JP3307034B2 - 樹脂封止電子素子の製造方法とそれに用いる乾燥装置 - Google Patents

樹脂封止電子素子の製造方法とそれに用いる乾燥装置

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JP3307034B2 JP29574093A JP29574093A JP3307034B2 JP 3307034 B2 JP3307034 B2 JP 3307034B2 JP 29574093 A JP29574093 A JP 29574093A JP 29574093 A JP29574093 A JP 29574093A JP 3307034 B2 JP3307034 B2 JP 3307034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂封止電子素子の製
造方法および製造設備に係り、さらに詳しくは、リード
フレーム上に搭載された半導体素子などの電子素子を樹
脂封止するための方法であって、封止樹脂中に気泡など
が発生しない樹脂封止電子素子の製造方法、並びにこれ
に用いられる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子素子としての半導体素子を樹脂封止
した樹脂封止電子素子の一例を図11(a)、(b)に
示す。図11(a)に示す樹脂封止電子素子2では、リ
ードフレーム4のパッド部4a上に半導体素子6が搭載
され、素子表面の電極とリードフレーム4のインナーリ
ード4bとをボンディングワイヤー8で電気的に接続し
てある。そして、パッド部4a上の半導体素子6が、ボ
ンディングワイヤー8およびインナーリード4bと共
に、樹脂パッケージ10により樹脂封止してある。リー
ドフレーム4のアウターリード4cは、樹脂パッケージ
10の外部に露出する。
【0003】また、図11(b)に示す樹脂封止電子素
子2では、半導体素子6の表面の電極と、リードフレー
ム4のインナーリード4bとが、バンプ7と呼ばれる接
続電極によって電気的に接続してある。そして、半導体
素子6が、バンプ7およびインナーリード4bと共に、
樹脂パッケージ10により樹脂封止してある。なお、図
11(b)に示す例においても、図11(a)に示す例
と同様に、リードフレーム4のアウターリード4cは、
樹脂パッケージ10の外部に露出する。
【0004】このような樹脂封止電子素子2を製造する
には、まず図12(a)に示すように、下型12のキャ
ビティ14部分の中央に、半導体素子6がパッド部4a
に搭載されたリードフレーム4を配置する。半導体素子
6の電極とリードフレーム4のインナーリード4bと
は、ボンディングワイヤー8で電気的に接続してある。
下型12には、トランスファ成形用のポット部16が形
成してあり、このポット部16内に、樹脂注入用のプラ
ンジャ18が往復道自在に装着してある。また、下型1
2には、ポット部16から送り出される溶融樹脂をキャ
ビティ14内に案内する樹脂流入部19が形成してあ
る。
【0005】なお、下型12は、半導体素子6が搭載さ
れたリードフレーム4を下型12のキャビティ14位置
にセットする前に、予め150〜200℃程度の温度に
加熱しておく。図12(b)に示すように、ポット部1
6には、樹脂封止に用いる未硬化の封止材(樹脂ペレッ
ト)20が収容される。封止材20は、たとえばエポキ
シ樹脂などの合成樹脂であり、円柱形状を有している。
次に、図12(c)に示すように、下型12に対して、
予め加熱してある上型22を加圧し、型締めする。上型
22には、下型12のキャビティ14に対応したキャビ
ティ24が形成してあると共に、樹脂流入部26および
樹脂溜り部28が形成してある。樹脂溜り部28は、金
型内のその他のキャビティ内に連通させても良く、その
場合には、一個の封止材20から複数個の樹脂パッケー
ジを製造することができる。
【0006】次に、図12(d)に示すように、プラン
ジャ18を押し上げれば、金型の加熱により溶融状態と
なった封止材は、キャビティ14,24内に流れ込み、
キャビティ14,24内で樹脂が硬化することにより、
半導体素子6の樹脂封止が成される。樹脂が硬化した後
には、金型12,22を開き、樹脂封止された半導体素
子6を取り出し、リードフレーム4のアウターリード4
cを折り曲げ加工すれば、図11(a)に示すような樹
脂封止電子素子2を得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例に係る樹脂封止電子素子の製造方法では、図12
(b)〜(d)に示すプランジャ18の上昇移動待機あ
るいは移動工程において、エポキシ樹脂などで構成され
た封止材20が、プランジャ18、ポット部16、樹脂
溜り部28および樹脂流入部26,19に接し、そこか
ら直接加熱されることから、溶融状態となった封止材2
0の内部に気泡29が発生することがある。
【0008】溶融状態となった封止材20中に気泡が発
生すると、得られる樹脂パッケージ10中に、そのまま
気泡が残ることになり、樹脂封止電子素子2の外観を著
しく低下させると共に、パッケージクラックなどの原因
となるおそれもあり、パッケージとしての信頼性も低下
する。
【0009】樹脂パッケージ10中に気泡が残る原因と
しては、封止材20中に含まれる水分、有機溶液などで
あると考えられる。封止材20中に含まれる水分、有機
溶液は、封止材20の加熱中に気化膨張し、これが原因
