JP3304830B2 - 壁パネルの連結構造 - Google Patents

壁パネルの連結構造

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JP3304830B2 JP18865897A JP18865897A JP3304830B2 JP 3304830 B2 JP3304830 B2 JP 3304830B2 JP 18865897 A JP18865897 A JP 18865897A JP 18865897 A JP18865897 A JP 18865897A JP 3304830 B2 JP3304830 B2 JP 3304830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の壁パネルの
パネル幅方向の端部に設けられた凸状ジョイント部を、
他方の壁パネルのパネル幅方向の端部に設けられた凹状
ジョイント部へ嵌合させることにより、一方の壁パネル
と他方の壁パネルとを相互に連結する壁パネルの連結構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数枚の壁パネルを相互に連
結することで、連続した壁体(例えば、居室空間の間仕
切り)を構成することが行われている。この種の壁パネ
ルの連結構造としては、以下に説明するものが実用化さ
れている。
【0003】図8に示されるように、壁パネル100
は、パネル幅方向の一端部に配置された凸状ジョイント
部102と、パネル幅方向の他端部に配置された凹状ジ
ョイント部104と、これらの凸状ジョイント部102
及び凹状ジョイント部104間に掛け渡された一対のボ
ード106と、によって構成されている。
【0004】図9に拡大して示されるように、凸状ジョ
イント部102の幅方向中間部には、パネル外方へ向け
て突出する凸部108が形成されている。凸部108
は、ジョイント基部102Aから屈曲されて互いに平行
に延出される凸部延出部108Aと、これらの凸部延出
部108Aから扁平に突出されかつ凸部延出部108A
よりも幅方向寸法が長い凸部係合部108Bと、によっ
て構成されている。
【0005】また、凹状ジョイント部104の幅方向中
間部には、パネル内方へ向けて突出する凹部110が形
成されている。凹部110は、ジョイント基部104A
から屈曲されて互いに平行に延出されかつ凸部延出部1
08Aの外側に配置される凹部延出部110Aと、これ
らの凹部延出部110Aから凸部係合部108Bを収容
可能な矩形枠状に突出された凹部被係合部110Bと、
によって構成されている。
【0006】上記構成によれば、一方の壁パネル100
の凹部110へ他方の壁パネル100の凸部108を弾
性的に嵌合させることにより、凹部被係合部110Bの
角部110B’に凸部係合部108Bの基端部108
B’が係合される。これにより、一方の壁パネル100
と他方の壁パネル100とが相互に連結される。
【0007】なお、上記構成に類似する構成が、特開平
8−218519号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の凹凸嵌合による連結構造による場合、凸部10
8を含む凸状ジョイント部102並びに凹部110を含
む凹状ジョイント部104の製造誤差のバラツキによ
り、凹部110へ凸部108を嵌合させた際に、凹部延
出部110Aと凸部延出部108Aとの間に寸法Aの隙
間112が生じたり、或いは相互のジョイント基部10
2A、104A間に寸法Bの隙間114が生じることが
ある。この場合、前者の隙間112はパネル厚さ方向へ
のガタツキを招き、又後者の隙間114はパネル嵌合・
離脱方向へのガタツキを招く。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で
壁パネル同士を安定した状態で連結することができる壁
パネルの連結構造を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、一方の壁パネルにおけるパネル幅方向の端部にパネ
ル外方へ向けて突出するように設けられかつ弾性材料に
よって構成された凸状ジョイント部を、他方の壁パネル
におけるパネル幅方向の端部にパネル内方へ向けて突出
するように設けられかつ弾性材料によって構成された凹
状ジョイント部へ嵌合させることにより、一方の壁パネ
ルと他方の壁パネルとを相互に連結する壁パネルの連結
構造であって、前記凹状ジョイント部の横断面形状を入
口部幅が底部幅よりも狭い末広がり形状にすると共に、
前記凸状ジョイント部の横断面形状を基端部幅が凹状ジ
ョイント部の入口部幅よりも若干広い先細り形状にし、
さらに、凸状ジョイント部が凹状ジョイント部に嵌合さ
れることにより凹状ジョイント部の側壁面又は凸状ジョ
イント部の側壁面に弾性的に係止され、当該係止状態に
おける弾性復元力によって凸状ジョイント部の凹状ジョ
イント部への嵌合力を増加させる係止手段を設けた、こ
とを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明は、一方の壁パネル
におけるパネル幅方向の端部にパネル外方へ向けて突出
するように設けられかつ弾性材料によって構成された凸
状ジョイント部を、他方の壁パネルにおけるパネル幅方
向の端部にパネル内方へ向けて突出するように設けられ
かつ弾性材料によって構成された凹状ジョイント部へ嵌
