JP3303782B2 - 嵌合検知コネクタ - Google Patents

嵌合検知コネクタ

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JP3303782B2
JP3303782B2 JP20680298A JP20680298A JP3303782B2 JP 3303782 B2 JP3303782 B2 JP 3303782B2 JP 20680298 A JP20680298 A JP 20680298A JP 20680298 A JP20680298 A JP 20680298A JP 3303782 B2 JP3303782 B2 JP 3303782B2
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connector housing
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治 川瀬
悟 西出
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、嵌合検知コネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、雌雄コネクタハウジングの嵌
合操作がなされるときに、一方のコネクタハウジングに
組み込まれたバネを圧縮してゆき、両コネクタハウジン
グが完全嵌合に至る前に嵌合操作が停止してしまった場
合には、バネによって相手側コネクタハウジングを押し
出してしまうことで、正規嵌合がなされなかったことを
作業者に知らしめる嵌合検知式のコネクタが知られてい
る。
【0003】しかし、完全嵌合に至った状態でも引き続
きバネ力が相手側に作用し続けるようにしたのでは、両
コネクタハウジングを離間させようとする力が継続作用
することになり、好ましくない。そこで、嵌合過程で圧
縮状態にあったバネを、完全嵌合に至った時点で復動さ
せてバネ力から解放されるようにしたものも開発されて
いる。例えば、その一例として特開平4−306575
号公報のものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように完全嵌合状
態であることを検知してバネを解放させる形式では、ロ
ックアームの動作を利用して嵌合検知を行わせる形式が
採用されやすい。その場合に、上記の公報のものもそう
であるように、ロックアームとバネの配置関係は、一方
のコネクタハウジング側にロックアームが、他方側には
バネが、といったように各ハウジングに分散して配置さ
れることとなる。
【0005】したがって、このような検知タイプのコネ
クタを実現させようとすると、各コネクタハウジングに
おいて少なくともロックアームあるいはバネが必須の構
成要素として要求される。しかし、このことは逆にコネ
クタハウジングの構成としては拘束条件となるわけであ
るため、例えば既存のコネクタハウジングを嵌合検知タ
イプに置換しようとしても、雌雄いずれの側のコネクタ
ハウジングとも大幅な設計変更を余儀なくされてしま
う。本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは、設計の自由
度を高めうる嵌合検知コネクタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】<請求項1の発明> 請求項1の発明に係る嵌合検知コネクタは、相互に嵌合
可能な雌雄コネクタハウジングのうちの一方のコネクタ
ハウジングには係止突部が形成され、他方のコネクタハ
ウジングには両コネクタハウジングの嵌合過程では前
記係止突部に乗り上げるように撓み変形し、両コネクタ
ハウジングが完全嵌合に至ったときには前記係止突部を
乗り越えて復動することで前記係止突部と係止可能とな
るロックアームと、前記両コネクタハウジングの嵌合方
向に沿った状態で配され、その前端側が嵌合過程で前記
一方のコネクタハウジングにより押し込まれるバネと、
前記ロックアームに対してその撓み方向側に配されると
ともに、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った
前後の移動可能に取り付けられ、且つ、前記バネが、そ
の後端側を受け止めるようにして組み込まれるスプリン
グホルダとを備えてなるものであって、前記両コネクタ
ハウジングが嵌合する過程では、前記係止突部に乗り上
げた前記ロックアームの前端部が前記スプリングホルダ
に設けられた拘束壁に係止してスプリングホルダの後退
方向への移動が規制されることで、前記一方のコネクタ
ハウジングによる前記バネの圧縮を可能とし、前記両コ
ネクタハウジングが完全嵌合に至って前記ロックアーム
が復動したときには、前記拘束壁とロックアームとの係
止状態が解除されて前記バネが解放されることで前記ス
プリングホルダが後退方向へ移動されるようになってい
ところに特徴を有する。
【0007】
【0008】<請求項の発明> 請求項の発明は、請求項記載のものにおいて、前記
スプリングホルダには、スプリングホルダが後退方向へ
移動した場合に前記ロックアームの端部を押え付けて
その撓み変形を規制する撓み規制部が設けられていると
ころに特徴を有する。 <請求項の発明> 請求項の発明は、請求項記載のものにおいて、前記
スプリングホルダには、前記ロックアームの端部を押
圧して強制的に撓み変形させる解除操作片が設けられ、
前記スプリングホルダを前記バネの弾力に抗して前記撓
み規制部が前記ロックアームから外れる位置に前進させ
たのち、前記解除操作片を操作して前記ロックアームを
強制的に撓み変形させることで、前記係止突起に対する
係止が解除される構成としたところに特徴を有する。
【0009】<請求項の発明> 請求項の発明は、請求項記載のものにおいて、前記
解除操作片には、前記スプリングホルダの移動方向と、
前記解除操作片の操作方向にそれぞれ交差する押圧面が
形成され、前記押圧面を押圧することで、前記スプリン
グホルダを前進させる分力と、前記解除操作片が前記ロ
ックアームの端部を押圧する分力とを併せて発生可能
となっているところに特徴を有する。 <請求項の発明> 請求項の発明は、請求項記載のものにおいて、前記
解除操作片には、治具が挿入可能とされる治具孔が形成
され、かつこの治具孔の底面には、前記スプリングホル
ダの移動方向と、前記解除操作片の操作方向にそれぞれ
交差する当接面が形成され、前記当接面を治具で押圧す
ることにより、前記スプリングホルダを前進させる分力
と、前記解除操作片が前記ロックアームの端部を押圧
する分力とを併せて発生可能となっているところに特徴
を有する。
【0010】<請求項の発明> 請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれか
に記載のものにおいて、前記スプリングホルダと前記他
方のコネクタハウジングの対向面との間には、スプリン
グホルダの移動動作を案内するための案内手段が設けら
れているところに特徴を有する。 <請求項の発明> 請求項の発明は、請求項記載のものにおいて、前記
案内手段が、前記スプリングホルダと前記他方のコネク
タハウジングの対向面とのいずれか一方に設けられたレ
ールと、他方に設けられ前記レールが摺動自由に嵌合さ
れる溝部とから構成され、前記レールの一方の端部が前
記溝部の対応する端部に突き当たることで前記スプリン
グホルダの後方への移動が規制されるようになってお
り、かつ前記溝部の突き当て側の端部の溝幅が前記レー
ルに比べて次第に幅狭に形成されているところに特徴を
有する。
【0011】<請求項の発明> 請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれか
に記載のものにおいて、前記スプリングホルダには、前
記他方のコネクタハウジングに弾性的に係止して同スプ
リングホルダを組み付け位置に保持するための保持部が
設けられ、かつこの保持部は前記ロックアームが係止突
部に乗り上げてスプリングホルダの後退動作が規制され
た後で復動動作がなされる前に、前記一方のコネクタハ
ウジングに当接することによって前記他方のコネクタハ
ウジングに対する係止が解除される構成となっていると
ころに特徴を有する。
【0012】<請求項の発明> 請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれか
に記載のものにおいて、前記バネがコイルバネであっ
て、このコイルバネの前端には、前記一方のコネクタハ
ウジングが突き当て可能なシートが嵌着されているとこ
ろに特徴を有する。 <請求項10の発明> 請求項10の発明は、請求項記載のものにおいて、前
記コイルバネが、両コネクタハウジングの嵌合方向と略
直交する方向に複数並んで配され、各コイルバネに個別
に前記シートが嵌着されているところに特徴を有する。 <請求項11の発明> 請求項11の発明は、請求項または請求項10記載の
ものにおいて、前記シートには、コイルバネの内周に略
緊密に嵌合する軸部が形成され、この軸部の外周に、複
数枚の薄肉のリブが放射状に形成されているところに特
徴を有する。
【0013】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>両コネクタハウジングが嵌合する過程では、係止突部に
乗り上げたロックアームの前端部がスプリングホルダに
設けられた拘束壁に係止してスプリングホルダの後退方
向への移動が規制されることで、一方のコネクタハウジ
ングによるバネの圧縮を可能とし、両コネクタハウジン
グが完全嵌合に至ってロックアームが復動したときに
は、拘束壁とロックアームとの係止状態が解除されてバ
ネが解放されることでスプリングホルダが後退方向へ移
動される。
【0014】
【0015】
【0016】<請求項の発明> スプリングホルダがバネの復帰動作を伴って後退位置に
至ると、撓み規制部がロックアームの端部を押え付け
ることで、ロックアームの不用意な撓み変形が規制され
る。すなわち係止突部に対する係止が二重になされて、
より確実なロックが図られる。 <請求項の発明> スプリングホルダを前進させて撓み規制部をロックアー
ムの端部から外したのち、解除操作片により端部を
押圧すると、ロックアームが強制的に撓み変形させられ
て係止突部に対する係止が解除される。これにより、両
コネクタハウジングが離間可能とされる。
【0017】<請求項の発明> 解除操作片の押圧面を押圧すると、まずスプリングホル
ダが前進してロックアームの撓み変形の規制が解除さ
れ、引き続きロックアームの端部が押圧されてロック
アームが強制的に撓み変形させられる。解除操作片の押
圧面を押圧するといった1アクションによって、ロック
アームの撓み変形の規制の解除と、強制的な撓み変形と
が行え、すなわち両コネクタハウジングの離間作業を能
率良く行うことができる。 <請求項の発明> 治具孔に治具を差し込んで当接面を押圧すると、まずロ
ックアームの撓み変形の規制の解除が行われ、続いてロ
ックアームの強制的な撓み変形がなされる。治具を治具
孔を差し込んで当接面を押圧するといった1アクション
によって、ロックアームの撓み変形の規制の解除と、強
制的な撓み変形とが行え、特に手の入れにくい場所と
か、バネ力が強いものにおいて両コネクタハウジングの
離間作業を行う場合に便利となる。
【0018】<請求項の発明> スプリングホルダは案内手段によってその移動動作が案
内されるようになっているため、スプリングホルダの動
作が円滑になる。 <請求項の発明> バネの復元弾力でスプリングホルダが後退し、レールの
一方の端部が溝部の対応する端部に突き当たることでス
プリングホルダの後退が規制される際、溝部の突き当て
側の端部の溝幅が次第に幅狭とされていることで、レー
ルの一方の端部が溝部に次第に食い込むようにして、ス
プリングホルダの後退が規制される。すなわち、レール
が溝部の端部に突き当たる際の衝撃力が吸収され、スプ
リングホルダやコネクタハウジングに破損事故が生ずる
ことが未然に防止される。
【0019】<請求項の発明> スプリングホルダは保持部によって初期の組み付け位置
に保持されている。そして、この保持が解除される時期
は、ロックアームが係止突部に乗り上げてスプリングホ
ルダの後退動作を規制し始めた後でかつロックアームの
復動によりスプリングホルダの後退が許容されるように
なる前の時期に設定されている。したがって、ロックア
ームによる拘束が開始される前にスプリングホルダが誤
って後退してしまう事態が確実に防止される。
【0020】<請求項の発明> 一方のコネクタハウジングがシートを押圧することでコ
イルバネが圧縮される。コイルバネの圧縮動作が円滑に
行われる。 <請求項10の発明> 各シートが互いに連結されていると、取り扱いがしやす
い反面、例えば両コネクタハウジングがこじって嵌合さ
れて各コイルバネの圧縮量が相互に違ったような場合
に、連結部分に負荷が加わって破損を招くおそれがあ
る。その点この発明では、各シートが各コイルバネに応
じて個別に動くことができるから、過大な負荷が作用す
るおそれがなくて、破損等が防止できる。 <請求項11の発明> リブを潰しつつ軸部を挿入することによって、シートが
コイルバネの前端に嵌着される。小さな挿入力でもって
シートを強固に嵌着することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1〜図17
によって説明する。図1において、符号1は電気機器に
直結された雄コネクタハウジングであり、前方へ開口す
るほぼ角筒状に形成されかつその内部には雄端子金具m
が収容されている。また、その上面の前端寄りの位置に
は係止突部2が突出している。さらに、この係止突部2
の両側には一対のリブ3が配されている。両リブ3は、
雄コネクタハウジング1の開口縁を始端として係止突部
2の後端と揃う位置まで軸線と平行に延出している。な
お、雄コネクタハウジング1の両側面には雌コネクタハ
ウジング5への嵌合時のこじりを防止するための一対の
ガイド突縁4が形成されている。
【0022】次に、上記した雄コネクタハウジング1に
嵌合可能な雌コネクタハウジング5について説明する。
雌雄コネクタハウジング1,5はいずれも合成樹脂材に
て一体に形成されており、雌コネクタハウジング5の前
半部は後半部よりも一回り大きく形成されて、前方へ向
けて開口する外筒部6となっている。外筒部6の上面中
央部は上方へ膨出して、アーチ状にブリッジ部7が架設
されている。
【0023】一方、端子収容部8内には図2に示すよう
に計4つの端子収容室10が幅方向に沿って一定間隔毎
に並列して配されている。そして、それぞれは前後方向
に沿って貫通して形成されており、雌端子金具を抜け止
めした状態で収容することができるようになっていて、
雌雄コネクタハウジング1,5が完全嵌合したときには
雌雄端子金具が電気的に接続されるようになる。
【0024】端子収容部8の上面には両コネクタハウジ
ングを嵌合状態に保持するためのロックアーム11が設
けられ、そのほぼ前半部はブリッジ部7内へ延びてお
り、後端部の上面は外縁に沿ってコの字状に起立縁12
が形成されている(図3,4参照)。また、ロックアー
ム11はそのほぼ中央部において端子収容部8の上面に
連結され、前後がシーソ状に撓み変形可能となってい
る。また、ロックアーム11の先端には鈎状をなすロッ
ク爪13が形成されていて、両コネクタハウジングが完
全嵌合したときには係止突部2と係合して両コネクタハ
ウジングを嵌合状態に保持する。さらに、ロック爪13
の先端面には奥側へ向けてテーパ面14が形成されてお
り、係止突部2への乗り上げ動作が円滑になされるよう
になっている。
【0025】雌コネクタハウジング5にはロックアーム
11を覆うようにしてスプリングホルダ15が設けられ
ている(図5〜図8等参照)。このスプリングホルダ1
5は、後に説明するコイルバネ16を組み込んだ状態で
ユニット化されていて、このユニット状態で取り扱われ
て雌コネクタハウジング5への組み込みができるように
なっている。スプリングホルダ15は平板状の基板17
を有しており、その下面にはロックアーム11を挟むよ
うにして左右一対のバネ収容部18が前後方向に沿って
形成されている。
【0026】スプリングホルダ15の両側面にはその途
中の位置から後方へ所定長さ範囲にわたって一対のガイ
ドレール19が張り出し形成されている。これに対応し
て、雌コネクタハウジング5のブリッジ部7の内面には
両ガイドレール19をスライド可能に嵌合する溝部20
が凹み形成されている。両ガイドレール19はブリッジ
部7の前端面から前後方向に沿って所定長さ範囲にわた
って形成され、スプリングホルダ15が雌コネクタハウ
ジング5に組み込まれたときには、その後方へのストロ
ークはこの溝部20の後端位置において規制されること
になる。
【0027】スプリングホルダ15は常にはロックアー
ム11の後端部を僅かに露出させるだけでほぼ全長を覆
うようにして組み付けられるが、ロックアーム11の後
端位置、すなわち起立縁12が設けられているロック解
除側に対応する部分にはロックアーム11のロック解除
を行うための解除操作片21が形成されており、その後
端部は操作段部22が設けられて一段高くしてある。解
除操作片21は図6に示すように、その両側に切り込み
が入れられて、上下方向の撓み変形が可能となっている
とともに、図4に示すように、その下面が常にはロック
アーム11の起立縁12と当接してロックアーム11に
対する押し込み操作が可能となっている。
【0028】基板17の裏面は上記した解除操作片21
の幅寸法をもって前端縁を残した状態で逃がし凹部23
が形成されている。この逃がし凹部23は両コネクタハ
ウジングの嵌合がなされる間、ロックアーム11が係止
突部2を乗り越える際のロックアーム11の撓み動作を
許容するためのものであり、基板17の前端縁はロック
アーム11の前端と係止してスプリングホルダ15の後
退動作(後に詳しく説明する)を規制する拘束壁24と
なる。
【0029】一方、前記したバネ収容部18の内部には
それぞれコイルバネ16がほぼ自然状態でかつ水平に収
容されている。バネ収容部18の前面側はその半面のみ
が開口して形成され、すなわち、両バネ収容部18の前
端縁に形成された一対の止め片25によって、両バネ収
容部18の外側半面が覆い隠されるようになっている。
そして、両コイルバネ16の前端側にはバネ押さえ26
が取り付けられている。
【0030】このバネ押さえ26は、コイルバネ16内
へ突っ込まれる軸部27を有する一対のスプリングシー
ト28と、これらをつなぐ連結片29とによって形成さ
れており、これによって両コイルバネ16は相互が連動
して伸縮可能となる。両スプリングシート28は止め片
25の裏側でこれと当たり合うことで、コイルバネ16
の抜け止めを行っている。両スプリングシート28が止
め片25から露出する部分は、雌雄コネクタハウジング
1の嵌合がなされるときに雄コネクタハウジング1のリ
ブ3とそれぞれ対向する位置に設定されており、したが
ってこの嵌合時には両リブ3によって対応するスプリン
グシート28を介してコイルバネ16の圧縮動作がなさ
れることになる。
【0031】基板17の上面の前端寄りの位置には左右
一対の突部30が形成されている。この両突部30はブ
リッジ部7の天井面の対応位置に形成された係止突起3
1と係合可能となっていて、スプリングホルダ15の前
方への位置決めを行っている。一方、両バネ収容部18
の外側面には本発明の保持部を構成する一対の保持アー
ム32が張り出し状に配されている。両保持アーム32
はスプリングホルダ15の後端を基端とし、ここからバ
ネ収容部18の側面に沿いながら前方へ水平に延びた片
持ち状に形成され、その先端には係止爪33が形成され
ている。これによって、両保持アーム32は上下方向へ
の撓み変形が可能となり、端子収容部8の上面の対応位
置に形成された一対の引掛け部34に対してそれぞれ解
離可能に係止している。これによって、常にはスプリン
グホルダ15が後方へ抜け出るのが規制されている。
【0032】両保持アーム32の係止爪33は図11及
び図13に示すように、雄コネクタハウジング1の前端
縁と当接し、両コネクタハウジングの嵌合の進行にした
がって引掛け部34との係合が解除されるようになって
いる。但し、その係合が解除される時期は、両コネクタ
ハウジングの完全嵌合にあたり、ロックアーム11によ
るスプリングホルダ15の係止が解除される直前の状態
(図14の状態)で行われるように設定されている。ま
た、係合の解除動作が円滑になされるよう、係止爪33
にはテーパ面33Aが形成されている。
【0033】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明する。雌雄両コネクタハウジ
ングを嵌合させる場合には、まず雄コネクタハウジング
1の両ガイド突縁4と雌コネクタハウジング5の案内溝
9とを適合させながら、両コネクタハウジングを対向さ
せる。そして、雌コネクタハウジング5を雄コネクタハ
ウジング1へ押し込んでゆくと、ロックアーム11のロ
ック爪13が雄コネクタハウジング1の係止突部2に当
接する。さらに嵌合がなされると、図9に示すように、
ロック爪13と係止突部2との当接から僅かに遅れて両
リブ3がバネ押さえ26の対応するスプリングシート2
8に当接する。
【0034】図9の状態から、さらに両コネクタハウジ
ングの嵌合が進むと、ロック爪13のテーパ面14と係
止突部2との摺接によって、ロックアーム11はロック
爪13側が持ち上がり、係止突部2に対する乗り上げ動
作がなされる(図10参照)。このロックアーム11の
持ち上がりによってロック爪13がスプリングホルダ1
5の拘束壁24に係止されるようになる。
【0035】また、これと同時に両リブ3が嵌合動作に
伴ってバネ押さえ26を介して両コイルバネ16を押し