で溶融状態の封止材20中に気泡が残り、結果として樹
脂パッケージ中に気泡が残存すると考えられる。
【0010】このような課題を解決するために、図13
に示すように、未硬化の封止材30を、成形前に、乾燥
させることが提案されている。図13に示す乾燥器50
は、多数の通気孔を有する網状底面52を有する上面が
開放された内部容器54と、この内部容器を収容する上
端部が開放された有底の容器体からなる乾燥器本体56
と、この乾燥器本体56の上端開口部を閉塞する蓋体5
8とを有する。そして、乾燥器本体56は、その内部空
間60を有し、内部空間60が、中底62により、上部
空間60aと底部空間60bとに区画してある。すなわ
ち、乾燥器本体56は二重構造とされており、内部容器
54の網状底面52は、この中底62の上に配置され
る。
【0011】この中底62には、内部容器54の底面5
2に対向する部位のみに、複数の通気孔64が設けられ
ている。このため、底部空間60b側の壁面に設けられ
た気体導入口66から導入された乾燥気体は、乾燥器5
0内において、中底62の通気孔64並びに内部容器5
4の網状底面52を通過して、内部容器54の底部側か
ら上部側へと上昇し、その後、乾燥器本体56の上部空
間60a側の壁面に設けられた気体排出口68より系外
へ排出される。
【0012】封止材30は、内部容器54内に入れられ
て、乾燥器50内に配置されるが、乾燥気体が上記した
ように内部容器54の底部から入り、内部容器54内に
収容された多数の封止材30の間を通り抜け上方へと移
動するので、一度に多量の封止材30を効率よく乾燥す
ることが可能となる。
【0013】しかしながら、この乾燥器50を用いて乾
燥を行う場合、図14(a)、(b)に示すように、乾
燥処理の前後で、封止材30を、ビニール袋等の梱包材
70内から乾燥器50内へと、また乾燥器50内から再
度梱包材70内へと移し換えなければならないという煩
わしさがある。また、この移し換えの際、封止材30の
まわりに付着した粉塵をまきあげ、作業環境を悪くする
という問題が残る。
【0014】さらに、図13,14に示す方法では、封
止材を乾燥空気のみで乾燥させる構成なので、乾燥効果
が不十分になり易いという課題も有している。本発明
は、このような実状に鑑みてなされ、樹脂パッケージ中
に気泡が残存せず、パッケージの美観に優れ、パッケー
ジとしての信頼性を向上させることが可能な樹脂封止電
子素子の製造方法を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、未硬化の封止材を乾燥させる際に、封
止材を別の容器に移し返るなどの作業を必要とせず、そ
の乾燥作業がきわめて容易であり、作業環境に優れた樹
脂封止電子素子の製造方法およびそれに用いる乾燥装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、リードフレーム上に搭載された電子素子を樹脂パ
ッケージで樹脂封止する樹脂封止電子素子の製造方法に
おいて、前記樹脂封止に用いる未硬化の封止材を通気性
を有する容器内に収容し、前記容器を乾燥剤が収容され
た密閉容器内に収容することにより、前記封止材を予め
乾燥させ、その後、前記封止材を用いて前記電子素子の
樹脂封止を行う、ことを特徴とする樹脂封止電子素子の
製造方法が提供される。好ましくは、前記密閉容器の内
部には、前記乾燥剤を所定の位置に保持する乾燥剤保持
部が形成してある。
【0016】本発明の第2の観点によれば、リードフレ
ーム上に搭載された電子素子を樹脂パッケージで樹脂封
止する樹脂封止電子素子の製造方法において、前記樹脂
封止に用いる未硬化の封止材を通気性を有する容器内に
収容し、前記容器を乾燥剤が収容された開放容器内に収
容して、前記開放容器内へ乾燥気体を供給することによ
り、前記封止材を予め乾燥させ、その後、前記封止材を
用いて前記電子素子の樹脂封止を行うことを特徴とする
樹脂封止電子素子の製造方法が提供される。好ましく
は、前記乾燥気体の温度が30℃以下で、かつ露点が0
℃以下である。
【0017】本発明の第3の観点によれば、リードフレ
ーム上に搭載された電子素子を樹脂パッケージで樹脂封
止する樹脂封止電子素子の製造方法において、前記樹脂
封止に用いる複数の未硬化の封止材を梱包材内に収容
し、前記梱包材を、乾燥空気導入管路に接続された中空
針上に載置して自重により前記梱包材を上記中空針で穿
刺し、前記穿刺操作と同時にまたは前後して前記梱包材
の上方部位に気体排出口を設け、上記中空針より前記
包材内部に乾燥気体を導入することで、前記封止材を乾
燥させ、その後、前記封止材を用いて電子素子の樹脂封
止を行うことを特徴とする樹脂封止電子素子の製造方法
が提供される。好ましくは、前記梱包材内には、前記封
止材と共に、乾燥剤が収容してある。また好ましくは、
前記乾燥気体の温度が30℃以下で、かつ露点が0℃以
下である。さらに好ましくは、複数個の前記中空針が、
前記梱包材に穿刺し、複数の中空針から梱包材内に乾燥
空気が導入される。
【0018】本発明の第4の観点によれば、リードフレ
ーム上に搭載された電子素子を樹脂パッケージで樹脂封
止する際に用いる未硬化の封止材を乾燥する乾燥装置で
あって、前記樹脂封止に用いる複数の封止材を収容する
梱包材と、前記梱包材を載置することにより、前記封止
材および前記梱包材の自重が作用し、前記梱包材の内部
に穿刺され、前記梱包材の内部に乾燥気体を導入する中
空針とを有する乾燥装置が提供される。好ましくは、離
