
気ヘッド4は軸8を中心に単独で回転することができ、
これによって磁気検出部4aがカード20の磁気ストラ
イプに忠実に摺接することができる。一方、半固定側の
磁気ヘッド5も軸9を中心に単独で回転することができ
るため、その磁気検出部5aがカード20の他方の磁気
ストライプに忠実に摺接することができる。
【0023】図2(b)は、下側ヘッド5側に凸状に湾
曲または折れ曲がったカード20が挿入された場合を示
す。フラットなカード20が挿入された場合と同様に、
下側の磁気ヘッド5は弱いばね17の付勢力に抗して押
し下げられ、さらに、カード20に押されて下がろうと
するが、レバー11の回転によって強いばね18が圧縮
されて荷重P4が発生し、それ以降、磁気ヘッド5は下
がることなくその場にとどまる。このように磁気ヘッド
5がその場にとどまるため、上側の磁気ヘッド4がカー
ド20の厚さ分だけ押され、レバー10がヘッド圧P1
に抗して反時計方向に回転させられ、上側磁気ヘッド4
が持ち上げられる。下側の磁気ヘッド5はカード20の
面に倣ってその場で軸9を中心に回転し、磁気ヘッド5
の磁気検出部5aがカード20の磁気ストライプに忠実
に摺接する。一方、上側の磁気ヘッド4はカード20に
押され、レバー10がその付勢力に抗し回転することに
よって押し上げられ、また、磁気ヘッド4は軸8を中心
に単独で回転することができるため、磁気検出部4aが
カード20の磁気ストライプに忠実に摺接することがで
きる。
【0024】図2(c)は、下側のヘッド5側に凹状に
湾曲または折れ曲がったカード20が挿入された場合を
示す。上側の磁気ヘッド4はカード20に押されて移動
し、かつ、カード20の面に倣って回転することができ
るため、磁気検出部4aがカード20の磁気ストライプ
に忠実に摺接することができる。下側の磁気ヘッド5
は、これを支持するレバー11がばね17の付勢力P3
で時計方向に回転することにより上昇し、磁気検出部5
aがカード20の磁気ストライプに当接する。磁気ヘッ
ド5には上記付勢力P3が加わっているため、磁気ヘッ
ド5は変形カード20の面に倣って回転し、磁気検出部
5aがカード20の磁気ストライプに忠実に摺接する。
【0025】以上説明した実施の形態によれば、上下に
対をなす磁気ヘッド4、5はそれぞれ磁気ヘッド支持機
構22、23に揺動可能に支持され、この磁気ヘッド支
持機構22、23は、それぞれの磁気ヘッド4、5の磁
気検出部4a,5aを互いに当接させる向きに付勢しこ
の付勢力がバランスする中立位置に磁気ヘッド4、5を
保持する付勢手段16、17を有すると共に、それぞれ
の磁気ヘッド4、5を上記中立位置から上記付勢手段1
6、17による付勢方向にそれぞれ移動可能に支持して
いるため、凹状または凸状に折れ曲がったり湾曲したり
した磁気カードが挿入されたとしても、上下一対の磁気
ヘッド4、5は共に、磁気カード面に向かって進出し、
磁気カード面に応じて揺動することができ、従来の磁気
カードリーダのように一方の磁気ヘッド支持機構の移動
がストッパで制限されるものではないことから、磁気ヘ
ッド4、5の磁気検出部4a,5aを磁気カードの磁気
ストライプに忠実に摺接させることができる。
【0026】また、上下の磁気ヘッド支持機構22、2
3のうちの一方の磁気ヘッド支持機構23は、その付勢
手段として弱いばね17と強いばね18を有し、磁気ヘ
ッド支持機構23が弱いばね17の付勢力に抗し所定の
移動量を超えて移動しようとすると、強いばね18が付
勢されて過大な抗力を発生させるため、上下の磁気ヘッ
ド支持機構22、23によって揺動可能に支持された磁
気ヘッド4、5は、所定のヘッド圧で磁気カードを表裏
両面から挟持することにより磁気カード面に応じて揺動
し、磁気ヘッド4、5の磁気検出部4a,5aをより確
実かつ忠実に磁気カードの磁気ストライプに摺接させる
ことができる。
【0027】なお、図示の実施の形態では、下側の磁気
ヘッド支持機構23に、その付勢手段として弱いばね1
7と強いばね18を設け、磁気ヘッド支持機構23が弱
いばね17の付勢力に抗し所定の移動量を超えて移動し
ようとすると、強いばね18が付勢されて過大な抗力を
発生させるようになっていたが、一方の磁気ヘッド支持
機構が付勢力に抗し所定の移動量を超えて移動しようと
するとき過大な効力を発生させる手段は、1個のばねで
構成することができる。例えば、竹の子状のばねや非線
形のばねなど、ばね定数が急激に立ち上がるタイプのば
ねを用いればよい。
【0028】図示の実施の形態では、上下の磁気ヘッド
支持機構22、23が共に時計方向に回転することによ
り、上下一対の磁気ヘッド4、5が磁気カードを挟持す
るようになっているが、一方の磁気ヘッド支持機構が時
計方向で他方の磁気ヘッド支持機構が反時計方向に回転
し、あるいは、双方の磁気ヘッド支持機構が共に反時計
方向に回転して、上下一対の磁気ヘッドが磁気カードを
