JP3302423B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3302423B2
JP3302423B2 JP36014292A JP36014292A JP3302423B2 JP 3302423 B2 JP3302423 B2 JP 3302423B2 JP 36014292 A JP36014292 A JP 36014292A JP 36014292 A JP36014292 A JP 36014292A JP 3302423 B2 JP3302423 B2 JP 3302423B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • H04N5/202Gamma control

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  • Multimedia (AREA)
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  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置、特に、ディジ
タル信号処理を用いてガンマ補正特性を可変可能な撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置は、近年の電子技術の進歩とも
に、小型、軽量化が進んできている。その中において、
半導体技術の進歩に伴って、高速のアナログ−デジタル
変換器(以下ADコンバータと称す)、デジタル−アナ
ログ変換器(以下DAコンバータと称す)が実用化さ
れ、これを用いて、デジタル信号化されたビデオ信号を
デジタル信号処理する方式も提案されている。これら
は、撮像信号をAD変換して、フィルタ、色分離、ガン
マ、マトリクスなどの信号処理をデジタル処理で行な
い、DA変換して出力するものである。
【0003】また、撮像信号をアナログ・ディジタル
(以下AD)変換し、ディジタル技術を用いて、クリッ
プ、ガンマ補正、フィルタ処理、同期信号付加、同期検
波、ガンマ、マトリクスなど等を行い、ディジタルテレ
ビジョン信号を生成し、ディジタル・アナログ(以下D
A)変換してビデオ信号として出力したり、ディジタル
ビデオ信号として出力するものも行われている。
【0004】これらの従来例において、ガンマ補正回路
にはROMテーブルが用いられている。これは所定の
入、出力特性を書込んだROMを用いる方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている、デジタル信号処理を用いた撮像装置にお
いては、特に、ガンマ回路を構成するために、読みだし
専用メモリ(ROM)が用いられている。このメモリが
回路規模を大きくし、単一の集積回路にすべての信号処
理回路を集積する際に、コストが低減できない要因とな
っていた。
【0006】また、ROMは消費電力が大きく又、IC
化した時のチップ面積が大きくなり、小型軽量な装置を
実現させるために高集積化する事が難しい。
【0007】特に、入力ダイナミックレンジを広くした
り、特性カーブを細かくするためには非常に大きなRO
Mを必要としてしまう問題があった。
【0008】又、撮影する被写体の種類や条件に応じ
て、ガンマ特性カーブの微調整が必要になる事が有る。
例えば暗い時に、S/Nの悪い状態で撮影する時はガン
マ特性を直線に近付けたほうが、暗部のノイズの増加が
抑えられる。又、屋外等で高コントラストな被写体を撮
影する時は、ガンマの特性の特に高輝度部分の特性の傾
きを小さくしたほうが、高輝度部の飽和によるつぶれを
減少出来る。
【0009】しかしながら、この様に微調整を行う事
は、ROMの大きさを非常に大きくしてしまい、従来の
方式ではほとんど不可能だった。
【0010】さらに、従来提案されているデジタル信号
処理を用いた撮像装置においては、従来、アナログ方式
で用いられていた回路をそのままディジタル方式に置き
換えたのみであったので、回路規模が大きく、消費電流
が多くなって、単一の集積回路にすべての信号処理回路
を集積するには大き過ぎたり、あるいはコストが低減で
きなかった。特にガンマ補正回路などの非線形回路は、
従来ROMを用いて構成されており、特に回路規模を増
大させていた。
【0011】またさらに、これらにおいては、ディジタ
ルシステムに置き換える際、可変な特性を持たせると、
非常に回路規模が大きくなってしまい、実現できなかっ
たり、簡易的な方式で十分な特性が得らず、撮影状態や
撮影被写体に応じた適切な設定が行なえない問題点があ
った。
【0012】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、回路規模を小さくすることで装置の小型化、低消費
電力化を図るとともに、関数の切り替え点においても画
質の劣化が生じない優れた撮像装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、デジタル信号化されたビデオ信号のガン
マ補正を行うガンマ回路を有する撮像装置において、ガ
ンマ回路は入力ビット数がn1 の入力端子を有する乗算
器を備え、ガンマ回路の入力ビット数をn3 とするとこ
れら入力ビット数はn3 >n1 の関係を有し、ガンマ回
路における所定の入力範囲をRiとすると、Ri≦2n1
−1となる所定範囲Riの特性の合成によりガンマ回路
が構成される。
【0014】また、本発明によれば、デジタル信号化さ
れたビデオ信号のガンマ補正を行うガンマ回路を有する
撮像装置は、ガンマ特性を可変可能な関数回路で形成さ
れたガンマ回路と、撮像信号中のピークレベルを検出す
る検出手段とを有する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】本発明によれば、乗算器を用いたガンマ回路を
有する撮像装置であって、そのガンマ回路は、ガンマ回
路の入力ビット数をn3 、乗算器の一方の入力ビット数
をn1 とすると、n3 >n1 、Ri≦2n1−1となるよ
うな所定範囲Riの特性の合成により構成したことによ
り、ROMを用いないでガンマ回路が構成できるため、
回路規模が減少され、コストダウン、消費電力の削減、
装置の小型化を図ることができる。
【0019】また、本発明によれば、撮像装置に用いら
れたガンマ回路は検出手段で検出されたピークレベルに
応じて関数回路中の定数を可変とすることによりガンマ
特性を可変する。
【0020】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による撮像装
置の実施例を詳細に説明する。
【0021】図1は本発明による撮像装置の第1の実施
