JP3303704B2 - 部品の圧入装置 - Google Patents

部品の圧入装置

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JP3303704B2
JP3303704B2 JP00796897A JP796897A JP3303704B2 JP 3303704 B2 JP3303704 B2 JP 3303704B2 JP 00796897 A JP00796897 A JP 00796897A JP 796897 A JP796897 A JP 796897A JP 3303704 B2 JP3303704 B2 JP 3303704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の製造工
程において、ワークにベアリング等の部品を圧入して組
み込むための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の部品圧入装置の一例を示
す。同図において、ワークは自動車用トランスミッショ
ン140であり、該トランスミッション140に予め組
み込まれたシャフト141に対し、ベアリングを自動的
に圧入して組み込む自動圧入装置100が示されてい
る。トランスミッション140は、パレット120に固
定されてベルトコンベア130上を搬送される。パレッ
ト120は、圧入装置100の圧入位置において図示し
ないストッパにより停止され、パレットリフトアップシ
リンダ101により位置出しのためにリフトアップされ
る。尚、トランスミッション140は、シャフト141
が上下方向を向けてパレット120に固定されている。
次に、フレーム102がシリンダ103により矢印A方
向に前進移動し、フレーム102にスライド機構104
を介して昇降可能に設けられている受けアーム105の
先端に設けられているシャフト受け106がシャフト1
41の真下に配置される。尚、作業者は、製造ラインに
おいてコンベア130の図中左側に配置される。
【0003】次いで、フレーム102に固定されている
シリンダ107が短縮して受けアーム105が矢印Bで
示すように真上に引き上げられ、シャフト受け106の
上端面がシャフト141の下端面に当接すると共に、サ
ポートノックシリンダ108が伸長してパレット120
に設けられている孔を遊貫してシャフト受け106の下
端面に当接して支持する。次に、フレーム10の上端
に水平に移動可能に配置されているフレーム109が図
示しないシリンダにより矢印C方向に水平に移動して圧
入冶具110がシャフト141の真上に2点鎖線で示す
ように配置される。そして、図6に示すようにシャフト
141の上端にベアリング145がセットされ、圧入ヘ
ッド111が図示しないシリンダにより矢印Dのように
下降されて圧入冶具110を下降させ、図6に2点鎖線
で示すようにシャフト141にベアリング145を圧入
する。このときの圧入力は、約1トン程度と大きな圧力
であるためにシャフト141の下端をサポートノックシ
リンダ108により支持している。
【0004】圧入作業完了後、圧入ヘッド111が上昇
し、サポートノックシリンダ108が短縮し、シリンダ
107が伸長して、圧入冶具110、シャフト受け10
6がシャフト141から離隔する。次ぎにシリンダ10
3が伸長してフレーム102、受けアーム105が後退
し、シリンダ101が短縮してコンベア130上にパレ
ット120を載置する。そして、パレット120が圧入
装置100から搬出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ワー
クをその下面からベアリング圧入力に抗して支承する機
構が必要であるため、従来の圧入装置は、圧入装置自身
が床上に固定的に設置されるものであった。特に、上記
従来装置ではこのワークを支承する機構として、サポー
トノックシリンダ108がコンベアの下方からパレット
を貫通して昇降する構造を採用していたため、圧入装置
自身を可動とすることは殆ど不可能であった。しかし、
圧入装置が固定されているためパレット又はコンベアを
停止させた状態で部品の圧入を行わねばならず、これに
伴う多くの問題点があった。即ち、ベアリング圧入のた
めにコンベア上のパレットをストッパで一時停止させ、
且つリフトアップして高さ方向の位置決めを行う必要が
あり、このためパレットの停止及び昇降を行う装置が必
