JP2928001B2 - 流体機械におけるロータの軸受機構およびこの軸受機構における軸受の位置決め方法および装置 - Google Patents

流体機械におけるロータの軸受機構およびこの軸受機構における軸受の位置決め方法および装置

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JP2928001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機、膨張機、真空
ポンプ等の流体機械におけるロータの軸受機構及びこの
軸受機構における軸受の位置決め方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧縮機、膨張機、真空ポンプ等の流体機
械においては、ケーシングのシリンダ内にロータなどの
回転軸が設けられ、この回転軸には、例えばロータリー
圧縮機では前記シリンダ内を滑動しながら回転するベー
ンが設けられ、スクリュ圧縮機ではスクリュロータが設
けられる。これらのベーン付きロータやスクリュロータ
などのロータがロータの端面とシリンダの端壁との間に
適切な隙間を介して配置することは性能に大きな影響を
及ぼすものである。しかしながら、前記回転軸は回転軸
の軸線方向に作用するスラスト荷重と、軸線方向に直角
に作用するラジアル荷重を受けるので、この回転軸の両
端を軸承する軸受構造は極めて高い寸法精度が要求され
る。
【0003】従来の流体機械の軸受構造について、圧縮
機、膨張機、真空ポンプ等に用いられるスクリュ回転機
械を例として図10を参照して説明する。従来のスクリ
ュ回転機械はシリンダケーシング1内に、互いに噛み合
うおす・めす一対のスクリュロータであるおすロータ3
とめすロータ4を回転自在に収納している。シリンダケ
ーシング1の低圧側には低圧ケーシング1bが一体に設
けられ、該低圧ケーシング1b内に設けたベアリングケ
ース37,38にベアリング7,8を介して前記おすロ
ータ3及びめすロータ4の低圧側の軸端3b,4bをそ
れぞれ軸支する。
【0004】また、シリンダケーシング1の高圧側には
高圧ケーシング1aが固定され、該高圧ケーシング1a
に設けたベアリングケース35,36にベアリング5,
6を介して前記おすロータ3及びめすロータ4の高圧側
の軸端3a,4aをそれぞれ軸支している。
【0005】おすロータ3側の軸受構造について説明す
ると、低圧側のベアリング7においては該ベアリング7
のインナレース内側端面が、おすロータ3の低圧側の軸
端3bに設けられた段部3c(図10ではロータ3の軸
端3bに螺着されたナット及びオイルシールの端面が段
部となる)に当接し、前記ベアリング7のアウタレース
の外側端面には低圧ケーシング1bのベアリングケース
37内に挿入したフランジを有する略円筒状のカバー5
5の端面が当接し、該カバー55のフランジを低圧ケー
シング1bの外壁面にボルト19で固定し、前記ベアリ
ング7の位置決めを行う。
【0006】一方、高圧側のベアリング5においては該
ベアリング5のインナレースの内側端面がおすロータ3
の高圧側の軸端3aに設けられたリング状の段部カラー
33の端面に当接し、ベアリング5のインナレースの外
側端面をおすロータ3の軸端3aの端面に固定したリテ
ーナ29で押圧して軸端3aに固定する。そしてベアリ
ング5のアウタレースの内側端面は高圧ケーシング1a
のベアリングケース35内の端面に当接し、ベアリング
5のアウタレースの外側端面に前記ベアリングケース3
5内に挿入したフランジを有する略円筒状のカバー53
の端面をリング状の調整カラー51を介して押圧し、前
記カバー53のフランジを高圧ケーシング1の外壁面に
ボルト17で固定し、前記ベアリング5の位置決めを行
う。
【0007】めすロータ4側の軸受構造は、おすロータ
3側の軸受構造と同様であり、段部カラー33、調整カ
ラー51に相当する段部カラー34、調整カラー52を
設けている。なお、図10においてはめすロータ4の低
圧側の軸受構造はおすロータ3の低圧側のカバー55に
相当するカバーを設けていない。
【0008】以上のようにシリンダケーシング1内に装
着されたおすロータ3及びめすロータ4の両端面は、そ
れぞれ高圧ケーシング1aの端壁及び低圧ケーシング1
bの端壁との間に適正な微少の隙間を設けて組立てられ
ている。
【0009】なお、図10においては、ベアリング5,
6をつば付ローラベアリングとし、ベアリング7,8に
はテーパローラベアリングを採用し、各ロータ軸アキシ
アル方向に作用するスラスト荷重やロータ軸の軸線方向
に直角に作用するラジアル荷重を支えている。
【0010】例えばスクリュ回転機械の始動時又は停止
時、万一駆動原動機に逆転が生じた場合には、ハウジン
グ内の圧縮ガスは吐出側開口から吸入側開口に向かって
逆流し、これにより吸入側開口の圧力が上昇し、ロータ
軸にはいわゆる逆スラスト荷重が作用するが、この逆ス
ラスト荷重を前記各ベアリング5,6によって支え、お
すロータ3及びめすロータ4の端面と高圧ケーシング1
aの端壁間の適正な隙間を維持しようとするものであ
る。もし、おすロータ3及びめすロータ4の端面が高圧
ケーシング1aの端壁に接触すると焼き付きという重大
な事故が発生し、前記隙間が大きすぎると通常運転にお
ける圧縮効率が低下するという問題が生じるので、おす
ロータ3及びめすロータ4の端面と高圧ケーシング1a
及び低圧ケーシング1bとの隙間を適正に構成すること
が極めて重要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の流体機械の軸受
構造においては、機械を組立てる際、回転軸の軸線方向
の位置決め調整に多大の時間を要していた。
【0012】例えば、図10のスクリュ回転機械では、
おすロータ3及びめすロータ4の両端面と高圧ケーシン
グ1aの端壁及び低圧ケーシング1bの端壁との隙間調
整は、おすロータ3及びめすロータ4を各軸端3a,4
a及び3b,4bをシリンダケーシングと共に交互に垂
直方向にして自重によりロータ3,4の両端面と高圧ケ
ーシング1aの端壁及び低圧ケーシング1bの端壁間の
間隙を測定し、この測定値に応じて各軸端3a,3b,
4a,4bに設けた段部又は段部カラー33,34の長
さを調整したり、あるいはカバー53,54の先端とフ
ランジ面間の距離や調整カラー51,52の長さを調整
することによって行なっていた。
【0013】この隙間調整には、おすロータ3及びめす
ロータ4の両端面と高圧ケーシング1aの端壁及び低圧
ケーシング1bの端壁に存在する油膜により誤差が出る
と共に、各部材を取り外し、上記したような隙間を調整
するための部材の交換又は再加工を行なう必要があるの
で、多大の時間を要し、コスト高になり、また実際の運
転においてはロータの自重以上の荷重がかかるにも拘ら
ず、これに対応する隙間調整ができないという問題点が
あった。
【0014】本発明は、叙上の問題点を解決するために
