JPS6128676Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスフアマシンのワーク搬送装
置、特に等搬送間隔、多ステーシヨン間の横型搬
送装置に関する。

本考案の添付図面に示す一実施例に基いて詳細
に説明する。

本考案におけるトランスフアマシンのワーク搬
送装置は、クロスリンクａで昇降する昇降プレー
ト１を有する昇降手段Ａと、この昇降プレート１
上で前後動するワークガイド２を有する前後動手
段Ｂと、ワークガイド２の対応する機械本体３の
位置に取付けたワーク４を受取るＶ溝ブロツク５
と、ワーク４を保持するクランプ６を有するクラ
ンプ手段Ｃとを主たる構成とする。

ワーク４を昇降させる昇降プレート１はクロス
リンクａを昇降用シリンダー７にて作動させて昇
降させる。クロスリンクａは、リンクバー８の中
間部とリンクバー９の中間部とを連結ピン２８で
軸支し、リンクバー８の上端を昇降プレート１の
下面に、リンクバー９の下端を基板１０の上面に
それぞれ８ａ，９ａで直接ピン連結し、リンクバ
ー８の下端にはローラ１１を装着して基板１０上
に固着したスライド板１２上にスライド可能に載
置する。一方、リンクバー９の上端も同様にロー
ラ１３が装着され、昇降プレート１の下面に固着
したスライド板１４にスライド可能に当接させ
る。そして、基板１０上に水平に固設した昇降用
シリンダー７のピストンロツド１５の先端を第２
図の如くリンクバー８，８の下端間の基板側ロー
ラ軸１６に連結し、昇降用シリンダー７を伸長動
作させて昇降プレート１を垂直に下降させ、収縮
作動させて昇降プレート１を垂直に上昇させる。
この際クロスリンクａのピン８ａ，９ａ連結側
〔固定側〕に対し、スライド側での昇降プレート
１の横振れを防止してクロスリンクａの捩れ及び
連結ピン２８の捩れを防ぎ正確かつ円滑な昇降が
できるように第１図及び第２図に示す様に、クロ
スリンクａのスライド側の昇降プレート１の両側
に昇降案内ローラ１８，１８を設け、このローラ
１８，１８に対して、機械本体３に静止案内板１
７，１７を配設し、この案内板１７，１７とロー
ラ１８，１８とにより、クロスリンクａのスライ
ド側での昇降プレート１の横振れを防止して昇降
プレート１を垂直に昇降案内させている。

ワーク４を前方に搬送するワークガイド２は昇
降プレート１上に固着され前後方向に案内溝１
９，１９を有するスライドガイド台２０，２０に
縦方向ローラ２１，２１および横方向ローラ２
２，２２をもつ前後動スライド３０を介して摺動
可能に配設してある。そして、このワークガイド
２は昇降プレート１上に設置された前後動用シリ
ンダー２３のピストンロツド２４の先端に連結さ
れ、前後に摺動可能とされている。そして、正確
な前後動はスライドガイド台２０とに対して縦横
方向のローラ２１，２２を介して前後動スライド
３０を摺動可能に装着したことによつて期されて
いる。また、搬送時のワーク４の回転を防止する
ためワークガイド２の90゜のＶ溝２５は進行方向
に15゜傾斜させて形成する。

一方、ワーク４を受渡しするＶ溝ブロツク５は
機械本体３に固設する。また、ワーク４を保持す
るクランプ６はＶ溝ブロツク５の近傍に配設され
クランプ台２６を支点として機械本体３に取付け
られたワーククランプ用シリンダー２７の伸縮作
動によりクランプ、アンクランプを行う。

次に、作動について説明する。

上昇行程〔第５図〕 昇降用シリンダー７が収縮作動することによつ
て昇降プレート１は矢印Ａのように直線的に上昇
しＶ溝ブロツク５上のワーク４をワークガイド２
のＶ溝２５に載置させて１点鎖線で示した状態で
停止する。

前進行程〔第６図〕 昇降プレート１には同一高さを維持させ、前後
動用シリンダー２３を伸長作動させ、矢印Ｂのよ
うにワークガイド２を前進させ１点鎖線の状態ま
で前進させる。

下降行程〔第７図〕 ワークガイド２は前進した状態を維持したまま
で、昇降用シリンダー７を伸長作動させると、矢
印Ｃのように下降し第５図の状態により一工程後
のＶ溝ブロツク５上にワーク４を載置して２点鎖
線の状態で停止する。

後退行程〔第８図〕 昇降プレート１は同一高さを維持した状態で、
前後動用シリンダー２３を収縮作動させ矢印Ｄの
方向に後退させ１点鎖線の状態とする。同時にワ
ーククランプ用シリンダー２７を伸長作動させワ
ーク４をＶ溝ブロツク５に固定し、その後、各組
立あるいは加工ユニツトが作動する。各組立ある
いは加工ユニツトの作動完了後、ワーククランプ
用シリンダー２７は収縮作動してアンクランプす
る。

