JPH10280790A - 引き戸連動装置及び収納庫 - Google Patents

引き戸連動装置及び収納庫

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JPH10280790A
JPH10280790A JP9113097A JP9113097A JPH10280790A JP H10280790 A JPH10280790 A JP H10280790A JP 9113097 A JP9113097 A JP 9113097A JP 9113097 A JP9113097 A JP 9113097A JP H10280790 A JPH10280790 A JP H10280790A
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Toshichika Fujita
利親 藤田
Yoshitaka Nakajima
芳高 中島
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SANKIN ENG
SANKIN KK
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SANKIN ENG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械強度が低く摩擦係数が大きい材料の使用
を可能し、また、ラック・ピニオン構造にしても引き戸
を円滑に移動し得ると共に耐用年数が長い引き戸連動装
置及び収納庫を提供する。 【解決手段】 引き戸連動装置は、カバー部材5、支持
レール6,7、移動力伝達部材13、補助回転輪34、及び
前引き戸1及び後引き戸3の回転輪12,12,32,32を備
えており、前引き戸1に左右への移動力を与えると、前
引き戸1側の回転輪12,12が支持レール6上を転動する
と共に、前引き戸1の下端部が下レールに案内されて前
引き戸1が左右に移動する。前引き戸1の移動に伴って
移動力伝達部材13が移動して、移動力伝達部材13及びカ
バー部材5の下面で挟持した補助回転輪34を転動させ、
これによって前引き戸1の移動方向とは同じ向へ後引き
戸3が連動して移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚設けた引き
戸の内の1枚の引き戸が移動された場合、それに連動し
て他の引き戸を移動させる引き戸連動装置、及び該引き
戸連動装置が引き戸に設けてある収納庫に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、特許公報第2505720 号に掲載さ
れた連動引き戸を示す模式的斜視図であり、図中65は前
引き戸61及び後引き戸63を移動自在に吊設させた固定レ
ール部である。また、図11は図10に示した連動引き戸の
X−X線による部分断面図であり、図12は図10に示した
連動装置60の概略を示す模式的斜視図である。図10に示
したように、固定レール部65の下方には下レール部53が
配置してあり、固定レール部65及び下レール部53の両端
を柱材51,51に固定し、固定レール部65,下レール部53
及び柱材51,51によって枠状体を形成してある。この枠
状体内には、該枠状体の開口の右側の略1/3を覆う固
定パネル64が固定してあり、また枠状体の開口の左側を
覆う前引き戸61,及び後引き戸63が引き違い状に吊設さ
せてある。
【0003】図11及び図12に示したように、固定レール
部65は中空四角柱状の部材の一側面を底になし、この底
面に長手方向の中央線を含む所定幅の開口を前記部材の
両端に渡って形成し、前記底面の開口に対向する2つの
エッジ部分をそれぞれ起立させて2本の支持レール66,
67が一体形成してある。前述した後引き戸63及び前引き
戸61の上端には板状の取付け部材71,73の下端がそれぞ
れ固定してあり、取付け部材71,73の上端側には、それ
ぞれ2つの回転輪74,74,75,75の中心軸に固定してあ
る。そして、後引き戸63側の回転輪75,75を固定パネル
64に近い支持レール67上に、また前引き戸61側の回転輪
74,74を固定パネル64から遠い支持レール66上に転接さ
せ、支持レール66,67によって取付け部材71,73に垂下
