JP6960793B2 - 障子及び建具 - Google Patents

障子及び建具 Download PDF

Info

Publication number
JP6960793B2
JP6960793B2 JP2017147197A JP2017147197A JP6960793B2 JP 6960793 B2 JP6960793 B2 JP 6960793B2 JP 2017147197 A JP2017147197 A JP 2017147197A JP 2017147197 A JP2017147197 A JP 2017147197A JP 6960793 B2 JP6960793 B2 JP 6960793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
adjusting member
shoji
thickness adjusting
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017147197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019027119A (ja
Inventor
知樹 八田
優佳 伊勢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2017147197A priority Critical patent/JP6960793B2/ja
Publication of JP2019027119A publication Critical patent/JP2019027119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6960793B2 publication Critical patent/JP6960793B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Grates (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

本発明は、枠体にリフォーム用の雨戸等を含む障子と障子を設置した建具に関する。
従来、既設の住宅をリフォームすることが広く行われている。
従来の雨戸が設置された建具では、既設の枠体において障子の屋外側に設けられた下枠及び上枠に雨戸が開閉可能に設置されたものが知られている。例えば、特許文献1に記載された雨戸では、雨戸の下枠と上枠の雨戸案内部に断面略U字状の凹溝が形成され、下枠の雨戸案内部にはレールが設置されている。そして、雨戸の下框にはレール上を走行する2つの戸車が間隔を開けて設置されている。
一般に、木製やアルミ合金製の雨戸枠に設置されていた雨戸は風雨に晒されるため、経時的に損傷したり劣化したりすることがある。そのため、新たな雨戸に交換するリフォーム(改装)が行われている。一般に、新設の建具では、雨戸の枠体の上枠及び下枠の見込み方向の幅と雨戸の見込み方向の幅は略同一になっている。しかし、既存の雨戸の枠体に対して、リフォームした雨戸はその見込み方向の厚みが小さく設定されている場合がある。雨戸枠の上枠及び下枠に対する見込み方向の幅の小さい雨戸のがたつきを防ぐために振れ止め用の厚さ調整部材を雨戸の上框に取り付けることがある。
ところで、一般に雨戸を収納する戸袋内にはレールが設置されていないことが多い。そのため、下枠の雨戸案内部の凹溝より厚みの小さいリフォーム用の雨戸を戸袋から引き出す際、雨戸をレールに乗り上げさせてレール上を走行させることが必要である。
特開2006−291640号公報
しかしながら、リフォームした雨戸を戸袋から引き出す際、雨戸が見込み方向にずれてしまい戸車がレールに乗らないことがあった。また、操作者が戸袋内の雨戸を屋内側に引き込んで引き出すと反動で雨戸の戸尻側が屋外側に移動するため、戸尻側の戸車がレールからずれて乗らないことがあった。戸尻側の戸車がレールに乗ったとしても車輪の間の凹部ではなく車輪がレールに乗り上げてしまうこともあった。
