JP5369248B1 - 連動引戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】戸と戸の隙間をできるだけ小さくすることができ、戸のスライドに必要な全体幅、すなわち設置面積を小さくすることができる連動引戸を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の連動引戸1は、上部案内部Guおよび下部案内部Glによって案内され、互いに平行に配置される複数の引戸が連動して開閉可能である連動引戸1であって、隣接する2つの引戸D1、D2と、2つの引戸のうちの一方の引戸D1の下端部に、他方の引戸D2に向かって突出して取り付けられた連動輪Wとを備え、2つの引戸のうちの他方の引戸D2の下端部かつ引戸の厚さ方向内側に、引戸開閉方向に沿って連動輪収容部Stが形成され、連動輪収容部Stは、連動輪Wの頂部が当接する当接部Cを備え、他方の引戸D2を引戸開閉方向に移動させると、連動輪Wが、連動輪収容部Stの当接部Cおよび下部案内部Glの両方に当接して一方の引戸D1が連動することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、連動引戸に関する。
近年の住宅においては、有効開口を広げることができるというメリットを活かし、開口部に連動引戸が用いられることが多い。これは、新築の場合に限らず、改築においても同様である。特に、マンションを改築するような場合には、一戸建てのように既存の建物につぎ足す形の増築はできないので、できるかぎり現状の広さを有効に活用したいというニーズから、連動引戸が活用される。
このような連動引戸において引戸を連動させるための機構は、たとえば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された引き戸連動装置100は、図5に示されるように、上吊式引戸に用いられ、前引き戸101、後引き戸102およびこれらを移動自在に支持する支持レール103、104により構成される。支持レール103、104は距離を隔てて平行に配置され、両支持レール103、104の上方および側方を覆うカバー部材105と一体成形され、一体となった支持レール103、104およびカバー部材105が前引き戸101、後引き戸102をまたぐように配置されている。前引き戸101および後引き戸102は、取付け部材106、107に回転自在に取付けられた回転輪108、109が両支持レール103、104上を転動することにより、図面中表裏方向に移動自在である。また、取付け部材107に固定された補助回転輪取付具110に回転自在に取付けられた補助回転輪111は、カバー部材105の下面と、取付け部材106に固定された移動力伝達部材112の上面との両方に当接している。この構成において、前引き戸101を移動させると、移動力伝達部材112が移動し、補助回転輪111が転動して、後引き戸102がこれに連動して移動する。
特開平10−280790号公報
上吊式引戸は、戸を吊り下げるので、戸の重量がある場合も比較的スムーズに開閉できるという利点がある反面、遮音性や気密性に劣るという問題を有している。さらに、通常、上吊式引戸の場合、引戸の上部で引戸を支持する構造であるので、引戸上部において、引戸が支持されている箇所を支点とする引戸の下部側の振れを防ぐために、床面から突出した引戸用振止が設けられる。このような振止があると、引戸を開放したときに、開放された開口部の床面から振止が突出することになり、見栄えが悪いだけでなく、人が足を引っ掛けるなど非常に危険である。そのため、住宅等においては、上吊式引戸ではなく、床に設けられた溝やレール等を走行する引戸(以下、単に引戸という)を用いることが好ましい場合が多い。
