JP3301918B2 - スクリュウ圧縮機のロ−タ間位置調整方法 - Google Patents

スクリュウ圧縮機のロ−タ間位置調整方法

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JP3301918B2
JP3301918B2 JP17339196A JP17339196A JP3301918B2 JP 3301918 B2 JP3301918 B2 JP 3301918B2 JP 17339196 A JP17339196 A JP 17339196A JP 17339196 A JP17339196 A JP 17339196A JP 3301918 B2 JP3301918 B2 JP 3301918B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • F01C21/102Adjustment of the interstices between moving and fixed parts of the machine by means other than fluid pressure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケ−シング内に雄ロ
−タと雌ロ−タを有し、これら両ロ−タが各ロ−タにそ
れぞれ締まり嵌めで固定したタイミングギヤによって微
少間隙を保持しながら回転するスクリュウ圧縮機におけ
る、ロ−タ間位置調整方法に係わり、特に、両ロ−タ間
の微少間隙を自動的に所望なものとするスクリュウ圧縮
機のロ−タ間位置調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリュウ圧縮機のロ−タ間位置
調整方法は、特開平1−155089号公報に記載され
ているように、少なくとも一方のタイミングギヤの無い
状態で、いずれか一方のロ−タにブレ−キを掛けながら
他方のロ−タを正逆両方向に回転させ、その回転中にエ
ンコ−ダなどで測定した雄雌各ロ−タの回転位相差を用
いて両ロ−タ間の微少間隙を設定(タイミング調整ある
いは振り分け調整とも云う)している。
【0003】この微少間隙の設定はスクリュウ圧縮機の
組立工程で実行され、一方のタイミングギヤを拘束しな
がら、他方のタイミングギヤと当該タイミングギヤが固
定されているロ−タとの間に圧油を印加して両者間の締
まり嵌めを緩め、該他方のタイミングギヤが設けられて
いるロ−タの歯面をハンマで叩くことによって、他方の
タイミングギヤと当該タイミングギヤが固定されている
ロ−タとの間で相対的な位置ずれを生じさせ、シム(厚
さゲ−ジ)を両ロ−タ間に挿入して両ロ−タ間の微少間
隙が所望なもの(値)になっているかどうかを確認(シ
ム計測)し、ハンマ叩きとシム計測を繰り返して両ロ−
タ間の微少間隙を所望なもの(値)にしていくことが行
なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、手
作業で両ロ−タ間の微少間隙設定(振り分け調整)を行
なうために、シム計測に時間が掛かるだけでなく、ハン
マ叩きが作業者の熟練度で左右されて振り分け調整の精
度が乱れ、振り分け調整の信頼度が低く、結果としてロ
−タ当りや圧縮性能がでないといった問題があった。
【0005】本発明の目的は、両ロ−タ間の微少間隙を
自動的に短時間で所望なものとすることができて振り分
け調整の信頼度高く圧縮性能が優れたスクリュウ圧縮機
のロ−タ間位置調整方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、ケーシング内に雄ロータと雌ロータを有
し、これら両ロータが各ロータにそれぞれ締まり嵌めで
固定された1対のタイミングギヤによって微少間隙を保
持しながら回転するスクリュウ圧縮機のロータ間位置
調整方法において、記タイミングギヤの一方を拘束し
ながら、前記他方のタイミングギヤの内径を押し拡げる
ことにより、該他方のタイミングギヤの前記ロータとの
締まり嵌めによる固定を緩め、該締まり嵌め固定が緩め
られ、かつ相互間の摩擦力により該他方のタイミングギ
ヤと該ロータとの回転が拘束されている状態において,
ロータにサーボモータを介して間歇的にトルクを印加
