JP3302818B2 - 炊飯器の蓋パッキング - Google Patents

炊飯器の蓋パッキング

Info

Publication number
JP3302818B2
JP3302818B2 JP07080494A JP7080494A JP3302818B2 JP 3302818 B2 JP3302818 B2 JP 3302818B2 JP 07080494 A JP07080494 A JP 07080494A JP 7080494 A JP7080494 A JP 7080494A JP 3302818 B2 JP3302818 B2 JP 3302818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
packing
rice cooker
lip
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07080494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07275119A (ja
Inventor
一也 三宅
昌治 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13442114&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3302818(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP07080494A priority Critical patent/JP3302818B2/ja
Publication of JPH07275119A publication Critical patent/JPH07275119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3302818B2 publication Critical patent/JP3302818B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炊飯器に用いられる
蓋パッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】炊飯器においては、炊飯器本体の上端部
に蓋体が回動自在に枢着され、この蓋体の下面にシリコ
ーンゴム等で環状に形成された蓋パッキングが取り付け
られている。炊飯器本体内には炊飯用の鍋が収納され、
この鍋の上端の開口縁に前記蓋体の閉合に伴って前記蓋
パッキングが弾性的に当接し、この蓋パッキングにより
蓋体の下面と鍋の開口縁との間の隙間がシールされるよ
うになっている。
【0003】図7には従来の蓋パッキング1を示してあ
り、この蓋パッキング1はシール部2と取付部3とで構
成され、前記取付部3が炊飯器の蓋体4に係止され、前
記シール部2が蓋体4の下面側に露出するように取り付
けられている。そして前記シール部2はその断面が上側
リップ2aと下側リップ2bとからなる「く」の字状を
なしている。
【0004】5は炊飯用の鍋で、蓋体4の閉合に伴いこ
の鍋5の上端の開口縁に図7(b)に示すように、蓋パ
ッキング1の下側リップ2bが弾性的に当接し、この当
接で蓋体4の下面と鍋5の開口縁との間がシールされ
る。
【0005】このようなシール部2の断面が「く」の字
状をなす蓋パッキング1においては、その屈曲形状に基
づいてシール部2が容易に弾性的に変形するため、蓋体
4を閉合する際に軽い力で蓋体4を閉めることができ、
また炊飯中の蒸気が「く」の字状のシール部2の内側に
侵入し、その蒸気の圧力が下側リップ2bに及んでシー
ル効果がより向上し、さらに炊飯後に蓋体4を開放した
ときに、その蓋体4の内面に付着していた水滴が「く」
の字状のシール部2の内側に流れ込んで溜り、このため
蓋体4から水滴が垂れ落ちるようなことがない利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
蓋パッキング1においては、炊飯器の組立上のばらつき
等により、図7(b)に示すように、蓋体4の下面と鍋
5の開口縁との間の隙間が小さくなり、蓋パッキング1
に対するいわゆる締め代が大きくなり過ぎると、シール
部2の上側リップ2aと下側リップ2bとが密着してシ
ール部2の内側つまり上側リップ2aと下側リップ2b
との間に蒸気が侵入することが困難となり、シール効果
が低下してしまう。
【0007】また、工場から出荷後の炊飯器が積み置き
されて上側リップ2aと下側リップ2bとが密着する状
態が長期間継続すると、蓋パッキング1の材料の移行現
