JPH1193849A - スクリュウ圧縮機の試験方法 - Google Patents

スクリュウ圧縮機の試験方法

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JPH1193849A
JPH1193849A JP25485997A JP25485997A JPH1193849A JP H1193849 A JPH1193849 A JP H1193849A JP 25485997 A JP25485997 A JP 25485997A JP 25485997 A JP25485997 A JP 25485997A JP H1193849 A JPH1193849 A JP H1193849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各部がほぼ一定の温度に達するまでの時間が短
くて効率的にスクリュウ圧縮機の性能の測定を行なうこ
とができるスクリュウ圧縮機の試験方法を提供する。 【解決手段】ハウジング1内で雄ロータ2と雌ロータ3
が各ロータにそれぞれ固定したタイミングギヤ4,5に
よって微少間隙を保持しながら回転させ、各部の温度が
ほぼ一定に達した状態で性能測定を行なうスクリュウ圧
縮機の試験方法であって、両ロータ間の間隙および両ロ
ータ間の間隙に対する後進側の間隙の比と吸込風量との
相関特性図または吐出温度との相関特性図から吸込風量
または吐出温度が仕様値を満たすものであることを確認
して昇圧または昇温を急速に行なって測定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーシング内に雄ロ
ータと雌ロータを有し、これら両ロータが各ロータにそ
れぞれ締まり嵌めで固定したタイミングギヤによって微
少間隙を保持しながら回転するスクリュウ圧縮機におけ
る性能試験に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリュウ圧縮機の組立て、特
に、ロータ間位置調整は、特開平1−155089号公
報に記載されているように、例えば雄ロータに固定され
るタイミングギヤの無い状態で、雌ロータに固定したタ
イミングギヤを介して雌ロータにブレーキを掛けながら
雄ロータを正逆両方向に回転させ、その回転中にエンコ
ーダなどで測定した雄雌各ロータの回転位相差を用いて
両ロータ間の間隙を計測する(ロータバックラッシュ計
測)。次に、計測した両ロータ間の間隙について前進側
の間隙と後進側に間隙を所望の比で振り分けて両ロータ
間の微少間隙を設定している(振り分け調整)。
【0003】即ち、雄ロータにタイミングギヤを締まり
嵌めで固定して、雌ロータのタイミングギヤを拘束しな
がら、雄ロータと当該雄ロータに固定したタイミングギ
ヤとの間に圧油を印加して両者間の締まり嵌めを緩め、
雄ロータの歯面をハンマで叩くことによって、雄ロータ
と当該雄ロータに固定したタイミングギヤとの間で相対
的な位置ずれを生じさせ、シム(厚さゲ−ジ)を両ロー
タ間に挿入して両ロータ間の微少間隙が所望な値になっ
ているかどうかを確認(シム計測)し、ハンマ叩きとシ
ム計測を繰り返して両ロータ間の微少間隙を所望なもの
(値)に設定していく。
【0004】その後に、スクリュウ圧縮機の試験を実施
する。この試験はJIS B 8341に規定された試
験装置にスクリュウ圧縮機本体を組み込み、所要の条件
で運転(回転)し各部の温度がほぼ一定に達したことを
確認して、吐き出し圧力,吐き出し温度,吸い込み状態
空気量(吐き出し空気量),振動騒音,全断熱効率など
の各性能(以下スクリュウ圧縮機の性能)を試験装置の
配管内オリフィス板を用いた空気圧力測定,流量測定,
温度測定などで求めて、スクリュウ圧縮機の性能が仕様
値を満足しているか判定し、実測値で性能(品質)を保
証している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、手
作業で両ロータ間の微少間隙設定(振り分け調整)を行
なうために、シム計測に時間が掛かるだけでなく、ハン
マ叩きが作業者の熟練度で左右されて振り分け調整の精
度が乱れ、振り分け調整の信頼度が低かった。スクリュ
ウ圧縮機の性能試験での温度上昇はロータの熱膨張を伴
い、また、駆動力上昇はロータの軸ねじれや変形を起こ
すので、ロータ同士が接触して各ロータの表面に保護用
に設けているコーティング膜を損傷させたりロータを軸