例を示す機能ブロック図である。同図において、1は色
分解フィルタを含む撮像素子であるCCD、2はCCD
1の出力信号を連続信号に変換するサンプルアンドホー
ルド回路(S/H)である。また、3はサンプルアンド
ホールド回路2の出力をデジタル信号に変換するADコ
ンバータ(ADC)、4は撮像信号中の輝度信号のみを
通過させるローパスフィルタ(LPF)である。
【0022】5はガンマ回路、6は後述する色信号と輝
度信号の遅延時間を合わせる遅延回路、7は同期加算回
路、8はDAコンバータ(DAC)、9は輝度信号
(Y)出力端子である。10は撮像信号より色信号を分
離する色分離回路、11はホワイトバランスを合わせる
乗算器、12はホワイトバランスを合わせる係数を出力
する係数器である。13はガンマ回路、14は色差信号
を合成する色差マトリクス、15は色副搬送波により色
差信号を変調する変調器、16はバースト加算、17は
DAコンバータ(DAC)、18は色信号(C)出力端
子である。
【0023】光学系(図示せず)によりCCD1に結像
された被写体像(図示せず)は、CCD1により、色分
解された後、光電変換され、サンプルホールド回路2に
より連続信号になり、ADコンバータ3によりアナログ
デジタル変換される。デジタル変換された信号は、ロー
パスフィルタ4により、輝度信号Yが取り出され、ガン
マ回路5によりガンマ補正される。そして、遅延回路6
により所定量遅延された後、同期加算7により同期信号
が加算され、DAコンバータ8によりアナログ信号に変
換されて、Y出力端子9より、テレビジョン、VTRな
どの外部機器(図示せず)に出力される。
【0024】また、ADコンバータ3の出力は、色分離
回路10により、R,G,Bの原色信号に分離され、乗
算器11により係数器12により設定された係数が乗じ
られ、R,G,Bそれぞれのレベルを合わせるホワイト
バランスが行われる。そして、ガンマ回路13で、ガン
マ補正され、色差マトリクス14で色差信号を合成し、
変調器15で色副搬送波により直交変調する。また、バ
ースト加算器16でカラーバーストが付加され、DAコ
ンバータ17でアナログ信号に変換され、C出力端子1
8より、Y信号と同様に出力される。
【0025】図2は図1に示した実施例におけるガンマ
回路5および13の詳細図である。同図において、20
1は入力端子、202は入力を複数の所定値と比較して
入力がどの範囲にあるかを検出するコンパレータであ
る。203,207は減算器、204,206,20
8,211,213は、それぞれ選択信号に応じて所定
の係数a,b,c,d,eを生成するデコーダである。
また、205,210は係数器、209はn1 ビット×
2 ビットの乗算器、212は加算器、214は出力端
子である。
【0026】入力端子201より入力された信号は、ま
ずコンパレータ202により所定の範囲のどこにあるか
検出され、コンパレータ202から検出信号SD が出力
される。
【0027】また、入力信号は、検出信号SD に応じて
生成されたデコーダ204からの出力である定数aによ
り減算器203で減じられる。減算された信号は、乗算
器209の一方の入力端子に入力される。減算された信
号はまた、デコーダ206により検出信号SD に応じて
生成された係数bと係数器205により乗じられ、減算
器207で同様にデコーダ208で生成された定数Cか
ら減じられ、乗算器209の他方の入力端子に入力され
る。乗算器209の出力は、係数器210でデコーダ2
11で生成された係数dが乗じられ、加算器212でデ
コーダ213で生成された定数eが加わり、出力端子2
14から出力されて、前述の後段の回路に入力される。
【0028】図3は図2のガンマ回路の説明図である。
(a)の横軸はガンマ回路の入力、縦軸は出力である。
ガンマ回路に入力される入力信号のビット数をn3 とす
ると、入力は0〜2n3−1の範囲にある。このとき、入
力をkに分割(図3(a)ではk=5)し、それぞれを
1 ,R2 …Rk とする。この各々の範囲の最大値を2
n1−1(n1 は図2中の乗算器209の一方の入力のビ
ット数)より小さく設定する。
【0029】例えばn3 を10とすると、入力は0〜1
023の範囲にあり、これを図3のように5つに分割し
て、各々の範囲を255より小さく設定する事により、
1=8で良いことになる。各々の範囲の始点における
入力をa1 〜a5 、出力をe1 〜e5 として、これらの
うち1つの範囲Riを取り出したのが図3(b)であ
る。
【0030】この曲線yiは上に凸で、原点(ai,e
i)を通るので、2次関数で近似すると、 (yi−ei)=Ai(x−ai)2 +Bi(x−ai) (Ai,Biは所定 の定数) (yi−ei)=(x−ai)×{Ai(x−ai)+Bi} yi=(x−ai)×{Ai×(x−ai)+Bi}+ei (式1) で表わされる。これを入力の範囲に応じて、ai,e
i,Ai,Biを切り換えることにより図3(a)の特
性が実現出来る。式1において実際のガンマカーブを近
似すると、Ai,Biが非常に小さな値(2-5〜2-15
程度)になってしまい、乗算器209で計算した結果、
有効ビットが減少してしまう。このため、Ai,Biに
1/di(di<1)を乗じ、また、Aiは上に凸の曲
線では負の値を取るため、bi=−Ai/di,Ci=
Bi/diとおき、これらを式1に代入して、 yi=(x−ai)×{−bi×(x−ai)+ci}×di+ei(式2) とした回路が図2である。
【0031】このとき、Ai,Biの求め方は以下のよ
うになる。図3(a)の各範囲の切り換り点(ai,e
i)において連続かつ、なめらかにつながらないと、画
面上に擬似輪郭を生じてしまう。したがって、 yi(ai+1 )=yi+1 (ai+1 ) (連続条件) から AiRi2 +BiRi=ei+1 (式3) yi′(ai+1 )=y′i+1 (ai+1 ) (なめらか条件) から 2AiRi+Bi=Bi+1 (式4)
【0032】B0 は、x=0付近の利得であるため3〜
4程度の値を取る。この時のA0 をガンマ特性に合うよ
うに求め、以下、式3,式4とガンマ特性の条件より、
Ai,Biを求め、乗算器のレンジに合うようにdiを
求め、bi,ciを求める。
【0033】係数器205,210は回路の簡略化のた
めにシフト演算と加算で構成出来るようにする。
【0034】diは乗算器のレンジ合せのためであるか
ら、 di=2-pi (Piは自然数) とすればシフト演算のみで実現出来る。
【0035】また、biについてはなるべくシフト演算
のみで実現出来るように、aiをRiが2n1−1を越え
ない範囲で選ぶことで回路が簡略化される。
【0036】図4は図1に示したガンマ回路の他の構成
例である。この例では式2を変形し fi=ai×bi+ci (式5) yi=(x−ai)×(−bix+fi)×di+ei (式6) とおき、係数器205の入力を入力端子201に接続す