させた前引き戸61及び後引き戸63を左右移動自在に支持
させてある。
【0004】前引き戸61側の回転輪74,74の中心軸に
は、長方形の板材を断面視が倒立L字状になるように成
形した移動力伝達部材77の一側が取付け部材71と共にナ
ットによって固定してあり、移動力伝達部材77の他側
は、後引き戸63に設けた回転輪75,75の少なくとも一つ
の上に当接させてある。
【0005】このような固定レール部65,移動力伝達部
材77,前引き戸61及び後引き戸63の回転輪74,74,75,
75を備える連動装置60が設けてある連動引き戸では、前
引き戸61に左右への移動力を与えると、前引き戸61側の
回転輪74,74が支持レール66上を転動すると共に、前引
き戸61の下端部が下レール53(図10参照)に案内されて
前引き戸61が左右に移動する。前引き戸61の移動に伴っ
て移動力伝達部材77が移動して、後引き戸63側の回転輪
75,75を転動させ、前引き戸61の移動方向と同じ方向へ
両回転輪75,75の中心軸の移動量だけ、即ち前引き戸61
の移動量の略半分だけ後引き戸63を移動させる。これに
よって、前引き戸61を開方向へ移動させた場合、それに
連動して後引き戸63が前引き戸61の移動方向へ、前引き
戸61の移動量の略半分ずつ移動し、固定パネル64,後引
き戸63及び前引き戸61が重なって全開状態になる。この
状態から、前引き戸61を閉方向へ移動させた場合、それ
に連動して後引き戸63が前引き戸61の移動方向へ、前引
き戸61の移動量の略半分ずつ移動し、前引き戸61,後引
き戸63及び固定パネル64が段違い状に出入り口を閉塞す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の連
動引き戸にあっては、倒立L字状に成形した移動力伝達
部材77を後引き戸63に設けた回転輪75,75上に当接さ
せ、移動力伝達部材77と回転輪75,75との摩擦力によっ
て回転輪75,75を転動させているため、該回転輪75,75
には後引き戸63の重量に加えて、移動力伝達部材77と回
転輪75,75との滑りを防止すべく、移動力伝達部材77か
ら前引き戸61による適宜の荷重が与えられる。そのた
め、回転輪75,75は大きな荷重に耐えられるように強化
プラスチックといった機械強度が高い材料を使用しなけ
ればならない。しかし、そのような材料の摩擦係数は低
く、前引き戸61に過大な移動力を加えると、滑りが生じ
て後引き戸63が連動しないという問題があった。
【0007】このような問題を解消するために、移動力
伝達部材77及び後引き戸63側の回転輪75,75をラック・
ピニオン構造にすることが考えられるが、そのような構
造にした場合でも、ラック・ピニオンには大きな荷重が
加わるので噛み合わせの部分に微振動が発生して、前引
き戸61及び後引き戸63が円滑に移動し難く、また、ラッ
ク・ピニオンの摩耗が大きく、連動装置の耐用年数が短
いという問題もあった。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは相隣る2枚の引き戸
の内の一方に固定される伝達部材を、他方の引き戸に設
けた補助回転輪に当接させる構成にすることによって、
機械強度が低く摩擦係数が大きい材料の使用を可能に
し、また、ラック・ピニオン構造にしても引き戸を円滑
に移動し得ると共に耐用年数が長い引き戸連動装置、及
び該連動装置が設けてある収納庫を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る引き戸連
動装置は、平行に配した複数枚の引き戸をそれぞれ案内
する複数本のレールと、各引き戸に取付けられ、対応す
るレール上にそれぞれ転接させる回転輪と、前後に相隣
る2枚の引き戸の内の一方の引き戸に固定され、その引
き戸に加えられる移動力を他方の引き戸に伝達する伝達
部材とを備える引き戸連動装置において、前記他方の引
き戸に前記回転輪とは別に設けられ、その回転によって
該他方の引き戸を移動させる補助回転輪を備え、該補助
回転輪の周面に前記伝達部材を当接させてあることを特
徴とする。
【0010】第2発明に係る引き戸連動装置は、平行に
配した複数枚の引き戸をそれぞれ案内する複数本のレー
ルと、各引き戸に取付けられ、対応するレール上にそれ