開発されたもので、流体機械の組立て作業の能率を向上
させ、流体機械自体のコスト低減を図ることを目的と
し、ロータの端面とケーシングの端壁との間の隙間調整
を容易にする軸受機構およびこの軸受機構における軸受
の位置決め方法および装置を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロータの軸受機構およびこの軸受機構にお
ける軸受の位置決め方法および装置は、ベーン付きロー
タやスクリュロータなどのロータ3,4を回転自在にケ
ーシング1内に設け、前記ロータ3,4の前方側および
後方側軸端3a,3b,4a,4bをそれぞれケーシン
グ1a,1bに設けたベアリングケース35,36,3
7,38内に、ロータ3,4の軸線方向を規制するベア
リング5,6,7,8を介して軸支する。これらのベア
リング5,6,7,8の位置を規制するほぼ円筒状のカ
バー9,10,11,12の先端を前記ベアリングケー
ス35,36,37,38内に挿入し、前記カバー9,
10,11,12のフランジ面69,70,71,72
をそれぞれ前記ケーシングの端面61,62に固定した
圧縮機、膨張機、真空ポンプ等の流体機械におけるもの
である。
【0016】そして、本発明の軸受機構は、図1及び図
2において、前記カバーの先端73,74,75,76
をベアリングケース35,36,37,38内に挿入し
てベアリング5,6,7,8のアウタレース65,6
6,67,68に当接する。そして、ロータ軸心を中心
に少なくとも2分割して成るスペーサ要素13a1,1
3a2…〜16a1,16a2により種々の厚みからなる
複数の同一形状を成す環状スペーサ13a,13b,…
13n〜16a,13b,…16nを形成する。この環
状スペーサ13a,13b,…13n〜16a,16
b,…16nの内から一枚単独で、または、厚み方向で
2枚以上重ね合わせた集合スペーサ13〜16を前記カ
バー9,10,11,12のフランジ面69,70,7
1,72と、前記ロータ方向のケーシングの端面61,
62間に嵌挿したことを特徴とするものである。
【0017】集合スペーサ13,14,15,16は同
様の構造であるので、集合スペーサ13のみについて、
さらに詳しく説明すると、集合スペーサ13は種々異な
る厚みの環状スペーサ13a,13b,…13nのうち
から2枚以上の環状スペーサ13a,13b,…13n
を厚み方向で重ね合わせて成るものである。そして、環
状スペーサ13a,13b,…13nは、種々の厚みか
らなる複数の同一形状を成すものであり、それぞれの環
状スペーサ13a,13b,…13nは、ロータ3の軸
心を中心に少なくとも2分割して成るスペーサ要素13
1,13a2,(…,13an〜13n1,13n2
…,13nn)により構成している。例えば、環状スペ
ーサ13aは複数のスペーサ要素13a113a2,…1
3anで環状に構成し、環状スペーサ13bは複数のス
ペーサ要素13b1,13b2…13bnで環状に構成す
るものである。
【0018】次に、各ロータ3及び4の前記軸受機構に
おける軸受の位置決め方法を説明する。
【0019】(1)アクチュエータを作動してロータ3
の前方側の端面63を前方側のケーシング1aの端壁8
1に当接せしめ、このときのロータ3の前方側軸端3a
の位置を測定して計測値Kを求める。
【0020】(2)次いで、ロータ3の前方側のカバー
9のフランジ面69を、ケーシング1aのロータ方向の
端面61に一の基準スペーサ43を介して固定する。
【0021】(3)その後、アクチュエータを作動して
ロータ3を前方側に押圧して前方側のカバー9の先端7
3にベアリング5のアウタレース65を当接せしめ、こ
のときのロータ3の前方側軸端3aの位置を測定して計
測値Lを求める。
【0022】(4)前記計測値Kと前記計測値Lとの減
算値Sを求める。
【0023】(5)前記減算値Sとロータ3が逆スラス
ト荷重を受けたときのロータ3の前方側の端面63と前
方側のケーシング1aの端壁81との間の間隙である端
面ギャップの目標値A1との減算値Tを求める。
【0024】(6)前記減算値Tと前記ロータ3の前方
側の前記一の基準スペーサ43の厚さP1との減算値P
を求める。
【0025】(7)種々異なる厚みの環状スペーサ13
a,13b,…13nの内から一枚単独若しくは2枚以
上の環状スペーサ13a,13b,(…13n)を重ね
合わせて前記減算値Pに対応する厚みを成す集合スペー
サ13を形成すべき前記各環状スペーサ13a,…,1
3nを構成する各スペーサ要素13a1,13a2,…1
3an(〜13n1,13n2,…13nn)と、前記ロー
タ3の前方側の前記一の基準スペーサ43を交換装着す
る。
【0026】(8)次いで、前記ロータ3の後方側のカ
バー11のフランジ面71をケーシング1bのロータ軸
線方向の端面62に他の基準スペーサ45を介して固定
する。
【0027】(9)その後、アクチュエータを作動して
ロータ3を後方側に押圧して後方側のカバー11の先端
75にベアリング7のアウタレース67を当接せしめ、
このときのロータ3の前方側軸端3aの位置を測定して
計測値Nを求める。
【0028】(10)前記計測値Kと前記計測値Nとの
減算値Uを求める。
【0029】(11)前記減算値Uとロータ3が正スラ
スト荷重を受けたときのロータ3の前方側の端面61と
ケーシング1aの端壁81との間の間隙であるアキシャ
ルギャップの目標値A2との減算値Vを求める。
【0030】(12)前記減算値Vと前記ロータ3の後
方側の他の基準スペーサ45の厚さQ1との減算値Qを
求める。
【0031】(13)種々異なる厚みの環状スペーサ1
5a,…15nの内から一枚単独若しくは2枚以上の環
状スペーサ15a,…15nを重ね合わせて前記減算値
Qに対応する厚みを成す集合スペーサ15を形成すべき
前記各環状スペーサ15a,…15nを構成する各スペ
ーサ要素15a1,15a2,…15an(〜15n1,1
5n2,…,15nn)と、前記ロータ3の前方側の前記
他の基準スペーサ45を交換装着する。
【0032】なお、ロータ4側の軸受の位置決め方法
は、上記に示したロータ3側と同様に行なう。
【0033】また、本発明のロータの軸受機構における
軸受の位置決め装置においては、流体機械のケーシング
1を架台27に固定する。そして、該架台27にケーシ
ング1内に装着したロータ3,4の軸端3b,4bの後
方側に位置してアクチュエータ25,26を固定し、該
アクチュエータ25,26に前記ロータ3,4をロータ
の軸線方向に往復移動可能に連結する。一方、プローブ
41,42の先端を前記ロータ3,4の前方側のカバー
9,10に設けた貫通孔31,32に挿通して前記ロー
タ3,4の前方側の軸端3a,4aに当接し、前記ロー
タ3,4の前方側の軸端3a,4aの軸線方向の位置を
それぞれ測定する測定器21,22を前記架台27に固
定したものである。
【0034】さらに、前記ロータの軸受機構における軸
受の位置決め装置に、前記測定器21,22で測定した
