JP3308982B2 - 末端修飾ポリオレフィン - Google Patents
末端修飾ポリオレフィンInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末端修飾ポリオレフィ
ン及びその製造方法に関し、更に詳しくは、ポリマー末
端が(メタ)アクリル酸誘導体ユニットで修飾された末
端修飾ポリオレフィン及びその製造方法に関する。
ン及びその製造方法に関し、更に詳しくは、ポリマー末
端が(メタ)アクリル酸誘導体ユニットで修飾された末
端修飾ポリオレフィン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチーグラー・ナッタ型触媒による
プロピレン等のα−オレフィンの重合では、連鎖移動反
応や停止反応が起きるので、得られるポリマーの末端の
みを、置換基等で修飾するのは困難である。
プロピレン等のα−オレフィンの重合では、連鎖移動反
応や停止反応が起きるので、得られるポリマーの末端の
みを、置換基等で修飾するのは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリプロピ
レン又はエチレン−プロピレンランダム共重合体の末端
のみが、メタクリル酸(アクリル酸)誘導体ユニットで
修飾され、かつ単分散に近い末端修飾ポリオレフィン及
びその製造方法を提供することを目的とする。
レン又はエチレン−プロピレンランダム共重合体の末端
のみが、メタクリル酸(アクリル酸)誘導体ユニットで
修飾され、かつ単分散に近い末端修飾ポリオレフィン及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、連鎖移動反応や停止反応を伴わない特定
の重合触媒を用いて得られるリビングポリプロピレン又
はエチレン−プロピレンランダム共重合体にメタクリル
酸(アクリル酸)誘導体を反応させることにより、本発
明の目的が達成し得ることを見出して本発明を完成し
た。
を行った結果、連鎖移動反応や停止反応を伴わない特定
の重合触媒を用いて得られるリビングポリプロピレン又
はエチレン−プロピレンランダム共重合体にメタクリル
酸(アクリル酸)誘導体を反応させることにより、本発
明の目的が達成し得ることを見出して本発明を完成し
た。
【0005】発明の要旨 すなわち、本発明の第1の発明によれば、ポリプロピレ
ン又はエチレン−プロピレンランダム共重合体の片末端
が、付加反応により下記一般式IIで表される置換基で
修飾されてなる、数平均分子量が500〜500,00
0の末端修飾ポリオレフィン 一般式II
ン又はエチレン−プロピレンランダム共重合体の片末端
が、付加反応により下記一般式IIで表される置換基で
修飾されてなる、数平均分子量が500〜500,00
0の末端修飾ポリオレフィン 一般式II
【化4】 [但し、Rは水素原子若しくはメチル基、nは0.1〜
500の数を示す。]が提供される。また、本発明の第
2の発明によれば、第1の発明において、次の一般式I
II
500の数を示す。]が提供される。また、本発明の第
2の発明によれば、第1の発明において、次の一般式I
II
【化5】
[式中、R
1
〜R
3
は水素原子又は炭素数1〜8個の炭
化水素基を示す。但し、R 1 〜R 3 の少なくとも一つは
水素原子である必要があるが、R 1 〜R 3 の全部が水素
原子であってはならない。]で表されるバナジウム化合
物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、
プロピレンを重合して得られるリビングポリプロピレン
又はエチレンとプロピレンとをランダム共重合して得ら
れるリビングエチレン−プロピレンランダム共重合体
を、次の一般式IV
化水素基を示す。但し、R 1 〜R 3 の少なくとも一つは
水素原子である必要があるが、R 1 〜R 3 の全部が水素
原子であってはならない。]で表されるバナジウム化合
物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、
プロピレンを重合して得られるリビングポリプロピレン
又はエチレンとプロピレンとをランダム共重合して得ら
れるリビングエチレン−プロピレンランダム共重合体
を、次の一般式IV
【化6】 (式中、Rは前記と同義である。)で表されるメタクリ
ル酸(アクリル酸)誘導体と反応させることを特徴とす
る末端修飾ポリオレフィンの製造方法が提供される。
ル酸(アクリル酸)誘導体と反応させることを特徴とす
る末端修飾ポリオレフィンの製造方法が提供される。
【0006】本発明の末端修飾ポリオレフィンは通常末
端が下記一般式IIで表される組成物の形で得られる。 一般式II
端が下記一般式IIで表される組成物の形で得られる。 一般式II
【化3】 〔但し、Rは前記と同じ意義を有し、nは0.1〜50
0の数を表わす〕
0の数を表わす〕
【0007】本発明の末端修飾ポリオレフィンは、下記
一般式III 、 一般式III
一般式III 、 一般式III
【化4】 〔R1 〜R3 は水素原子又は炭素数1〜8個の炭化水素
基を示す。但し、R1 〜R3 の少なくとも一つは水素原
子である必要があるが、R1 〜R3 の全部が水素原子で
あってはならない。〕で表されるバナジウム化合物と有
機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、プロピ
レンを重合して得られるリビングポリプロピレン又はエ
チレンとプロピレンとをランダム共重合して得られるリ
ビングエチレン−プロピレンランダム共重合体を、 一般式IV
基を示す。但し、R1 〜R3 の少なくとも一つは水素原
子である必要があるが、R1 〜R3 の全部が水素原子で
あってはならない。〕で表されるバナジウム化合物と有
機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、プロピ
レンを重合して得られるリビングポリプロピレン又はエ
チレンとプロピレンとをランダム共重合して得られるリ
ビングエチレン−プロピレンランダム共重合体を、 一般式IV
【化5】 〔但し、Rは前記と同意義。〕で表わされるメタクリル
酸(アクリル酸)誘導体と反応させることにより製造す
ることができる。
酸(アクリル酸)誘導体と反応させることにより製造す
ることができる。
【0008】触媒 (イ)バナジウム化合物 本発明で用いられるバナジウム化合物は、一般式II
I、
I、
【化6】 〔但し、R1〜R3は前記と同意義。〕で表わされる。
上記式に含まれる具体例を以下に説明する。 ・R2が水素原子であり、R1とR3が炭化水素基であ
る場合。 R1/R3:CH3/CH3、CH3/C2H5、C2
H5/C2H5、CH3/C6H5、C2H5/C6H
5、C6H5/C6H5、CH3/C6H5CH2、C