ぞれ転接させる回転輪と、前後に相隣る2枚の引き戸の
内の一方の引き戸に固定され、その引き戸に加えられる
移動力を他方の引き戸に伝達する伝達部材とを備える引
き戸連動装置において、前記他方の引き戸の前記一方の
引き戸側に、中心軸が前記レールの長手方向と直交する
方向にある補助回転輪が設けてあり、前記一方の引き戸
の前記他方の引き戸側に、前記レールの長手方向に所要
の長さを有する板状の伝達部材が前記レールと平行に固
定してあり、該伝達部材は前記補助回転輪の周面に当接
させてあり、前記移動力で前記一方の引き戸及び伝達部
材が移動して前記補助回転輪が回転することによって、
前記他方の引き戸が対応するレールに案内されて移動す
るようになしてあることを特徴とする。
【0011】第3発明に係る引き戸連動装置は、第1又
は第2発明において、前記レールの上方又は下方には各
レールを覆うカバー部材を備え、前記補助回転輪及び回
転輪は異なる中心軸に取付けてあり、補助回転輪は前記
カバー部材に当接させてあることを特徴とする。
【0012】第4発明に係る引き戸連動装置は、第3発
明において、前記カバー部材は前記レールの長手方向と
直交する方向へ段状になしてあり、前記補助回転輪は段
状の部分の側面に当接させてあることを特徴とする。
【0013】第5発明に係る引き戸連動装置は、第1又
は第2発明において、前記補助回転輪及び回転輪は中心
軸に同心状に固定してあることを特徴とする。
【0014】第6発明に係る収納庫は、平行に配した複
数枚の引き戸に、第1乃至第5発明の何れかに記載の引
き戸連動装置が取付けてあり、各引き戸が連動して移動
するようになしてあることを特徴とする。
【0015】第1,第2及び第6発明にあっては、平行
に配した複数枚の引き戸は、各引き戸にそれぞれ取付け
た回転輪によってレールに移動自在に支持される。対向
する2枚の引き戸の内の一方には移動力伝達用の伝達部
材が固定してあり、他方の引き戸には移動力伝達用の補
助回転輪が設けてある。そして、この補助回転輪に伝達
部材を当接させてあり、一方の引き戸に加えられた移動
力が、伝達部材及び補助回転輪によって他方の引き戸に
伝達され、両引き戸が連動して移動する。
【0016】このように、引き戸の重量は回転輪で受け
られており、伝達部材及び補助回転輪には引き戸の重量
が加えられないため、補助回転輪の材料に機械強度が比
較的小さいが摩擦係数が大きいもの,例えばゴムを使用
することができる。これによって、引き戸に過大な移動
力を加えても滑りが生じない。また、伝達部材及び補助
回転輪をラック・ピニオン構造にした場合でも、それら
には大きな負荷が加えられないため、引き戸を円滑に移
動し得ると共に連動装置の耐用年数が長い。
【0017】第3,第4及び第6発明にあっては、補助
回転輪は回転自在に取付けてあり、レールの上方に設け
たカバー部材の下面若しくは上面又は段状部分の側面に
補助回転輪を当接させて、伝達部材及びカバー部材によ
って補助回転輪を挟持させてある。一方の引き戸及び伝
達部材の移動に伴って、伝達部材及びカバー部材によっ
て挟持された補助回転輪が回転し、他方の引き戸が連動
して移動する。
【0018】第5及び第6発明にあっては、補助回転輪
は、他方の引き戸に取付けてある回転輪の中心軸に固定
してある。一方の引き戸及び伝達部材の移動に伴って、
該伝達部材を当接させてある補助回転輪が転動し、他方
の引き戸が連動して移動する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図9は本発明に係る収納庫を示す外観
斜視図である。直方体状の収納庫50の4隅には、柱材5
1,51,51(図9では4本の内の3本のみ示してある)
が配置してある。収納庫50の前側に配置した柱材51,51
の高さは、収納庫50の後側に配置した柱材51(51)の高
さより高くしてあり、柱材51,51,51(51)によって屋
根55が傾斜した状態に支持されている。前側の柱材51,
51の上端近傍には前ランマ52が固定してあり、また下端
近傍には下レール53が固定してある。柱材51,51、前ラ
ンマ52及び下レール53からなる枠状体内には略同じ寸法
の前引き戸1,後引き戸3及び固定パネル4がこの順番
で引き違い状に取付けてあり、前引き戸1を矢符で示し
たように固定パネル4の方向へ移動させると、これに連