各計測値を次式にて演算処理を行う演算処理装置を設け
ることができる。
【0035】式: P=P1−T=P1−(A1−S)=P1−{A1−(L−
K)} T=A1−S S=L−K (P=端面ギャップを目標値A1とするための前方側の
カバーのフランジ面と前方側のケーシングの端面との距
離。
【0036】P1=ロータの前方側の一の基準スペーサ
の厚さ。
【0037】A=端面ギャップの目標値。
【0038】K=ロータの前方側の端面を前方側のケー
シングの端壁に当接したときのロータの前方側軸端の位
置の計測値。
【0039】L=ロータの前方側のカバーのフランジ面
をケーシングのロータ軸線方向の端面に一の基準スペー
サを介して固定し、ロータを前方側に押圧して前方側の
カバーの先端にベアリングのアウタレースを当接したと
きのロータの前方側軸端の位置の計測値。
【0040】S=計測値Lと計測値Kとの減算値。
【0041】T=端面ギャップの目標値A1と減算値S
との減算値。) ∴P=EG EG=EG1+EG2+…+EGn (EG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚
単独若しくは2枚以上の環状スペーサを重ね合わせて成
る集合スペーサの厚さ。
【0042】EG1〜EGn=各環状スペーサの厚さ。) 式: Q=Q1−V=Q1(V−A2)=Q1−{N−K)−
2} V=U−A2 U=N−K (Q=アキシャルギャップを目標値A2とするためのロ
ータの後方側のカバーのフランジ面と後方側のケーシン
グの端面との距離。
【0043】Q1=ロータの後方側の他の基準スペーサ
の厚さ。
【0044】A2=アキシャルギャップの目標値。
【0045】N=ロータの後方側のカバーのフランジ面
をケーシングのロータ軸線方向の端面に他の基準スペー
サを介して固定し、ロータを後方側に押圧して後方側の
カバーの先端にベアリングのアウタレースを当接したと
きのロータの前方側軸端の位置の計測値。
【0046】U=計測値Nと計測値Kとの減算値。
【0047】V=減算値Uとアキシャルギャップの目標
値A2との減算値。) ∴Q=AG AG=AG1+AG2+…+AGn (AG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚
単独若しくは2枚以上の環状スペーサを重ね合わせて成
る集合スペーサの厚さ。
【0048】AG1〜AGn=各環状スペーサの厚さ)
【0049】
【作用】流体機械におけるロータの軸受機構において
は、ロータ3の前方側の軸受機構を例として説明する
と、集合スペーサ13は、種々の厚みから成る複数の同
一形状を成す環状スペーサ13a,13b,…13nの
うちから一枚単独若しくは2枚以上を選択して厚み方向
で重ね合わせて、必要な厚さのスペーサを形成する。例
えば、4枚の環状スペーサ13a,13b,13c,1
3dはそれぞれロータ軸心を中心に少なくとも2分割し
て成るスペーサ要素13a1,13a2〜13d1,13
2でそれぞれ構成する。そして、集合スペーサ13は
前記環状スペーサ13a,13b,13c,13dのう
ちから2枚の環状スペーサ13a,13cを厚み方向で
重ね合わせたものとする。したがって前記環状スペーサ
13a,13cはそれぞれスペーサ要素13a1,13
2及び13c1,13c2から成る。そこで、一方では
環状スペーサ13aの一方のスペーサ要素13a1と環
状スペーサ13cの一方のスペーサ要素13c1を厚み
方向で重ね合わせ、また他方では環状スペーサ13aの
他方のスペーサ要素13a2と環状スペーサ13cの他
方のスペーサ要素13c2を厚み方向で重ね合わせ、そ
れぞれをカバー9のフランジ面69と前方側のケーシン
グ1bの端面61との間に嵌挿する。このとき前記一方
のスペーサ要素13a1,13c1と前記他方のスペーサ
要素13a2,13c2とで環状を成し、集合スペーサ1
3を形成する。なお、前記4枚のスペーサ要素13
1,13a2及び13c1,13c2はそれぞれを個々に
前記カバー9のフランジ面69と前方側のケーシング1
bの端面61との間に嵌挿することもできる。したがっ
て、前記カバー9のフランジ面69をケーシング1aの
端面61に前記集合スペーサ13を介して固定すると、
カバー9の先端73はベアリング5のアウタレース65
を押圧して、ベアリング5を適切な位置に配置する。な
お、前記集合スペーサ13は4種類の環状スペーサ13
a,13b,13c,13dのうちから他の2枚の環状
スペーサを重ね合わせて厚さを変更し、前記環状スペー
サ13a,13cの組合せからなる集合スペーサ13と
交換装着することにより、ベアリング5の位置は微妙に
移動する。
【0050】なお、他の軸受機構においても上述したロ
ータ3の前方側の軸受機構と同様に作用する。
【0051】したがって、集合スペーサ13,14,1
5,16を構成する2枚以上の環状スペーサ13a,1
3b(…13n)〜16a,16b(…16n)の組み
合わせを変更すると、ロータ3,4の前方側及び後方側
のベアリング5,6,7,8の位置はロータ3,4の軸
線方向に簡単に移動するので、ロータ3,4の端面6
3,64とケーシング1aの端壁81との間の間隙すな
わち、ロータ3,4が逆スラスト荷重を受けるときの端
面ギャップとロータ3,4が正スラスト荷重を受けると
きのアキシャルギャップは正確に調整される。したがっ
て、ロータやカバー、段部カラーなどの各部材を交換又
は再加工する必要がなくなる。
【0052】なお、ロータの軸受機構における軸受の位
置決め装置の作用は、前記軸受の位置決め方法の説明と
同様であるので省略する。
【0053】
【実施例】実施例について、特にスクリュ回転機械を例
として図面を参照して、「従来の技術」の項で説明した
図10のスクリュ回転機械と同様の部分は省略して説明
する。
【0054】図1において、おすロータ3の低圧側の軸
受構造は低圧ケーシング1bのベアリングケース37内
にフランジを有する略円筒状のカバー11を挿入し、該
カバー11のフランジ面71を集合スペーサ15を介し
て低圧ケーシング1bの端面62に当接して複数のボル
ト19で固定し、前記カバー11の先端75をベアリン
グ7のアウタレース67の外側端面に当接する。
【0055】また、めすロータ4の低圧側の軸受構造
は、おすロータ3の低圧側と同様に、低圧ケーシング1
bのベアリングケース38内にフランジを有する環状の
カバー12を挿入し、該カバー12のフランジ面72を
集合スペーサ16を介して低圧ケーシング1bの端面6
2に当接して複数のボルト20で固定し、前記カバー1
2の先端76をベアリング8のアウタレース68の外側
端面に当接する。なお、前記カバー12は蓋部の略中央
に後述するロッド24を挿通可能な貫通孔39を設けて
いる。
【0056】一方、おすロータ3の高圧側の軸受構造
は、高圧ケーシング1aのベアリングケース35内にフ
ランジを有する略円筒状のカバー9を挿入し、該カバー
9のフランジ面69を集合スペーサ13を介して高圧ケ
