JP3302164B2 - 位置合せ装置 - Google Patents
位置合せ装置Info
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- JP3302164B2 JP3302164B2 JP04388594A JP4388594A JP3302164B2 JP 3302164 B2 JP3302164 B2 JP 3302164B2 JP 04388594 A JP04388594 A JP 04388594A JP 4388594 A JP4388594 A JP 4388594A JP 3302164 B2 JP3302164 B2 JP 3302164B2
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- Japan
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- light
- diffraction grating
- grating
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- optical
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F9/00—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
- G03F9/70—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向配置された第1の
物体と第2の物体とを対向方向と直交する面内で高精度
に位置合せするときに用いられる位置合せ装置に関す
る。
物体と第2の物体とを対向方向と直交する面内で高精度
に位置合せするときに用いられる位置合せ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、超LSIの回路パターンをX
線露光装置を使って等倍露光で形成する試みが成されて
いる。このような装置を用いてパターン転写を行う場
合、露光に先だってマスクとウェハとを高精度に位置合
せする必要がある。
線露光装置を使って等倍露光で形成する試みが成されて
いる。このような装置を用いてパターン転写を行う場
合、露光に先だってマスクとウェハとを高精度に位置合
せする必要がある。
【0003】ところで、対向配置されたマスクとウェハ
とを対向方向と直交する面内で高精度に位置合せする装
置としては、特願昭 63-329731号や特願平 2-25836号な
どに示されているように、回折格子を用いた光ヘテロダ
イン式の位置合せ装置が考えられている。
とを対向方向と直交する面内で高精度に位置合せする装
置としては、特願昭 63-329731号や特願平 2-25836号な
どに示されているように、回折格子を用いた光ヘテロダ
イン式の位置合せ装置が考えられている。
【0004】図11には光ヘテロダイン式の代表的な位
置合せ装置の要部が模式的に示されている。この位置合
せ装置では、図示しないマスクに回折格子1を設けると
ともに、この回折格子1に対向する関係に図示しないウ
ェハに回折格子2を設けている。
置合せ装置の要部が模式的に示されている。この位置合
せ装置では、図示しないマスクに回折格子1を設けると
ともに、この回折格子1に対向する関係に図示しないウ
ェハに回折格子2を設けている。
【0005】今、図に示す直角座標上のX軸方向が位置
合せ方向であるとする。回折格子1はY軸方向に配置さ
れた第1格子3aと第2格子3bとで構成される。同様
に、回折格子2もY軸方向に配置された第1格子4aと
第2格子4bとで構成される。すなわち、この位置合せ
装置では、回折格子1の第1格子3aと回折格子2の第
1格子4aとをペアとし、回折格子1の第2格子3bと
回折格子2の第2格子4bとをペアとしている。
合せ方向であるとする。回折格子1はY軸方向に配置さ
れた第1格子3aと第2格子3bとで構成される。同様
に、回折格子2もY軸方向に配置された第1格子4aと
第2格子4bとで構成される。すなわち、この位置合せ
装置では、回折格子1の第1格子3aと回折格子2の第
1格子4aとをペアとし、回折格子1の第2格子3bと
回折格子2の第2格子4bとをペアとしている。
【0006】回折格子1を構成している第1格子3aは
Y軸方向に延びる非透明のストライプパターンをX軸方
向にPx のピッチで設けたものとなっており、第2格子
3bは透明のウインドウに構成されている。また、回折
格子2を構成している第1格子4aはウェハの表面をそ
のまま使った反射面に形成されており、第2格子4bは
市松模様のパターンをX軸方向にはPx のピッチで、Y
軸方向にはPy のピッチで設けたものとなっている。
Y軸方向に延びる非透明のストライプパターンをX軸方
向にPx のピッチで設けたものとなっており、第2格子
3bは透明のウインドウに構成されている。また、回折
格子2を構成している第1格子4aはウェハの表面をそ
のまま使った反射面に形成されており、第2格子4bは
市松模様のパターンをX軸方向にはPx のピッチで、Y
軸方向にはPy のピッチで設けたものとなっている。
【0007】この位置合せ装置では、回折格子1を構成
している第1格子3aおよび第2格子3bの上面に向
け、かつ位置合せ方向と直交する面を境にして左右対称
に、具体的には格子のX方向ピッチの±1次の方向から
異なる周波数f1 ,f2 の2本の光ビーム5,6を照射
する。これら光ビーム5,6は、レーザ発信器から放射
された可干渉距離が数mのビーム、たとえば中心波長λ
0 がλ0 =633nm で、半値幅ΔλがΔλ=2 ×10-4nmの
ビームをハーフミラーで2分割した後、2台の音響光学
素子(AOM)で僅かに異なる周波数f1 ,f2 に変調
して得られたものである。
している第1格子3aおよび第2格子3bの上面に向
け、かつ位置合せ方向と直交する面を境にして左右対称
に、具体的には格子のX方向ピッチの±1次の方向から
異なる周波数f1 ,f2 の2本の光ビーム5,6を照射
する。これら光ビーム5,6は、レーザ発信器から放射
された可干渉距離が数mのビーム、たとえば中心波長λ
0 がλ0 =633nm で、半値幅ΔλがΔλ=2 ×10-4nmの
ビームをハーフミラーで2分割した後、2台の音響光学
素子(AOM)で僅かに異なる周波数f1 ,f2 に変調
して得られたものである。
【0008】このように光ビーム5,6を照射すると、
ペアを組む第1格子3a,4a側では、第1格子3a→
第1格子4a→第1格子3aの経路でビームが通過する
ときに、{-1,(0,1),0},{0,(0,1),-1}の回折光と、
{+1,(0,1),0},{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干
渉し合う。この干渉光を回折格子1の上方で、位置合せ
方向には0次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、
Δf=(f1 −f2 )なるビート信号IM (0,1) が得ら
れる。この信号IM (0,1) と参照信号との間の位相差を
検出することによって回折格子2に対する回折格子1、
つまりウェハに対するマスクの位置ずれを知ることがで
きる。
ペアを組む第1格子3a,4a側では、第1格子3a→
第1格子4a→第1格子3aの経路でビームが通過する
ときに、{-1,(0,1),0},{0,(0,1),-1}の回折光と、
{+1,(0,1),0},{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干
渉し合う。この干渉光を回折格子1の上方で、位置合せ
方向には0次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、