間して配置された複数の中空針を有する。また好ましく
は、前記中空針が設置された載置台部と、前記載置台部
の側部に立設され、前記梱包材を中空針上に載置した
際、前記梱包材の側部が当接し、前記梱包材の内部に収
容された予備形成体の側方への広がりを規制する側壁と
を有する。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【作用】本発明に係る第1および第2の樹脂封止電子素
子の製造方法では、樹脂封止に用いる樹脂封止用の封止
材を、予め乾燥剤および/または乾燥空気により乾燥す
る。そのため、封止材中に含まれる水分などが著しく減
少する。したがって、その後、この封止材を用いて電子
素子の樹脂封止を、トランスファ成形などを用いて行な
えば、封止材が加熱により溶融する過程において、封止
材中の水分が気化膨張して気泡が発生することがほとん
どなくなる。そのため、封止材が溶融して電子素子の周
囲に良好に回り込み、硬化後の樹脂パッケージ中にも、
気泡が残存することがなくなる。
【0023】したがって、樹脂パッケージ中に気泡が残
存することはほとんどなくなり、樹脂封止電子部品の外
観が向上すると共に、気泡が原因でパッケージクラック
などが発生することはなくなり、パッケージとしての信
頼性も向上する。特に、本発明の第2の樹脂封止電子素
子の製造方法では、未硬化の封止材を梱包材内に収容し
たままの状態で、封止材の乾燥を行うことができるの
で、予備乾燥体を乾燥させるために梱包材内から別の容
器に移し換えるなどの必要がなくなる。その結果、封止
材を梱包材から出し入れする際に、未硬化の封止材の回
りに付着した粉塵が巻き上げられることもなく、作業環
境が向上する。
【0024】本発明に係る乾燥装置によれば、封止材を
梱包材内から取り出すことなく、梱包材内部の封止材を
乾燥させることができ、乾燥作業性が向上する。特に、
梱包材の内部に収容された予備形成体の側方への広がり
を規制する側壁を有する乾燥装置では、梱包材内部の封
止材が均一に乾燥されるので好ましい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る樹脂封止電子素
子の製造方法および乾燥装置について、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る樹脂
封止電子素子の製造方法における封止材の乾燥工程を示
す概略図、図2は同実施例に係る乾燥工程後の樹脂封止
工程を示す概略断面図、図3は本発明の他の実施例に係
る封止材の乾燥工程を示す概略図、図4は本発明のその
他の実施例に係る封止材の乾燥工程を示す概略図、図5
は本発明のさらにその他の実施例に係る封止材の乾燥工
程を示す概略図、図6は本発明のさらにその他の実施例
に係る封止材の乾燥工程を示す概略図、図7(a),
(b)は本発明のさらにその他の実施例に係る樹脂封止
電子素子の製造方法における封止材の乾燥工程および乾
燥装置を示す概略図、図8は同実施例の乾燥装置の要部
構成を示す拡大断面概略図、図9は本発明のさらにその
他の実施例に係る封止材の乾燥工程に用いられる乾燥装
置を示す概略図、図10(a),(b)は本発明のさら
にその他の実施例に係る封止材の乾燥工程およびこれに
用いられる乾燥装置を示す概略図である。
【0026】本発明に係る第1の樹脂封止電子素子の製
造方法は、樹脂封止に用いる樹脂封止用の封止材を、予
め乾燥剤により乾燥し、その後、この封止材を用いて電
子素子の樹脂封止を行なうことを特徴とする。図1に示
す実施例では、たとえば半導体素子などの電子素子を樹
脂封止するためのトランスファ成形などに用いる封止材
(タブレット)30が、密閉容器としての二重のビニー
ル袋32,34内に収容してある。封止材30は、図1
1に示す樹脂パッケージ10の原料となり、たとえばエ
ポキシ樹脂などの合成樹脂で構成してある。封止材30
の形状は、特に限定されないが、たとえば円柱形状を有
しており、外径が9.8〜18mm、長さが10〜20mm
程度である。各封止材一個当り、たとえば2〜8個の樹
脂パッケージ10をトランスファ成形などで形成するこ
とができる。
【0027】本実施例では、密閉容器としての二重のビ
ニール袋32,34内に、封止材30と共に、乾燥剤3
6を収容する。乾燥剤36としては、たとえば保水剤が
配合された精製塩化カルシウムなどが用いられる。封止
材30と共に収容される乾燥剤36の量は、封止材10
Kgに対して200g以上であることが好ましい。
【0028】密閉容器としてのビニール袋32,34の
開口部には、それぞれ締結具35,37が取り付けら
れ、内部が密閉されるようになっている。封止材30
は、乾燥剤36と共に、二重のビニール袋32,34内
に密封的に収容され、このビニール袋32,34が冷蔵
庫内などの冷暗所に設置され、乾燥される。
【0029】乾燥のための時間は、特に限定されない
が、たとえば5日以上である。実験によれば、外径13
mmおよび長さ15mmの封止材5Kgと、乾燥剤100g
とを、二重のビニール袋32,34に入れた場合には、
30日で十分に乾燥することが確認された。乾燥前の封
止材30中の含水率は、約0.3重量%であったのに対
し、乾燥処理後の封止材30の含水率は、約0.01重
量%であった。なお、乾燥処理後の含水率約0.01%
は、封止材10kgに対して乾燥剤を800gとした時
に得られた値を示す。また、本実施例では、乾燥剤によ
る乾燥処理により、封止材中に含まれる水分以外に、メ
