JP3306362B2 - 鋳造用消失模型およびこれを用いた鋳造接合方法 - Google Patents

鋳造用消失模型およびこれを用いた鋳造接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳造用消失模型およ
びこれを用いた鋳造接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より例えば排水集合管を鋳造するのに、鋳造用消失模型
として溶湯にて熱融解できる発泡ポリスチレン等の発泡
樹脂にて成形された消失用型が用いられていたことは良
く知られている(例えば特開平4−127935号、特
開平6−71380号)。
【0003】しかしながら、これらの鋳造用消失模型に
ついては大口径の筒部と、小口径の筒部とを嵌合により
接合一体化させていたが、嵌合が不充分な場合には鋳造
前に消失模型を被覆する塗型剤が嵌合内方に入り込んだ
り、鋳造時に嵌合が緩んだりすることのないよう嵌合接
合に接着剤等を用いた場合には、接合するのに非常に手
数を要し、且つ接着剤の塗りだまりや塗りダレが生じ、
これらが鋳造後の鋳造品にいわゆる鋳バリと称する不体
裁ないしは鋳造不良や寸法不良の原因となるという問題
点があった。
【0004】そこで、本発明においてはこうした問題点
の生じない優れた鋳造用消失模型を鋭意研究の末、発明
したものであり、さらに本発明の鋳造用消失模型を用い
て大径筒部を有する部分と小径筒部を有する部分とを簡
単に鋳造接合する方法を発明したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した従来の課題を解
決できる本発明による鋳造用消失模型については、請求
項1に記載したように、大口径の筒部を有する発泡樹脂
成形品による部品と、小口径の筒部を有する発泡樹脂成
形品による部品との組合せからなり、両者の筒部を嵌合
した間には発泡樹脂成形品による両部品の熱融解と共に
熱融解できる輪状のリングを介装密着させてあることを
特徴としている。
【0006】上記請求項1の本発明による鋳造用消失模
型は、接着剤を用いて発泡樹脂成形品による部品どうし
を嵌合接合しないで、両者の筒部間に輪状のリングを介
装密着するだけで大小口径の筒部どうしは確実に接合さ
れるものであり、仮に接着剤を追加して用いるとしても
輪状のリング部分のみでよいことになり、従来例のごと
く嵌合接合に手数を要しない。しかもこの輪状のリング
は発泡樹脂成形品の熱融解と共に熱融解できるゆえ、溶
湯の流し込みにてこの輪状リングをも簡単に鋳造して後
述するような鋳造接合の実現に寄与できることになる。
【0007】特に、請求項2に記載したように、輪状の
リングが介装密着する両筒部の小口径側の外側および大
口径側の内側に輪状のリングの一部が嵌まる輪状溝が形
成されていることを特徴とすると、両筒部間で輪状リン
グを介装密着させる位置の安定化を果たせることとな
り、一層安定的な部品接合が行えることになる。次い
で、上記した鋳造用消失模型を用いての本発明による鋳
造接合方法は、請求項3に記載したように、請求項1ま
たは2記載の鋳造用消失模型を用いて、大口径の筒部を
有する部品と、小口径の筒部を有する部品と、さらに両
者の筒部間に介装密着した輪状のリングに対する溶湯の
流し込みによりこれらの部分を熱融解させて一体の鋳造
接合品を得ることを特徴としている。
【0008】この鋳造接合方法は、大小の口径を有する
部品を一体に嵌合した状態にして鋳造接合することが至
極簡単となり、特に排水集合管のような管継手の成形は
至便となる。なお、上記鋳造接合方法を実施するに際し
て、請求項4のように塗型剤を被覆塗装した消失模型を
用いることができ、塗布剤が嵌合内方に入り込むおそれ
なく鋳造接合がおこなえる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態の好例につ
いて以下に図を参照しながら説明する。図1は鋳造用消
失模型の断面図を示しており、大口径の筒部10を有す
る発泡樹脂成形品による部品1と、小口径の筒部20を
有する発泡樹脂成形品による部品2との組合せによるも
のである。そして両者の筒部10と筒部20とを嵌合し
た間には、発泡樹脂成形品による部品10と部品20の
熱融解と共に熱融解できる輪状のリング30,30を介
装密着させてあり、確実な嵌合接合を果たせる。この介
装密着は両部品10,20による圧着のみによる場合
と、リング30,30の部分のみに接着剤を併用して密
着させることもできる。なお、輪状のリング30,30
としては発泡樹脂からなるほか、500℃以下で分解す
るゴム製のものも使用できる。