Δf=(f1 −f2 )なるビート信号IM (0,1) が得ら
れる。この信号IM (0,1) と参照信号との間の位相差を
検出することによって回折格子2に対する回折格子1、
つまりウェハに対するマスクの位置ずれを知ることがで
きる。
【0009】一方、ペアを組む第2格子3b,4b側で
は、第2格子3b→第2格子4b→第2格子3bの経路
でビームが通過するときに、{0,(0,1),-1}の回折光
と、{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干渉し合う。こ
の干渉光を回折格子1の上方で、位置合せ方向には0
次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、Δf=(f
1−f2 )なるビート信号IW (0,1) が得られる。この
信号IW (0,1) と参照信号との間の位相差を検出するこ
とによって回折格子1に対する回折格子2、つまりマス
クに対するウェハの位置ずれを知ることができる。
は、第2格子3b→第2格子4b→第2格子3bの経路
でビームが通過するときに、{0,(0,1),-1}の回折光
と、{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干渉し合う。こ
の干渉光を回折格子1の上方で、位置合せ方向には0
次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、Δf=(f
1−f2 )なるビート信号IW (0,1) が得られる。この
信号IW (0,1) と参照信号との間の位相差を検出するこ
とによって回折格子1に対する回折格子2、つまりマス
クに対するウェハの位置ずれを知ることができる。
【0010】そこで、この位置合せ装置では、IM (0,
1) とIW (0,1) との間の位相差、つまり、 Δφ=IM (0,1) −IW (0,1) を求め、この値Δφから図12に示すようにマスクとウ
ェハとの間の位置合せ方向の位置ずれ量を求めている。
そして、この値に基いてアクチュエータを制御して位置
合せするようにしている。
1) とIW (0,1) との間の位相差、つまり、 Δφ=IM (0,1) −IW (0,1) を求め、この値Δφから図12に示すようにマスクとウ
ェハとの間の位置合せ方向の位置ずれ量を求めている。
そして、この値に基いてアクチュエータを制御して位置
合せするようにしている。
【0011】しかしながら、上記のように構成された従
来の位置合せ装置にあっても次のような問題があった。
すなわち、回折光IM (0,1) は、図13に示すように、
第1格子3aで直接反射する光波UM1と、第1格子3a
を透過し第1格子4aで反射して第1格子3aで回折す
る光波UM2と、第1格子3aで回折し第1格子4aで反
射した後に第1格子3aで回折する光波UM3との干渉波
である。なお、この図12では周波数f1 の成分と周波
数f2 の成分とを区別するために、周波数f2 の成分に
はダッシュが付けられている。
来の位置合せ装置にあっても次のような問題があった。
すなわち、回折光IM (0,1) は、図13に示すように、
第1格子3aで直接反射する光波UM1と、第1格子3a
を透過し第1格子4aで反射して第1格子3aで回折す
る光波UM2と、第1格子3aで回折し第1格子4aで反
射した後に第1格子3aで回折する光波UM3との干渉波
である。なお、この図12では周波数f1 の成分と周波
数f2 の成分とを区別するために、周波数f2 の成分に
はダッシュが付けられている。
【0012】光波UM1に対して、光波UM2および光波U
M3は、回折格子1,2間のギャップ長Z、つまりマスク
とウェハとの間のギャップ長Zに基く光路差を持ってい
る。このため、回折光IM (0,1) にはマスクの位置情報
だけではなく、ギャップ長Zの情報も含まれていること
になる。
M3は、回折格子1,2間のギャップ長Z、つまりマスク
とウェハとの間のギャップ長Zに基く光路差を持ってい
る。このため、回折光IM (0,1) にはマスクの位置情報
だけではなく、ギャップ長Zの情報も含まれていること
になる。
【0013】一方、回折光IW (0,1) を得るための光路
では、第2格子3bがウインドウ構成に形成されている
ので、光波UM1に相当する光波UW1だけである。すなわ
ち、回折光IW (0,1) にはウェハの位置ずれ情報だけが
含まれている。
では、第2格子3bがウインドウ構成に形成されている
ので、光波UM1に相当する光波UW1だけである。すなわ
ち、回折光IW (0,1) にはウェハの位置ずれ情報だけが
含まれている。
【0014】したがって、IM と(0,1) とIW との位相
差Δφは、図14に示すようにギャップ長Zの変化とと
もにλ0 / 2の周期で変化することになり、この変動分
が原因して位置合せ方向の位置合せ精度を低下させる問
題があった。
差Δφは、図14に示すようにギャップ長Zの変化とと
もにλ0 / 2の周期で変化することになり、この変動分
が原因して位置合せ方向の位置合せ精度を低下させる問
題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の光
ヘテロダイン式の位置合せ装置にあっては、位置合せ精
度を確保することが困難であった。そこで本発明は、上
述した不具合を解消できる位置合せ装置を提供すること
を第1の目的としている。また、本発明は上述した不具
合を解消しようとしたときに問題となる位置検出光学系
の調整作業の容易化を図れる位置合せ装置を提供するこ
とを第2の目的としている。
ヘテロダイン式の位置合せ装置にあっては、位置合せ精
度を確保することが困難であった。そこで本発明は、上
述した不具合を解消できる位置合せ装置を提供すること
を第1の目的としている。また、本発明は上述した不具
合を解消しようとしたときに問題となる位置検出光学系
の調整作業の容易化を図れる位置合せ装置を提供するこ
とを第2の目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
対向配置された第1の物体と第2の物体とを対向方向と
直交する面内で位置合せするために、上記第1の物体と
上記第2の物体とに対向関係に回折格子を設けるととも
に、1つの光源から出た光ビームを2分割し、これらを
変調して得られた周波数の異なる2本の光ビームを上記
第1の物体に設けられた回折格子に対して上記位置合せ
方向と直交する面を境にして左右対称に照射し、この照
射によって得られた回折光のうちの特定次数の回折光を
位置情報として用いるようにした光ヘテロダイン式の位
置合せ装置において、前記光源として、この光源から放
射された光ビームの中心波長をλ0 とし、その半値幅を
Δλとし、前記第1の物体と第2の物体との間のギャッ
プ長をZとしたとき、 2Zの値に対してλ0 2 /Δλの
値がほぼ等しいかもしくは小さい関係を満すものを用い
ている。
対向配置された第1の物体と第2の物体とを対向方向と
直交する面内で位置合せするために、上記第1の物体と
上記第2の物体とに対向関係に回折格子を設けるととも
に、1つの光源から出た光ビームを2分割し、これらを
変調して得られた周波数の異なる2本の光ビームを上記
第1の物体に設けられた回折格子に対して上記位置合せ
方向と直交する面を境にして左右対称に照射し、この照
射によって得られた回折光のうちの特定次数の回折光を
位置情報として用いるようにした光ヘテロダイン式の位
置合せ装置において、前記光源として、この光源から放
射された光ビームの中心波長をλ0 とし、その半値幅を
Δλとし、前記第1の物体と第2の物体との間のギャッ
プ長をZとしたとき、 2Zの値に対してλ0 2 /Δλの
値がほぼ等しいかもしくは小さい関係を満すものを用い
ている。
【0017】また、請求項2に係る本発明は、対向配置
された第1の物体と第2の物体とを対向方向と直交する