しかし、このような引戸に、特許文献1のような上吊式の連動引戸構造を適用することは難しい。なぜならば、引戸の下部側には、レールや溝を走行するための戸車が設けられたり、遮音性や気密性を良くするために戸が床面に近接または接触して配置されるので、上吊式引戸のような構造を設けるスペースがないからである。そのため、上吊式引戸の連動引戸構造を引戸の下部側に適用する場合、同じ特許文献1では、図6に示すような構造が採用されている。この図6に示された引き戸連動装置200は、後引き戸202の下端近傍の側面から前引き戸201側に突出して補助回転輪203が設けられ、補助回転輪203が、前引き戸201の下端近傍の側面から後引き戸202に向かって突出した移動力伝達部材204と下レール205との両方に当接するように構成されている。補助回転輪203および移動力伝達部材204は、図6に示されるように、前引き戸201と後引き戸202の間に配置されている。この構成において、前引き戸201を移動させると、移動力伝達部材204が移動し、補助回転輪203が転動して、後引き戸202がこれに連動して移動する。このような構造の場合、前引き戸201と後引き戸202の間に補助回転輪203および移動力伝達部材204を設けるために充分な隙間を形成する必要がある。そのため、戸と戸の間の隙間を狭くすることができず、戸を閉めた状態でも遮音性や気密性が悪くなるし、戸のスライドに必要な全体幅(図6中、左右方向の長さ)、すなわち設置面積も大きくなってしまう。せっかく遮音性や気密性の良い引戸を採用しているのに、連動引戸構造のために遮音性や気密性が悪くなっては意味が無い。さらに、前引き戸201と後引き戸202の間で、補助回転輪203が戸の外部にむき出し状態になっているため、屋内で使用するには非常に見栄えが悪い。
そこで、本発明は、従来の連動引戸構造の有する問題を改良するためになされたもので、戸の下部側に連動引戸構造が設けられた連動引戸において、戸と戸の隙間をできるだけ小さくすることができ、戸のスライドに必要な全体幅、すなわち設置面積を小さくすることができる連動引戸を提供することを目的とする。
本発明の連動引戸は、上部案内部および下部案内部によって案内され、互いに平行に配置される複数の引戸が連動して開閉可能である連動引戸であって、隣接する2つの引戸と、隣接する2つの引戸のうちの一方の引戸の下端部に、他方の引戸に向かって突出して取り付けられた連動輪とを備え、隣接する2つの引戸のうちの他方の引戸の下端部かつ引戸の厚さ方向内側に、引戸開閉方向に沿って連動輪収容部が形成され、該連動輪収容部は、前記連動輪の頂部が当接する当接部を備え、前記他方の引戸を引戸開閉方向に移動させると、前記連動輪が、前記連動輪収容部の当接部および前記下部案内部の両方に当接して前記一方の引戸が連動することを特徴とする。
また、前記連動輪収容部が、前記他方の引戸の引戸開閉方向に沿って設けられ、前記一方の引戸に対向する側面の下端部を覆う保護カバーを備えることが好ましい。
また、前記連動輪は、前記一方の引戸の下端部と前記連動輪収容部の内部との間に延びる連動輪支持部材に回転可能に取り付けられ、該連動輪支持部材は、前記保護カバーの下端と下部案内部の間から前記連動輪収容部の内部に延伸することが好ましい。
また、前記当接部に、弾性部材または付勢部材が設けられることが好ましい。
また、前記下部案内部に、前記引戸を案内するための下部溝と、前記下部溝に隣接して、かつ前記下部溝に平行に、前記連動輪が当接する補助溝とが設けられることが好ましい。
また、前記一方の引戸および他方の引戸のそれぞれに、前記下部案内部に当接して転動する戸車が設けられ、前記一方の引戸が少なくとも2つの連動輪を備え、前記一方の引戸の戸車および前記連動輪が、前記引戸の引戸開閉方向で、前記連動輪の回転軸の間に前記一方の引戸の戸車の回転軸が位置するように配置されることが好ましい。
本発明によれば、戸の下部側に連動引戸構造が設けられた引戸において、戸と戸の隙間をできるだけ小さくでき、戸のスライドに必要な全体幅、すなわち設置面積を小さくすることができる引戸を提供できる。
本発明の連動引戸の一実施形態を示す側面断面図である。 本発明の連動引戸の一実施形態を示す上面図である。 図1の実施形態における連動輪と連動輪支持部材を拡大した側面断面図である。 本発明の連動引戸の開閉動作を模式的に示した斜視図である。 従来の引き戸連動装置の要部構成を示す断面図である。 従来の引き戸連動装置の要部構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の連動引戸を詳細に説明する。