る。また、減算器207に入力する定数を式5で表わさ
れるfとする。
【0037】次に図5〜図8を用いて本発明による撮像
装置の第2の実施例を詳細に説明する。
【0038】図5において、1は撮像素子であるCC
D、2はサンプルホールド回路(S/H)、3はADコ
ンバータ(ADC)、34はガンマ回路、35は加算
器、36はDAコンバータ(DAC)、37は出力端
子、38はピーク検出器、39はマイクロコンピュータ
である。
【0039】被写体像は撮像光学系(いずれも図示せ
ず)により、CCD1の光電変換面に結像され、光電変
換されて撮像信号となり、サンプルホールド回路2によ
り連続信号になる。そして、ADコンバータ3によりデ
ジタル信号に変換され、ガンマ回路34によりガンマ補
正される。
【0040】ガンマ補正された信号は、加算器5により
同期信号SYNCが加算され、DAコンバータ36によ
りデジタルアナログ変換され、複合テレビ信号として出
力端子37より外部機器(図示せず)へ出力される。ま
た、ADコンバータ3の出力はピーク検出器38により
1垂直期間中のピークレベルが検出され、その値はマイ
クロコンピュータ39により読み出せるように接続され
ている。また、マイクロコンピュータ39からガンマ回
路34へ設定値が書き込めるように接続されている。
【0041】図6は、図5中ガンマ回路34の詳細図で
ある。図6において、41は信号入力端子、42,47
は減算器、43,52は所定の係数を生成するデコー
ダ、44,50は乗算器、45,48,54はスイッ
チ、46,49,55はマイクロコンピュータ39より
の設定値を書き込むレジスタである。51は係数器、5
3は加算器、56は出力端子、57は入力信号を所定値
と比較してどの範囲に入っているかを示す検出信号SD
を出力するコンパレータ、58は設定信号入力端子であ
る。
【0042】信号入力端子41より入力された入力信号
は、まず減算器42で検出信号SDに応じてデコーダ4
3で生成された定数aを減じる。そして、乗算器44で
スイッチ45で検出信号SD に応じて選択された所定値
またはレジスタ46の値のうちの1つと乗じ、減算器4
7で所定値C1 ,C2 またはレジスタ49の値のうちス
イッチ48で検出信号SD に応じて選択された値Cより
減算される。
【0043】減算器47の出力は減算器42の出力と乗
算器50において乗算され、係数器51においてデコー
ダ52により検出信号SD に応じて生成された値dが乗
ぜられる。そして、加算器53において所定値e1 ,e
2 またはレジスタ55の値のうちスイッチ54により検
出信号SD に応じて選択された値eと加算され、出力端
子56より、図5の加算器35へ出力される。
【0044】入力信号はまた、コンパレータ57により
所定値と比較され、検出信号SD を発生し上述のように
各部に加えられる。
【0045】また、設定信号入力端子58より入力され
た設定信号は、各レジスタ46,49,55のうちマイ
クロコンピュータ39により示されたレジスタに示され
た値が書き込まれる。
【0046】図7は第2の実施例の動作説明図である。
図7において、(a)はガンマ回路34の入出力特性を
示す。入力信号は0〜xm、出力信号は0〜ymの範囲
とし、これらをR1 (0〜a2 ),R2 (a2
3 ),R3 (a3 〜xm)の3つの範囲に分割する。
そして、ガンマ特性をR1 ′を所定の2次関数y1 でR
2 を可変2次関数y2 で、R3 を可変1次関数y3 で近
似する。それぞれ y1 =x×(b1 x+c1 ) (式7) y2 =(x−a2 )×(b2 (x−a2 )+c2 )+e2 (式8) y3 =(x−a3 )×c3 +e3 (式9)
【0047】この図において、y1 ,y2 が連続かつな
めらかにつながるように y1 (a2 )=y2 (a2 ) から a2 2 1 +a2 1 =e2 (式10) y1 ′(a2 )=y2 ′(a2 ) から 2a2 1 +c1 =c2 (式11) 同様にy2 ,y3 では y2 (a3 )=y3 (a3 ) から (a3 −a2 2 2 +(a3 −a2 )c2 =e3 (式12) y2 ′(a3 )=y3 ′(a3 ) から 2(a3 −a2 )b2 +c2 =c3 (式13)
【0048】式10、式11を満足するため、c2 ,e
2 は固定値となる。この時b2 を可変とすることによ
り、y2 (a3 )の値が変化する。また、式12,式1
3よりy2 が決まるとy3 は一義的に決ってしまうこと
がわかる。
【0049】したがって、図7(a)中のl1 ,l2
ようにガンマ特性を可変するためには、b2 をパラメー
タとして、その時のc3 ,e3 を式12,式13より求
めれば良い。
【0050】図7(b)は検出したピークレベルに応じ
てb2 をどのように可変するか、その時c3 ,e3 がど
のように変化するかを示した図である。なおb2 は負の
値をとるため−b2 を示しているピークレベルが所定値
1 より低い時は−b2 は所定値に、P1 を越えると−
2 は少しずつ増加し、P2 以上では別の所定値にな
る。−b2 をあまり増加するとy2 の傾きが途中で負の
値になるため、P2 以上では−b2 を増加しないように
する。
【0051】また、c3 ,e2 は式12,式13により
1 の値に応じて図のように変化する。実際の回路では
乗算器20で桁落ちによる有効桁の減少が生ずるためb
i,ciに1/d(d<1)を乗じ、またbiは負であ
るため極性を反転し、 y1 =x×(−b1 x+c1 )×d12 =(x−a2 )×(−b2 x+c2 )×d2 +e23 =c3 (x−a3 )×d3 +e3 とする。
【0052】図8はこの実施例におけるマイクロコンピ
ュータ39の動作を示すフローチャートである。
【0053】ステップ101でスタートし、ステップ1
02で垂直同期パルスVDが入力されるのを待つ。パル
スVDが入力されたらステップ103でピーク検出器3
8よりピークレベルを読み込む。そして、ステップ10
4で、その値を図7(b)に示されるテーブルによりb
2 を求め、ステップ105で式12,式13を用いてc
3 ,e3 を求めステップ106で求めたb2 ,c3 ,e
3 をそれぞれレジスタ46,49,55へ書き込み、ス
テップ102へもどる。
【0054】なお、第2の実施例において、ピーク検出
回路38は、最大値検出回路、最小値検出回路を用い
て、その差を取ってコントラスト情報を得て、ガンマ特
性を可変としたり、また、絞りの開度情報や画面をn分
割して個々を積分して得た値の最大値、最小値の差、あ
るいはホワイトバランス情報を用いても良い。
【0055】図9は本発明の他の実施例である。301
