JP3306055B1 - 可動ホーム柵 - Google Patents

可動ホーム柵

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JP3306055B1
JP3306055B1 JP2001234096A JP2001234096A JP3306055B1 JP 3306055 B1 JP3306055 B1 JP 3306055B1 JP 2001234096 A JP2001234096 A JP 2001234096A JP 2001234096 A JP2001234096 A JP 2001234096A JP 3306055 B1 JP3306055 B1 JP 3306055B1
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信邦 石井
竹利 吉田
茂 斉藤
栄 鈴木
修二 佐藤
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株式会社京急ファインテック
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 構造がシンプルでコストが低く、設置工事が
容易な可動ホーム柵を提供すること。 【解決手段】 プラットホーム縁端に設けられ一端に開
口部を有する戸袋2aと、前記戸袋2aの開口部から前
記プラットホームに対して概略水平方向に進退可能なド
ア1aとを備える可動ホーム柵であって、前記ドアは、
前記プラットホームに対して概略水平の少なくとも一つ
の水平軸と、前記水平軸と係合し、前記プラットホーム
に対して概略垂直の垂直軸と、前記水平軸を支持する支
持手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラットホーム縁
端に設置される可動ホーム柵に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、腰高式の可動ホーム柵が知ら
れている。これは、駅のプラットホームの縁端に設置す
る腰程度の高さのドアで、列車のドアの前に設置する可
動柵と、列車の連結部および列車の前後に設置する固定
柵とから構成される。この可動ホーム柵は、列車と人と
を物理的に完全に分離し、プラットホームにおける乗客
の安全性を飛躍的に向上させることを目的として設置さ
れるものである。すなわち、プラットホームからの乗客
の転落事故や列車への接触事故を防止すると共に、駆け
込み乗車を効果的に防止する。
【0003】従来の可動ホーム柵のドアを駆動するため
には、例えば、電気モータでドアに取り付けられたボー
ルネジをドライブし、ドアを開閉する手段が採用されて
いる。また、ドア開閉の際は、戸当たり検知や戸袋への
引き込み検知なども行われている。
【0004】従来の可動ホーム柵は、列車のドアの間隔
と同じ間隔で設置され、列車上からのドア開閉操作によ
り列車のドアと可動ホーム柵のドアが連動して開閉す
る。従って、列車出発時に可動ホーム柵が全閉となれば
列車およびプラットホームを駅員または車掌が監視する
必要がないことから、ワンマン運転を実施する場合、利
用者の安全確保の点から好適な設備であるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可動ホーム柵
は、ほとんどワンマン運転用に作られており、しかも新
線建設時に設置されている。しかし、近時、ワンマン運
転でなくても可動ホーム柵が必要であるという考え方が
生じてきた。すなわち、ワンマン運転でなくても、プラ
ットホームから乗客が転落しないように、また、列車に
接触しないようにするためである。バリアフリー法で
も、可動ホーム柵を対象機器としている。
【0006】しかしながら、既に運行している路線で
は、設置すべき数が極めて多いため、コストを低減しな
ければ、すべての駅に対応することは容易ではない。ま
た、列車の駅における停止精度は、ワンマン運転では±
350mm程度であるが、通常は±500mm程度と言
われている。このため、ドアをある程度広く設計する一