支しているベアリングを破壊する恐れがあった。
【0006】そこで、スクリュウ圧縮機の性能試験では
ロータ同士が接触して異常音が発生したら直ちに試験を
中止できるように、ロータを低速で回転させ昇圧・昇温
の上昇勾配を緩やかにしており、そのためにプロファイ
ルの最高値までの到達時間を早くすることができず、性
能試験に時間が掛かる問題があった。
【0007】それゆえ本発明の目的は、各部がほぼ一定
の温度に達するまでの時間が短くて効率的にスクリュウ
圧縮機の性能測定を行なうことができるスクリュウ圧縮
機の試験方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴とするところは、ケーシング内で雄ロータと雌
ロータが各ロータにそれぞれ固定したタイミングギヤに
よって微少間隙を保持しながら回転させ、各部の温度が
ほぼ一定に達した状態でスクリュウ圧縮機の性能の測定
を行なうスクリュウ圧縮機の試験方法において、両ロー
タ間の間隙および両ロータ間の間隙に対する後進側の間
隙の比と吸込風量との相関特性図または吐出温度との相
関特性図から吸込風量または吐出温度が仕様値を満たす
ものであることを確認し昇圧または昇温を急速に行なっ
てスクリュウ圧縮機の性能測定を行なうことにある。
【0009】上記相関特性図としては、一方のタイミン
グギヤを拘束しながら他方のタイミングギヤのロータと
の締まり嵌めによる固定を緩め、該他方のタイミングギ
ヤが設けられているロータにサーボモータを介して間歇
的にトルクを印加して上記両ロータ間の微少間隙を所望
なものに振り分け調整をしたスクリュウ圧縮機について
得たものを使用する。
【0010】または、上記相関特性図として、一方のタ
イミングギヤを拘束しながら他方のタイミングギヤのロ
ータとの締まり嵌めによる固定を緩め、該他方のタイミ
ングギヤが設けられているロータにサーボモータを介し
て間歇的にトルクを印加し、間歇的なトルク印加の間に
上記サーボモータによる駆動系での静止摩擦力以上で間
歇的に印加される各トルクより小さいトルクを正逆に印
加し、この正逆のトルク印加の際の上記両ロータの相対
位置の中間値を得て、この中間値と上記両ロータ間の所
望な微少間隙の偏差から次ぎの間歇的なトルク印加を行
うことで上記両ロータ間の微少間隙を所望なものに振り
分け調整をしたスクリュウ圧縮機について得たものを使
用してもよい。
【0011】本発明によれば、各部がほぼ一定の温度に
達するまでの時間が短くて効率的にスクリュウ圧縮機の
性能測定を行なうことができるスクリュウ圧縮機の試験
方法を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明試験方法を図1乃至
図6に示す一実施形態に従って説明する。まず、図1
は、スクリュウ圧縮機とそのロータバックラッシュの計
測装置を示している。図1において、雄ロータ2と雌ロ
ータ3がベアリングによりハウジング1にラジアル及び
スラスト方向に支持され、ハウジング1はロータバック
ラッシュ計測用のフレーム21に固定される。
【0013】雄ロータ2はダイレクトドライブモータ
(以下、DDモータと称する)22で回転駆動され、回
転角θ1はエンコーダ23で検出される。雌ロータ3の
回転角θ2はエンコーダ24で検出される。
【0014】雄タイミングギヤ4に斜歯の外部ギヤ25
をかみ合わせる。この外部ギヤ25はダイレクトドライ
ブモータ(以下、DDモータと称する)26で回転駆動
される。組立用フレーム21に支持部材27が設けら
れ、支持部材27にサーボモータ28が設置されてい
る。また、支持部材27にリニヤガイド29の固定部が
設置され、その可動部はダイレクトドライブモータ(以
下、DDモータと称する)28の回転軸に螺合された雌
ねじ30と結合されている。リニヤガイド29の可動部
にDDモータ26が設けられている。従って、DDモー
タ28の回転で、外部ギヤ25はリニヤガイド29に案
内されて上下する。DDモータ28の回転角θ3はエン
コーダ31で検出される。
【0015】雌ロータ3には雌タイミングギヤ5が締ま
り嵌めで固定され、ブレーキギヤ9を介してフレーム2
1に固定されたダイレクトドライブモータ(以下、DD
モータと称する)10でトルクをかけ得るようになって
いる。
【0016】油圧シリンダ6,ピストン7および油圧設
備15は雄タイミングギヤ4を雄ロータ2に着脱するた
めのもので、その着脱処理は後で説明する。
【0017】32は制御用パソコンで、バスシステム3
3を介してドライバ34〜37に駆動信号を出すと各モ
ータ10,22,26及び28が作動する。各エンコー
ダ23,24及び31が検出する回転角θ1〜θ3はイ
ンターポレータ38及びバスシステム33を介してパソ
コン32に送られて、制御のフイードバックや相関特性
図の作成などに利用される。
【0018】ロータ2,3間のギャップ計測は、特開平
1−155089号公報に記載されている通り、雄タイ
ミングギヤ4のない状態でロータ2,3をハウジング1
内でかみ合わせ、雌ロータ3に雌タイミングギヤ5,ブ
レーキギヤ9,DDモ−タ10でトルクを付加しながら
雄ロータ2を正逆両方向に回転させ、その回転中に測定
した両ロータ2,3の回転位相差で計測する(ロータバ
ックラッシュ計測)。雄ロータ2の回転角θ1はエンコ
ーダ23で計測し、雌ロータ3の回転角θ2はエンコー
ダ24で計測し、雄ロータ2を正逆に回転させ、一定の
サンプリングで回転角θ1,θ2を取り込み,回転角差
(θ1−θ2)を演算して求める。計測時には両ロータ
2,3同士を確実に接触させるため、ブレーキギヤ9を
介しDDモータ10でトルクをかけている。
【0019】ロータバックラッシュ計測後、雄タイミン
グギヤ4を雄ロータ2に圧入する。図2に示すように、
油圧シリンダ6,ピストン7を雄タイミングギヤ4に組
み合わせて油圧設備15で油圧室8に油圧をかけ、雄タ
イミングギヤ4の内径を拡大させて、同時に挿入(圧
入)方向に推力をかける。すると、雄タイミングギヤ4
は雌タイミングギヤ5のはす歯とかみ合う。この時、外
部ギヤ25で矢印Dで示すように雄タイミングギヤ4を
回転させる。すると雄タイミングギヤ4は回転し、雌タ
イミングギヤ5のはす歯の斜傾方向に捻らじれた形に進
行する。外部ギヤ25から雄タイミングギヤ4へ回転力
が充分伝達できるようにDDモータ28で外部ギヤ25
を雄タイミングギヤ4の移動速度に合わせて移動させ
る。
【0020】すると、両タイミングギヤ4,5は間隙を
保ったまま、雄タイミングギヤ4が外部ギヤ25に押さ
れて、雄ロータ2に圧入される。
【0021】図3は、図1に示したスクリュウ圧縮機に
おけるロータ及びタイミングギヤの微少間隙の状況をモ
デルで示しており、雄タイミングギヤ4とFタイミング
ギヤ5がかみ合っている個所(一点鎖線円イで示す部
分)を拡大して一点鎖線円甲に示し、雄ロータ2と雌ロ
ータ3が噛み合っている個所(一点鎖線円ロで示す部
分)を拡大して一点鎖線円乙に示している。前進側にお
いて両タイミングギヤ4、5の間隙B1は無く、後進側
に間隙B2がある。また、両ロータ2、3の前進側およ
び後進側のそれぞれに微少間隙G1,G2が設定され
る。
【0022】微少間隙G1、G2は雄ロータ2に対する
雄タイミングギヤ4の固定位置をずらすことで変化す
る。
【0023】どの位置で固定したら良いかについては、
特開平1−155089号公報に記載されているよう
に、例えば、雄ロータ2から雄タイミングギヤ4を外
し、雌タイミングギヤ5を介して雌ロータ3にブレーキ
を掛けながら雄ロータ2を正逆両方向に回転させ、その
回転中に各ロータ2,3に連結したエンコーダ23,2
4で各ロータ2,3の回転位相差を測定する(この作業
を計測作業と呼ぶ)。
【0024】そして、この測定結果を用いて所望の圧縮
性能が得られるような両ロータ2,3の前進側および後
進側のそれぞれに微少間隙G1,G2を得て、その目標
位置になるように雄タイミングギヤ4を雄ロータ2に締
まり嵌めで固定する(振り分け調整)。
【0025】この振り分け調整を行なうに場合に、雌タ
イミングギヤ5を拘束しながら雄タイミングギヤ4の雄
ロータ2との締まり嵌めによる固定を緩め、雄ロータ2
にサーボモータ22を介して間歇的にトルクを印加して
上記両ロータ2,3間の微少間隙G1,G2を所望な振
り分け比になるようにするか、雄ロータ2にサーボモー
タ22を介して間歇的にトルクを印加し、間歇的なトル
ク印加の間に上記サーボモータ22による駆動系での静
止摩擦力以上で間歇的に印加される各トルクより小さい
トルクを正逆に印加し、この正逆のトルク印加の際の上
記両ロータ2,3の相対位置の中間値を得て、この中間
値と上記両ロータ2,3間の所望な微少間隙の偏差から
次ぎの間歇的なトルク印加を行うことで上記両ロータ
2,3間の微少間隙G1,G2を所望な振り分け比にな
るようにする。このような作業を行なうことで、トルク
印加時にロータ2,3やタイミングギヤ4,5が一旦は
弾性変形してもすぐ解消した上で次のトルク印加が行な
われるために、振り分け調整精度は非常に高いものでロ
ータ2,3同士の接触を起こしていない。
【0026】図4は、スクリュウ圧縮機におけるロータ
及びタイミングギヤの微少間隙を所望の振り分け調整位
置にした状況を示している。
【0027】ここで、前進側および後進側それぞれの微
少間隙G1,G2の和G0(=G1+G2)に対する後
進側の微少間隙G2の比α(=G2/G0×100)を
振り分け比とする。
【0028】振り分け比αをパラメータとして、前進側
および後進側それぞれの微少間隙G1,G2の和G0と
吸込風量および吐出温度の相関特性図について説明す
る。
【0029】吸込風量および吐出温度はJIS B 8
341に規定された試験装置を利用して測定する。正常
な特性を示した多数のスクリュウ圧縮機の各測定値は、
パソコン32を用いて、その表計算機能でを統計処理し
てグラフ化させ、相関特性図を作成する(図7のステッ
プ1)。その例を図5,図6に示している。
【0030】図5,図6において、Qsは吸込風量の基
準値でQdlは吸込風量の下限値であり、Tsは吐出温
度の基準値でTupは吐出温度の上限値である。
【0031】次に、ある任意なスクリュウ圧縮機につい
てJIS B 8341に規定された試験装置にスクリ
ュウ圧縮機本体を組み込み(図7のステップ2)、性能
試験を実施することについて説明する。
【0032】試験対象であるスクリュウ圧縮機における
前進側および後進側それぞれの微少間隙G1,G2の和
G0と振り分け比αは、図1に示す計測装置による計測
から求めることができる(図7のステップ3)。
【0033】図5,図6からその試験対象であるスクリ
ュウ圧縮機における吸込風量が下限値Qdl以上である
ことおよび吐出温度が上限値Tup以下であることを確
認する(図7のステップ4)。例えば、前進側および後
進側それぞれの微少間隙G1,G2の和G0がGNで振
り分け比αがα=20のスクリュウ圧縮機について検討
すると、図5によれば吸込風量は基準風量Qs程度であ
り、また図6によれば吐出温度は上限値Tupを充分下
廻っており、スクリュウ圧縮機の性能が仕様値を満足し
ていることが推定できる。
【0034】従って、このスクリュウ圧縮機の組立ては
予定通り行なわれ、ロータ同士が接触して各ロータの表
面に保護用に設けているコーティング膜を損傷させたり
ロータを軸支しているベアリングを破壊する恐れ(心
配)はないことが判定できる。もしも図5,図6から吸
込風量が下限値Qdl近傍あるいはそれ以下、または吐
出温度が上限値Tup程度あるいはそれ以上であると予
測できるときは、スクリュウ圧縮機を図1の計測装置で
振り分け比αの変更を行ない、吸込風量を下限値Qdl
以上そして吐出温度は上限値Tup以下となるようす
る。
【0035】その後JIS B 8341に規定された
試験装置にスクリュウ圧縮機本体を組み込み性能試験を
実施するが(図7のステップ5)、昇圧・昇温の上昇勾
配を急にしてプロファイルの最高値までの到達時間を早
くし、各部がほぼ一定の温度に達するまでの時間を短縮
しても安全であることを推定してあるので問題を生じな
い。
【0036】それで効率的にスクリュウ圧縮機の性能測
定を行なうことができる。
【0037】また、稼働中のスクリュウ圧縮機について
メインテナンスを行なった後で、そのスクリュウ圧縮機
が正常に戻ったかどうかを確かめる場合にも、前進側お
よび後進側それぞれの微少間隙G1,G2の和G0と振
り分け比αを計測してから、上記相関特性図で吸込風量
が下限値Qdl以上であり、また吐出温度は上限値Tu
p以下であることを判定して、短時間のうちにスクリュ
ウ圧縮機の性能試験を実施できる。特に大型大容量のス
クリュウ圧縮機は、設置場所と製作場所が遠く離れてい
る場合に、製作場所に持ち帰ることは大変である。しか
しながら本発明になる相関特性図を利用すれば、設置場
所で解体や補修をし組立てをして、その場で性能試験を
行なうことができるので、運搬が不要で非常に効率的で
ある。
【0038】さらに、前進側および後進側それぞれの微
少間隙G1,G2の和G0が設計上分かっているスクリ
ュウ圧縮機について、吸込風量と吐出温度の仕様値を満
足させるために振り分け比αを如何なる値に選定するか
を本発明になる相関特性図より求め、図1に示した計測
