JP3308508B2 - 梯子型フィルタ、アナログイコライザおよび信号再生システム - Google Patents
梯子型フィルタ、アナログイコライザおよび信号再生システムInfo
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- H03H11/48—One-port networks simulating reactances
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録ディスク
または光磁気記録ディスクの信号再生システム等に用い
られるアナログフィルタに関する技術に属する。
または光磁気記録ディスクの信号再生システム等に用い
られるアナログフィルタに関する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気・光磁気記録ディスクの発達
は目覚ましいものがあり、これに伴い、その信号再生シ
ステムに用いる信号処理技術もさらに高性能なものが要
求されている。
は目覚ましいものがあり、これに伴い、その信号再生シ
ステムに用いる信号処理技術もさらに高性能なものが要
求されている。
【0003】図12は従来の磁気・光磁気記録ディスク
の信号再生システムのブロック図である。記録ディスク
80から読み出された信号は、まずアンプ(増幅器)8
1によって増幅され、次にアナログフィルタ82を通過
して、ノイズが除去されるとともにゲインブーストされ
る。「ゲインブースト」とは、高周波成分を強調させて
信号エッジを際立たせる信号処理のことをいう。そし
て、アナログフィルタ82から出力された信号はデータ
スライサ83によってディジタル信号に変換される。な
お、最近では、信号をA/D変換した後に最尤復号を行
うシステムもあるが、このようなシステムにおいてもア
ナログフィルタに要求される性能は、ほぼ同等である。
の信号再生システムのブロック図である。記録ディスク
80から読み出された信号は、まずアンプ(増幅器)8
1によって増幅され、次にアナログフィルタ82を通過
して、ノイズが除去されるとともにゲインブーストされ
る。「ゲインブースト」とは、高周波成分を強調させて
信号エッジを際立たせる信号処理のことをいう。そし
て、アナログフィルタ82から出力された信号はデータ
スライサ83によってディジタル信号に変換される。な
お、最近では、信号をA/D変換した後に最尤復号を行
うシステムもあるが、このようなシステムにおいてもア
ナログフィルタに要求される性能は、ほぼ同等である。
【0004】図13は磁気・光磁気記録ディスクの信号
再生システムに用いられるアナログフィルタの一般的な
周波数特性を示す図である。磁気・光磁気記録ディスク
の信号再生システムを構成する場合には、通常、アナロ
グフィルタは、信号エッジを際立たせることができ、か
つ信号波形の形を乱すことのないように、ベッセルフィ
ルタや等リプルフィルタを用いて設計する。これは、も
しアナログフィルタが信号波形を乱してしまうと、信号
エッジの位置が変化してしまい、データスライサによる
信号2値化の際に誤判定が生じやすくなるからである。
再生システムに用いられるアナログフィルタの一般的な
周波数特性を示す図である。磁気・光磁気記録ディスク
の信号再生システムを構成する場合には、通常、アナロ
グフィルタは、信号エッジを際立たせることができ、か
つ信号波形の形を乱すことのないように、ベッセルフィ
ルタや等リプルフィルタを用いて設計する。これは、も
しアナログフィルタが信号波形を乱してしまうと、信号
エッジの位置が変化してしまい、データスライサによる
信号2値化の際に誤判定が生じやすくなるからである。
【0005】そこで、アナログフィルタは、その伝達関
数H(s)が次式のようになるように、設計を行う。 H(s)=(1−s2)/D(s) =(1+ω2)/D(jω) …(11) ここで、sはラプラス変数、D(s)はアナログフィル
タの伝達関数の分母の関数である。この場合、伝達関数
H(s)の分子は虚数の項を持たないため、アナログフ
ィルタの位相特性に影響を与えることはない。また、ω
2の項の分だけ高周波ゲインが強調されるので、結果と
して、図13に示すようにゲインブースト特性を得るこ
とができる。
数H(s)が次式のようになるように、設計を行う。 H(s)=(1−s2)/D(s) =(1+ω2)/D(jω) …(11) ここで、sはラプラス変数、D(s)はアナログフィル
タの伝達関数の分母の関数である。この場合、伝達関数
H(s)の分子は虚数の項を持たないため、アナログフ
ィルタの位相特性に影響を与えることはない。また、ω
2の項の分だけ高周波ゲインが強調されるので、結果と
して、図13に示すようにゲインブースト特性を得るこ
とができる。
【0006】図13に示すようなゲインブースト特性を
有するフィルタは、図14に示すようなバイカットフィ
ルタを従属接続させることによって実現できる。バイカ
ットフィルタは通常2次の極を持つフィルタであるが、
図14のような構成にすれば、その伝達関数に2次の極
と1次の零点を容易に作ることができる。すなわち、図
14のバイカットフィルタの伝達関数は次のようにな
る。 H1(s) =(gm1・gm2+sC2・gm1x)/(gm22+sC2・gm3+s2C1C2) …(12) したがって、図14のバイカットフィルタを2個従属接
続したときの伝達関数H(s)は次のようになる。 H(s) ={(gm1・gm2)2−s2}/(gm22+sC2・gm3+s2C1C2)2 …(13) したがって、分子に虚数の項を持たず、かつω2の項を
有する伝達関数が得られるので、ゲインブースト特性を
容易に実現することができる。
有するフィルタは、図14に示すようなバイカットフィ
ルタを従属接続させることによって実現できる。バイカ
ットフィルタは通常2次の極を持つフィルタであるが、
図14のような構成にすれば、その伝達関数に2次の極
と1次の零点を容易に作ることができる。すなわち、図
14のバイカットフィルタの伝達関数は次のようにな
る。 H1(s) =(gm1・gm2+sC2・gm1x)/(gm22+sC2・gm3+s2C1C2) …(12) したがって、図14のバイカットフィルタを2個従属接
続したときの伝達関数H(s)は次のようになる。 H(s) ={(gm1・gm2)2−s2}/(gm22+sC2・gm3+s2C1C2)2 …(13) したがって、分子に虚数の項を持たず、かつω2の項を
有する伝達関数が得られるので、ゲインブースト特性を
容易に実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイカ
ットフィルタを従属接続したフィルタには、一般に、そ
の特性が素子ばらつきの影響を受けやすい、という問題
がある。
ットフィルタを従属接続したフィルタには、一般に、そ
の特性が素子ばらつきの影響を受けやすい、という問題
がある。