方、戸袋をその分狭く設計する必要がある。さらに、電
車の運行を妨げずにいかに簡単に可動ホーム柵の設置工
事を行うかが問題となる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、構造がシンプルでコストが低く、設置工
事が容易な可動ホーム柵を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の可動ホーム柵
は、プラットホーム縁端に設けられ一端に開口部を有す
る戸袋と、前記戸袋の開口部から進退可能に支持され、
鉛直方向と概略直交する水平軸、および前記水平軸の進
出方向の先端で前記水平軸と係合し鉛直方向と概略平行
な垂直軸を有するドアと、前記ドアを支持し、前記戸袋
の開口部から鉛直方向と概略直交する方向に前記ドアが
進退するようにスライドするもたせ部とを備え、前記ド
アの垂直軸は、前記ドアが前記戸袋に収納されたとき
に、前記垂直軸と前記戸袋の開口部との間に間隙ができ
るように前記開口部から突出することを特徴としてい
る。
【0009】この構成により、構造が簡易で、コストの
かからない可動ホーム柵を実現することができる。ま
た、ドアを軽量化させることができるので、ドアを動か
すために必要な駆動力を小さくすることができる。ま
た、ドアの軽量化により、もたせ部の進退方向の長さを
減少させることが可能となる。さらに、ドアの垂直軸
は、ドアが戸袋に収納されたときに、垂直軸と戸袋の開
口部との間に間隙ができるように前記開口部から突出す
るので、ドアが戸袋に収納されたときに、乗客の体の
部などが垂直軸と戸袋との間に挟まれることがなくな
る。
【0010】また、本発明の可動ホーム柵は、前記戸袋
の開口部には、前記ドアが前記戸袋に収納されたとき
に、前記垂直軸と前記戸袋の開口部との間に間隙ができ
るように、切り欠きが設けられていることを特徴として
いる。
【0011】このように、ドアの垂直軸は、ドアが戸袋
に収納されたときに、垂直軸と戸袋の開口部との間に間
隙ができるように前記開口部から突出するので、ドアが
戸袋に収納されたときに、乗客の体の一部などが垂直軸
と戸袋との間に挟まれることがなくなる。
【0012】また、本発明の可動ホーム柵は、前記もた
せ部は、少なくとも一つの箱型部材と、前記箱型部材に
設けられ前記水平軸が通る孔とを備えることを特徴とし
ている。
【0013】このように、箱型部材に設けられた孔に水
平軸を通すことによって、ドアが箱型部材に支持される
ので、構造が簡易で、コストのかからない可動ホーム柵
を実現することができる。また、ドアを軽量化させるこ
とができるので、ドアを動かすために必要な駆動力を小
さくすることができる。また、ドアの軽量化により、箱
型部材の進退方向の長さを減少させることが可能とな
る。
【0014】また、本発明の可動ホーム柵は、前記箱型
部材を前記ドアの進出方向に沿って連接し、連接した箱
型部材に前記水平軸が通る孔を設けたことを特徴として
いる。
【0015】このように、本発明の可動ホーム柵によれ
ば、もたせ部の接触面がリブの代わりとなり、強度の向
上を図ることができる。これにより、構造が簡易で、コ
ストのかからない可動ホーム柵を実現することができ
る。また、ドアを軽量化させることができるので、ドア
を動かすために必要な駆動力を小さくすることができ
る。また、ドアの軽量化により、箱型部材の進退方向の
長さを減少させることが可能となる。
【0016】また、本発明の可動ホーム柵は、前記箱型
部材を前記ドアの進出方向と直交する方向に連接し、前
記連接された各箱型部材の前記進出方向側の面に、前記
各箱型部材の接触面が出現するように前記水平軸が通る
孔を設け、前記水平軸に、前記接触面と係合する切り欠
き部を設けたことを特徴としている。
【0017】このように、本発明の可動ホーム柵によれ
ば、もたせ部の接触面がリブの代わりとなり、強度の向
上を図ることができる。また、水平軸の端部に、切り欠
き部が設けられているので、水平軸を接触面に係合させ
ることができる。これにより、構造が簡易で、コストの
かからない可動ホーム柵を実現することができる。ま
た、ドアを軽量化させることができるので、ドアを動か