して、該他方のタイミングギヤと該ロータとの相対位置
を微調整し、該微調整を順次繰り返すことにより、前記
ロータ間の微少間隙を所望な値に調整する、ことにあ
る。
【0007】本発明者らの検討によると、スクリュウ圧
縮機組立の際、一方のタイミングギヤを拘束しながら、
他方のタイミングギヤと当該タイミングギヤが固定され
ているロ−タとの間に圧油を印加して両者間の締まり嵌
めを緩め、該他方のタイミングギヤが設けられているロ
−タにサ−ボモ−タでトルクを加え、両ロ−タ間の微少
間隙を設定値になるようにすると、サ−ボが効いている
状態では目標位置に位置決めされている(微少間隙が所
望な設定値になっている)が、サ−ボを切ると両ロ−タ
間の微少間隙が目標位置からずれてしまい、スクリュウ
圧縮機を所望な設定値で組み立てられないことが確認さ
れた。
【0008】その原因として、他方のタイミングギヤと
当該タイミングギヤが固定されているロ−タとの間に圧
油を印加して両者間の締まり嵌めを緩めたとは云うもの
の、他方のタイミングギヤと当該タイミングギヤが固定
されているロ−タとの間には依然として摩擦があって高
い締め付け力が生じており、サ−ボモ−タでトルクを印
加している状態では当該タイミングギヤが固定されてい
るロ−タは弾性変形をしており、従って、サ−ボを切る
と弾性変形が開放されてロ−タ本来の形に戻って、両ロ
−タ間の微少間隙が目標位置からずれてしまうことにな
ると考えられる。 そこで、他方のタイミングギヤが設
けられているロ−タにサ−ボモ−タを介して間歇的にト
ルクを印加して、トルクを印加していない間にロ−タ本
来の形に戻し、その時の位置を基に次の間歇的なトルク
印加を行なうことにした。
【0009】その結果、他方のタイミングギヤが設けら
れているロ−タは弾性変形をしていない状態で両ロ−タ
間の微少間隙が目標位置になるようになされ、両ロ−タ
間の微少間隙を自動的に短時間で所望なものとすること
ができて振り分け調整の信頼度高く圧縮性能が優れたス
クリュウ圧縮機を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した一実
施形態に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態
を行なうスクリュウ圧縮機のロ−タ間位置調整装置のブ
ロック図を示しており、同図において、1はケ−シング
であり、雄ロ−タ2と雌ロ−タ3をボ−ルベアリング
4、5、ロ−ラベアリング6A、6B、7A、7Bを介
してスラスト方向並びにラジアル方向に支持する。8
A、8B、9A、9Bはシ−リング、10は雄ロ−タ2
の吐出側軸端部(図1では上端)に締まり嵌めで固定し
た斜歯のMタイミングギヤである。11は、雌ロ−タ3
の吐出側軸端部(同じく、図1では上端)に締まり嵌め
で固定した斜歯のFタイミングギヤである。12は、雄
ロ−タ2の吸引側軸端部(図1では下端)に締まり嵌め
で固定したピニオンギヤである。
【0011】スクリュウ圧縮機は以上のように構成され
ており、実使用中にはピニオンギヤ12を何等かの手段
で駆動することによって、雄ロ−タ2とMタイミングギ
ヤ10が回転され、同時に、Mタイミングギヤ10によ
ってFタイミングギヤ11が駆動されて雌ロ−タ3が雄
ロ−タ2と逆の方向に回転する。また、図示していない
が、両タイミングギヤ10、11があるケ−シング1の
端面部に、ボ−ルベアリング4に掛かる推力を受けるブ
ラケットが取り付けられている。さらにスクリュウ圧縮
機は大抵のところ水平に設置されるが、図1では紙面の
都合上、長手方向を上下にして示している。
【0012】図2は、図1に示したスクリュウ圧縮機に
おけるロ−タ及びタイミングギヤの微少間隙の状況をモ
デルで示している。すなわち、Mタイミングギヤ10と
Fタイミングギヤ11の噛み合っている個所(一点鎖線
円イで示す部分)を拡大して一点鎖線円甲に示し、雄ロ
−タ2と雌ロ−タ3が噛み合っている個所(一点鎖線円
ロで示す部分)を拡大して一点鎖線円乙に示している。
【0013】前進側において両タイミングギヤ10、1
1の間隙B1は無く、後進側に間隙B2がある。また、
両ロ−タ2、3の前進側および後進側のそれぞれに微少
間隙G1、G2が設定される。微少間隙G1、G2は、