面内で位置合せするために、上記第1の物体と上記第2
の物体とに対向関係に回折格子を設けるとともに周波数
の異なる2本の光ビームを上記第1の物体に設けられた
回折格子に対して上記位置合せ方向と直交する面を境に
して左右対称に照射し、この照射によって得られた回折
光のうちの特定次数の回折光を位置情報として用いるよ
うにした光ヘテロダイン式の位置合せ装置において、前
記2本の光ビームが通る2つの光路のうちの一方の光路
の途中に、回転角に対応させて光路を平行移動させる光
学素子と、この光学素子を通過した光ビームを一定の方
向に反射させる反射面を持つとともに上記光学素子の回
転角に応じた距離だけ前記光路の平行移動の方向と同方
向に移動して反射点位置を不変に保っ反射光学系とを設
けている。
された第1の物体と第2の物体とを対向方向と直交する
面内で位置合せするために、上記第1の物体と上記第2
の物体とに対向関係に回折格子を設けるとともに周波数
の異なる2本の光ビームを上記第1の物体に設けられた
回折格子に対して上記位置合せ方向と直交する面を境に
して左右対称に照射し、この照射によって得られた回折
光のうちの特定次数の回折光を位置情報として用いるよ
うにした光ヘテロダイン式の位置合せ装置において、前
記2本の光ビームが通る2つの光路のうちの一方の光路
の途中に、回転角に対応させて光路を平行移動させる光
学素子と、この光学素子を通過した光ビームを一定の方
向に反射させる反射面を持つとともに上記光学素子の回
転角に応じた距離だけ前記光路の平行移動の方向と同方
向に移動して反射点位置を不変に保っ反射光学系とを設
けている。
【0018】
【作用】請求項1で規定している条件を満たす光源を用
いた位置合せ装置では、図13に示した光波UM2および
光波UM3が光波UM1に対して干渉するのを防止でき、図
11に示す回折光IM (0,1) にマスクの位置情報だけを
含ませることができる。すなわち、可干渉距離Lcoh
は、Lcoh =λ0 2 /Δλで示される。ほぼ同じ波長の
2つの光波が交わるとき、2つの光波の光路差が可干渉
距離Lcoh を越えている場合には干渉は生じない。図1
3に示した光波UM2および光波UM3は、光波UM1に対し
て約 2Zだけ長い距離を進行した後に光波UM1と交わ
る。したがって、前記条件を満たす光源を用いると、光
波UM2および光波UM3が光波UM1に対して干渉するのを
防止できるので、IM (0,1) とIW (0,1) との位相差Δ
φは、マスクとウェハとの相対位置情報だけの関数とな
り、結局、ギャップ長Zの変動に左右されることなく精
度の高い位置合せが可能となる。
いた位置合せ装置では、図13に示した光波UM2および
光波UM3が光波UM1に対して干渉するのを防止でき、図
11に示す回折光IM (0,1) にマスクの位置情報だけを
含ませることができる。すなわち、可干渉距離Lcoh
は、Lcoh =λ0 2 /Δλで示される。ほぼ同じ波長の
2つの光波が交わるとき、2つの光波の光路差が可干渉
距離Lcoh を越えている場合には干渉は生じない。図1
3に示した光波UM2および光波UM3は、光波UM1に対し
て約 2Zだけ長い距離を進行した後に光波UM1と交わ
る。したがって、前記条件を満たす光源を用いると、光
波UM2および光波UM3が光波UM1に対して干渉するのを
防止できるので、IM (0,1) とIW (0,1) との位相差Δ
φは、マスクとウェハとの相対位置情報だけの関数とな
り、結局、ギャップ長Zの変動に左右されることなく精
度の高い位置合せが可能となる。
【0019】光ヘテロダイン式の位置合せ装置では、周
波数f1 の光ビームと周波数f2 の光ビームとを照射し
て干渉を起こさせる必要がある。干渉を起こさせるに
は、光源から第1の物体に至るまでの両ビームの光路差
LがL≦Lcoh であることを必要とする。特に、光源と
して可干渉距離Lcoh が数10μmのインコヒーレント光
源を用いた場合には、位置合せ開始前の時点で、上記条
件を満たすように光路差Lを調整しておく必要がある。
この調整作業は簡単であることが望まれる。
波数f1 の光ビームと周波数f2 の光ビームとを照射し
て干渉を起こさせる必要がある。干渉を起こさせるに
は、光源から第1の物体に至るまでの両ビームの光路差
LがL≦Lcoh であることを必要とする。特に、光源と
して可干渉距離Lcoh が数10μmのインコヒーレント光
源を用いた場合には、位置合せ開始前の時点で、上記条
件を満たすように光路差Lを調整しておく必要がある。
この調整作業は簡単であることが望まれる。
【0020】請求項2に係る位置合せ装置では、2本の
光ビームが通る2つの光路のうちの一方の光路の途中
に、回転角に対応させて光路を平行移動させる光学素
子、たとえばプレーンパラレルを介在させるとともに、
このプレーンパラレルを通過した光ビームを一定の方向
に反射させる反射面を持ち、かつプレーンパラレルの回
転角に応じた距離だけ上記光路の平行移動の方向と同方
向に移動して反射点位置を不変に保っ反射光学系を設け
ているので、プレーンパラレルの回転角調整だけで簡単
に光路差Lをほぼ零に追い込むことができる。なお、追
い込み時には、IM(0,1) またはIW (0,1) の振幅を監
視し、この振幅が最大の条件で光路差Lがほぼ零に追い
込まれたと判定する。
光ビームが通る2つの光路のうちの一方の光路の途中
に、回転角に対応させて光路を平行移動させる光学素
子、たとえばプレーンパラレルを介在させるとともに、
このプレーンパラレルを通過した光ビームを一定の方向
に反射させる反射面を持ち、かつプレーンパラレルの回
転角に応じた距離だけ上記光路の平行移動の方向と同方
向に移動して反射点位置を不変に保っ反射光学系を設け
ているので、プレーンパラレルの回転角調整だけで簡単
に光路差Lをほぼ零に追い込むことができる。なお、追
い込み時には、IM(0,1) またはIW (0,1) の振幅を監
視し、この振幅が最大の条件で光路差Lがほぼ零に追い
込まれたと判定する。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1には本発明の一実施例に係る位置合せ装置にお
ける要部の概略構成が示されている。基本的な構成およ
び位置合せ手法は従来と同じである。
る。図1には本発明の一実施例に係る位置合せ装置にお
ける要部の概略構成が示されている。基本的な構成およ
び位置合せ手法は従来と同じである。
【0022】すなわち、図中21はパターンの描かれた
マスクを示し、22はマスク21に描かれているパター
ンが指向性の高いX線の照射によって転写されるウェハ
を示している。マスク21とウェハ22とは、図示しな
い位置合せ用のテーブルに支持され、たとえば10μmの
ギャップ長Zを隔てて対向配置されている。
マスクを示し、22はマスク21に描かれているパター
ンが指向性の高いX線の照射によって転写されるウェハ
を示している。マスク21とウェハ22とは、図示しな
い位置合せ用のテーブルに支持され、たとえば10μmの
ギャップ長Zを隔てて対向配置されている。
【0023】マスク21およびウェハ22には、位置合
せ用の回折格子23,24が対向関係に設けられてい
る。図に示す直角座標上のX軸方向が位置合せ方向であ
るとする。回折格子23は図2に示すように、Y軸方向
に配置された第1格子25aと第2格子25bとで構成
されている。同様に、回折格子24もY軸方向に配置さ
れた第1格子26aと第2格子26bとで構成されてい
る。すなわち、この位置合せ装置では、回折格子23の
第1格子25aと回折格子24の第1格子26aとをペ
アとし、回折格子23の第2格子25bと回折格子24
の第2格子26bとをペアとしている。
せ用の回折格子23,24が対向関係に設けられてい
る。図に示す直角座標上のX軸方向が位置合せ方向であ
るとする。回折格子23は図2に示すように、Y軸方向