これらの場合、雨戸の上框に厚さ調整部材が設けられていても、戸袋等からの引き出し時に雨戸のずれやガタツキを規制できなかった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、枠体の下枠に対して障子の見込み方向の幅が小さくても障子の振れやガタツキを規制できるようにした障子及び建具を提供することを目的とする。
本発明に係る障子は、枠体内のレール部を走行可能な障子であって、障子パネルと、障子パネルの下部に間隔を開けて設けられた複数の戸車と、障子パネルにおける戸先側の戸車の戸先側の見付け面に設けられた第一厚さ調整部材と、障子パネルにおける戸先側の戸車よりも戸尻側であって戸尻側の戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第二厚さ調整部材と、を備え、第二厚さ調整部材は、障子パネルの下框における戸尻側の戸車に近接して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、障子を引き出す際、障子パネルの戸先側の戸車を第一厚さ調整部材によってずれや振れを規制してレール部に乗せることができ、戸尻側の戸車も第二厚さ調整部材によってずれや振れを規制してレール部に乗せることができる。そのため、障子は枠体より見込み方向の幅が小さくても、第一厚さ調整部材及び第二厚さ調整部材によって戸車をレール部に案内できる。
また、障子パネルの戸尻側の戸車の戸先側近傍に設けた第二厚さ調整部材によって、戸尻側の障子の振れを規制して戸尻側の戸車をレール部に案内できる。
また、第一厚さ調整部材は、障子パネルの戸先側の縦框に設けられていることが好ましい。
障子パネルの戸先側の縦框に設けた第一厚さ調整部材によって、戸車がレール部に乗る前に障子パネルの見込み方向のズレを矯正できる。
また、障子パネルの戸尻側の縦框の下部見付け面に第三厚さ調整部材が設けられていてもよい。
障子パネルの戸先側に設けた第一厚さ調整部材と共に枠体と障子との隙間を埋めることができるので、障子のガタツキやずれを規制できる。
また、障子パネルの下框における戸先側の戸車の戸尻側に近接する見付け面に第四厚さ調整部材が設けられていてもよい。
枠体の左右いずれの側に戸袋があっても、障子の引き出し時の振れを規制して戸車をレール部に乗せることができる。
本発明による建具は、枠体と、枠体の下枠に設けられたレール部と、下枠のレール部を走行可能な障子と、障子の下部に設けられていて前記レール部に沿って走行可能な複数の戸車と、を備えていて、下枠よりも障子の見込み方向の幅が小さい建具において、障子における戸先側の戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第一厚さ調整部材と、障子における戸尻側の戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第二厚さ調整部材と、を備え、第二厚さ調整部材は、障子の下框における戸尻側の戸車に近接して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、リフォーム用等の障子を戸袋等から引き出す際、枠体よりも障子の見込み方向の幅が小さくても振れを防いで、障子パネルの戸先側の戸車を第一厚さ調整部材によってレール部に案内でき、戸尻側の戸車も第二厚さ調整部材によってレール部に案内できる。
また、障子の戸尻側の戸車の戸先側近傍に設けた第二厚さ調整部材によって、戸尻側の障子の振れを規制して戸尻側の戸車をレール部に案内できる。
また、第一厚さ調整部材は戸先側の縦框に設けられ、第二厚さ調整部材は戸尻側の戸車に近接して下框に設けられ、障子における戸尻側の縦框の見付け面に第三厚さ調整部材が設けられ、戸先側の戸車の戸尻側近傍に第四厚さ調整部材が設けられていてもよい。
障子を左右いずれの側から引き出したとしても、戸車の前側に設けられた各厚さ調整部材によって障子パネルの振れを防いでレール部に案内できる。
また、下枠はレール部を有さない戸袋に接続されており、戸袋内の障子を引き出す際に戸車を前記レール部に乗せるようにしてもよい。
レール部のない戸袋から下枠のレール部に障子を引き出す際、厚さ調整部材によって障子の振れを規制して台車をレール部に案内することができる。