は撮像素子であるCCD、302はCCD出力を連続化
するサンプルアンドホールド、303はAD変換器、3
04はローパスフィルタ、305は特性可変端子を有し
後述する特性が可変出来るガンマ回路、306は加算
器、307はDAコンバータ、308は出力端子であ
る。
【0056】304,305,306はディジタル回路
により構成されている。不図示の被写体像は、不図示の
光学系によりCCD301の光電変換面に結像され、光
電変換され、映像信号となり、サンプルアンドホールド
302で連続化され、AD変換器303でAD変換され
ディジタル映像信号となり、ローパスフィルタ304に
より必要な帯域制限され、ガンマ回路305で2つの特
性可変端子に入力されたK1,K2に応じた特性のガン
マ補正がなされ、加算器306で同期信号が付加され、
DA変換器307でアナログ信号に変換され出力端子3
08から、VTRテレビ等の不図示の外部機器に出力さ
れる。
【0057】図10は図9中ガンマ回路305の動作説
明図である。横軸xはガンマ回路305の入力、縦軸y
は出力を表わしている。出力y1 の値は100%白レベ
ルで、この時出力端子308より出力される信号レベル
がテレビ信号の基準白レベルになる。
【0058】y2 の値は白クリップレベルで、この時出
力端子308より出力される信号レベルがテレビ信号の
白クリップレベルになる。x1 ,x2 は、y1 ,y2
対応する入力で、x1 は通常CCD301の標準出力レ
ベル、x2 は飽和出力レベルで、x2 =2x1 〜5x1
である。図10では説明のためx2 =2x1 となってい
る。一般に0〜x1 の間をガンマ領域、x 1 〜x2 の間
をニー領域という。
【0059】図9中K1を可変すると、図10の様に、
入力0〜x1 、出力0〜y1 の範囲において特性が変化
する。この時、(0,0)及び(x1 ,y1 )はかなら
ず通る様に変化する。K1を所定値とすると標準ガンマ
特性(y=x0.45)になり、K1を大きくすると、図の
様に大きくふくらみ、K1を小さくすると直線に近付
く。
【0060】又、図9中K2を可変すると、図10の様
に、入力x1 〜x2 、出力y1 〜y2 の範囲において特
性が変化する。この時(x1 ,y1 )はかならず通る様
に変化する。K2を所定値とすると(x2 ,y2 )を通
る直線になり、K2を大きくすると傾きが大きく、小さ
くすると傾きが小さくなる。yの値がy2 より大きくな
る時は、y,にクリップされる。
【0061】図11は、図9中ガンマ回路の詳細図であ
る。310は制御信号S1に応じて、入力信号をそのま
ま通すか所定値y1 にするか切り換えるスイッチ、31
1は所定の係数u=y1 /x1 を乗ずる係数器、312
は加算器、313は制御信号S2に応じた関数を発生す
る関数回路、314は乗算器、315は入力を所定値と
比較しその結果に応じた所定の制御信号S1,S2を出
力するコンパレータ、316は、制御信号S1に応じて
切換えるスイッチ、317,318はそれぞれK1,K
2の値を保持するレジスタである。
【0062】入力信号はまず、コンパレータ315によ
り所定値と比較され、その結果に応じて、スイッチ制御
信号S1、関数回路313へ制御信号S2が発生され
る。S1=0の時、入力信号はスイッチ310を通り係
数器311により上述の所定値uが乗ぜられ、加算器3
12の一方の入力となる。また入力は、関数回路313
により所定の関数が発生され、その値は、スイッチ31
6により選択されたK1と乗算器314で乗算され、加
算器312で前述の係数器311の出力と加算され出力
される。
【0063】又、S1=1の時はスイッチ310からは
1 が出力され、係数器311によりuが乗ぜられてy
1 となり、又、関数回路313の出力はスイッチ316
に選択されたK2と乗算器314で乗ぜられ、加算器3
12において加算され、出力される。
【0064】図12は図11の動作説明図である。
(a)において、必要とされるガンマ特性を直線エル
1,エル2と曲線(斜線部)C1,C2に分けている。
この時 エル1:y=(y1 /x1 )x=ux(0≦x≦x1 ) エル2:y=y1 (x1 ≦x≦x2 ) (x1 ,y1 )の点においてエル1,エル2は接続され
ている。このエル1,エル2を、コンパレータ315及
びスイッチ310、係数器311で作っている。又、x
=0,x=x1 の点においてC1,C2の値は0になっ
ている。(b)は、C1,C2を抜き出して描いたもの
である。関数回路313の特性は(b)の特性を発生す
る様に構成されている。(c)は関数回路313と乗算
器314の合成入出力特性で、0〜x1 の範囲ではK1
に応じて特性が変化し、x1 〜x2の範囲ではK2に応
じて変化する。この出力と(a)中の3l1,3l2の
特性を加算すると図10の入出力特性が得られる。
【0065】図13は、図11中関数回路の詳細図であ
る。401は減算器、402,407,410,414
はS2により切換えられるスイッチ、403,404,
405,408,409,411,415,416,4
17はそれぞれa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,b3
1 ,c2 ,c3 の値を出力するデコーダ、406,4
13は加算器、412は乗算器である。
【0066】入力信号は減算器401でS2に応じて、
スイッチ402により選択されたa1 ,a2 ,a3 のう
ち1つを減じ、加算器406で、スイッチ407で選択
されたb1 ,b2 のうち1つを加算し、スイッチ410
で加算器406の出力又はb 3 を選択し、乗算器412
で減算器401の出力と乗算し、その出力に加算器41
3でスイッチ414により選択されたc1 ,c2 ,c3
のうち1つが加算され出力される。
【0067】図14は図13の関数回路の動作説明図で
ある。図12中(b)の特性を0〜x3 ,x3 〜x1
1 〜x2 の3つの区間に分割し、前述のコンパレータ
315で図14中に示される様に 0≦x<x3 →S2=1 x3 ≦x<x1 →S2=2 x1 ≦x →S2=3 なるS2を発生する。 0〜x3 の区間を第1の2次曲線C11 y=(x−a1 )×((x−a1 )+b1 )+C1 x3 〜x1 の区間を第2の2次曲線C12 y=(x−a2 )×((x−a2 )+b2 )+C2 x1 〜x2 の区間を直線C2 y=(x−a3 )×b3 +C3 で表わす。この時各々の系数を下の条件内で必要なガン
マ特性を近似する様に選べば良い C11:(0,0)を通る。 C12:(x1 ,0)を通る。 x3 において、C11と同じ値をとる。x3 において、
C11と同じ微分係数をとる(なめらかにつながる。) C2 :(x1 ,0)を通る。
【0068】この様にして求められた各係数を図13の