【0008】図15はアナログフィルタの特性を表すラ
プラス平面を示す図である。アナログフィルタの特性は
通常、ラプラス平面上の極点と零点の集合を用いて表す
ことができる。ここでは、説明を簡単にするため、アナ
ログフィルタの特性を極点のみの集まりとして考察す
る。
プラス平面を示す図である。アナログフィルタの特性は
通常、ラプラス平面上の極点と零点の集合を用いて表す
ことができる。ここでは、説明を簡単にするため、アナ
ログフィルタの特性を極点のみの集まりとして考察す
る。
【0009】図15に示すように、周波数ベクトルはs
=jωで表され、その終点は周波数が高くなるにつれて
ラプラス平面上の虚軸を上昇する。一方、アナログフィ
ルタの周波数特性は、 H(s)=Πk=1 n1/(s−sk)(skは各極点のラ
プラス平面上の位置を表すベクトル) と表現されるので、ベクトル(s−sk)の長さの積の
逆数が周波数利得となる。したがって、アナログフィル
タの周波数特性は、ベクトル(s−sk)のうち長さの
短いものの影響をより大きく受けることになり、言い換
えれば虚軸に最も接近した極点skの位置の影響を最も
大きく受けることになる。そして、ラプラス平面上の極
点の位置は、フィルタの素子ばらつきによって、ずれ
る。
=jωで表され、その終点は周波数が高くなるにつれて
ラプラス平面上の虚軸を上昇する。一方、アナログフィ
ルタの周波数特性は、 H(s)=Πk=1 n1/(s−sk)(skは各極点のラ
プラス平面上の位置を表すベクトル) と表現されるので、ベクトル(s−sk)の長さの積の
逆数が周波数利得となる。したがって、アナログフィル
タの周波数特性は、ベクトル(s−sk)のうち長さの
短いものの影響をより大きく受けることになり、言い換
えれば虚軸に最も接近した極点skの位置の影響を最も
大きく受けることになる。そして、ラプラス平面上の極
点の位置は、フィルタの素子ばらつきによって、ずれ
る。
【0010】バイカットフィルタを従属接続させて構成
したアナログフィルタの場合、1個のバイカットフィル
タによって2個1組の極点が実現される。このため、図
16(a)に示すように、最も虚軸に近い極点を実現す
るバイカットフィルタBQ1の素子ばらつきが、フィル
タ特性を変動させる大きな要因になる。したがって、バ
イカットフィルタを従属接続させた構成は、周波数特性
に対して素子ばらつきの影響を受けやすい、といえる。
したアナログフィルタの場合、1個のバイカットフィル
タによって2個1組の極点が実現される。このため、図
16(a)に示すように、最も虚軸に近い極点を実現す
るバイカットフィルタBQ1の素子ばらつきが、フィル
タ特性を変動させる大きな要因になる。したがって、バ
イカットフィルタを従属接続させた構成は、周波数特性
に対して素子ばらつきの影響を受けやすい、といえる。
【0011】一方、アナログフィルタの構成としては、
他に梯子型フィルタを用いたものがある。「梯子型フィ
ルタ」とは、容量およびインダクタを梯子状に接続し、
入力と出力とを抵抗で終端した形のフィルタのことであ
る。LSI回路では通常インダクタを実現できないた
め、インダクタ部を電圧制御電流源と容量からなる等価
回路によって構成し、梯子型フィルタを実現する。この
場合、梯子型フィルタは、複数のバイカットフィルタが
全て互いに結合された形で実現される。
他に梯子型フィルタを用いたものがある。「梯子型フィ
ルタ」とは、容量およびインダクタを梯子状に接続し、
入力と出力とを抵抗で終端した形のフィルタのことであ
る。LSI回路では通常インダクタを実現できないた
め、インダクタ部を電圧制御電流源と容量からなる等価
回路によって構成し、梯子型フィルタを実現する。この
場合、梯子型フィルタは、複数のバイカットフィルタが
全て互いに結合された形で実現される。
【0012】したがって、梯子型フィルタの場合には、
素子ばらつきの影響は全ての極点の位置の変動に分散し
て現れる。したがって、図16(b)に示すように、素
子ばらつきによって全ての極点の位置が変動するが、そ
の変動の大きさ自体は、バイカットフィルタを従属接続
した構成における変動よりも小さくなる。そして、周波
数特性に最も大きな影響を与える虚軸に最も近い極点の
変動も、また相対的に小さくなる。したがって、梯子型
フィルタの方が、素子ばらつきによるフィルタ特性の変
動が小さいものと考えられる。
素子ばらつきの影響は全ての極点の位置の変動に分散し
て現れる。したがって、図16(b)に示すように、素
子ばらつきによって全ての極点の位置が変動するが、そ
の変動の大きさ自体は、バイカットフィルタを従属接続
した構成における変動よりも小さくなる。そして、周波
数特性に最も大きな影響を与える虚軸に最も近い極点の
変動も、また相対的に小さくなる。したがって、梯子型
フィルタの方が、素子ばらつきによるフィルタ特性の変
動が小さいものと考えられる。
【0013】ところが、梯子型フィルタは元来が受動素
子によるフィルタであるために、ゲインを1/2以上に
することは困難であり、図13に示すようなゲインブー
スト特性を実現することは困難であると考えられてき
た。
子によるフィルタであるために、ゲインを1/2以上に
することは困難であり、図13に示すようなゲインブー
スト特性を実現することは困難であると考えられてき
た。
【0014】前記の問題に鑑み、本発明は、フィルタ特
性が素子ばらつきに対して強く、かつ、ゲインブースト
特性を有するアナログフィルタを提供することを課題と
する。
性が素子ばらつきに対して強く、かつ、ゲインブースト
特性を有するアナログフィルタを提供することを課題と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、複数のイン
ダクタ部を有する梯子型フィルタとして、前記各インダ
クタ部がそれぞれ電圧制御電流源および容量からなる等
価回路によって構成されており、前記電圧制御電流源の
うちの少なくとも1つは通常の信号入力とは別個に当該
梯子型フィルタの入力信号をゲイン設定手段を介して入
力されており、前記ゲイン設定手段のゲインは、当該梯
子型フィルタの伝達関数が所望の関数になるような値に
設定されているものである。
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、複数のイン
ダクタ部を有する梯子型フィルタとして、前記各インダ
クタ部がそれぞれ電圧制御電流源および容量からなる等
価回路によって構成されており、前記電圧制御電流源の
うちの少なくとも1つは通常の信号入力とは別個に当該
梯子型フィルタの入力信号をゲイン設定手段を介して入
力されており、前記ゲイン設定手段のゲインは、当該梯
子型フィルタの伝達関数が所望の関数になるような値に
設定されているものである。
【0016】請求項1の発明によると、フィルタ特性が
素子ばらつきに対して強い梯子型フィルタにおいて、イ
ンダクタ部を構成する電圧制御電流源のうちの少なくと