要となる。また、他工程とのサイクルタイムを一致させ
るため本圧入工程の前後におけるコンベア速度を他工程
より増速又は減速する機構が必要となる、圧入装置の存
在により床上のスペースが奪われ作業者の動作範囲が狭
くなる、更に圧入装置の移設も困難となる、等々の問題
があった。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、コンベアにより搬送されワークが固定されているパ
レットと同期してキャリアを移動させながら前記ワーク
に部品を圧入することで設備の小型化、簡素化を図るよ
うにした部品の圧入装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、パレットに固定されてコンベア上を
搬送されるワークに部品を圧入して組み込むための装置
であって、前記コンベアの上方に該コンベアに沿って移
動可能なキャリアが配設され、前記キャリアには、搬送
される前記パレットと係合して当該キャリアを前記パレ
ットと同期移動させるためのクランプと、前記ワークの
所定位置に前記部品を圧入する圧入機と、前記ワークと
前記パレットとの間隔に等しい寸度に設定され、且つ前
記ワークと前記パレットとの間に介装されることによ
り、前記部品の圧入時に前記加圧力に対する前記パレッ
トからの反力を用いて前記ワークを支承するワーク支持
具とが備えられ、前記クランプによる前記キャリアの同
期移動中に、前記ワーク支持具により前記ワークを支持
した状態で、前記圧入機により前記部品の前記ワークへ
の圧入を行うことを特徴としている。
【0008】即ち、本発明は、コンベアに沿って移動可
能なキャリアを設け、ワーク支持具を床上固定でなく該
キャリア側に設けたものである。しかも、クランプによ
って該キャリアがワークと同期移動でき、この同期移動
中に部品の圧入を行うようにしたものである。キャリア
は、ワークが固定されているパレットがコンベアにより
搬送されて下方位置に来たときに、クランプによりパレ
ットと係合し、当該パレットと同期して移動する。この
移動中にワーク支持具がワークの下方に入り込んでワー
クをパレットに支持する。次に、ワークに圧入すべき部
品がセットされ、圧入機が下降してワークにセットされ
ている圧入すべき部品を圧入する。この圧入作業は、キ
ャリアがパレットと同期して移動している間に行われ
る。これによりパレットがコンベアにより搬送されてい
る状態で、パレットにより圧入力を支承しワークに大き
な圧力が加わることを防止しながら、ワークに部品を圧
入することが出来る。
【0009】
【0010】請求項では、ーク支持具は、ークと
レットとの間に進退可能であり、且つ前記ワーク及び
パレットに対し接近又は離反する方向に伸縮可能であ
り、前記ワークとパレットとの間に進入した状態で伸長
して、前記ワーク及びパレットに夫々当接することによ
り、前記部品の圧入時に前記加圧力に対する前記パレッ
トからの反力を用いて前記ワークを支承することを特徴
としている。
【0011】ワーク支持具は、ワークとパレットとの間
に間隙を存して入出可能とし、部品の圧入時にのみワー
クをパレットに支持する。これによりワーク支持具が、
ワークとパレットとの間に容易に入出可能となる。請求
では、前記ワーク支持具は、前記ワークと前記パレ
ットとの間において、前記ワークを介して前記圧入機と
対向する位置に配置されることを特徴としている。
【0012】ワーク支持具は、ワークの真下で当該ワー
クを支持することで部品の圧入が良好に行われる。請求
では、前記キャリアには、前記コンベアに沿って走
行する走行台車と、前記走行台車に昇降可能に設けられ
た昇降枠とが備えられ、前記昇降枠に前記クランプ、前
記圧入機及び前記ワーク支持具が夫々設けられているこ
とを特徴としている。
【0013】キャリアは、走行台車により圧入作業時に
パレットと同期して移動可能とされ、昇降枠は、圧入作
業時に下降してクランプによりパレットと係合する。昇
降枠に設けられているワーク支持具によりパレットにワ
ークを支持し、圧入機によりワークに部品を圧入する。
請求項では、前記走行台車と前記昇降枠との間にスラ
イド機構が設けられ、前記昇降枠は前記スライド機構に
よって水平方向にスライド可能であることを特徴として
いる。
【0014】昇降枠は、下降してクランプがパレットと
係合する際にスライド機構により水平方向にスライドす
ることで、パレットとの位置ずれが吸収され、パレット