合させることにより、一方の壁パネルと他方の壁パネル
とを相互に連結する壁パネルの連結構造であって、前記
凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が底部幅より
も狭い末広がり形状にすると共に、前記凸状ジョイント
部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広くかつ中
間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、さらに、凸状ジ
ョイント部の基端部における角部の夾角を凹状ジョイン
ト部の入口部における角部の夾角よりも所定角度以上小
さく設定すると共に、非嵌合時における凹状ジョイント
部の凸状ジョイント部との嵌合接点間の距離を凸状ジョ
イント部の凹状ジョイント部との嵌合接点間の距離より
も短く設定した、ことを特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明は、一方の壁パネル
におけるパネル幅方向の端部にパネル外方へ向けて突出
するように設けられかつ弾性材料によって構成された凸
状ジョイント部を、他方の壁パネルにおけるパネル幅方
向の端部にパネル内方へ向けて突出するように設けられ
かつ弾性材料によって構成された凹状ジョイント部へ嵌
合させることにより、一方の壁パネルと他方の壁パネル
とを相互に連結する壁パネルの連結構造であって、前記
凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が底部幅より
も狭い末広がり形状にすると共に、前記凸状ジョイント
部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広くかつ中
間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、さらに、凸状ジ
ョイント部の基端部における角部の夾角を凹状ジョイン
ト部の入口部における角部の夾角よりも所定角度以上大
きく設定すると共に、非嵌合時における凸状ジョイント
部の基端部幅を凹状ジョイント部の入口部幅よりも若干
広く設定した、ことを特徴としている。
【0013】請求項1記載の本発明によれば、一方の壁
パネルにおけるパネル幅方向の端部にパネル外方へ向け
て突出するように設けられ弾性材料より成る凸状ジョイ
ント部を、他方の壁パネルにおけるパネル幅方向の端部
にパネル内方へ向けて突出するように設けられ弾性材料
より成る凹状ジョイント部へ嵌合させることにより、一
方の壁パネルと他方の壁パネルとが相互に連結される。
【0014】ここで、本発明によれば、凸状ジョイント
部が凹状ジョイント部に嵌合されることにより、係止手
段が凹状ジョイント部の側壁面又は凸状ジョイント部の
側壁面に弾性的に係止される。さらに、係止手段が当該
側壁面に弾性的に係止されることにより、その際に生じ
る弾性復元力によって凸状ジョイント部の凹状ジョイン
ト部への嵌合力が増加される。これにより、凸状ジョイ
ント部を凹状ジョイント部へより強固に嵌合させる楔効
果が得られる。従って、凸状ジョイント部の凹状ジョイ
ント部への密着度が増す。その結果、凸状ジョイント部
及び凹状ジョイント部間においてパネル嵌合・離脱方向
へのガタツキが発生するのを防止することができる。
【0015】また、本発明によれば、凹状ジョイント部
の横断面形状が末広がり形状とされると共に凸状ジョイ
ント部の横断面形状が先細り形状とされているが、この
とき、凸状ジョイント部の基端部幅が凹状ジョイント部
の入口部幅よりも若干広く設定されている。このため、
前述した楔効果によって凸状ジョイント部が凹状ジョイ
ント部へ強く嵌合されるにつれて、凸状ジョイント部の
基端部は凹状ジョイント部の入口部を押し広げるが如く
して食い込んでいく。その結果、凸状ジョイント部及び
凹状ジョイント部間においてパネル厚さ方向へのガタツ
キが発生するのを防止することができる。
【0016】さらに、本発明によれば、構成的には係止
手段を追加するのみであるので、構造の複雑化を招く程
でもない。
【0017】請求項2記載の本発明の作用は、以下の通
りである。なお、前述した請求項1記載の発明の作用と
共通する部分については、その説明を省略する。
【0018】本発明によれば、凸状ジョイント部の基端
部における角部の夾角を凹状ジョイント部の入口部にお
ける角部の夾角よりも所定角度以上小さく設定したの
で、凸状ジョイント部及び凹状ジョイント部に製造誤差
による多少のバラツキがあったとしても、前記夾角の大
小関係は維持される。さらに、凹状ジョイント部の形状
は請求項1記載の発明と同様に末広がり形状とされてお
り、凸状ジョイント部の形状は「先端部幅<基端部幅<
中間部最大幅」の関係を有する先細り形状とされている
ことから、断面視で観ると、凸状ジョイント部はその最
大幅を有する中間部にて凹状ジョイント部と一点で点接
触する。加えて、非嵌合時における凹状ジョイント部の
凸状ジョイント部との嵌合接点間の距離が凸状ジョイン
ト部の凹状ジョイント部との嵌合接点間の距離よりも短
く設定されていることから、上述した凸状ジョイント部
の最大幅を有する中間部には、凹状ジョイント部からジ
ョイント部内方へ向かう弾性復元力が常に作用する。こ
のため、凸状ジョイント部を凹状ジョイント部へより強
固に嵌合させる楔効果が得られる。従って、凸状ジョイ