も1つに通常の信号入力とは別個に当該梯子型フィルタ
の入力信号をゲイン設定手段を介して入力させる。これ
により、従来の梯子型フィルタでは実現困難な伝達関数
を実現することができる。例えば、各ゲイン設定手段の
ゲインの相対比を、梯子型フィルタの伝達関数の分子が
(1+s2)のように偶数のべき乗の項のみによって構
成されるように設定することによって、位相特性を一定
に保ったまま、ゲイン特性のみが可変となる梯子型フィ
ルタを得ることができる。
素子ばらつきに対して強い梯子型フィルタにおいて、イ
ンダクタ部を構成する電圧制御電流源のうちの少なくと
も1つに通常の信号入力とは別個に当該梯子型フィルタ
の入力信号をゲイン設定手段を介して入力させる。これ
により、従来の梯子型フィルタでは実現困難な伝達関数
を実現することができる。例えば、各ゲイン設定手段の
ゲインの相対比を、梯子型フィルタの伝達関数の分子が
(1+s2)のように偶数のべき乗の項のみによって構
成されるように設定することによって、位相特性を一定
に保ったまま、ゲイン特性のみが可変となる梯子型フィ
ルタを得ることができる。
【0017】そして、請求項2の発明では、前記請求項
1の梯子型フィルタにおけるゲイン設定手段のゲイン
は、当該梯子型フィルタがその位相特性とは独立した所
望のゲインブースト特性を有するように、その相対比が
設定されているものとする。
1の梯子型フィルタにおけるゲイン設定手段のゲイン
は、当該梯子型フィルタがその位相特性とは独立した所
望のゲインブースト特性を有するように、その相対比が
設定されているものとする。
【0018】また、請求項3の発明では、前記請求項1
の梯子型フィルタは、フィルタ処理のための第1の信号
入力端子と、前記第1の信号入力端子と別個に設けられ
た第2の信号入力端子とを備え、前記ゲイン設定手段
は、前記第2の信号入力端子に入力された信号を受ける
ものとする。
の梯子型フィルタは、フィルタ処理のための第1の信号
入力端子と、前記第1の信号入力端子と別個に設けられ
た第2の信号入力端子とを備え、前記ゲイン設定手段
は、前記第2の信号入力端子に入力された信号を受ける
ものとする。
【0019】さらに、請求項4の発明では、前記請求項
3の梯子型フィルタは、前記第2の信号入力端子の前段
に可変利得アンプが設けられているものとする。
3の梯子型フィルタは、前記第2の信号入力端子の前段
に可変利得アンプが設けられているものとする。
【0020】また、請求項5の発明では、前記請求項1
記載の梯子型フィルタにおけるゲイン設定手段は、その
ゲインが可変に構成されているものとする。
記載の梯子型フィルタにおけるゲイン設定手段は、その
ゲインが可変に構成されているものとする。
【0021】また、請求項6の発明は、アナログイコラ
イザとして、電圧制御電流源および容量からなる等価回
路によってそれぞれ構成された複数のインダクタ部を有
する梯子型フィルタと、前記梯子型フィルタの出力信号
と基準信号との誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤
差検出手段によって検出された誤差を基にして前記梯子
型フィルタのフィルタ特性を変更するフィルタ特性変更
手段とを備え、前記梯子型フィルタは、前記電圧制御電
流源のうちの少なくとも1つに当該梯子型フィルタの入
力信号がゲイン設定手段を介して入力されており、かつ
このゲイン設定手段はそのゲインが可変に構成されてい
るものとし、前記フィルタ特性変更手段は、前記梯子型
フィルタが有するゲイン設定手段のゲインを前記誤差検
出手段によって検出された誤差を基にして変更するもの
とするものである。
イザとして、電圧制御電流源および容量からなる等価回
路によってそれぞれ構成された複数のインダクタ部を有
する梯子型フィルタと、前記梯子型フィルタの出力信号
と基準信号との誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤
差検出手段によって検出された誤差を基にして前記梯子
型フィルタのフィルタ特性を変更するフィルタ特性変更
手段とを備え、前記梯子型フィルタは、前記電圧制御電
流源のうちの少なくとも1つに当該梯子型フィルタの入
力信号がゲイン設定手段を介して入力されており、かつ
このゲイン設定手段はそのゲインが可変に構成されてい
るものとし、前記フィルタ特性変更手段は、前記梯子型
フィルタが有するゲイン設定手段のゲインを前記誤差検
出手段によって検出された誤差を基にして変更するもの
とするものである。
【0022】また、請求項7の発明は、前記請求項6の
アナログイコライザを備え、磁気記録ディスクまたは光
磁気記録ディスクなどの記録媒体から読み出した信号の
フィルタ処理を前記アナログイコライザを用いて行う信
号再生システムである。
アナログイコライザを備え、磁気記録ディスクまたは光
磁気記録ディスクなどの記録媒体から読み出した信号の
フィルタ処理を前記アナログイコライザを用いて行う信
号再生システムである。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 図1は本発明の第1の実施形態に係る梯子型フィルタ1
の構成を示す図である。図1に示す梯子型フィルタ1は
7次の等リプルフィルタ回路であり、かつ、位相特性と
は独立したゲインブースト特性を実現できるものであ
る。
の構成を示す図である。図1に示す梯子型フィルタ1は
7次の等リプルフィルタ回路であり、かつ、位相特性と
は独立したゲインブースト特性を実現できるものであ
る。
【0024】図2は梯子型フィルタの原型回路図、図3
は梯子型フィルタを構成するインダクタ部の等価回路で
ある。図3の等価回路は電圧制御電流源51a,51b
および容量52a,52bからなり、図1は各インダク
タ部を図3に示す等価回路によって構成した梯子型フィ
ルタ回路の構成を基にしたものである。
は梯子型フィルタを構成するインダクタ部の等価回路で
ある。図3の等価回路は電圧制御電流源51a,51b
および容量52a,52bからなり、図1は各インダク
タ部を図3に示す等価回路によって構成した梯子型フィ
ルタ回路の構成を基にしたものである。
【0025】図1において、IN1は通常の信号入力端
子、OUTは信号出力端子、11a〜11gは電圧制御
電流源回路、C1〜C7は容量素子である。そして、図
1の構成において特徴的なのは、通常の信号入力端子I
N1とは別個に、第2の信号入力端子IN2が設けられ
ており、この信号入力端子IN2に入力された信号Vi
nが、ゲイン設定手段としての定倍ゲイン演算器15a
〜15cを介して、それぞれ第1〜第3の電圧制御電流
源回路11a〜11cに入力されるように構成されてい
る点である。
子、OUTは信号出力端子、11a〜11gは電圧制御
電流源回路、C1〜C7は容量素子である。そして、図
1の構成において特徴的なのは、通常の信号入力端子I
N1とは別個に、第2の信号入力端子IN2が設けられ