に配置された第1格子25aと第2格子25bとで構成
されている。同様に、回折格子24もY軸方向に配置さ
れた第1格子26aと第2格子26bとで構成されてい
る。すなわち、この位置合せ装置では、回折格子23の
第1格子25aと回折格子24の第1格子26aとをペ
アとし、回折格子23の第2格子25bと回折格子24
の第2格子26bとをペアとしている。
【0024】回折格子23を構成している第1格子25
aはY軸方向に延びる非透明のストライプパターンをX
軸方向にPx のピッチで設けたものとなっており、第2
格子25bは透明のウインドウに構成されている。ま
た、回折格子24を構成している第1格子26aはウェ
ハの表面をそのまま使った反射面に形成されており、第
2格子26bは市松模様のパターンをX軸方向にはPx
のピッチで、Y軸方向にはPy のピッチで設けたものと
なっている。
aはY軸方向に延びる非透明のストライプパターンをX
軸方向にPx のピッチで設けたものとなっており、第2
格子25bは透明のウインドウに構成されている。ま
た、回折格子24を構成している第1格子26aはウェ
ハの表面をそのまま使った反射面に形成されており、第
2格子26bは市松模様のパターンをX軸方向にはPx
のピッチで、Y軸方向にはPy のピッチで設けたものと
なっている。
【0025】マスク21の上方には照射光学系31が設
けられている。この照射光学系31は、光源32から放
射された光ビームをハーフミラー33で2分割し、分割
された一方の光ビーム34aをプリズム35,36、音
響光学素子37、レンズ38、光路差補正素子39、レ
ンズ40を介して回折格子23に照射し、分割された他
方の光ビーム34bをプリズム41、音響光学素子4
2、レンズ43、光路差補正素子44、レンズ40を介
して回折格子23に照射するように構成されている。
けられている。この照射光学系31は、光源32から放
射された光ビームをハーフミラー33で2分割し、分割
された一方の光ビーム34aをプリズム35,36、音
響光学素子37、レンズ38、光路差補正素子39、レ
ンズ40を介して回折格子23に照射し、分割された他
方の光ビーム34bをプリズム41、音響光学素子4
2、レンズ43、光路差補正素子44、レンズ40を介
して回折格子23に照射するように構成されている。
【0026】音響光学素子37は光ビーム34aを周波
数f1 に変調し、音響光学素子42は光ビーム34bを
周波数f2 に変調する。なお、光路差補正素子39,4
4は、分岐点から回折格子23に至るまでの両光路長を
等しくするために設けられている。
数f1 に変調し、音響光学素子42は光ビーム34bを
周波数f2 に変調する。なお、光路差補正素子39,4
4は、分岐点から回折格子23に至るまでの両光路長を
等しくするために設けられている。
【0027】回折格子23への照射形態としては、従来
装置と同様に、回折格子23を構成している第1格子2
5aおよび第2格子25bの上面に向け、かつ位置合せ
方向と直交する面を境にして左右対称に、具体的には格
子のX方向ピッチの±1次の方向から照射するようにし
ている。
装置と同様に、回折格子23を構成している第1格子2
5aおよび第2格子25bの上面に向け、かつ位置合せ
方向と直交する面を境にして左右対称に、具体的には格
子のX方向ピッチの±1次の方向から照射するようにし
ている。
【0028】そして、光ビーム34a,34bを照射し
たときに、ペアを組む第1格子25a,26a側で起こ
る干渉光を位置合せ方向には0次、Y軸方向には1次の
位置で図示しない検出器で検出してビート信号IM (0,
1) を取得する。またペアを組む第2格子25b,26
b側で起こる干渉光を位置合せ方向には0次、Y軸方向
には1次の位置で図示しない検出器で検出してビート信
号IW (0,1) を取得する。取得されたIM (0,1) とIW
(0,1) との間の位相差Δφ=IM (0,1) −IW (0,1) を
求め、この値Δφから図9に示したようにマスク21と
ウェハ22との間の位置合せ方向の位置ずれ量を求めて
いる。そして、この値に基いてアクチュエータを制御し
て位置合せするようにしている。
たときに、ペアを組む第1格子25a,26a側で起こ
る干渉光を位置合せ方向には0次、Y軸方向には1次の
位置で図示しない検出器で検出してビート信号IM (0,
1) を取得する。またペアを組む第2格子25b,26
b側で起こる干渉光を位置合せ方向には0次、Y軸方向
には1次の位置で図示しない検出器で検出してビート信
号IW (0,1) を取得する。取得されたIM (0,1) とIW
(0,1) との間の位相差Δφ=IM (0,1) −IW (0,1) を
求め、この値Δφから図9に示したようにマスク21と
ウェハ22との間の位置合せ方向の位置ずれ量を求めて
いる。そして、この値に基いてアクチュエータを制御し
て位置合せするようにしている。
【0029】ここで、この実施例では、マスク21とウ
ェハ22との間のギャップ長Zを考慮にいれて次のよう
な光源32を用いている。すなわち、光源32として
は、この光源から放射された光ビームの中心波長をλ0
とし、その半値幅をΔλとし、回折格子23,24間の
ギャップ長、つまりマスク21とウェハ22との間のギ
ャップ長をZとしたとき、λ0 2 /Δλ≦ 2Zの関係を
満すものが用いられている。
ェハ22との間のギャップ長Zを考慮にいれて次のよう
な光源32を用いている。すなわち、光源32として
は、この光源から放射された光ビームの中心波長をλ0
とし、その半値幅をΔλとし、回折格子23,24間の
ギャップ長、つまりマスク21とウェハ22との間のギ
ャップ長をZとしたとき、λ0 2 /Δλ≦ 2Zの関係を
満すものが用いられている。
【0030】このような構成であると、第1格子25a
と第1格子26aとのペア側で起こる問題点、つまり図
10に示した光波UM1に光波UM2および光波UM3が干渉
するのを防止でき、ビート信号IM (0,1) (図10参
照)にマスク21の位置情報だけを含ませることができ
る。
と第1格子26aとのペア側で起こる問題点、つまり図
10に示した光波UM1に光波UM2および光波UM3が干渉
するのを防止でき、ビート信号IM (0,1) (図10参
照)にマスク21の位置情報だけを含ませることができ
る。
【0031】具体例で説明すると、ギャップ長Zが、た
とえば10μmの場合には、光源32として可干渉距離が
数10μmであるLED、SLD(スーパルミネセントダ
イオード)等、たとえば中心波長λ0 がλ0 =660nm ,
半値幅ΔλがΔλ=25nmのものを用いているのである。
とえば10μmの場合には、光源32として可干渉距離が
数10μmであるLED、SLD(スーパルミネセントダ
イオード)等、たとえば中心波長λ0 がλ0 =660nm ,
半値幅ΔλがΔλ=25nmのものを用いているのである。
【0032】この場合、可干渉距離Lcoh は、Lcoh =
λ0 2 /Δλ=660 2 /25=17424(nm) =17.424(μ
m)となる。一方、前述したUM1に対するUM2およびU
M3のギャップ長Zに基く光路差Lは、約 2×Z=20×10
=20(μm)となる。したがって、Lcoh <Lとなり、
UM2およびUM3はUM1と干渉しないことになる。
λ0 2 /Δλ=660 2 /25=17424(nm) =17.424(μ
m)となる。一方、前述したUM1に対するUM2およびU
M3のギャップ長Zに基く光路差Lは、約 2×Z=20×10
=20(μm)となる。したがって、Lcoh <Lとなり、
UM2およびUM3はUM1と干渉しないことになる。
【0033】このため、ビート信号IM ,IW は下式で
