JP3302747B2 - 走行体駆動装置 - Google Patents

走行体駆動装置

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JP3302747B2
JP3302747B2 JP34237292A JP34237292A JP3302747B2 JP 3302747 B2 JP3302747 B2 JP 3302747B2 JP 34237292 A JP34237292 A JP 34237292A JP 34237292 A JP34237292 A JP 34237292A JP 3302747 B2 JP3302747 B2 JP 3302747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射原稿及びフィルム
等の透過原稿を一台の装置で読取ることが可能な画像読
取装置における走行体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走行体駆動装置の一例を図14に
基づいて説明する。図14は、画像読取装置の一例を示
すものである(本装置の構成は、本出願人により出願さ
れている)。原稿台としてのコンタクトガラス1の面上
には反射原稿2が載置されている。コンタクトガラス1
の下方には、反射原稿2を照明するための光源3と、反
射読取光学系を構成する反射ミラー4,5,6とが配置
されている。反射ミラー4は第1走行体7に置かれ、反
射ミラー5,6は第2走行体8に置かれている。また、
反射ミラー6により反射された光の光路上には、反射原
稿読取用の結像レンズ9と、支点Pで回動自在に支持さ
れた反射面を有する光路切換ミラー10と、光電変換素
子11(例えば、CCDセンサ)とが設けられている。
このようにして本体12内には、反射原稿読取光学系A
が配設されている。
【0003】一方、本体12内の左側領域において、原
稿台としてのコンタクトガラス13の面上には透過原稿
14が載置されている。このコンタクトガラス13は、
前記第2走行体8と連設されている。コンタクトガラス
13の上方には、透過原稿14を照明するための光源1
5と、原稿面に光を導くための反射板16及び拡散板1
7とが配置されている。コンタクトガラス13の下方に
は反射ミラー18が置かれ、この反射ミラー18により
反射された光の光路上には、透過原稿読取用の結像レン
ズ19と、反射ミラー20とが配置されている。光路切
換ミラー10は、透過原稿14を読取る時にはR点に位
置し、反射原稿2を読取る時にはQ点に位置する。この
ようにして本体内には、透過原稿読取光学系Bが配設さ
れる。
【0004】このような構成において、まず、反射原稿
2を読取る場合について述べる。反射原稿2の読取時に
は、光源3と反射ミラー4とを搭載した第1走行体7
と、反射ミラー5,6を搭載した第2走行体8とを、
2:1の速度比で移動させることにより、反射原稿2の
全面の読取りを行う。このようにして読み取られた光
は、反射ミラー4,5,6により反射された後、結像レ
ンズ9により結像され光電変換素子11に検出され、こ
の検出された信号をもとに本体12内の図示しない画像
処理部により画像処理がなされる。
【0005】一方、透過原稿14を読取る場合について
述べる。透過原稿14の読取時には、光源15からの光
は反射板16により反射され、拡散板17により拡散さ
れ、これによりコンタクトガラス13面上を均一に照明
した状態となっている。このような状態で、透過原稿1
4とコンタクトガラス13とは、第2走行体8を主駆動
側としてX方向(副走査方向)に移動していき、これに
より透過原稿14の全面を読取る。この読み取られた光
信号は反射ミラー18により反射され、結像レンズ19
により結像された後、反射ミラー20、光路切換ミラー
10により順次反射されて光電変換素子11に検出さ
れ、この検出された信号をもとに本体12内の図示しな
前述と同一の画像処理部により画像処理がなされる。
【0006】上述したように、フィルム等の透過原稿1
4を読取るための原稿台(コンタクトガラス13)を、
反射原稿2の読取り用の第2走行体8(若しくは、第1
走行体7)に設置することによって、反射原稿読取り系
と透過原稿読取り系との副走査走行系を共通化させるこ
とができ、これにより画像読取装置の小型化、低コスト
化を図ることができる。
【0007】また、このような具体例の他に、周知の走
行体駆動装置の例としては、特開平3−23435号公
報に「走行体駆動装置」なる名称で本出願人により出願
され開示されているものがある。これは、1:1/2の
速度で同一方向に移動する第1,第2走行体の片側又は
両側にワイヤを掛け渡し、それら第1,第2走行体のう
ちいずれか一方の走行体をリニアモータを用いて駆動さ
せ、他方の走行体をワイヤと動プーリとの作用で駆動さ
せる。このようにして駆動制御することにより、ギヤ+
ワイヤ系等の回転−リニア変換系で回転モータの動力を
リニアに変換して走行体を駆動していた以前の駆動制御
の方法に比べて、伝達、変換系による振動が生じないた
め高精度な駆動制御を行うことができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような走行体
駆動装置においては、リニアモータを用いて高精度な駆
動を実現しているが、その反面、この種のリニアモータ
にはギヤなどを用いていないため、外乱がある場合に停
止し続けられないという欠点がある。すなわち、リニア
モータを用いた画像読取装置においては、動作させない
搬送時等において第1走行体や第2走行体が動いてしま
い、場合によっては移動の際の衝撃により機構部品が破
損してしまうおそれもある。