回路に用いれば図12(b)の特性の関数回路313が
得られる。
【0069】図15は、本発明の他の実施例である。5
01は撮像素子であるCCD、502は、CCD501
の出力を連続化するサンプルアンドホールド、503は
ADコンバータ、504は輝度信号を形成するローパス
フィルタ、505はガンマ補正回路、506は黒レベル
及び白レベルのクリップ、507は同期信号加算器、5
08はDAコンバータ、509はビデオ信号出力端子、
510はガンマ特性を選択する選択信号SWを発生する
スイッチ、511はマイクロコンピュータ等で構成さ
れ、ガンマ特性を制御する制御信号MWを発生するガン
マ制御である。
【0070】不図示の被写体像は、不図示の光学系を通
して、CCD501の撮像面上に結像され光電変換され
撮像信号になり、その出力はサンプルアンドホールド5
02により連続信号に変換され、ADコンバータ503
によりデジタル撮像信号に変換される。
【0071】このデジタル撮像信号は、ローパスフィル
タ504により、輝度信号となり、その出力は、ガンマ
補正回路505で後述するガンマ特性を制御する制御信
号MWに応じたガンマ補正を受け、その出力はクリップ
506により、所定値以上低いレベル又は所定値以上高
いレベルがクリップされ、同期加算器507により同期
信号が加算され、ディジタルビデオ信号になり、DAコ
ンバータ508でDA変換されビデオ信号になり、出力
端子509より不図示のテレビジョン又はVTR等の外
部機器に出力される。スイッチ510は、操作者によっ
て選択された位置に応じてガンマ特性の選択信号SWを
発生し、ガンマ制御511は、SWに応じてガンマ特性
を制御する制御信号MWを発生し、前述のようにガンマ
補正回路505の特性を可変する。
【0072】図16は、図15中のガンマ補正回路50
5の詳細例である。601は信号入力端子、602は信
号入力1と基準入力R1、R2、R3、R4に入力され
る基準値群を比較して、比較出力を出力するコンパレー
タ、603、604、605、606、607は、所定
値M11、M12、M13、M14、M15を保持する
メモリ、608はガンマ特性制御信号MWの入力端子、
609、623は減算器、610、616、622、6
24、636、637はスイッチ回路、611、61
2、613、614、615、617、618、61
9、620、621、631、632、633、63
4、635はそれぞれK11、K12、K13、K1
4、K15、K21、K22、K23、K24、K2
5、K31、K32、K33、K34、K35の係数を
有する係数器、625、626、627、628、62
9、638、639、640、641、642はMWに
より書き換えが可能な値M21、M22、M23、M2
4、M25、M31、M32、M33、M34、M35
を保持するメモリ、630は乗算器643は加算器、6
44は信号出力端子である。
【0073】前述のように、ローパスフィルタ504の
出力の輝度信号は、信号入力端子601から入力信号x
として入力され、まず、コンパレータ602に入力され
る。コンパレータ602では、601に入力された信号
と、基準入力R1、R2、R3、R4に入力されたM1
2、M13、M14、M15の値を比較し比較出力信号
SCを発生し、そのSCに応じてスイッチ回路610、
616、622、624、636、637が切り換わ
る。例えば、入力信号IがR1の入力M12より小さけ
れば、SC=1を発生し、各スイッチ回路は1の位置に
切り換わる。また、入力信号IがR1の入力M12より
大きく、R2の入力M13より小さければSC=2を発
生し各スイッチ回路は2の位置に切り換わる。
【0074】入力信号xはまた減算器609に入力さ
れ、スイッチ回路610でSCに応じて選択されたM1
1乃至M15の内の1つの値を減算され、その出力は、
まず、係数器611乃至615で所定の係数K11乃至
K15が乗ぜられ、それらの出力はスイッチ回路616
で、SCに応じてその内の1つが選択され、その出力
は、乗算器630に入る。減算器609の出力はまた係
数器617乃至621で所定の係数K21乃至K25が
乗ぜられ、それらの出力はスイッチ回路622でSCに
応じてその内の1つが選択され、減算器623で、スイ
ッチ回路624によりSCに応じて選択されたメモリ6
25乃至629に保持されているM21乃至M25のう
ちの1つの値から減算され、乗算器630の他方の入力
に入力される。
【0075】乗算器630では、入力されたスイッチ回
路616の出力と、減算器623の出力を乗算し、その
出力は係数器631乃至635で所定の係数K31乃至
K35が乗ぜられ、それらの出力はスイッチ回路636
でSCに応じてその内の1つが選択され、その出力は、
加算器643においてメモリ638乃至642に保持さ
れているM31乃至M35の値のうち、スイッチ回路6
37でSCに応じて選択された値が加算され、出力信号
として出力端子644より、前述のようにクリップ回路
に入力される。
【0076】また一方、ガンマ特性制御信号MWの入力
端子608にガンマ特性制御信号MWが入力されると、
その値に応じて、メモリ625、626、627、62
8、629、638、639、640、641、642
の保持する値が書き換えられる。
【0077】図17は本発明の実施例中図15のガンマ
補正回路の動作説明図である。(a)はガンマ補正回路
505の入出力特性を示す。同図に示されるように、入
出力特性は、図16中メモリ604〜607に保持され
ている値M12〜M15によって、A〜Eの5つの曲線
の組み合わせで構成されている。それぞれの期間におい
て、前述のようにSCが1〜5の値を取り、それに応じ
てスイッチ610、616、622、624、636、
637が切り換わり、曲線の特性が変化する。 このn
番目の曲線の特性をyn(x)として、図16中の演算
を式で表すと、 yn(x)=[(x-M1n)*K1n*[-(x-M1n)*K2n+M2n)]*K3n+M3n 式1 という2次式になる。式1中においてnはSCの値を示
す。この式を微分すると yn'(x)=K1n*M2n*K3n-2*(x-M1n)*K1n*K2n*K3n 式2 x=M1nにおいては yn(M1n)=M3n 式3 yn'(M1n)=K1n*M2n*K3n 式4 x=M1(n+1)においては yn(M1(n+1))=[(M1(n+1)-M1n)*K1n*(-(M1(n+1)-M1n) *K2n+M2n)]*K3n+M3n 式5 yn'(x)=K1n*M2n*K3n-2*(M1(n+1)-M1n)*K1n*K2n*K3n 式6 になる。
【0078】図17(a)に表されるガンマ補正特性に
おいて、画質劣化を生じないためには、n番目の曲線と
n+1番目の曲線が滑らかにつながらなければならな