示すようになる。 IM =|UM1+UM1′|2 +|UM2+UM2′|2 +|UM3+UM3′|2 〜A1 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) +A2 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) +A3 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) …(1) IW =|UW1+UW1′|2 〜B・cos (2 π・Δf・t−2 XW ) …(2) (1) 式および(2) 式より、IM とIW との位相差Δφ
は、 Δφ= 2(XM −XW )= 4π/PX ・Δx …(3) となる。なお、(3) 式において、PX は第1格子25a
および第2格子26bの位置合せ方向の格子ピッチを示
し、Δxはマスク21とウェハ22との位置合せ方向の
相対位置ずれ量を示している。
示すようになる。 IM =|UM1+UM1′|2 +|UM2+UM2′|2 +|UM3+UM3′|2 〜A1 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) +A2 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) +A3 ・cos (2 π・Δf・t−2 XM ) …(1) IW =|UW1+UW1′|2 〜B・cos (2 π・Δf・t−2 XW ) …(2) (1) 式および(2) 式より、IM とIW との位相差Δφ
は、 Δφ= 2(XM −XW )= 4π/PX ・Δx …(3) となる。なお、(3) 式において、PX は第1格子25a
および第2格子26bの位置合せ方向の格子ピッチを示
し、Δxはマスク21とウェハ22との位置合せ方向の
相対位置ずれ量を示している。
【0034】(3) 式から判るように、ΔφはΔxのみの
関数となる。したがって、マスク21とウェハ22との
間のギャップ長Zには無関係に位置合せできることにな
り、精度の高い位置合せが可能となる。
関数となる。したがって、マスク21とウェハ22との
間のギャップ長Zには無関係に位置合せできることにな
り、精度の高い位置合せが可能となる。
【0035】なお、上述した実施例では、ギャップ長Z
との関連において、UM1とUM2およびUM3とが干渉しな
い中心波長λ0 および半値幅Δλの光ビームを出力する
光源32を用いているが、UM2およびUM3が生じないよ
うにマスク側回折格子の第1格子を形成してもよい。
との関連において、UM1とUM2およびUM3とが干渉しな
い中心波長λ0 および半値幅Δλの光ビームを出力する
光源32を用いているが、UM2およびUM3が生じないよ
うにマスク側回折格子の第1格子を形成してもよい。
【0036】図3にはその一例が示されている。この例
では(a) に示すように、マスクに設けられる回折格子2
3aの第1格子25aaが全体として位置合せ方向(X
軸方向)にはピッチPxに、これと直交するY軸方向に
はピッチPyの市松模様のパターンに形成されており、
第2格子25baが透明のウインドウに形成されてい
る。
では(a) に示すように、マスクに設けられる回折格子2
3aの第1格子25aaが全体として位置合せ方向(X
軸方向)にはピッチPxに、これと直交するY軸方向に
はピッチPyの市松模様のパターンに形成されており、
第2格子25baが透明のウインドウに形成されてい
る。
【0037】そして、第1格子25aaの市松模様のパ
ターン内に存在する、いわゆる透明領域51内に、同図
(b) に拡大して示すように位置合せ方向に延びるストラ
イプパターン52がY軸方向にピッチPy′で設けられ
ており、さらにストライプパターン52間に存在する完
全透明部53のY軸方向の幅ayが、照射光学系で使用
する光ビームの波長λに対して、ay≦λの関係を満た
すように設定されている。
ターン内に存在する、いわゆる透明領域51内に、同図
(b) に拡大して示すように位置合せ方向に延びるストラ
イプパターン52がY軸方向にピッチPy′で設けられ
ており、さらにストライプパターン52間に存在する完
全透明部53のY軸方向の幅ayが、照射光学系で使用
する光ビームの波長λに対して、ay≦λの関係を満た
すように設定されている。
【0038】このような構成であると、光ビームが完全
透明部53に入射しようとしても、この光ビームはエバ
ネッセント波となり、散乱して完全透明部53を透過で
きなくなる。したがって、UM2およびUM3の発生原因と
なる光そのものを除去でき、ウェハに対するマスクの相
対位置ずれ情報だけを含むUM1の取得に寄与できる。
透明部53に入射しようとしても、この光ビームはエバ
ネッセント波となり、散乱して完全透明部53を透過で
きなくなる。したがって、UM2およびUM3の発生原因と
なる光そのものを除去でき、ウェハに対するマスクの相
対位置ずれ情報だけを含むUM1の取得に寄与できる。
【0039】図4にも同様な考えに立脚したマスク側の
回折格子23bが示されている。この回折格子23bで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内に、位置合せ方向にはピッ
チPx′に、これと直交するY軸方向にはピッチPy′
の市松模様のパターン54が形成されいる。そして、市
松模様のパターン54内に存在する、いわゆる完全透明
部55の位置合せ方向の幅axとY軸方向の幅ayと
が、照射光学系で使用する光ビームの波長λに対して、
(ax,ay)≦λの関係を満たすように設定されてい
る。
回折格子23bが示されている。この回折格子23bで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内に、位置合せ方向にはピッ
チPx′に、これと直交するY軸方向にはピッチPy′
の市松模様のパターン54が形成されいる。そして、市
松模様のパターン54内に存在する、いわゆる完全透明
部55の位置合せ方向の幅axとY軸方向の幅ayと
が、照射光学系で使用する光ビームの波長λに対して、
(ax,ay)≦λの関係を満たすように設定されてい
る。
【0040】このように構成しても、UM2およびUM3の
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
【0041】図5にも同様な考えに立脚したマスク側の
回折格子23cが示されている。この回折格子23cで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内にY軸方向に延びるストラ
イプパターン56が位置合せ方向に対してピッチPx′
に設けられており、ストライプパターン56間に存在し
ている完全透明部57の位置合せ方向の幅axが、照射
光学系で使用する光ビームの波長λに対して、ax<λ
の関係を満たすように設定されている。
回折格子23cが示されている。この回折格子23cで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内にY軸方向に延びるストラ
イプパターン56が位置合せ方向に対してピッチPx′
に設けられており、ストライプパターン56間に存在し
ている完全透明部57の位置合せ方向の幅axが、照射
光学系で使用する光ビームの波長λに対して、ax<λ
の関係を満たすように設定されている。
【0042】このように構成しても、UM2およびUM3の
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
【0043】図6にも同様な考えに立脚したマスク側の
回折格子23dが示されている。この回折格子23dで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内に四角形パターン58が位
置合せ方向にピッチPx′に、Y軸方向にピッチPx′
に設けられており、これらパターン58間に存在する、
いわゆる完全透明部59の位置合せ方向の幅axとY軸
方向の幅ayとが、照射光学系で使用する光ビームの波