象や吸着現象により上側リップ2aと下側リップ2bと
が密着したままの状態となり、さらにシール効果が低下
し、手で修正しないと炊飯器の使用中に鍋5内の蒸気が
漏れ、また蓋体4を開放したときに、蓋体4の下面に付
着している水滴をシール部2の内側に溜め込むことがで
きず、このため蓋体4から水滴が垂れ落ちてしまう。
【0008】蓋体4の下面と鍋5の開口縁との間の隙間
は部分的にばらつき易く、このためこのような部分的な
隙間のばらつきによっても上述のような問題が生じ、さ
らに炊飯器の使用中における蒸気や蓋ヒータの熱で蓋体
が変形したような場合にも上述のような問題が生じる。
【0009】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、蓋体の下面と鍋の
開口縁との間の隙間がばらついても、その隙間を常に適
正にシールすることができ、かつ蓋体の下面に付着して
いる水滴を確実に溜め込むことができる炊飯器の蓋パッ
キングを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、炊飯器の蓋体の下面に設けられ、
蓋体が炊飯器本体の上面に閉合したときに、その蓋体の
下面と炊飯用の鍋の開口縁との間の隙間をシールする環
状の蓋パッキングにおいて、前記蓋体の下面側に露出す
るシール部を、蓋体の外周側に向って斜め下方に傾斜し
て延出した上側リップと、この上側リップの傾斜下端側
の縁部からほぼ垂直に垂下した一定の高さを有する周壁
部と、この周壁部の下端縁から蓋体の中心側に向って斜
め下方に傾斜して延出した下側リップとで構成し、蓋体
の閉合に応じて前記下側リップの下面を鍋の開口縁に接
触させるようにしたものである。
【0011】
【作用】蓋体に設けられた蓋パッキングは、蓋体の閉合
動作に応じて上側リップおよび下側リップが弾性的に変
形しながらその下側リップが鍋の開口縁に接触し、この
接触で蓋の下面と鍋の開口縁との間がシールされる。そ
して炊飯中には蒸気がシール部の内側に侵入し、この蒸
気の圧力で下側リップと鍋の開口縁との接触圧が増して
シール効果がさらに高まる。
【0012】炊飯器の組立上のばらつきや蓋体の熱変形
等により、蓋体の下面と鍋の開口縁との間の隙間が狭く
なり、蓋パッキングに対する締め代が大きくなった場合
には、シール部が鍋の開口縁によって強く押し付けられ
るが、シール部を構成する上側リップと下側リップとの
間には一定の高さを有する周壁部が配置しているから、
この周壁部により上側リップと下側リップとの密着が防
止され、これら上側リップと下側リップとの間に空間が
確保される。したがって炊飯中に、シール部の内側に蒸
気が侵入し、この蒸気の圧力で下側リップと鍋の開口縁
との接触圧が増して蓋体の下面とと鍋の開口縁との間の
シールが確実に達成される。
【0013】また、炊飯器が工場から出荷されて長期間
積み置きされたような場合においても、上側リップと下
側リップとの密着が周壁部により防止され、したがって
長期間放置された後の炊飯器を使用する場合であっても
所定のシール性を確保することができる。
【0014】一方、炊飯器の組立上のばらつきや蓋体の
熱変形等により、蓋体の下面と鍋の開口縁との間の隙間
が広くなり、蓋パッキングに対する締め代が小さくなっ
た場合には、蓋パッキングのシール部が上側リップと下
側リップとの間に一定の高さの周壁部を有する構造であ
るから、このシール部の高さが高く、したがって蓋体の
下面と鍋の開口縁との間の隙間がある程度広くなっても
鍋の開口縁がシール部の下側リップに接触し、所定のシ
ール効果を得ることができる。
【0015】さらに、蓋パッキングのシール部は上側リ
ップと下側リップとの間に周壁部が配置する構造である
から、このシール部の内側の容積が増し、このため蓋体
を開放したときに、その下面に付着している水滴をシー
ル部の内側に充分に溜め込むことができ、したがって水
滴の垂れ落ちを確実に防止することができる。
【0016】そして特に、蓋パッキングに対する締め代
が大きくなったときにおいても、上側リップと下側リッ
プとが密着したままの状態となることがないから、この
場合においても蓋体の下面に付着している水滴をシール
部の内側に確実に溜め込むことが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1ない
し図6を参照して説明する。図2には炊飯器の外観を示
してあり、この炊飯器は炊飯器本体10と、この炊飯器
本体10の上端部にヒンジ11を介して上下方向に回動
自在に取り付けられた蓋体12とで構成されている。
【0018】図4には炊飯器の内部の構造を示してあ
り、炊飯器本体10は外枠13と、この外枠13の上端