【0009】また、一般に、フィルム等の透過原稿は反
射原稿に比べて、高密度で読取る必要がある。このた
め、反射原稿と透過原稿とを一台で読取る装置において
は、透過原稿読取り時の副走査走行系の走行体駆動装置
の駆動制御は、反射原稿読取り時のものと比較して高精
度となることが必要である。このように反射原稿や透過
原稿を一台の装置で読取る場合、必然的に透過原稿読取
時の副走査方式は原稿台を駆動させる方式をとるのが一
般的であり、このため透過原稿の設置の際には原稿台を
固定させておくことが望ましい。しかし、副走査走行系
としてリニアモータを用いているため、そのままの状態
では透過原稿の着脱時に原稿台を固定させることができ
ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、反射原稿を読取る光源及び原稿台と、透過原稿を読
取る光源及び原稿台と、前記反射原稿の読取り側に設置
された第1及び第2走行体とを備え、前記透過原稿読取
用の原稿台を前記第1若しくは第2走行体のどちらか一
方の走行体に連設し、反射モードの時には前記第1及び
第2走行体を駆動して前記反射原稿を読取り、透過モー
ドの時には前記第1若しくは第2走行体のどちらか一方
の前記走行体を主駆動側として前記透過原稿読取用の原
稿台を駆動することにより前記透過原稿を読取る走行体
駆動装置において、前記走行体及び本体のうちのどちら
か一方にロック用部材を形成し、このロック用部材と嵌
合するロック部とこのロック部に隣接したテーパ部を有
し前記透過原稿の着脱時に前記走行体をロックする走行
体ロック装置を設けた。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、テーパ部の頂点位置にロック用部材が到
達する前に、走行体の駆動を停止させる走行体停止位置
制御手段を設けた。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、走行体の駆動電流をモニタしその値が予
め定められた値を超えた時に、その走行体の駆動を停止
させる走行体停止位置制御手段を設けた。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、テーパ部の頂点位置にロック用部材が到
達する直前の非接触な位置で走行体を停止させ、その後
予め定められたパターンで走行体駆動電流を増減させ前
記走行体を駆動させる走行体停止位置制御手段を設け
た。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項2,3又
は4記載の発明において、走行体ロック装置のロック部
を、透過原稿着脱時の第1ロック部と、画像読取装置搬
送時の第2ロック部との2段により構成した。
【0015】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、2段にした第1ロック部と第2ロック部
との間に凸状の仕切部を形成した。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、透過原稿着脱時に走
行体をロックしているので、透過原稿の着脱時に原稿台
が移動してしまうという現象がなくなり、透過原稿の着
脱作業を容易にすることが可能となる。
【0017】請求項2記載の発明では、走行体停止位置
制御手段により走行体がテーパ部の頂点位置に到達する
前にその駆動を停止させるため、走行体がロック部に急
激に衝突して破損するのを防止させることが可能とな
る。
【0018】請求項3記載の発明では、走行体停止位置
制御手段により走行体の駆動電流の制御を行うため、走
行体がロック部に急激に衝突して破損するのを防止させ
ることが可能となると共に、走行体の停止位置検知用セ
ンサを不要にし、走行体駆動装置の低コスト化を図るこ
とが可能となる。
【0019】請求項4記載の発明では、走行体停止位置
制御手段により走行体の駆動電流を増減させることによ
り、ロック用部材を非接触な状態で一旦停止させ、その
後、ロック用部材がテーパ部を乗り越えてロック部に到
達させることが可能なため、走行体がロック部に急激に
衝突して破損するのを完全に防止させることが可能とな
る。
【0020】請求項5記載の発明では、ロック部を2段
構成とすることにより、透過原稿着脱時の走行体ロック
装置と画像読取装置搬送時の走行体ロック装置とを兼ね
られ、これにより画像読取装置の低コスト化を図ること
が可能となる。
【0021】請求項6記載の発明では、凸状の仕切部を
設けたことにより、ねじ等によりロック部を有する部材
を固定することなしに、透過原稿着脱時の走行体ロック
装置と画像読取装置搬送時の走行体ロック装置とを兼ね
ることが可能となる。
【0022】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
15、図16に基づいて説明する。なお、画像読取装置
の全体構成については従来技術(図14参照)で述べた
ので、その同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0023】まず、本発明の主要部の構成の説明に入る
前に、第1走行体7及び第2走行体8をリニアモータを
用いて駆動制御する走行体駆動系の構成を図15及び図
16に基づいて説明する。まず、第1走行体7の両側に
は、第1ガイド軸21と第2ガイド軸22とが互いに平
行な状態で配置されている。この第1走行体7は、第1
ガイド軸21側では2個所の軸受部7a,7bで嵌合さ
れ、第2ガイド軸22側では1個所の軸受部7cで嵌合
されている。また、第2走行体8は、第1ガイド軸21
側では2個所の軸受部8a,8bで嵌合され、第2ガイ