長λに対して、(ax,ay)≦λの関係を満たすよう
に設定されている。
回折格子23dが示されている。この回折格子23dで
は、第1格子25aaの市松模様パターン内に存在す
る、いわゆる透明領域51内に四角形パターン58が位
置合せ方向にピッチPx′に、Y軸方向にピッチPx′
に設けられており、これらパターン58間に存在する、
いわゆる完全透明部59の位置合せ方向の幅axとY軸
方向の幅ayとが、照射光学系で使用する光ビームの波
長λに対して、(ax,ay)≦λの関係を満たすよう
に設定されている。
【0044】このように構成しても、UM2およびUM3の
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
【0045】図7にも同様な考えに立脚したマスク側の
回折格子23eが示されている。この回折格子23e
は、図2に示されている回折格子の変形例で、第1格子
25abはY軸方向に延びる非透明のストライプパター
ン60をX軸方向にPx のピッチで設けたものとなって
おり、第2格子25bbは透明のウインドウに構成され
ている。
回折格子23eが示されている。この回折格子23e
は、図2に示されている回折格子の変形例で、第1格子
25abはY軸方向に延びる非透明のストライプパター
ン60をX軸方向にPx のピッチで設けたものとなって
おり、第2格子25bbは透明のウインドウに構成され
ている。
【0046】そして、第1格子25abのストライプパ
ターン60間に存在する、いわゆる透明領域61内には
ストライプパターン60と平行に延びるパターン62が
位置合せ方向にピッチPx′に設けられており、これら
パターン62間に存在する、いわゆる完全透明部の位置
合せ方向の幅axが、照射光学系で使用する光ビームの
波長λに対して、ax≦λの関係を満たすように設定さ
れている。
ターン60間に存在する、いわゆる透明領域61内には
ストライプパターン60と平行に延びるパターン62が
位置合せ方向にピッチPx′に設けられており、これら
パターン62間に存在する、いわゆる完全透明部の位置
合せ方向の幅axが、照射光学系で使用する光ビームの
波長λに対して、ax≦λの関係を満たすように設定さ
れている。
【0047】このように構成しても、UM2およびUM3の
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
発生原因となる光そのものを除去することができ、ウェ
ハに対するマスクの相対位置ずれ情報だけを含むUM1の
取得に寄与できる。
【0048】ところで、図1に示される位置合せ装置は
勿論のこと、図3乃至図7に示される回折格子を用いる
位置合せ装置にあっては、光ヘテロダイン法を採用して
いるので、周波数f1 の光ビームと周波数f2 の光ビー
ムとを干渉させるための条件を満たす必要がある。干渉
を起こさせるには、光源からマスクに至るまでの両ビー
ムの光路差LがL≦Lcoh (可干渉距離)であることを
必要とする。特に、図1に示される位置合せ装置のよう
に、光源として可干渉距離Lcoh が数10μmのインコヒ
ーレント光源を用いた場合には、位置合せ開始前の時点
で、上記条件を満たすように光路差Lを完全に調整して
おく必要がある。この調整には種々の方法が考えられる
が、簡単な作業で調整できることが望まれる。
勿論のこと、図3乃至図7に示される回折格子を用いる
位置合せ装置にあっては、光ヘテロダイン法を採用して
いるので、周波数f1 の光ビームと周波数f2 の光ビー
ムとを干渉させるための条件を満たす必要がある。干渉
を起こさせるには、光源からマスクに至るまでの両ビー
ムの光路差LがL≦Lcoh (可干渉距離)であることを
必要とする。特に、図1に示される位置合せ装置のよう
に、光源として可干渉距離Lcoh が数10μmのインコヒ
ーレント光源を用いた場合には、位置合せ開始前の時点
で、上記条件を満たすように光路差Lを完全に調整して
おく必要がある。この調整には種々の方法が考えられる
が、簡単な作業で調整できることが望まれる。
【0049】このような要望を満たす位置合せ装置の例
を図8に示す。なお、この図では図1と同一部分が同一
符号で示されている。したがって、重複する部分の詳し
い説明は省略する。
を図8に示す。なお、この図では図1と同一部分が同一
符号で示されている。したがって、重複する部分の詳し
い説明は省略する。
【0050】マスク21の上方に設けられた照射光学系
31aは、光源32から放射された光ビームをハーフミ
ラー33で2分割し、分割した一方の光ビーム34aを
プリズム35,36、音響光学素子37、レンズ38、
光路を平行に移動させる光学素子である粗調整用プレー
ンパラレル101、微調整用プレーンパラレル102、
反射光学系103のプリズム104、台形プリズム10
5の一方の反射面106、レンズ40を介して回折格子
23に照射し、分割した他方の光ビーム34bをプリズ
ム41、音響光学素子42、レンズ43、プリズム10
7、台形プリズム105の他方の反射面108、レンズ
40を介して回折格子23に照射しするように構成され
ている。ここで、レンズ40に入射する光ビーム34
a,34bは、互いに平行で、かつレンズ40の光軸に
対して平行で、しかもレンズ40の光軸を中心にして対
称位置にあるように調整されている。この調整によっ
て、光ビーム34a,34bは、図1に示す装置と同様
に、回折格子23の上面に向け、かつ位置合せ方向と直
交する面を境にして左右対称に、具体的には格子のX方
向ピッチの±1次の方向から照射される。
31aは、光源32から放射された光ビームをハーフミ
ラー33で2分割し、分割した一方の光ビーム34aを
プリズム35,36、音響光学素子37、レンズ38、
光路を平行に移動させる光学素子である粗調整用プレー
ンパラレル101、微調整用プレーンパラレル102、
反射光学系103のプリズム104、台形プリズム10
5の一方の反射面106、レンズ40を介して回折格子
23に照射し、分割した他方の光ビーム34bをプリズ
ム41、音響光学素子42、レンズ43、プリズム10
7、台形プリズム105の他方の反射面108、レンズ
40を介して回折格子23に照射しするように構成され
ている。ここで、レンズ40に入射する光ビーム34
a,34bは、互いに平行で、かつレンズ40の光軸に
対して平行で、しかもレンズ40の光軸を中心にして対
称位置にあるように調整されている。この調整によっ
て、光ビーム34a,34bは、図1に示す装置と同様
に、回折格子23の上面に向け、かつ位置合せ方向と直
交する面を境にして左右対称に、具体的には格子のX方
向ピッチの±1次の方向から照射される。
【0051】音響光学素子37は光ビーム34aを周波
数f1 に変調し、音響光学素子42は光ビーム34bを
周波数f1 とは僅かに異なる周波数f2 に変調する。粗
調整用プレーンパラレル101は、厚みT、屈折率nの
平行・平面ガラスによって形成されており、図中109
で示す位置を回転中心にして図中実線矢印110で示す
方向に回動自在に設けられている。同様に、微調整用プ
レーンパラレル102は、厚みt(ただし、t<T)、
屈折率nの平行・平面ガラスによって形成されており、
図中111で示す位置を回転中心にして図中実線矢印1
12で示す方向に回動自在に設けられている。
数f1 に変調し、音響光学素子42は光ビーム34bを
周波数f1 とは僅かに異なる周波数f2 に変調する。粗
調整用プレーンパラレル101は、厚みT、屈折率nの
平行・平面ガラスによって形成されており、図中109
で示す位置を回転中心にして図中実線矢印110で示す
方向に回動自在に設けられている。同様に、微調整用プ
レーンパラレル102は、厚みt(ただし、t<T)、
屈折率nの平行・平面ガラスによって形成されており、
図中111で示す位置を回転中心にして図中実線矢印1
12で示す方向に回動自在に設けられている。