に正確に位置決め係止される。請求項では、前記クラ
ンプは、前記昇降枠の下降時に前記パレットの所定部分
に係合するガイド板を有し、前記ガイド板には、前記パ
レットとの係合時に前記パレット上のワークと前記圧入
機との水平方向の位置合わせを行うための案内面が形成
されていることを特徴としている。
【0015】クランプは、昇降枠が下降してパレットと
係合する際に、ガイド板に設けられている案内面を介し
てパレットと係合し水平方向の位置決めがなされる。こ
れによりワークと圧入機とが正確に位置合わせされる。
請求項では、前記走行台車は、前記コンベアに沿って
架設された所定長さのレールに往復動可能に吊持され、
且つ前記走行台車を前記レールの下流端から上流端ま
で、前記ワークの搬送方向とは逆方向に復帰移動させる
台車駆動装置が設けられていることを特徴としている。
【0016】キャリアは、走行台車がコンベア上方に当
該コンベアに沿って架設されたレールに移動可能に吊り
下げられ、パレットと同期してワークの搬送方向に上流
側(搬入側)から下流側(搬出側)まで移動する間に圧
入作業を行う。圧入作業が終了すると、パレットから離
れて台車駆動装置により、ワークの搬送方向と反対方向
に自走して元の位置まで移動して次の作業に待機する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を実施例
により説明する。図1は、本発明に係る部品の圧入装置
の正面図、第2図は第1図の部品の圧入装置の側面図で
ある。図1及び図2において、2本のレール1、1は、
コンベア130の上方に当該コンベア130に沿って平
行に、且つ後述する圧入作業に必要な所定長さに亘り架
設されており、これらのレール1、1にはキャリア2が
コンベア130に沿って移動可能に吊設されている。そ
して、2点鎖線で示すパレット120は、コンベア13
0に載置されて矢印方向Aに所定速度で搬送される。パ
レット120には、ワーク例えば、前述したトランスミ
ッション140がシャフト141を上下に垂直に向けて
固定されている。
【0018】キャリア2は、吊下げ式の設備で、レール
1、1に移動自在に吊設された走行台車3、この走行台
車3に水平方向に移動自在なスライド機構4を介して昇
降可能に吊設された昇降枠5、走行台車3上に配設され
て当該走行台車3を駆動する台車駆動装置6、及び昇降
枠5に設けられパレット120と係合してキャリア2を
パレット120と同期移動させるクランプ7、7’、ワ
ークに部品を圧入する圧入機8、圧入機8によりワーク
に作用する加圧力に抗してワークを下方から支持するワ
ーク支持具9等により構成されている。
【0019】走行台車3は、枠体をなし、上枠11と、
下枠12と、上枠11に下枠12を垂設する支柱13と
により構成されている。上枠11の上面四隅には夫々ブ
ラケット14が垂設されており、各ブラケット14には
夫々上下に並んでローラ15、16が回転自在に軸支さ
れている。ローラ15、16は、上下両部が両側方に張
り出した断面I型のレール1の下部1aを外側にて上下
から挟持している。即ち、上側のローラ15は、レール
1の下部1aの上面に、下側のローラ16は、下部1a
の下面に当接して転動可能とされている。これにより走
行台車3は、2本のレール1、1に移動可能に吊設され
る。
【0020】下枠12の下方に当該下枠12に水平に支
持板17が支持されている。支持板17には4本の支柱
18により支持板19が垂直に昇降可能に支持されてい
る。支持板17の中央には昇降用シリンダ20がロッド
20aを下方に臨ませて垂設されており、ロッド20a
の先端(下端)に支持板19の中央部が固定されてい
る。そして、支持板19は、シリンダ20の伸縮により
昇降される。
【0021】スライド機構4は、上下2組のLMガイド
22、23により構成され、上側のLMガイド22は、
支持板19の下面に図1に示す前後方向に水平に移動可
能に設けられ、下側のLMガイド23は、上側のLMガ
イド22の下面に図2に示す左右方向に水平にスライド
可能に設けられている。そして、下側のLMガイド23
の下面に昇降枠5の上面が固定されている。これにより
昇降枠5は、スライド機構4により水平に前後左右方向
に移動自在に、且つシリンダ20により垂直に昇降可能
に走行台車3に吊設される。尚、昇降枠5は、ワイヤ2
4により走行台車3の下枠12に吊設されており、落下
防止に対して二重の安全策が採られている。