ド軸22側では2個所の軸受部8c,8dで嵌合されて
いる。
【0024】第2走行体8の第1ガイド軸21の外側に
は、動プーリ27,28が設けられている。これら動プ
ーリ27,28間には第1ベルト24が張られている。
同様に、第2走行体8の第2ガイド軸22の外側には、
動プーリ29,30が設けられている。これら動プーリ
29,30間には第2ベルト26が張られている。第1
走行体7の左右両端には第1走行体クランプ23,25
が設けられ、第1走行体クランプ23は第1ベルト24
をクランプし、第1走行体クランプ25は第2ベルト2
6をクランプしている。
【0025】図16(a)(b)は、第1ベルト24側
の側面形状を示すものである。この場合、図16(a)
は読取り走査開始位置での状態を示し、第1ベルト24
は、その両端でベルトエンド31a,31bに固定さ
れ、動プーリ27,28にそれぞれ半周ずつ掛け廻され
ている。今、このような状態から、透過原稿14の置か
れたコンタクトガラス13が設置された第2走行体8を
Xa方向へダイレクトドライブにより副走査駆動させる
と、第1ベルト24と2個の動プーリ27,28の動作
(これと同時に、図15に示すような第2ベルト26と
2個の動プーリ29,30も動作する)により、第1走
行体7は第2走行体8の2倍の速度で移動していき読取
り動作を行っていく。そして、読取り走査が終了する
と、第1ベルト24と2個の動プーリ27,28は、図
16(b)に示すような読取り走査終了位置で停止す
る。これにより、動プーリ27は図16(a)のa1
位置から図16(b)のa2 の位置に移動し、動プーリ
28は図16(a)のb1 の位置から図16(b)のb
2 の位置に移動したことになる。なお、ベルトエンド3
1a,31bの位置は、読取り走査前後において変わら
ない。
【0026】第2走行体8の下方には、可動バックヨー
ク33と、駆動用コイル34とが取付けられ、この駆動
用コイル34と一定のギャップを保ってSN極が交互に
配列された直線状の磁石35が配置されている。この磁
石35の下方には図示しない固定バックヨークが設けら
れている。これら可動バックヨーク33と駆動用コイル
34と磁石35と固定バックヨークとは、多極のリニア
直流モータ36を構成している。これにより、図示しな
い駆動制御回路により駆動用コイル34に電流を流す
と、第2走行体8をX方向へダイレクトドライブで副走
査駆動させることができる。
【0027】なお、リニアモータとしては、上述したよ
うなリニア直流モータ36の他に、単極のボイスコイル
型のリニア直流モータやリニアパルスモータでもよい。
また、第1ガイド軸21に嵌合する4個の軸受部7a,
7b,8a,8bとしては、例えば、丸棒と丸穴とを組
み合わせた摺動軸受や、転がり軸受と加圧部材とを組み
合わせたものでもよい。
【0028】次に、本発明の主要部の構成を図1(a)
〜(c)に基づいて説明する。反射原稿2を読取る光源
3及び原稿台としてのコンタクトガラス1と、透過原稿
14を読取る光源15及び原稿台としてのコンタクトガ
ラス13と、反射原稿2の読取り側に設置された第1及
び第2走行体7,8とを備え、前記透過原稿読取用のコ
ンタクトガラス13を前記第1若しくは第2走行体7,
8のどちらか一方の走行体に連設し、反射モードの時に
は第1及び第2走行体7,8を駆動して反射原稿2を読
取り、透過モードの時には第1若しくは第2走行体7,
8のどちらか一方の走行体を主駆動側として透過原稿読
取用のコンタクトガラス13を駆動することにより透過
原稿14を読取る図13に示したような走行体駆動装置
において、透過原稿14のコンタクトガラス13面上へ
の着脱時に走行体をロックする走行体ロック装置37を
設けたものである。
【0029】図1(a)は、その走行体ロック装置37
の構成を示すものである。この場合、第2走行体8には
ロック用部材としてのロックピン38が形成されてい
る。一方、走行体ロック装置37のロック板材39の前
記ロックピン38と嵌合する位置にはロック部40が形
成され、このロック部40に隣接してテーパ部41が形
成されている。このロック板材39には長穴42が形成
されており、この長穴42にはソレノイド可動鉄心支持
部材43の一端が嵌合されている。このソレノイド可動
鉄心支持部材43の他端はソレノイド可動鉄心45と接
続され、このソレノイド可動鉄心45はソレノイド可動
鉄心支持部材43と回転自由に取付けられている。ソレ
ノイド固定鉄心44は装置本体46に固定されており、
ソレノイドの電源ON時にソレノイド可動鉄心45を下
方に引く作用がある。また、ロック板材39は回転支持
部材47により装置本体46に回転自在に支持されてい
る。これにより、ロック板材39の回転時に、その動き
に合わせてソレノイド可動鉄心支持部材43に回転自由
に取付けられたソレノイド可動鉄心45を上下運動させ
ることができる。
【0030】また、ロック板材39の先端部には弾性支
持部材48の一端が接続され、その他端は装置本体46
側に固定されている。この弾性支持部材48の弾性定数
は、ソレノイドの電源OFF時に、ロック板材39がほ
ぼ水平を保つモーメントを与える値に設定されている。
なお、ロック板材39のロック部40の位置は、透過原
稿取付け位置になるように設定されている。
【0031】このような構成において、走行体ロック装
置37の動作について説明する。まず、図1(a)に示
すように、反射原稿2若しくは透過原稿14の読取時、
及び、走行体(第1走行体7、第2走行体8)のリター
ン時には、ロック板材39は、弾性支持部材48の作用
によりほぼ水平な状態を保ったままで設置されている。
次に、第2走行体8がリターンし、図1(b)に示すよ