タノールなどの有機溶液も除去されることが確認され
た。
【0030】本実施例では、このようにして乾燥された
封止材30を用いて、たとえば図2に示すような製造過
程でトランスファ成形を行ない、図11(a)に示すよ
うな樹脂封止電子素子2を製造する。すなわち、まず、
図2(a)に示すように、下型12のキャビティ14部
分の中央に、半導体素子6がパッド部4aに搭載された
リードフレーム4を配置する。半導体素子6の電極とリ
ードフレーム4のインナーリード4bとは、ボンディン
グワイヤー8で電気的に接続してある。リードフレーム
4は、たとえば42%Ni−Ti合金または銅合金など
の金属で構成される。リードフレーム4の板厚は、たと
えば0.1〜0.3mm程度である。
【0031】下型12には、トランスファ成形用のポッ
ト部16が形成してあり、このポット部16内に、樹脂
注入用のプランジャ18が往復道自在に装着してある。
また、下型12には、ポット部16から送り出される溶
融樹脂をキャビティ14内に案内する樹脂流入部19が
形成してある。なお、下型12は、半導体素子6が搭載
されたリードフレーム4を下型12のキャビティ14位
置にセットする前に、予め150〜200℃程度の温度
に加熱しておく。下型12は、たとえば鉄系合金などの
金属で構成される。
【0032】次に、図2(b)に示すように、ポット部
16には、図1に示す工程で乾燥した樹脂封止用の封止
材30を収容する。その後、同図(c)に示すように、
下型12に対して、予め加熱してある上型22を加圧
し、型締めする。上型22には、下型12のキャビティ
14に対応したキャビティ24が形成してあると共に、
樹脂流入部26および樹脂溜り部28が形成してある。
樹脂溜り部28は、金型内のその他のキャビティ内に連
通させても良く、その場合には、一個の封止材30から
複数個の樹脂パッケージを製造することができる。
【0033】次に、図2(d)に示すように、プランジ
ャ18を押し上げれば、金型の加熱により溶融状態とな
った封止材は、キャビティ14,24内に流れ込み、キ
ャビティ14,24内で樹脂が硬化することにより、半
導体素子6の樹脂封止が成される。樹脂が硬化した後に
は、金型12,22を開き、樹脂パッケージ内に樹脂封
止された半導体素子6を取り出し、リードフレーム4の
アウターリード4cを折り曲げ加工すれば、図11
(A)に示す樹脂封止電子素子2を得る。
【0034】本実施例の樹脂封止電子素子の製造方法で
は、樹脂封止に用いる樹脂封止用の封止材30を、予め
乾燥剤36により乾燥する。そのため、封止材30中に
含まれる水分などが著しく減少する。したがって、その
後、この封止材30を用い、図2に示すトランスファ成
形を行なった場合に、プランジャ18の上昇移動待機あ
るいは移動工程において、エポキシ樹脂などで構成され
た封止材30が、プランジャ18、ポット部16、樹脂
溜り部28および樹脂流入部26,19に接し、そこか
ら直接加熱されたとしても、溶融状態となった封止材2
0の内部には水分などがほとんど含まれないことから、
内部に気泡が発生することはほとんどない。
【0035】そのため、プランジャ18の上昇移動によ
り、溶融した封止材30がキャビティ14,24内部の
半導体素子の周囲に、気泡を生じさせることなく良好に
回り込み、硬化後の樹脂パッケージ中にも、気泡が残存
することがなくなる。図3は発明のその他の実施例に係
る封止材の乾燥工程を示す。この実施例では、乾燥剤3
6の収容個数を図1に示す実施例の三倍にしている。そ
の他の構成は、図1に示す工程と同一である。この実施
例では、図1に示す実施例に比較して、封止材30を効
率的に乾燥させることが可能になる。実験によれば、封
止材30を十分に乾燥させるための乾燥時間としては、
14日に短縮できることが確認された。
【0036】図4に示す実施例では、封止材30を収容
する内側の容器を、細孔が多数形成された通気性袋40
で構成し、その外側をビニール袋34などの密閉容器で
密封し、これら袋40,34間に乾燥剤36を適当な間
隔で装着してある。この実施例では、乾燥剤36が直接
封止材30に触れないので、封止材30の汚染などを有
効に防止できる。その結果、封止材30から成形される
樹脂パッケージの信頼性が向上する。すなわち、この実
施例は、高信頼性が要求される最先端半導体デバイスを
樹脂封止するための方法として適している。この実施例
では、10Kgの封止材30を約14日で十分に乾燥で
きることが確認された。
【0037】また、本発明のその他の実施例として、図
5に示すように、封止材30を通気性袋40内に収容
し、この通気性袋40を防水処理された段ボール箱、あ
るいは金属容器などの密閉箱42内に収容することもで
きる。密閉箱42の内側には、所定の位置に、乾燥剤保
持部44が形成してあり、ここに乾燥剤36が収容され
る。
【0038】この実施例では、図4に示す実施例と比較
しても、乾燥剤36が封止材30に直接接触するおそれ
がほぼ完全になくなるので、封止材30の汚染などを有
効に防止できる。その結果、封止材30から成形される
樹脂パッケージの信頼性が向上する。すなわち、この実
施例は、高信頼性が要求される最先端半導体デバイスを
樹脂封止するための方法として適している。この実施例
でも、10Kgの封止材30を約14日で十分に乾燥で
きることが確認された。
【0039】また、本発明のさらにその他の実施例とし
て、図6に示すように、封止材30を通気性袋40内に