【0022】台車駆動装置6は、電動モータで(以下
「駆動モータ6」という)、走行台車3の上枠11の一
側略中央に、且つ図2に示すように回転軸が左右方向に
沿って配設されている。駆動モータ6は、ハウジングの
一端(前端)が上枠11の上面に固設されたブラケット
25にピン26を介して上下方向に回動可能に支持さ
れ、他端(後端)が上枠11の上面に垂設されたシリン
ダ27のロッド27aの先端に連結されている。そし
て、回転軸には駆動用ローラ28が固定されている。駆
動モータ6は、ロッド27aが短縮するとピン26を支
点として下方に回動してローラ28がレール1の下面か
ら離隔し、ロッド27aが伸長すると上方に回動してロ
ーラ28がレール1の下面に圧接する。走行台車3は、
駆動モータ6のローラ28がレール1の下面に圧接した
状態で当該駆動モータ6が回転すると、回転に伴いレー
ル1、1に沿って移動する。
【0023】図1に示すようにクランプ7は、ブラケッ
ト30を介して昇降枠5の後部に、クランプ7’は、図
2に示すようにブラケット31を介して昇降枠5の側部
に夫々下方に臨んで設けられている。クランプ7は、下
方に開口する逆U字形をなし、上端がブラケット30の
下面に固定されている。ブラケット7の対向する両側部
7a、7bの内面には案内板32、32が固定されてい
る。各案内板32は、耐摩耗性、潤滑性を有する樹脂部
材により形成されており、パレット120の基板121
に垂設されているワーク支持ベース(一次ベース)12
の両面と対向する各内面は平滑な案内面とされてい
る。このクランプ7は、2枚の案内板32、32の間に
ワーク支持ベース122の上端部を嵌め込んでパレット
120に対して昇降枠5の前後方向の位置決めを行う。
【0024】図2に示すクランプ7’もクランプ7と同
様に構成されており、対向する2枚の案内板33、33
の間にパレット120の基板121に垂設されているワ
ーク支持ベース(二次ベース)123の上端部を嵌め込
んで当該パレット120に対して昇降枠5の左右方向の
位置決めを行う。昇降枠5は、これらのクランプ7、
7’によりパレット120に対して前後左右に位置決め
され、且つ当該パレット120に追従(同期)して移動
可能とされる。
【0025】圧入機8は、圧入シリンダ35と、圧入ヘ
ッド36とにより構成されており、圧入シリンダ35
は、昇降枠35の略中央にロッド(図示せず)を下方に
向けて垂設されており、前記ロッドの先端(下端)に圧
入ヘッド36の上端が固定されている。そして、この圧
入ヘッド36の下端に圧入冶具37が着脱可能に装着さ
れる。
【0026】ワーク支持具9は、昇降枠5の一側部にブ
ラケット40を介して垂直に設けられている。支持筒4
1は、垂直に配置され上端がブラケット40に固定され
ている。回転軸42は、支持筒41内に回転自在、且つ
軸方向に移動不能に嵌挿されている。回転軸42の上端
は、支持筒41の上端から上方に突出しており、リンク
機構43を介して昇降枠5の側面に水平に固定されてい
るアーム旋回シリンダ44のロッドに連結されている。
回転軸42の下端は、支持筒41の下端から突出してお
り、アーム45の基端が固定されている。アーム45
は、基端から水平に延出し、先端にLMガイド46が垂
直に設けられている。そして、このLMガイド46にワ
ーク受部50が垂直に移動可能に設けられている。この
ワーク受部50は、圧入ヘッド36の下方に、且つ当該
圧入ヘッド36と対向可能とされている。
【0027】ワーク受部50は、図3に示すように支持
筒51と、ワーク受けシャフト52と、シャフト52を
駆動するシリンダ53と、シリンダ53の下端に設けら
れたパレット受け54と、復帰ばね55等により構成さ
れている。支持筒51は、垂直に配置され、側部がLM
ガイド46の移動体47に固定されている。ワーク受け
シャフト52は、支持筒51に軸方向に摺動自在に嵌挿
され、上端面中央にノックピン56が固定されている。
シリンダ53は、支持筒51の下端に固定されており、
ロッド53aの先端にシャフト52の下端が固定されて
いる。これによりシャフト52は、ロッド53aの伸縮
に応じて支持筒51に入出可能とされる。
【0028】パレット受け54は、ボルト状をなし、軸
部がブラケット57の一端に垂直に穿設されたねじ孔に
上下方向に進退可能に螺合され、固定ナット58により
固定される。前記ブラケット57の他端は、シリンダ5
3の底面に固定されている。尚、パレット受け54をブ