すために必要な駆動力を小さくすることができる。ま
た、ドアの軽量化により、箱型部材の進退方向の長さを
減少させることが可能となる。
【0018】また、本発明の可動ホーム柵は、前記箱型
部材を前記ドアの進出方向と直交する方向に連接し、前
記連接された箱型部材の接触面の双方に、前記水平軸が
嵌合する溝を設けたことを特徴としている。
【0019】このように、連接された箱型部材の接触面
の双方に設けられた溝に水平軸が嵌合するので、水平軸
の支持強度、および箱型部材の強度を向上させることが
可能となる。これにより、構造が簡易で、コストのかか
らない可動ホーム柵を実現することができる。また、ド
アを軽量化させることができるので、ドアを動かすため
に必要な駆動力を小さくすることができる。また、ドア
の軽量化により、箱型部材の進退方向の長さを減少させ
ることが可能となる。
【0020】また、本発明の可動ホーム柵では、前記ド
アは、複数の水平軸を備え、前記各水平軸は、進出方向
の先端で前記垂直軸と係合することを特徴としている。
【0021】このように、複数の水平軸と、前記各水平
軸の進出方向の先端で前記各水平軸と係合する垂直軸と
でドアを構成できるので、構造が簡易で、コストのかか
らない可動ホーム柵を実現することができる。また、ド
アを軽量化させることができるので、ドアを動かすため
に必要な駆動力を小さくすることができる。また、ドア
の軽量化により、箱型部材の進退方向の長さを減少させ
ることが可能となる。
【0022】また、本発明の可動ホーム柵は、前記水平
軸および垂直軸は、パイプで形成されていることを特徴
としている。
【0023】これにより、構造が簡易で、コストのかか
らない可動ホーム柵を実現することができる。また、ド
アを軽量化させることができるので、ドアを動かすため
に必要な駆動力を小さくすることができる。また、ドア
の軽量化により、箱型部材の進退方向の長さを減少させ
ることが可能となる。
【0024】また、本発明の可動ホーム柵は、前記ドア
を開閉させる開閉信号を無線で受信する受信手段を備え
たことを特徴としている。
【0025】このように、ドアの開閉動作を無線信号を
用いて行うので、信号配線工事を省略することができ
る。また、従来のように列車の停止を検出する地上子
や、信号を制御する制御装置等の設置が不要となる。そ
の結果、コストを大幅に削減することが可能となる。従
来型の可動ホーム柵と比較すると、必要なコストは概ね
1/2〜2/3程度に抑えることが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、可動ホーム柵1をプラッ
トホーム3に設置した状態を示す図である。ドア1a
は、戸袋2aに進退可能に設けられている。ドア1a
は、紙面に向かって左右にスライドする。ドア1b、戸
袋2bも同様である。ここでは、ドア1aと1bとが向
かい合うように設けられている。戸袋2aの左端から戸
袋2bの右端までの長さが一間口となる。
【0027】図2は、ドアの斜視図である。ドアは、コ
字状に曲げられて形成されたメインパイプ20と、概略
水平に設けられるサブパイプ21と、箱型部材としての
もたせ部22とから構成される。もたせ部22には、メ
インパイプ20が貫通する孔23とサブパイプ21が貫
通する孔24とが設けられている。また、メインパイプ
20にサブパイプ21を固定する手法は、例えば、次の
ようになる。すなわち、例えば、メインパイプ20にお
いて、サブパイプ21の先端に対応する位置に孔を開け
ておき、その孔にサブパイプ21の先端を挿入し、溶接
等の方法で固定する。さらに、磨き仕上げを行っても良
い。なお、サブパイプ21は、本実施の形態では3本設
けられているが、本発明は、これに限定されるわけでは
ない。例えば、サブパイプ21を7本程度設けることも
可能である。
【0028】これにより、簡単で安価なドアを形成する
ことが可能となる。また、パイプを使用するため、ドア
の軽量化を図ることができる。さらに、ドアの軽量化に
より、もたせ部22の水平方向の長さを小さくすること
ができるため、戸袋の水平方向の幅を小さくすることが