【0052】粗調整用プレーンパラレル101および微
調整用プレーンパラレル102の回転角は、それぞれ回
転角制御器113,114によって制御される。回転角
制御器113,114は、それぞれ操作用の摘みを備え
ており、これら摘みの回転を十分に減速させ、これら減
速出力を粗調整用プレーンパラレル101および微調整
用プレーンパラレル102に駆動力として与えている。
回転角制御器113,114には、出力角に対応した極
性およびレベルの信号S1 、S2 を出力するポテンショ
ンメータが設けられている。
調整用プレーンパラレル102の回転角は、それぞれ回
転角制御器113,114によって制御される。回転角
制御器113,114は、それぞれ操作用の摘みを備え
ており、これら摘みの回転を十分に減速させ、これら減
速出力を粗調整用プレーンパラレル101および微調整
用プレーンパラレル102に駆動力として与えている。
回転角制御器113,114には、出力角に対応した極
性およびレベルの信号S1 、S2 を出力するポテンショ
ンメータが設けられている。
【0053】一方、反射光学系103は、微調整用プレ
ーンパラレル102を通った光ビーム34aを、このビ
ーム軸に対して直交する方向に反射させるプリズム10
4と、このプリズム104を支持する支持台115と、
この支持台115を上記ビーム軸と直交する図中実線矢
印116で示す方向に移動自在に案内する案内機構11
7と、この案内機構117に沿って支持台115を移動
させる駆動装置118とで構成されている。
ーンパラレル102を通った光ビーム34aを、このビ
ーム軸に対して直交する方向に反射させるプリズム10
4と、このプリズム104を支持する支持台115と、
この支持台115を上記ビーム軸と直交する図中実線矢
印116で示す方向に移動自在に案内する案内機構11
7と、この案内機構117に沿って支持台115を移動
させる駆動装置118とで構成されている。
【0054】駆動装置118は、信号S1 、S2 の極性
およびレベルに応じた量だけ支持台115を実線矢印1
16で示す方向にミクロンオーダで移動させる。具体的
には次のような関係に移動させる。すなわち、図9に示
すように、粗調整用プレーンパラレル101を実線位置
から破線位置へと回転させると、光ビーム34aがAで
示す位置からBで示す位置へと平行移動する。このとき
の平行移動量、つまり光路長変化分X1 は、粗調整用プ
レーンパラレル101の回転角をθとすると、X1 =T
・θ・(1−1/n)となる。微調整用プレーンパラレ
ル102を回転させることによっても光路位置を平行移
動させることができ、このときの光路長変化分x1 は、
x1 =t・θ・(1−1/n)となる。
およびレベルに応じた量だけ支持台115を実線矢印1
16で示す方向にミクロンオーダで移動させる。具体的
には次のような関係に移動させる。すなわち、図9に示
すように、粗調整用プレーンパラレル101を実線位置
から破線位置へと回転させると、光ビーム34aがAで
示す位置からBで示す位置へと平行移動する。このとき
の平行移動量、つまり光路長変化分X1 は、粗調整用プ
レーンパラレル101の回転角をθとすると、X1 =T
・θ・(1−1/n)となる。微調整用プレーンパラレ
ル102を回転させることによっても光路位置を平行移
動させることができ、このときの光路長変化分x1 は、
x1 =t・θ・(1−1/n)となる。
【0055】このように光ビーム34aの現実の位置が
平行移動すると、これに伴ってプリズム104での反射
位置もa位置からb位置へと移動しようとするが、駆動
装置118はプリズム104での反射位置を常にa位置
に保持すべく支持台115を図中破線位置へと移動させ
る。つまり、駆動装置118は、粗調整用プレーンパラ
レル101や微調整用プレーンパラレル102の回転に
よって光ビーム34aの位置が平行移動した分だけ上記
方向と同方向に支持台115を移動させてプリズム10
4での反射点位置を不変に保ち、台形プリズム105の
反射面106における反射点位置cが動くのを防止して
いる。したがって、回転角制御器113,114を操作
するだけで光ビーム34aの光路長L1 と光ビーム34
bの光路長L2 との差Lをほぼ零に設定できる。
平行移動すると、これに伴ってプリズム104での反射
位置もa位置からb位置へと移動しようとするが、駆動
装置118はプリズム104での反射位置を常にa位置
に保持すべく支持台115を図中破線位置へと移動させ
る。つまり、駆動装置118は、粗調整用プレーンパラ
レル101や微調整用プレーンパラレル102の回転に
よって光ビーム34aの位置が平行移動した分だけ上記
方向と同方向に支持台115を移動させてプリズム10
4での反射点位置を不変に保ち、台形プリズム105の
反射面106における反射点位置cが動くのを防止して
いる。したがって、回転角制御器113,114を操作
するだけで光ビーム34aの光路長L1 と光ビーム34
bの光路長L2 との差Lをほぼ零に設定できる。
【0056】実際に光路差Lをほぼ零に追い込むには次
のような方法が採られる。すなわち、図8に示すよう
に、前述したビート信号IM (0,1) またはIW (0,1)
を、たとえば反射鏡119を介して検出器120で検出
し、この検出器120の出力を振幅検出器121に導入
して表示させる。ビート信号IM (0,1) またはIW (0,
1)の振幅の大きさと光路差Lとの間には図10に示す関
係がある。したがって、振幅レベルを監視し、この振幅
レベルが最大となるように回転角制御器113,114
を操作すれば簡単に光路差Lをほぼ零に追い込むことが
できる。そして、光路差Lをほぼ零に追い込だ後におけ
るマスク21とウェハ22との位置合せは図1に示す装
置と同じ手法で行われる。
のような方法が採られる。すなわち、図8に示すよう
に、前述したビート信号IM (0,1) またはIW (0,1)
を、たとえば反射鏡119を介して検出器120で検出
し、この検出器120の出力を振幅検出器121に導入
して表示させる。ビート信号IM (0,1) またはIW (0,
1)の振幅の大きさと光路差Lとの間には図10に示す関
係がある。したがって、振幅レベルを監視し、この振幅
レベルが最大となるように回転角制御器113,114
を操作すれば簡単に光路差Lをほぼ零に追い込むことが
できる。そして、光路差Lをほぼ零に追い込だ後におけ
るマスク21とウェハ22との位置合せは図1に示す装
置と同じ手法で行われる。
【0057】なお、上述した各実施例では、半導体製造
工程におけるマスクとウェハとの位置合せを例としてい
るが、本発明はこの使用例に限定されるものではなく、
各種の精密位置合せに適用できる。
工程におけるマスクとウェハとの位置合せを例としてい
るが、本発明はこの使用例に限定されるものではなく、
各種の精密位置合せに適用できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ギャップ
長には無関係に、高精度な位置合せが可能となる。
長には無関係に、高精度な位置合せが可能となる。
【図1】本発明の一実施例に係る位置合せ装置における
要部の概略構成図
要部の概略構成図
【図2】同装置で用いている回折格子の概略構成図
【図3】照射光学系側に設けられる回折格子の第1の変
形例を示す概略斜視図
形例を示す概略斜視図
【図4】同回折格子を局部的に拡大して示す図
【図5】照射光学系側に設けられる回折格子の第2の変
形例における要部を拡大して示す図
形例における要部を拡大して示す図
【図6】照射光学系側に設けられる回折格子の第3の変
形例における要部を拡大して示す図
形例における要部を拡大して示す図
【図7】照射光学系側に設けられる回折格子の第3の変
形例を示す図
形例を示す図
【図8】本発明の一実施例に係る位置合せ装置における
要部の概略構成図
要部の概略構成図
【図9】同装置の要部を拡大して示す図