6H5CH2/C6H5CH2、C2H5/C6H5C
H2、C6H5/C6H5CH2. ・R2が炭化水素基であり、R1、R3のいずれかが水
素原子で他が炭化水素基である場合。 R2/R1又はR3:CH3/CH3、C2H5/CH
3、CH3/C2H5、C2H5/C2H5、C 6 H 5
/CH 3 、CH3/C6H5、C6H5/C2H5、C
2H5/C6H5、C6H5/C6H5、C6H5CH
2/CH3、CH3/C6H5CH2、C6H5CH2
/C6H5CH2、C6H5CH2/C2H5、C2H
5/C6H5CH2、C6H5CH2/C6H5、C6
H5/C6H5CH2. ・R2が水素原子であり、R1、R3のいずれかが水素
原子で他が炭化水素基である場合。 R1又はR3:CH3、C2H5、C6H5、C6H5
CH2 等が挙げられ、これらの内でも特に下記の化合物が望ま
しい。
上記式に含まれる具体例を以下に説明する。 ・R2が水素原子であり、R1とR3が炭化水素基であ
る場合。 R1/R3:CH3/CH3、CH3/C2H5、C2
H5/C2H5、CH3/C6H5、C2H5/C6H
5、C6H5/C6H5、CH3/C6H5CH2、C
6H5CH2/C6H5CH2、C2H5/C6H5C
H2、C6H5/C6H5CH2. ・R2が炭化水素基であり、R1、R3のいずれかが水
素原子で他が炭化水素基である場合。 R2/R1又はR3:CH3/CH3、C2H5/CH
3、CH3/C2H5、C2H5/C2H5、C 6 H 5
/CH 3 、CH3/C6H5、C6H5/C2H5、C
2H5/C6H5、C6H5/C6H5、C6H5CH
2/CH3、CH3/C6H5CH2、C6H5CH2
/C6H5CH2、C6H5CH2/C2H5、C2H
5/C6H5CH2、C6H5CH2/C6H5、C6
H5/C6H5CH2. ・R2が水素原子であり、R1、R3のいずれかが水素
原子で他が炭化水素基である場合。 R1又はR3:CH3、C2H5、C6H5、C6H5
CH2 等が挙げられ、これらの内でも特に下記の化合物が望ま
しい。
【化7】
【化8】
【化9】
【0009】(ロ)有機アルミニウム化合物 有機アルミニウム化合物としては、一般式Rn AlX
3-n (但し、Rはアルキル基又はアリール基、Xはハロ
ゲン原子又は水素原子を示し、nは1≦n<3の範囲の
任意の数である。)で示されるものであり、例えばジア
ルキルアルミニウムモノハライド、モノアルキルアルミ
ニウムジハライド、アルキルアルミニウムセスキハライ
ドなどの炭素数1ないし18個、好ましくは炭素数2な
いし6個のアルキルアルミニウム化合物又はその混合物
もしくは錯化合物が特に好ましい。具体的には、ジメチ
ルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジエチルアルミニ
ウムアイオダイド、ジイソブチルアルミニウムクロリド
などのジアルキルアルミニウムモノハライド、メチルア
ルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ド、メチルアルミニウムジブロミド、エチルアルミニウ
ムジブロミド、エチルアルミニウムジアイオダイド、イ
ソブチルアルミニウムジクロリドなどのモノアルキルア
ルミニウムジハライド、エチルアルミニウムセスキクロ
リドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド等が挙
げられる。
3-n (但し、Rはアルキル基又はアリール基、Xはハロ
ゲン原子又は水素原子を示し、nは1≦n<3の範囲の
任意の数である。)で示されるものであり、例えばジア
ルキルアルミニウムモノハライド、モノアルキルアルミ
ニウムジハライド、アルキルアルミニウムセスキハライ
ドなどの炭素数1ないし18個、好ましくは炭素数2な
いし6個のアルキルアルミニウム化合物又はその混合物
もしくは錯化合物が特に好ましい。具体的には、ジメチ
ルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジエチルアルミニ
ウムアイオダイド、ジイソブチルアルミニウムクロリド
などのジアルキルアルミニウムモノハライド、メチルア
ルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ド、メチルアルミニウムジブロミド、エチルアルミニウ
ムジブロミド、エチルアルミニウムジアイオダイド、イ
ソブチルアルミニウムジクロリドなどのモノアルキルア
ルミニウムジハライド、エチルアルミニウムセスキクロ
リドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド等が挙
げられる。
【0010】バナジウム化合物と有機アルミニウム化合
物の使用割合は、バナジウム化合物1モル当り、有機ア
ルミニウム化合物1〜1,000モルである。
物の使用割合は、バナジウム化合物1モル当り、有機ア
ルミニウム化合物1〜1,000モルである。
【0011】プロピレンのリビング重合 プロピレンのリビング重合は、プロピレンの単独重合以
外に、プロピレンに少量のエチレン又は1−ブテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフ
ィンを共存させて重合することも可能である。
外に、プロピレンに少量のエチレン又は1−ブテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフ
ィンを共存させて重合することも可能である。
【0012】重合反応は、重合反応に対して不活性で、
かつ重合時に液状である溶媒中で行うのが望ましく、該
溶媒としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、シクロプロパ
ン、シクロヘキサン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げら
れる。
かつ重合時に液状である溶媒中で行うのが望ましく、該
溶媒としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、シクロプロパ
ン、シクロヘキサン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げら
れる。
【0013】プロピレンの重合時の重合触媒の使用量
は、プロピレン又はプロピレンと少量のコモノマー1モ
ル当り、バナジウム化合物が1×10-4〜0.1モル、
望ましくは5×10-4〜5×10-2モル、有機アルミニ
ウム化合物が1×10-4〜0.5モル、望ましくは1×
10-3〜0.1モルである。なお、バナジウム化合物1
モル当り、有機アルミニウム化合物は、望ましくは4〜
100モル用いられる。
は、プロピレン又はプロピレンと少量のコモノマー1モ