ント部の凹状ジョイント部への密着度が増す。その結
果、本発明においても、凸状ジョイント部及び凹状ジョ
イント部間においてパネル嵌合・離脱方向へのガタツキ
が発生するのを防止することができる。
【0019】また、前述したように、本発明によれば、
非嵌合時における凹状ジョイント部の凸状ジョイント部
との嵌合接点間の距離が凸状ジョイント部の凹状ジョイ
ント部との嵌合接点間の距離よりも短く設定されている
ことから、凹状ジョイント部と凸状ジョイント部とは、
パネル厚さ方向に対して点接触状態を維持しながら互い
に拘束し合う。その結果、凸状ジョイント部及び凹状ジ
ョイント部間においてパネル厚さ方向へのガタツキが発
生するのを防止することができる。
【0020】さらに、本発明によれば、構成的には何ら
の追加部品も無いので、請求項1記載の発明よりも、更
に簡素な構成となる。
【0021】請求項3記載の本発明の作用は、以下の通
りである。なお、前述した請求項1記載の発明の作用と
共通する部分については、その説明を省略する。
【0022】本発明によれば、凸状ジョイント部の基端
部における角部の夾角を凹状ジョイント部の入口部にお
ける角部の夾角よりも所定角度以上大きく設定したの
で、凸状ジョイント部及び凹状ジョイント部に製造誤差
による多少のバラツキがあったとしても、前記夾角の大
小関係は維持される。さらに、凹状ジョイント部の形状
は請求項1記載の発明と同様に末広がり形状とされてい
ること、又凸状ジョイント部の形状は「先端部幅<基端
部幅<中間部最大幅」の関係を有する先細り形状とされ
ていること、更に非嵌合時における凸状ジョイント部の
基端部幅が凹状ジョイント部の入口部幅よりも若干広く
設定されていることから、断面視で観ると、凹状ジョイ
ント部の入口部が凸状ジョイント部の基端部側に一点で
点接触する。加えて、前記非嵌合時における基端部と入
口部との寸法関係から、凸状ジョイント部の基端部に
は、凹状ジョイント部の入口部から入口部内方へ向かう
弾性復元力が常に作用する。このため、凸状ジョイント
部を凹状ジョイント部へより強固に嵌合させる楔効果が
得られる。従って、凸状ジョイント部の凹状ジョイント
部への密着度が増す。その結果、本発明においても、凸
状ジョイント部及び凹状ジョイント部間においてパネル
嵌合・離脱方向へのガタツキが発生するのを防止するこ
とができる。
【0023】また、前述したように、本発明によれば、
非嵌合時における凸状ジョイント部の基端部幅が凹状ジ
ョイント部の入口部幅よりも若干広く設定されているこ
とから、凹状ジョイント部と凸状ジョイント部とは、パ
ネル厚さ方向に対して点接触状態を維持しながら互いに
拘束し合う。その結果、凸状ジョイント部及び凹状ジョ
イント部間においてパネル厚さ方向へのガタツキが発生
するのを防止することができる。
【0024】さらに、本発明においても、請求項2記載
の発明と同様に、構成的には何らの追加部品も無いの
で、請求項1記載の発明よりも、更に簡素な構成とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】 〔第1実施形態〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施
形態について説明する。
【0026】図3には、居室空間に設置される間仕切り
10が概略的に示されている。この図に示されるよう
に、間仕切り10は、全体として連続した平面パネル状
となるように、複数枚の壁パネル12を相互に連結させ
ることにより構成されている。なお、本図において、間
仕切り10の上縁の位置は天井面に一致されており、又
間仕切り10の下縁の位置は床面に一致されている。
【0027】図1には、隣接する壁パネル12が相互に
連結された状態が横断面視にて示されている。この図に
示されるように、壁パネル12は、パネル幅方向の一端
部にパネル高さ方向を長手方向として配置された凸状ジ
ョイント部14と、パネル幅方向の他端部にパネル高さ
方向を長手方向として配置された凹状ジョイント部16
と、これらの凸状ジョイント部14及び凹状ジョイント
部16間に掛け渡されて互いに平行に配置された一対の
ボード18と、によって構成されている。
【0028】なお、本実施形態では、凸状ジョイント部
14及び凹状ジョイント部16をいずれもスチール製と
したが、これに限らず、少なくとも弾性材料(より具体
的には、弾性を有する金属材料)によって構成されてい
ればよい。
【0029】図2に立体化して示されるように、上述し
た凸状ジョイント部14は、略コ字形に屈曲された本体
部20と、この本体部20の幅方向中間部からパネル外
方へ向けて突出された凸部22と、を備えている。本体
部20は、互いに平行に配置されてボード18の幅方向
の端部が固定される一対の側部20Aと、各側部20A
の先端部からパネル内方側へ直角に屈曲されて凹状ジョ
イント部16との接合面を構成する基部20Bと、によ
って構成されている。また、凸部22は、本体部20の
基部20Bに接続される基端部22Aと、この基端部2
2Aから所定の傾斜角度でパネル外方かつパネル中心線
側へ向けて延出される一対の側壁部22Bと、これらの
側壁部22Bの先端同士を繋ぐ先端部22Cと、によっ
て構成されている。
【0030】図1に戻り、凸状ジョイント部14の凸部
22が嵌合される凹状ジョイント部16は、略コ字形に
屈曲された本体部24と、この本体部24の幅方向中間
部からパネル内方へ向けて突出された凹部26と、を備