雄ロ−タ2に対するMタイミングギヤ10の固定位置を
ずらすことで変化する。
【0014】Mタイミングギヤ10をどの位置で固定し
たら良いかについては、特開平1−155089号公報
に記載されている。例えば、雄ロ−タ2からMタイミン
グギヤ10を外し、Fタイミングギヤ11を介して雌ロ
−タ3にブレ−キを掛けながら雄ロ−タ2を正逆両方向
に回転させ、その回転中に各ロ−タ2、3に連結したエ
ンコ−ダ21、22で各ロ−タ2、3の回転位相差を測
定する(なお、この作業を計測作業と呼ぶ)。そして、
この測定結果を用いて所望の圧縮性能が得られるような
両ロ−タ2、3の前進側および後進側のそれぞれに微少
間隙G1、G2を得て、その目標位置になるように、M
タイミングギヤ10を雄ロ−タ2に締まり嵌めで固定す
る(また、この作業を調整作業と呼ぶ)。
【0015】図3は、スクリュウ圧縮機におけるロ−タ
及びタイミングギヤの微少間隙を所望の振り分け調整位
置にした状況を示している。
【0016】図1に戻って、23はピニオンギヤ12を
駆動するギヤで、この駆動ギヤ23はサ−ボモ−タであ
るダイレクトドライブモ−タ(以下、DDモ−タと略記
する)24で回転される。DDモ−タ24は雄ロ−タ2
のMタイミングギヤ10が設けられていない下端側に設
置されて、ピニオンギヤ12を介して雄ロ−タ2に間歇
的にトルクを印加する。25は、ギヤ26を介してFタ
イミングギヤ11を拘束し或いはブレ−キを掛けるサ−
ボモ−タである。
【0017】30は中央制御装置(以下、MPUと略記
する)で、各ロ−タ2、3に連結したエンコ−ダ21、
22の出力パルスはそれぞれを分割するインタ−ポレ−
タ31、32を介してカウンタ33に入り、MPU30
で各ロ−タ2、3の回転位相差が演算される。34は、
計測作業時にサ−ボアンプ35を介してDDモ−タ24
を正逆両方向に回転させるコントロ−ラである。36
は、調整作業時にMPU30から出される位置指令をD
A変換し、サ−ボアンプ35を介してDDモ−タ24を
駆動し雌ロ−タ3に対し雄ロ−タ2が所望の間隙を持つ
ように雄ロ−タ2を駆動するDA変換器である。37
は、計測作業時或いは調整作業時にMPU30から出さ
れるトルク指令をDA変換し、サ−ボアンプ38を介し
てサ−ボモ−タ25を駆動するDA変換器である。
【0018】41はMPU30での処理状況などを表示
するモニタ、42は必要に応じて計測作業時或いは調整
作業時の各種デ−タを出力するプリンタである。51
は、計測作業時或いは調整作業時に雄ロ−タ2に固定し
たMタイミングギヤ10を配管52を介して油圧ポンプ
53から送られて来る圧油で締まり嵌めを緩める圧入治
具である。54は、調整作業時に雄ロ−タ2に対しMタ
イミングギヤ10が回転しないようにMタイミングギヤ
10をケ−シング1に固定する治具である。
【0019】以下、図4に示した本発明の一実施形態に
おける処理フロ−に基づいて、図1に示したロ−タ間位
置調整装置を用いてスクリュウ圧縮機のロ−タ間位置を
調整する方法を説明する。
【0020】先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1
において、Mタイミングギヤ10が雄ロ−タ2に固定さ
れていない圧縮機本体にエンコ−ダ21、22やサ−ボ
モ−タ24、25など電気系の諸機器を接続する。次に
S2で計測作業を行なう。この計測作業はコントロ−ラ
34を用い、サ−ボモ−タ24の位置決め制御で行な
う。詳細は特開平1−155089号公報などに記載さ
れているようなものであるので、説明は省略する。
【0021】次に、雄ロ−タ2にMタイミングギヤ10
を焼き嵌めにより仮固定しておいてから圧入治具51を
雄ロ−タ2の吐出側軸端部(図1では上端)に取り付け
る(S3)。圧入治具51を雄ロ−タ2に固定した状況
を図5に示した。
【0022】図5の状況に至るには、圧入治具51にお
けるピストン51aの下端ネジ部を雄ロ−タ2の上端部
にねじ止めする。また、Mタイミングギヤ10に圧入治
具51のシリンダ51bをねじ止めする。そして、配管
52をピストン51aの上端部にねじ止めする。Mタイ
ミングギヤ10、ピストン51a及びシリンダ51bで
油圧室51cが区画される。ピストン51aの上端部か