ル当り、バナジウム化合物が1×10-4〜0.1モル、
望ましくは5×10-4〜5×10-2モル、有機アルミニ
ウム化合物が1×10-4〜0.5モル、望ましくは1×
10-3〜0.1モルである。なお、バナジウム化合物1
モル当り、有機アルミニウム化合物は、望ましくは4〜
100モル用いられる。
【0014】リビング重合は、通常−100℃〜+10
0℃で0.5〜50時間行われる。得られるリビングポ
リプロピレンの分子量及び収量は、反応温度及び反応時
間を変えることにより調節できる。重合温度を低温、特
に−30℃以下にすることにより、単分散に近い分子量
分布を持つポリマーとすることができる。−50℃以下
では、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)
が1.05〜1.40のリビング重合体とすることがで
きる。
0℃で0.5〜50時間行われる。得られるリビングポ
リプロピレンの分子量及び収量は、反応温度及び反応時
間を変えることにより調節できる。重合温度を低温、特
に−30℃以下にすることにより、単分散に近い分子量
分布を持つポリマーとすることができる。−50℃以下
では、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)
が1.05〜1.40のリビング重合体とすることがで
きる。
【0015】重合反応時に、反応促進剤を用いることが
できる。反応促進剤としては、アニソール、水、酸素、
アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等)、エステル(安息香酸エチル、酢酸エチル等)が
挙げられる。促進剤の使用量は、バナジウム化合物1モ
ル当り、通常0.1〜2モルである。上記の方法によ
り、約500〜約500,000の数平均分子量を持
ち、単分散に近いリビングポリプロピレンを製造するこ
とができる。
できる。反応促進剤としては、アニソール、水、酸素、
アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等)、エステル(安息香酸エチル、酢酸エチル等)が
挙げられる。促進剤の使用量は、バナジウム化合物1モ
ル当り、通常0.1〜2モルである。上記の方法によ
り、約500〜約500,000の数平均分子量を持
ち、単分散に近いリビングポリプロピレンを製造するこ
とができる。
【0016】エチレン−プロピレンのリビングランダム
共重合 重合反応は、重合反応に対して不活性で、かつ重合時に
液状である溶媒中で行うのが望ましく、該溶媒として
は、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
等の飽和脂肪族炭化水素、シクロプロパン、シクロヘキ
サン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。エチレン及
びプロピレンと重合触媒との接触方法は、任意に選択で
きるが、望ましくは、エチレンとプロピレンの溶媒溶液
に、有機アルミニウム化合物の溶液及びバナジウム化合
物の溶液を順次加えて接触させる方法、或いは有機アル
ミニウム化合物及びバナジウム化合物を加えた溶媒溶液
にエチレンとプロピレンを加えて接触させる方法等であ
る。
共重合 重合反応は、重合反応に対して不活性で、かつ重合時に
液状である溶媒中で行うのが望ましく、該溶媒として
は、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
等の飽和脂肪族炭化水素、シクロプロパン、シクロヘキ
サン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。エチレン及
びプロピレンと重合触媒との接触方法は、任意に選択で
きるが、望ましくは、エチレンとプロピレンの溶媒溶液
に、有機アルミニウム化合物の溶液及びバナジウム化合
物の溶液を順次加えて接触させる方法、或いは有機アル
ミニウム化合物及びバナジウム化合物を加えた溶媒溶液
にエチレンとプロピレンを加えて接触させる方法等であ
る。
【0017】重合触媒の使用量は、エチレンとプロピレ
ン1モル当たり、バナジウム化合物が1×10-4〜0.
1モル、望ましくは5×10-4モル〜5×10-2モル、
有機アルミニウム化合物が1×10-4〜0.5モル、望
ましくは1×10-3〜0.1モルである。尚、バナジウ
ム化合物1モル当たり、有機アルミニウム化合物は、望
ましくは4〜100モル用いられる。得られるリビング
共重合体の分子量及び収量は、反応温度及び反応時間を
変えることにより調整できる。本発明は、重合温度を低
温、特に−30℃以下にすることにより、単分散に近い
分子量分布を持つポリマーとすることができ、−50℃
以下では、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子
量)が1.05〜1.40のリビングエチレン−プロピ
レンランダム共重合体が得られる。
ン1モル当たり、バナジウム化合物が1×10-4〜0.
1モル、望ましくは5×10-4モル〜5×10-2モル、
有機アルミニウム化合物が1×10-4〜0.5モル、望
ましくは1×10-3〜0.1モルである。尚、バナジウ
ム化合物1モル当たり、有機アルミニウム化合物は、望
ましくは4〜100モル用いられる。得られるリビング
共重合体の分子量及び収量は、反応温度及び反応時間を
変えることにより調整できる。本発明は、重合温度を低
温、特に−30℃以下にすることにより、単分散に近い
分子量分布を持つポリマーとすることができ、−50℃
以下では、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子
量)が1.05〜1.40のリビングエチレン−プロピ
レンランダム共重合体が得られる。
【0018】重合反応時に、反応促進剤を用いることが
できる。反応促進剤としては、アニソール、水、酸素、
アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル)、エステル(安息香酸エチル、酢酸エチル等)等が
挙げられる。促進剤の使用量は、バナジウム化合物1モ
ル当たり、通常0.1〜2モルである。リビング共重合
体中のエチレンとプロピレンの割合は、通常エチレンが
90モル%迄である。これは、リビング重合時のエチレ
ンとプロピレンの使用割合を変えることにより調節でき
るが、エチレンの使用割合を多くすると、該共重合体の
分子量分布が広くなり望ましくない。エチレン含有量が
高く、分子量分布が狭い、すなわち単分散に近いリビン
グ共重合体を製造する場合は、エチレンとプロピレンを
リビング共重合する前に、重合系に微量のプロピレンを
供給し、0.1〜1時間保持することにより、リビング
共重合体の分子量分布が狭いままで、共重合体中に多量
