JPH08114213A - くさび付きネジ部品 - Google Patents
くさび付きネジ部品Info
- Publication number
- JPH08114213A JPH08114213A JP25041594A JP25041594A JPH08114213A JP H08114213 A JPH08114213 A JP H08114213A JP 25041594 A JP25041594 A JP 25041594A JP 25041594 A JP25041594 A JP 25041594A JP H08114213 A JPH08114213 A JP H08114213A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- wedge
- nut
- members
- shaped projection
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ボルトまたはボルトとナットによ
って締結される複数部材のずれを低軸力、低工数で防止
することを目的とする。 【構成】 ボルト1およびナット2の座面上に、ボルト
1およびナット2に接触する締結部材4、5よりも高い
硬度の略くさび形の突起3aを設け、締め付けることに
よって略くさび形突起3aが部材座面に食い込み、ボル
ト軸直角方向のずれを防止する。
って締結される複数部材のずれを低軸力、低工数で防止
することを目的とする。 【構成】 ボルト1およびナット2の座面上に、ボルト
1およびナット2に接触する締結部材4、5よりも高い
硬度の略くさび形の突起3aを設け、締め付けることに
よって略くさび形突起3aが部材座面に食い込み、ボル
ト軸直角方向のずれを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネジ部品(ボルトとナ
ット)に関するものである。
ット)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機械あるいは構造物等の部品と部
品または部材と部材の締め付けには締結ボルトとして通
しボルトや押えボルトなどが一般的に用いられていた。
従来の通しボルトについて図面を参照しながら説明す
る。図6に示すように、締め付けられる部材4と部材5
をボルト6とナット7の締め付けによってボルト軸方向
を固定させていた。
品または部材と部材の締め付けには締結ボルトとして通
しボルトや押えボルトなどが一般的に用いられていた。
従来の通しボルトについて図面を参照しながら説明す
る。図6に示すように、締め付けられる部材4と部材5
をボルト6とナット7の締め付けによってボルト軸方向
を固定させていた。
【0003】しかし、このボルト締結では締め付けられ
た部材4と部材5のボルト軸方向には充分な引っ張り力
がかかるため、部材4、5は拘束されるが、ボルト軸直
角方向のずれやすべりを防止することはできない。この
ため、ボルト軸直角方向のずれやすべりを防止するため
には、締め付けられる部材間の摩擦抵抗が高くなるよう
に締め付け軸力を上げるか、特開昭56−35813の
ように締め付けられる部材に一体成型の突起レールを設
けボルト座面の凸部を噛み込ませるか、または図6に示
すようにテーパピン8などによるピン打ちを行うなどの
手段に頼らざるを得なかった。
た部材4と部材5のボルト軸方向には充分な引っ張り力
がかかるため、部材4、5は拘束されるが、ボルト軸直
角方向のずれやすべりを防止することはできない。この
ため、ボルト軸直角方向のずれやすべりを防止するため
には、締め付けられる部材間の摩擦抵抗が高くなるよう
に締め付け軸力を上げるか、特開昭56−35813の
ように締め付けられる部材に一体成型の突起レールを設
けボルト座面の凸部を噛み込ませるか、または図6に示
すようにテーパピン8などによるピン打ちを行うなどの
手段に頼らざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボルト
軸直角方向のずれやすべりを防止するために、部材間摩
擦抵抗を上げることを目的として締め付け軸力を上げる
と精度を要求される機械に異常な歪がかかったり、ピン
打ちなどの工数の拡大が余儀なくされていた。また、特
開昭56−35813などの方法では部材にレールを設
けるための加工や部品数の拡大、ボルト1の凸部に噛み
合わせるための精度が必要になるなど作業性を著しく低
下させていた。
軸直角方向のずれやすべりを防止するために、部材間摩
擦抵抗を上げることを目的として締め付け軸力を上げる
と精度を要求される機械に異常な歪がかかったり、ピン
打ちなどの工数の拡大が余儀なくされていた。また、特
開昭56−35813などの方法では部材にレールを設
けるための加工や部品数の拡大、ボルト1の凸部に噛み
合わせるための精度が必要になるなど作業性を著しく低
下させていた。
【0005】本発明は上記従来例の課題を解決するもの
で、ボルト締結によるボルト軸直角方向のずれやすべり
を防止し、部品数の低減による作業効率の向上を目的と
するものである。
で、ボルト締結によるボルト軸直角方向のずれやすべり
を防止し、部品数の低減による作業効率の向上を目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ネジ部品(ボルトとナット)の締め付けら
れる部材と接触する側の頭部座面上に、前記部材よりも
硬度の高い略くさび形の突起を設けるものである。
に本発明は、ネジ部品(ボルトとナット)の締め付けら
れる部材と接触する側の頭部座面上に、前記部材よりも
硬度の高い略くさび形の突起を設けるものである。
【0007】
【作用】ネジ部品の座面に締め付ける部材より硬度の高
い略くさび形の突起をつけることにより、ネジ部品を締
め付けると、前記部材にくさび形突起を食い込ませるこ
とができる。
い略くさび形の突起をつけることにより、ネジ部品を締
め付けると、前記部材にくさび形突起を食い込ませるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるくさび付きボ