うに、ロックピン38がロック板材39のテーパ部41
に当り、その第2走行体8の駆動力でロック板材39を
押し下げる。そして、図1(c)に示すように、ロック
ピン38はロック板材39のテーパ部41を完全に乗り
越えて、ロック部40と嵌合する。このロック部40の
位置から左方向には進めないため、この位置で第2走行
体8の駆動を停止させることにより、第2走行体8のロ
ックが完了する。このようにロックした状態では、第2
走行体8は動くことができないため、透過原稿14をコ
ンタクトガラス13面上で容易に着脱することができ
る。
【0032】なお、その透過原稿14の着脱後において
透過原稿14の読取りを行う際には、ソレノイドの電源
をONし、ソレノイド可動鉄心45の力によりソレノイ
ド可動鉄心支持部材43を介してロック板材39を下方
に引張り、ロックピン38をロック部40から一時的に
解除し、第2走行体8を駆動してロックピン38がテー
パ部41を通過した後、ソレノイドの電源をOFFにす
る。
【0033】上述したように、透過原稿14のコンタク
トガラス13面への着脱時において、第2走行体8を走
行体ロック装置37を用いてロックしているため、透過
原稿14の取付けをスムーズに行うことができ、これに
より作業効率を高めることができる。
【0034】次に、請求項2記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1記載の発明と同一部分に
ついての説明は省略し、その同一部分については同一符
号を用いる。
【0035】前述した請求項1記載の発明では、第2走
行体8に取り付けたロックピン38がロック板材39の
テーパ部41を乗り越え、ロック部40に突き当ってか
ら第2走行体8の駆動を停止しているため、衝突の際に
衝撃が生じ、これにより板材並びに走行体部材を破損す
るおそれがある。
【0036】そこで、本実施例では、テーパ部41の頂
点位置Pにロックピン38が到達する前に、第2走行体
8の駆動を停止させる図示しない走行体停止位置制御手
段を設けたものである。図1(b)は、第2走行体8の
駆動を停止させる位置に相当する。このテーパ部41の
斜面位置で第2走行体8の駆動を停止しても、第2走行
体8にはテーパ部41を乗り越える慣性力がついている
ため、何ら問題なくその斜面を乗り越えることができ
る。この場合、その慣性力は、残りの斜面を乗り越える
ために使い果たしているため、テーパ部41を乗り越え
た直後に第2走行体8は停止する。これにより、ロック
ピン38はロック板材39のロック部40に突き当たる
ようなことがないため、衝突による衝撃で走行体等の破
損を防止することができる。なお、適当な走行体の停止
位置を計算や実験上により求めておき、その位置に停止
命令指令のためのフォトインタラプタ等を設置すれば、
求めた位置での停止命令は簡単に実現できる。ここで、
停止命令としては、モータへの駆動電圧を切ることによ
り実現する。
【0037】上述したように、走行体停止位置制御手段
により第2走行体8がテーパ部41の頂点位置に到達す
る前にその駆動を停止させることができるため、第2走
行体8がロック部40に急激に衝突して破損するのを防
止させることができる。
【0038】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
2〜図6に基づいて説明する。なお、請求項1,2記載
の発明と同一部分についての説明は省略し、その同一部
分については同一符号を用いる。
【0039】ここでは、第2走行体8の駆動電流をモニ
タし、その値が予め定められた値を超えた時にその第2
走行体8の駆動を停止させる走行体停止位置制御手段を
設けたものである。図2は、その走行体停止位置制御手
段を備えた速度制御装置の構成を示すものである。マイ
クロコンピュータ49は、マイクロプロセッサ49a
と、リードオンメモリ49b(ROM)と、ランダムア
クセスメモリ49c(RAM)とがそれぞれバス50を
介して接続されている。また、このバス50には、リニ
アモータ51の状態を指令する状態指令信号を出力する
指令発生装置52と、インクリメンタルエンコーダ53
の出力を処理しデジタル数値に変換する状態検出用イン
ターフェイス装置54とが接続されている。この状態検
出用インターフェイス装置54は、インクリメンタルエ
ンコーダ53の出力パルスを係数する図示しないカウン
タを備えている。バス50からの出力値は駆動用インタ
ーフェイス装置55に送られた後、駆動装置56を構成
するパワー半導体(トランジスタ)を動作させるパルス
状信号(制御信号)に変換される。これにより、駆動装
置56はパルス状信号に基づいて動作し、リニアモータ
51に印加する電圧を制御し、リニアモータ51は所望
の速度で駆動する。このリニアモータ51の速度はイン
クリメンタルエンコーダ53と状態検出用インターフェ
イス装置54とにより検出され、マイクロコンピュータ
49に取り込まれる。このリニアモータ51には、ロッ
クピン38を備えた第2走行体8が接続されている。な
お、これまで述べたような図2の構成はディスクリート
タイプのマイクロコンピュータを用いた例であるが、指
令発生装置52、駆動用インターフェイス装置55、状
態検出用インターフェイス装置54が1チップ化された
マイクロコンピュータを用いても同様の機能を得ること
ができる。
【0040】次に、インクリメンタルエンコーダ53の
出力を処理する状態検出用インターフェイス装置54の
処理方法について述べる。状態検出用インターフェイス
装置54はインクリメンタルエンコーダ53の出力をマ
イクロプロセッサ49aの割込みに接続してあり、基準
クロック(CLK)をカウントする図示しないカウンタ