のエチレンを導入することができる。上記のようにし
て、約500〜500,000の数平均分子量(プロピ
レン換算、以下同じ)を持ち、単分散に近いリビングエ
チレン−プロピレンランダム共重合体を製造することが
できる。
できる。反応促進剤としては、アニソール、水、酸素、
アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル)、エステル(安息香酸エチル、酢酸エチル等)等が
挙げられる。促進剤の使用量は、バナジウム化合物1モ
ル当たり、通常0.1〜2モルである。リビング共重合
体中のエチレンとプロピレンの割合は、通常エチレンが
90モル%迄である。これは、リビング重合時のエチレ
ンとプロピレンの使用割合を変えることにより調節でき
るが、エチレンの使用割合を多くすると、該共重合体の
分子量分布が広くなり望ましくない。エチレン含有量が
高く、分子量分布が狭い、すなわち単分散に近いリビン
グ共重合体を製造する場合は、エチレンとプロピレンを
リビング共重合する前に、重合系に微量のプロピレンを
供給し、0.1〜1時間保持することにより、リビング
共重合体の分子量分布が狭いままで、共重合体中に多量
のエチレンを導入することができる。上記のようにし
て、約500〜500,000の数平均分子量(プロピ
レン換算、以下同じ)を持ち、単分散に近いリビングエ
チレン−プロピレンランダム共重合体を製造することが
できる。
【0019】メタクリル酸(アクリル酸)誘導体との反
応 リビングポリプロピレン又はエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体と反応させるメタクリル酸(アクリル酸)
誘導体(以下、化合物Iという。)は、一般式IV、
応 リビングポリプロピレン又はエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体と反応させるメタクリル酸(アクリル酸)
誘導体(以下、化合物Iという。)は、一般式IV、
【化10】 で表わされる。式において、Rは水素原子又はメチル基
である。リビングポリプロピレン又はエチレン−プロピ
レンランダム共重合体と化合物Iとの反応は、リビング
ポリプロピレン又はエチレン−プロピレンランダム共重
合体が存在する反応系に、化合物Iを供給して反応させ
る方法が望ましい。反応は−100℃〜+150℃の温
度で5分間〜50時間行う。反応温度を高くするか、反
応時間を長くすることにより、化合物Iユニットによる
ポリオレフィン末端の修飾率を増大することができる。
化合物Iは、リビングポリオレフィン1モルに対して、
1〜1,000モル用いられる。
である。リビングポリプロピレン又はエチレン−プロピ
レンランダム共重合体と化合物Iとの反応は、リビング
ポリプロピレン又はエチレン−プロピレンランダム共重
合体が存在する反応系に、化合物Iを供給して反応させ
る方法が望ましい。反応は−100℃〜+150℃の温
度で5分間〜50時間行う。反応温度を高くするか、反
応時間を長くすることにより、化合物Iユニットによる
ポリオレフィン末端の修飾率を増大することができる。
化合物Iは、リビングポリオレフィン1モルに対して、
1〜1,000モル用いられる。
【0020】リビングポリプロピレン又はエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体と化合物Iとの反応物は、次
いでプロトン供与体と接触させることによって、本発明
の末端修飾ポリオレフィンが得られる。プロトン供与体
としては、メタノール、エタノール、フェノール等のア
ルコール類、塩酸、硫酸等の鉱酸が挙げられる。アルコ
ール類と鉱酸は同時に用いてもよい。プロトン供与体は
通常大過剰に用いられる。プロトン供与体との接触は、
通常−100℃〜+100℃で1分間〜10時間行われ
る。
ロピレンランダム共重合体と化合物Iとの反応物は、次
いでプロトン供与体と接触させることによって、本発明
の末端修飾ポリオレフィンが得られる。プロトン供与体
としては、メタノール、エタノール、フェノール等のア
ルコール類、塩酸、硫酸等の鉱酸が挙げられる。アルコ
ール類と鉱酸は同時に用いてもよい。プロトン供与体は
通常大過剰に用いられる。プロトン供与体との接触は、
通常−100℃〜+100℃で1分間〜10時間行われ
る。
【0021】上記のようにして得られた本発明のポリオ
レフィンは、約500〜約500,000の数平均分子
量(Mn)を、又前記のリビングポリプロピレン又はエ
チレン−プロピレンランダム共重合体そのものを踏襲し
た非常に狭い分子量分布(Mw/Mn=1.05〜1.
40)をそれぞれ持ち、かつその末端が0.1〜500
個、望ましくは0.2〜100個、更に望ましくは0.
5〜50個の前記化合物Iユニットで修飾されている。
又、本発明の末端修飾ポリオレフィンは、シンジオタク
チックダイアッド分率が0.6以上であることが一つの
特徴である。
レフィンは、約500〜約500,000の数平均分子
量(Mn)を、又前記のリビングポリプロピレン又はエ
チレン−プロピレンランダム共重合体そのものを踏襲し
た非常に狭い分子量分布(Mw/Mn=1.05〜1.
40)をそれぞれ持ち、かつその末端が0.1〜500
個、望ましくは0.2〜100個、更に望ましくは0.
5〜50個の前記化合物Iユニットで修飾されている。
又、本発明の末端修飾ポリオレフィンは、シンジオタク
チックダイアッド分率が0.6以上であることが一つの
特徴である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。な
お、重合体のキャラクタリゼーションは下記の方法で行
った。 ・分子量及び分子量分布 Waters社製GPC(ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー)モデル150を用いた。溶媒:o−ジク
ロルベンゼン、測定温度:135℃、溶媒流速:1.0
ml/分。カラムは東ソー社製GMH6HT(商品名)
を使用した。測定に当り、東ソー社製の単分散ポリスチ
レン標準試料を用い、ポリスチレンの検量線を求め、こ
れよりユニバーサル法によってポリプロピレンの検量線
を作成した。 ・重合体の構造決定 ( 1H−NMRスペクトル):日本電子社製GSX−4
00(商品名)、フーリエ変換型NMRスペクトロメー
ターを用い、400MHz、30℃、パルス間隔15秒
の条件で測定した。試料は、重クロロホルムに溶解して
調製した。 (13C−NMRスペクトル):PFTパルスフーリエ変
換装置付きVarian社製XL−200型(商品名)
を用い、50MHz、120℃、パルス幅8.2μs
π/3、パルス間隔4秒、積算回数5,000の条件で
測定した。試料はトリクロルベンゼンとベンゼン(2:
1)の混合溶媒に溶解して調整した。 (赤外吸収スペクトル):重合体をKBr板上にキャス