【図10】光路差とビート信号の振幅の大きさとの関係
を示す図
を示す図
【図11】従来の位置合せ装置における要部だけを取出
して示す模式図
して示す模式図
【図12】同装置で得られた検出結果と位置ずれ量との
関係を示す図
関係を示す図
【図13】同装置の問題点を説明するための図
【図14】同装置の問題点を説明するための図
21…マスク 22…ウェハ 23,23a,23b,23c,23d,23e…マス
ク側の回折格子 24…ウェハ側の回折格子 25a,26a,25aa,25ab…第1格子 25b,26b…第2格子 31,31a…
照射光学系 32…光源 33…ハーフミ
ラー 34a,34b…光ビーム 37,42…音
響光学素子 39,44…光路差補正素子 40…レンズ 101,102…プレーンパラレル 103…反射光
学系 104…プリズム 105…台形プ
リズム 113,114…回転角制御器 115…支持台 118…駆動装置 120…検出器 121…振幅検出器
ク側の回折格子 24…ウェハ側の回折格子 25a,26a,25aa,25ab…第1格子 25b,26b…第2格子 31,31a…
照射光学系 32…光源 33…ハーフミ
ラー 34a,34b…光ビーム 37,42…音
響光学素子 39,44…光路差補正素子 40…レンズ 101,102…プレーンパラレル 103…反射光
学系 104…プリズム 105…台形プ
リズム 113,114…回転角制御器 115…支持台 118…駆動装置 120…検出器 121…振幅検出器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−188608(JP,A) 特開 平4−65604(JP,A) 特開 平3−229105(JP,A) 特開 平2−1507(JP,A) 特開 平4−372112(JP,A) 特開 平4−32217(JP,A) 特開 平6−267828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G02B 27/42 G03F 9/00
Claims (2)
- 【請求項1】対向配置された第1の物体と第2の物体と
を対向方向と直交する面内で位置合せするために、上記
第1の物体と上記第2の物体とに対向関係に回折格子を
設けるとともに、1つの光源から出た光ビームを2分割
し、これらを変調して得られた周波数の異なる2本の光
ビームを上記第1の物体に設けられた回折格子に対して
上記位置合せ方向と直交する面を境にして左右対称に照
射し、この照射によって得られた回折光のうちの特定次
数の回折光を位置情報として用いるようにした光ヘテロ
ダイン式の位置合せ装置において、前記光源は、この光
源から放射された光ビームの中心波長をλ0 とし、その
半値幅をΔλとし、前記第1の物体と第2の物体との間
のギャップ長をZとしたとき、 2Zの値に対してλ0 2
/Δλの値がほぼ等しいかもしくは小さい関係を満して
いることを特徴とする位置合せ装置。 - 【請求項2】対向配置された第1の物体と第2の物体と
を対向方向と直交する面内で位置合せするために、上記
第1の物体と上記第2の物体とに対向関係に回折格子を
設けるとともに周波数の異なる2本の光ビームを上記第
1の物体に設けられた回折格子に対して上記位置合せ方
向と直交する面を境にして左右対称に照射し、この照射
によって得られた回折光のうちの特定次数の回折光を位
置情報として用いるようにした光ヘテロダイン式の位置
合せ装置において、前記2本の光ビームが通る2つの光
路のうちの一方の光路の途中には、回転角に対応させて
光路を平行移動させる光学素子と、この光学素子を通過
した光ビームを一定の方向に反射させる反射面を持つと
ともに上記光学素子の回転角に応じた距離だけ前記光路
の平行移動の方向と同方向に移動して反射点位置を不変
に保っ反射光学系とが設けられていることを特徴とする
位置合せ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04388594A JP3302164B2 (ja) | 1993-03-15 | 1994-03-15 | 位置合せ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5426993 | 1993-03-15 | ||
JP5-54269 | 1993-03-15 | ||
JP04388594A JP3302164B2 (ja) | 1993-03-15 | 1994-03-15 | 位置合せ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326002A JPH06326002A (ja) | 1994-11-25 |
JP3302164B2 true JP3302164B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=26383718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04388594A Expired - Fee Related JP3302164B2 (ja) | 1993-03-15 | 1994-03-15 | 位置合せ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3302164B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997033276A1 (fr) * | 1996-03-06 | 1997-09-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Appareil de mise au point et appareil optique dans lequel il est utilise |
CN111752112B (zh) * | 2019-03-27 | 2021-09-10 | 上海微电子装备(集团)股份有限公司 | 掩膜对准标记组合、掩膜对准系统、光刻装置及其方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH021507A (ja) * | 1987-12-28 | 1990-01-05 | Toshiba Corp | 位置合せ方法および装置 |
JP2885454B2 (ja) * | 1990-02-05 | 1999-04-26 | 株式会社東芝 | 相対位置合せ方法及び装置 |
JPH0635927B2 (ja) * | 1990-07-06 | 1994-05-11 | 株式会社ソルテック | 位置検出方法及びその装置並びに位置合せ装置 |
JPH0432217A (ja) * | 1990-05-29 | 1992-02-04 | Toshiba Corp | 入射角度設定装置 |
JP2694045B2 (ja) * | 1990-11-19 | 1997-12-24 | 日本電信電話株式会社 | 回折格子を用いた位置合せ装置 |
JP2622318B2 (ja) * | 1991-06-20 | 1997-06-18 | 日本電信電話株式会社 | X線露光用マスク |
JPH06267828A (ja) * | 1993-03-11 | 1994-09-22 | Toshiba Corp | 位置合せ装置 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP04388594A patent/JP3302164B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06326002A (ja) | 1994-11-25 |
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