を備えている。そこで、今、図3のエッジ57が到達す
る直前の状態から説明する。図3(a)(b)のOBは
インクリメンタルエンコーダ53の出力パルス、図3
(c)のCLKは状態検出用インターフェイス装置54
の基準クロックである。カウンタはOBパルスの周期を
CLK信号をもとに与えられたカウント値(例えば、0
FFFFH)からデクリメントカウントを実行する。エ
ッジ57がマイクロプロセッサ49aの割込みへ到達す
ると、図4の割込みルーチンが実行開始される。
【0041】ここで、割込みルーチンを図4のフローに
基づいて説明する。カウンタのデクリメントカウント値
は状態検出用インターフェイス装置54内臓のストレー
ジレジスタにラッチされる。次に、そのラッチされたデ
クリメントカウント値をランダムアクセスメモリ49c
へ格納する。Tnのパルス周期をカウントするためのカ
ウント初期数(0FFFFH)を与え、再度デクリメン
トカウントを開始し、割込みの処理を終了する。そし
て、再度、図3(c)に示すようなエッジ58が割込み
に到達したら、図4の割込み処理が繰り返して行われ
る。この場合、速度ω(k)は、次のようにして求める
ことができる。
【0042】ω(k)=k/(Tclk×Ne×n) Tclk:CLK周期 Ne:単位長さ当りのインクリメントエンコーダ分割数 n:CLKカウント数=0FFFFH−デクリメントカ
ウント数 k:速度への単位換算定数 次に、走行体駆動装置の制御系(走行体停止位置制御手
段を含む)を図5に基づいて説明する。図2のインクリ
メンタルエンコーダ53により検出されたリニアモータ
51の速度v(i−1)は、フィードバックループ59
を経て演算部60に与えられている。この演算部60で
は、指令発生装置52から出力された制御目標値R
(i)との差e(i)が算出される。この差e(i)は
ブロック61で積分され、ブロック62で積分定数Ki
が掛けられ、演算部63に送られる。また、これと同時
に、差e(i)はブロック64で比例定数Kpが掛けら
れ、演算部63に送られる。そして、演算部63ではそ
れら2つの入力を加えて制御電圧値V(i)を求める。
ここで、制御電圧値V(i)は制御電圧決定部65に送
られ、停止と判断された時は0Vを、その他の時は制御
電圧をリニアモータ51に出力し、これによりリニアモ
ータ51を駆動することができる。
【0043】ここで、制御電圧決定部65を図6の制御
フローに基づいて説明する。まず、図2のリードオンメ
モリ49b又はランダムアクセスメモリ49cに設定さ
れた制御電圧のリミット値Vlimを変数Voに代入す
る。次に、演算部63で求められた制御電圧値V(i)
とVoとを比較し、V(i)がVoよりも大きいか等し
ければ制御電圧値V(i)を0に設定し、V(i)がV
oよりも小さければ制御電圧値V(i)をそのままに
し、これにより得られた制御電圧値V(i)をリニアモ
ータ51へ出力する。この場合、図1(b)に示すロッ
クピン38がテーパ部41を乗り越える時には、リニア
モータ51にかかる負荷は通常の駆動時よりも一段と大
きく、その分だけリニアモータ51の速度が落ちるた
め、制御部は制御電圧を大きくして等速を保とうとす
る。そこで、制御電圧のリミット値Vlimを図1
(b)で示した状態の値に設定しておけば、通常の駆動
時には、制御電圧決定部65でV(i)がVoよりも小
さいと判断され、通常の駆動制御がなされる。そして、
リニアモータ51が読取終了後にリターンし、図1
(b)の状態になった時にそのリニアモータ51の駆動
は停止される。その後の動作としては、ロックピン38
は慣性力でロック板材39のテーパ部41を乗り越え、
この乗り越えた直後に走行体は停止する。
【0044】上述したように、走行体停止位置制御手段
を設け、第2走行体8の駆動電流の制御を行うことによ
り、第2走行体8がロック部40に急激に衝突して破損
するのを防止させることができると同時に、前述した実
施例で必要としていた停止命令指令のためのフォトイン
タラプタ等が不要となり、これにより走行体駆動装置の
低コスト化を図ることができる。なお、本実施例では、
制御方法として、デジタルのPI制御を例にとったが、
アナログ制御、PID制御、また現代制御等により制御
してもよい。
【0045】次に、請求項4記載の発明の一実施例を図
7〜図10に基づいて説明する。なお、請求項1〜3記
載の発明と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0046】ここでは、テーパ部41の頂点位置Pにロ
ックピン38が到達する直前の非接触な位置で第2走行
体8を停止させ、その後、予め定められたパターンで走
行体駆動電流を増減させ第2走行体8を駆動させる走行
体停止位置制御手段を設けたものである。
【0047】図7は、走行体駆動装置の制御系(走行体
停止位置制御手段を含む)を示すものである。ここで
は、前述した図5の制御電圧決定部65が省略され、演
算部63の制御電圧値V(i)がそのままリニアモータ
51に入力されるようになっている。図8はその制御フ
ローを示すものである。まず、第2走行体8がロック時
か否かを調べる。この調べる方法としては、例えば、ロ
ックピン38がテーパ部41に到達する位置よりも前方
で、かつ、読取終了位置よりも後方にフォトインタラプ
タ等の検知器を配置しておき、これをモニタすることに
より実行できる。そして、第2走行体8がロック時でな
いと判断された時(すなわち、画像読取時及びリターン
時)には、図7の構成で制御演算を行い、その演算結果
をリニアモータ51に出力する。一方、第2走行体8が
ロック時であると判断された時は、予めリードオンメモ
リ49b、ランダムアクセスメモリ49cに定めてある