以後は上記の行程を繰り返す。

以上説明したようにこの考案は機械本体に等間
隔で静止的に取付けられた複数個のＶ溝ブロツク
に対して、複数個のＶ溝を等間隔に備えるワーク
ガイドを前後動用シリンダと昇降用シリンダとを
用いてスクウエアモーシヨンさせることにより、
前記各Ｖ溝ブロツク上のワークを順次ワンピツチ
づつ搬送するトランスフアマシンのワーク搬送装
置に於いて、ワークガイドを前後動スライドを介
して昇降プレート上に前後方向にスライド可能に
設置すると共に、該昇降プレート上に前後動用シ
リンダを設置して上記ワークガイドを昇降プレー
ト上で前後方向に往復動させるようになし、上記
昇降プレートとその下方の機械本体に固定された
基板との間に、クロスリンクを配置し、このクロ
スリンクの一端を昇降プレートと基板とに直接ピ
ン連結し、該クロスリンクの他端にローラを設け
てこのローラーを介し該クロスリンクの他端を昇
降プレート及び基板に設けたスライド板に対して
スライド可能となし、かつ、基板上に昇降シリン
ダを水平に固設すると共に、そのピストンロツド
の先端をクロスリンクの基板側ローラ軸に連結
し、上記クロスリンクのスライド側の昇降プレー
ト両側にのみ機械本体に固設した静止案内板に係
合して昇降プレートの横振れを防止する昇降案内
ローラを設けてから、昇降機構と前後動機構を完
全に分離でき、これら作動方向の異なる２つの機
構の一方が他方に影響を及ぼし合うことが全くな
く、相互の動作を円滑にでき故障を少くし得て長
期間安定した動作を行わせ得る。

また、クロスリンクの一端を基板と昇降プレー
トとに直接ピン連結しているため、昇降プレート
の上昇及び下降の両動作とも強制的に行わせるこ
とができ、従つて、ワークガイドの昇降動作を非
常に確実に行わせることができる。

また、クロスリンクのスライド側は、リンクバ
ーの端部にローラを取付け、基板と昇降プレート
とには、単にスライド板を設けるだけであるた
め、ローラの転動抵抗が減少し、スリツト加工及
びスリツトへの組込みの手間を不要化できる。

そして、基板に昇降用シリンダを水平に取付
け、そのピストンロツドの先端をクロスリンクの
基板側ローラ軸に連結したから、クロスリンクの
スライド側における横振れを基板側において昇降
シリンダで直接防止させることができ、従つて、
クロスリンクの基板側両端は捩れ等の無理な力が
発生せず、円滑に作動する。

またクロスリンクの上端と昇降プレートとの関
係は、一方が直接ピン連結されて横振れが防止さ
れ、他方が昇降案内ローラで横捩れを防止されて
いるので、クロスリンクの捩れ及び昇降プレート
の横振れが非常に簡単な構造で防止でき、各部に
無理な力が作用せず、故障をも減少させて長期間
に亘り円滑かつ確実に作動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のトランスフアマシンの搬送装
置の正面図、第２図は第１図の側面図、第３図は
第１図の部の拡大正面図、第４図はクランプ部
拡大正面図、第５図から第８図までは本搬送装置
の作動を説明する正面図である。 １……昇降プレート、２……ワークガイド、３
……機械本体、４……ワーク、５……Ｖ溝ブロツ
ク、６……クランプ、７……昇降用シリンダ、ａ
……クロスリンク、１０……基板、１１，１３…
…ローラ、１２，１４……スライド板、１７……
静止案内板、１８……昇降案内ローラ、２３……
前後動用シリンダ、２７……クランプ用シリン
ダ、３０……前後動スライド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機械本体に等間隔で静止的に取付けられた複数
   個のＶ溝ブロツクに対して、複数個のＶ溝を等間
   隔に備えるワークガイドを前後動用シリンダと昇
   降用シリンダとを用いてスクウエアモーシヨンさ
   せることにより、前記各Ｖ溝ブロツク上のワーク
   を順次ワンピツチづつ搬送するトランスフアマシ
   ンのワーク搬送装置に於いて、ワークガイドを前
   後動スライドを介して昇降プレート上に前後方向
   にスライド可能に設置すると共に、該昇降プレー
   ト上に前後動用シリンダを設置して上記ワークガ
   イドを昇降プレート上で前後方向に往復動させる
   ようになし、上記昇降プレートとその下方の機械
   本体に固定された基板との間に、クロスリンクを
   配置し、このクロスリンクの一端を昇降プレート
   と基板とに直接ピン連結し、該クロスリンクの他
   端にローラを設けてこのローラーを介し該クロス
   リンクの他端を昇降プレート及び基板に設けたス
   ライド板に対してスライド可能となし、かつ、基
   板上に昇降シリンダを水平に固設すると共に、そ
   のピストンロツドの先端をクロスリンクの基板側
   ローラ軸に連結し、上記クロスリンクのスライド
   側の昇降プレート両側にのみ機械本体に固設した
   静止案内板に係合して昇降プレートの横振れを防
   止する昇降案内ローラを設けたことを特徴とする
   トランスフアマシンのワーク搬送装置。