本発明の連動引戸1は、図1に示されるように、上部案内部Guおよび下部案内部Glによって案内され、互いに平行に配置される複数の引戸D1、D2が連動して開閉可能であるように構成される。本発明の連動引戸1は、複数の引戸が連動して開閉可能な構造を有するので、有効開口を広げることができ、屋内・屋外を問わず、有効開口を広げるニーズのあるあらゆる開口部において使用することができる。特に、後に詳しく述べるように、隣接する戸と戸の間の隙間を小さくすることができるので、遮蔽性や気密性が要求される開口部、たとえば戸建て住宅やマンション等の住宅用の開口部にも使用することができる。
上部案内部Guおよび下部案内部Glは、開口部の上部および下部に設けられ、複数の引戸を開閉方向に案内することができれば、溝やレールが設けられた鴨居、敷居など、いかなる構造であってもよく、特に限定されない。しかし、引戸を安定して開閉するという観点からは、図1に示される本実施形態のように、下部案内部Glに、引戸D1、D2を案内するための下部溝R1、R2と、下部溝R1、R2に隣接して、かつ下部溝R1、R2に平行に、後述する連動輪Wが当接する補助溝Rsとが設けられることが好ましい。この補助溝Rsが設けられた下部案内部Glは、床面に取り付け可能なレール状部材として形成し、新築時、リフォーム時に2つの下部溝R1、R2および補助溝Rsとを設けたレール状部材としての下部案内部Glを床面Fに、公知の固着手段により取り付けるようにしてもよい。
複数の引戸は、上部案内部Guおよび下部案内部Glに案内され、互いに平行に配置されるものであれば、特に限定されるものではなく、上述のようにいかなる用途に用いられるものであってもよく、木製、金属製、ガラス製などいかなる材質であっても良い。また、図1に示される実施形態では、2つの引戸しか示されていないが、3つ以上の引戸であってもよい。引戸の上部および下部構造も、上部案内部Guおよび下部案内部Glに案内される構造であれば特に限定されず、後に詳しく述べる本実施形態のように、戸車を有する構造などいかなる構造であってもよい。また、連動引戸1は、複数の引戸が連動して開閉可能であるように構成されるが、複数の引戸のうち1つまたは2つ以上の引戸を開閉方向に移動させると、他の1つまたは2つ以上の引戸がその移動に連動して開閉方向に移動させられるように構成されていればよく、必ずしもすべての引戸が連動していなくても、その一部の引戸が連動して開口部が開閉されるように構成されていればよい。
本発明の連動引戸1は、図1に示されるように、隣接する2つの引戸D1、D2を備えている。隣接する2つの引戸D1、D2は、図1に示されるように、その開閉方向に延びる側面S1、S2が互いに向き合うように配置されている。このような配置により、後に詳しく述べるように、2つの引戸D1、D2は互いに連動することができる。2つの引戸D1、D2の間の距離は、両者が互いに連動することができる距離であればよく、特に限定されないが、連動引戸1が遮蔽性や気密性が要求される開口部に用いられる場合には、所定の遮蔽性や気密性が保たれるような距離であることが好ましく、後述する本発明の構造によれば、この距離を最小限にすることができる。また、本実施形態では、2つの引戸D1、D2には、それぞれに、下部案内部Glに当接して転動する1つまたは2つ以上の戸車DR1、DR2が設けられている。戸車DR1、DR2としては、市販の戸車を用いることができるが、戸車DR1、DR2と後に詳しく述べる転動輪Wとを下部案内部Glに等しく当接させるように配置するために、高さ調整機能の付いた戸車や、引戸の鉛直下方向に付勢される戸車を用いることが好適である。また、引戸D1、D2を安定して開閉するために、戸車DR1、DR2の幅が、下部溝R1、R2の幅と略同一であることが好ましい。