トとし、日本分光工業社製モデルIR−810(商品
名)赤外分光光度計を用いて測定した。
お、重合体のキャラクタリゼーションは下記の方法で行
った。 ・分子量及び分子量分布 Waters社製GPC(ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー)モデル150を用いた。溶媒:o−ジク
ロルベンゼン、測定温度:135℃、溶媒流速:1.0
ml/分。カラムは東ソー社製GMH6HT(商品名)
を使用した。測定に当り、東ソー社製の単分散ポリスチ
レン標準試料を用い、ポリスチレンの検量線を求め、こ
れよりユニバーサル法によってポリプロピレンの検量線
を作成した。 ・重合体の構造決定 ( 1H−NMRスペクトル):日本電子社製GSX−4
00(商品名)、フーリエ変換型NMRスペクトロメー
ターを用い、400MHz、30℃、パルス間隔15秒
の条件で測定した。試料は、重クロロホルムに溶解して
調製した。 (13C−NMRスペクトル):PFTパルスフーリエ変
換装置付きVarian社製XL−200型(商品名)
を用い、50MHz、120℃、パルス幅8.2μs
π/3、パルス間隔4秒、積算回数5,000の条件で
測定した。試料はトリクロルベンゼンとベンゼン(2:
1)の混合溶媒に溶解して調整した。 (赤外吸収スペクトル):重合体をKBr板上にキャス
トとし、日本分光工業社製モデルIR−810(商品
名)赤外分光光度計を用いて測定した。
【0023】実施例1 プロピレンのリビング重合 窒素ガスで十分置換した300mlのフラスコに、n−
ヘプタン100mlを入れ−60℃に冷却した。同温度
でプロピレン200ミリモルを加え、n−ヘプタンに溶
解した。次いで、15ミリモルのAl(C2 H5 )2 C
lのn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモルのV(2−メ
チル−1,3−ブタンジオナト)3 トルエン溶液を加
え、攪拌と共に重合を開始した。プロピレンの重合を−
60℃で1時間行った。
ヘプタン100mlを入れ−60℃に冷却した。同温度
でプロピレン200ミリモルを加え、n−ヘプタンに溶
解した。次いで、15ミリモルのAl(C2 H5 )2 C
lのn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモルのV(2−メ
チル−1,3−ブタンジオナト)3 トルエン溶液を加
え、攪拌と共に重合を開始した。プロピレンの重合を−
60℃で1時間行った。
【0024】グリシジルメタクリレートとの反応 上記の反応系に、グリシジルメタクリレート(GMA)
100ミリモルを−60℃で添加し、系内の温度を1時
間かけて25℃に上昇させた後、同温度で攪拌してGM
Aとの反応を行った。5時間後、500mlのエタノー
ル中に反応溶液を入れ、ポリマーを析出させた。得られ
たポリマーを再度n−ヘプタンに溶解させ、遠心分離に
より上澄み液を得た。この上澄み液を、500mlのメ
タノールに注ぎ、再度ポリマーを析出させた。得られた
ポリマーは、メタノールで5回洗浄した後、室温で減圧
乾燥して1.15gの重合体を得た。
100ミリモルを−60℃で添加し、系内の温度を1時
間かけて25℃に上昇させた後、同温度で攪拌してGM
Aとの反応を行った。5時間後、500mlのエタノー
ル中に反応溶液を入れ、ポリマーを析出させた。得られ
たポリマーを再度n−ヘプタンに溶解させ、遠心分離に
より上澄み液を得た。この上澄み液を、500mlのメ
タノールに注ぎ、再度ポリマーを析出させた。得られた
ポリマーは、メタノールで5回洗浄した後、室温で減圧
乾燥して1.15gの重合体を得た。
【0025】得られた重合体のGPC流出曲線は、単峰
性であった。この重合体のMnは、4.2×103 であ
り、Mw/Mnは1.17と単分散に近い値であった。
この重合体の赤外吸収スペクトル(IR)分析を行った
ところ、1740cm -1にカルボニル基の伸縮振動に基
づく吸収が観測された。更に 1H−NMR分析の結果、
ポリプロピレンのプロトンに起因するピーク(δ=0.
7〜1.7ppm)以外に、下記の化学シフト値からな
るピークが観測された。
性であった。この重合体のMnは、4.2×103 であ
り、Mw/Mnは1.17と単分散に近い値であった。
この重合体の赤外吸収スペクトル(IR)分析を行った
ところ、1740cm -1にカルボニル基の伸縮振動に基
づく吸収が観測された。更に 1H−NMR分析の結果、
ポリプロピレンのプロトンに起因するピーク(δ=0.
7〜1.7ppm)以外に、下記の化学シフト値からな
るピークが観測された。
【化11】 ポリプロピレン部のプロトンシグナル(δ=0.7〜
1.7ppm)と、上記シグナル(d)の面積比から、
得られた重合体は、下記のように、ポリプロピレンの末
端に13個のGMAユニットが導入されたものであるこ
とが判明した。
1.7ppm)と、上記シグナル(d)の面積比から、
得られた重合体は、下記のように、ポリプロピレンの末
端に13個のGMAユニットが導入されたものであるこ
とが判明した。
【化12】 得られたポリプロピレンのシンジオタクチックダイアッ
ド分率を測定するために、別に、上記と同一の操作でプ
ロピレンのリビング重合を行った後、反応液を−78℃
に冷却した500mlのエタノール−塩酸溶液中に速や
く入れて重合を停止させ、分離したポリマーを500m
lのエタノールで5回洗浄し、室温で乾燥してポリプロ
ピレンを得た。次に得られたポリプロピレンを13C−N
MR分析した。スペクトルのメチル炭素の多重線強度比
から算出したポリプロピレンの立体規則性を下記に示
す。 トリアッド留分 ダイアッド分率a) 〔rr〕 〔rm〕 〔mm〕 〔r〕 0.625 0.320 0.055 0.785 a) トリアッド留分から計算
ド分率を測定するために、別に、上記と同一の操作でプ
ロピレンのリビング重合を行った後、反応液を−78℃
に冷却した500mlのエタノール−塩酸溶液中に速や
く入れて重合を停止させ、分離したポリマーを500m
lのエタノールで5回洗浄し、室温で乾燥してポリプロ
ピレンを得た。次に得られたポリプロピレンを13C−N
MR分析した。スペクトルのメチル炭素の多重線強度比
から算出したポリプロピレンの立体規則性を下記に示
す。 トリアッド留分 ダイアッド分率a) 〔rr〕 〔rm〕 〔mm〕 〔r〕 0.625 0.320 0.055 0.785 a) トリアッド留分から計算
【0026】実施例2〜4 プロピレン及びGMAの反応条件を表1に示す通りにし
た以外は、実施例1と同様にして末端修飾ポリプロピレ
ンを得た。その結果を表1に示した。
た以外は、実施例1と同様にして末端修飾ポリプロピレ
ンを得た。その結果を表1に示した。
【0027】実施例5 窒素ガスで十分置換した1.5リットルのオートクレー