部に設けらた環状のフレーム14と、外枠13の内側に
設けられ前記フレーム14を介して支持された有底筒状
の内枠15とで構成されている。
【0019】内枠15の内底部には環状の炊飯ヒータ1
6が設けられ、また内枠15の外周部には胴ヒータ17
が取り付けられ、さらに内枠15の底面中央部には温度
センサ18が設けられている。
【0020】内枠15の内部には炊飯用の鍋20が挿脱
自在に収納されている。この鍋20は上端部に段部21
を有し、この段部21が内枠15の上端の開口縁に係止
され、この係止により鍋20が内枠15に対して支持さ
れている。そして鍋20の上端の開口縁が前記フレーム
14の上方側に露出している。なお、図4に示す22は
遮熱板であり、また23は温度ヒューズである。
【0021】一方、蓋体12は外蓋26と、この外蓋2
6の下面に取り付けられた外蓋カバー27と、この外蓋
カバー27の下面に取り付けられた蓋下面板28とで構
成されている。蓋下面板28はアルミニウム等の熱伝導
性に優れる材料で形成され、この蓋下面板28の中央部
にスタッド29が取り付けられ、このスタッド29にゴ
ム等の弾性体からなる内蓋押え30を介して内蓋31が
着脱可能に取り付けられている。
【0022】内蓋31はアルミニウム等の熱伝導性に優
れる材料で形成され、蓋体12が炊飯器本体10の上面
に閉合したときに、その周縁部が鍋20における段部2
1の上面に当接して鍋20の開口部を閉塞するようにな
っている。
【0023】内蓋31は、その外周部から中心側に向っ
て下方に傾斜する傾斜部32と、この傾斜部32の最下
部側に連接する平面状の下側平坦部33と、この下側平
坦部33から内蓋31の中心側に向って上方に傾斜する
立上り部34と、この立上り部34の最上部側に連接す
る平面状の上側平坦部35とを有し、前記上側平坦部3
5に鍋20内の蒸気を放出させる蒸気放出孔36が形成
されている。
【0024】前記下部平坦部33には、図5に拡大して
示すように、下部平坦部33の平面レベルよりも傾斜部
37を介して僅かに下方に下がる凹部38が形成され、
この凹部38の底部におねば戻し孔39が形成されてい
る。このおねば戻し孔39の内周面40は、前記傾斜部
37の傾斜方向に対してほぼ直角となるように形成さ
れ、このおねば戻し孔39の開口周縁の上部が鋭利な角
部40aで、下部が滑らかな円弧部40bとなってい
る。
【0025】おねば戻し孔39は蒸気放出孔36よりも
下方に位置し、またおねば戻し孔39の開口面積は蒸気
放出孔36の開口面積より大きい関係にある。そして炊
飯時に鍋20内の蒸気と共におねば液が前記蒸気放出孔
36から流出したときに、そのおねば液が前記おねば戻
し孔39から鍋20内に戻されるようになっている。
【0026】また蓋体12には、蓋下面板28の下面か
ら外蓋26の上面に渡って貫通する蒸気口43が設けら
れ、この蒸気口43の内側に蒸気口パッキング44,4
5が設けられている。この蒸気口43は前記おねば戻し
孔39よりも蓋体12の外周側に位置し、前記蒸気放出
孔36から流出した蒸気がこの蒸気口43を通して蓋体
12の外側に排出されるようになっている。なお、図4
に示す46は蓋下面板28を加熱する蓋ヒータであり、
また47は断熱材である。
【0027】蓋体12の下面の周縁部には、シリコーン
ゴムやフッ素ゴム等の弾性体により円環状に形成された
蓋パッキング50が設けられている。この蓋パッキング
50は、シール部51と取付部52とからなり、前記取
付部52が蓋下面板28と外蓋カバー27とで構成され
た挾持係止部53に係止され、前記シール部51が蓋体
12の下面側に露出するように取り付けられている。
【0028】この蓋パッキング50のシール部51はそ
の断面がほぼ「コ」の字状をなしている。さらに詳しく
述べると、このシール部51の断面は、図1に示すよう
に、無負荷の自由状態において、蓋体12の外周側に向
って斜め下方に傾斜して延出する上側リップ54と、こ
の上側リップ54の傾斜下端側の縁部からその下方にほ
ぼ垂直に垂下し、かつ一定の高さHを有する周壁部55
と、この周壁部55の下端縁から蓋体12の中心側に向
って斜め下方に傾斜して延出する下側リップ56とで構
成されている。
【0029】そして上側リップ54の延出の長さL1 と
下側リップ56の延出の長さL2 とがほぼ同寸法であ
り、また上側リップ54における上面と蓋下面板28の
下面との間には充分な高さの空間57が確保されてい
る。
【0030】前記周壁部55の高さHは例えば1〜2m
m、上側リップ54および下側リップ56のそれぞれの
延出長さL1 ,L2 は例えば6〜10mmであり、またシー
ル部51における平均肉厚としては 0.7〜1.5mm とする