可能となる。
【0029】図3は、もたせ部22の部分拡大図であ
る。もたせ部22は、例えば、金属板の四方を折り曲げ
て、六面体の一面が開口する箱型部材から構成される。
金属板の接合部分は、例えば、溶接などの方法で固定さ
れる。なお、箱型部材としては、上記のように金属板を
折り曲げて形成するものの他、角パイプなどの部材を用
いることも可能である。もたせ部22には、メインパイ
プ20が貫通する孔23が設けられている。この孔23
にメインパイプ20が挿入され、例えば、溶接によって
固定される。そして、もたせ部22がメインパイプ20
を支持する。同様にサブパイプ21も孔24に挿入さ
れ、溶接などの方法で固定され、もたせ部22がサブパ
イプ21を支持する。
【0030】図4は、もたせ部22の変形例を示す図で
ある。箱型部材としてのもたせ部22を進退方向と並行
に2つ連接して、張り合わせる。張り合わせる手段とし
ては、溶接やリベット止め等が用いられる。そして、孔
23および孔24を設け、それぞれにメインパイプ20
とサブパイプ21を挿入し、溶接等の方法で固定する。
この場合、2つのもたせ部22接触面Bがリブの代わり
となり、強度の向上を図ることが可能となる。
【0031】図5は、もたせ部22の別の変形例を示す
図である。箱型部材としてのもたせ部22を進退方向と
垂直に2つ連接して、張り合わせる。張り合わせる手段
としては、溶接やリベット止め等が用いられる。そし
て、孔23および孔24を設ける。この際、2つのもた
せ部22の接触面Cがリブの代わりとなり、強度の向上
を図ることができる。また、この場合、メインパイプ2
0およびサブパイプ21のもたせ部22側の端部に、切
り欠き20aおよび21aを設ける。この切り欠き20
aおよび21aが、それぞれ接触面Cと係合し、溶接等
の方法で固定される。
【0032】図6は、もたせ部22のさらに別の変形例
を示す図である。箱型部材としてのもたせ部22を進退
方向と垂直に2つ連接して、張り合わせる。張り合わせ
る手段としては、溶接やリベット止め等が用いられる。
その際、パイプの外形に合わせて溝22aおよび22b
を設ける。この溝22aにメインパイプ20を挿入し、
溶接等の方法で固定する。また、溝22bにサブパイプ
21を挿入し、溶接等の方法で固定する。これにより、
メインパイプ20およびサブパイプ21の支持強度、お
よびもたせ部22の強度を向上させることが可能とな
る。
【0033】図7は、サブパイプ21のもたせ部22と
の位置関係を示す図である。サブパイプ21は、もたせ
部22を貫通するように伸ばしてもよいし、最初の孔2
4の部分で止まるようにしてもよい。
【0034】なお、もたせ部22の強度を向上させるた
め、もたせ部22の内部に適宜リブを立てることも可能
である。
【0035】図8は、戸袋にドアが収納された状態を示
す図である。図8(a)は、戸袋80aの開口部81a
は、鉛直方向に直線状に形成されている。ドア82の先
端部が突出してるのは、乗客の体の一部などがメインパ
イプと戸袋との間に挟まれないようにするためである。
図8(b)における戸袋80bの開口部81bは、ドア
82の先端部近傍を切り欠いた状態に形成されている。
また、図8(c)における戸袋80cの開口部81c
は、上方のみを残して後は切り欠いた状態に形成されて
いる。いずれの形状であっても、本発明の効果は十分に
発揮される。本実施の形態では、図8(c)を例にとっ
て説明する。
【0036】図9は、ドアの動作状態を示す図である。
ドア90のもたせ部91の上方には、ベルト92と固定
する固定具93が設けられている。ベルト92は、プー
リ94に掛け渡されており、図示しない電動モータから
回転力を受けて回転する。もたせ部91の上方には、戸
袋95に設けられた第1レール96上をスライドする把
持部97が設けられている。さらに、戸袋95には、第
2レール98が設けられており、もたせ部91に設けら
れた水平ローラ99が第2レール98上を回動する。こ
れにより、ドア90は、紙面に向かって上下方向にぶれ
ることがなくなる。
【0037】次に、ドアの進退動作について説明する。