本発明による障子及び建具によれば、戸先側の戸車の戸先側に第一厚さ調整部材を設け、戸尻側の戸車よりも戸先側に第二厚さ調整部材を設けたため、障子を引き出す際に第一厚さ調整部材及び第二厚さ調整部材によって枠体に対する障子の振れやガタツキを抑えて引き出し方向及び走行方向を規制できる。そのため、下枠や下枠に設けたレール部に戸車を整合させて障子を正しく案内することができる。
本発明の第一実施形態による雨戸と枠体とを有する建具の要部斜視図である。 既存の枠体にリフォーム用の雨戸を装着した縦断面図であり、(a)は厚さ調整部材を設置する前の図、(b)は厚さ調整部材を設置した状態の図である。 下枠と戸袋と雨戸を示す要部平面図である。 実施形態による雨戸の正面図である。 戸車を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図4に示す上部の厚さ調整部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 図4における上部の厚さ調整部材のA−A線断面図である。 下部の厚さ調整部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図である。 下部の厚さ調整部材を縦框に装着した図であり、(a)は側面図、(b)は水平断面図、(c)は縦断面図である。 戸袋の開口部に設けた雨戸のガイド部材を示す要部断面図である。 本発明の第二実施形態による雨戸の下部の正面図である。 本発明の第三実施形態による雨戸の下部の正面図である。
以下、本発明の実施形態によるリフォーム(改装)用の雨戸を既設の枠体に設置した建具について添付図面により説明する。
図1は本発明の第一実施形態による既設の建具1における、例えば引き違い障子の室外側に設置された雨戸2とその枠体3を示すものである。図上、枠体3の左隣には雨戸2を収納する戸袋4が設置されている。枠体3と戸袋4と雨戸2は例えばアルミ合金で製造されている。図1において、戸袋4のカバー壁面は省略されている。枠体3は上枠6及び下枠7、そして左右の縦枠8とで四角形枠状に形成されており、例えば2枚の雨戸2で閉鎖可能とされている。
本実施形態による建具1は、既設の枠体3に対してリフォーム(改装)した雨戸2を装着したものである。図2及び図3に示すように、枠体3の上枠6には雨戸案内部として凹溝6aが下向きに形成され、凹溝6aの両側部に側壁6bが形成されている。なお、凹溝6a内に雨戸2を取り付けた後、図2に示すように、その内側に雨戸2の外れ止め部品6cを所定間隔で数カ所設置してもよい。
下枠7には雨戸案内部として平坦な凹溝7aが上向きに形成され、凹溝7aの両側部に側壁7bが形成されている。凹溝7aに雨戸2を走行させるためのレール部10が設置されている。枠体3の見込み方向の幅に対してリフォームした雨戸2の幅(厚み)は小さく形成されている。例えば下枠7の凹溝7aの幅Mを30mmとすると、リフォーム用の雨戸2の幅Lは20mmである。
図4は雨戸2を示す図である。雨戸2は、雨戸パネル11として、上框13及び下框14と左右の縦框15a、15bで形成された略四角形枠状の框体16内に例えば波状の鋼板を配列させた面材18が設けられている。或いは、雨戸パネル11として、波状の鋼板からなる面材18に代えて、内部に例えば硬質ウレタン等を充填させた断熱材の筐体を設けてもよい。
雨戸2の下部において、框体16の下框14にレール部10を走行可能な戸車20が所定間隔で複数、例えば2個設置されている。戸車20は、図5(a)、(b)に示すように、下框14の下端部に挿入された断面略コの字状の戸車フレーム21と、戸車フレーム21の対向する両側面21a間で軸部22に支持された戸車本体23と、を備えている。戸車フレーム21の上面には孔部を通して下框14に対して戸車20を上下方向に進退させる調整ねじ24が螺合されている。
戸車本体23は平行な一対の車輪23aとその間に設けた凹部23bとで一体形成されている。レール部10に凹部23bが落ち込んだ状態で戸車20を回転させることで、雨戸2は安定して走行する。
図2(b)及び図4に示す雨戸パネル11の上框13には表裏両側の見付け面にスペーサとして上部の厚さ調整部材25が装着されている。雨戸パネル11の下部においても、下框14における2つの戸車20の内側近傍にスペーサとしてそれぞれ下部の厚さ調整部材26が装着されている。厚さ調整部材26は下框14の例えば表裏両側の見付け面に装着されている。また、両側の縦框15a、15bにおいても表裏両側の見付け面に厚さ調整部材26がそれぞれ装着されている。
ここで、雨戸2を戸袋4から矢印P方向に引き出すとして、戸先側の縦框15aの下部に設けた厚さ調整部材26を第一厚さ調整部材26Aとし、戸尻側(後端側)の戸車20の直前に設置した厚さ調整部材26を第二厚さ調整部材26Bとする。更に戸尻側の縦框15bの下部に設けた厚さ調整部材26を第三厚さ調整部材26Cとし、戸先側の戸車20の戸尻側(後端側)近傍に設けた厚さ調整部材26を第四厚さ調整部材26Dとする。
図6(a)、(b)、(c)は上框13の見付け面に取り付ける上部の厚さ調整部材25の一例を示すものである。上部の厚さ調整部材25は、その外面が左右両側に形成された逆向きのテーパ部25a、25bと、その間の肉厚で平坦な頂部25cとで凸状に形成されている。頂部25c及び左右のテーパ部25a、25bから下方に向けて傾斜する下向きテーパ部25dを形成している。
上部の厚さ調整部材25の左右方向に設けたテーパ部25a、25bは、雨戸2の戸袋2内への収納時に効果がある。即ち、戸袋4内に1枚目の雨戸2を収納した後、次の雨戸2を収納した際に雨戸パネル11の先端部が1枚目の雨戸2の上部の厚さ調整部材25に衝突することがある。この場合に2枚目の雨戸2の雨戸パネル11の先端部が1枚目の雨戸2の上部の厚さ調整部材25のテーパ部25a、25bに接触してもスライドするため衝撃を緩和できる。
また、上部の厚さ調整部材25に下向きのテーパ部25dを設置したことで、雨戸2を上枠6の凹溝6a内にケンドンで建て込む際に、雨戸2が斜め方向から凹溝6a内に挿入されても下向きのテーパ部25dが側壁6bにガイドされて凹溝6a内にスムーズに嵌め込むことができる。
上部の厚さ調整部材25の内面は外面に沿った凹部形状を有している。頂部25cの裏面に形成された凹部形状において、左右両端部には先細状の係止ピン27a、27bが突出して形成され、円柱状の中央凸部27cが突出して形成されている。先細状の係止ピン27a、27bは付け根側に段部27dが形成されており、後述する上框13の孔部28a、28bに嵌合させた際に段部27dが孔部28a、28bを通過した位置で係止させられる。
図7に示すように、上部の厚さ調整部材25は上框13の表裏両面にそれぞれ設置されている。図7は、図4に示す上部の厚さ調整部材25を雨戸パネル11の上框13の両面に装着した構成を示すA−A線断面図である。雨戸パネル11の上框13の両面に形成された3つの孔部28a、28b、28aに、係止ピン27a、27b及び中央凸部27cが嵌合して係止されている。
次に縦框15a、15bと下框14の見付け面に取り付ける下部の厚さ調整部材26について図8及び図9により説明する。
図8(a)、(b)は縦框15a、15b及び下框14の各見付け面に取り付ける下部の厚さ調整部材26を示すものである。下部の厚さ調整部材26はその外面が左右両側に形成された逆向きのテーパ部26a、26bと、その間の肉厚で平坦な頂部26cとで凸状に形成されている。下部の厚さ調整部材26の裏面側には脚部26d、26eが階段状に形成されている。脚部26d、26eの間に係止ピン27a、27bと同様な2つの係止ピン29a、29bが形成され、この係止ピン29a、29bが縦框15a、15b及び下框14に設けた孔部33a、33bに嵌合することで係止されている。
図9(a)、(b)、(c)は縦框15bに下部の厚さ調整部材26を取り付けた状態を示すものである。縦框15a、下框14においても同一構成の下部の厚さ調整部材26が同様に装着されている。厚さ調整部材26の装着に際して、縦框15bの下端から上方に向けて取り付け、テーパ部26a、26b及び頂部26cが外側に、脚部26d、26eが内側に位置するように嵌合させる。そして、係止ピン29a、29bを縦框15bの見付け面の孔部33a、33bに嵌合して係止させる。
下部の厚さ調整部材26の左右方向に設けたテーパ部26a、26bも、上部の厚さ調整部材25のテーパ部26a、26bと同様な効果を発揮できる。即ち、戸袋4内に雨戸2を収納した後、次の雨戸2を収納した際に雨戸パネル11の先端部が先の雨戸2の下部の厚さ調整部材26に衝突しても、次の雨戸2の雨戸パネル11の先端部が先の雨戸2の下部の厚さ調整部材26のテーパ部26a、26bに接触してもスライドするため衝撃を緩和できる。