ーシング1aの端面61に当接して複数のボルト17で
固定し、前記カバー9の先端73をベアリング5のアウ
タレース65の外側端面に当接する。なお、前記カバー
9は蓋部に後述する測定器21のプローブを挿通可能な
貫通孔31を設けている。
【0057】また、めすロータ4の高圧側の軸受構造
は、おすロータ3の高圧側と同様であり、高圧ケーシン
グ1aのベアリングケース36内にフランジを有する略
円筒状のカバー10を挿入し、該カバー10のフランジ
面70を集合スペーサ14を介して高圧ケーシング1a
の端面61に当接して複数のボルト18で固定し、前記
カバー10の先端74をベアリング6のアウタレース6
6の外側端面に当接する。なお、前記カバー10は、カ
バー9と同様に、後述する測定器22のプローブを挿通
可能な貫通孔32を設けている。
【0058】なお、前記ベアリング5及びベアリング6
のアウタレース65,66の内側端面と各ベアリングケ
ース35,36内壁との間には若干の空間を設けて配置
されている。
【0059】前記集合スペーサ13,14,15,16
は同様の構造であるので、特に集合スペーサ13を例と
して説明する。
【0060】集合スペーサ13は、図1に示すように、
後述する同形状で厚さが異なる数種類の環状スペーサ1
3a,13b,13c…13nのうち少なくとも二枚以
上を重ね合わせて成るものである。
【0061】例えば、4種類の環状スペーサ13a,1
3b,13c,13dを設け、それぞれの厚さを順に
5.00mm,5.03mm,5.06mm,5.09mmと
し、これらの環状スペーサのうち任意の2枚を重ね合わ
せると、寸法差を0.03の間隔で10.00mmから1
0.18mmまでの7種類(10.00mm,10.03m
m,10.06mm,10.09mm,10.12mm,1
0.15mm,10.18mm)の集合スペーサ13を形成
できる。
【0062】さらに、前記環状スペーサ13a,13
b,13c,…13nは、それぞれ厚さは異なるが図3
(A)に示すように同形状であるので環状スペーサ13
aについて説明し、他は省略する。環状スペーサ13a
はおすロータ3の軸心を中心に略2分割した同一厚みの
スペーサ要素13a1,13a2で形成し、環状スペーサ
13aはこれら一対のスペーサ要素13a1,13a2
断端面で突き合わせて成るものである。
【0063】なお、前記環状スペーサ13aは2分割に
限らず、3あるいは4分割などのようにさらに細かく分
割してスペーサ要素13a1,13a2,13a3,13
4を形成してもよいが、いずれにしても全てのスペー
サ要素13anの切断端面を突き合わせて1つの環状ス
ペーサ13aを形成する。
【0064】したがって、例えば一対のスペーサ要素1
3a1,13a2で成る環状スペーサ13aと一対のスペ
ーサ要素13c1,13c2で成るそれぞれ同形状の環状
スペーサ13cを厚み方向に重ね合わせて、集合スペー
サ13を形成し、この集合スペーサ13をカバー9のフ
ランジ面69と高圧ケーシング1aの端面61との間に
装着する場合は、図3(B)に示すように、カバー9の
一方の側方からスペーサ要素13a1,13c1を厚み方
向に重ね合わせて挿入し、さらに同形状のスペーサ要素
13a2とスペーサ要素13c2を同様に重ね合わせてカ
バー9の他方の側方から挿入し環状スペーサ13a,1
3cから成る集合スペーサ13を形成する。
【0065】次いで4個のボルト17を締め付けてカバ
ー9を集合スペーサ13を介して高圧ケーシング1aに
固定する。
【0066】上述したところから明らかなように、集合
スペーサ13はその装着、及び他の厚みの集合スペーサ
14,15,または16との交換を簡単に行なえる。
【0067】なお、4個のボルト17をカバー9のボル
ト穴から抜脱しなくても集合スペーサ13を装着できる
ようにするために、図3(A)の二点鎖線で示すよう
に、集合スペーサ13に設けたボルト穴と集合スペーサ
13の端縁間を連通するボルト17が挿通可能な切欠き
を設けることができる。
【0068】なお、他の集合スペーサ14,15,16
も、前述した集合スペーサ13と同様に構成されてお
り、同形状で厚さが異なる幾種類もの環状スペーサ14
a,14b…14n,15a,15b…15n,16
a,16b…16nの中からそれぞれ少なくとも二枚以
上厚み方向で重ね合わせて形成し、各環状スペーサ14
a…14n,15a…15n,16a…16nは、環状
スペーサ13aと同様に、それぞれのスペーサ要素14
1,14a2(…14an),15a1,15a2(…)
15an,16a1,16a2(…16an)の切断端面を
突き合わせて各環状スペーサ14a…14n,15a
(…15n),16a(…16n)を構成している。
【0069】次に軸受機構における軸受の位置決め装置
について、上記のスクリュ回転機械を例として説明す
る。スクリュ回転機械のシリンダケーシング2を固定可
能な架台27を設ける。そして、図1及び図2に示すよ
うに、スクリュ回転機械のシリンダケーシング1の吸入
開口のフランジ面を前記架台27に固定する。
【0070】そして、各おすロータ3及びめすロータ4
の低圧側の軸端3b,4bのそれぞれの後方には、復動
型のエアシリンダや油圧シリンダなどのように一軸方向
に往復動作せしめるアクチュエータたるエアシリンダ2
5,26を前記架台27に固定する。そして前記エアシ
リンダ25,26は、前記おすロータ3及びめすロータ
4をそれぞれの軸線方向に往復移動可能に設けている。
すなわち、前記エアシリンダ25のロッド先端はロッド
23を介してロータ3の軸端3bに連結し、一方前記エ
アシリンダ26のロッド先端はカバー12の貫通孔39
内を挿通するロッド24を介してロータ4の軸端4bに
連結している。
【0071】また、各おすロータ3及びめすロータ4の
高圧側の軸端3a,4aのそれぞれの上方には、各軸端
3a,4aの軸端面の軸線方向の位置を測定可能な測定
器21,22を往復移動可能に前記架台27に固定す
る。すなわち、架台27の前方側に測定器を保持するた
めの支柱40を立設し、該支柱40に嵌合する保持具2
8を往復移動自在に設け、該保持具28に水平方向に設
けたアームの先端に前記測定器21及び測定器22を固
定する。各測定器21,22には前記おすロータ3及び
めすロータ4の軸線方向に平行に移動するプローブ4
1,42が備えられ、各プローブ41,42はカバー9
の貫通孔31及びカバー10の貫通孔32を挿通し、測
定器21のプローブ41の先端はおすロータ3の軸端3
bに固定したリテーナ29の端面に当接している。測定
器22のプローブ42の先端は軸端4bの先端に固定し
たリテーナ30の端面に当接している。
【0072】次に、前記測定装置を用いて各おすロータ
3及びめすロータ4のロータ軸を軸線方向に位置決めす
る手順について図5〜図9を参照して説明する。なお、
おすロータ3及びめすロータ4の位置決め手順は同様で
あるので、おすロータ3について以下説明する。
【0073】先ず、各おすロータ3,4のロータ軸を位