ルトについて図面とともに説明する。
ルトについて図面とともに説明する。
【0009】図1は締め付けられる部材4よりも硬度の
高いくさび形突起3aをもつボルト1と、部材5よりも
硬度の高いくさび形突起3bをもつナット2によって前
記部材4と部材5を締め付けた一実施例である。
高いくさび形突起3aをもつボルト1と、部材5よりも
硬度の高いくさび形突起3bをもつナット2によって前
記部材4と部材5を締め付けた一実施例である。
【0010】図2(a)、(b)に示すように図1のボ
ルト1はくさび形突起3aが、ナット2はくさび形突起
3bがそれぞれ座面の同一円周上を取り囲む。
ルト1はくさび形突起3aが、ナット2はくさび形突起
3bがそれぞれ座面の同一円周上を取り囲む。
【0011】前記ボルト1のくさび形突起3aと前記ナ
ット2のくさび形突起3bは締め付けられる部材4およ
び5よりも硬度を高くしているため、それぞれ締め付け
る際前記くさび形突起3aは前記部材4に、前記くさび
形突起3bは前記部材5に食い込む。
ット2のくさび形突起3bは締め付けられる部材4およ
び5よりも硬度を高くしているため、それぞれ締め付け
る際前記くさび形突起3aは前記部材4に、前記くさび
形突起3bは前記部材5に食い込む。
【0012】このため、前記ボルト1と前記部材4、ま
た前記ボルト1によって位置を規制されるナット2と前
記部材5のボルト軸直角方向のずれは歪の生じる過大な
軸力をかけることなく確実に防止できる。
た前記ボルト1によって位置を規制されるナット2と前
記部材5のボルト軸直角方向のずれは歪の生じる過大な
軸力をかけることなく確実に防止できる。
【0013】さらに、締め付けられる部材に精密な寸法
を要するレール加工やピン打ちなどの工程がなくなると
ともに部品数の低減が図れるので、作業効率を向上する
ことができる。
を要するレール加工やピン打ちなどの工程がなくなると
ともに部品数の低減が図れるので、作業効率を向上する
ことができる。
【0014】しかも、組立時にピン打ちなどを行うと、
困難であった製品の分解作業が、容易に行えるようにな
る。
困難であった製品の分解作業が、容易に行えるようにな
る。
【0015】また図3はロータリ圧縮機の圧縮部の締結
に本実施例のくさび付きボルト1を用いた一実施例であ
る。
に本実施例のくさび付きボルト1を用いた一実施例であ
る。
【0016】図3においてシリンダ9は円筒内壁を有
し、前部側板10と後部側板11とで両端開口部を閉塞
している。また前記シリンダ9の円筒内壁、前記前部側
板10、後部側板11で形成される空間内には、ベーン
13を用いたロータ12が挿入されており、このロータ
12は、前記前部側板10と後部側板11に軸支されて
いる。くさび付きボルト1は、前後にそれぞれネジ切ら
れたシリンダ9と、前部側板10と後部側板11とを各
々締め付けている。
し、前部側板10と後部側板11とで両端開口部を閉塞
している。また前記シリンダ9の円筒内壁、前記前部側
板10、後部側板11で形成される空間内には、ベーン
13を用いたロータ12が挿入されており、このロータ
12は、前記前部側板10と後部側板11に軸支されて
いる。くさび付きボルト1は、前後にそれぞれネジ切ら
れたシリンダ9と、前部側板10と後部側板11とを各
々締め付けている。
【0017】ロータ12が回転することにより、ロータ
12とベーン13とシリンダ9の内壁と前後部側板1
0、11とで形成される圧縮部において冷媒が圧縮さ
れ、さらに圧縮された冷媒は、吐出口(図示せず)より
吐出される。
12とベーン13とシリンダ9の内壁と前後部側板1
0、11とで形成される圧縮部において冷媒が圧縮さ
れ、さらに圧縮された冷媒は、吐出口(図示せず)より
吐出される。
【0018】低温時に、圧縮機が液冷媒を吸入すると液
圧縮が起こり、過大な荷重が圧縮部、特に前記シリンダ
9の内壁にかかる。このとき、前記シリンダ9と前部側
板10および後部側板11には、ロータ軸直角方向に力
が生じるが、前記シリンダは、くさび付きボルト1によ
って前部側板10と後部側板11にそれぞれ固定されて
いるためロータ軸直角方向にずれを生じることなく、円
滑な運転を行うことができる。
圧縮が起こり、過大な荷重が圧縮部、特に前記シリンダ
9の内壁にかかる。このとき、前記シリンダ9と前部側
板10および後部側板11には、ロータ軸直角方向に力
が生じるが、前記シリンダは、くさび付きボルト1によ
って前部側板10と後部側板11にそれぞれ固定されて
いるためロータ軸直角方向にずれを生じることなく、円
滑な運転を行うことができる。
【0019】なお、図1ではくさび形突起1が座面最外
周を取り囲んでいるものを示したが、図4で示したよう
に、くさび形の突起3aは、座面同心円上のどの位置に
あってもよいし、また、幾重に施してもよい。
周を取り囲んでいるものを示したが、図4で示したよう
に、くさび形の突起3aは、座面同心円上のどの位置に
あってもよいし、また、幾重に施してもよい。
【0020】さらに、図5のように、くさび形突起3a
は座面同心円上であれば不連続に存在していても有効で
あり、このくさび形突起3aに緩み止め部3cを設けれ
ば、ボルト1の緩み方向の回転を阻止することができる
ので、緩み止めの効果も期待できる。
は座面同心円上であれば不連続に存在していても有効で
あり、このくさび形突起3aに緩み止め部3cを設けれ
ば、ボルト1の緩み方向の回転を阻止することができる
ので、緩み止めの効果も期待できる。
【0021】
【発明の効果】上記説明から明らかなように本発明は、
ネジ部品の座面に締め付ける部材より硬度の高い略くさ
び形の突起をつけることにより、ネジ部品を締め付ける
と、前記部材にくさび形突起を食い込ませることができ
るので、部材に歪が生じるような過大な締め付け軸力を
かけることなく複数部材のボルト軸直角方向のずれやす
べりを確実に防止することができる。
ネジ部品の座面に締め付ける部材より硬度の高い略くさ
び形の突起をつけることにより、ネジ部品を締め付ける
と、前記部材にくさび形突起を食い込ませることができ
るので、部材に歪が生じるような過大な締め付け軸力を