挟持するようにしてもよい。また、図示の実施の形態で
は、対をなす磁気ヘッド4、5およびその支持機構2
2、23が上下に位置するものとして説明したが、これ
らが左右に位置する場合もあり得る。さらに、図示の実
施の形態では、上側の磁気ヘッド4がいわば可動側、下
側の磁気ヘッド5が半固定側となっているが、この逆で
もよい。
【0029】一方の磁気ヘッド支持機構23の付勢手段
のうち一方のばね18は付勢力の強いばねであるが、こ
のばね18を設ける代わりに、磁気ヘッド5がある程度
以上に磁気カード移動通路1から後退しないように、ス
トッパで規制するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】発明、対をなす磁気ヘッドはそれぞ
れ磁気ヘッド支持機構に揺動可能に支持され、この磁気
ヘッド支持機構は、それぞれの磁気ヘッドの磁気検出部
を互いに当接させる向きに付勢しこの付勢力がバランス
する中立位置に磁気ヘッドを保持する付勢手段を、対を
なす磁気ヘッド支持機構ごとに有すると共に、それぞれ
の磁気ヘッドを上記中立位置から上記付勢手段による付
勢方向にそれぞれ移動可能に支持し、磁気ヘッド支持機
構の一方の付勢手段は、付勢力の異なる二つのばねから
なっていて、その磁気ヘッド支持機構が付勢力に抗し所
定の移動量を超えて移動しようとすると過大な抗力を発
生させることを特徴とする。かかる特徴を有する本発明
によれば、折れ曲がったり湾曲したりした磁気カードが
挿入されたとしても、一対の磁気ヘッドは、磁気カード
面に向かって進出するとともに、磁気カード面に応じて
揺動し、従来の磁気カードリーダのように一方の磁気ヘ
ッド支持機構の移動がストッパで制限されるものではな
いことから、磁気ヘッドの磁気検出部を磁気カードの磁
気ストライプに忠実に摺接させることができ、スペーシ
ングロスが発生せず、情報の安定した読み取り、書き込
みができる。また、磁気ヘッド支持機構の一方の付勢手
段は、その磁気ヘッド支持機構が付勢力に抗し所定の移
動量を超えて移動しようとすると、過大な抗力を発生さ
せるため、一対の磁気ヘッド支持機構によって揺動可能
に支持された一対の磁気ヘッドは、所定のヘッド圧で磁
気カードを表裏両面から挟持することにより磁気カード
面に応じて揺動し、一対の磁気ヘッドの磁気検出部をよ
り確実かつ忠実に磁気カードの磁気ストライプに摺接さ
せることができ、スペーシングロスが発生せず、情報の
安定した読み取り、書き込みができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気カードリーダの実施の形態
を示す正面図である。
【図2】同上実施の形態の動作を順に示す正面図であ
る。
【図3】従来の磁気カードリーダの例を示す正面図であ
る。
【図4】同上従来例の動作を順に示す正面図である。
【符号の説明】
1 磁気カード移動通路 4 磁気ヘッド 5 磁気ヘッド 4a 磁気検出部 5a 磁気検出部 16 付勢手段としてのばね 17 付勢手段としてのばね 18 付勢手段としてのばね 22 磁気ヘッド支持機構 23 磁気ヘッド支持機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす磁気ヘッドをその磁気検出部を
    対向させて支持すると共に磁気検出部に挿入される磁気
    カードを所定のヘッド圧により上記対をなす磁気ヘッド
    で挟持させることができる磁気ヘッド支持機構を有し、
    上記磁気カードの表裏に記録された磁気情報を表裏同時
    に上記対をなす磁気ヘッドで読み取ることができる磁気
    カードリーダにおいて、 上記対をなす磁気ヘッドは、それぞれ磁気ヘッド支持機
    構に揺動可能に支持され、 上記磁気ヘッド支持機構は、それぞれの磁気ヘッドの磁
    気検出部を互いに当接させる向きに付勢しこの付勢力が
    バランスする中立位置に磁気ヘッドを保持する付勢手段
    、対をなす磁気ヘッド支持機構ごとに有すると共に、
    それぞれの磁気ヘッドを上記中立位置から上記付勢手段
    による付勢方向にそれぞれ移動可能に支持し、対をなす磁気ヘッドが中立位置にあるとき、それぞれの
    磁気ヘッドの磁気検出部が磁気カード移動通路上に位置
    し、 磁気ヘッド支持機構の一方の付勢手段は、付勢力の異な
    る二つのばねからなっていて、その磁気ヘッド支持機構
    が付勢力に抗し所定の移動量を超えて移動しようとする
    と過大な抗力を発生させることを特徴とする磁気カード
    リーダ。
  2. 【請求項2】 付勢力の異なる二つのばねの一方は、過
    大な抗力を発生することによって磁気ヘッドをその場に
    とどめる請求項1記載の磁気カードリーダ。
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