まず、ドア90が戸袋91に収納されている状態で、閉
信号が送信されたとき、図示しない受信部が閉信号を受
信し、電動モータの回転力によりプーリ94を回転させ
る。プーリ94の回転と共にベルト92が回転し、もた
せ部91上方に設けられた固定具93を図中右方向に引
張る。もたせ部91は、第1レール96を把持する把持
部97によって支持されながら図中右方向にスライドす
る。同時に水平ローラ99が第2レール上を回転する。
これにより、ドア90が戸袋95の開口部100から進
出する。ドア90を戸袋95内に収納する場合は、上記
と逆の動作を行う。
【0038】なお、本実施の形態では、ベルトを用いて
駆動力を伝達する例を示したが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば、ボールネジやリニアモータを用いる機構
を採用することも、もちろん可能である。ドアの駆動に
ついてどのような機構を採用するかについては、コスト
を低減する視点から適宜選択されるものである。
【0039】図10(a)は、ドアに設けられる板状体
を示す図である。この板状体101は、例えば、透明な
材質で形成されている。板状体101の一端面には、く
わえ込み部材102が、例えば、4つ設けられている。
図10(b)は、くわえ込み部材102の側面を示す図
である。くわえ込み部材102は、先端がサブパイプの
径よりもすぼまった形状をなしている。このくわえ込み
部材102を有する板状体101を、プラットホーム側
からサブパイプ21に押し付けると、図10(c)に示
すように、くわえ込み部材102がサブパイプ21を飲
み込むようにして把持する。すなわち、図10(c)に
おいて、板状体101の右側がプラットホームとなる。
これにより、板状体101をドアに簡単に固定すること
が可能となる。
【0040】板状体101を透明な材質で形成すること
によって、プラットホームからレール側の視認性が向上
し、安全性の確認が取り易くなる。また、可動ホーム柵
のレール側の状況が把握しやすいため、いたずら等の防
止効果も生ずる。また、ドアに板状体を取り付けること
によって、乗客の体の一部等が挟まれることをより効果
的に防止することが可能となる。さらに、ドアに板状体
を設けることによって、広告を設けることも容易とな
る。
【0041】次に、本発明の可動ホーム柵に係るシステ
ムについて説明する。このシステムは、現地工事費のコ
ストダウンを目的として、ドアの開閉動作を無線信号を
用いて行うことによって、信号配線工事を省略するもの
である。さらに、ドアの開閉操作を車掌または駅員が行
うこととして、従来のように列車の停止を検出する地上
子や、信号を制御する制御装置等の設置を不要としてい
る。さらに、車掌または駅員は、構内アナウンスを行う
ために、ワイヤレスマイクロホンを用いる場合が多い
が、ドアの開閉操作をしやすいように、ドアの開閉制御
を行うための無線信号を送信するスイッチを、ワイヤレ
スマイクロホンに組み込んでいる。
【0042】図11は、無線により可動ホーム柵の開閉
動作を行うシステムを示す図である。ワイヤレスマイク
ロホン110は、マイク部111と、送話スイッチ11
2と、開ボタン113と、閉ボタン114とを備えてい
る。例えば、車掌が送話スイッチ112を押しながら話
をすると、駅構内に備え付けられている中継器115を
介して図示しないスピーカから構内放送を行うことがで
きる。また、車掌がテレビモニタなどを見ながら乗客の
安全を確認して、開ボタン113を押すと、開信号が送
信され、中継器115を介してすべての可動ホーム柵の
受信部に受信される。開信号を受信した各可動ホーム柵
は、図示しない制御装置により同期がとられながら同時
に開く。また、車掌が閉ボタン114を押すと、閉信号
が送信され、中継器115を介してすべての可動ホーム
柵の受信部に受信され、閉信号を受信した各可動ホーム
柵は、同期をとりながら同時に開く。
【0043】これにより、例えば、車掌が構内アナウン
スをしながら可動ホーム柵の開閉動作を行うことが可能
となる。具体的には、乗客が特定の扉の前に多くいる場
合は、空いている扉の場所を案内することにより、円滑