本発明の連動引戸1は、図1に示されるように、隣接する2つの引戸D1、D2のうちの一方の引戸D1の下端部に、他方の引戸D2に向かって突出して取り付けられた連動輪Wを備えている。本実施形態における連動輪Wは、図1に示されるように、一方の引戸D1の下端部と後述する連動輪収容部Stの内部との間に延びる連動輪支持部材Suに回転可能に取り付けられている。詳細には、連動輪支持部材Suは、図3に示されるように、固定部Su1、連結部Su2および軸受部Su3を備えている。図3に示す実施形態では、連動輪支持部材Suは、平板状の部材が折り曲げられた断面略J字状に形成され、固定部Su1は、ネジや接着剤等、公知の固着手段により、一方の引戸D1の側面S1の下端に取り付けられる平板状の部材であり、連結部Su2は、固定部Su1の下端から固定部Su1に対して垂直方向に、他方の引戸D2側に向かって延び、固定部Su1と軸受部Su3とを連結している。軸受部Su3は、連結部Su2の端部から鉛直上方向に延び、本実施形態では、連結部Su2が後述する保護カバーSCの下端の鉛直下方向を通るように配置されて、保護カバーSCの下端と下部案内部Glの間から連動輪収容部Stの内部に延伸している。こうして、連動輪Wは、連動輪Wの回転軸Waが、図1に示されるように、引戸開閉方向に垂直に、かつ下部案内部Glに平行になるように、一方の引戸D1に対して回転可能に取付けられている。そして、連動輪Wは、下部案内部Glの補助溝Rsと後に詳しく述べる連動輪収容部Stの当接部Cとの両方に当接している。このような構成により、連動輪Wは、2つの引戸D1、D2の引戸開閉方向での相対的な移動により、補助溝Rsと当接部Cとの両方に当接して転動することができる。後に詳しく述べるように、連動輪Wの転動によって、2つの引戸D1、D2が連動することができる。連動輪Wが安定して補助溝Rsに当接して転動するために、連動輪Wの幅は、補助溝Rsの幅と略同一であることが好ましい。
連動輪Wは、図2に示されるように、1つの戸車DR1に対して2つ設けることもできる。上述したように、一方の引戸D1および他方の引戸D2のそれぞれに、下部案内部Glに当接して転動する戸車DR1、DR2が設けられているが、引戸D1、D2が安定して連動するために、一方の引戸D1が少なくとも2つの連動輪W1、W2を備え、一方の引戸D1の戸車DR1および連動輪W1、W2が、引戸の引戸開閉方向で、連動輪W1、W2の回転軸Wa1、Wa2の間に一方の引戸D1の戸車DR1の回転軸DRa1が位置するように配置されることが好ましい。このように配置されることで、連動輪W1、W2のうちいずれか一方の連動輪が、下部案内部Glの補助溝Rsまたは連動輪収容部Stの当接部Cへの当接が不完全で、転動することができない状況が生じたとしても、他方の連動輪が、下部案内部Glの補助溝Rsおよび連動輪収容部Stの当接部Cに当接して転動することができるので、2つの引戸D1、D2が安定して連動することができる。
ここで、図4を用いて、2つの引戸D1、D2が連動することによって開閉される連動引戸1の動作について説明する。図4は、開閉動作途中にある連動引戸1の斜視図である。なお、連動引戸1の開閉動作を説明するのに不要な構成は省略している。図4では、他方の引戸D2を引戸開閉方向(開放方向Op、閉鎖方向Cl)に移動させると、連動輪W1、W2が、後に詳しく述べる連動輪収容部Stの当接部Cおよび下部案内部Glの両方に当接して一方の引戸D1が連動する様子が示されている。他方の引戸D2を開放方向Op(図4中右上側)または閉鎖方向Cl(図4中左下側)に移動させると、他方の引戸D2に回転可能に取付けられ、下部案内部Glの下部溝R2に当接する戸車DR2は、他方の引戸D2の移動に追従して、図4中時計方向または反時計方向に回転して転動する。他方の引戸D2は、この戸車DR2があることによって、スムーズに移動することができる。他方の引戸D2の移動にともなって、連動輪収容部Stの当接部Cが開放方向Opまたは閉鎖方向Clに移動するので、当接部Cおよび下部案内部Glの補助溝Rsに当接する連動輪W1、W2が、図4中時計方向または反時計方向に回転し、補助溝Rs上を開放方向Opまたは閉鎖方向Clに転動する。連動輪W1、W2は、連動輪支持部材Su(図1)を介して、一方の引戸D1に回転可能に取付けられているので、連動輪W1、W2が補助溝Rs上を開放方向Opまたは閉鎖方向Clに転動することによって、一方の引戸D1は他方の引戸D2と連動して開放方向Opまたは閉鎖方向Clに移動する。以上のように、引戸D1、D2が連動することによって、連動引戸1は開閉動作が行なわれる。