ており、この信号入力端子IN2に入力された信号Vi
nが、ゲイン設定手段としての定倍ゲイン演算器15a
〜15cを介して、それぞれ第1〜第3の電圧制御電流
源回路11a〜11cに入力されるように構成されてい
る点である。
【0026】第2の信号入力端子IN2が設けられてい
ない場合には、図1の梯子型フィルタ1の伝達関数は7
次の等リプルフィルタの伝達関数になる。この伝達関数
の分母は回路のフィードバック特性によって決定される
が、信号入力端子を増やしても回路のフィードバック特
性は変化しないので、第2の信号入力端子IN2の追加
によって伝達関数の分母が変化することはない。すなわ
ち、第2の信号入力端子IN2の追加の影響は、梯子型
フィルタの伝達関数の分子の項のみの変化となってあら
われる。
ない場合には、図1の梯子型フィルタ1の伝達関数は7
次の等リプルフィルタの伝達関数になる。この伝達関数
の分母は回路のフィードバック特性によって決定される
が、信号入力端子を増やしても回路のフィードバック特
性は変化しないので、第2の信号入力端子IN2の追加
によって伝達関数の分母が変化することはない。すなわ
ち、第2の信号入力端子IN2の追加の影響は、梯子型
フィルタの伝達関数の分子の項のみの変化となってあら
われる。
【0027】そこで、入力信号Vinを通常の信号入力
とは別個に、各電圧制御電流源11a〜11gのいずれ
かに入力させ、その入力ゲインを適宜設定することによ
って、梯子型フィルタの伝達関数の分子を自在に設定で
き、様々な応答特性を持つフィルタが設計できると予想
される。本実施形態では、このような技術的思想を利用
して、位相特性とは独立した所望のゲインブースト特性
を梯子型フィルタにおいて実現するものである。
とは別個に、各電圧制御電流源11a〜11gのいずれ
かに入力させ、その入力ゲインを適宜設定することによ
って、梯子型フィルタの伝達関数の分子を自在に設定で
き、様々な応答特性を持つフィルタが設計できると予想
される。本実施形態では、このような技術的思想を利用
して、位相特性とは独立した所望のゲインブースト特性
を梯子型フィルタにおいて実現するものである。
【0028】第2の信号入力端子IN2が設けられてい
ない場合の図1の梯子型フィルタ回路1の伝達関数H
(s)は、例えば次のようになる。
ない場合の図1の梯子型フィルタ回路1の伝達関数H
(s)は、例えば次のようになる。
【0029】 H(s)=0.5/Hr(s) =0.5/(1.000000000s7+5.233611506s6+19.69755040s5+45. 91809198s4+76.50647398s3+84.06826807s2+57.09056406s+17.97359538 ) …(1) なお、ここでは簡単のため、カットオフ周波数は規格化
した値として1Hzを用いており、 R=1 gm=1 C1=2.28476155 C2=0.874875016 C3=0.6653020972 C4=0.208510173 C5(=L1)=1.06718322 C6(=L2)=0.7521265315 C7(=L3)=0.4999563649 である。トランスコンダクタgmの値が1であるので、
容量素子C5〜C7の容量値はL1〜L3の値と等しく
なる。カットオフ周波数が異なる場合には、通常のフィ
ルタ設計と同様に、公知の周波数スケーリングの公式に
よって上記の伝達関数を変換すればよい。
した値として1Hzを用いており、 R=1 gm=1 C1=2.28476155 C2=0.874875016 C3=0.6653020972 C4=0.208510173 C5(=L1)=1.06718322 C6(=L2)=0.7521265315 C7(=L3)=0.4999563649 である。トランスコンダクタgmの値が1であるので、
容量素子C5〜C7の容量値はL1〜L3の値と等しく
なる。カットオフ周波数が異なる場合には、通常のフィ
ルタ設計と同様に、公知の周波数スケーリングの公式に
よって上記の伝達関数を変換すればよい。
【0030】ここで、各定倍ゲイン演算器15a〜15
cのゲインをそれぞれgin,gm1,gm2とすると、図1
の梯子型フィルタ1の伝達関数の分子Hn(s)は次の
ように表される。 Hn(s) =1.219129594gm2s2+(1.142380774gm1+0.5335916099gm2)s+(0.5gm2 +0.5gm1+0.5gin+0.5) …(2) この分子Hn(s)の0次の項が0.5になり、1次の
項が0になれば、ゲインブースト特性が実現され、図1
の回路はゲインブースト回路になる。したがって、各ゲ
インgin,gm1,gm2が次式のような関係を満たせば、
図1の梯子型フィルタ1はゲインブースト特性を有す
る。 これを解いて、 gm2=-2.140927168gm1 gin= 1.140927168gm1 ∴Hn(s)=-2.61gm1s2+0.5 …(4) この結果、図1の梯子型フィルタ1の伝達関数H(s)
は次のようになる。 H(s)=(-2.61gm1s2+0.5)/Hr(s) …(5) この伝達関数H(s)の式から、定倍ゲイン演算器15
bのゲインgm1の値を適切な値にすることによって所望
のゲインブースト特性を実現でき、ゲインgm1を設定変
更することによってゲインブースト量を変化させること
ができることが分かる。
cのゲインをそれぞれgin,gm1,gm2とすると、図1
の梯子型フィルタ1の伝達関数の分子Hn(s)は次の
ように表される。 Hn(s) =1.219129594gm2s2+(1.142380774gm1+0.5335916099gm2)s+(0.5gm2 +0.5gm1+0.5gin+0.5) …(2) この分子Hn(s)の0次の項が0.5になり、1次の
項が0になれば、ゲインブースト特性が実現され、図1
の回路はゲインブースト回路になる。したがって、各ゲ
インgin,gm1,gm2が次式のような関係を満たせば、
図1の梯子型フィルタ1はゲインブースト特性を有す
る。 これを解いて、 gm2=-2.140927168gm1 gin= 1.140927168gm1 ∴Hn(s)=-2.61gm1s2+0.5 …(4) この結果、図1の梯子型フィルタ1の伝達関数H(s)
は次のようになる。 H(s)=(-2.61gm1s2+0.5)/Hr(s) …(5) この伝達関数H(s)の式から、定倍ゲイン演算器15
bのゲインgm1の値を適切な値にすることによって所望
のゲインブースト特性を実現でき、ゲインgm1を設定変
更することによってゲインブースト量を変化させること
ができることが分かる。
【0031】以上のように本実施形態によると、通常の
信号入力とは別個に、入力信号を電圧制御電流源に入力
させ、かつ、そのゲイン比を適宜調整することによっ
て、位相特性を乱さずに所望のゲインブースト特性を実
現することが可能になる。
信号入力とは別個に、入力信号を電圧制御電流源に入力