な列車の運行を実現することが可能となる。
【0044】このように、ドアの開閉動作を無線信号を
用いて行うので、信号配線工事を省略することができ
る。また、従来のように列車の停止を検出する地上子
や、信号を制御する制御装置等の設置が不要となる。そ
の結果、コストを大幅に削減することが可能となる。従
来型の可動ホーム柵と比較すると、必要なコストは概ね
1/2〜2/3程度に抑えることが可能である。さら
に、ドアの開閉操作を車掌または駅員が行うことから、
ドアの開閉制御を行うための無線信号を送信するスイッ
チをワイヤレスマイクロホンに組み込んでいるので、ド
アの開閉操作が容易となる。このため、車掌または駅員
は、安全を確認しながらドアの開閉動作を行うことがで
きるので、乗客の安全を確保し、円滑な列車の運行を行
うことが可能となる。
【0045】図12は、本発明に係る可動ホーム柵が設
置されたプラットホームのイメージを示す図である。列
車の到着、出発、または通過などの場合、可動ホーム柵
のドアは閉じているため、列車に接触したり、線路に乗
客が転落することはない。これにより、乗客の安全を確
保することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可動ホー
ム柵は、プラットホーム縁端に設けられ一端に開口部を
有する戸袋と、前記戸袋の開口部から進退可能に支持さ
れ、鉛直方向と概略直交する水平軸、および前記水平軸
の進出方向の先端で前記水平軸と係合し鉛直方向と概略
平行な垂直軸を有するドアと、前記ドアを支持し、前記
戸袋の開口部から鉛直方向と概略直交する方向に前記ド
アが進退するようにスライドするもたせ部とを備え、前
記ドアの垂直軸は、前記ドアが前記戸袋に収納されたと
きに、前記垂直軸と前記戸袋の開口部との間に間隙がで
きるように前記開口部から突出することを特徴としてい
る。
【0047】この構成により、構造が簡易で、コストの
かからない可動ホーム柵を実現することができる。ま
た、ドアを軽量化させることができるので、ドアを動か
すために必要な駆動力を小さくすることができる。ま
た、ドアの軽量化により、もたせ部の進退方向の長さを
減少させることが可能となる。さらに、ドアの垂直軸
は、ドアが戸袋に収納されたときに、垂直軸と戸袋の開
口部との間に間隙ができるように前記開口部から突出す
るので、ドアが戸袋に収納されたときに、乗客の体の一
部などが垂直軸と戸袋との間に挟まれることがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動ホーム柵をプラットホームに設置した状態
を示す図である。
【図2】ドアの斜視図である。
【図3】もたせ部の部分拡大図である。
【図4】もたせ部の変形例を示す図である。
【図5】もたせ部の変形例を示す図である。
【図6】もたせ部の変形例を示す図である。
【図7】サブパイプのもたせ部との位置関係を示す図で
ある。
【図8】(a) 戸袋にドアが収納された状態を示す図
である。 (b) 戸袋にドアが収納された状態を示す図である。 (c) 戸袋にドアが収納された状態を示す図である。
【図9】ドアの動作状態を示す図である。
【図10】(a) ドアに設けられる板状体を示す図で
ある。 (b) くわえ込み部材の側面を示す図である。 (c) くわえ込み部材がサブパイプを把持している状
態を示す図である。
【図11】無線により可動ホーム柵の開閉動作を行うシ
ステムを示す図である。
【図12】本発明に係る可動ホーム柵が設置されたプラ
ットホームのイメージを示す図である。
【符号の説明】
1…可動ホーム柵、1a…ドア、1b…ドア、2a…戸
袋、2a…戸袋、2b…戸袋、3…プラットホーム、2
0…メインパイプ、21…サブパイプ、22a…溝、2
2…もたせ部、23…孔、24…孔、80a…戸袋、8
0b…戸袋、80c…戸袋、81a…開口部、81b…
開口部、81c…開口部、82…ドア、90…ドア、9
1…戸袋、91…もたせ部、92…ベルト、93…固定
具、94…プーリ、95…戸袋、96…第1レール、9
7…把持部、98…第2レール、99…水平ローラ、1
00…開口部、101…板状体、102…くわえ込み部