タイムテーブルに従って制御電圧値V(i)を入力し、
その後、V(i)をリニアモータへ出力する。このよう
な制御はリニアモータ51の停止時まで繰り返して行
う。
【0048】次に、図8のタイムテーブルを、図9、図
10に基づいてさらに詳しく説明する。まず、図9の位
置Toは、走行体の移動位置を検出するフォトインタラ
プタの位置を示すものである。今、ロック時であること
を確認すると、Taの時間だけ制御電圧値を0に設定す
る。ここでいう設定時間とは、制御電圧を0にした後、
リニアモータ51が図10に示したように、ロックピン
38がテーパ部41に接触するか、若しくは、その直前
で停止するまでの時間のことをいう。これにより、フォ
トインタラプタは駆動停止命令をリニアモータ51に出
した時に、リニアモータ51がこの位置で停止できる位
置に設置しておく。その後、タイムテーブルの制御電圧
は、図9のTb時間に示すように、テーパ部41の形状
に合わせて、そのテーパ部41を除々に押し下げて行く
ようにわずかづつ増加させ、再度、制御電圧を0に戻
す。この0に戻すタイミングは、その時の慣性力で残り
のテーパ部41の領域を乗り越えかつ乗り越えるために
慣性力を使い果たし、テーパ部41を乗り越えた直後に
第2走行体8が停止する時である。
【0049】前述した請求項1〜3記載の発明における
実施例では、いずれも、ロックピン38とロック部40
との衝突による衝撃で走行体等を破損するようなことは
ないが、ロックピン38とテーパ部41のと衝突による
衝撃は避けることができない。これに対して本実施例に
おける走行体停止位置制御手段では、ロックピン38と
テーパ部41とが衝突する前に停止させ、その後、除々
に駆動制御電圧を上げているため、ロックピン38とテ
ーパ部41との衝突による衝撃を完全に避けることがで
き、これにより部品の破損を極力防止させることができ
る。
【0050】次に、請求項5記載の発明の一実施例を図
11に基づいて説明する。なお、請求項1〜4記載の発
明と同一部分についての説明は省略し、その同一部分に
ついては同一符号を用いる。
【0051】前述した請求項1〜4記載の発明では、透
過原稿14を着脱する時の第2走行体8のロックは移動
しながら行うため、図1(c)に示すように、ロックピ
ン38とロック部40には多少ながらガタを持たせる必
要がある。このため、そのような多少のガタを有するロ
ック機構を、透過原稿14の着脱時よりも一段と衝撃が
大きくなる画像読取装置の搬送時に用いるには多少の無
理がある。
【0052】そこで、本実施例では、走行体ロック装置
のロック部40を、透過原稿着脱時の第1ロック部40
aと、画像読取装置搬送時の第2ロック部40bとの2
段により構成したものである。図11(a)は第1ロッ
ク部40aによりロックを行った時の様子を示し、図1
1(b)は第2ロック部40bによりロックを行った時
の様子を示す。第1ロック部40aは垂直な側面部と平
坦な底面部とのL字形の形状に形成され、第2ロック部
40bはロックピン38が嵌合できる程度の円筒状の大
きさ及び形状に形成されており、第2ロック部40bと
第1ロック部40aとは第2ロック部40bに向かって
下がる方向のテーパで結ばれている。
【0053】また、ロック板材39の上部には、画像読
取装置搬送時以外にそのロック板材39をほぼ水平な状
態に保つための雄ネジ部材66が配置されている。この
雄ネジ部材66は、装置本体46に固定してある雌ネジ
の切ってある固定部材67に固定保持されている。ま
た、ここでの弾性支持部材48としては、ソレノイドの
電源がOFF時において、ロック板材39が水平及び図
11(b)に示した画像読取装置の搬送時の状態よりも
さらに傾く弾性定数を有している。
【0054】このような構成において、画像読取装置搬
送時以外は、図11(a)に示すように、雄ネジ部材6
6をドライバー等で下側に下げ、弾性支持部材48の力
に対向してロック板材39を押し下げる。この状態で
は、ロック板材39は前述のように機能し、透過原稿着
脱時のロック装置として働かせることができる。一方、
画像読取装置搬送時においては、雄ネジ部材66をドラ
イバー等で上側に上げる。これにより、ロックピン38
は第2ロック部40bに自動的にセットされた状態とな
り、第2走行体8は完全にロックされ動くようなことは
ない。そして、搬送が終了し、再度、透過原稿14の画
像の読取りを行いたい時には、前述したように雄ネジ部
材66を下側に下げてから読取りを行うようにする。
【0055】上述したように、ロック部40を第1ロッ
ク部40aと第2ロック部40bとの2段構成とするこ
とによって、透過原稿着脱時の走行体ロック装置と画像
読取装置搬送時の走行体ロック装置とを兼ねることがで
き、これにより画像読取装置の低コスト化を一段と図る
ことができる。
【0056】次に、請求項6記載の発明の一実施例を図
12及び図13に基づいて説明する。なお、請求項1〜
5記載の発明と同一部分についての説明は省略し、その
同一部分については同一符号を用いる。
【0057】前述した請求項5記載の発明では、画像読
取装置搬送時における走行体のロックを行うことはでき
るが、雄ネジ部材66や固定部材67を設けたり、使用
時にそれら部材をドライバーを用いて調整しなければな
らないという欠点がある。
【0058】そこで、本実施例では、ロック部40のう
ち、第1ロック部40aと第2ロック部40bとの間に
凸状の仕切部40cを形成したものである。図12
(a)は透過原稿着脱時の第2走行体8のロック状態を
示し、図12(b)は画像読取り搬送時の第2走行体8
のロック状態を示すものである。また、ここでの弾性支
持部材48の弾性定数は、ソレノイドの電源のOFF時
に、ロック板材39がほぼ水平を保つモーメントを与え