置決めする過程において、前記各集合スペーサ13,1
4,15,16の代わりに一時的に使用する基準スペー
サ43,44,45,46を準備する。
【0074】これらの基準スペーサ43,44,45,
46は、各おすロータ3及びめすロータ4の前方側端面
64と高圧ケーシング1aの端壁81との間隙に影響を
及ぼす各構成部材の寸法公差が最小のとき、前記隙間が
最小値となるように仮りに設定した厚さのスペーサであ
る。そして外形の形状は前述した集合スペーサ13と同
様であり、略2分割して形成している。
【0075】なお、おすロータ3及びめすロータ4が高
圧側に逆スラスト荷重を受けたときのおすロータ3及び
めすロータ4の高圧側の端面64と高圧ケーシング1a
の端壁81との間の間隙を以下「端面ギャップ」と言
う。
【0076】さらに、おすロータ3及びめすロータ4が
低圧側に正スラスト荷重を受けたときのおすロータ3及
びめすロータ4の高圧側の端面64と高圧ケーシング1
aの端壁81との間の間隙を以下「アキシャルギャッ
プ」と言う。
【0077】(1)高圧側においては、ボルト17をカ
バー9及び高圧ケーシング1aに螺着しない状態で、カ
バー9のフランジ面69と高圧ケーシング1aの端面6
1との間に前記基準スペーサ43を挿入する。一方、低
圧側においてはカバー11のフランジ面71と低圧ケー
シング1bの端面62との間に前記基準スペーサ45を
挿入し、カバー11を複数個のボルト19で固定する。
【0078】そして前記基準スペーサ43の厚さをP1
とし、前記基準スペーサ45の厚さをQ1とする(図
5)。 一例として P1=11.05mm Q1=10.28mm とする。
【0079】(2)エアシリンダ25にロータにかかる
べき逆スラスト荷重以上の圧力をかけておすロータ3を
高圧側に移動しておすロータ3の高圧側端面63を高圧
ケーシング1aの端壁81に当接せしめ、この状態でお
すロータ3の軸端3aのリテーナ29の端面の位置を計
測する。すなわち、測定器21のプローブ41をリテー
ナ29の端面に当接して測定器21の値を読みとる。計
測値は、わかり易くするために、測定器21の基準点を
基点Oとし、この基点Oからリテーナ29の端面までの
距離を特性値とする。
【0080】このときの計測値をKとする(図5)。し
たがって、端面スキマがゼロのときの計測値はKであ
る。一例として、 K=250.02mm であった。
【0081】(3)エアシリンダ25の圧力を抜き、ボ
ルト17を締め付けてカバー9を基準スペーサ43を介
して高圧ケーシング1aの端面61に固定する(図
6)。
【0082】なお、基準スペーサ43の挿入を(1)項
で行なわず、この(3)項で行なってもよい。
【0083】(4)次いで、エアシリンダ25を作動し
ておすロータ3を高圧側に押圧する。すると、おすロー
タ3の段部カラー33の段部はベアリング5をカバー9
の先端73の面に押圧し、この状態でリテーナ29の端
面の位置を計測する。
【0084】このときの測定器21の計測値をLとする
(図6)。一例として L=250.05mm であった。
【0085】(5)したがって、このときのおすロータ
3の高圧側の端面ギャップは前記計測値Kと前記計測値
Lとの減算値Sとなる(図6)。一例として S=L−K=250.05−250.02=0.03mm となる。
【0086】(6)目標とする高圧側の端面ギャップを
目標値A1とすると、(5)項で求めた減算値Sは基準
スペーサ43の厚さがP1のとき端面ギャップが最小と
なるように設定したのであるから、おすロータ3の端面
ギャップを目標値A1にするためにはおすロータ3を低
圧側へ目標値A1と前記減算値Sとの減算値Tだけ移動
する必要がある。
【0087】したがって、端面ギャップの目標値A1
するためには、基準スペーサ43に換えて基準スペーサ
43の厚さP1と前記減算値Tとの減算値Pの厚さを有
する集合スペーサ13を装着すればよい。すなわち、減
算値 P=P1−T=P1−(A1−S)=P1−{A1−(L−
K)} となる(図7)。
【0088】減算値T=A1−S 減算値S=L−K (P=端面ギャップを目標値A1とするための前方側の
カバーのフランジ面と前方側のケーシングの端面との距
離。
【0089】P1=ロータの前方側の一の基準スペーサ
の厚さ。
【0090】A=端面ギャップの目標値。
【0091】K=ロータの前方側の端面を前方側のケー
シングの端壁に当接したときのロータの前方側軸端の位
置の計測値。
【0092】L=ロータの前方側のカバーのフランジ面
をケーシングのロータ軸線方向の端面に一の基準スペー
サを介して固定し、ロータを前方側に押圧して前方側の
カバーの先端にベアリングのアウタレースを当接したと
きのロータの前方側軸端の位置の計測値。
【0093】S=計測値Lと計測値Sとの減算値。
【0094】T=端面ギャップの目標値A1と減算値S
との減算値。) したがって、環状スペーサ13a,13b,13c…1
3nの中から一枚単独若しくは厚み方向で2枚以上重ね
合わせて、この環状スペーサもしくは集合スペーサ13
の厚さEGが前記減算値Pとなるように組み合わせる。 ∴P=EG EG=EG1+EG2+…+EGn EG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚単
独の環状スペーサ若しくは2枚以上の環状スペーサを重
ね合わせて成る集合スペーサの厚さ。
【0095】EG1〜EGn=各環状スペーサの厚み。) 例として、端面ギャップの目標値A1=0.12mmとす
ると、装着すべき集合スペーサ13の厚さEGは、 EG=P=P1−(A1−S)=11.15−(0.12
−0.03) =10.06mm となる。
【0096】したがって,例えば前述したように4種類
の環状スペーサ13a,13b,13c,13dの厚さ
EG1〜EG4を順に5.00mm,5.03mm,5.06
mm,5.09mmとすると、これらの環状スペーサの中か
ら環状スペーサ13a(EG1=5.00mm),13c
(EG3=5.06mm)を選択して組み合わせることに
より厚さEGが10.06mmの集合スペーサ13を用い
ることができる。
【0097】(7)エアシリンダ25の圧力を抜いてボ
ルト17を緩めてカバー9のボルト穴から抜脱し、
(6)項で選択した厚さEGが前記減算値Pとなる集合
スペーサ13を前記基準スペーサ43と交換し、再びボ
ルト17をカバー9のボルト穴に挿入し、締め付ける
(図7)。
【0098】(8)エアシリンダ25を作動しておすロ
ータ3を高圧側に押圧し、測定器21でリテーナ29の
端面の位置を計測する。このとき計測値をMとすると、
おすロータ3の端面ギャップがゼロのときの計測値Kと
前記計測値Mとの減算値(M−K)がおすロータ3の目
標とする端面ギャップA1となることを確認する(図
7)。一例としてM=250.14mmとすると、K=2
05.02であるから、 M−K=250.14−250.02=0.12mm となる。M−K=0.12mm の値は目標値A1=0.