ブに、n−ヘプタン400mlを入れ、−60℃に冷却
した。同温度でプロピレン200gを加え、n−ヘプタ
ン中に液化溶解せしめた。次いで、50ミリモルのAl
(C2 H5 )2Clのn−ヘプタン溶液及び0.6ミリ
モルのV(2−メチル−1,3−ブタンジオナト)3 ト
ルエン溶液を加え、攪拌と共に重合を開始し、15時間
継続した。次いで、同温度でGMA500ミリモルを添
加した後、反応系の温度を1時間かけて0℃に上昇し、
GMAとの反応を0℃で15時間行った。以下、実施例
1と同様に処理し、表1に示す性状の末端修飾ポリプロ
ピレンを得た。
ブに、n−ヘプタン400mlを入れ、−60℃に冷却
した。同温度でプロピレン200gを加え、n−ヘプタ
ン中に液化溶解せしめた。次いで、50ミリモルのAl
(C2 H5 )2Clのn−ヘプタン溶液及び0.6ミリ
モルのV(2−メチル−1,3−ブタンジオナト)3 ト
ルエン溶液を加え、攪拌と共に重合を開始し、15時間
継続した。次いで、同温度でGMA500ミリモルを添
加した後、反応系の温度を1時間かけて0℃に上昇し、
GMAとの反応を0℃で15時間行った。以下、実施例
1と同様に処理し、表1に示す性状の末端修飾ポリプロ
ピレンを得た。
【0028】実施例6 窒素ガスで十分置換した300mlのフラスコに、n−
ヘプタン100mlを入れ、−78℃に冷却した。同温
度でプロピレン200ミリモルを加え、n−ヘプタン中
に液化溶解せしめた。次いで、15ミリモルのAl(C
2 H5 )2 Clのn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモル
のV(アセチルアセトナト)3 トルエン溶液を加え、攪
拌と共に重合を開始した。プロピレンの重合を−78℃
にて3時間行った。次いで、反応時間を5時間とした以
外は、実施例1と同様にしてGMAとの反応を行い、表
1に示す性状の末端修飾ポリプロピレンを得た。
ヘプタン100mlを入れ、−78℃に冷却した。同温
度でプロピレン200ミリモルを加え、n−ヘプタン中
に液化溶解せしめた。次いで、15ミリモルのAl(C
2 H5 )2 Clのn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモル
のV(アセチルアセトナト)3 トルエン溶液を加え、攪
拌と共に重合を開始した。プロピレンの重合を−78℃
にて3時間行った。次いで、反応時間を5時間とした以
外は、実施例1と同様にしてGMAとの反応を行い、表
1に示す性状の末端修飾ポリプロピレンを得た。
【表1】
【0029】実施例7 リビングエチレン−プロピレンランダム共重合体の合成 窒素ガスで十分置換した500mlのオートクレーブ
に、n−ヘプタン250mlを入れ、−60℃に冷却し
た後、同温度で15ミリモルのAl(C2 H5 ) 2 Cl
のn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモルのV(2−メチ
ル−1,3−ブタンジオナト)3 のトルエン溶液を加え
た。次いで、系内を700mmHgまで減圧にした後、
エチレンとプロピレンの混合ガス(40/60モル比)
を連続的に供給し、エチレン−プロピレンの共重合を−
60℃にて1時間行い、リビングエチレン−プロピレン
ランダム共重合体(以下、エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体をEPRという。)を合成した。一方、エチ
レン−プロピレン共重合体部の分子量、分子量分布およ
びプロピレン含有量を測定するために、上記と同一の方
法でエチレンとプロピレンの共重合を行い、1.83g
のEPRを得た。得られた共重合体のMnは6.8×1
03、Mw/Mnは、1.21であった。さらに、この
共重合体の13C−NMR測定を行い、二級炭素に帰属す
るピーク(S)と三級炭素に帰属するピーク(T)の面
積から次式に基づいて、プロピレンの含有量を計算し
た。その結果、共重合体中のプロピレン含有量は、5
2.7モル%であった。 プロピレン含有量(モル%)={T/1/2 (S+T)}
×100 なお、この共重合体を差動走査熱量計(DSC)により
熱分析した結果、プロピレン単独重合体に起因するガラ
ス転移温度(約−10℃)は観測されなかった。
に、n−ヘプタン250mlを入れ、−60℃に冷却し
た後、同温度で15ミリモルのAl(C2 H5 ) 2 Cl
のn−ヘプタン溶液及び1.5ミリモルのV(2−メチ
ル−1,3−ブタンジオナト)3 のトルエン溶液を加え
た。次いで、系内を700mmHgまで減圧にした後、
エチレンとプロピレンの混合ガス(40/60モル比)
を連続的に供給し、エチレン−プロピレンの共重合を−
60℃にて1時間行い、リビングエチレン−プロピレン
ランダム共重合体(以下、エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体をEPRという。)を合成した。一方、エチ
レン−プロピレン共重合体部の分子量、分子量分布およ
びプロピレン含有量を測定するために、上記と同一の方
法でエチレンとプロピレンの共重合を行い、1.83g
のEPRを得た。得られた共重合体のMnは6.8×1
03、Mw/Mnは、1.21であった。さらに、この
共重合体の13C−NMR測定を行い、二級炭素に帰属す
るピーク(S)と三級炭素に帰属するピーク(T)の面
積から次式に基づいて、プロピレンの含有量を計算し
た。その結果、共重合体中のプロピレン含有量は、5
2.7モル%であった。 プロピレン含有量(モル%)={T/1/2 (S+T)}
×100 なお、この共重合体を差動走査熱量計(DSC)により
熱分析した結果、プロピレン単独重合体に起因するガラ
ス転移温度(約−10℃)は観測されなかった。
【0030】グリシジルメタクリレートとの反応 上記の反応系に、グリシジルメタクリレート(GMA)
250ミリモルを−60℃で添加し、系内の温度を1時
間かけて0℃に上昇させた後、同温度で攪拌してGMA
との反応を行った。5時間後、500mlのメタノール
中に反応溶液を入れ、ポリマーを析出させた。得られた
ポリマーを再度n−ヘプタンに溶解させ、遠心分離によ
り上澄み液を得た。この上澄み液を、500mlのメタ
ノールに注ぎ、再度ポリマーを析出させた。得られたポ
リマーは、メタノールで5回洗浄した後、室温で減圧乾
燥して1.92gの重合体を得た。
250ミリモルを−60℃で添加し、系内の温度を1時
間かけて0℃に上昇させた後、同温度で攪拌してGMA
との反応を行った。5時間後、500mlのメタノール
中に反応溶液を入れ、ポリマーを析出させた。得られた
ポリマーを再度n−ヘプタンに溶解させ、遠心分離によ
り上澄み液を得た。この上澄み液を、500mlのメタ
ノールに注ぎ、再度ポリマーを析出させた。得られたポ