る値に設定されている。
【0059】このような構成において、リニアモータの
駆動力はテーパ部41を乗り越えたロック部40内の領
域では0(図9参照)になっているため、ロックピン3
8が第1ロック部40aに到達した時点で仕切部40c
を乗り越えることができず、これにより透過原稿着脱時
におけるロック装置として機能させることができる。
【0060】図13は、画像読取装置搬送時において、
第2走行体8のロック手段のフローを示すものである。
まず、搬送時用のボタンを装置本体に取付けておき、搬
送前の電源を切る前にそのボタンを押しておく。これに
より、画像読取り搬送時か否かを判断する。画像読取り
搬送時には、走行体ロックのフローに入る。この場合、
予め定められた電圧をリニアモータに加え、ロックピン
38が仕切部40cを乗り越えて第2ロック部40bに
ロックされるまでの間だけリニアモータを駆動しつづけ
る。そして、第2走行体8がロックされたならばリニア
モータの駆動を停止する。これにより、図12(b)に
示すようなロック状態となり、その後電源を切って画像
読取装置を搬送しても第2走行体8は完全にロックされ
た状態のままでいる。搬送後に画像読取装置を使用する
時には、前述した透過原稿着脱終了後と同様に、ソレノ
イドの駆動力によりロック板材39を引き下げればよ
い。一方、画像読取装置搬送時以外の時には、前述した
図8のフローと同様な手順により処理することができ
る。
【0061】上述したように、第1ロック部40aと第
2ロック部40bとの間に凸状の仕切部40cを設けた
ことによって、ネジ等を用いてロック部40を有する部
材を固定することなしに、透過原稿着脱時の走行体ロッ
ク装置と画像読取装置搬送時の走行体ロック装置とを兼
ねることができ、これにより一段と部品点数を削減する
ことができる。
【0062】なお、これまでの各実施例は、反射原稿2
を読取るモードと、フィルム等の透過原稿14を読取る
モードとを選択できる光学系において、透過原稿14を
読取るためのコンタクトガラス13を反射原稿2を読取
るための第2走行体8に設置した場合について述べた
が、これに限るものではなく、透過原稿14を読取るた
めのコンタクトガラス13を第1走行体7に設置し、そ
の透過原稿14を読取る側の第1走行体7にリニアモー
タを設置するようにしてもよい。また、走行体としてリ
ニアモータを用いて説明したが、回転の直流モータやパ
ルスモータ、ダイレクトドライブモータ等を用いてもよ
い。さらに、ロック用部材としてピン材を用い、ロック
部40を有する部材として板材を用いたが、これらの材
料に限るものではない。さらにまた、装置本体46にテ
ーパ部41とロック部40とを有するロック板材39を
設置し、走行体側にロックピン38を設けた例について
述べたが、これとは逆に、走行体側にテーパ部41とロ
ック部40とを有するロック板材39を設置し、装置本
体46にロックピン38を設けるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、反射原稿を読取
る光源及び原稿台と、透過原稿を読取る光源及び原稿台
と、前記反射原稿の読取り側に設置された第1及び第2
走行体とを備え、前記透過原稿読取用の原稿台を前記第
1若しくは第2走行体のどちらか一方の走行体に連設
し、反射モードの時には前記第1及び第2走行体を駆動
して前記反射原稿を読取り、透過モードの時には前記第
1若しくは第2走行体のどちらか一方の前記走行体を主
駆動側として前記透過原稿読取用の原稿台を駆動するこ
とにより前記透過原稿を読取る走行体駆動装置におい
て、前記走行体及び本体のうちのどちらか一方にロック
用部材を形成し、このロック用部材と嵌合するロック部
とこのロック部に隣接したテーパ部を有し前記透過原稿
の着脱時に前記走行体をロックする走行体ロック装置を
設けたので、透過原稿の着脱時に原稿台が移動してしま
うという現象がなくなり、透過原稿の着脱作業を容易に
することができるものである。
【0064】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、テーパ部の頂点位置にロック用部材が到達
する前に、走行体の駆動を停止させる走行体停止位置制
御手段を設けたので、走行体がロック部に急激に衝突し
て破損するのを防止させることができるものである。
【0065】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、走行体の駆動電流をモニタしその値が予め
定められた値を超えた時に、その走行体の駆動を停止さ
せる走行体停止位置制御手段を設けたので、走行体がロ
ック部に急激に衝突して破損するのを防止させることが
できると共に、走行体の停止位置検知用センサを不要に
し、走行体駆動装置の低コスト化を図ることができるも
のである。
【0066】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、テーパ部の頂点位置にロック用部材が到達
する直前の非接触な位置で走行体を停止させ、その後予
め定められたパターンで走行体駆動電流を増減させ前記
走行体を駆動させる走行体停止位置制御手段を設けたの
で、ロック用部材を非接触な状態で一旦停止させ、その
後、ロック用部材がテーパ部を乗り越えてロック部に到
達させることができ、これにより、走行体がロック部に
急激に衝突して破損する現象を完全に防止させることが
できるものである。
【0067】請求項5記載の発明は、請求項2,3又は
4記載の発明において、走行体ロック装置のロック部
を、透過原稿着脱時の第1ロック部と、画像読取装置搬
送時の第2ロック部との2段により構成したので、透過