図2(a)、(b)に示すように、雨戸2を挟む両側の厚さ調整部材26間の幅Laは、枠体3の下枠7の凹溝7aの幅Mより若干小さい寸法に設定することが好ましい。雨戸パネル11の表裏両面に設置する2つの下部の厚さ調整部材26は同一厚さでも異なる厚さでもよい。例えば、下枠7の凹溝7aに設置されているレール部10が凹溝7aの幅方向(見込み方向)中央に対して室内側(または室外側)に偏っている場合には、室内側(または室外側)の厚さ調整部材26の厚みを室外側(室内側)の厚さ調整部材26の厚みより小さく設定してもよい。
なお、図6〜図9に示す上部の厚さ調整部材25と下部の厚さ調整部材26は一例にすぎず、上記した一方のものだけを用いてもよいし、他の適宜形状のものを用いてもよい。
本実施形態による建具1は上述した構成を備えており、次にリフォームした雨戸2の作動方法について説明する。
一般的に新設時の枠体3の上枠6及び下枠7の各凹溝6a、7aと雨戸2は見込み方向の幅が同一に近い寸法に設定されている。劣化した雨戸2を新たなものに交換する場合、図2(a)に示すように、上枠6及び下枠7の凹溝6a、7aに対してリフォームした雨戸2の見込み方向の幅が小さく設定されている場合がある。そのため、リフォームした雨戸2と上枠6の両側壁6b及び下枠7の両側壁7bとの間に隙間が生じるため、ガタツキや横ずれを生じ易い。しかも、戸袋4から引き出した戸車20の凹部23bがレール部10からずれて、車輪23aがレール部10上に乗り上げたり外れたりし易い。
これに対して、本実施形態では、図2(b)及び図4に示すように、雨戸パネル11の上部と下部の両側に厚さ調整部材25、26を装着した。特に、厚さ調整部材26は雨戸2の下部において、両側の縦框15a、15bと2個の戸車20の内側の近傍それぞれとに設置されている。リフォーム用の雨戸2は、戸袋4が枠体3の左側と右側のいずれに設置されていても本実施形態の作用効果を発揮できる。
図2(b)に示すように、雨戸パネル11の下部に装着された各厚さ調整部材26の少なくとも一部が下枠7の凹溝7a及び側壁7b内に納まっている。同様に、上部の厚さ調整部材25も少なくとも一部が上枠6の凹溝6a及び側壁6b内に納まっている。
これにより、雨戸パネル11のガタツキや振れを規制できる。そして、戸車20における一対の車輪23a間の凹部23b内に下枠7のレール部10に位置決めされるため、安定して走行できる。
図3において、リフォームした雨戸2を戸袋4から引き出す際、戸先側の戸車20の前方に位置する縦框15a下部に設けた第一厚さ調整部材26Aによって下枠7内に案内されるため、戸先側の戸車20がレール部10に位置決めされる。戸先側の戸車20の凹部23bがレール部10に乗り上げる。そして、戸尻側の戸車20の戸先側に近接して設けた第二厚さ調整部材26Bによって、戸尻側の戸車20の凹部23bがレール部10に乗り上げて位置決めされる。
これにより、雨戸パネル11が下枠7のレール部10上を走行するようにガイドすることができる。なお、雨戸2を戸袋4内に戻す際は、引き出し時に既に戸車20の凹部23bがレール部10に着座しているため、位置ずれを生じることなくスムーズに引き戻すことができる。また、第一厚さ調整部材26Aは、戸先側の戸車20の戸先側に近接する見付け面に設置してもよいが、縦框15aに設置することで雨戸パネル11の先端下部を保護できて好ましい。
また、操作者が雨戸2を戸袋4から引き出す際、例えば室内側に引っ張ると反動で戸尻側が室外側に移動し易いが、この場合でも戸尻側の戸車20の戸先側に近接して設けた第二厚さ調整部材26Bによって雨戸2の室外側への移動を規制できる。そのため、第二厚さ調整部材26Bは少なくとも雨戸パネル11の室外側に装着すればよく、室内側に装着しなくてもよい。
上述したように、本第一実施形態による建具1によれば、リフォームした雨戸2の見込み方向の幅が既設の上枠6及び下枠7の凹溝6a,7aの幅より小さくても、第一厚さ調整部材26Aと第二厚さ調整部材26Bによって隙間を埋めることができる。そのため、雨戸2のガタツキや振れ、横ずれ等を規制できる。