収容し、この通気性袋40を、開放容器としての開放箱
46内に収容することもできる。開放箱としては、防水
処理された段ボール箱、あるいは金属箱などが例示され
る。開放箱46の内側には、所定の位置に、乾燥剤保持
部44が形成してあり、ここに乾燥剤36が収容され
る。また、開放箱46の下部には、乾燥空気などの乾燥
気体を常時吹き出す吹き出しノズル48を設けてある。
吹き出しノズル48から吹き出された乾燥気体は、開放
箱46に形成してある狭い隙間から外部へ吐出され、外
部の湿気などが容器内部に入り込まないようになってい
る。乾燥気体としては、露点0度以下、好ましくは−6
5℃程度の乾燥空気が好ましく、またその流量は、特に
限定されないが、例えば20リットル/分程度が好まし
い。
【0040】この実施例では、10Kgの封止材30を
14日よりも短い期間で十分に乾燥できることが確認さ
れた。なお、上述した発明において、封止材および乾燥
剤を収容する密閉容器としては、ビニール袋、段ボール
箱などに限定されず、アルミラミネート袋、あるいはそ
の他の容器を用いることができる。
【0041】次に、発明の第2の樹脂封止電子素子の製
造方法について説明する。以下に述べる方法は、基本的
には、樹脂封止に用いる樹脂封止用の封止材を乾燥気体
で予め乾燥し、その後、この封止材を用いて電子素子の
樹脂封止を行なうことを特徴とする。
【0042】使用される乾燥気体としては、30℃以下
程度のいわゆる常温域の温度で、かつその露点が0℃以
下、より好ましくは−65℃以下のものが望ましく、ま
た気体の種類としては、封止材に対して不活性なもので
あれば特に限定されないが、経済的な観点から乾燥空気
が望ましい。特に好ましい乾燥気体の一例としては、露
点−65℃程度の乾燥空気が例示できる。またその流量
としても、使用される乾燥装置の形態、乾燥に供される
封止材の形状および量、並びに使用される乾燥気体の種
類ないし湿り度等によっても左右され、一概に限定でき
ないが、例えば5〜50リットル/分、より好ましくは
10〜30リットル/分程度が好ましい。
【0043】発明の第2の樹脂封止電子素子の製造方法
における特に好ましい実施態様は、封止材を梱包材中に
収容したまま乾燥を行うものであり、具体的には、封止
材を梱包材である梱包材中に収容して封止し、この梱包
材を、中空針上に載置して自重により梱包材を上記中空
針で穿刺し、この穿刺操作と同時にまたは前後して梱包
材の上方部位に気体排出口を設け、その後、上記中空針
より梱包材内部に乾燥気体を導入するという操作を有す
るものである。梱包材としては、特に限定されず、ビニ
ール袋、その他の袋、段ボール箱、その他の容器などを
用いることができる。
【0044】本発明の第2の方法では、封止材を梱包材
中に収容した状態のまま乾燥操作を行なうこととするた
め、乾燥操作の前後に梱包材から乾燥設備に、また乾燥
設備から再び梱包材へと封止材のみを移し換える煩雑さ
がなくなり、またこの移し換えの際、予備生計体のまわ
りに付着した粉塵をまきあげ作業環境性を悪化させると
いう虞れがなくなる。
【0045】なお、上記中空針の大きさとしては、封止
材を収容する梱包材の材質および肉厚、並びにこの梱包
材に収容される封止材の量、設置される中空針の本数な
どにも左右されるため、一概に規定できないが、一般
に、外径が0.5〜3mm、より好ましくは0.5〜
1.0mmで、長さが5〜50mm、より好ましくは1
0〜20mm程度のものであると、安定かつ確実な穿刺
および乾燥操作を行ない得る。さらに中空針の外径を封
止材の形状より極端に大きなものとすると、該中空針を
梱包材より抜き去った後に残る穿刺穴から、梱包材内部
に収容された封止材がこぼれ出す虞れが当然生じるので
注意を要する。
【0046】図7に示す実施例に係る乾燥装置72a
は、載置台部74と、この載置台部74を支持する脚部
76とからなる台座78と、上記載置台部74のほぼ中
央部に立設された中空針80と、この載置台部74の裏
面側より配され載置台部74を貫通して上記中空針80
の内部空間へと連通する気体導入管路82とを有する。
なお気体導入管路82は、載置台部74の裏面側に配さ
れた直管体82aと、L型接続管体82bとから構成さ
れている。このL型接続管体82bは、水平管部末端に
おいて直管体82aに接続され、一方、載置台部74に
設けられた貫通孔に挿通された垂直管部末端において、
中空針80に接続され、中空針80を立設状態に保持し
ている。
【0047】このような乾燥装置72aを用いて、封止
材30の予備乾燥操作を行なうために、まず、気体導入
管路82を通じて中空針80に、乾燥気体を送気してお
く。そして図7(b)に示すように、複数の封止材30
が収容されて封止された、一般的なビニール袋等からな
る梱包材84を、中空針80の上方より載置台部74上
へと静置する。これにより封止材30の入った梱包材8
4の下面に形成してある中空針80と当接する部位が自
重により破れ、中空針80が梱包材84の内部空間へと
侵入し、中空針80先端より導出される乾燥空気が梱包
材84の内部へと注入される。
【0048】このように、封止材30を入れた梱包材8
4を乾燥装置72上に載置する操作のみで自動的に乾燥
気体が梱包材内部に導入される。なお、気体導入管路8
2を通じての中空針80への乾燥気体の送気は、中空針
80の穿刺操作完了後に開始してもよい。梱包材84は
封止され密閉された状態にあるので、乾燥気体が導入さ
れると即座に膨らみはじめる。従って、この時に梱包材