えている。本体部24は、互いに平行に配置されてボー
ド18の幅方向の端部が固定される一対の側部24A
と、各側部24Aの先端部からパネル内方側へ直角に屈
曲されて凸状ジョイント部14との接合面を構成する基
部24Bと、によって構成されている。また、凹部26
は、本体部24の基部24Bに接続される入口部26A
と、この入口部26Aから所定の傾斜角度でパネル内方
かつパネル表面側へ向けて延出される一対の側壁部26
Bと、これらの側壁部26Bの先端同士を繋ぐ底部26
Cと、によって構成されている。
【0031】ここで、上述した凸部22及び凹部26の
寸法関係について説明する。凹部26の入口部幅Cは凹
部26の底部幅Dよりも狭く、形状的には末広がり形状
に形成されている。また、凸部22の基端部幅Eは凸部
22の先端部幅Fよりも広く、形状的には先細り形状に
形成されている。なお、凸部22の突出量は、凹部26
の奥行き寸法よりも若干小さめに設定されている。さら
に、凸部22が凹部26に嵌合される以前の状態(凸部
22及び凹部26が弾性変形する前の状態)における凸
部22の基端部幅Eは、前述した凹部26の入口部幅C
よりも若干広く設定されている。なお、本図では、凸部
22が凹部26に既に嵌合された状態(即ち、両者が弾
性変形した状態)で図示しているので、凹部26の入口
部幅Cと凸部22の基端部幅Eとを同一寸法として表示
しているに過ぎない。
【0032】さらに、本実施形態では、上述した凸部2
2の先端部22Cに板バネである羽根28が凸状ジョイ
ント部14の高さ方向に所定の間隔でスポット溶接等に
より固着されている(図2参照)。この羽根28は狭幅
な同一材質の板材によって構成されており、凸部22の
先端部22Cに固着される取付部28Aと、この取付部
28Aから互いに離間する方向へ延出される一対の係止
部28Bと、によって構成されている。係止部28Bは
取付部28Aへの接続点回りに弾性変形可能であり、又
係止部28Bの延出長さは凸部22の側壁部22Bの延
出長さよりも短く設定されている。さらに、係止部28
Bは、自然状態では図1図示状態よりも凸部22の側壁
部22Bから離間する方向へ変位した状態にある。従っ
て、図1に示される状態は、一対の係止部28Bが、凸
部22の凹部26への嵌合動作によって自然状態から閉
方向(矢印P方向)へ弾性変形した状態である。なお、
羽根28の係止部28Bと凹部26の側壁部26Bとが
なす角(係止角)Gは、90°以下になるように設定さ
れている。
【0033】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。一方の壁パネル12と他方の壁パネル12
とを相互に連結するには、一方の壁パネル12の凸状ジ
ョイント部14の凸部22を他方の壁パネル12の凹状
ジョイント部16の凹部26へ嵌合させればよい。
【0034】この場合、凹部26にあっては末広がり形
状に形成されており、又凸部22にあっては先細り形状
に形成されており、更に凸部22及び凹部26の寸法関
係は前述した如く設定されているため、凸部22は凹部
26に対して極めて容易に嵌合される。なお、このと
き、凸部22の先端部22Cに取り付けられた羽根28
の係止部28Bは、凹部26の入口部26Aを通過する
際に閉方向(矢印P方向)へ弾性変形し、入口部26A
を通過した後に弾性復元力によって開方向(矢印Q方
向)へ変位する。そして、開方向へ変位した係止部28
Bの先端部は、凹部26の側壁部26Bに当接し、摩擦
力で当該側壁部26Bに弾性的に係止される。
【0035】ここで、羽根28の係止部28Bが凹部2
6の側壁部26Bに摩擦力によって弾性的に係止される
と、係止部28Bの弾性復元力が凹部26の側壁部26
Bを凹部幅方向へ押し広げようとする力として当該側壁
部26Bに作用する。このため、逆に、羽根28の係止
部28Bは凹部26の側壁部26Bから反力を得て、羽
根28の取付部28Aを凹部26の底部26C側へ接近
させる方向へ押圧する。従って、羽根28の取付部28
Aと一体化されている凸部22の凹部26への嵌合力が
増加される。これにより、凸状ジョイント部14の凸部
22を凹状ジョイント部16の凹部26へより強固に嵌
合させる楔効果が得られ、凹状ジョイント部16の本体
部24の基部24Bへ凸状ジョイント部14の本体部2
0の基部20Bが密着される。その結果、本実施形態に
よれば、凸状ジョイント部14及び凹状ジョイント部1
6間においてパネル嵌合・離脱方向へのガタツキが発生
するのを防止することができる。
【0036】また、本実施形態によれば、凹状ジョイン
ト部16の横断面形状が末広がり形状とされると共に凸
状ジョイント部14の横断面形状が先細り形状とされて
いるが、この形状選定に際して、非嵌合状態における凸
状ジョイント部14の基端部幅Eが凹状ジョイント部1
6の入口部幅Cよりも若干広くなるように設定されてい
る。このため、前述した楔効果によって凸状ジョイント
部14が凹状ジョイント部16へ強く嵌合されるにつれ
て、凸状ジョイント部14の基端部22Aは凹状ジョイ
ント部16の入口部26Aを押し広げるが如くして凹部
26内へ食い込んでいく。その結果、本実施形態によれ
ば、凸状ジョイント部14及び凹状ジョイント部16間
においてパネル厚さ方向へのガタツキが発生するのを防
止することができる。
【0037】以上から、本実施形態によれば、壁パネル
12同士を、パネル嵌合・離脱方向にも又パネル厚さ方