つぎに、本発明の連動引戸1の連動輪収容部Stについて説明する。図1に示されるように、隣接する2つの引戸D1、D2のうちの他方の引戸D2の下端部かつ引戸の厚さ方向内側に、引戸開閉方向に沿って連動輪収容部Stが形成されている。本実施形態においては、連動輪収容部Stは、図1に示されるように、連動輪Wを収容し、連動輪Wが他方の引戸D2に対して引戸開閉方向に沿って移動可能にするために、他方の引戸D2の下端部のうち、一方の引戸D1に対向する側面S2側を引戸開閉方向に切り欠くことにより形成されている。本実施形態では、この他方の引戸D2の下端部の切り欠き部に、保護カバーSCを取り付けることにより、他方の引戸D2の下面側に開口した断面形状が略矩形状の溝状の空間が形成されている。連動輪収容部Stは、図1に示されるように、連動輪Wの少なくとも一部を収容することができるので、連動輪収容部Stが他方の引戸D2の下端部かつ引戸の厚さ方向内側に形成されることにより、2つの引戸D1、D2の間の隙間(図1中、左右方向の隙間)を広げることなく、2つの引戸D1、D2を連動させることができる。そして、連動輪収容部Stが引戸開閉方向に沿って形成されることにより、他方の引戸D2に対して連動輪Wが引戸開閉方向に移動しても、連動輪収容部Stに連動輪Wの少なくとも一部が収容され続けるので、2つの引戸D1、D2の間の隙間を広げることなく、2つの引戸D1、D2を連動させることができる。そして、このような構成により、引戸D1、D2の間の隙間を狭くすることができるので、引戸D1、D2を含む連動引戸1全体の幅(図1中、左右方向の幅)を狭くすることができる。
図1に示されるように、連動輪収容部Stは、連動輪Wの頂部が当接する当接部Cを備えている。本実施形態において当接部Cは、図1に示されるように、連動輪収容部Stの上部に、下部案内部Glと平行になるように形成されている。当接部Cが連動輪収容部Stに備えられることにより、連動輪Wは連動輪収容部St内において当接部Cに当接して転動する。したがって、2つの引戸D1、D2の間の隙間を広げることなく、2つの引戸D1、D2の間において、連動輪Wが転動することができる。さらに、引戸の厚さ方向内側に形成された連動輪収容部Stに当接部Cが備えられることにより、当接部Cが引戸の厚さ方向外側に設けられる場合と比べて、当接部Cが他方の引戸D2の中心線Aに近いため、たとえ他方の引戸D2が引戸開閉方向に垂直な方向(図1中、左右方向)に傾いたとしても、連動輪Wはより安定して当接部Cに当接することができる。連動輪Wと当接部Cの当接が不完全な状況が生じてしまう場合には、その当接をより確実にするために、当接部Cに、弾性部材または付勢部材が設けられることが好ましい。ここで、弾性部材は、連動輪Wによって押圧されて、その反力で連動輪Wを下部案内部Gl側に付勢する力を生じさせるものであれば、合成ゴムなどいかなるものであってもよく、特に限定されない。また、付勢部材は、連動輪Wを下部案内部Gl側に付勢する力を生じさせるものであれば、コイルバネなどいかなるものであってもよく、特に限定されない。
図1に示されるように、連動輪収容部Stは、他方の引戸D2の引戸開閉方向に沿って設けられ、一方の引戸D1に対向する側面S2の下端部を覆う保護カバーSCを備えている。本実施形態では、保護カバーSCは、連動輪収容部Stの、一方の引戸D1に対向する側面側を覆うように、他方の引戸D2の鉛直方向に延びて設けられている。連動輪収容部Stが保護カバーSCを有することにより、連動輪収容部Stの内部が覆い隠され、他方の引戸D2を一方の引戸D1側から見たときに、その側面の全面が平坦であり、全体的な美観が保たれる。そして、連動輪Wを連動輪収容部Stに収容して、連動輪収容部Stが保護カバーSCを備える場合、上述したように、連動輪支持部材Suが、保護カバーSCの下端の鉛直下方向を通るように構成されている。これにより、連動輪Wの回転軸Waが、他方の引戸D2の下端面よりも上方に位置している場合であっても、上記連動輪支持部材Suの連結部Su2が、保護カバーSCの下端を迂回して連動輪Wと引戸D1とを連結する。これにより、保護カバーSCの下端を他方の引戸D2の下端近傍まで延ばすことができ、他方の引戸D2の美観を保つことができる。なお、保護カバーSCは、本実施形態では、断面略L字状に折り曲げられた形状を呈しているが、連動輪収容部Stの内部が一方の引戸D1側から見えないように覆うことができる形状であれば、特に限定されない。