84の上方に排気のための穴(気体排出口86)をあけ
る必要がある。なお、この例においては気体排出口86
の形成は、中空針80による梱包材84の穿刺操作の後
に行なったが、穿刺操作の前あるいは穿刺操作と同時に
行ってもよい。また、気体排出口86の形成は、中空針
80と同様な中空針などを用いて、自動化処理で行うこ
とができる。
【0049】このようにして、封止材30が収容された
梱包材84内に乾燥空気を導入し、封止材30中の水分
が充分除去される時間が経過した後、封止材30の入っ
た梱包材84を上方に持ち上げ、中空針80の梱包材8
4への挿通状態を解くことで、封止材30の乾燥が終了
する。
【0050】実験結果では、外径0.8mm、長さ15
mm程度の中空針80を一本備えた上記のような構成の
乾燥装置72aの場合、外径13mmおよび長さ15mmの
封止材20kgを、露点−65℃の乾燥空気を流量20
リットル/分で流して乾燥させたところ、24時間で充
分乾燥することが確認できた。さらに、このようにして
乾燥された封止材30を用いて、上記実施例の場合と同
様に図2に示すような製造過程でトランスファ成形を行
ない、図11(a)に示すような樹脂封止電子素子2を
製造すると、上記の場合と同様に封止材30がキャビテ
ィ14,24内部の半導体素子の周囲に、気泡を生じさ
せることなく良好に回り込み、硬化後の樹脂パッケージ
中にも、気泡が残存することがなくなるという良好な結
果が得られる。
【0051】図8は、図7に示す乾燥装置72aにおけ
る中空針80と、気体導入管路82との接続構造を示す
拡大断面概略図である。図8に示すように、中空針80
の下端部は、内周側および外周側が共に拡径されて雌型
嵌合部88を形成している。一方、L型接続管体82b
の垂直菅部末端は、上記中空針80の雌型嵌合部88の
内周側に嵌合する。このL型接続管体82bは、中空針
80の内部空間90とL型接続管体82bの内部空間9
2とを連通させる雄型中空嵌合部94を有する。雄間型
中空嵌合部94の周囲には、外周側に雄ネジの切られた
環状リム96がさらに設けてある。
【0052】環状リム96の外周には、押えナット10
0が螺合している。押えナット100には、雌ネジが切
られ、その天板部中央には、中空針80が貫通する挿通
穴98が形成してある。この押えナット100により、
中空針80と気体導入管路82のL型接続管体82bと
を着脱自在に接続している。
【0053】中空針80は、使用頻度および使用条件に
もよるが、破損する可能性があるので、このように中空
針80のみを交換可能な構造としておくことが望まし
い。しかしながら、中空針80のみを交換可能なものと
しておけば、その細部構造は、図8に示すものに何ら限
定されるものではなく、接続部に単に螺合構造あるいは
嵌合係止構造を設けたもの、接続当接部を挾持部材、係
止部材あるいは接着剤等で固定するといった各種の態様
とすることができる。
【0054】上記実施例では、1本の中空針80のみを
有する乾燥装置72aを示したが、図9に示す実施例の
ように、複数本の中空針80を台座78上に備えた乾燥
装置78bでも良い。この実施例の乾燥装置72bを用
いれば、封止材30を乾燥するまでに要する時間を少な
くすることが可能となる。例えば、図示するように3本
の中空針80を備えた乾燥装置72bを用い、各中空針
より導出する乾燥空気の全流量を20リットル/分とす
る以外は、上記の実施例と同様の条件で実験を行なった
場合、乾燥までに要する時間は5〜8時間短縮すること
ができた。
【0055】しかしながら、あまり中空針80の本数を
多くした場合には、この中空針80の上方から梱包材を
静置する際、梱包材が自重によって破れにくくなること
があるので、その配置本数は、適切な数にすることが好
ましい。本発明者らの行った実験によれば、袋の材質/
厚み等にもよるが、代表的にはおおむね10cmに1本
の割合で中空針80を離間配置することで、乾燥時間の
短い、かつ梱包材を上方から載置した場合に、自重で十
分に梱包材が中空針によって穿刺されるという良好な乾
燥装置72bを得ることができた。
【0056】図10に示す実施例では、乾燥装置72c
として、上端部が開放された有底の筒状容器体102を
外殻として有する装置を用いる。この乾燥装置72c
は、筒状容器体102の内部に、その内部空間104を
上部空間104aと底部空間104bとに区画する中底
106を設けて底部を二重構造としている。そして、こ
の中底106上面を載置台部74として、この上に、略
等間隔離間して立設された複数の中空針80が配置して
ある。
【0057】各中空針80に乾燥気体を供給するため
に、中空針80には、気体導入管路82が接続してあ
る。この管路82は、筒状容器体102の外部より底部
を貫通して底部空間104bへと導入され、ここで分岐
し、中底106を貫通して各中空針80へと至るように
配置してある。
【0058】図10に示す乾燥装置72cは、中空針8
0を立設した載置台部74の外周を取囲む枠状の側壁1
08(上記筒状容器体102の側壁で構成される)を有
する以外は、図9に示す乾燥装置72bと実質的に同一
の構成を有する。複数のタブレット(ペレット)である
封止材30を入れた梱包材84は、保形性が小さいた
め、図7あるいは図9に示すような構成の乾燥装置72
a、72bの載置台部74上に静置した場合、載置台部
74上で梱包材84は横方向にかなり扁平に広がる。こ
のため、この扁平に広がった梱包材84の側方端部位