ことが望ましい。
【0031】この蓋パッキング50を製造する方法の一
例を説明すると、まずシリコーンゴムやフッ素ゴム等の
材料を押出し成形機の口金部から順次連続的に押し出
し、かつ加硫して蓋パッキング50と同じ断面形状をも
つ長尺な帯状のパッキング母体を製造する。
【0032】次に、このパッキング母体を所定の長さに
切断し、その両端面を接着剤で接合して図3に示すよう
に、環状の蓋パッキング50とする。なお、図3に示す
J部がパッキング母体の端面を接着させた接合部であ
る。
【0033】この方法による場合には、蓋パッキング5
0を容易に能率よく製造でき、また材料の使用ロスが少
ない利点がある。ところがこのような方法による場合、
帯状のパッキング母体の両端面を接合して環状の蓋パッ
キング50とするため、この蓋パッキング50を蓋体1
2に取り付けたときにその環状の外周部と内周部との間
で張力の差が生じる。
【0034】ここで、図7に示す断面が「く」の字状の
従来の蓋パッキング1の場合には、蓋体4に取り付けた
ときの蓋パッキング1に加わるその周方向の張力が大き
いと、上側リップ2aと下側リップ2bとの間の開きが
小さくなり、また周方向の張力が小さいと、上側リップ
2aと下側リップ2bとの間の開きが大きくなるととも
に、下側リップ2bの先端部分が波打つように変形して
しまう。
【0035】これに対し、この発明における蓋パッキン
グ50においては、上側リップ54と下側リップ56と
の間にほぼ垂直に垂下する一定の高さHの周壁部55が
配置しているために蓋パッキング50の外周部の強度が
向上し、このため蓋体12に取り付けたときの蓋パッキ
ング50に加わるその周方向の張力が大きくても、上側
リップ54と下側リップ56との間の開きを充分に確保
することができる。したがって前記方法により蓋パッキ
ング50を製造した場合には、その蓋パッキング50を
蓋体12の挾持係止部53に取り付けるときに、蓋パッ
キング50にその周方向に沿う一定以上の張力が加わる
ようにすることが望ましい。
【0036】蓋体12に取り付けられた蓋パッキング5
0は、蓋体12が炊飯器本体10の上面に閉合する動作
に応じて上側リップ54および下側リップ56が弾性的
に変形しながらその下側リップ56が鍋20の開口縁に
当接して密着し、蓋体12の外蓋カバー27と鍋20の
開口縁との間がシールされる。
【0037】そして炊飯中には蒸気放出孔36から放出
して内蓋31の上面側に充満する蒸気がシール部51の
内側に侵入し、この蒸気の圧力で下側リップ56と鍋2
0の開口縁との接触圧が増してシール効果がさらに高ま
る。
【0038】図6(a)は、蓋体12の外蓋カバー27
と鍋20の開口縁との間の隙間の大きさが適正な場合の
ときの状態を示してある。図6(b)は、炊飯器の組立
上のばらつきや蓋体12の熱変形等により蓋体12の外
蓋カバー27と鍋20の開口縁との間の隙間が狭くな
り、蓋パッキング50に対する締め代が大きくなった場
合の状態を示してある。この場合においては、シール部
51が鍋20の開口縁によって強く押し付けられるが、
シール部51を構成する上側リップ54と下側リップ5
6との間には一定の高さHを有する周壁部55が配置し
ているから、上側リップ54と下側リップ56とが密着
するようなことがなく、これら上側リップ54と下側リ
ップ56との間に充分な空間が確保される。
【0039】したがって炊飯中に、シール部51の内側
に蒸気が侵入し、この蒸気の圧力で下側リップ56と鍋
20の開口縁との接触圧が増して外蓋カバー27と鍋2
0の開口縁との間のシールが確実に達成される。
【0040】また、炊飯器が工場から出荷されて長期間
積み置きされたような場合においても、上側リップ54
と下側リップ56との密着が周壁部55により防止さ
れ、したがって長期間放置された後の炊飯器を使用する
場合であって所定のシール性を確保することができる。
【0041】ところで、蓋体12を炊飯器本体10の上
面に閉じ合わせたときには、図6(b)に示すように、
シール部51の周壁部55は鍋20の開口縁の外方側に
位置し、この周壁部55がシール部51の弾性的な変形
で上方に変位するが、シール部51の上方側には予め充
分な空間57が確保されているから、周壁部55が余裕
をもって上方に変位することができ、蓋体12の閉合操
作時に過度な抵抗力が加わるようなことがない。
【0042】図6(c)は、炊飯器の組立上のばらつき
や蓋体12の熱変形等により蓋体12の外蓋カバー27
と鍋20の開口縁との間の隙間が広くなり、蓋パッキン
グ50に対する締め代が小さくなった場合を示してあ
る。
【0043】この発明における蓋パッキング50のシー