また、リフォームした雨戸パネル11の下框14に設けた2個の戸車20のそれぞれ進行方向前側に第一厚さ調整部材26Aと第二厚さ調整部材26Bを設けた。そのため、雨戸2を戸袋4から引き出した際に、戸先側の戸車20と戸尻側の戸車20がレール部10に乗り上げるよう見込み方向の位置を案内でき、一対の車輪23a間の凹部23bにレール部10を位置決めでき、雨戸2の走行が安定しスムーズである。
しかも、雨戸2を戸袋4から引き出す際、操作者が戸先側を室内側に引き込む反動で戸尻側が室外側に移動しようとしても、第二厚さ調整部材26Bを少なくとも下框14の室外側に装着したため、雨戸2の横ずれを規制できる。
更に、本実施形態による雨戸2は、第一厚さ調整部材26A、第二厚さ調整部材26Bだけでなく、図4に示すように、反対側の縦框15bの下部見付け面に第三厚さ調整部材26Cが設置されている。更に、第一厚さ調整部材26Aに近い戸車20の第三厚さ調整部材26C側の直近においても下框14の見付け面に第四厚さ調整部材26Dが設置されている。これにより、戸袋4が枠体3の左右のいずれの側にあってもリフォーム用の雨戸2を設置でき、雨戸2の引き出し時にガタツキや横ずれを防いで確実にレール部10に案内できる。
以上、本発明の実施形態による建具1の枠体3とリフォーム用の雨戸2について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の他の実施形態や変形例等について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
図10は上述した第一実施形態による建具1の変形例を示す要部水平断面図である。
図10において、戸袋4の開口4aには、雨戸2用の枠体3の下枠7との接続部にガイド部材30が設置されている。枠体3の室内側には、例えば引き違い障子として外障子31と内障子32が設置されている。ガイド部材30は戸袋4に対して下枠7の凹溝7aに雨戸2を引き出す際や、下枠7の凹溝7aから戸袋4内に雨戸2を引き込む際に、雨戸2がスムーズに移動可能としたものである。ガイド部材30は適宜形状を採用できるが、下枠7の凹溝7aから開口4aを通して戸袋4の内部に向けて通路を拡幅するように傾斜するガイド面30aが形成されている。或いは、ガイド部材30として車輪等を設置してもよい。
また、雨戸2において、下框14の下部に取り付けた2個の戸車20の内側で、下框14の見付け面に装着した下部の厚さ調整部材26は、必ずしも雨戸パネル11の表裏両側に設置しなくてもよい。上述したように、いずれか一方の面、例えば室外側の見付け面にのみ下部の厚さ調整部材26を設置してもよい。この場合、縦框15a、15bに装着する下部の厚さ調整部材26は表裏両側に装着することが好ましいが、片側にのみ設けてもよい。その際、2個の戸車20の内側に設けた下部の厚さ調整部材26と反対側の見付け面に装着することが好ましい。
図11は本発明の第二実施形態による雨戸40を示すものである。
第二実施形態による雨戸40では、戸袋4から下枠7のレール部10への引き出し方向がP方向に設定されている。本実施形態では、雨戸パネル11の下框14の下部に所定間隔を開けて2つの戸車20が設置されている。引き出し方向前方の戸車20の前方の縦框15aの下部見付け面に第一厚さ調整部材26Aが装着されている。引き出し方向後方の戸車20の戸先側近傍における下框14の見付け面に第二厚さ調整部材26Bが装着されている。
これにより、雨戸2の戸袋4からの引き出し時に、第一厚さ調整部材26Aによって引き出し方向前方の戸車20の凹部23bがレール部10に装着される。そして、第二厚さ調整部材26Bによって引き出し方向後方の戸車20の凹部23bがレール部10に装着される。そのため、少ない数の下部の厚さ調整部材26によって、引き出し時の雨戸2のレール部10に対する振れを規制できる。
図12は本発明の第三実施形態による雨戸42を示すものである。
図12は雨戸42では、戸袋4から下枠7のレール部10への引き出し方向がQ方向に設定されている。この場合、雨戸パネル11の下框14に所定間隔を開けて2個の戸車20が設置されている。引き出し方向前方の戸車20の前方の縦框15bの下部見付け面に第三厚さ調整部材26Cが装着されている。引き出し方向後方の戸車20の前側近傍において、下框14の見付け面に第四厚さ調整部材26Dが装着されている。