ラケット57を介してシリンダ53の側部に設けた理由
は、既存のパレット120を使用する際に当該パレット
120に穿設されている孔の部位を避けるためである。
従って、このような既存のパレットを使用することな
く、孔の無いパレットを使用するラインに対しては、シ
リンダ53の下方にパレット受け54を配置することが
好ましい。
【0029】LMガイド46の移動体47の上端には断
面逆L字形のばね座60の下端が固定され、アーム45
のLMガイド46の固定体48側の上端にはばね座61
が設けられている。ガイドシャフト62は、ボルト状を
なし、軸部がばね座60の水平部に穿設された孔を摺動
可能に垂直に貫通し、下端のねじ部がバネ座61の中央
に穿設された孔を貫通してアーム45に螺着されてお
り、ばね座61をアーム45に固定すると共に、ばね座
60を垂直に昇降可能としている。復帰ばね55は、ガ
イドシャフト62の回りに同心的に配置され、ばね座6
0、61間に縮設されている。復帰ばね55は、ばね力
によりLMガイド46の移動体47を上方に押し上げ、
ワーク受部50を押し上げる。
【0030】また、図1に示すように昇降枠5の側面に
はハンドル65が設けられており、このハンドル65に
は昇降枠5を昇降させるシリンダ20、駆動モータ6、
シリンダ27、圧入機8のシリンダ35、ワーク支持具
9のアーム45を旋回させるアーム旋回シリンダ44及
びワーク受部のシリンダ53を操作する操作スイッチ
(図示せず)等が設けられている。このようにしてキャ
リア2が構成されている。このキャリア2は、手動操作
によりワークに部品を圧入する。
【0031】以下に作用を説明する。図1及び図2にお
いてキャリア2は、初期状態において走行台車3のシリ
ンダ20が短縮して昇降枠5が上昇しており、圧入機8
の圧入シリンダ35が短縮して圧入ヘッド36が上昇し
ており、ワーク支持具9のアーム旋回シリンダ44が伸
長してアーム45が図2に示すようにコンベア130の
側方に位置している。尚、圧入ヘッド36には圧入冶具
37が装着されている。また、ワーク受部50は、図3
に示すように復帰スプリング55により押し上げられて
おり、シリンダ53が短縮してシャフト52が下限位置
にある。この状態において、パレット受け54がパレッ
ト120の基板121の上面121aと僅かな間隔dを
存して離隔する。また、走行台車3上に載置されている
駆動モータ6のシリンダ27が短縮しており、駆動ロー
ラ28がレール1の下面から離隔している。これにより
キャリア2は、レール1、1に沿って移動自在とされて
いる。
【0032】パレット120にはトランスミッション1
40がシャフト141を上下に垂直に向けて固定されて
いる。そして、パレット120は、図1の矢印A方向に
連続運転されているコンベア130上を搬送されて来
る。作業者は、パレット120がキャリア2の真下に来
た時にシリンダ20を伸長させて昇降枠5を矢印Bで示
すように下降させ、パレット120のワーク支持ベース
121、122の上端にクランプ7、7’を嵌合させ
る。このとき昇降枠5は、スライド機構4により前後左
右に水平に移動して、クランプ7、7’がワーク支持ベ
ース121、122に嵌合する。これによりキャリア2
がクランプ7、7’によりパレット120に対して水平
方向に前後左右に位置決め係止され、レール1、1に吊
り下げられた状態で当該パレット120に追従して同期
運転される。この状態において、圧入機8の圧入冶具3
7は、シャフト141の上方に離隔対向している。キャ
リア2は、パレット120に追従するために、パレット
120を停止させ、或いは当該キャリア2の前後におい
て速送りする必要がない。
【0033】次いで、作業者が図示しないボタンを押す
ことによってアーム旋回シリンダ44を短縮させてアー
ム45を図2の矢印C方向に旋回させ、図3に示すよう
にワーク受部50をパレット120の基板121の上面
121aとシャフト141の下端との間に移動させる。
この状態においてシャフト52がシャフト141の下端
と離隔対向し、パレット受け54がパレット120の基
板121の上面121aと離隔対向している。アーム4
5が旋回すると、図示しないリミットスイッチによって
ワーク受部50のシリンダ53が伸長する。シリンダ5
3が伸長すると、図4に矢印Dで示すようにシャフト5
2が押し上げられ、上端面がシャフト141の下端面に
当接すると共にノックピン56がシャフト141の下端