【0010】さらに実施変更例として、図3に示してあ
り、輪状のリング30,30が介装密着する両筒部の小
口径側の外側および大口径側の内側に輪状のリングの一
部が嵌まる輪状溝12,22が形成されたものを用いる
と、輪状のリング30,30の位置が決まり、リング3
0,30を安定した介装状態にできる。実施上、輪状溝
12,22については双方の併在が好ましいが、片方の
みの存在によっても輪状溝のない場合よりは位置安定性
は高くなる。
【0011】上記した各実施態様では大口径側の部品1
と小口径側の部品2について、何れも単純化して図示し
てあるが、その組合せ例としては、排水集合管等の管本
体と枝管の組合せや、個々の形状としては、テーパ付形
状等、種々多様な形状を有するものに対しても輪状のリ
ング30,30を大口径と小口径の筒部10,20間に
介装密着させる本発明の構成を採用できることは言う迄
もない。
【0012】次いで、上記した鋳造用消失模型を用いて
の鋳造接合方法の実施態様について説明すると、大口径
の筒部10を有する部品1と、小口径の筒部20を有す
る部品2と、さらに両筒部10,20間に介装密着した
輪状のリング30,30に対する500℃程度の溶湯
(鋳物)の流し込みにより、これらの部分を熱融解させ
て一体の鋳造接合品Aを得るもので、図1の鋳造用消失
模型を用いての鋳造接合品を図2に示している。
【0013】図3の鋳造用消失模型を用いての鋳造接合
品については、図2に示したものと略同様のこととなる
ので、図示するのは省略している。さらに鋳造用消失模
型として塗型剤50を被覆したものを用いる場合につい
ては、リングの介装前で且つ塗型剤50の被覆前を図4
に、リングの介装後で且つ塗型剤50の被覆後を図5
に、溶湯流し込みによる鋳造接合方法の実施後を図6に
示してあり、輪状のリング30,30を採用したことに
より、塗型剤50が嵌合内方に侵入したりすることを防
ぎ、塗型剤の塗り状態を良好にして鋳造接合を実現で
き、良好な鋳造接合品Aを提供できる。
【0014】なお、図7には1箇所にリング30を介装
密着した実施例を示している。
【0015】
【発明の効果】以上のように、輪状のリングを採用した
本発明の鋳造用消失模型により大口径の筒部と小口径の
筒部との嵌合を確実にでき、大口径の筒部を有する部品
と、小口径の筒部を有する部品とともに輪状のリングを
も溶湯の流し込みにて一体に鋳造接合することが簡単に
なり、鋳バリ等の鋳造不良や寸法不良のない好適品を提
供するのに適した鋳造接合方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図である。
【図2】鋳造接合後を示す断面図である。
【図3】変更例の断面図である。
【図4】塗型剤被覆前の断面図である。
【図5】塗型剤被覆後の断面図である。
【図6】鋳造接合後を示す断面図である。
【図7】変更例の断面図である。
【符号の説明】
1,2 部品 10 大口径の筒部 20 小口径の筒部 30 輪状のリング 12,22 輪状溝 50 塗型剤

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大口径の筒部を有する発泡樹脂成形品によ
    る部品と、小口径の筒部を有する発泡樹脂成形品による
    部品との組合せからなり、両者の筒部を嵌合した間には
    発泡樹脂成形品による両部品の熱融解と共に熱融解でき
    る輪状のリングを介装密着させてあることを特徴とする
    鋳造用消失模型。
  2. 【請求項2】輪状のリングが介装密着する両筒部の小口
    径側の外側および大口径側の内側に輪状のリングの一部
    が嵌まる輪状溝が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の鋳造用消失模型。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の鋳造用消失模型を
    用いて、大口径の筒部を有する部品と、小口径の筒部を
    有する部品と、さらに両者の筒部間に介装密着した輪状
    のリングに対する溶湯の流し込みによりこれらの部分を
    熱融解させて一体の鋳造接合品を得ることを特徴とする
    鋳造用消失模型を用いた鋳造接合方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の鋳造用消失模型と
    して塗型剤を被覆したものを用いて鋳造接合品を得るこ
    とを特徴とする請求項3記載の鋳造用消失型を用いた鋳
    造接合方法。
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