12mmと同じである。
【0099】(9)次に、おすロータ3の低圧側へのア
キシャルギャップを設定するために、エアシリンダ25
を作動しておすロータ3を低圧側へ押圧し、測定器21
でリテーナ29の端面の位置を計測する。このときの計
測値をNとする(図8)。
【0100】なお、基準スペーサ45の嵌挿装着を
(1)項で行なわず、この(9)項で行なってもよい。
【0101】このときの状態は、低圧ケーシング1bの
端面62にカバー11を厚さがQ1である基準スペーサ
45を介して複数個のボルト19で固定しており、おす
ロータ3の低圧側の段部ナット47の段部がベアリング
7を前記カバー11の先端75の面に押圧している。例
として、 N=250.27mm とし、 Q1=10.28mm とする。
【0102】(10)したがって、このときのアキシャ
ルギャップは、おすロータ3の端面ギャップがゼロのと
きの計測値Kと前記計測値Nとの減算値Uである。
【0103】なお、このときのアキシャルギャップは、
おすロータ3の高圧側の端面ギャップが目標値A1であ
るときのおすロータ3の位置と、(9)項の状態にある
おすロータ3の位置と減算値はN−Mとなり、この減算
値(N−M)と目標値A1とを加算した加算値{A1
(N−M)}と同じである。
【0104】したがって、前記減算値U[又は加算値
{A1+(N−M)}]と目標値A2が、おすロータ3の
アキシャルギャップを目標値A2とするためにカバー1
1の先端75をおすロータ3の高圧側に移動すべき値で
ある(図8)。
【0105】ゆえに、おすロータ3のアキシャルギャッ
プを目標値A2とするためには、基準スペーサ45に換
えて基準スペーサ45の厚さQ1と前記減算値V[又は
1+(N−M)−A2]との減算値Qの厚さAGを有す
る集合スペーサ15を装着すればよい。 すなわち、 Q=Q1−V=Q1(V−A2)=Q1−{(N−K)−A
2} 又は、 Q=Q1−{A1+(N−M)−A2} となる。
【0106】V=U−A2 U=N−K (Q=アキシャルギャップを目標値A2とするためのロ
ータの後方側のカバーのフランジ面と後方側のケーシン
グの端面との距離。
【0107】Q1=ロータの後方側の他の基準スペーサ
の厚さ。
【0108】A2=アキシャルギャップの目標値。
【0109】N=ロータの後方側のカバーのフランジ面
をケーシングのロータ軸線方向の端面に他の基準スペー
サを介して固定し、ロータを後方側に押圧して後方側の
カバーの先端にベアリングのアウタレースを当接したと
きのロータの前方側軸端の位置の計測値。
【0110】U=計測値Nと計測値Kとの減算値。
【0111】V=減算値Uとアキシャルギャップの目標
値A2との減算値。) したがって、環状スペーサ15a、15b,15c…1
5nの中から一枚選択し、若しくは厚み方向で2枚以上
重ね合わせて、集合スペーサ15の厚さAGが前記減算
値Qとなるように組み合わせる(図9)。
【0112】∴Q=AG AG=AG1+AG2+…+AGn (AG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚
単独の環状スペーサ若しくは2枚以上の環状スペーサを
重ね合わせて成る集合スペーサの厚さ。
【0113】AG1〜AGn=各環状スペーサの厚さ) 一例として、アキシャルギャップの目標値A2=0.1
8mmとする。
【0114】図8のときのアキシャルギャップは、 減算値U=N−K=250.27−250.02=0.