リマーは、メタノールで5回洗浄した後、室温で減圧乾
燥して1.92gの重合体を得た。
【0031】得られた重合体のGPC流出曲線は、単峰
性であった。この重合体のMnは、7.1×103 であ
り、Mw/Mnは1.23と単分散に近い値であった。
この重合体のIR分析を行ったところ、1740cm-1
にカルボニル基の伸縮振動に基づく吸収が観測された。
更に 1H−NMR分析の結果、EPR部のプロトンに起
因するピーク(δ=0.7〜1.7ppm)以外に、下
記の化学シフト値からなるピークが観測された。
性であった。この重合体のMnは、7.1×103 であ
り、Mw/Mnは1.23と単分散に近い値であった。
この重合体のIR分析を行ったところ、1740cm-1
にカルボニル基の伸縮振動に基づく吸収が観測された。
更に 1H−NMR分析の結果、EPR部のプロトンに起
因するピーク(δ=0.7〜1.7ppm)以外に、下
記の化学シフト値からなるピークが観測された。
【化13】 EPR部分のプロトンシグナル(δ=0.7〜1.7p
pm)と、上記シグナル(c)の面積比、EPRのプロ
ピレン含有量および分子量から、得られた重合体は、下
記のように、EPRの末端に7個のGMAユニットが導
入されたものであることが判明した。
pm)と、上記シグナル(c)の面積比、EPRのプロ
ピレン含有量および分子量から、得られた重合体は、下
記のように、EPRの末端に7個のGMAユニットが導
入されたものであることが判明した。
【化14】
【0032】実施例8 窒素ガスで十分置換した1.5リットルのオートクレー
ブに、n−ヘプタン800mlを入れ−60℃に冷却し
た後、同温度でプロピレン1.5gを加え、n−ヘプタ
ン中に液化溶解せしめた。次いで、40ミリモルのAl
(C2 H5 )2Clのn−ヘプタン溶液及び0.8ミリ
モルのV(2−メチル−1,3−ブタンジオナト)3 ト
ルエン溶液を加え、−60℃にて10分間攪拌した。次
いで系内を680mmHgまで減圧にした後、エチレン
とプロピレンの混合ガス(50/50モル比)を連続的
に供給し、エチレン−プロピレンの共重合を−60℃に
て10時間行い、リビングEPRを合成した。次いで、
同温度でGMA500ミリモルを添加した後、反応系の
温度を1時間かけて20℃に上昇させ、GMAとの反応
を10時間行った。以下、実施例7と同様に処理し、表
2に示す性状の末端修飾EPRを得た。一方、上記と同
一の方法でエチレンとプロピレンの共重合を行い、2
3.9gのEPRを得た。この共重合体のMnは10
1.4×103 、Mw/Mnは1.26、プロピレン含
有量は48.6モル%であった。
ブに、n−ヘプタン800mlを入れ−60℃に冷却し
た後、同温度でプロピレン1.5gを加え、n−ヘプタ
ン中に液化溶解せしめた。次いで、40ミリモルのAl
(C2 H5 )2Clのn−ヘプタン溶液及び0.8ミリ
モルのV(2−メチル−1,3−ブタンジオナト)3 ト
ルエン溶液を加え、−60℃にて10分間攪拌した。次
いで系内を680mmHgまで減圧にした後、エチレン
とプロピレンの混合ガス(50/50モル比)を連続的
に供給し、エチレン−プロピレンの共重合を−60℃に
て10時間行い、リビングEPRを合成した。次いで、
同温度でGMA500ミリモルを添加した後、反応系の
温度を1時間かけて20℃に上昇させ、GMAとの反応
を10時間行った。以下、実施例7と同様に処理し、表
2に示す性状の末端修飾EPRを得た。一方、上記と同
一の方法でエチレンとプロピレンの共重合を行い、2
3.9gのEPRを得た。この共重合体のMnは10
1.4×103 、Mw/Mnは1.26、プロピレン含
有量は48.6モル%であった。
【0033】実施例9 窒素ガスで十分置換した500mlのオートクレーブ
に、トルエン250mlを入れ、−60℃に冷却した
後、同温度でプロピレン0.2gを加え、トルエン中に
液化溶解せしめた。次いで、15ミリモルのAl(C2
H5 )2 Clのn−ヘプタン溶液及び2.0ミリモルの
V(2−メチル−1,3−ブタンジオナト) 3 トルエン
溶液を加え、−60℃にて10分間攪拌した。次いで系
内を720mmHgまで減圧にした後、エチレンとプロ
ピレンの混合ガス(60/40モル比)を連続的に供給
し、エチレン−プロピレンの共重合を−60℃にて2時
間行い、リビングEPRを合成した。次いで、同温度で
GMA250ミリモルを添加した後、GMAとの反応を
−60℃にて3時間行った。以下、実施例7と同様に処
理し、表2に示す性状の末端修飾EPRを得た。一方、
上記と同一の方法でエチレンとプロピレンの共重合を行
い、2.14gのEPRを得た。この共重合体のMnは
5.1×103 、Mw/Mnは1.26、プロピレン含
有量は38.6モル%であった。
に、トルエン250mlを入れ、−60℃に冷却した
後、同温度でプロピレン0.2gを加え、トルエン中に
液化溶解せしめた。次いで、15ミリモルのAl(C2
H5 )2 Clのn−ヘプタン溶液及び2.0ミリモルの
V(2−メチル−1,3−ブタンジオナト) 3 トルエン
溶液を加え、−60℃にて10分間攪拌した。次いで系
内を720mmHgまで減圧にした後、エチレンとプロ
ピレンの混合ガス(60/40モル比)を連続的に供給
し、エチレン−プロピレンの共重合を−60℃にて2時
間行い、リビングEPRを合成した。次いで、同温度で
GMA250ミリモルを添加した後、GMAとの反応を
−60℃にて3時間行った。以下、実施例7と同様に処
理し、表2に示す性状の末端修飾EPRを得た。一方、
上記と同一の方法でエチレンとプロピレンの共重合を行
い、2.14gのEPRを得た。この共重合体のMnは
5.1×103 、Mw/Mnは1.26、プロピレン含
有量は38.6モル%であった。
【0034】実施例10 窒素ガスで十分置換した500mlのオートクレーブに
トルエン250mlを入れ、−78℃に冷却した後、同
温度で15ミリモルのAl(C2 H5 )2 Clのn−ヘ
プタン溶液及び1.5ミリモルのV(アセチルアセトナ
ト)3 トルエン溶液を加えた。次いで系内を700mm
Hgまで減圧にした後、エチレンとプロピレンの混合ガ
ス(40/60モル比)を連続的に供給し、エチレン−
プロピレンの共重合を−78℃にて3時間行い、リビン
グEPRを合成した。次いで、同温度でGMA250ミ
リモルを添加した後、反応系の温度を1時間かけて−2
0℃に上昇させ、GMAとの反応を5時間行った。以
下、実施例7と同様に処理し、表2に示す性状の末端修
飾EPRを得た。一方、上記と同一の方法でエチレンと
プロピレンの共重合を行い、1.54gのEPRを得
た。この共重合体のMnは8.7×103 、Mw/Mn
は1.26、プロピレン含有量は55.3モル%であっ
た。
トルエン250mlを入れ、−78℃に冷却した後、同
温度で15ミリモルのAl(C2 H5 )2 Clのn−ヘ