そのため、本第三実施形態においても、少ない数の下部の厚さ調整部材26によって、引き出し時の雨戸パネル11のレール部10に対する振れを規制できる。
なお、雨戸2の下部に設置する戸車20は2個に限定されるものではなく、3個以上設置してもよい。この場合、最も戸先側の戸車20の戸先側の厚さ調整部材26は縦框15aまたは縦框15bの見付け面に装着することが好ましい。最も戸先側の戸車20を除く各戸車20において、戸袋4からの引き出し方向前方(戸先側)近傍の見付け面にそれぞれ厚さ調整部材26を設置することが好ましい。
また、最も戸先側の戸車20に関し、縦框15a、15bに代えて、下框14における戸先側の戸車20の引き出し方向前方(戸先側)近傍の見込み面に厚さ調整部材26を設けてもよい。
なお、戸車20は、車輪本体23に凹部23bが形成されていなくてもよい。
また、本発明において下枠7のリフォーム用のレール部10を走行可能な雨戸2について説明したが、雨戸2に限定されることなく、引き違い障子等の各種の障子と障子を備えた建具1に適用できる。この場合、雨戸2は障子に含まれ、雨戸パネル11は障子パネルに含まれる。
1 建具
2、40、42 雨戸
3 枠体
4 戸袋
6 上枠
7 下枠
7a 凹溝
7b 側壁
10 レール部
13 上框
14 下框
20 戸車
23a 車輪
23b 凹部
25 上部の厚さ調整部材
26 下部の厚さ調整部材
26A 第一厚さ調整部材
26B 第二厚さ調整部材
26C 第三厚さ調整部材
26D 第四厚さ調整部材
30 ガイド部材

Claims (7)

  1. 枠体内のレール部を走行可能な障子であって、
    障子パネルと、
    前記障子パネルの下部に間隔を開けて設けられた複数の戸車と、
    前記障子パネルにおける戸先側の前記戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第一厚さ調整部材と、
    前記障子パネルにおける戸先側の戸車よりも戸尻側であって戸尻側の前記戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第二厚さ調整部材と、を備え、
    前記第二厚さ調整部材は、前記障子パネルの下框における戸尻側の前記戸車に近接して設けられていることを特徴とする障子。
  2. 前記第一厚さ調整部材は、前記障子パネルの戸先側の縦框に設けられている請求項1に記載された障子。
  3. 前記障子パネルの戸尻側の縦框の下部見付け面に第三厚さ調整部材が設けられている請求項1または2に記載された障子。
  4. 前記障子パネルの下框における前記戸先側の戸車の戸尻側に近接する見付け面に第四厚さ調整部材が設けられている請求項3に記載された障子。
  5. 枠体と、
    前記枠体の下枠に設けられたレール部と、
    前記下枠のレール部を走行可能な障子と、
    前記障子の下部に設けられていて前記レール部に沿って走行可能な複数の戸車と、を備えていて、前記下枠よりも前記障子の見込み方向の幅が小さい建具において、
    前記障子における戸先側の戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第一厚さ調整部材と、
    前記障子における戸尻側の前記戸車よりも戸先側の見付け面に設けられた第二厚さ調整部材と、を備え、
    前記第二厚さ調整部材は、前記障子の下框における戸尻側の前記戸車に近接して設けられていることを特徴とする建具。
  6. 前記第一厚さ調整部材は前記戸先側の縦框に設けられ、前記第二厚さ調整部材は前記戸尻側の戸車に近接して下框に設けられ、
    前記障子における前記戸尻側の縦框の見付け面に第三厚さ調整部材が設けられ、前記戸先側の戸車の戸尻側近傍における見付け面に第四厚さ調整部材が設けられている請求項5に記載された建具。
  7. 前記下枠はレール部を有さない戸袋に接続されており、前記戸袋内の前記障子を引き出す際に前記戸車を前記レール部に乗せるようにした請求項5または6に記載された建具。