い。滑らかにつながる条件は接続部分x=M1(n+
1)において yn(M1(n+1))=yn+1(M1(n+1)) 式7 y’n(M1(n+1))=y’n+1(M1(n+1)) 式8 である。この様子を(b)に示す。これを満足するため
には式3、4、5、6より [(M1(n+1)-M1n)*K1n*(-(M1(n+1)-M1n)+K2n+M2n)]*K3n+M3n=M3(n+1) 式9 K1n*M2n*K3n-2*(M1(n+1)-M1n)*K1n*K2n*K3n=K1(n+1)*M2(n+1)*K3(n+1) 式10 式9、式10より、任意の曲線yn(x)に対して滑ら
かにつながる曲線yn+1(x)は、図16におけるM
2(n+1)、M3(n+1)のみを可変出来れば得ら
れることがわかる。
【0079】図17(c)はガンマ補正特性を可変した
時の入出力特性を示す。一般的に、ガンマ補正特性を可
変する際、もっとも重要な点は入力信号の0付近の特性
で、ガンマ補正を弱くするときは0付近のゲインを1に
近付け、逆にガンマ補正を強くするときは0付近のゲイ
ンを大きくする。(c)中、(1)はガンマ補正を標準
より強くしたときの曲線、(2)は標準の曲線、(3)
はガンマ補正を標準より弱くしたときの曲線であり、G
1、G2、G3は、それぞれの曲線における0付近の傾
きを示す。図に示されるようにG1>G2>G3であ
る。この各曲線において、前述のM21〜M25、M3
1〜M35を決めるためには、以下のようにすればよ
い。
【0080】例えば(1)の曲線を求めるには、まず、
式3、式4より M31=0 式11 M21=G1/K11/K31 式12 によりM21、M31を求める。
【0081】このM21、M31を用いて式9、式10
により順次M22〜M25、M32〜M35を求めれ
ば、(1)の曲線の特性における、各メモリの値を求め
ることが出来る。この際、式9、式10において、左辺
と右辺は、完全に一致しなくても、そのずれの量が視覚
的な許容範囲であれば良い。例えば、式9においてはガ
ンマ補正出力信号の約0.4%程度以下の誤差であれば
視覚的に問題がない。また、式10の場合は許容範囲が
やや広く約10%程度以下の誤差であれば問題ない。こ
の分を考慮した上で、適切な特性になるべく一致するよ
うにこれらの値を求めればよい。
【0082】このようにして求めた値を例えば前述のガ
ンマ制御511内のROMに書き込んでおき、スイッチ
510の選択に応じて各メモリに書き込めば、前述のガ
ンマ補正特性が得られる。
【0083】図18は、ガンマ制御511をマイクロコ
ンピュータで構成した場合の動作フローチャートであ
る。701でスタートし、まず702でSWを読み取
る。703で、読み取ったSWに応じたM21〜M35
の値を、SWに応じた0付近のゲインGを用いて前述の
式11、式12、式9、式10の演算により求めるか、
あるいはあらかじめ計算した値をマイクロコンピュータ
内のROMに書き込んでおき、これを読み出して、MW
へ出力し、前述のようにメモリ625〜629、638
〜642に書き込む。つぎに704でSW0=SWと
し、705で再びSWを読み取り、706でSWとSW
0を比較する。その結果同じであれば、705へ行き、
以下これを繰り返す。また、706において異なってい
れば、703に行き、再び読み取ったSWに応じたM2
1〜M35の値を求めMWへ出力し、704以下を繰り
返す。
【0084】図19は、ガンマ補正回路505の第2の
詳細例を示す。前述の図と同一符号部は前図と同一又は
同等部分を示す。入力信号は、前出図16の場合と同様
にし処理されて、ガンマ補正出力信号yが形成される。
また、入力端子608から入力されたガンマ特性制御信
号MWに応じた値が、メモリ603〜607及び、62
5〜629、638〜642に書き込まれ、保持され
る。従って、図16の例に加えて、M11〜M15の値
も可変することが出来る。これにより、ガンマ補正特性
の可変の範囲を、さらに広げることが出来る。特に、図
16の構成においてガンマ補正の特性を大きく可変した
場合、M11〜M15が固定の場合、必要な特性が得ら
れなかったり、乗算器630がオーバーフローしてしま
う事がある。従って、必要な特性が得られ、また乗算器
630がオーバーフローしないように、SWに応じてM
11〜M15の値も可変するように構成する。
【0085】上述実施例において、係数器611〜61
5、617〜621、631〜635は、乗算器630
がオーバーフローしないように挿入してあるので、この
値は例えば、1、2、3、4、8等の様に2のn乗の数
あるいはこれらの2〜3程度の組み合わせで構成できる
ので、構成が非常に簡易である。また、これにより、回
路規模の大きい乗算器630のダイナミックレンジが有
効に利用できるので、乗算器630の入出力ビット数を
小さく、回路規模を小さく構成できかつ、桁落ちによる
誤差が生じにくくなる。また、逆に、十分に大きいダイ
ナミックレンジを有する乗算器を用いた場合は、図16
中及び図19中の係数器の一部又は全部が不要になる。
【0086】また、図17において、ガンマ補正特性は
入力の0から100%の範囲を示しているが、ニー特性
と呼ばれている100%以上の特性も同様に実現でき
る。この時、メモリの値M11〜M35の設定により、
SWに応じて、ニー特性を変化させたり、あるいは、S
Wを変えてもニー特性は余り変化しないようにするよう
に構成することも可能である。
【0087】また、前記実施例においては、ガンマ補正
特性を、5つの曲線で形成するように構成したが、これ
に限らず、2以上の任意の曲線の切り変えによりこれを
形成するように構成することが可能である。
【0088】また、メモリ603〜607、625〜6
29、638〜642はガンマ特性制御により値を書き
込むとしたが、あらかじめ複数の所定値を書き込んでお
き、ガンマ制御信号MWに応じて、その内の1つを出力
するように構成することも可能である。
【0089】また、前記実施例においては、式1に表さ
れる関数を実現しているが、これに限らず、上に凸な特
性を有する、種々の関数を切り替えることにより構成す
ることも出来る。この場合、前述のように関数のつなぎ
目において式7式8が成り立つように、関数内の定数を
可変することにより、本発明の可変特性のガンマ補正回
路を実現できる。
【0090】図20は、本発明の他の実施例である。8
01は撮像素子であるCCD、802は、CCD801
の出力を連続化するサンプルアンドホールド、803は
利得可変制御入力により利得可変が可能なアンプ、80
4は利得制御値G1を記憶するメモリ、805はADコ
ンバータ、806は輝度信号を形成するローパスフィル
タ、807は加算器、808は値L1を保持するメモ
リ、809はガンマ補正回路、810は加算器、811