動して後引き戸3が矢符方向へ移動し、前引き戸1,後
引き戸3が固定パネル4の前方に重なって全開状態にな
る。
【0020】図1及び図2は本発明に係る引き戸連動装
置の要部構成を示す側面図及び部分斜視図であり、図中
6,7は前引き戸1及び後引き戸3を移動自在に支持す
る支持レールである。支持レール6,7は、適宜距離を
隔てて平行に配置してあり、両支持レール6,7の上方
及び側方を覆い、側面視が略コ字状のカバー部材5と一
体成形してある。カバー部材5の上部は、長手方向の両
端にわたって側面視が凸状に突出させてあり、カバー部
材5の前側は前ランマ52に固定してある。このカバー部
材5及び支持レール6,7は柱材51,51(図9参照)に
固定してある。また、カバー部材5の後側には固定パネ
ル4が、固定パネル4の上端近傍の長手方向の適宜位置
で固定してある。
【0021】前引き戸1及び後引き戸3の上端には、板
状の取付け部材11,31が固定パネル4と平行に立設して
ある。前引き戸1に設けた取付け部材11の前ランマ52側
の上端近傍には、2つの回転輪12,12が、各回転輪12,
12の中心軸が取付け部材11に垂直に取付けてある。ま
た、後引き戸3に設けた取付け部材31の固定パネル4側
の上端近傍には、2つの回転輪32,32が、各回転輪32,
32の中心軸が取付け部材31に垂直に取付けてある。そし
て、後引き戸3に設けた回転輪32,32を固定パネル4に
近い支持レール7上に、また前引き戸1に設けた回転輪
12,12を固定パネル4から遠い支持レール6上に転接さ
せ、支持レール6,7によって前引き戸1及び後引き戸
3を左右移動自在に支持させてある。
【0022】後引き戸3の取付け部材31の回転輪32,32
とは反対側には、取付け部材31に固定した補助回転輪取
付具33に硬質ゴムを成形した補助回転輪34が回転自在に
取付けてあり、補助回転輪34はカバー部材5の下面の当
接させてある。また、前引き戸1の取付け部材11には、
長方形の板材を断面視が倒立L字状になるように成形し
た移動力伝達部材13の一側が固定してあり、移動力伝達
部材13の他側は、補助回転輪34の下側周面に当接させて
ある。
【0023】このようなカバー部材5、支持レール6,
7、移動力伝達部材13、補助回転輪34、及び前引き戸1
及び後引き戸3の回転輪12,12,32,32を備える連動装
置が設けてある収納庫では、前引き戸1に左右への移動
力を与えると、前引き戸1側の回転輪12,12が支持レー
ル6上を転動すると共に、前引き戸1の下端部が下レー
ル53(図9参照)に案内されて前引き戸1が左右に移動
する。前引き戸1の移動に伴って移動力伝達部材13が移
動して、移動力伝達部材13及びカバー部材5の下面で挟
持した補助回転輪34を転動させ、これによって前引き戸
1の移動方向とは同じ向へ後引き戸3が連動して移動さ
れる。
【0024】このように、前引き戸1及び後引き戸3の
重量はそれぞれの回転輪12,12,32,32で受けられてお
り、移動力伝達部材13及び補助回転輪34には両引き戸
1,3の重量が加わらないため、補助回転輪34の材料と
して機械強度が比較的小さいが摩擦係数が大きいもの,
例えば硬質ゴムを使用することができる。これによっ
て、前引き戸1に過大な移動力を加えても滑りが生じな
い。また、移動力伝達部材13及び補助回転輪34をラック
・ピニオン構造にした場合でも、それらには大きな負荷
が加えられないため、前引き戸1及び後引き戸3を円滑
に移動し得ると共に連動装置の耐用年数が長い。
【0025】(実施の形態2)図3は他の実施の形態を
示す側面図であり、前同様、補助回転輪35を後引き戸3
の取付け部材31に、該取付け部材31に設けてある回転輪
32(32)の中心軸とは異軸になるように取付けてある。
なお、図中、図1に対応する部分には同じ番号を付して
その説明を省略する。本実施の形態にあっては、図3に
示したように、後引き戸3を取付けた取付け部材31に補
助回転輪取付具33が固定してある。この補助回転輪取付
具33の上部に補助回転輪35を回転自在に、補助回転輪35
の中心軸が鉛直方向になるように取付けてあり、補助回
転輪35の周面はカバー部材5の凸状部分の側面に当接さ
せてある。この補助回転輪35の周面には、クランク状に
成形した移動力伝達部材14も当接させてある。これによ
って、前同様、前引き戸1の移動に連動して後引き戸3