向にもガタつかせることなく、安定した状態で連結する
ことができる。
【0038】さらに、本実施形態によれば、凸部22の
先端部22Cに板バネである羽根28を固着させるだけ
なので、構成的にも簡素であり、構造の複雑化を招くと
いった不利は生じない。
【0039】また、本実施形態では、凹部26を末広が
り形状に形成すると共に凸部22を先細り形状に形成
し、凸部22の先端部幅Fを凹部26の入口部幅Cに対
して充分小さく設定したので、凸状ジョイント部14の
凹状ジョイント部16への連結作業を容易に行うことが
できるというメリットもある。
【0040】なお、本実施形態では、複数枚の壁パネル
12を用いて間仕切り10を構成する例について説明し
たが、これに限らず、複数枚の壁パネル12を用いて建
物の外壁パネル等を構成するようにしてもよい。この点
は、後述する第2実施形態以降についても同様に当ては
まる。
【0041】また、本実施形態では、係止手段としての
羽根28を凸部22側に設けたが、これに限らず、凹部
26側に設けるようにしてもよい。例えば、後述する図
4に示される凸部42を採用すると共にその末広がりの
傾斜壁である第1側壁部42Bと凹部26の側壁部26
Bとの間に平面視で楔状の間隙を設定し、さらに当該側
壁部26Bの内側面にV字形の板バネの一端部を固定
し、当該板バネの他端部で凸部42の第1側壁部42B
を押圧するようにすれば、同様の作用並びに効果が得ら
れる。
【0042】さらに、本実施形態では、羽根28を凸部
22と別部品で構成したが、凹部26及び凸部22の寸
法設定如何では、凸部22の側壁部22Bを切起こすこ
とにより羽根に相当する部分を形成することも可能であ
る。 〔第2実施形態〕次に、図4〜図6を用いて、第2実施
形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一
構成部分については、同一番号を付してその説明を省略
する。
【0043】図4に示されるように、この実施形態で
は、凸状ジョイント部40の凸部42が、本体部20の
基部20Bに接続される基端部42Aと、この基端部4
2Aから所定の傾斜角度でパネル外方かつパネル表面側
(末広がり方向)へ向けて延出される一対の第1側壁部
42Bと、これらの第1側壁部42Bの先端部からパネ
ル外方かつパネル中心線側(先細り方向)へ向けて延出
される第2側壁部42Cと、これらの第2側壁部42C
の先端同士を繋ぐ先端部42Dと、によって構成されて
いる。
【0044】上述した凸状ジョイント部40の凸部42
及び凹状ジョイント部16の凹部26の寸法関係につい
て説明する。凹部26の入口部幅Cは凹部26の底部幅
Dよりも狭く、形状的には末広がり形状に形成されてい
る。また、凸部42の基端部幅Eは、凸部42の先端部
幅Fよりも広くかつ中間部最大幅(第1側壁部42Bと
第2側壁部42Cとの接続部位42E間の幅方向寸法)
Hよりも狭い寸法関係になっており、形状的には先細り
形状に形成されている。なお、凸部42の突出量は、凹
部26の奥行き寸法よりも若干小さめに設定されてい
る。
【0045】さらに、図4のR線矢視部の拡大図である
図6では、凸部42が凹部26に既に嵌合された状態
(即ち、両者が弾性変形した状態)で図示しているの
で、凹部26の凸部42との嵌合接点間の距離Jと凸部
42の凹部26との嵌合接点間の距離Kとを同一寸法と
して表示しているが、凸部42が凹部26に嵌合される
以前の状態(凸部42及び凹部26が弾性変形する前の
状態)における凹部26の凸部42との嵌合接点間の距
離Jは、凸部42の凹部26との嵌合接点間の距離Kよ
りも短く設定されている。
【0046】次に、凸部42の基端部42Aにおける角
部42A’の夾角と、凹部26の入口部26Aにおける
角部26A’の夾角との大小関係について説明する。な
お、図5(A)には主として凹部26を抽出した横断面
図が示されており、又図5(B)には主として凸部42
を抽出した横断面図が示されているが、以下の説明にお
いては、凹部26の入口部26Aにおける角部26A’
の夾角をXで表し、凸部42の基端部42Aにおける角
部42A’の夾角をYで表すことにする。
【0047】本実施形態では、図6に拡大して示される
ように、凸部42の基端部42Aにおける角部42A’
の夾角Yが、凹部26の入口部26Aにおける角部26
A’の夾角Xよりも所定角度以上小さく設定されてい
る。なお、この「所定角度」とは、凸部42を含む凸状
ジョイント部40並びに凹部26を含む凹状ジョイント
部16の製造誤差のバラツキを考慮しても、夾角X>夾
角Yの関係が維持される(崩れない)程度の角度を意味
する。
【0048】上記構成によれば、凸状ジョイント部40
の凸部42の基端部42Aにおける角部42A’の夾角
Yを凹状ジョイント部16の入口部26Aにおける角部
26A’の夾角Xよりも所定角度以上小さく設定したの
で、凸部42を含む凸状ジョイント部40及び凹部26
を含む凹状ジョイント部16に製造誤差による多少のバ
ラツキがあったとしても、前記夾角の大小関係(即ち、
X>Yという関係)は維持される。さらに、凹状ジョイ
ント部16の形状は前述した第1実施形態と同様に末広
がり形状とされており、凸状ジョイント部40の形状は
「先端部幅F<基端部幅E<中間部最大幅H」の関係を
有する先細り形状とされていることから、断面視で観る
と、凸状ジョイント部40はその最大幅を有する中間部