させ、かつ、そのゲイン比を適宜調整することによっ
て、位相特性を乱さずに所望のゲインブースト特性を実
現することが可能になる。
【0032】なお、図1の梯子型フィルタ1において特
徴的なことの1つは、第1の電圧制御電流源11aに入
力される信号を、Vin・ginではなく(Vin+Vin・g
in)とした点である。単にVin・ginとしただけでは、
式(5)のような伝達関数H(s)は決して実現できな
い。
徴的なことの1つは、第1の電圧制御電流源11aに入
力される信号を、Vin・ginではなく(Vin+Vin・g
in)とした点である。単にVin・ginとしただけでは、
式(5)のような伝達関数H(s)は決して実現できな
い。
【0033】すなわち、ゲインブースト特性のみを独立
に設定変更可能にするためには、第1の電圧制御電流源
11aの入力を(Vin+Vin・gin)にする必要があ
る。第1の電圧制御電流源11aへの入力をVin・gin
とした場合には、ゲインブースト特性のみを独立に設定
変更することはできない。
に設定変更可能にするためには、第1の電圧制御電流源
11aの入力を(Vin+Vin・gin)にする必要があ
る。第1の電圧制御電流源11aへの入力をVin・gin
とした場合には、ゲインブースト特性のみを独立に設定
変更することはできない。
【0034】(第2の実施形態) 図4は本発明の第2の実施形態に係る梯子型フィルタを
示す図である。図4に示すように、本実施形態では、第
1の実施形態で示した梯子型フィルタ1の入力端子IN
1,IN2の前段に、第1および第2の可変利得アンプ
21a,21bがそれぞれ設けられている。
示す図である。図4に示すように、本実施形態では、第
1の実施形態で示した梯子型フィルタ1の入力端子IN
1,IN2の前段に、第1および第2の可変利得アンプ
21a,21bがそれぞれ設けられている。
【0035】第2の可変利得アンプ21bの利得を変更
することによって、第2の信号入力端子IN2に入力さ
れる信号の強度を第1の信号入力端子IN1に入力され
る信号とは独立して制御することができ、これにより、
上述した伝達関数H(s)の式(5)から分かるよう
に、梯子型フィルタ1のゲインブースト量を容易に可変
できる。すなわち、入力の前段の可変利得アンプを2つ
に分け、ゲインブースト量のための利得制御を通常の信
号入力の利得制御とは別個に可能にしたことによって、
梯子型フィルタのゲインブースト量を独立に制御するこ
とができる。
することによって、第2の信号入力端子IN2に入力さ
れる信号の強度を第1の信号入力端子IN1に入力され
る信号とは独立して制御することができ、これにより、
上述した伝達関数H(s)の式(5)から分かるよう
に、梯子型フィルタ1のゲインブースト量を容易に可変
できる。すなわち、入力の前段の可変利得アンプを2つ
に分け、ゲインブースト量のための利得制御を通常の信
号入力の利得制御とは別個に可能にしたことによって、
梯子型フィルタのゲインブースト量を独立に制御するこ
とができる。
【0036】また、可変利得アンプ21a,21bによ
って利得制御を行うので、スイッチ等を用いた場合に比
べて、ゲインブースト量をスムーズに変化させることが
できる。
って利得制御を行うので、スイッチ等を用いた場合に比
べて、ゲインブースト量をスムーズに変化させることが
できる。
【0037】(第3の実施形態) 図5は本発明の第3の実施形態に係る,所望の伝達関数
を実現可能に構成された梯子型フィルタ3の構成を示す
図である。図5において、図1と共通の構成要素につい
ては図1と同一の符号を付しており、本実施形態ではそ
の詳細な説明は省略する。
を実現可能に構成された梯子型フィルタ3の構成を示す
図である。図5において、図1と共通の構成要素につい
ては図1と同一の符号を付しており、本実施形態ではそ
の詳細な説明は省略する。
【0038】図5の構成において特徴的なのは、第2の
信号入力端子IN2に入力された信号Vinが、ゲイン
可変手段としての定倍ゲイン演算器31a〜31gを介
して各電圧制御電流源回路11a〜11gにそれぞれ入
力されるように構成されており、かつ、各定倍ゲイン演
算器31a〜31gのゲインがゲイン制御端子CN1〜
CN7から制御可能に構成されている点である。
信号入力端子IN2に入力された信号Vinが、ゲイン
可変手段としての定倍ゲイン演算器31a〜31gを介
して各電圧制御電流源回路11a〜11gにそれぞれ入
力されるように構成されており、かつ、各定倍ゲイン演
算器31a〜31gのゲインがゲイン制御端子CN1〜
CN7から制御可能に構成されている点である。
【0039】第1の実施形態で説明したように、インダ
クタ部を電圧制御電流源および容量素子からなる等価回
路によって構成した梯子型フィルタでは、入力信号Vi
nを通常の信号入力とは別個に、各電圧制御電流源11
a〜11gのいずれかに入力させ、その入力ゲインを適
宜設定することによって、その伝達関数の分子を自在に
制御することができる。すなわち、図5の構成におい
て、ゲイン制御端子CN1〜CN7から各定倍ゲイン演
算器31a〜31gのゲインを制御することによって、
梯子型フィルタの伝達関数の分子を所望の関数に設定で
きる。
クタ部を電圧制御電流源および容量素子からなる等価回
路によって構成した梯子型フィルタでは、入力信号Vi
nを通常の信号入力とは別個に、各電圧制御電流源11
a〜11gのいずれかに入力させ、その入力ゲインを適
宜設定することによって、その伝達関数の分子を自在に
制御することができる。すなわち、図5の構成におい
て、ゲイン制御端子CN1〜CN7から各定倍ゲイン演
算器31a〜31gのゲインを制御することによって、
梯子型フィルタの伝達関数の分子を所望の関数に設定で
きる。
【0040】図5に示す梯子型フィルタ3は、例えばイ
コライザ回路に応用することができる。そして、図5に
示すようなフィルタ回路を用いることによって、従来の
回路に比べて、特性が安定し、かつ、回路規模の小さい
イコライザ回路を実現することができる。
コライザ回路に応用することができる。そして、図5に
示すようなフィルタ回路を用いることによって、従来の
回路に比べて、特性が安定し、かつ、回路規模の小さい
イコライザ回路を実現することができる。
【0041】図6は本実施形態に係る,図5に示す梯子
型フィルタ3を用いたアナログイコライザの構成を示す
図である。図6において、誤差検出手段31は梯子型フ
ィルタ3の出力信号Voutと基準信号Vrefとを入
力とし、その誤差を検出して出力する。フィルタ特性変
更手段32は誤差検出手段31の出力信号を入力して梯
子型フィルタ3の応答特性(フィルタ特性)を変更す
る。
型フィルタ3を用いたアナログイコライザの構成を示す
図である。図6において、誤差検出手段31は梯子型フ
ィルタ3の出力信号Voutと基準信号Vrefとを入
力とし、その誤差を検出して出力する。フィルタ特性変