を移動させることができる一方、移動力伝達部材14及び
補助回転輪35には両引き戸1,3の重量が加わらない。
【0026】(実施の形態3)図4は更に他の実施の形
態を示す側面図であり、補助回転輪36を後引き戸3に取
付けた取付け部材31に、該取付け部材31に設けてある前
引き戸1に近い方の回転輪32の中心軸と同軸になるよう
に取付けてある。なお、図中、図1に対応する部分には
同じ番号を付してその説明を省略する。本実施の形態に
あっては、図4に示したように、後引き戸3側の回転輪
32,32は中心軸に固定してあり、前引き戸1に近い方の
回転輪32の前引き戸1側の中心軸は取付け部材31を貫通
させてある。貫通させた中心軸の端には補助回転輪36が
固定してあり、補助回転輪36の上側の周面には倒立L字
状の移動力伝達部材18が当接させてある。このような収
納庫にあっては、前引き戸1の移動力に伴って移動力伝
達部材18が移動すると、補助回転輪36が転動し、それに
よって補助回転輪36が固定してある中心軸及び回転輪32
が回転して後引き戸3が移動する。このとき、移動力伝
達部材18及び補助回転輪36には両引き戸1,3の重量が
ほとんど加わらない。
【0027】なお、上述した実施の形態1〜3では、前
引き戸及び後引き戸の上端近傍に移動力伝達部材及び補
助回転輪が設けてあるが、本発明はこれに限らず、図5
に示したように、前引き戸1及び後引き戸3の下端近傍
に倒立L字状の移動力伝達部材17及び補助回転輪38を設
け、該補助回転輪38の上側の周面に移動力伝達部材17を
当接させ、補助回転輪38の下側の周面を下レール53に当
接させる構成になしてもよい。このような収納庫にあっ
ては、前引き戸1の移動力に伴って移動力伝達部材17が
移動すると、移動力伝達部材17及び下レール53で挟持さ
れた補助回転輪38が転動し、それによって後引き戸3が
移動する。このとき、前引き戸1及び後引き戸3は下レ
ール53によっても支持されているため、移動力伝達部材
17及び補助回転輪38には両引き戸1,3の重量がほとん
ど加わらない。
【0028】(実施の形態4)図6〜図8は他の実施の
形態を示す側面図であり、図1〜図5に示した2連式の
引き戸に代えて3連式の引き戸に適用した場合を示して
いる。図6〜図8に示したように、図1に示したカバー
部材5と同様な第1カバー部材45に第1支持レール41及
び第2支持レール42が一体形成してあり、両支持レール
41,42と同様な第3支持レール43が一体成形してある第
2カバー部材46が3本の支持レール41,42,43が平行に
なるように第1カバー部材45の上面に固定してある。
【0029】第1支持レール41には取付け部材11及び回
転輪12(12)を介して前引き戸1が吊設してあり、第2
支持レール42には取付け部材21及び回転輪22(22)を介
して中引き戸2が吊設してあり、第3支持レール43には
取付け部材31及び回転輪32(32)を介して後引き戸3が
吊設してある。中引き戸2及び後引き戸3の取付け部材
21,31,21,31に固定してある補助回転輪取付具23,3
3,23,33及び取付け部材21,31には補助回転輪24,3
4,27,37,29,39が設けてあり、補助回転輪24,27,2
9,34,37,39の周面には、前引き戸1及び中引き戸2
の取付け部材11,21,11,21,11,21に固定した移動力
伝達部材15,25,16,26,18,28がそれぞれ当接させて
ある。このような3連式の引き戸連動装置を設けた収納
庫にあっては、前引き戸1が移動されると、前引き戸1
側の移動力伝達部材15,16,18の移動に伴って中引き戸
2側の補助回転輪24,27,29が転動し、中引き戸2が移
動する。この中引き戸2の移動と共に中引き戸2側の移
動力伝達部材25,26,28が移動して後引き戸3側の補助
回転輪34,37,39が転動し、後引き戸3が移動する。こ
のとき、移動力伝達部材15,25,16,26,18,28及び補
助回転輪24,34,27,37,29,39には前引き戸1,中引
き戸2及び後引き戸3の重量がほとんど加わらない。
【0030】
【発明の効果】本発明にあっては、引き戸の重量は回転
輪で受けられており、伝達部材及び補助回転輪には引き
戸の重量が加えられないため、補助回転輪の材料に機械