ル部51は、上側リップ54と下側リップ56との間に
一定の高さの周壁部55を有する構造であるから、図7
に示す従来の上側リップ2aと下側リップ2bとで
「く」の字状に構成された蓋パッキング1に比べてその
全体の高さが高くなり、したがって外蓋カバー27と鍋
20の開口縁との間の隙間がある程度広くなっても鍋2
0の開口縁がシール部51の下側リップ56に接触し、
所定のシール効果を得ることができる。
【0044】また、図6(a),(b),(c)のいず
れの場合においても、この発明における蓋パッキング5
0のシール部51は上側リップ54と下側リップ56と
の間に周壁部55が配置する構造であるから、図7に示
す従来の蓋パッキング1に比べてシール部51の内側の
容積が増し、このため蓋体12を開放したときに、蓋下
面板28に付着している水滴をシール部51の内側に充
分に溜め込むことができ、したがって蓋下面板28から
炊飯器本体10のフレーム14に水滴が垂れ落ちるよう
なことがなく、フレーム14の汚れを防止することがで
きる。
【0045】また特に、図6(b)の場合のように、蓋
パッキング50に対する締め代が大きくなったときにお
いても、上側リップ54と下側リップ56とが密着した
ままの状態となることがないから、蓋体12を開放した
ときに、蓋下面板28に付着している水滴をシール部5
1の内側に確実に溜め込むことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
蓋体の下面と鍋の開口縁との間の隙間がばらついても、
シール部の内側に炊飯時の蒸気を確実に侵入させてその
隙間を常に適正にシールすることができ、また蓋体を開
放したときに、蓋体の下面に付着している水滴をシール
部の内側に充分に溜め込んで蓋体からの垂れ落ちを確実
に防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る蓋パッキングの断面
図。
【図2】炊飯器の全体の外観を示す斜視図。
【図3】蓋パッキングの全体の外観を示す斜視図。
【図4】炊飯器の内部構造を示す断面図。
【図5】その炊飯器における内蓋の一部を拡大して示す
断面図。
【図6】蓋パッキングの作用を説明するための断面図。
【図7】従来の蓋パッキングを示す断面図。
【符号の説明】
12…蓋体 20…鍋 50…蓋パッキング 51…シール部 52…取付部 54…上側リップ 55…周壁部 56…下側リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−41912(JP,A) 特開 平2−80010(JP,A) 特開 平3−159619(JP,A) 特開 平4−319320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯器の蓋体の下面に設けられ、蓋体が炊
    飯器本体の上面に閉合したときに、 その蓋体の下面と炊飯用の鍋の開口縁との間の隙間をシ
    ールする環状の蓋パッキングにおいて、 前記蓋体の下面側に露出する弾性体からなる環状のシー
    ル部を有し、このシール部は、蓋体の外周側に向って斜
    め下方に傾斜して延出した上側リップと、この上側リッ
    プの傾斜下端側の縁部からほぼ垂直に垂下した一定の高
    さを有する周壁部と、この周壁部の下端縁から蓋体の中
    心側に向って斜め下方に傾斜して延出した下側リップと
    で構成され、蓋体の閉合に応じて前記下側リップの下面
    が鍋の開口縁に接触することを特徴とする炊飯器の蓋パ
    ッキング。
  2. 【請求項2】蓋パッキングの材料を押出し成形機から押
    し出して帯状のパッキング母体とし、このパッキング母
    体を所定の長さに切断し、その切断したパッキング母体
    の両端面を接合することにより環状に形成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の炊飯器の蓋パッキング。
JP07080494A 1994-04-08 1994-04-08 炊飯器の蓋パッキング Expired - Fee Related JP3302818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07080494A JP3302818B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 炊飯器の蓋パッキング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07080494A JP3302818B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 炊飯器の蓋パッキング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07275119A JPH07275119A (ja) 1995-10-24