ら油圧室51cに連通する導入孔51dがあって、図1
に示した油圧ポンプ53から圧油が油圧室51cに供給
される。この圧油供給は図4におけるS4であり、油圧
室51cの圧油は雄ロ−タ2に対するMタイミングギヤ
10の焼き嵌め部の内径を押し広げ、また、油圧室51
cにおけるMタイミングギヤ10の端面に印加される下
方向での油圧とシリンダ51bの端面に印加される上方
向での油圧の差圧で、Mタイミングギヤ10とシリンダ
51bは雄ロ−タ2に対し下方向に移動し、Mタイミン
グギヤ10がボ−ルベアリング4に当って移動が止ま
り、図5の形になる。
【0023】なお、Mタイミングギヤ10、Fタイミン
グギヤ11は斜歯であるから、図5の状態まで移動する
時には斜歯に沿って相互に回転しなければならない。し
かし、Fタイミングギヤ11は雌ロ−タ3と固定されて
いるためにMタイミングギヤ10が回転すると雄、雌両
ロ−タ2、3同士が当って回転は止まる。そのため、M
タイミングギヤ10が雄ロ−タ2に対し回転することに
なるが、互いの回転摩擦力により、タイミングギヤ1
0、11同士の接触点とロ−タ2、3同士の接触点間で
ねじれを生じ、図5の状態になっても摩擦力によりねじ
れ(歪)の開放は行なわれず、歪が残留している。
【0024】次に、図4のS5で、タイミングギヤ1
0、11間のバックラッシュ、即ち、間隙を計測する。
この計測はサ−ボモ−タ24で雄ロ−タ2を拘束してお
いてサ−ボモ−タ25でタイミングギヤ11をわずかに
駆動し、タイミングギヤ10とのバックラッシュをエン
コ−ダ21、22の出力パルス位相差を得て、MPU3
0で演算して求める。
【0025】S2とS4で、両ロ−タ2、3や両タイミ
ングギヤ10、11の間隙が計測できたので、所望の圧
縮性能から図3に示すような所望の振り分け位置、即
ち、G1、G2が与えられて、間隙G1、G2とする両
ロ−タ2、3の位置関係になるように調整作業に入る。
【0026】S6で、調整作業の準備として、図1に示
す固定治具54を用いタイミングギヤ10をケ−シング
1に固定する。
【0027】S7で、調整作業として、DA変換器36
を介してサ−ボモ−タ24のトルク制御を行なう。この
時、Fタイミングギヤ11がタイミングギヤのバックラ
ッシュ間で回転しないように、サ−ボモ−タ25で一方
向にトルクを掛けてタイミングギヤ同士を接触させるこ
とにより拘束している。
【0028】サ−ボモ−タ24のトルク制御について詳
しく説明する。図6は、本発明者らが実験から得たもの
で、Mタイミングギヤ10と雄ロ−タ2との締まり嵌め
固定を緩める状況を示している。図6において、横軸は
図5に示した油圧室51cに油圧ポンプ53から印加す
る油圧、縦軸は図1に示したDDモ−タ24で雄ロ−タ
2に回転トルクを印加した時、油圧に対しMタイミング
ギヤ10が雄ロ−タ2との摩擦力に抗して如何なるトル
クで回転を始めるかの相互回転トルクを示している。
【0029】つまり、油圧室51cに油圧を印加しMタ
イミングギヤ10と雄ロ−タ2との締まり嵌め固定を緩
めたとは云うものの、Mタイミングギヤ10と雄ロ−タ
2の間には摩擦があって高い締め付け力が生じており、
この締め付け力によって雄ロ−タ2はMタイミングギヤ
10に回転が拘束されて弾性変形していることが分か
る。
【0030】この事実に基づいて、本発明では、図4の
S7において、図7に示すようにDDモ−タ24により
雄ロ−タ2に間歇的(ステップ状)にトルクを印加して
いる。トルク指令値はMPU30がスクリュウ圧縮機毎
の両ロ−タ2、3間の間隙振り分け目標(目標位置)や
現在位置との偏差並びに図6に示した特性曲線を演算し
て決定される。
【0031】図8は、図7に示すように間歇的にトルク
を印加した場合の雄ロ−タ2の回転移動(変位)を示し
ている。図中、曲線θ1はエンコ−ダ21とエンコ−ダ
22それぞれの検出結果の差であり、曲線θ2はトルク
が印加されておらず雄ロ−タ2内で弾性変形が開放され
て回転が戻った場合における雄ロ−タ2の変位を包絡線
で示したものである。雄ロ−タ2がMタイミングギヤ1
0との摩擦により弾性変形で歪み、DDモ−タ24によ
り印加したトルクが雄ロ−タ2を正規の位置に移動させ
ていないことを明瞭に示している。
【0032】間歇的にトルクを印加した後、図4のS8