かけることなく複数部材のボルト軸直角方向のずれやす
べりを確実に防止することができる。
【0022】また締め付け時にくさび形の突起が締め付
けられる部材の座面に食い込むため、特に、座面に加工
を施す必要もなく、工数低減を図ることができる。
けられる部材の座面に食い込むため、特に、座面に加工
を施す必要もなく、工数低減を図ることができる。
【0023】さらに、この締結ネジ部品を用いれば、締
結部材の軸直角方向を固定するための高精度の部材、例
えば、突起レールなどや、高度な作業性を必要としない
ので、作業効率が向上する。
結部材の軸直角方向を固定するための高精度の部材、例
えば、突起レールなどや、高度な作業性を必要としない
ので、作業効率が向上する。
【図1】本発明の一実施例におけるくさび付きボルトと
くさび付きナットによる2部材の締結を示す断面図
くさび付きナットによる2部材の締結を示す断面図
【図2】(a)は同くさび付きボルトの斜視図 (b)は同くさび付きナットの斜視図
【図3】同くさび付きボルトによるロータリ圧縮機の締
結を示す断面図
結を示す断面図
【図4】同くさび付きボルトの構成図
【図5】同くさび付きボルトの構成図
【図6】従来のボルト締結を示す断面図
1 くさび付きボルト 2 くさび付きナット 3a くさび形突起 3b くさび形突起 4 部材 5 部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸口 正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉弘 好一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松田 敏雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】締め付けられる部材と接する側の頭部座面
上に、前記部材よりも硬度の高い略くさび形の突起を設
けたことを特徴とするくさび付きネジ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25041594A JPH08114213A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | くさび付きネジ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25041594A JPH08114213A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | くさび付きネジ部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08114213A true JPH08114213A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17207553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25041594A Pending JPH08114213A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | くさび付きネジ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08114213A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6979158B2 (en) * | 2002-07-16 | 2005-12-27 | Textron Inc. | Cage nut assembly having a stand-off nut |
US7086817B2 (en) | 2003-01-13 | 2006-08-08 | Textron Inc. | Collapsible nut |
US7134821B2 (en) | 2002-08-16 | 2006-11-14 | Textron Inc. | Split weld cage nut assembly |
US7147418B2 (en) | 2002-12-10 | 2006-12-12 | Textron Inc. | Cage nut assembly having a flexible cage |
US7156599B2 (en) | 2002-07-16 | 2007-01-02 | Textron Inc. | Cage nut assembly having stand-offs |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP25041594A patent/JPH08114213A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6979158B2 (en) * | 2002-07-16 | 2005-12-27 | Textron Inc. | Cage nut assembly having a stand-off nut |
US7156599B2 (en) | 2002-07-16 | 2007-01-02 | Textron Inc. | Cage nut assembly having stand-offs |
US7134821B2 (en) | 2002-08-16 | 2006-11-14 | Textron Inc. | Split weld cage nut assembly |
US7147418B2 (en) | 2002-12-10 | 2006-12-12 | Textron Inc. | Cage nut assembly having a flexible cage |
US7086817B2 (en) | 2003-01-13 | 2006-08-08 | Textron Inc. | Collapsible nut |
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