(即ち、第1側壁部42Bと第2側壁部42Cとの接続
部位42E)にて凹状ジョイント部16の凹部26の側
壁部26Bと一点で点接触する。加えて、非嵌合時にお
ける凹部26の凸部42との嵌合接点間の距離Jが凸部
42の凹部26との嵌合接点間の距離Kよりも短く設定
されていることから、上述した凸部42の最大幅を有す
る中間部(接続部位42E)には、凹部26からジョイ
ント部内方へ向かう弾性復元力が常に作用する。このた
め、凸部42を凹部26へより強固に嵌合させる楔効果
が得られる。従って、凹状ジョイント部16の本体部2
4の基部24Bへ凸状ジョイント部40の本体部20の
基部20Bが密着される。その結果、本実施形態におい
ても、凸状ジョイント部40及び凹状ジョイント部16
間においてパネル嵌合・離脱方向へのガタツキが発生す
るのを防止することができる。
【0049】また、前述したように、本実施形態によれ
ば、非嵌合時における凹部26の凸部42との嵌合接点
間の距離Jが凸部42の凹部26との嵌合接点間の距離
Kよりも短く設定されていることから、凹状ジョイント
部16と凸状ジョイント部40とは、パネル厚さ方向に
対して点接触状態を維持しながら互いに拘束し合う。そ
の結果、本実施形態によれば、凸状ジョイント部40及
び凹状ジョイント部16間においてパネル厚さ方向への
ガタツキが発生するのを防止することができる。
【0050】以上から、本実施形態においても、壁パネ
ル12同士を、パネル嵌合・離脱方向にも又パネル厚さ
方向にもガタつかせることなく、安定した状態で連結す
ることができる。
【0051】さらに、本実施形態によれば、構成的には
何らの追加部品も無いので、第1実施形態の場合より
も、簡素な構成となる。
【0052】また、本実施形態では、製造誤差が生じて
も、夾角X、Yの大小関係が維持されるように予め角度
設定したので、製作精度を厳しく管理する必要がなくな
ると共に、品質確保も容易になる。 〔第3実施形態〕次に、図7を用いて、第3実施形態に
ついて説明する。なお、前述した実施形態と同一の構成
部分については、同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0053】本実施形態の基本的構成は、前述した第2
実施形態と同様である。但し、本実施形態では、図7に
拡大して示されるように、凸状ジョイント部50の凸部
52の基端部52Aにおける角部52A’の夾角Yが、
凹部26の入口部26Aにおける角部26A’の夾角X
よりも所定角度以上大きく設定されている。なお、この
「所定角度」の意味は、前述した第2実施形態の場合と
同様である。
【0054】さらに、本実施形態では、第1実施形態と
同様に、凸部52が凹部26に嵌合される以前の状態
(凸部52及び凹部26が弾性変形する前の状態)にお
ける凸部52の基端部幅Eが、凹部26の入口部幅Cよ
りも若干広く設定されている。
【0055】本実施形態によれば、凸状ジョイント部5
0の凸部52の基端部52Aにおける角部52A’の夾
角Yを凹状ジョイント部16の凹部26の入口部26A
における角部26A’の夾角Xよりも所定角度以上大き
く設定したので、凸部52を含む凸状ジョイント部50
及び凹部26を含む凹状ジョイント部16に製造誤差に
よる多少のバラツキがあったとしても、前記夾角の大小
関係(即ち、X<Yという関係)は維持される。さら
に、凹状ジョイント部16の形状は前述した第1実施形
態と同様に末広がり形状とされていること、又凸状ジョ
イント部50の凸部52の形状は「先端部幅F<基端部
幅E<中間部最大幅H」の関係を有する先細り形状とさ
れていること、更に非嵌合時における凸状ジョイント部
50の凸部52の基端部幅Eが凹状ジョイント部16の
凹部26の入口部幅Cよりも若干広く設定されているこ
とから、断面視で観ると、凹状ジョイント部16の入口
部26Aが凸状ジョイント部50の基端部52A側にて
一点で点接触する。加えて、前記非嵌合時における基端
部52Aと入口部26Aとの寸法関係から、凸状ジョイ
ント部50の基端部52Aには、凹状ジョイント部16
の入口部26Aから入口部内方へ向かう弾性復元力が常
に作用する。このため、凸状ジョイント部50の凸部5
2を凹状ジョイント部16の凹部26へより強固に嵌合
させる楔効果が得られる。従って、凹状ジョイント部1
6の本体部24の基部24Bへ凸状ジョイント部50の
本体部20の基部20Bが密着される。その結果、本実
施形態によっても、凸状ジョイント部50及び凹状ジョ
イント部16間においてパネル嵌合・離脱方向へのガタ
ツキが発生するのを防止することができる。
【0056】また、前述したように、本実施形態によれ
ば、非嵌合時における凸状ジョイント部50の基端部幅
Eが凹状ジョイント部16の入口部幅Cよりも若干広く
設定されていることから、凹状ジョイント部16と凸状
ジョイント部50とは、パネル厚さ方向に対して点接触
状態を維持しながら互いに拘束し合う。その結果、凸状
ジョイント部50及び凹状ジョイント部16間において
パネル厚さ方向へのガタツキが発生するのを防止するこ
とができる。
【0057】以上から、本実施形態においても、壁パネ
ル12同士を、パネル嵌合・離脱方向にも又パネル厚さ
方向にもガタつかせることなく、安定した状態で連結す
ることができる。
【0058】さらに、本実施形態においても、前述した
第2実施形態と同様に、構成的には何らの追加部品も無
いので、第1実施形態の場合よりも、簡素な構成とな