以上説明したように、本発明の連動引戸1によれば、戸の下部側に連動引戸構造が設けられた引戸において、戸と戸の隙間をできるだけ小さくでき、戸のスライドに必要な全体幅、すなわち設置面積を小さくすることができる。
さらに、引戸内に連動輪の当接部が設けられることにより、当接部が引戸外に設けられる場合と比べて、当接部が引戸の中心線に近いため、たとえ引戸が引戸開閉方向に垂直な方向に傾いたとしても、連動輪はより安定して当接部に当接することができる。これにより、連動輪が回転せずに連動動作に誤差が生じて、開口部を開閉できなくなるようなことはない。
1 連動引戸
A 中心線
C 当接部
Cl 閉鎖方向
D1、D2 引戸
DR1、DR2 戸車
DRa1 戸車回転軸
F 床面
Gl 下部案内部
Gu 上部案内部
Op 開放方向
R1、R2 下部溝
Rs 補助溝
S1、S2 側面
SC 保護カバー
St 連動輪収容部
Su 連動輪支持部材
Su1 固定部
Su2 連結部
Su3 軸受部
W、W1、W2 連動輪
Wa、Wa1、Wa2 連動輪回転軸

Claims (6)

  1. 上部案内部および下部案内部によって案内され、互いに平行に配置される複数の引戸が連動して開閉可能である連動引戸であって、
    隣接する2つの引戸と、
    隣接する2つの引戸のうちの一方の引戸の下端部に、他方の引戸に向かって突出して取り付けられた連動輪とを備え、
    隣接する2つの引戸のうちの他方の引戸の下端部かつ引戸の厚さ方向内側に、引戸開閉方向に沿って連動輪収容部が形成され、該連動輪収容部は、前記連動輪の頂部が当接する当接部を備え、
    前記他方の引戸を引戸開閉方向に移動させると、前記連動輪が、前記連動輪収容部の当接部および前記下部案内部の両方に当接して前記一方の引戸が連動することを特徴とする連動引戸。
  2. 前記連動輪収容部が、前記他方の引戸の引戸開閉方向に沿って設けられ、前記一方の引戸に対向する側面の下端部を覆う保護カバーを備えることを特徴とする請求項1記載の連動引戸。
  3. 前記連動輪は、前記一方の引戸の下端部と前記連動輪収容部の内部との間に延びる連動輪支持部材に回転可能に取り付けられ、該連動輪支持部材は、前記保護カバーの下端と下部案内部の間から前記連動輪収容部の内部に延伸することを特徴とする請求項2記載の連動引戸。
  4. 前記当接部に、弾性部材または付勢部材が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の連動引戸。
  5. 前記下部案内部に、前記引戸を案内するための下部溝と、前記下部溝に隣接して、かつ前記下部溝に平行に、前記連動輪が当接する補助溝とが設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の連動引戸。
  6. 前記一方の引戸および他方の引戸のそれぞれに、前記下部案内部に当接して転動する戸車が設けられ、前記一方の引戸が少なくとも2つの連動輪を備え、前記一方の引戸の戸車および前記連動輪が、前記引戸の引戸開閉方向で、前記連動輪の回転軸の間に前記一方の引戸の戸車の回転軸が位置するように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の連動引戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10280790A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Sankin Kk 引き戸連動装置及び収納庫

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