JP2017147197A 2017-07-28 2017-07-28 障子及び建具 Active JP6960793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147197A JP6960793B2 (ja) 2017-07-28 2017-07-28 障子及び建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147197A JP6960793B2 (ja) 2017-07-28 2017-07-28 障子及び建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019027119A JP2019027119A (ja) 2019-02-21
JP6960793B2 true JP6960793B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=65475712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017147197A Active JP6960793B2 (ja) 2017-07-28 2017-07-28 障子及び建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6960793B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5813019Y2 (ja) * 1979-10-11 1983-03-12 新日軽株式会社 雨戸の戸車走行用ガイド構造
US8458957B2 (en) * 2009-03-23 2013-06-11 Glidewell Track, Inc. Sliding pocket door system
JP6697238B2 (ja) * 2015-09-30 2020-05-20 株式会社Lixil 下枠及び建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019027119A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101144650B1 (ko) 단열성이 향상된 강화유리 안전도어
JP6960793B2 (ja) 障子及び建具
JP4888332B2 (ja) 引戸の施工方法、及び引戸ユニット
JP2010137957A (ja) エレベータの出入口装置及びエレベータの出入口装置のリニューアル方法
JP4410750B2 (ja) 横移動式シャッター装置
JP5765164B2 (ja) エレベータドア装置
JP6835473B2 (ja) 建具
JP6948861B2 (ja) 建具及びその改装方法
JP6060414B2 (ja) 建物の開口部の改装工法と改装構造
KR20120057379A (ko) 좌우 거동의 제어가 용이한 창호시스템의 창짝 가이드구조
JP5330442B2 (ja) 開口部装置
JP5595996B2 (ja) 引き戸の案内装置
JP5427098B2 (ja) レール装置
JP5202807B2 (ja) 開口部装置
JP2004238931A (ja) 建物の引き戸枠
JP5966189B2 (ja) 改装建具と建具の改装方法
JP7039360B2 (ja) 建具
JP7108261B2 (ja) 温室用の自閉スライド式ドアのストッパー機構
JP6083513B2 (ja) 上枠及びこれを備えた建具装置
KR101219380B1 (ko) 강화유리 안전도어의 방풍 및 방음장치
JP5046356B2 (ja) 開口部装置
JP2008196195A (ja) 引戸装置
JP2011196102A (ja) 改装サッシユニット及び改装ユニットの取付方法
JP5149253B2 (ja) 出入口装置
JP6083512B2 (ja) 上枠及びこれを備えた建具装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200513

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6960793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150