る。
【0059】また、本実施形態においても、製造誤差が
生じても、夾角X、Yの大小関係が維持されるように予
め角度設定したので、製作精度を厳しく管理する必要が
なくなると共に、品質確保も容易になる。 〔第2実施形態及び第3実施形態の補足説明〕以下に、
前述した第2実施形態及び第3実施形態が案出された背
景を説明する。凹部の入口部における角部の夾角Xが凸
部の基端部における角部の夾角Yに完全に同一になるよ
うに凹状ジョイント部及び凸状ジョイント部を製造する
ことは、精度上極めて困難である。従って、夾角Xと夾
角Yとが同一になることを意図して設計した場合でも、
実際には僅かな製造誤差によるバラツキが発生する。そ
して、このようなバラツキが生じた場合、第2実施形態
の夾角の大小関係(X>Y;図6参照)に属するか、又
は第3実施形態の夾角の大小関係(X<Y;図7参照)
に属するかのいずれかとなる。
【0060】ところで、第2実施形態の場合(X>Yと
いう夾角の大小関係が成立している場合)において、楔
効果を得るためには、嵌合接点間の距離J、Kの間にJ
<Kという大小関係が成立していることが要件になる。
一方、第3実施形態の場合(X<Yという夾角の大小関
係が成立している場合)において、楔効果を得るために
は、基端部幅Eと入口部幅Cとの間にC<Eという大小
関係が成立していることが要件になる。付言すれば、第
2実施形態の場合には、J<Kという要件が満たされて
いれば、必ずしもC<Eという大小関係が成立している
必要はない。換言すれば、C>Eの場合でも、J<Kと
いう要件が満たされる場合があり、そのような場合には
楔効果は得られ、パネル嵌合・離脱方向及びパネル厚さ
方向のいずれにもガタツキは生じない。
【0061】従って、例えば、C>Eの寸法取りをした
場合において、製造誤差のバラツキの結果、夾角関係が
第3実施形態のX<Yの場合に属することもあり得、こ
のような場合には凸部と凹部との間にガタツキが発生す
る。そして、このようなガタツキが発生するのは、夾角
関係がいずれのタイプに属するか予測がつかないからで
ある。
【0062】そこで、第2実施形態及び第3実施形態で
は、製造誤差を考慮しても夾角の大小関係が設定通りに
維持されるように、予め双方の夾角間に所定角度以上の
角度差を設定し、これに基づいて楔効果が得られるよう
な寸法取りを規定したものといえる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る壁パネルの連結構造は、凹状ジョイント部の横
断面形状を入口部幅が底部幅よりも狭い末広がり形状に
すると共に、凸状ジョイント部の横断面形状を基端部幅
が凹状ジョイント部の入口部幅よりも若干広い先細り形
状にし、さらに、凸状ジョイント部が凹状ジョイント部
に嵌合されることにより凹状ジョイント部の側壁面又は
凸状ジョイント部の側壁面に弾性的に係止され、当該係
止状態における弾性復元力によって凸状ジョイント部の
凹状ジョイント部への嵌合力を増加させる係止手段を設
けたので、凸状ジョイント部及び凹状ジョイント部間に
おいてパネル嵌合・離脱方向へのガタツキ並びにパネル
厚さ方向へのガタツキが発生するのを防止することがで
き、その結果、簡単な構成で壁パネル同士を安定した状
態で連結することができるという優れた効果を有する。
【0064】請求項2記載の本発明に係る壁パネルの連
結構造は、凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が
底部幅よりも狭い末広がり形状にすると共に、凸状ジョ
イント部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広く
かつ中間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、さらに、
凸状ジョイント部の基端部における角部の夾角を凹状ジ
ョイント部の入口部における角部の夾角よりも所定角度
以上小さく設定すると共に、非嵌合時における凹状ジョ
イント部の凸状ジョイント部との嵌合接点間の距離を凸
状ジョイント部の凹状ジョイント部との嵌合接点間の距
離よりも短く設定したので、請求項1記載の発明と同様
に、凸状ジョイント部及び凹状ジョイント部間において
パネル嵌合・離脱方向へのガタツキ並びにパネル厚さ方
向へのガタツキが発生するのを防止することができ、そ
の結果、簡単な構成で壁パネル同士を安定した状態で連
結することができるという優れた効果を有する。
【0065】請求項3記載の本発明に係る壁パネルの連
結構造は、凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が
底部幅よりも狭い末広がり形状にすると共に、凸状ジョ
イント部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広く
かつ中間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、さらに、
凸状ジョイント部の基端部における角部の夾角を凹状ジ
ョイント部の入口部における角部の夾角よりも所定角度
以上大きく設定すると共に、非嵌合時における凸状ジョ
イント部の基端部幅を凹状ジョイント部の入口部幅より
も若干広く設定したので、請求項1記載の発明と同様
に、凸状ジョイント部及び凹状ジョイント部間において
パネル嵌合・離脱方向へのガタツキ並びにパネル厚さ方