は、載置台74上に立設された中空針80の位置よりか
なり離れた位置となり、この部位に存在する封止材は、
中空針80の近傍に存在する封止材と比較して、中空針
80より導出される乾燥空気の流れに十分に触れること
ができない。したがって、乾燥時間の延長化、乾燥ムラ
の発生の虞れがある。ところが、図10に示す乾燥装置
72cでは、梱包材84を載置する際に、梱包材84の
側方への広がりを規制する側壁108を設けているの
で、乾燥操作時に、梱包材84中に収容された封止材3
0は、横方向において中空針80の位置する部位より所
定範囲内に位置することとなり、乾燥ムラを防ぐことが
でき、より短時間で確実に、全ての封止材30を、均一
にら乾燥させることができる。
【0059】さらに、図7あるいは図9に示すような構
成の乾燥装置72a、72bの載置台部74上に梱包材
84を静置した場合、封止材30の入った梱包材84が
横にずれることにより、中空針80を破損することがあ
るが、図10に示す乾燥装置72cのように側壁108
を設けておけば、梱包材84が横にずれにくくなり中空
針80が破損しにくくなるという効果もある。
【0060】なお、梱包材の載置の際の側方への広がり
を規制するための側壁は、載置台部上において上記中空
針を所定間隔をもって実質的に囲繞できるものであれ
ば、図10に示す実施例の装置のように筒状容器体の壁
面により形成されるものでなくとも良い。
【0061】以上、本発明を実施例に基づき説明した
が、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で種々に改変することができる。例
えば、本発明の方法により樹脂封止される電子素子とし
ては、半導体素子に限らず、その他の電子素子を用いる
ことができる。
【0062】さらに、乾燥工程後の樹脂封止工程に採用
される成形法は、トランスファ成形のみに限定されず、
射出成形などのその他の樹脂成形を用いることができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
第1および第2の樹脂封止電子素子の製造方法によれ
ば、樹脂パッケージ中に気泡が残存することはほとんど
なくなり、樹脂封止電子部品の外観が向上すると共に、
気泡が原因でパッケージクラックなどが発生することは
なくなり、パッケージとしての信頼性も向上する。
【0064】特に、本発明の第2の樹脂封止電子素子の
製造方法では、未硬化の封止材を梱包材内に収容したま
まの状態で、封止材の乾燥を行うことができるので、予
備乾燥体を乾燥させるために梱包材内から別の容器に移
し換えるなどの必要がなくなる。その結果、封止材を梱
包材から出し入れする際に、未硬化の封止材の回りに付
着した粉塵が巻き上げられることもなく、作業環境が向
上する。
【0065】本発明に係る乾燥装置によれば、封止材を
梱包材内から取り出すことなく、梱包材内部の封止材を
乾燥させることができ、乾燥作業性が向上する。特に、
梱包材の内部に収容された予備形成体の側方への広がり
を規制する側壁を有する乾燥装置では、梱包材内部の封
止材が均一に乾燥されるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る樹脂封止電子素
子の製造方法における封止材の乾燥工程を示す概略図で
ある。
【図2】図2(a)〜(d)はそれぞれ、同実施例に係
る乾燥工程後の樹脂封止工程を示す概略断面図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例に係る封止材の乾燥
工程を示す概略図である。
【図4】図4は本発明のその他の実施例に係る封止材の
乾燥工程を示す概略図である。
【図5】図5は本発明のさらにその他の実施例に係る封
止材の乾燥工程を示す概略図である。
【図6】図6は本発明のさらにその他の実施例に係る封
止材の乾燥工程を示す概略図である。
【図7】図7(a),(b)は本発明のさらにその他の
実施例に係る樹脂封止電子素子の製造方法における封止
材の乾燥工程および乾燥装置を示す概略図である。
【図8】図8は同実施例の乾燥装置の要部構成を示す拡
大断面概略図である。
【図9】図9は本発明のさらにその他の実施例に係る封
止材の乾燥工程に用いられる乾燥装置を示す概略図であ
る。
【図10】図10(a),(b)は本発明のさらにその
他の実施例に係る封止材の乾燥工程およびこれに用いら
れる乾燥装置を示す概略図である。
【図11】図11(a),(b)はそれぞれ一般的な樹
脂封止電子部品の概略断面図である。
【図12】図12(a)〜(d)は従来例に係る樹脂封
止電子部品の樹脂封止過程を示す概略断面図である。
【図13】図13は現在提案されている封止材の乾燥工
程およびこれに用いられる乾燥装置を示す概略図であ
る。
【図14】図14は図13に示す乾燥装置を用いた乾燥
工程前後の封止材の状態を示す概略図であり、(a)は
乾燥工程前、(b)は乾燥工程後である。
【符号の説明】
2…樹脂封止電子素子、 4…リードフレ
ーム、4a…パッド部、 4b…イ
ンナーリード、4c…アウターリード、
6…半導体素子、7…バンプ、
8…ボンディングワイヤー、10…樹脂パッケージ、
12…下型、14,24… キャビテ
ィ、 16…ポット部、18…樹脂注入用プラ
ンジャ、 19、26…樹脂流入部、20,30
…封止材、 22…上型、28…樹脂溜り
部、 29…気泡、32,34…ビニ
ール袋、 35、37…締結具、36…乾燥
剤、 40…通気性袋、42…密