JP3302818B2 true JP3302818B2 (ja) 2002-07-15

Family

ID=13442114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07080494A Expired - Fee Related JP3302818B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 炊飯器の蓋パッキング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3302818B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225926A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
JP5314935B2 (ja) * 2008-06-03 2013-10-16 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 コンロ用パッキン
JP5656767B2 (ja) * 2011-08-08 2015-01-21 三菱電機株式会社 炊飯器
EP2762044B1 (en) * 2011-09-15 2018-11-28 Woo Yong Kim Electric rice pressure cooker and pressure cooker without a rubber packing
JP6566894B2 (ja) * 2016-03-01 2019-08-28 三菱電機株式会社 炊飯器
WO2018188148A1 (zh) * 2017-04-14 2018-10-18 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 密封环及烹饪器具
CN114568952B (zh) * 2022-03-15 2022-09-06 杭州九阳小家电有限公司 一种抑菌烹饪器具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07275119A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3302818B2 (ja) 炊飯器の蓋パッキング
JPH0255308B2 (ja)
KR101993191B1 (ko) 상시 개방이 가능한 진공 용기용 체크밸브
JP2003063573A (ja) 食品包装容器
US20230060143A1 (en) Electric kettle
JP3945730B2 (ja) 調理鍋の蓋
JP2009225926A (ja) 炊飯器
JP3900635B2 (ja) 調理鍋の蓋
CN213371359U (zh) 一种电蒸锅
JP4018034B2 (ja) 炊飯器の蒸気口構造
CN218791885U (zh) 煎烤器具
CN211795958U (zh) 盖体组件和烹饪器具
CN219712505U (zh) 一种防溢阀、防溢装置以及液体加热容器
JP7257792B2 (ja) 加熱調理器
CN218390791U (zh) 接油盒及煎烤器具
TWI813470B (zh) 蓋組件及帶蓋容器
CN214595538U (zh) 烹饪器具
KR200312275Y1 (ko) 패킹이 장착된 조리구
JP2648008B2 (ja) 炊飯器
CN212438218U (zh) 一种防溢炖锅
CN211270035U (zh) 一种液体加热器
CN217792623U (zh) 一种隔热效果好的上开式烹饪器
KR102142409B1 (ko) 조리기기용 패킹 조립체
CN211242941U (zh) 一种液体加热器
JP6590360B1 (ja) 排水トラップ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080426

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110426

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120426

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees