JP3589398B2 - 端子抜き治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング内の係止ランスを撓ませて端子の係止を解除する端子抜き治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、実開昭62−188080号公報に記載された従来の端子抜き治具を示すものである。
この端子抜き治具51は概ね鉛筆程度の大きさのものであり、棒状の握り部52と、握り部52の先端に突設された係止解除ピン53と、握り部52の先端から進退可能に突出し、係止解除ピン53よりも短く位置する端子押圧ピン54と、端子押圧ピン54を突出方向に付勢するコイルばね55とで概ね構成されている。
【0003】
図9(a) 〜(c) は、上記端子抜き治具51を用いてコネクタ56内の端子57の係止を解除する方法を順に示すものである。
図9(a) の如く、合成樹脂製のコネクタハウジング58の後半の端子収容室59に端子57が収容され、端子57の電気接触部であるタブ部60が前半のコネクタ嵌合室61に突出した状態で、端子57の中間部から突出した弾性係止片62が、コネクタ嵌合室61から軸方向に続く空間63の終端の段部64に当接することで、端子57の抜け出しが防止されている。
【0004】
このコネクタハウジング58はコネクタ嵌合室61を有する雌型のものであり、端子57はタブ部60を有する雄型のものである。端子57の後部の圧着部65に電線66が圧着接続されている。雌型のコネクタハウジング58と雄型の端子57とで雌型のコネクタ56が構成されている。コネクタ嵌合室61には図示しない雄型のコネクタが挿入嵌合され、雄型のコネクタ内の雌型の端子の電気接触部内に雄型の端子57のタブ部60が挿入接続される。本明細書ではコネクタ嵌合室61を有するコネクタ56を雌型のコネクタと定義し、コネクタ嵌合室61に対する嵌合前端を有するコネクタを(図示せず)雄型のコネクタと定義する。
【0005】
図9(a) において、コネクタハウジング58のコネクタ嵌合室61内に端子抜き治具51の先端側を挿入し、タブ部60の先端に端子押圧ピン54を突き当てた状態で、図9(b) 〜(c) の如く端子抜き治具51を前進させて、端子57の弾性係止片64の位置する空間63内に係止解除ピン53を進入させ、係止解除ピン53の先端で弾性係止片62を解除方向に撓ませて、端子57の係止を解除させる。
【0006】
図9(b) の係止解除前の段階では端子押圧ピン54はコイルばね55(図8)を圧縮しつつ後退する。図9(c) の如く弾性係止片62が撓んだ状態で段部64を乗り越えつつ、端子57が端子押圧ピン54に押されて後退する。最後に電線66を引っ張ることで、端子57が端子収容室59から抜き出される。端子57の抜き出し作業は、コネクタ56内の端子57の導通が悪くなった場合や、端子57が傷んだ場合、あるいは異種端子を誤挿入した場合等に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の端子抜き治具51においては、端子57を係止させる弾性係止片62に対して係止解除ピン53をスムーズに位置合わせすることが難しく、端子57の係止解除作業に熟練を要するという問題があった。端子抜き治具の扱いに不慣れであると、係止解除ピン53をコネクタハウジング58の他の部位に誤挿入したりして、係止解除ピン53で端子57をつついて変形させたり、コネクタハウジング58を傷付けたりする心配があった。また、係止解除ピン53が細く、先端が比較的鋭利であるために、係止解除ピン53の先端で作業者が怪我をするという心配もあった。さらに、上記端子抜き治具51は雌コネクタ56専用のものであり、雄コネクタ(図示せず)には適用できなかった。従って雄コネクタに適用できて、しかも誰でも簡単に端子の係止解除を行うことのできる端子抜き治具が切望されていた。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、特に雄型のコネクタに適用でき、コネクタハウジング内の端子の係止を解除する際の位置合わせが容易で、誰でも簡単・確実に且つ安全に端子の係止を解除することのできる端子抜き治具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ガイド溝を有するアウタケースと、該ガイド溝にスライド自在に係合し、コネクタの前端の端子挿入孔に係合する突部を先端側に有する位置決め部材と、該位置決め部材を突出方向に付勢する弾性体と、該アウタケースに固定され、該コネクタ内の可撓性の係止ランスに対する係止解除ピンを先端側に有する解除プレートとを具備する端子抜き治具を基本とする(請求項1)。
前記位置決め部材の自由状態で、前記係止解除ピンの先端が前記位置決め部材の突部よりも後方に位置することも有効である(請求項2)。
また、前記係止解除ピンが前記位置決め部材の外壁面に接して位置することも有効である(請求項3)。
前記位置決め部材の突部を前記端子挿入孔に係合させた状態で、前記係止ランスに対向した前記コネクタの抜き治具挿入孔に前記係止解除ピンの先端が対向して位置する(請求項4)。
また、前記位置決め部材の外壁面に突条が設けられ、前記解除プレートに、該突条をスライド自在に係合させるスリット状のガイド孔が設けられたことも有効である(請求項5)。
また、前記ガイド孔の内側面が前記係止解除ピンの基部に続いていることも有効である(請求項6)。
また、前記位置決め部材にストッパとしての突起が設けられ、前記解除プレートに、該突起をスライド自在に係合させる長孔状のガイド孔が設けられたことも有効である(請求項7)。
【0010】
以下に、上記構成に基づく作用を説明する。
請求項1記載の発明においては、位置決め部材がアウタケースのガイド溝にスライド自在に係合し、且つ弾性体で付勢されて突部側がアウタケースから突出する。位置決め部材の突部をコネクタの端子挿入孔に係合させることで、係止ランスに対する係止解除ピンの位置が規定される。この状態でアウタケースを前進させることで、係止解除ピンが一体的に前進して係止ランスを撓ませて端子の係止を解除する。この際、位置決め部材は弾性体の付勢に抗して後退しつつ常に端子挿入孔に突部を係合させている。
請求項2記載の発明においては、位置決め部材の突部を端子挿入孔に押し当てない状態で、係止解除ピンの先端が位置決め部材に沿って位置し、外部には突出しない。
請求項3記載の発明においては、位置決め部材の突部を端子挿入孔に押し当てた際に、係止解除ピンが位置決め部材の外壁面に摺接し、外壁面に対して位置決めされる。
請求項4記載の発明においては、位置決め部材の突部を端子挿入孔に係合させると同時に、抜き治具挿入孔に対する係止解除ピンの位置決めが行われる。
請求項5記載の発明においては、突条がガイド孔に係合することで、位置決め部材に対する解除プレートすなわち係止解除ピンの位置決めが行われる。位置決め部材の突部を端子挿入孔に押し付けた際に、突条はガイド孔に沿って後退し、係止解除ピンが相対的に前進する。
請求項6記載の発明においては、突条が係止解除ピンの基部に接して位置するから、突条すなわち位置決め部材と係止解除ピンの位置が正確に規定される。
請求項7記載の発明においては、位置決め部材が弾性体に付勢されて突出した際に、突起がガイド孔の前端に当接して、位置決め部材の前進端位置が規定される。位置決め部材の後退端位置も同様に規定可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図2は、本発明に係る端子抜き治具の一実施形態を示すものである。
【0012】
図1の如く、この端子抜き治具1は、ねじ締め用のドライバの形状に似た握り部2と、握り部2の先端から突出した断面略凹字状のアウタケース3と、アウタケース3内に進退方向スライド自在に装着された位置決め部材4と、位置決め部材4を突出方向に付勢するコイルばね(弾性体)5と、アウタケース3に固定され、係止解除ピン6を先端側に有する解除プレート7とで構成されている。
【0013】
解除プレート7はアウタケース3に小ボルト8で固定されている。位置決め部材4はコイルばね5に付勢されて前半部がアウタケース3の先端から前方へ突出している。その状態で係止解除ピン6の先端は位置決め部材4の先端面9よりもやや後方に位置している。位置決め部材4の先端面9には突部10が設けられている。アウタケース3は握り部2とは別体に形成され、握り部2内に差し込み固定されている。握り部2とアウタケース3と位置決め部材4とは金属あるいは合成樹脂で形成され、解除プレート7は金属で形成されることが好ましい。
【0014】
図2の如く、アウタケース3は長手方向の断面矩形状のガイド溝11を有すると共に、先端両側に一対の鍔部12を有し、各鍔部12には解除プレート7を固定するための雌ねじ孔13が形成されている。ガイド溝11はアウタケース3の先端側と上側とに開口11a,11bを有し、雌ねじ孔13は上側の開口11bと同一平面上に開口13aを有している。なお、本明細書における上下の定義は説明の便宜上のものであり、端子抜き治具1(図1)の使用時の方向とは必ずしも一致するものではない。
【0015】
位置決め部材4は矩形柱状に形成され、部材本体14の先端に、図3の雄型のコネクタハウジング15の嵌合前端側の端子挿入孔16に対する係合用の突部10が一体に形成されている。端子挿入孔16は矩形状に形成され、奥側のストレート部16aと入口側のテーパ部16bとで構成されている。図2の突部10は、ストレート部16a(図3)に対する略立方体状の前半部10aと、テーパ部16b(図3)に対する略四角錐状の後半部10bとで構成され、後半部10bが部材本体14の先端面9に一体に続いている。
【0016】
突部10は部材本体14の上端面18寄りに配置されている。上端面(外壁面)18は先端面9と直交して続いている。上端面18には先端面9から長手方向中間部にかけてガイド用の突条19が一体に形成されると共に、上端面18の後端寄りにおいてストッパとしての短円柱状の突起20が形成されている。突条19は上端面18の一側寄りに配置され、突起20は上端面18の中央に配置されている。突部10は突条19の近傍に位置しており、それにより図1で係止解除ピン6と突部10との位置精度が高まっている。部材本体14はアウタケース3のガイド溝11にガタ付きなく長手方向スライド自在に係合し得る幅寸法に形成され、且つガイド溝11の深さよりも若干短い高さに形成されている。
【0017】
解除プレート7は略長方形状のプレート本体21と、プレート本体21の先端から前方に突出した前記係止解除ピン6とで構成されている。プレート本体21の先端両側には、前記アウタケース3の鍔部12と同一面積の一対の鍔部22が形成され、各鍔部22に前記雌ねじ孔13に対応してボルト挿通孔23が設けられている。
【0018】
また、プレート本体21の前端から長手方向中間部にかけて、位置決め部材4の突条19に対するスリット状のガイド孔24が形成され、ガイド孔24の後方において、位置決め部材4の突起20に対する長孔状のガイド孔25が形成されている。前側のガイド孔24はプレート本体21の一側寄りに位置し、後側のガイド孔25はプレート本体21の幅方向中央に位置している。
【0019】
前側のガイド孔24は突条19よりも若干幅広に形成され、ガイド孔24内に突条19をスライド自在に係合させ、且つガイド孔24の後端に突条19の後端を当接可能である。また、後側のガイド孔25は位置決め部材4の突起20よりも若干幅広に形成され、突起20をスライド自在に係合させ、且つ円弧状の前端25a及び後端に突起20を当接可能である。解除プレート7の板厚は突条19の突出高さに等しく、突起20の軸方向長さは解除プレート21の板厚よりも長い。
【0020】
前側のガイド孔24は両側に平行な内側面24a,24bを有し、一方の内側面24aはプレート本体21の前端21aに直交して続き、他方の内側面24bは前方にやや長く延長されて、係止解除ピン6の基部26の内側面26aに続くと共に、段部27を介して係止解除ピン6の一方の外側面6aに続いている。係止解除ピン6はプレート本体21の軸心からやや他側側にオフセットされた状態でプレート本体21の前端から真直に延長形成されている。係止解除ピン6は縦断面矩形状に形成され、係止解除ピン6の先端にはテーパ状の傾斜面28が上向きに形成されている。
【0021】
図1の端子抜き治具1の組立状態で、位置決め部材4の突条19の後部側が解除プレート7の前側のガイド孔24の前部側に係合し、係止解除ピン6に沿って突条19が位置決めされている。係止解除ピン6は突条19と平行に位置している。突条19の一側面19a(図2)が係止解除ピン6の基部26(図2)の側面26aに接し、部材本体14(図2)の上端面18が係止解除ピン6の下端面に接することで、位置決め部材4が係止解除ピン6に対して上下左右の二次元方向に正確に位置決めされる。係止解除ピン6の基部以外の部分の側面6a(図2)と突条19の側面19aとの間には若干の隙間29(図1)が設けられ、この隙間29によって突条19の摺動抵抗の軽減と係止解除ピン6の磨耗の防止が図られている。
【0022】
図1において、係止解除ピン6の先端は位置決め部材4の先端面9よりも若干後方に引っ込んで位置しており、それにより、鋭利な係止解除ピン6の先端による作業者の怪我やコネクタハウジング15(図3)の傷付け等が防止されている。しかも係止解除ピン6が突条19にほぼ接し、且つ突条19と同一面に位置しているから、係止解除ピン6が突条19によって保護され、外部との干渉による係止解除ピン6の変形等が防止されている。
【0023】
係止解除ピン6の先端が位置決め部材4の先端面9よりもやや後方に位置した状態で、位置決め部材4の後方の突起20が後側のガイド孔25の前端に当接して、位置決め部材4の前進端位置が規定されている。位置決め部材4がコイルばね5の付勢に抗して後退した際に、突条19の後端は前側のガイド孔24の後端に当接し、突起20は後側のガイド孔25の後端に当接する。位置決め部材4が後退することで、係止解除ピン6が位置決め部材4の先端よりも突出した状態となる。
【0024】
図3は合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング15を示すものであり、コネクタハウジング15の前端側には別部材の合成樹脂製のフロントホルダ30が挿着され、フロントホルダ30に、相手側の雌型のコネクタ(図示せず)の雄端子に対する複数の端子挿入孔16が整列して設けられると共に、各端子挿入孔16の下側に隣接して抜き治具挿入孔17が設けられている。抜き治具挿入孔17は端子挿入孔16に対して片側に偏心して位置している。コネクタハウジング15の上壁31には相手側の雌型のコネクタハウジング(図示せず)に対するロックアーム32が設けられている。
【0025】
図4に示す如く、各端子挿入孔16は端子収容室33に続き、端子収容室33には後部開口33aから雌型の端子34が挿入され、コネクタハウジング15内の可撓性の係止ランス35で一次係止される。係止ランス35は端子収容室33に臨んでいる。ハウジング前端の抜き治具挿入孔17は係止ランス35の先端に対向して位置している。
【0026】
端子34は矩形筒状の電気接触部36の前端側の下側の突部(段部)37を係止ランス35の先端で当接係止されている。コネクタハウジング15には長手方向中間部において端子二次係止用のスペーサ38が下壁39の開口から挿入されて仮係止されている。スペーサ38の仮係止状態で端子34が端子収容室33に挿入される。端子34の挿入時に係止ランス35は下向きに撓み、端子34の完全挿入時に係止ランス35が復元して前記突部37を係止する。次いでスぺーサ38を上向きに押し込んで、スペーサ38の前端の係止段部40で端子34の電気接触部36の後端を二次係止する。コネクタハウジング15とフロントホルダ30と端子34とスペーサ38とで雄型のコネクタ41が構成されている。端子34の抜き出し操作はスペーサ38の仮係止状態で行う。
【0027】
図4の如く雄型のコネクタ41に対して図1の端子抜き治具1を上下反転させて使用する。端子挿入孔16の入口に対向して位置決め部材4の突部10を位置させることで、解除プレート7の係止解除ピン6の先端が抜き治具挿入孔17の入口に対向して位置する。突部10と係止解除ピン6との間の垂直及び水平方向の距離(ピッチ)は、端子挿入孔16と抜き治具挿入孔17との間の垂直及び水平方向の距離(ピッチ)に等しい。
【0028】
端子抜き治具1の握り部2内にアウタケース3の基部3a側が差し込まれて固定され、アウタケース3のガイド溝11の終端11cと位置決め部材4の後端との間にコイルばね5が弾設されている。他の構成は図1と同様である。
【0029】
以下に図5〜図7を用いて端子抜き治具1の使用方法を説明する。
先ず、図5の如く、位置決め部材4の先端の突部10をコネクタ41の前端の端子挿入孔16に係合させる。突部10の立方形状の前半部10aが端子挿入孔16の奥側のストレート部16aに進入し、突部10の角錐形状の後半部10bが端子挿入孔16の入口側のテーパ部16bに進入することで、位置決め部材4の周方向への回動が阻止されると共に、軸方向への移動が阻止されて、位置決め部材4が上下左右前後の三次元方向に位置決めされ、それにより抜き治具挿入孔17に対する係止解除ピン6の位置が正確に規定される。