25mm となる。
【0115】この減算値Uは、 (A1+(N−M)=0.12+0.13=0.25mm と同じである。但し、 N−M=250.27−250.14=0.13mm。
【0116】したがって、装着すべき集合スペーサ15
の厚さAGは、 AG=Q=Q1−{(N−K)−A2} =10.25−(0.25−0.18)=10.21mm となる。又は、 AG=Q=Q1−{A1+(N−M)−A2} =10.28−(0.25−0.18)=10.21mm となる。したがって、環状スペーサ15a,15b…1
5nの中から例えば2枚の環状スペーサ15a,15b
の厚さAG1(5.09mm),AG2(5.12mm)を選
択して組み合わせると、厚さAGが10.21mmの集合
スペーサ15を用いることができる。尚、上述したとこ
ろから明らかなように前記環状スペーサに10.21mm
の適合寸法のものがある場合には、一の環状スペーサ1
5nを単独で用いてもよい。
【0117】(11)エアシリンダ25の圧力を抜いて
ボルト19を緩めてカバー11のボルト穴から抜脱し、
(10)項で選択した厚さAGが前記減算値Qとなる集
合スペーサ15を前記基準スペーサ45と交換装着し、
再びボルト19をカバー11のボルト穴に挿入し締め付
ける(図9)。
【0118】(12)エアシリンダ25を作動しておす
ロータ3を低圧側に押圧し、測定器21でリテーナ29
の端面の位置を計測する。このときの計測値をRとする
と、おすロータ3の端面ギャップがゼロのときの計測値
Kと前記計測値Rとの差R−Kの値がおすロータ3の目
標とするアキシャルギャップA2となることを確認する
(図9)。 例として R=250.20mm とする
と、 R−K=250.20−250.02=0.18mm となり、この値は目標値A2=0.18mmと同じであ
る。なお、 A2−A1=0.18−0.12=0.06mm はおすロータ3の軸線方向への移動可能な余裕寸法とな
る。
【0119】なお、前記おすロータ3とめすロータ4は
以上説明したおすロータ3の位置決めの手順にしたがっ
て同時に位置決めする必要がある。
【0120】さらに、前記測定装置の他の実施例とし
て、図4に示すように、前記測定器21及び測定器22
で計測した計測値を演算する演算処理装置57を前記測
定器21及び測定器22に接続することにより位置決め
に要する計算時間を短縮することができる。
【0121】例えば、測定器21,22にプローブ4
1,42の先端が基点Oから移動しておすロータ3及び
めすロータ4の軸端のリテーナ29,30に接触するま
での間に信号を発生するセンサーを設け、この信号を演
算処理装置57で演算処理可能な信号に変換する変換器
58を測定器21,22の出力端子間に接続し、さらに
演算処理装置57で演算したデータを出力するデータ出
力装置59の入力端子を前記演算処理装置57の出力端
子に接続することができる。
【0122】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0123】(1)ロータやベアリング、カバー、段部
カラーなどの各部材を交換又は再加工しなくても、必要
に応じた一枚単独の環状スペーサもしくは集合スペーサ
を構成する環状スペーサを交換装着するだけで端面ギャ
ップやアキシャルギャップを簡単に微調整できる軸受機
構を提供することができ、そのために流体機械の組立て
作業能率が増大し、生産性が向上した。
【0124】(2)上記(1)項の理由で、端面ギャッ
プやアキシャルギャップの微調整を容易に行なえるの
で、流体機械の品質向上に寄与した。
【0125】(3)集合スペーサは種々の厚みから成る
複数の同一形状を成す環状スペーサを厚み方向で2枚以
上重ね合わせたので、環状スペーサの種類を少なくして
も集合スペーサの厚さを微少な間隔で様々に変更するこ
とができ、そのために容易に端面ギャップ及びアキシャ
ルギャップを細かく微調整することができた。
【0126】(4)従来ではロータの自重により該ロー
タの一方の端面を前記ケーシングの端壁に押圧しても、
ケーシングの端壁とロータの一方の端面との間に油膜が
あると、ケーシングの端壁とロータの一方の端面間を密
着することができないためにケーシングの端壁とロータ
の他方の端面間の隙間を正確に測定することが不可能で
あったが、本発明のロータの軸受機構における軸受の位
置決め装置においては、アクチュエータによりロータを
該ロータの自重以上の荷重、即ち、圧縮機の運転状態に
おけるアキシャル荷重と同等の荷重をかけてケーシング
の端壁に押圧することができるので、ケーシングの端壁
とロータの一方の端面間を密着することができ、ケーシ
ングの端壁とロータの他方の端面間の隙間を正確に測定
することができる。したがって運転状態に適合した適正
な端面ギャップ及びアキシャルギャップを設定すること
ができ流体機械の品質向上に寄与した。
【0127】(5)本発明のロータの軸受機構における
軸受の位置決め方法及び装置においては、従来のように
わざわざロータの軸端をシリンダケースと共に交互に垂
直方向に反転させて計測する必要がなく、作業のしやす
い水平状態のままであってもアクチュエータによりロー
タをケーシングの端壁に押圧し、かつ測定器によりロー
タの位置を容易に測定でき、軸受の位置を適正に設けて
適正な端面ギャップ及びアキシャルギャップを設けるこ
とができるので、流体機械の組立て作業能率が増大し、
生産性が向上した。
【0128】(6)従来では、ケーシングの吸入側開口
や吐出側開口からスキマゲージなどの測定工具を挿入し
ケーシングの端壁とロータの端面間の隙間を測定してい
たので、流体機械が小型になるとケーシングも小型にな
るので前記隙間を測定するこ/とが困難であったが、本
発明の軸受の位置決め方法及び装置においては、ケーシ
ングが小型になってもロータの位置を容易にしかも正確
に測定でき、軸受の位置を適正に設けて適正な端面ギャ
ップ及びアキシャルギャップを設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体機械における軸受機構及び測定装
置全体の正面からの断面図である。
【図2】図1の装置の側面からのおすロータ3の軸線を
通る断面図である。
【図3】図3(A)は図1の装置の高圧側のカバー及び
分割スペーサの平面図である。 図3(B)は図3(A)の矢視III−III線の側面図であ
る。
【図4】本発明の測定装置の他の実施例の一部を示す説
明図である。
【図5】おすロータ3における測定方法を示す要部断面
図である。
【図6】おすロータ3における測定方法を示す要部断面
図である。
【図7】おすロータ3における測定方法を示す要部断面
図である。
【図8】おすロータ3における測定方法を示す要部断面
図である。
【図9】おすロータ3における測定方法を示す要部断面
図である。
【図10】従来の流体機構の軸受機構を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1; シリンダケーシング 1a; 高圧ケーシング 1b; 低圧ケーシング 3; おすロータ 3a; 軸端(おすロータ3の高圧側の) 3b; 軸端(おすロータ3の低圧側の) 4a; 軸端(めすロータ4の高圧側の) 4b; 軸端(めすロータ4の低圧側の) 4; めすロータ 5,6,7,8; ベアリング 9,10; カバー(高圧ケーシングの) 11,12; カバー(低圧ケーシングの) 13,14,15,16; 集合スペーサ 13a,13b,13c…13n; 環状スペーサ(お
すロータの高圧側の) 14a,14b,14c…14n; 環状スペーサ(め