原稿着脱時の走行体ロック装置と画像読取装置搬送時の
走行体ロック装置とを兼ねられ、これにより画像読取装
置の低コスト化を図ることができるものである。
【0068】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、2段にした第1ロック部と第2ロック部と
の間に凸状の仕切部を形成したので、ネジ等によりロッ
ク部を有する部材を固定することなしに、部品点数を一
段と削減した状態で、透過原稿着脱時の走行体ロック装
置と画像読取装置搬送時の走行体ロック装置とを兼ねる
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明の一実施例である走行
体ロック装置の構成を示す側面図である。
【図2】請求項3記載の発明である走行体駆動装置に用
いられる速度制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】状態検出用インターフェイス装置の処理におけ
るタイミングチャートである。
【図4】状態検出用インターフェイス装置の処理におけ
る割込みルーチンを示すフローチャートである。
【図5】走行体駆動装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図6】走行体駆動装置の制御について説明するフロー
チャートである。
【図7】請求項4記載の発明である走行体駆動装置の制
御系を示すブロック図である。
【図8】走行体駆動装置の制御について説明する示すフ
ローチャートである。
【図9】制御電圧の印加時間に対する変化の様子を示す
特性図である。
【図10】ロック部材がロック部に嵌合する直前の様子
を示す走行体ロック装置の側面図である。
【図11】請求項5記載の発明の一実施例である走行体
ロック装置の構成を示す側面図である。
【図12】請求項6記載の発明の一実施例である走行体
ロック装置の構成を示す側面図である。
【図13】画像読取り搬送時における走行体のロックに
ついて説明するフローチャートである。
【図14】画像読取装置の構成を示す側面図である。
【図15】走行体駆動装置の走行体部の構成を示す平面
図である。
【図16】(a)は読取り走査開始位置でのベルトの掛
け廻し状態を示す側面図、(b)は読取り走査終了位置
でのベルトの掛け廻し状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 原稿台 2 反射原稿 3 光源 7 第1走行体 8 第2走行体 13 原稿台 14 透過原稿 15 光源 37 走行体ロック装置 38 ロック用部材 40 ロック部 40a 第1ロック部 40b 第2ロック部 40c 仕切部 41 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−174462(JP,A) 特開 昭59−198439(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/50 G03G 15/04 114

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射原稿を読取る光源及び原稿台と、透
    過原稿を読取る光源及び原稿台と、前記反射原稿の読取
    り側に設置された第1及び第2走行体とを備え、前記透
    過原稿読取用の原稿台を前記第1若しくは第2走行体の
    どちらか一方の走行体に連設し、反射モードの時には前
    記第1及び第2走行体を駆動して前記反射原稿を読取
    り、透過モードの時には前記第1若しくは第2走行体の
    どちらか一方の前記走行体を主駆動側として前記透過原
    稿読取用の原稿台を駆動することにより前記透過原稿を
    読取る走行体駆動装置において、前記走行体及び本体の
    うちのどちらか一方にロック用部材を形成し、このロッ
    ク用部材と嵌合するロック部とこのロック部に隣接した
    テーパ部を有し前記透過原稿の着脱時に前記走行体をロ
    ックする走行体ロック装置を設けたことを特徴とする走
    行体駆動装置。
  2. 【請求項2】 テーパ部の頂点位置にロック用部材が到
    達する前に、走行体の駆動を停止させる走行体停止位置
    制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の走行
    体駆動装置。
  3. 【請求項3】 走行体の駆動電流をモニタしその値が予
    め定められた値を超えた時に、その走行体の駆動を停止
    させる走行体停止位置制御手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の走行体駆動装置。
  4. 【請求項4】 テーパ部の頂点位置にロック用部材が到
    達する直前の非接触な位置で走行体を停止させ、その後
    予め定められたパターンで走行体駆動電流を増減させ前
    記走行体を駆動させる走行体停止位置制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の走行体駆動装置。
  5. 【請求項5】 走行体ロック装置のロック部は、透過原
    稿着脱時の第1ロック部と、画像読取装置搬送時の第2
    ロック部との2段よりなることを特徴とする請求項2,
    3又は4記載の走行体駆動装置。
  6. 【請求項6】 2段にした第1ロック部と第2ロック部
    との間に凸状の仕切部を形成したことを特徴とする請求
    項5記載の走行体駆動装置。
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