【0030】
位置決め部材4の先端面9はフロントホルダ30の前端面に当接する。係止解除ピン6の先端はフロントホルダ30の前端面からやや離間して後方に位置する。係止解除ピン6の先端の傾斜面28は係止ランス35の先端の傾斜面35aとほぼ同一の角度で同一方向に傾斜しており、両傾斜面28,35aは平行に対向して位置している。
【0031】
図5で係止ランス35はその垂直な先端面35bで端子34の電気接触部36の前端側の突部37の後端に当接して端子34を係止させ、先端面35bの後方の傾斜面35aを抜き治具挿入孔17の出口側に対向させている。係止ランス35の下側には撓み空間42が設けられている。
【0032】
図5の状態から端子抜き治具1(図4)の握り部2を前方に押すことで、図6の如く、係止解除ピン6が前進して抜き治具挿入孔17を通過し、係止ランス35の先端の傾斜面35aに係止解除ピン6の先端の傾斜面28が当接する。握り部2(図4)を前方に押すに伴って、位置決め部材4は先端の突部10を端子挿入孔16に係合させた状態で、アウタケース3のガイド溝11(図4)に沿って後方にスライドして、ガイド溝11内に大半部が収容される。ガイド溝11内のコイルばね5(図4)は位置決め部材4に押されて圧縮される。突部10はコイルばね5の付勢力で端子挿入孔16に位置ずれなくしっかりと係合している。
【0033】
図6の状態からさらに握り部2(図4)を前方に押すことで、係止解除ピン6の先端の傾斜面28が係止ランス35の傾斜面35aに摺接して係止ランス35を下方に撓ませる。これにより、係止ランス35の先端面35bと端子34の突部37との係止が解除される。この状態から電線43(図4)を後方に引っ張ることで、端子34が容易に抜き出される。
【0034】
端子34を抜き出しつつ、端子抜き治具1を後方に引っ張って、係止解除ピン6を抜き治具挿入孔17から抜き出す。この際、コイルばね5(図4)が圧縮されているから、コイルばね5の伸び方向の復元力で握り部2(図4)の後退操作すなわち係止解除ピン6の抜き出し操作が小さな力で容易に行われる。
【0035】
なお、上記実施形態において、端子挿入孔16と抜き治具挿入孔17との間のピッチが短い場合には、位置決め部材4を細径化し、位置決め部材4の先端部を係合用の突部10で構成させ、部材本体14(図2)の前端面9をなくすことも可能である。また、コイルばね5(図4)に代えて図示しない波型のばねやゴムやスポンジ等の弾性体を用いることも可能である。また、フロントホルダ30(図3)を用いずにコネクタハウジング15と一体の前端壁に端子挿入孔16や抜き治具挿入孔17を設けることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、位置決め部材の先端側の突部をコネクタの端子挿入孔に係合させることで、係止ランスに対する係止解除ピンの位置が正確に規定されるから、この状態でアウタケースを前進させることで、係止解除ピンが一体的に前進して係止ランスを撓ませて端子の係止を確実に解除させる。この際、位置決め部材は後退しつつも常に端子挿入孔に突部を係合させているから、係止解除ピンに位置が常に正確に規定される。それにより、誰でも簡単且つ確実に端子の係止を解除することができる。特に、端子挿入孔を有する雄型のコネクタに対応して、簡単且つ確実に端子の係止を解除することができる。また、係止解除ピンを端子挿入孔に誤挿入するといったミスが起こらないから、係止解除ピンの先端でコネクタ内の端子を傷つけたり変形させたりするといった不具合が防止される。
【0037】
また、請求項2記載の発明によれば、位置決め部材を後方に押圧しない状態で、係止解除ピンの先端が位置決め部材に沿って位置し、外部には突出しないから、係止解除ピンの鋭い先端で作業者が怪我をしたり、コネクタハウジングを傷つけたりするといった事故が防止される。
【0038】
また、請求項3記載の発明によれば、係止解除ピンが位置決め部材の外壁面に接して位置決めされるから、位置決め部材すなわち端子挿入孔を基準とした係止解除ピンの位置精度が高まる。
【0039】
また、請求項4記載の発明によれば、位置決め部材の突部を端子挿入孔に係合させると同時に、コネクタの抜き治具挿入孔に対する係止解除ピンの位置決めが行われるから、そのまま係止解除ピンを前進させることで、係止解除ピンが狭い抜き治具挿入孔に確実に挿入され、係止ランスを撓ませて端子の係止を確実に解除する。
【0040】
また、請求項5記載の発明によれば、突条がガイド孔に係合することで、位置決め部材を基準として解除プレートすなわち係止解除ピンの位置決めが正確に行われるから、端子の係止解除が確実に行われる。
【0041】
また、請求項6記載の発明によれば、突条が係止解除ピンの基部に接して位置するから、突条すなわち位置決め部材と係止解除ピンとの位置精度が高まり、端子の係止解除が一層正確に行われる。
【0042】
また、請求項7記載の発明によれば、位置決め部材が弾性体に付勢されて突出した際に、突起がガイド孔の前端に当接して、位置決め部材の前進端位置が正確に規定され、係止解除ピンの先端と突部との位置関係が正確に規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る端子抜き治具の一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】同じく端子抜き治具の要部を示す分解斜視図である。
【図3】雄型のコネクタハウジングの一実施形態を示す斜視図である。
【図4】雄型のコネクタに端子抜き治具を適用した状態を示し、コネクタを縦断面図で示し、端子抜き治具を側面図で示したものである。
【図5】図4のA部において端子抜き治具の先端の突部を端子挿入孔に係合させた状態を示す縦断面図である。
【図6】同じく端子抜き治具の係止解除ピンの先端をコネクタハウジングの係止ランスに当接させた状態を示す縦断面図である。
【図7】同じく係止解除ピンで係止ランスを撓ませて端子の係止を解除した状態を示す縦断面図である。
【図8】従来の端子抜き治具の一例を示す縦断面図である。
【図9】(a) 〜(c) は従来の端子抜き治具で端子の係止を解除する状態を順に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 端子抜き治具
3 アウタケース
4 位置決め部材
5 コイルばね(弾性体)
6 係止解除ピン
7 解除プレート
10 突部
11 ガイド溝
16 端子挿入孔
17 抜き治具挿入孔
18 上端面(外壁面)
19 突条
20 突起
24,25 ガイド孔
24b 内側面
26 基部
35 係止ランス
41 コネクタ

Claims (7)

  1. ガイド溝を有するアウタケースと、該ガイド溝にスライド自在に係合し、コネクタの前端の端子挿入孔に係合する突部を先端側に有する位置決め部材と、該位置決め部材を突出方向に付勢する弾性体と、該アウタケースに固定され、該コネクタ内の可撓性の係止ランスに対する係止解除ピンを先端側に有する解除プレートとを具備することを特徴とする端子抜き治具。
  2. 前記位置決め部材の自由状態で、前記係止解除ピンの先端が前記位置決め部材の突部よりも後方に位置することを特徴とする請求項1記載の端子抜き治具。
  3. 前記係止解除ピンが前記位置決め部材の外壁面に接して位置することを特徴とする請求項1又は2記載の端子抜き治具。
  4. 前記位置決め部材の突部を前記端子挿入孔に係合させた状態で、前記係止ランスに対向した前記コネクタの抜き治具挿入孔に前記係止解除ピンの先端が対向して位置することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の端子抜き治具。
  5. 前記位置決め部材の外壁面に突条が設けられ、前記解除プレートに、該突条をスライド自在に係合させるスリット状のガイド孔が設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の端子抜き治具。
  6. 前記ガイド孔の内側面が前記係止解除ピンの基部に続いていることを特徴とする請求項5記載の端子抜き治具。
  7. 前記位置決め部材にストッパとしての突起が設けられ、前記解除プレートに、該突起をスライド自在に係合させる長孔状のガイド孔が設けられたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の端子抜き治具。
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