込んでゆくが、このときには上記したようにスプリング
シート28はロックアーム11と拘束壁24との係止に
よって後方への移動が規制されているため、両コイルバ
ネ16はそれらの後端側において拘束され、したがっ
て、両コイルバネ16はリブ3の押し込みによってそれ
ぞれ圧縮動作が開始されることになる。但し、ロックア
ーム11によってスプリングホルダ15の移動規制がな
されるまでの間は、両保持アーム32が引掛け部34に
係止した状態となっているため、何らかの事情で両コイ
ルバネ16が押されることがあっても、不用意にスプリ
ングホルダ15が後退してしまうことはない。
【0036】両保持アーム32と引掛け部34との係止
は、両コネクタハウジングの嵌合途上も継続するが(図
11、図12参照)、完全嵌合に至る直前の状態、すな
わちロック爪13が係止突部2を乗り越える直前の状態
(図14状態)になると、雄コネクタハウジング1の前
端縁が両保持アーム32における係止爪33のテーパ面
33Aに摺接して両保持アーム32の先端側を持ち上げ
るため、係止爪33と引掛け部34との係止が解除され
る(図13参照)。つまり、この解除動作はロックアー
ム11によるスプリングホルダ15の係止解除に先立っ
て行われるわけである。
【0037】そして、ついにはロックアーム11が係止
突部2を乗り越えて復動すると、ロック爪13が拘束壁
24から解離するため、スプリングホルダ15はロック
アーム11による拘束が解かれる。したがって、両コイ
ルバネ16のバネ力によってスプリングホルダ15は後
退する。この後退動作はスプリングホルダ15のガイド
レール19と雌コネクタハウジング5側の溝部20との
嵌め合いによる案内を受けて円滑になされるとともに、
溝部20の後端位置でその後退動作が規制される。
【0038】かくして、両コネクタハウジングはロック
爪13と係止突部2との係合によって嵌合状態にロック
が掛かり、雌雄端子金具の電気的な接続が完了する。ま
た、このときには両コイルバネ16はスプリングホルダ
15の後方への移動によってほぼ自然長さへ復帰してい
るため、完全嵌合状態において両コネクタハウジングを
離間させる力として作用することはない。また、完全嵌
合している状態ではスプリングホルダ15の拘束壁24
がロックアーム11の先端側を押さえ付けているため、
係止突部2に対する係止が二重になされ、より確実なロ
ック状態が得られている。
【0039】両コネクタハウジングを離間させる場合に
は、両コイルバネ16を圧縮させながらスプリングホル
ダ15を前進させ、両保持アーム32を再度引掛け部3
4に係止させるまで押し込む。これにより、スプリング
ホルダ15は拘束壁24がロックアーム11先端の位置
を通過する位置にまで復帰するため、解除操作片21の
段部22を介してロックアーム11の起立縁12が押さ
れると、ロックアーム11は先端側が持ち上がり、ロッ
ク爪13が係止突部2から解離する。かくして、雌コネ
クタハウジング5を雄コネクタハウジング1から引き離
すことができる。
【0040】なお、スプリングホルダ15に設けられた
解除操作片21の後端(自由端)には、図15,16に
示すように、操作段部22まで含めて斜めの押圧面40
が形成されている。この押圧面40の機能は以下のよう
である。すなわち、押圧面40に対して垂直に押圧力F
を作用させると、図16に示すように、この押圧力F
は、前方を向いた分力F1 と、下向きの分力F2 に分解
される。
【0041】したがって、両コネクタハウジングを離間
させる場合において、解除操作片21の押圧面40を垂
直に押圧すると、まず前向きの分力F1 が作用して、両
コイルバネ16を圧縮させながら、図17(A)に示す
ように、スプリングホルダ15が前方に押し込まれ、拘
束壁24がロックアーム11の先端の位置を通過する位
置にまで復帰する。そうしたら今度は同図(B)に示す
ように、下向きの分力F2 が作用して、解除操作片21
が下方に撓み変形することでロックアーム11の起立縁
12が押され、ロックアーム11の先端側が持ち上がっ
てロック爪13が係止突部2から解離する。これによ
り、雌コネクタハウジング5を雄コネクタハウジング1
から引き離すことが可能となる。
【0042】すなわち、解除操作片21の斜めの押圧面
40を垂直に押圧するといった1アクションによって、
ロックアーム11の撓み変形の規制の解除と、それに続
くロックアーム11の強制的な撓み変形とが行え、両コ
ネクタハウジングの離間作業を能率良く行うことができ
る。
【0043】以上のように、本実施形態によれば、両コ
ネクタハウジングが完全嵌合に至る前に嵌合操作が中断
した場合には、両コイルバネ16のバネ力によって両コ
ネクタハウジングが引き離されるため、半嵌合であった
ことが知れる。また、完全嵌合に至れば、両コイルバネ
16はほぼ自然長に復帰するため、完全嵌合状態におい
てバネ力がコネクタハウジングの離間方向に作用する事
態は回避できる。しかも、そのようにする構成として、
雌コネクタハウジング5にロックアーム11とコイルバ
ネ16を組み込んだスプリングホルダ15との双方を組
み込むようにすることで、雄コネクタハウジング1には
ロックアーム11の係止相手となる係止突部2を設ける
だけで済み(この実施形態ではリブ3を形成している
が、これをも設けずコイルバネ16の押し込みを雄コネ
クタハウジング1の一部に担わせるようにすることも可
能である。)、既存の構造を活用して雄コネクタハウジ
ング1側に大きな改変を要求することはない。したがっ
て、その分一方の側のコネクタハウジングについては設
計上の自由度が高まることとなる。
【0044】また、この実施形態ではスプリングホルダ
15を前後に移動可能とすることで、嵌合検知あるいは
バネ力から解放を行わせるようにしたが、この間のスプ
リングホルダ15の移動動作はガイドレール19と溝部
20との嵌め合いによってなされるため、動作がきわめ
て円滑なものとなっている。さらに、スプリングホルダ
15には保持アーム32を設けて完全嵌合に至る直前ま
でスプリングホルダ15の後退動作を規制するようにし
たため、スプリングホルダ15の不用意な後退もなく、
動作が確実なものとなっている。
【0045】<第2実施形態>続いて、上記第1実施形
態に対してさらに改良を加えた数々の実施形態を説明す
る。図18及び図19は、本発明の第2実施形態を示
す。この第2実施形態では、スプリングホルダ15に設
けられた解除操作片21の後端側の上面に、マイナスド
ライバ等からなる解除用治具42が差し込まれる治具孔
43が開口されている。そして、この治具孔43の底面
には、斜めの当接面44が形成されている。この当接面
44に、図19に示すように治具42を垂直に押し付け
て押圧力Fを作用させると、この押圧力Fは、前方を向
いた分力F1 と、下向きの分力F2 に分解される。
【0046】したがって、治具42により治具孔43の
当接面44を垂直に押圧すると、前記と同様にまず前向
きの分力F1 によりスプリングホルダ15が前方に押し
込まれて、ロックアーム11の撓み変形の規制の解除が
なされ、続いて下向きの分力F2 によりロックアーム1
1の後端側が押圧されてロックアーム11が強制的に撓
み変形され、係止突部2に対する係止が外れて、雌コネ
クタハウジング5を雄コネクタハウジング1から引き離
すことが可能となる。
【0047】同様に、解除操作片21に設けられた治具
孔43の当接面44を治具42により垂直に押圧すると
いった1アクションによって、ロックアーム11の撓み
変形の規制の解除と、それに続くロックアーム11の強
制的な撓み変形とが行え、両コネクタハウジングの離間
作業を能率良く行うことができる。それに加え、治具4
2を用いることで、特に手の入れにくい場所とか、多極
のコネクタであって装着されたコイルバネ16のバネ力
が強い場合等において両コネクタハウジングの離間作業
を行う場合に便利となる。
【0048】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図20及び図21によって説明する。この第3実
施形態では、両コネクタハウジングが完全嵌合して、コ
イルバネ16の復元弾力でスプリングホルダ15が後退
する場合において、その後退を規制する部分の構造に改
良が加えてある。上記第1実施形態では、スプリングホ
ルダ15のガイドレール19の後端を、雌コネクタハウ
ジング5の溝部20の後端に突き当てることで後退の規
制が行われていたため、特にコイルバネ16のバネ力が
大きい場合には、ガイドレール19が溝部20の後端に
突き当たったときに大きな衝撃力が作用するおそれがあ
る。
【0049】それを回避するために、この実施形態で
は、図20,21に示すように、ガイドレール19が全
長にわたって同一幅であるのに対して、溝部20の後端
側では、先細りに溝幅が狭められ、最終的にはガイドレ
ール19の幅よりも狭くされている。したがって、拘束
が解除されてコイルバネ16の復元弾力でスプリングホ
ルダ15が後退し、すなわちガイドレール19が溝部2
0内を図21(A)の矢線方向に後退すると、ガイドレ
ール19の後端は、同図(B)に示すように、溝部20
の後端の先細り部20Aに食い込むように進んで、つい
にはその後退が規制される。これにより、ガイドレール
19が溝部20の後端に突き当たる際の衝撃力が吸収さ
れ、スプリングホルダ15や雌コネクタハウジング5に
破損事故が生ずることが未然に防止される。
【0050】<第4実施形態>本発明の第4実施形態を
図22ないし図24によって説明する。この第4実施形
態では、コイルバネ16の前端側に嵌着されるスプリン
グシート46に改良が加えられている。まず両コイルバ
ネ16の前端部には、図22に示すように、それぞれ個
別のスプリングシート46が嵌着されるようになってい
る。このスプリングシート46は、図23にも示すよう
に、円盤部47の一面側に、コイルバネ16の内周にほ
ぼ緊密に嵌合する軸部48が突設され、軸部48の先端
側はガイド用に先細りとされている。この軸部48の等
径部の外周には、図示4枚の薄板状のリブ49が等角度
間隔を開けて放射状に突設されている。リブ49の先端
側もガイド用に斜めに形成されている。
【0051】スプリングシート46の取り付けは、軸部
48をコイルバネ16の前端部の内周に差し込むことで
行われる。この場合、軸部48はコイルバネ16の内周
にほぼ緊密に嵌まる径に形成されているので、リブ49
が潰されるようにして軸部48がコイルバネ16内に押
し込まれ、図24に示すように、円盤部47がコイルバ
ネ16の前端面に当接したところで押し込みが停止さ
れ、潰れたリブ49はコイルバネ16の素線16A間に
食い込むようになる。
【0052】薄板状のリブ49を潰しつつ押し込むよう
にしたから、比較的小さな挿入力でスプリングシート4
6を取り付けることができ、また潰れたリブ49を素線
16A間の全周にわたって食い込ませることが可能であ
って、抜け止め強度も大きく取ることができる。また前
記第1実施形態のように、両スプリングシート28が連
結片29で互いに連結された構造であると、取り扱いが
しやすい反面、例えば両コネクタハウジングがこじって
嵌合されて各コイルバネ16の圧縮量が相互に違ったよ
うな場合には、連結片29に捩じれるような負荷が加わ
って破損を招くおそれがある。その点この実施形態で
は、両コイルバネ16に個別にスプリングシート46が
嵌着され、各スプリングシート46は取り付けられたコ
イルバネ16に応じて個別に動くことができるから、過
大な負荷が作用するおそれがなくて、破損等が防止でき
る。
【0053】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 上記実施形態では、スプリングホルダ15を後退させ
ることでコイルバネ16のバネ力から解放するようにし
たが、これに代えて常にはコイルバネ16の後端を拘束
し、完全嵌合に至ってその解除ができるような拘束手
段、つまりは完全嵌合の検知手段としてのロックアーム
11の復動動作を利用してコイルバネ16の拘束・解除
を行う手段を設けることも可能である。 上記実施形態では、コイルバネ16を使用したが、板
バネ等の他のバネ手段を使用することも可能である。 また、スプリングホルダ15及びロックアーム11を
設定する側は、必ずしも雌コネクタハウジング5でなく
ともよく、雄コネクタハウジング1側に設定するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る嵌合前の両コネク
タハウジングを示す断面図
【図2】雌コネクタハウジングの正面図
【図3】雌コネクタハウジングの平面図
【図4】図3のIV-IV線断面図
【図5】スプリングホルダの分解斜視図
【図6】スプリングホルダの平面図
【図7】コイルバネが組み込まれる前のスプリングホル
ダ単体での状態を示す正面図
【図8】図2のVIII-VIII線断面図
【図9】ロックアームが係止突部に当接した状態を示す
断面図
【図10】ロックアームが係止突部に乗り上げた状態を
示す断面図
【図11】保持アームが雄コネクタハウジングに当接し
た状態を示す断面図
【図12】図11の状態と同時期におけるロックアーム
の動作状況を示す断面図
【図13】保持アームが引掛け部から解離した状態を示
す断面図
【図14】図13の状態と同時期におけるロックアーム
の動作状況を示す断面図
【図15】完全嵌合した状態を示す断面図
【図16】そのときの保持アームの状況を示す断面図
【図17】解除操作片に設けられた押圧面の機能を示す
部分断面図
【図18】第2実施形態に係るスプリングホルダの後面
側から見た斜視図
【図19】治具孔に設けられた当接面の機能を示す部分
断面図
【図20】第3実施形態に係る溝部の後端構造を示す断
面図
【図21】スプリングホルダの後退動作を示す概略断面
【図22】第4実施形態に係るコイルバネとスプリング
シートの斜視図
【図23】スプリングシート単体の斜視図
【図24】スプリングシートがコイルバネに嵌着された
状態の断面図
【符号の説明】
1…雄コネクタハウジング 2…係止突部 5…雌コネクタハウジング 11…ロックアーム 12…起立縁(解除側端部) 15…スプリングホルダ 16…コイルバネ 19…ガイドレール(案内手段) 20…溝部(案内手段) 20A…先細り部 21…解除操作片 24…拘束壁(撓み規制部) 32…保持アーム(保持部) 34…引掛け部 40…押圧面 42…治具 43…治具孔 44…当接面 46…スプリングシート(シート) 48…軸部 49…リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−50408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/64 H01R 13/639

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に嵌合可能な雌雄コネクタハウジン
    グのうちの一方のコネクタハウジングには係止突部が形
    成され、 他方のコネクタハウジングには 両コネクタハウジングの嵌合過程では前記係止突部に乗
    り上げるように撓み変形し、両コネクタハウジングが
    全嵌合に至ったときには前記係止突部を乗り越えて復動
    することで前記係止突部と係止可能となるロックアーム
    と、前記 両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った状態で
    され、その前端側が嵌合過程で前記一方のコネクタハウ
    ジングにより押し込まれるバネと、前記ロックアームに対してその撓み方向側に配されると
    ともに、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った
    前後の移動可能に取り付けられ、且つ、前記バネが、そ
    の後端側を受け止めるようにして組み込まれる スプリン
    グホルダとを備えてなるものであって、 前記両コネクタハウジングが嵌合する過程では、前記係
    止突部に乗り上げた前記ロックアームの前端部が前記ス
    プリングホルダに設けられた拘束壁に係止してスプリン
    グホルダの後退方向への移動が規制されることで、前記
    一方のコネクタハウジングによる前記バネの圧縮を可能
    とし、前記両コネクタハウジングが完全嵌合に至って前