でMPU30において曲線θ2で得られる雄ロ−タ2の
変位から目標の振り分け位置になっているかどうかを確
認し、目標の振り分け位置に到達していなければ、その
変位を基準として、つまり、雄ロ−タ2の位置と目標位
置の偏差から次に印加するトルク指令値を演算する。そ
して、S7に戻って、次の間歇的トルク印加行な
う。従って、曲線θ2で示しているように、間歇的なト
ルク印加に沿って、雄ロ−タ2は目標位置に駆動されて
行く。なお、図7の点線は目標位置に対する許容範囲を
示している。
【0033】図4のS8で雄ロ−タ2が許容範囲に入り
目標位置になったと判断すると、S9に移る。S7、S
8間を繰り返している時に、図3の間隙B1+B2が間
隙G1+G2の間に納まり、その結果、両ロ−タ2、3
間、両タイミングギヤ10、11間及び雄ロ−タ2とM
タイミングギヤ10間にS4で生じていた全ての歪が開
放される。
【0034】なお、S7で目標の振り分け位置に到達し
ていない場合の変位を基準として、次に印加するトルク
指令値を演算するようにし、S8では雄ロ−タ2の変位
から目標の振り分け位置になっているかどうかを確認だ
けをするようにしてもよい。この場合、何回ぐらい間歇
的なトルク印加を行なえば許容範囲に入るかは経験的に
分かるので、作業者が、予めS8に移行する時期を指定
しておけば良い。そして、S8からS7に戻ってきた場
合はS7を一回処理する度にS8に移ることにしておけ
ばよい。
【0035】さて、S9において図1に示した圧入治具
51や固定治具54を取り外して、S10に移り、タイ
ミングギヤの間隙(バックラッシュ)を再度計測する。
【0036】この計測は、S5やS7でS4でのMタイ
ミングギヤ10固定時にMタイミングギヤ10とFタイ
ミングギヤ11や雄ロー夕2との間で生じている可能性
がある歪が開放され、また両ロー夕2、3が目標位置に
振り分けられたことにより、Mタイミングギヤ10とF
タイミングギヤ11の間が自由になっているので、S5
での計測手法と同様な手法でM、F両タイミングギヤ1
0、11間の間隙計測を行なうものである。
【0037】そして、S11で、MPU30でS2、S
10での計測結果から最終振り分け目標位置を決め直
し、S12で再度圧入治具51を設け、S13でS4と
同様に圧入治具51を介してMタイミングギヤ10に圧
油を供給し雄ロ−タ2に対する締まり嵌め固定を緩め
る。ここで図示は省略したがS5、S6と同様にタイミ
ングギヤバックラッシュ計測、固定治具54でMタイミ
ングギヤ10をケ−シング1に固定して、S14、S1
5でS7、S8と同様な処理をして両ロ−タ2、3をS
11で決めた最終振り分け目標位置とする。
【0038】最後に、S16で、圧入治具51や固定治
具54を取外しMタイミングギヤ10を雄ロ−タ2との
締まり嵌め固定をして、確認のためのM、F両タイミン
グギヤ10、11間の間隙計測をS17で実施する。必
要に応じてS18でプリンタ42でハ−ドコピ−を取っ
て、S19においてエンコ−ダ21、22などの調整装
置を取外し、一連の処理は終了する。
【0039】以上述べたように、圧入治具51や固定治
具54を取付け・取外しは別としてロ−タ間位置調整を
MPU30で自動的に、しかも、弾性変形の無い状態で
実行させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明になるスクリ
ュウ圧縮機のロ−タ間位置調整方法によれば、両ロ−タ
間の微少間隙を自動的に短時間で所望なものとすること
ができて、振り分け調整の信頼度高く圧縮性能が優れた
スクリュウ圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を行なうスクリュウ圧縮機
のロ−タ間位置調整装置のブロック図である。
【図2】図1に示したスクリュウ圧縮機におけるロ−タ
及びタイミングギヤの微少間隙の状況を示すモデル図で
ある。
【図3】図1に示したスクリュウ圧縮機におけるロ−タ
及びタイミングギヤの微少間隙を所望の振り分け調整位
置にした状況を示す図である。
【図4】図1に示したスクリュウ圧縮機のロ−タ間位置
調整装置を用いてロ−タ間位置調整を行なう本発明の一
実施形態におけるソフトフロ−図である。
【図5】図1に示したスクリュウ圧縮機において他方の