更手段32は誤差検出手段31の出力信号を入力して梯
子型フィルタ3の応答特性(フィルタ特性)を変更す
る。
【0042】梯子型フィルタ3の伝達関数の分子Hn
(s)は図7に示すような行列式で表すことができる。
図7において、Gmは各定倍ゲイン演算器31a〜31
gのゲイン設定値gm0〜gm6を表す行列、Aは梯子型フ
ィルタ3の応答を示す行列、Sはラプラス変数sのべき
乗の行列である。
(s)は図7に示すような行列式で表すことができる。
図7において、Gmは各定倍ゲイン演算器31a〜31
gのゲイン設定値gm0〜gm6を表す行列、Aは梯子型フ
ィルタ3の応答を示す行列、Sはラプラス変数sのべき
乗の行列である。
【0043】図7に示す行列式から、図8に示すような
行列式が得られる。図8において、KはHn(s)のs
の6次から0次までの各係数値K6〜K0を示す行列で
ある。したがって、任意の係数値KにHn(s)の分子
多項式を設定するためのゲインGmは、以下の式より求
めることができる。 Gm=(AT)-1×K
行列式が得られる。図8において、KはHn(s)のs
の6次から0次までの各係数値K6〜K0を示す行列で
ある。したがって、任意の係数値KにHn(s)の分子
多項式を設定するためのゲインGmは、以下の式より求
めることができる。 Gm=(AT)-1×K
【0044】図6の構成では、フィルタ特性変更手段3
2において、フィルタ特性決定手段33はフィルタ特性
の係数Kを決定し、係数変換手段34は係数Kの値から
梯子型フィルタ3のゲイン係数Gmを決定する。このよ
うに、梯子型フィルタ3が任意の応答を持つようにゲイ
ン係数Gmを決定することが可能である。
2において、フィルタ特性決定手段33はフィルタ特性
の係数Kを決定し、係数変換手段34は係数Kの値から
梯子型フィルタ3のゲイン係数Gmを決定する。このよ
うに、梯子型フィルタ3が任意の応答を持つようにゲイ
ン係数Gmを決定することが可能である。
【0045】行列Aの各要素は次のように求めればよ
い。例えば行列Aの第1行の各要素a66,a65,a
64,a63,a62,a61,a60は、図5におい
て、入力信号Vinが定倍ゲイン演算器31gを介して
第7の電圧制御電流源11gにのみ入力されるようにし
たときの、伝達関数の分子の各次数の係数となる。した
がって、通常の信号入力端子IN1から入力信号Vin
が入力されないようにし、かつ、第1〜第6の定倍ゲイ
ン演算器31a〜31fのゲインを0に設定するととも
に第7の定倍ゲイン演算器31gのゲインのみを1に設
定し、このときの出力信号Voutから梯子型フィルタ
3の伝達関数を求め、その分子の各次数の係数を、行列
Aの第1行の各要素a66,a65,a64,a63,
a62,a61,a60の値とすればよい。
い。例えば行列Aの第1行の各要素a66,a65,a
64,a63,a62,a61,a60は、図5におい
て、入力信号Vinが定倍ゲイン演算器31gを介して
第7の電圧制御電流源11gにのみ入力されるようにし
たときの、伝達関数の分子の各次数の係数となる。した
がって、通常の信号入力端子IN1から入力信号Vin
が入力されないようにし、かつ、第1〜第6の定倍ゲイ
ン演算器31a〜31fのゲインを0に設定するととも
に第7の定倍ゲイン演算器31gのゲインのみを1に設
定し、このときの出力信号Voutから梯子型フィルタ
3の伝達関数を求め、その分子の各次数の係数を、行列
Aの第1行の各要素a66,a65,a64,a63,
a62,a61,a60の値とすればよい。
【0046】同様に、行列Aの第2行の各要素a55,
a54,a53,a52,a51,a50は、入力信号
Vinが定倍ゲイン演算器31fを介して第6の電圧制
御電流源11fにのみ入力されるようにしたときの、伝
達関数の分子の各次数の係数となる。したがって、通常
の信号入力端子IN1から入力信号Vinが入力されな
いようにし、かつ、第1〜第5および第7の定倍ゲイン
演算器31a〜31e,31gのゲインを0に設定する
とともに第6の定倍ゲイン演算器31fのゲインのみを
1に設定し、このときの出力信号Voutから梯子型フ
ィルタ3の伝達関数を求め、その分子の各次数の係数
を、行列Aの第2行の各要素a55,a54,a53,
a52,a51,a50の値とすればよい。第3行以降
の各要素についても、同様に求めることができる。
a54,a53,a52,a51,a50は、入力信号
Vinが定倍ゲイン演算器31fを介して第6の電圧制
御電流源11fにのみ入力されるようにしたときの、伝
達関数の分子の各次数の係数となる。したがって、通常
の信号入力端子IN1から入力信号Vinが入力されな
いようにし、かつ、第1〜第5および第7の定倍ゲイン
演算器31a〜31e,31gのゲインを0に設定する
とともに第6の定倍ゲイン演算器31fのゲインのみを
1に設定し、このときの出力信号Voutから梯子型フ
ィルタ3の伝達関数を求め、その分子の各次数の係数
を、行列Aの第2行の各要素a55,a54,a53,
a52,a51,a50の値とすればよい。第3行以降
の各要素についても、同様に求めることができる。
【0047】図9は比較例としてのディジタル回路を用
いた従来のイコライザ回路の構成を示す図である。図9
に示すように、従来のイコライザ回路の場合には、A/
D変換器66およびディジタルイコライザ67が必要に
なり、本実施形態に比べて消費電力が増大する。
いた従来のイコライザ回路の構成を示す図である。図9
に示すように、従来のイコライザ回路の場合には、A/
D変換器66およびディジタルイコライザ67が必要に
なり、本実施形態に比べて消費電力が増大する。
【0048】図10は他の比較例としてのアナログイコ
ライザ回路の構成を示す図である(「A 160MHz Analog
Front-End IC for EPR-IV PRML Magnetic Storage Read
Channels」P.Pai,A.Brewster,and A.A.Abidi,IEEE J.o
f Solid-State Circuits,pp.1803-1816,November,1996
)。図10では、アナログイコライザ回路を構成する
にあたり、従来のフィルタ回路と従属接続してアナログ
微分回路を設けている。ところが、微分回路は通常アナ
ログ回路では非常に構成困難な部品であり、設計が難し
い。
ライザ回路の構成を示す図である(「A 160MHz Analog
Front-End IC for EPR-IV PRML Magnetic Storage Read
Channels」P.Pai,A.Brewster,and A.A.Abidi,IEEE J.o
f Solid-State Circuits,pp.1803-1816,November,1996
)。図10では、アナログイコライザ回路を構成する
にあたり、従来のフィルタ回路と従属接続してアナログ
微分回路を設けている。ところが、微分回路は通常アナ