材、110…ワイヤレスマイクロホン、111…マイク
部、112…送話スイッチ、113…開ボタン、114
…閉ボタン、115…中継器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 栄 神奈川県横浜市金沢区六浦町4831 株式 会社京急ファインテック内 (72)発明者 佐藤 修二 神奈川県横浜市金沢区六浦町4831 株式 会社京急ファインテック内 (56)参考文献 特開2000−16281(JP,A) 特開 平9−60460(JP,A) 特開 平8−28100(JP,A) 特開 平5−256051(JP,A) 特開 昭57−178961(JP,A) 実開 昭51−97336(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 1/00 E01F 13/00 E61B 1/02 E06B 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホーム縁端に設けられ一端に開
    口部を有する戸袋と、 前記戸袋の開口部から進退可能に支持され、鉛直方向と
    概略直交する水平軸、および前記水平軸の進出方向の先
    端で前記水平軸と係合し鉛直方向と概略平行な垂直軸を
    有するドアと、 前記ドアを支持し、前記戸袋の開口部から鉛直方向と概
    略直交する方向に前記ドアが進退するようにスライドす
    るもたせ部とを備え、 前記ドアの垂直軸は、前記ドアが前記戸袋に収納された
    ときに、前記垂直軸と前記戸袋の開口部との間に間隙が
    できるように前記開口部から突出することを特徴とする
    可動ホーム柵。
  2. 【請求項2】 前記戸袋の開口部には、前記ドアが前記
    戸袋に収納されたときに、前記垂直軸と前記戸袋の開口
    部との間に間隙ができるように、切り欠きが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の可動ホーム柵。
  3. 【請求項3】 前記もたせ部は、 少なくとも一つの箱型部材と、 前記箱型部材に設けられ前記水平軸が通る孔とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の可動ホーム柵。
  4. 【請求項4】 前記箱型部材を前記ドアの進出方向に沿
    って連接し、連接した箱型部材に前記水平軸が通る孔を
    設けたことを特徴とする請求項3記載の可動ホーム柵。
  5. 【請求項5】 前記箱型部材を前記ドアの進出方向と直
    交する方向に連接し、前記連接された各箱型部材の前記
    進出方向側の面に、前記各箱型部材の接触面が出現する
    ように前記水平軸が通る孔を設け、 前記水平軸に、前記接触面と係合する切り欠き部を設け
    たことを特徴とする請求項3記載の可動ホーム柵。
  6. 【請求項6】 前記箱型部材を前記ドアの進出方向と直
    交する方向に連接し、前記連接された箱型部材の接触面
    の双方に、前記水平軸が嵌合する溝を設けたことを特徴
    とする請求項3記載の可動ホーム柵。
  7. 【請求項7】 前記ドアは、 複数の水平軸を備え、 前記各水平軸は、進出方向の先端で前記垂直軸と係合す
    ることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに
    記載の可動ホーム柵。
  8. 【請求項8】 前記水平軸および垂直軸は、パイプで形
    成されていることを特徴とする請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の可動ホーム柵。
  9. 【請求項9】 前記ドアを開閉させる開閉信号を無線で
    受信する受信手段を備えたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項8のいずれかに記載の可動ホーム柵。
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