は値L2を保持するメモリ、812は乗算器、813は
値G2を保持するメモリ、814は黒レベル及び白レベ
ルのリミッタ、815はDAコンバータ、816はテレ
ビ信号出力端子、817はメモリ804、808、81
1、813の値を制御する制御信号Sを発生するスイッ
チである。
【0091】不図示の被写体像は、不図示の光学系を通
して、CCD801の撮像面上に結像され光電変換され
撮像信号になり、サンプルアンドホールド802により
連続信号に変換され、アンプ803によりメモリ804
に保持されている値G1に応じた利得で増幅し、ADコ
ンバータ805によりデジタル撮像信号に変換される。
【0092】このデジタル撮像信号は、ローパスフィル
タ806により、輝度信号となり、その出力は、加算器
807でメモリ808に保持されている値L1を加算
し、その出力はガンマ補正回路809でガンマ補正を受
け、その出力は加算器810でメモリ811に保持され
ている値L2を加算し、さらに乗算器812でメモリ8
13に保持されている値G2を乗じ、その出力はリミッ
タ814により、所定値以上低いレベル又は所定値以上
高いレベルがリミットされ、DAコンバータ815でD
A変換されビデオ信号になり、出力端子816より不図
示のテレビジョン又はVTR等の外部機器に出力され
る。スイッチ817は、操作者によって選択された位置
に応じてメモリ制御信号Sを発生し、メモリ804、8
08、811、813を制御し、保持する値を変化させ
る。このメモリ804、808、811、813の値を
可変することにより、後述するように、総合的にガンマ
補正特性を可変する。
【0093】メモリ804、805、811、813
は、ROMで構成して、所定値を書き込んでおきメモリ
制御信号Sに応じて、その内の1つを出力するように構
成するかあるいは、RAMで構成して、メモリ制御信号
Sに応じて他のメモリに記憶されている値を書き込むよ
うに構成すればよい。
【0094】また、ガンマ補正特性は、さらに細かく、
もしくは連続的に変化することも可能である。この際
は、スイッチ817をボリウム又はアップダウンスイッ
チとアップダウンカウンタで構成し、操作者がこれを操
作して、必要なガンマ補正特性に調整するように構成す
ればよい。
【0095】図21は、図20の動作説明図である。
(a)は、ガンマ補正回路809の入出力特性を示す。
このガンマ補正回路809の特性は、B−D区間を使用
すると、通常状態のガンマ補正特性が得られるように設
定されており、A−D区間を使用すると通常よりも黒レ
ベル付近のゲインが高く、白レベル付近のゲインが低
く、通常より補正量が多い補正特性になり、C−D区間
を使用すると、逆に、通常よりも黒レベル付近のゲイン
が低く、白レベル付近のゲインが高い、通常より補正量
が少ない補正特性になる。また、D−E区間は、高輝度
の圧縮特性であるニー特性になっている。
【0096】まず、通常状態の特性を得る時は、G1
を、CCD801の出力端子における、(100%ホワ
イトレベル)−(黒レベル)がガンマ補正回路809の
入力において(x4−x2)となるようなゲインK1が
得られる値に設定する。またL1をx2に、L2を−y
2に、G2を(y4−y2)が出力端子816において
(100%ホワイトレベル)−(黒レベル)になる値に
設定する。このようにすると、CCD1の出力の黒レベ
ルが、(a)の(x2,y2)を通り、出力端子816
の黒レベルになり、CCD801の出力の100%ホワ
イトレベルが、(a)の(x4,y4)を通り、出力端
子816の100%ホワイトレベルになる。従って、前
述したように、ガンマ補正としては、B−D区間の特性
を用い通常状態の補正特性が得られる。
【0097】また、通常より補正量が多い補正特性を得
る時は、G1を、CCD801の出力端子における、
(100%ホワイトレベル)−(黒レベル)がガンマ補
正回路809の入力において(x4−x1)となるよう
なゲインK2が得られる値に設定する。またL1をx1
に、L2を−y1に、G2を(y4−y1)が出力端子
816において(100%ホワイトレベル)−(黒レベ
ル)になる値に設定する。このようにすると、CCD8
01の出力の黒レベルが、(a)の(x1,y1)を通
り、出力端子816の黒レベルになり、CCD801の
出力の100%ホワイトレベルが、(a)の(x4,y
4)を通り、出力端子816の100%ホワイトレベル
になる。従って、前述したように、ガンマ補正として
は、A−D区間の特性を用い通常状態より補正量の多い
補正特性が得られる。
【0098】また、通常より補正量が少ない補正特性を
得る時は、G1を、CCD801の出力端子における、
(100%ホワイトレベル)−(黒レベル)がガンマ補
正回路809の入力において(x4−x3)となるよう
なゲインK3が得られる値に設定する。またL1をx3
に、L2を−y3に、G2を(y4−y3)が出力端子
816において(100%ホワイトレベル)−(黒レベ
ル)になる値に設定する。このようにすると、CCD8
01の出力の黒レベルが、(a)の(x3,y3)を通
り、出力端子816の黒レベルになり、CCD801の
出力の100%ホワイトレベルが、(a)の(x4,y
4)を通り、出力端子816の100%ホワイトレベル
になる。従って、前述したように、ガンマ補正として
は、C−D区間の特性を用い通常状態より補正量の少な
い補正特性が得られる。
【0099】一般に、(a)の図において、入力信号の
黒レベルをxとするとxが大きいほどガンマ補正量は少
なく、xが小さいほどガンマ補正量は大きくなる。ある
xに対して、L1、L2、G2及びアンプ803のゲイ
ンKの値を定めるためには、ガンマ補正回路809の入
出力特性を関数f(x)、標準状態の黒レベルをx2、
100%ホワイトのレベルをx4、この時のアンプ80
3のゲインをK1、G2の値をg2とすると、 K=g1*(x4−x)/(x4−x2) L1=x L2=−f(x) G2=(f(x4)−f(x2))/(f(x4)−f(x))*g2 で求められる。したがって、前述のように連続的にガン
マ補正特性を可変するには上式に従って、xをパラメー
タとしてK、L1、L2、G2の値を変化するように構
成すればよい。
【0100】(b)は上述の説明で得た、総合的なガン
マ補正特性であり、横軸はCCD801出力、縦軸はD
Aコンバータ815出力である。同図において、曲線F
は、前述の通常状態より補正量の少ない特性、曲線Gは
通常状態の特性、曲線Hは、通常状態より補正量の多い
特性を示す。また、x6は100%ホワイトにおける
値、x7は、CCD801飽和時における値を示す。前
述のようにx6からx7までの間はニー特性を示してい
る。この図より、黒レベル−100%ホワイトレベルの
間のガンマ特性は、前述のように、G1、L1、L2、