強度は比較的小さいが摩擦係数が大きいもの,例えばゴ
ムを使用することができる。これによって、引き戸に過
大な移動力を加えても滑りが生じない。また、伝達部材
及び補助回転輪をラック・ピニオン構造にした場合で
も、両者には大きな負荷が加えられないため、引き戸を
円滑に移動し得ると共に引き戸連動装置の耐用年数が長
い等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き戸連動装置の要部構成を示す
側面図である。
【図2】本発明に係る引き戸連動装置の要部構成を示す
部分斜視図である。
【図3】他の実施の形態を示す側面図である。
【図4】更に他の実施の形態を示す側面図である。
【図5】他の実施の形態を示す側面図である。
【図6】他の実施の形態を示す側面図である。
【図7】他の実施の形態を示す側面図である。
【図8】他の実施の形態を示す側面図である。
【図9】本発明に係る収納庫を示す外観斜視図である。
【図10】連動引き戸を示す模式的斜視図である。
【図11】図10に示した連動引き戸のX−X線による部
分断面図である。
【図12】図10に示した連動装置の概略を示す模式的斜
視図である。
【符号の説明】
1 前引き戸 3 後引き戸 4 固定パネル 5 カバー部材 6 支持レール 7 支持レール 11 取付け部材 12 回転輪 13 移動力伝達部材 31 取付け部材 32 回転輪 33 補助回転輪取付具 34 補助回転輪

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配した複数枚の引き戸をそれぞれ
    案内する複数本のレールと、各引き戸に取付けられ、対
    応するレール上にそれぞれ転接させる回転輪と、前後に
    相隣る2枚の引き戸の内の一方の引き戸に固定され、そ
    の引き戸に加えられる移動力を他方の引き戸に伝達する
    伝達部材とを備える引き戸連動装置において、 前記他方の引き戸に前記回転輪とは別に設けられ、その
    回転によって該他方の引き戸を移動させる補助回転輪を
    備え、該補助回転輪の周面に前記伝達部材を当接させて
    あることを特徴とする引き戸連動装置。
  2. 【請求項2】 平行に配した複数枚の引き戸をそれぞれ
    案内する複数本のレールと、各引き戸に取付けられ、対
    応するレール上にそれぞれ転接させる回転輪と、前後に
    相隣る2枚の引き戸の内の一方の引き戸に固定され、そ
    の引き戸に加えられる移動力を他方の引き戸に伝達する
    伝達部材とを備える引き戸連動装置において、 前記他方の引き戸の前記一方の引き戸側に、中心軸が前
    記レールの長手方向と直交する方向にある補助回転輪が
    設けてあり、前記一方の引き戸の前記他方の引き戸側
    に、前記レールの長手方向に所要の長さを有する板状の
    伝達部材が前記レールと平行に固定してあり、該伝達部
    材は前記補助回転輪の周面に当接させてあり、前記移動
    力で前記一方の引き戸及び伝達部材が移動して前記補助
    回転輪が回転することによって、前記他方の引き戸が対
    応するレールに案内されて移動するようになしてあるこ
    とを特徴とする引き戸連動装置。
  3. 【請求項3】 前記レールの上方又は下方には各レール
    を覆うカバー部材を備え、前記補助回転輪及び回転輪は
    異なる中心軸に取付けてあり、補助回転輪は前記カバー
    部材に当接させてある請求項1又は2記載の引き戸連動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材は前記レールの長手方向
    と直交する方向へ段状になしてあり、前記補助回転輪は
    段状の部分の側面に当接させてある請求項3記載の引き
    戸連動装置。
  5. 【請求項5】 前記補助回転輪及び回転輪は中心軸に同
    心状に固定してある請求項1又は2記載の引き戸連動装
    置。
  6. 【請求項6】 平行に配した複数枚の引き戸に、請求項
    1乃至5の何れかに記載の引き戸連動装置が取付けてあ
    り、各引き戸が連動して移動するようになしてあること
    を特徴とする収納庫。
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