    記ロックアームが復動したときには、前記拘束壁とロッ
    クアームとの係止状態が解除されて前記バネが解放され
    ることで前記スプリングホルダが後退方向へ移動される
    ようになっている ことを特徴とする嵌合検知コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記スプリングホルダには、スプリング
    ホルダが後退方向へ移動した場合に前記ロックアームの
    端部を押え付けてその撓み変形を規制する撓み規制部
    が設けられていることを特徴とする請求項記載の嵌合
    検知コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記スプリングホルダには、前記ロック
    アームの端部を押圧して強制的に撓み変形させる解除
    操作片が設けられ、前記スプリングホルダを前記バネの
    弾力に抗して前記撓み規制部が前記ロックアームから外
    れる位置に前進させたのち、前記解除操作片を操作して
    前記ロックアームを強制的に撓み変形させることで、前
    記係止突起に対する係止が解除される構成となっている
    ことを特徴とする請求項記載の嵌合検知コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記解除操作片には、前記スプリングホ
    ルダの移動方向と、前記解除操作片の操作方向にそれぞ
    れ交差する押圧面が形成され、前記押圧面を押圧するこ
    とで、前記スプリングホルダを前進させる分力と、前記
    解除操作片が前記ロックアームの端部を押圧する分力
    とを併せて発生可能となっていることを特徴とする請求
    記載の嵌合検知コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記解除操作片には、治具が挿入可能と
    される治具孔が形成され、かつこの治具孔の底面には、
    前記スプリングホルダの移動方向と、前記解除操作片の
    操作方向にそれぞれ交差する当接面が形成され、前記当
    接面を治具で押圧することにより、前記スプリングホル
    ダを前進させる分力と、前記解除操作片が前記ロックア
    ームの端部を押圧する分力とを併せて発生可能となっ
    ていることを特徴とする請求項記載の嵌合検知コネク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記スプリングホルダと前記他方のコネ
    クタハウジングの対向面との間には、スプリングホルダ
    の移動動作を案内するための案内手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに
    記載の嵌合検知コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記案内手段が、前記スプリングホルダ
    と前記他方のコネクタハウジングの対向面とのいずれか
    一方に設けられたレールと、他方に設けられ前記レール
    が摺動自由に嵌合される溝部とから構成され、前記レー
    ルの一方の端部が前記溝部の対応する端部に突き当たる
    ことで前記スプリングホルダの後方への移動が規制され
    るようになっており、かつ前記溝部の突き当て側の端部
    の溝幅が前記レールに比べて次第に幅狭に形成されてい
    ることを特徴とする請求項記載の嵌合検知コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記スプリングホルダには、前記他方の
    コネクタハウジングに弾性的に係止して同スプリングホ
    ルダを組み付け位置に保持するための保持部が設けら
    れ、かつこの保持部は前記ロックアームが係止突部に乗
    り上げてスプリングホルダの後退動作が規制された後で
    復動動作がなされる前に、前記一方のコネクタハウジン
    グに当接することによって前記他方のコネクタハウジン
    グに対する係止が解除される構成となっていることを特
    徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載の嵌
    合検知コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記バネがコイルバネであって、このコ
    イルバネの前端には、前記一方のコネクタハウジング
    より押し込み可能なシートが嵌着されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項記載の嵌合検知コネク
    タ。
  10. 【請求項10】 前記コイルバネが、両コネクタハウジ
    ングの嵌合方向と略直交する方向に複数並んで配され、
    各コイルバネに個別に前記シートが嵌着されていること
    を特徴とする請求項記載の嵌合検知コネクタ。
  11. 【請求項11】 前記シートには、コイルバネの内周に
    略緊密に嵌合する軸部が形成され、この軸部の外周に、
    複数枚の薄肉のリブが放射状に形成されていることを特
    徴とする請求項または請求項10記載の嵌合検知コネ
    クタ。
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