G2の値を換えることにより変化し、また、100%ホ
ワイト以上のニー特性部分はガンマ特性の変化によって
ほとんど変化しない。
【0101】ガンマ補正回路807において、ガンマ補
正回路807が有する出力範囲のうち、実際に用いられ
る範囲は、図21(a)の様に狭くなることがある。こ
の際、DAコンバータ815の変換ビット数をnとする
と、ガンマ補正回路809の出力は、n+a(aは1〜
3程度)bitの分解能を有するように構成すること
で、ガンマ補正時の桁落ちによる特性劣化が抑制でき
る。また、リミッタ814は、ノイズ等により、黒レベ
ルより低い信号がガンマ補正回路に入力された場合、図
21(a)の特性よりわかるように黒よりも低い出力が
出てしまう、あるいは、逆の場合に、過度に大きい出力
が出てしまうことを防ぐために設けてある。
【0102】また、乗算器812及びメモリ813は、
他の目的、例えば、信号レベルの調整、又は、信号を時
間と共に可変するフェード機能等にも併用することが可
能である。
【0103】また、アンプ803は、低照度被写体を撮
影したときにゲインを上げる自動利得制御アンプと併用
する事も可能である。この場合、メモリ804の出力
を、自動利得制御アンプの基準電圧に入力することによ
って、アンプ803のゲインを可変するよう構成するこ
とも可能である。
【0104】また、前記実施例では、ガンマ補正特性
を、通常状態よりも多くも少なくも補正する様に設定出
来る様に構成したが、これは、これに限らず、どちらか
のみでもよい。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、ROMを用いないでガ
ンマ回路が構成できるため、回路規模が減少でき、コス
トダウン、消費電力の削減、装置の小型化に大きな効果
がある。
【0106】また、関数の切り替え点において、値と傾
きが一致しているため、切り替えによる画質劣化が生じ
ない利点もある。
【0107】さらに、乗算器の入力ビット数が入力信号
のビット数よりも小さくてもよいため、回路規模が大幅
に小型化される。
【0108】また、回路をIC化する際はチップ面積を
減少出来るので、低コスト化が可能になる。又、被写体
や、撮影状態に応じてガンマ特性やニー特性を細かく可
変する事が可能なので、常に最適な状態で撮影出来る。
さらに、ガンマ特性とニー特性を1つの回路で実現出来
るため、回路規模が減少する。
【0109】本発明によれば、簡易な構成で、ガンマ補
正特性を可変可能に構成できるため、撮影状態や撮影被
写体に応じて、ガンマ補正特性を可変することが出来
る。特に、係数項を変える事無く、加減算に用いる定数
の可変で、ガンマ補正特性を広範囲に可変する事が出
来、さらに、ROMテーブルを用いずに、回路規模の大
きい乗算器を1つしか使用しないので、回路規模の増大
無く、大きな可変効果を得ることが出来る。
【0110】さらに本発明によれば、ニー特性をほとん
ど変化させないで、ガンマ補正特性を可変することが出
来るので、ダイナミックレンジを損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮像装置の第1の実施例を示す機
能ブロック図である。
【図2】図1のガンマ回路の詳細を示す図である。
【図3】図1の実施例の動作を示す説明図である。
【図4】図1のガンマ回路の他の構成例を示す図であ
る。
【図5】本発明による撮像装置の第2の実施例を示す機
能ブロック図である。
【図6】図5のガンマ回路の詳細を示す図である。
【図7】図5の実施例の動作を示す説明図である。
【図8】図5の実施例の動作を示すフロー図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す図である。
【図10】図9の動作説明図である。
【図11】図9のガンマ回路の詳細図である。
【図12】図11の動作説明図である。
【図13】図11の関数回路の詳細図である。
【図14】図13の動作説明図である。
【図15】本発明の実施例を示す図である。
【図16】図15の実施例中、ガンマ補正回路の詳細例
を示す図である。
【図17】図16の動作説明図である。
【図18】ガンマ制御の動作を示すフローチャートであ
る。
【図19】ガンマ補正回路の第2の詳細例を示す図であ
る。
【図20】本発明の他の実施例を示す図である。
【図21】図20の動作説明図である。
【符号の説明】
5,13,34 ガンマ回路 39 マイクロコンピュータ 42,47,203,207 減算器 43,52,204,206,208,11,213
デコーダ 44,50,209 乗算器 51,205,210 係数器 53,212 加算器 57,202 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/247 H04N 5/14 - 5/217

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号化されたビデオ信号のガン
    マ補正を行うガンマ回路を有する撮像装置において、 前記ガンマ回路は入力ビット数がn1 の入力端子を有す
    る乗算器を備え、該ガンマ回路の入力ビット数をn3
    するとこれら入力ビット数はn3 >n1 の関係を有し、 前記ガンマ回路における所定の入力範囲をRiとする
    と、Ri≦2n1−1となる所定範囲Riの特性の合成に
    より前記ガンマ回路が構成されることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 デジタル信号化されたビデオ信号のガン
    マ補正を行うガンマ回路を有する撮像装置において、 ガンマ特性を可変可能な関数回路で形成されたガンマ回
    路と、 撮像信号中のピークレベルを検出する検出手段とを有
    し、 前記ガンマ回路は前記検出手段で検出されたピークレベ
    ルに応じて前記関数回路中の定数を可変することによ
    り、ガンマ特性を可変とすることを特徴とする撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の撮像装置において、前
    記ガンマ回路は入力を複数の範囲に分割し、各々に対応
    する関数を発生し、それぞれの切り変り点において連続
    かつなめらかにつながるよう構成されていることを特徴
    とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の撮像装置において、前
    記ガンマ回路はガンマ特性を可変する際も連続かつなめ
    らかにつながるように複数の定数を同時に可変とするこ
    とを特徴とする撮像装置。
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