タイミングギヤのロ−タとの締まり嵌めによる固定を緩
める状況を示す図である。
【図6】図6に示した他方のタイミングギヤのロ−タと
の締まり嵌めによる固定を緩める状況を説明するための
図である。
【図7】図6に示した本発明の一実施形態におけるソフ
トフロ−において他方のタイミングギヤが設けられてい
るロ−タにサ−ボモ−タを介して間歇的にトルクを印加
する状況を説明するための図である。
【図8】図6に示した間歇的トルク印加において他方の
タイミングギヤが設けられているロ−タの位置とその目
標位置の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…ケ−シング 2…雄
ロ−タ 3…雌ロ−タ 4、5
…ボ−ルベアリング 6A、6B、7A、7B…ロ−ラベアリング 8A、8B、9A、9B…シ−リング 10…Mタイミングギヤ 11…
Fタイミングギヤ 12…ピニオンギヤ 21、
22…エンコ−ダ 23…駆動ギヤ 24…
DDモ−タ 25…サ−ボモ−タ 26…
ギヤ 30…MPU 31、
32…インタ−ポレ−タ 33…カウンタ 34…
コントロ−ラ 35、38…サ−ボアンプ 36、
37…DA変換器 41…モニタ 42…
プリンタ 51…圧入治具 51a
…ピストン 51b…シリンダ 51c
…油圧室 51d…導入孔 52…
配管 53…油圧ポンプ 54…
固定治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小幡 博康 神奈川県海老名市上郷1007番地 日立テ クノエンジニアリング株式会社 海老名 事業所内 (72)発明者 川合 恵 神奈川県海老名市上郷1007番地 日立テ クノエンジニアリング株式会社 海老名 事業所内 (56)参考文献 特開 平4−232395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/16 F04C 25/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に雄ロータと雌ロータを有
    し、これら両ロータが各ロータにそれぞれ締まり嵌めで
    固定された1対のタイミングギヤによって微少間隙を保
    持しながら回転するスクリュウ圧縮機の、ロータ間位置
    調整方法において、 記タイミングギヤの一方を拘束しながら、前記他方の
    タイミングギヤの内径を押し拡げることにより、該他方
    の前記タイミングギヤの前記ロータとの締まり嵌めによ
    る固定を緩め、該締まり嵌め固定が緩められ、かつ相互間の摩擦力によ
    り該他方のタイミングギヤと該ロータとの回転が拘束さ
    れている状態において、該ロータにトルクが印加されて
    いない状況での該ロータ位置から前記ロータ間の微少間
    隙を所望なものとする目標位置とするように、該ロータ
    にサーボモータを介して間歇的にトルクを印加して該他
    方のタイミングギヤと該ロータとの相対的な位置をずら
    すことを繰り返すことにより、前記ロータ間の微少間隙
    を所望な値に調整する、 ことを特徴とするスクリュウ圧縮機のロータ間位置調整
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、他方の前
    記タイミングギヤが設けられている前記ロータへの間歇
    的トルク印加は、該ロータにトルクが印加されていない
    状況での該ロータの位置と目標位置の偏差から次に印加
    するトルク値が決められて前記両ロータ間の微少間隙を
    所望なものとすることを特徴とするスクリュウ圧縮機の
    ロータ間位置調整方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、他方の前
    記タイミングギヤが設けられている前記ロータへの間歇
    的トルク印加は、当該ロータの他方の前記タイミングギ
    ヤが設けられている端部の反対側の端部に印加されるこ
    とを特徴とするスクリュウ圧縮機のロータ間位置調整方
    法。
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