装置でその振り分け比αになるように位置調整をして、
性能試験の測定をすることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればス
クリュウ圧縮機の各部がほぼ一定の温度に達するまでの
時間が短くて効率的にスクリュウ圧縮機の性能試験のた
めの測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明試験方法の一実施形態になるスクリュウ
圧縮機とそのロータバックラッシュの計測装置を示す図
である。
【図2】図1に示したスクリュウ圧縮機の雄ロータに雄
タイミングギヤを固定する状況を説明する図である。
【図3】図1に示したスクリュウ圧縮機のロータとタイ
ミングギヤのかみ合い状況を説明する図である。
【図4】図1に示したスクリュウ圧縮機のロータとタイ
ミングギヤのかみ合い状況を雄ロータの回転角と雄雌両
ロータの相対位置の関係で示した図である。
【図5】スクリュウ圧縮機の両ロータ間の間隙および両
ロータ間の間隙に対する後進側に間隙の比と吸込風量と
の相関特性を示す図である。
【図6】スクリュウ圧縮機の両ロータ間の間隙および両
ロータ間の間隙に対する後進側に間隙の比と吐出温度と
の相関特性を示す図である。
【図7】図5、図6に示した相関特性図を用い、スクリ
ュウ圧縮機の性能試験を行う工程を示す図である。
【符号の説明】
1…ハウジング 2,3…ロータ 4,5…タイミングギヤ 6…油圧シリンダ 7…ピストン 8…油圧室 9…ブレーキギヤ 10,22,26,
28…モータ 15…油圧設備 21…フレーム 23,24,31…
エンコーダ 25…外部ギヤ 27…支持部材 29…リニヤガイド 30…雌ねじ 32…制御用パソコン 33…バスシステム 34〜37…ドライバ 38…インターポレ
ータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小幡 博康 神奈川県海老名市上郷1007番地 日立テク ノエンジニアリング株式会社海老名事業所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内で雄ロータと雌ロータが各ロ
    ータにそれぞれ固定したタイミングギヤによって微少間
    隙を保持しながら回転させ、各部の温度がほぼ一定に達
    した状態でスクリュウ圧縮機の性能の測定を行なうスク
    リュウ圧縮機の試験方法において、 両ロータ間の間隙および両ロータ間の間隙に対する後進
    側の間隙の比と吸込風量との相関特性図または吐出温度
    との相関特性図から吸込風量または吐出温度が仕様値を
    満たすものであることを確認し昇圧または昇温を急速に
    行なってスクリュウ圧縮機の性能測定を行なうことを特
    徴とするスクリュウ圧縮機の試験方法。
  2. 【請求項2】上記請求項1において、上記相関特性図
    は、一方のタイミングギヤを拘束しながら他方のタイミ
    ングギヤのロータとの締まり嵌めによる固定を緩め、該
    他方のタイミングギヤが設けられているロータにサーボ
    モータを介して間歇的にトルクを印加して上記両ロータ
    間の微少間隙を所望なものに振り分け調整をしたスクリ
    ュウ圧縮機について得たもの、または、一方のタイミン
    グギヤを拘束しながら他方のタイミングギヤのロータと
    の締まり嵌めによる固定を緩め、該他方のタイミングギ
    ヤが設けられているロータにサーボモータを介して間歇
    的にトルクを印加し、間歇的なトルク印加の間に上記サ
    ーボモータによる駆動系での静止摩擦力以上で間歇的に
    印加される各トルクより小さいトルクを正逆に印加し、
    この正逆のトルク印加の際の上記両ロータの相対位置の
    中間値を得て、この中間値と上記両ロータ間の所望な微
    少間隙の偏差から次ぎの間歇的なトルク印加を行うこと
    で上記両ロータ間の微少間隙を所望なものに振り分け調
    整をしたスクリュウ圧縮機について得たものであること
    を特徴とするスクリュウ圧縮機の試験方法。
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Cited By (3)

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