向へのガタツキが発生するのを防止することができ、そ
の結果、簡単な構成で壁パネル同士を安定した状態で連
結することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る壁パネルの連結構造を示す
図3の1−1線に沿う横断面図である。
【図2】図1に示される凸状ジョイント部を立体化して
示す斜視図である。
【図3】図1に示される壁パネルの連結構造の適用例で
ある間仕切りの概略構成を示す正面図である。
【図4】第2実施形態に係る壁パネルの連結構造を示す
図1に対応する横断面図である。
【図5】図4に示される凹部の角部の夾角及び凸部の角
部の夾角の採り方を示す説明図である。
【図6】図4のR線矢視部の拡大断面図である。
【図7】第3実施形態に係る壁パネルの連結構造の要部
を示す図6に対応する拡大断面図である。
【図8】従来例に係る壁パネルの連結構造を示す横断面
図である。
【図9】図8に示される連結構造の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
12 壁パネル 14 凸状ジョイント部 16 凹状ジョイント部 22A 基端部 26A 入口部 26B 底部 28 羽根(係止手段) 40 凸状ジョイント部 42A 基端部 42D 先端部 42E 接続部位(中間部) 26A’角部 42A’角部 50 凸状ジョイント部 52A 基端部 52E 接続部位(中間部) 52A’角部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の壁パネルにおけるパネル幅方向の
    端部にパネル外方へ向けて突出するように設けられかつ
    弾性材料によって構成された凸状ジョイント部を、他方
    の壁パネルにおけるパネル幅方向の端部にパネル内方へ
    向けて突出するように設けられかつ弾性材料によって構
    成された凹状ジョイント部へ嵌合させることにより、一
    方の壁パネルと他方の壁パネルとを相互に連結する壁パ
    ネルの連結構造であって、 前記凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が底部幅
    よりも狭い末広がり形状にすると共に、前記凸状ジョイ
    ント部の横断面形状を基端部幅が凹状ジョイント部の入
    口部幅よりも若干広い先細り形状にし、 さらに、凸状ジョイント部が凹状ジョイント部に嵌合さ
    れることにより凹状ジョイント部の側壁面又は凸状ジョ
    イント部の側壁面に弾性的に係止され、当該係止状態に
    おける弾性復元力によって凸状ジョイント部の凹状ジョ
    イント部への嵌合力を増加させる係止手段を設けた、 ことを特徴とする壁パネルの連結構造。
  2. 【請求項2】 一方の壁パネルにおけるパネル幅方向の
    端部にパネル外方へ向けて突出するように設けられかつ
    弾性材料によって構成された凸状ジョイント部を、他方
    の壁パネルにおけるパネル幅方向の端部にパネル内方へ
    向けて突出するように設けられかつ弾性材料によって構
    成された凹状ジョイント部へ嵌合させることにより、一
    方の壁パネルと他方の壁パネルとを相互に連結する壁パ
    ネルの連結構造であって、 前記凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が底部幅
    よりも狭い末広がり形状にすると共に、前記凸状ジョイ
    ント部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広くか
    つ中間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、 さらに、凸状ジョイント部の基端部における角部の夾角
    を凹状ジョイント部の入口部における角部の夾角よりも
    所定角度以上小さく設定すると共に、非嵌合時における
    凹状ジョイント部の凸状ジョイント部との嵌合接点間の
    距離を凸状ジョイント部の凹状ジョイント部との嵌合接
    点間の距離よりも短く設定した、 ことを特徴とする壁パネルの連結構造。
  3. 【請求項3】 一方の壁パネルにおけるパネル幅方向の
    端部にパネル外方へ向けて突出するように設けられかつ
    弾性材料によって構成された凸状ジョイント部を、他方
    の壁パネルにおけるパネル幅方向の端部にパネル内方へ
    向けて突出するように設けられかつ弾性材料によって構
    成された凹状ジョイント部へ嵌合させることにより、一
    方の壁パネルと他方の壁パネルとを相互に連結する壁パ
    ネルの連結構造であって、 前記凹状ジョイント部の横断面形状を入口部幅が底部幅
    よりも狭い末広がり形状にすると共に、前記凸状ジョイ
    ント部の横断面形状を基端部幅が先端部幅よりも広くか
    つ中間部最大幅よりも狭い先細り形状にし、 さらに、凸状ジョイント部の基端部における角部の夾角
    を凹状ジョイント部の入口部における角部の夾角よりも
    所定角度以上大きく設定すると共に、非嵌合時における
    凸状ジョイント部の基端部幅を凹状ジョイント部の入口
    部幅よりも若干広く設定した、 ことを特徴とする壁パネルの連結構造。
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