プタン溶液及び1.5ミリモルのV(アセチルアセトナ
ト)3 トルエン溶液を加えた。次いで系内を700mm
Hgまで減圧にした後、エチレンとプロピレンの混合ガ
ス(40/60モル比)を連続的に供給し、エチレン−
プロピレンの共重合を−78℃にて3時間行い、リビン
グEPRを合成した。次いで、同温度でGMA250ミ
リモルを添加した後、反応系の温度を1時間かけて−2
0℃に上昇させ、GMAとの反応を5時間行った。以
下、実施例7と同様に処理し、表2に示す性状の末端修
飾EPRを得た。一方、上記と同一の方法でエチレンと
プロピレンの共重合を行い、1.54gのEPRを得
た。この共重合体のMnは8.7×103 、Mw/Mn
は1.26、プロピレン含有量は55.3モル%であっ
た。
【0035】実施例11 実施例7において、GMAの代わりに、グリシジルアク
リレート(GA)を用い、かつ反応条件を表2に示す通
りにした以外は、実施例7と同様にして重合体を得た。
この重合体のIR分析を行ったところ、1740cm-1
にカルボニル基の伸縮振動に基づく吸収が認められた。
更に、 1H−NMR分析の結果、得られた重合体は、E
PRの末端に、下記置換基ユニットが2個結合している
ことが確認された。
リレート(GA)を用い、かつ反応条件を表2に示す通
りにした以外は、実施例7と同様にして重合体を得た。
この重合体のIR分析を行ったところ、1740cm-1
にカルボニル基の伸縮振動に基づく吸収が認められた。
更に、 1H−NMR分析の結果、得られた重合体は、E
PRの末端に、下記置換基ユニットが2個結合している
ことが確認された。
【化15】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の重合体は、異種ポリマーの相溶
化剤、ポリマーに染色性や接着性を付与するポリマー改
質剤、潤滑油等の粘度指数向上材等に使用することがで
きる。
化剤、ポリマーに染色性や接着性を付与するポリマー改
質剤、潤滑油等の粘度指数向上材等に使用することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植木 聰 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番 1号 東燃株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平4−178407(JP,A) 特開 平4−45105(JP,A) 特開 昭63−113003(JP,A) 特開 平1−201303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/00 - 8/50
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリプロピレン又はエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体の片末端が、付加反応により下記一
般式IIで表される置換基で修飾されてなる、数平均分
子量が500〜500,000の末端修飾ポリオレフィ
ン。 一般式II 【化1】 [但し、Rは水素原子若しくはメチル基、nは0.1〜
500の数を示す。] - 【請求項2】 次の一般式III 【化2】 [式中、R 1 〜R 3 は水素原子又は炭素数1〜8個の炭
化水素基を示す。但し、R 1 〜R 3 の少なくとも一つは
水素原子である必要があるが、R 1 〜R 3 の全部が水素
原子であってはならない。]で表されるバナジウム化合
物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下、
プロピレンを重合して得られるリビングポリプロピレン
又はエチレンとプロピレンとをランダム共重合して得ら
れるリビングエチレン−プロピレンランダム共重合体
を、 次の一般式IV 【化3】 (式中、Rは前記と同義である。)で表されるメタクリ
ル酸(アクリル酸)誘導体と反応させることを特徴とす
る請求項1に記載の末端修飾ポリオレフィンの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2950292A JP3308982B2 (ja) | 1991-03-18 | 1992-02-17 | 末端修飾ポリオレフィン |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5264191 | 1991-03-18 | ||
JP3-52641 | 1991-03-18 | ||
JP2950292A JP3308982B2 (ja) | 1991-03-18 | 1992-02-17 | 末端修飾ポリオレフィン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247119A JPH05247119A (ja) | 1993-09-24 |
JP3308982B2 true JP3308982B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=26367708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2950292A Expired - Fee Related JP3308982B2 (ja) | 1991-03-18 | 1992-02-17 | 末端修飾ポリオレフィン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3308982B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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CN1252177C (zh) | 1998-08-20 | 2006-04-19 | 钟渊化学工业株式会社 | 环氧树脂组合物 |
WO2003014247A1 (en) | 2001-08-10 | 2003-02-20 | Cosmed. Co., Ltd. | Pressure-sensitive adhesive for the skin and tapes or sheets for the skin made by using the same |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP2950292A patent/JP3308982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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