ログ回路では非常に構成困難な部品であり、設計が難し
い。
【0049】これに対して本実施形態では、アナログイ
コライザ回路を構成するにあたり、梯子型フィルタに通
常の信号入力端子とは別の入力端子を設け、この端子か
ら入力された信号をゲイン変換手段を介して各電圧制御
電流源回路に入力させるだけですみ、微分回路のような
アナログ回路で構成困難な回路を追加する必要がない。
さらには、本実施形態では、イコライザ回路を性能の安
定した梯子型フィルタを用いて構成できるので、イコラ
イザ回路の特性がより安定するという効果が得られる。
コライザ回路を構成するにあたり、梯子型フィルタに通
常の信号入力端子とは別の入力端子を設け、この端子か
ら入力された信号をゲイン変換手段を介して各電圧制御
電流源回路に入力させるだけですみ、微分回路のような
アナログ回路で構成困難な回路を追加する必要がない。
さらには、本実施形態では、イコライザ回路を性能の安
定した梯子型フィルタを用いて構成できるので、イコラ
イザ回路の特性がより安定するという効果が得られる。
【0050】本実施形態に係るアナログイコライザは、
容易に、ビタビ復号とパーシャルレスポンス(PR)等
価変換とを組み合わせたPRML(Partial Response M
aximum Likelihood )方式の磁気記録や光磁気記録の信
号再生システムに応用できる。
容易に、ビタビ復号とパーシャルレスポンス(PR)等
価変換とを組み合わせたPRML(Partial Response M
aximum Likelihood )方式の磁気記録や光磁気記録の信
号再生システムに応用できる。
【0051】PRML方式は、従来のデータスライサを
用いた磁気記録再生に比べて、再生信号のS/N比を向
上させることができる有望な信号再生方式である。した
がって、本実施形態に係るアナログイコライザを用いて
構成した磁気・光磁気記録の信号再生システムは、従来
のデジタルイコライザを用いた信号再生システムに比べ
て、デジタル回路部分を小さくでき、低消費電力、低面
積化が可能となる。
用いた磁気記録再生に比べて、再生信号のS/N比を向
上させることができる有望な信号再生方式である。した
がって、本実施形態に係るアナログイコライザを用いて
構成した磁気・光磁気記録の信号再生システムは、従来
のデジタルイコライザを用いた信号再生システムに比べ
て、デジタル回路部分を小さくでき、低消費電力、低面
積化が可能となる。
【0052】図11は本実施形態に係るアナログイコラ
イザを用いた磁気・光磁気記録ディスクの信号再生シス
テムの構成を示すブロック図である。図11のシステム
は、図9のように構成されたアナログイコライザ40を
備えており、このアナログイコライザ40は、イコライ
ザとしての機能とローパスフィルタとしての機能とを、
単一の回路によって実現している。
イザを用いた磁気・光磁気記録ディスクの信号再生シス
テムの構成を示すブロック図である。図11のシステム
は、図9のように構成されたアナログイコライザ40を
備えており、このアナログイコライザ40は、イコライ
ザとしての機能とローパスフィルタとしての機能とを、
単一の回路によって実現している。
【0053】PRML方式の磁気・光磁気記録の信号再
生システムでは、従来、イコライザはデジタルフィルタ
回路によって構成されることが多かった。その理由は、
信号再生システムに用いるのに適したアナログイコライ
ザ回路がなかったためである。ところが、本実施形態に
係るアナログイコライザは、素子感度が低い梯子型フィ
ルタを基本の回路構成とし、かつ、アナログ回路では構
成困難な微分回路が不要であるので、従来のアナログイ
コライザに比べて、格段に、高精度かつ低面積、低消費
電力が実現できる。そして、一般的には、アナログイコ
ライザ回路の方がデジタルイコライザ回路よりも低消費
電力化が可能である。
生システムでは、従来、イコライザはデジタルフィルタ
回路によって構成されることが多かった。その理由は、
信号再生システムに用いるのに適したアナログイコライ
ザ回路がなかったためである。ところが、本実施形態に
係るアナログイコライザは、素子感度が低い梯子型フィ
ルタを基本の回路構成とし、かつ、アナログ回路では構
成困難な微分回路が不要であるので、従来のアナログイ
コライザに比べて、格段に、高精度かつ低面積、低消費
電力が実現できる。そして、一般的には、アナログイコ
ライザ回路の方がデジタルイコライザ回路よりも低消費
電力化が可能である。
【0054】そこで、本実施形態に係るアナログイコラ
イザを用いることによって、精度、面積および消費電力
の面でより優れた信号再生システムを実現することがで
きる。なお、磁気記録ディスクや光磁気記録ディスク以
外の記録媒体に記録された信号の再生システムにおいて
も、本実施形態に係るアナログイコライザを用いること
によって、同様の効果が得られる。
イザを用いることによって、精度、面積および消費電力
の面でより優れた信号再生システムを実現することがで
きる。なお、磁気記録ディスクや光磁気記録ディスク以
外の記録媒体に記録された信号の再生システムにおいて
も、本実施形態に係るアナログイコライザを用いること
によって、同様の効果が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によると、フィルタ
特性が素子ばらつきに対して強い梯子型フィルタにおい
て、インダクタ部を構成する電圧制御電流源のうちの少
なくとも1つに、通常の信号入力とは別個に、当該梯子
型フィルタの入力信号をゲイン設定手段を介して入力さ
せることによって、従来では実現困難な伝達関数を実現
することができる。例えば、各ゲイン設定手段のゲイン
の相対比を梯子型フィルタの伝達関数の分子が(1+s
2)になるように設定することによって、位相特性とは
独立した所望のゲインブースト特性を実現することがで
きる。
特性が素子ばらつきに対して強い梯子型フィルタにおい
て、インダクタ部を構成する電圧制御電流源のうちの少
なくとも1つに、通常の信号入力とは別個に、当該梯子
型フィルタの入力信号をゲイン設定手段を介して入力さ
せることによって、従来では実現困難な伝達関数を実現
することができる。例えば、各ゲイン設定手段のゲイン
の相対比を梯子型フィルタの伝達関数の分子が(1+s
2)になるように設定することによって、位相特性とは
独立した所望のゲインブースト特性を実現することがで
きる。
【0056】またこのようなフィルタを用いて、従来よ
りも特性が安定し、かつ、回路規模の小さいアナログイ
コライザを実現できる。さらに、このようなアナログイ
コライザを用いることにより、精度、面積および消費電
力の面でより優れた信号再生システムを実現できる。
りも特性が安定し、かつ、回路規模の小さいアナログイ
コライザを実現できる。さらに、このようなアナログイ
コライザを用いることにより、精度、面積および消費電