に穿設されている係合孔141aに嵌合する。これによ
りシャフト52の上動が規制される。
【0034】シリンダ53が更に伸長すると、シャフト
52の上動が規制されているために当該シリンダ53が
LMガイド46の移動体47と共に矢印Eで示すように
下降し、パレット受け54がパレット120の基板12
1の上面121aに圧接する。これによりキャリア2
は、シャフト受部50がシャフト141とパレット12
0との間に保持され、部品の圧入時に加えられる大きな
圧入力に耐えることが可能となる。次に、作業者は、図
6に示すようにシャフト141の上端にベアリング14
5を装着し、圧入機8のシリンダ35を伸長させて圧入
ヘッド36、圧入冶具37を下降させ、ベアリング14
5を圧入する。キャリア2は、パレット受け54で加圧
力を受けてパレット120に伝達する。パレット受け5
4は、シャフト141に作用する加圧力に抗してシャフ
ト141を支承することで、シャフト141には加圧力
が加えられない。
【0035】キャリア2は、圧入作業が終了するまで手
動により操作され、圧入作業が終了した後、自動で操作
される。即ち、図示しない制御装置は、圧入作業が終了
すると、圧入機8のシリンダ35が短縮して圧入ヘッド
36が上昇し圧入冶具37がシャフト141から離隔
し、ワーク受部50のシリンダ53が短縮してシャフト
52が下降すると共に復帰スプリング55のばね力によ
りシリンダ53が押し上げられてパレット受け54がパ
レット120の基板121の上面121aから離隔す
る。
【0036】次いで、ワーク支持具9のアーム旋回シリ
ンダ44が伸長されアーム45が図2に示す位置に旋回
してパレット120及びコンベア130から離れる。次
いで、走行台車3のシリンダ20が短縮して昇降枠5を
上昇させ、クランプ7、7’がパレット120のワーク
支持ベース122、123から離隔する。これによりキ
ャリア2は、パレット120との係合が解除されて走行
自在となる。
【0037】キャリア2は、パレット120との係合が
解除されると走行台車3の上枠11に設けられているシ
リンダ27のロッド27aが伸長し、駆動モータ6の駆
動ローラ28をレール1の下面に圧接する。次いで、駆
動モータ6が駆動され、ローラ28がレール1の下面を
転動して矢印Fで示す方向に元の位置まで移動して復帰
し、コンベア130により搬送されてくる次のパレット
のトランスミッションのシャフトにベアリングを圧入す
るために待機する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリアをコンベア上を搬送されるパレットと同期移動さ
せながら当該パレットに固定されているワークに部品を
圧入することで、コンベア上のパレットを一時停止させ
る必要がなくなる。この結果、コンベアは、圧入行程の
前後の行程におけるコンベア速度を速送りする必要がな
くなり、パレットを搬送するだけの仕様とすることがで
き、コンベアの機構が簡素化される。また、ワーク支持
機構によりパレットにワークを支持することで、コンベ
アの下方からワークを支持する機構が不要となり、設備
が簡素化され、設備費の低減が図られる。
【0039】更に、キャリアは、レールに吊り下げられ
て移動可能とされると共に半自動装置とすることで、小
型化され、作業スペースが確保され、また、コンベアに
対する規制もないために工程編成上の移設が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品の圧入装置の一部切欠正面図
である。
【図2】図1に示す部品の圧入装置の一部切欠側面図で
ある。
【図3】図1に示すワーク受部の拡大断面図である。
【図4】図3のワーク受部の作動を示す説明図である。
【図5】従来の部品の圧入装置の正面図である。
【図6】図5に示す部品の圧入装置によりワークに部品
を圧入する説明図である。
【符号の説明】
1 レール 2 キャリア 3 走行台車 4 スライド機構 5 昇降枠 6 台車駆動装置 7、7’ クランプ 8 圧入機 9 ワーク支持具 120 パレット 130 コンベア 140 トランスミッション 141 シャフト 145 ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−19922(JP,A) 特開 昭63−134136(JP,A) 特開 平6−55372(JP,A) 特開 平6−143052(JP,A) 実開 平1−148241(JP,U) 実開 昭61−181622(JP,U) 実開 昭58−110306(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットに固定されてコンベア上を搬送