封箱、 44…乾燥剤保持具、4
6…開放箱、 48…吹き出しノ
ズル、50…乾燥器、 52…網
状底面、54…内部容器、 56…
乾燥器本体、58…蓋体、 6
0…内部空間、60a…上部内部空間、
60b…底部内部空間、62…中底、
64…通気孔、66…気体導入口、
68…気体排出口、70…梱包材、
72a、72b、72c…乾燥装置、74
…載置台部、 76…脚部、78…
台座、 80…中空針、82…
気体導入管路、 82a…直管体、82
b…L状接続管体、 84…梱包材、86
…気体排出口、 102…筒状容器
体、104…内部空間、 104a…
上部空間、104b…底部空間、 10
6…中底、108…側壁。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−268446(JP,A) 特開 平6−77266(JP,A) 特開 昭64−61209(JP,A) 特開 昭60−121726(JP,A) 特開 平1−129424(JP,A) 特開 平1−175744(JP,A) 実開 昭63−185231(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/56

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードフレーム上に搭載された電子素子を
    樹脂パッケージで樹脂封止する樹脂封止電子素子の製造
    方法において、前記 樹脂封止に用いる未硬化の封止材を通気性を有する
    容器内に収容し、前記容器を乾燥剤が収容された密閉容
    器内に収容することにより、前記封止材を予め乾燥さ
    、 その後、前記封止材を用いて前記電子素子の樹脂封止を
    行うことを特徴とする樹脂封止電子素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記密閉容器の内部には、前記乾燥剤を所
    定の位置に保持する乾燥剤保持部が形成してある請求項
    に記載の樹脂封止電子素子の製造方法。
  3. 【請求項3】リードフレーム上に搭載された電子素子を
    樹脂パッケージで樹脂封止する樹脂封止電子素子の製造
    方法において、 前記樹脂封止に用いる未硬化の封止材を通気性を有する
    容器内に収容し、前記容器を乾燥剤が収容された開放容
    器内に収容して、前記開放容器内へ乾燥気体を供給する
    ことにより、前記封止材を予め乾燥させ、 その後、前記封止材を用いて前記電子素子の樹脂封止を
    行うことを特徴とする樹脂封止電子素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記乾燥気体の温度が30℃以下で、かつ
    露点が0℃以下である請求項3記載の樹脂封止電子素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】リードフレーム上に搭載された電子素子を
    樹脂パッケージで樹脂封止する樹脂封止電子素子の製造
    方法において、前記 樹脂封止に用いる複数の未硬化の封止材を梱包材内
    に収容し、前記 梱包材を、乾燥空気導入管路に接続された中空針上
    に載置して自重により前記梱包材を上記中空針で穿刺
    し、前記 穿刺操作と同時にまたは前後して前記梱包材の上方
    部位に気体排出口を設け、上記中空針より前記梱包材内
    部に乾燥気体を導入することで、前記封止材を乾燥さ
    せ、 その後、前記封止材を用いて電子素子の樹脂封止を行う
    ことを特徴とする樹脂封止電子素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記梱包材内には、前記封止材と共に、乾
    燥剤が収容してある請求項5に記載の樹脂封止電子素子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】前記乾燥気体の温度が30℃以下で、かつ
    露点が0℃以下である請求項5または6記載の樹脂封止
    電子素子の製造方法。
  8. 【請求項8】複数個の前記中空針が、前記梱包材に穿刺
    し、複数の中空針から梱包材内に乾燥空気が導入される
    請求項5〜7のいずれかに記載の樹脂封止電子素子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】リードフレーム上に搭載された電子素子を
    樹脂パッケージで樹脂封止する際に用いる未硬化の封止
    材を乾燥する乾燥装置であって、前記 樹脂封止に用いる複数の封止材を収容する梱包材
    と、前記 梱包材を載置することにより、前記封止材および
    梱包材の自重が作用し、前記梱包材の内部に穿刺さ
    れ、前記梱包材内部に乾燥気体を導入する中空針とを
    有する乾燥装置。
  10. 【請求項10】離間して配置された複数の中空針を有す
    請求項9に記載の乾燥装置。
  11. 【請求項11】前記中空針が設置された載置台部と、前記 載置台部の側部に立設され、前記梱包材を中空針上
    に載置した際、前記梱包材の側部が当接し、前記梱包材
    の内部に収容された予備形成体の側方への広がりを規制
    する側壁とを有する請求項9または10に記載の乾燥装
    置。
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