力の面でより優れた信号再生システムを実現できる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る梯子型フィルタ
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】梯子型フィルタの原型回路図である。
【図3】梯子型フィルタを構成するインダクタ部の等価
回路である。
回路である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る梯子型フィルタ
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る梯子型フィルタ
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るアナログイコラ
イザの構成を示す図である。
イザの構成を示す図である。
【図7】図6におけるフィルタの伝達関数の分子を表す
行列式を示す図である。
行列式を示す図である。
【図8】図7の行列式の変形結果を示す図である。
【図9】ディジタル回路を用いた従来のイコライザ回路
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図10】他のアナログイコライザ回路の構成を示す図
である。
である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るアナログイコ
ライザを用いた磁気・光磁気記録ディスクの信号再生シ
ステムの構成を示すブロック図である。
ライザを用いた磁気・光磁気記録ディスクの信号再生シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図12】従来の磁気・光磁気記録ディスクの信号再生
システムのブロック図である。
システムのブロック図である。
【図13】信号再生システムに用いられるアナログフィ
ルタの一般的な周波数特性を示す図である。
ルタの一般的な周波数特性を示す図である。
【図14】バイカットフィルタの例を示す図である。
【図15】アナログフィルタの特性を表すラプラス平面
を示す図である。
を示す図である。
【図16】(a)はバイカットフィルタを従属接続させ
たフィルタの特性を示す図、(b)は梯子型フィルタの
特性を示す図である。
たフィルタの特性を示す図、(b)は梯子型フィルタの
特性を示す図である。
1,3 梯子型フィルタ 11a〜11g,51a,51b 電圧制御電流源 C1〜C7,52a,52b 容量素子(容量) 15a〜15c,31a〜31g 定倍ゲイン演算器
(ゲイン設定手段) 21b 第2の可変利得アンプ(可変利得アンプ) IN1 第1の信号入力端子 IN2 第2の信号入力端子 31 誤差検出手段 32 フィルタ特性変更手段 40 アナログイコライザ
(ゲイン設定手段) 21b 第2の可変利得アンプ(可変利得アンプ) IN1 第1の信号入力端子 IN2 第2の信号入力端子 31 誤差検出手段 32 フィルタ特性変更手段 40 アナログイコライザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−164314(JP,A) 特開 昭50−43860(JP,A) 特開 平6−78007(JP,A) 特開 平8−274583(JP,A) 特開 平6−61791(JP,A) 米国特許6144981(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 G11B 5/09 321 G11B 20/10 321 H03G 5/16 H03H 11/18
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のインダクタ部を有する梯子型フィ
ルタであって、 前記各インダクタ部が、それぞれ、電圧制御電流源およ
び容量からなる等価回路によって構成されており、 前記電圧制御電流源のうちの少なくとも1つは、通常の
信号入力とは別個に、当該梯子型フィルタの入力信号
を、ゲイン設定手段を介して入力されており、 前記ゲイン設定手段のゲインは、当該梯子型フィルタの
伝達関数が所望の関数になるような値に、設定されてい
ることを特徴とする梯子型フィルタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の梯子型フィルタにおい
て、 前記ゲイン設定手段のゲインは、 当該梯子型フィルタが、その位相特性とは独立した所望
のゲインブースト特性を有するように、その相対比が設
定されていることを特徴とする梯子型フィルタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の梯子型フィルタにおい
て、 フィルタ処理のための第1の信号入力端子と、 前記第1の信号入力端子と別個に設けられた第2の信号
入力端子とを備え、 前記ゲイン設定手段は、前記第2の信号入力端子に入力
された信号を受けるものであることを特徴とする梯子型
フィルタ。 - 【請求項4】 請求項3記載の梯子型フィルタにおい
て、 前記第2の信号入力端子の前段に、可変利得アンプが設
けられていることを特徴とする梯子型フィルタ。 - 【請求項5】 請求項1記載の梯子型フィルタにおい
て、 前記ゲイン設定手段は、そのゲインが可変に構成されて
いることを特徴とする梯子型フィルタ。 - 【請求項6】 電圧制御電流源および容量からなる等価
回路によってそれぞれ構成された複数のインダクタ部を
有する梯子型フィルタと、 前記梯子型フィルタの出力信号と、基準信号との誤差を
検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段によって検出された誤差を基にして、
前記梯子型フィルタのフィルタ特性を変更するフィルタ
特性変更手段とを備え、 前記梯子型フィルタは、 前記電圧制御電流源のうちの少なくとも1つに、当該梯
子型フィルタの入力信号がゲイン設定手段を介して入力
されており、かつ、このゲイン設定手段はそのゲインが
可変に構成されているものであり、 前記フィルタ特性変更手段は、 前記梯子型フィルタが有するゲイン設定手段のゲイン
を、前記誤差検出手段によって検出された誤差を基にし
て、変更するものであるアナログイコライザ。 - 【請求項7】 請求項6記載のアナログイコライザを備
え、 磁気記録ディスクまたは光磁気記録ディスクなどの記録
媒体から読み出した信号のフィルタ処理を、前記アナロ
グイコライザを用いて行う信号再生システム。
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- 2003-10-08 US US10/680,129 patent/US7271648B2/en not_active Expired - Fee Related
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