    されるワークに部品を圧入して組み込むための装置であ
    って、 前記コンベアの上方に該コンベアに沿って移動可能なキ
    ャリアが配設され、前記キャリアには、搬送される前記
    パレットと係合して当該キャリアを前記パレットと同期
    移動させるためのクランプと、 前記ワークの所定位置に前記部品を圧入する圧入機と、前記ワークと前記パレットとの間隔に等しい寸度に設定
    され、且つ前記ワークと前記パレットとの間に介装され
    ることにより、前記部品の圧入時に前記加圧力に対する
    前記パレットからの反力を用いて前記ワークを支承する
    ワーク支持具とが備えられ、 前記クランプによる前記キャリアの同期移動中に、前記
    ワーク支持具により前記ワークを支持した状態で、前記
    圧入機により前記部品の前記ワークへの圧入を行うこと
    を特徴とする部品の圧入装置。
  2. 【請求項2】 パレットに固定されてコンベア上を搬送
    されるワークに部品を圧入して組み込むための装置であ
    って、 前記コンベアの上方に該コンベアに沿って移動可能なキ
    ャリアが配設され、前記キャリアには、搬送される前記
    パレットと係合して当該キャリアを前記パレットと同期
    移動させるためのクランプと、 前記ワークの所定位置に前記部品を圧入する圧入機と、 前記ワークと前記パレットとの間に進退可能であり、且
    つ前記ワーク及びパレットに対し接近又は離反する方向
    に伸縮可能であり、前記ワークとパレットとの間に進入
    した状態で伸長して、前記ワーク及びパレットに夫々当
    接することにより、前記部品の圧入時に前記加圧力に対
    する前記パレットからの反力を用いて前記ワークを支承
    するワーク支持具とが備えられ、 前記クランプによる前記キャリアの同期移動中に、前記
    ワーク支持具により前記ワークを支持した状態で、前記
    圧入機により前記部品の前記ワークへの圧入を行うこと
    を特徴とする 部品の圧入装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク支持具は、前記ワークと前記
    パレットとの間において、前記ワークを介して前記圧入
    機と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項
    又は記載の部品の圧入装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリアには、前記コンベアに沿っ
    て走行する走行台車と、前記走行台車に昇降可能に設け
    られた昇降枠とが備えられ、前記昇降枠に前記クラン
    プ、前記圧入機及び前記ワーク支持具が夫々設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至記載の部品の圧入
    装置。
  5. 【請求項5】 前記走行台車と前記昇降枠との間にスラ
    イド機構が設けられ、前記昇降枠は前記スライド機構に
    よって水平方向にスライド可能であることを特徴とする
    請求項記載の部品の圧入装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプは、前記昇降枠の下降時に
    前記パレットの所定部分に係合するガイド板を有し、前
    記ガイド板には、前記パレットとの係合時に前記パレッ
    ト上のワークと前記圧入機との水平方向の位置合わせを
    行うための案内面が形成されていることを特徴とする請
    求項記載の部品の圧入装置。
  7. 【請求項7】 前記走行台車は、前記コンベアに沿って
    架設された所定長さのレールに往復動可能に吊持され、
    且つ前記走行台車を前記レールの下流端から上流端ま
    で、前記ワークの搬送方向とは逆方向に復帰移動させる
    台車駆動装置が設けられていることを特徴とする請求項
    乃至記載の部品の圧入装置。
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