すロータの高圧側の) 15a,15b,15c…15n; 環状スペーサ(お
すロータの低圧側の) 16a,16b,16c…16n; 環状スペーサ(め
すロータの低圧側の) 13a1…13an〜16a1…16an; スペーサ要素 17,18,19,20; ボルト 21; 測定器(おすロータ側の) 22; 測定器(めすロータ側の) 23; ロッド(おすロータ側の) 24; ロッド(めすロータ側の) 25; エアシリンダ(おすロータ側の) 26; エアシリンダ(めすロータ側の) 27; 架台(測定装置の) 28; 保持具(測定器の) 29; リテーナ(おすロータ側の) 30; リテーナ(めすロータ側の) 31,32; 貫通孔 33; 段部カラー(おすロータ側の) 34; 段部カラー(めすロータ側の) 35,36; ベアリングケース(高圧ケーシングの) 37,38; ベアリングケース(低圧ケーシングの) 39; 貫通孔 40; 支柱(測定器保持の) 41,42; プローブ 43; 基準スペーサ(おすロータの高圧側の) 44; 基準スペーサ(めすロータの高圧側の) 45; 基準スペーサ(おすロータの低圧側の) 46; 基準スペーサ(めすロータの低圧側の) 47; 段部ナット(おすロータの) 48; 段部 51,52; 調整カラー 53,54; カバー(高圧ケーシングの) 55; カバー(低圧ケーシングの) 57; 演算処理装置 58; 変換器 59; データ出力装置 61; 端面(高圧ケーシングの) 62; 端面(低圧ケーシングの) 63; 端面(おすロータの高圧側の) 64; 端面(めすロータの高圧側の) 65; アウタレース(ベアリング5の) 66; アウタレース(ベアリング6の) 67; アウタレース(ベアリング7の) 68; アウタレース(ベアリング8の) 69; フランジ面(カバー9の) 70; フランジ面(カバー10の) 71; フランジ面(カバー11の) 72; フランジ面(カバー12の) 73; 先端(カバー9の) 74; 先端(カバー10の) 75; 先端(カバー11の) 76; 先端(カバー12の) 81; ケーシングの端壁(高圧ケーシングの)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリュロータなどのロータを回転自在に
    ケーシング内に設け、前記ロータの前方側および後方側
    軸端をそれぞれケーシングに設けたベアリングケース内
    に、ロータの軸線方向を規制するベアリングを介して軸
    支し、これらのベアリングの位置を規制するほぼ円筒状
    のカバーの先端を前記ベアリングケース内に挿入し、前
    記カバーのフランジ面をそれぞれ前記ケーシングの端面
    に固定した圧縮機等の流体機械において、 前記カバーの先端をベアリングケース内に挿入してベア
    リングのアウタレースに当接すると共に、ロータ軸心を
    中心に少なくとも2分割して成るスペーサ要素により種
    々の厚みからなる複数の同一形状を成す環状スペーサを
    形成し、この環状スペーサを一枚単独で、もしくはこの
    環状スペーサを厚み方向で2枚以上重ね合わせた集合ス
    ペーサを前記カバーのフランジ面と、前記ロータ方向の
    ケーシングの端面間に嵌挿したことを特徴とする流体機
    械におけるロータの軸受機構。
  2. 【請求項2】 ロータの前方側の端面を前方側のケー
    シングの端壁に当接せしめ、このときのロータの前方側
    軸端の位置を測定して計測値Kを求め、 次いで、ロータの前方側のカバーのフランジ面を、ケー
    シングのロータ軸線方向の端面に一の基準スペーサを介
    して固定した後、 ロータを前方側に押圧して前方側のカバーの先端にベア
    リングのアウタレースを当接せしめ、このときのロータ
    の前方側軸端の位置を測定して計測値Lを求め、 前記
    計測値Kと前記計測値Lとの減算値Sを求め、 前記減算値Sとロータが逆スラスト荷重を受けたときの
    ロータの前方側の端面と前方側のケーシングの端壁との
    間の間隙である端面ギャップの目標値A1との減算値T
    を求め、 前記減算値Tと前記ロータの前方側の前記一の基準スペ
    ーサの厚さP1との減算値Pを求め、 前記減算値Pに対応する厚みを成す、種々異なる厚みの
    環状スペーサの内から一枚単独でまたは2枚以上の環状
    スペーサを重ね合わせて、前記減算値Pに対応する厚み
    を成す集合スペーサを形成すべき前記各環状スペーサを
    構成する各スペーサ要素と、前記ロータの前方側の前記
    一の基準スペーサを交換装着し、 次いで、前記ロータの後方側のカバーのフランジ面をケ
    ーシングのロータ軸線方向の端面に他の基準スペーサを
    介して固定した後、 ロータを後方側に押圧して後方側のカバーの先端にベア
    リングのアウタレースを当接せしめ、このときのロータ
    の前方側軸端の位置を測定して計測値Nを求め、 前記計測値Kと前記計測値Nとの減算値Uを求め、 前記減算値Uとロータが正スラスト荷重を受けたときの
    ロータの前方側の端面とケーシングの端壁との間の間隙
    であるアキシャルギャップの目標値A2との減算値Vを
    求め、 前記減算値Vと前記ロータの後方側の他の基準スペーサ
    の厚さQ1との減算値Qを求め、 種々異なる厚みの環状スペーサの内から一枚単独で、ま
    たは2枚以上の環状スペーサを重ね合わせて、前記減算
    値Qに対応する厚みを成す集合スペーサを形成すべき前
    記各環状スペーサを構成する各スペーサ要素と、前記ロ
    ータの前方側の前記一の基準スペーサを交換装着するこ
    とを特徴とする流体機械におけるロータの軸受機構にお
    ける軸受の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 流体機械のケーシングを架台に固定し、
    該架台にケーシング内に装着したロータの軸端の後方側
    に位置してアクチュエータを固定し、該アクチュエータ
    に前記ロータをロータの軸線方向に往復移動可能に連結
    し、一方、プローブの先端を前記ロータの前方側のカバ
    ーに設けた貫通孔に挿通して前記ロータの前方側の軸端
    に当接し、前記ロータの前方側の軸端の軸線方向の位置
    をそれぞれ測定する測定器を前記架台に固定することを
    特徴とするロータの軸受機構における軸受の位置決め装
    置。
  4. 【請求項4】 次式の演算処理を行う演算処理装置を設
    けた請求項3記載のロータの軸受機構における軸受の位
    置決め装置。 式: P=P1−T=P1−(A1−S)=P1−{A1−(L−
    K)} T=A1−S S=L−K (P=端面ギャップを目標値A1とするための前方側の
    カバーのフランジ面と前方側のケーシングの端面との距
    離。 P1=ロータの前方側の一の基準スペーサの厚さ。 A=端面ギャップの目標値。 K=ロータの前方側の端面を前方側のケーシングの端壁
    に当接したときのロータの前方側軸端の位置の計測値。 L=ロータの前方側のカバーのフランジ面をケーシング
    のロータ軸線方向の端面に一の基準スペーサを介して固
    定し、ロータを前方側に押圧して前方側のカバーの先端
    にベアリングのアウタレースを当接したときのロータの
    前方側軸端の位置の計測値。 S=計測値Lと計測値Kとの減算値。 T=端面ギャップの目標値A1と減算値Sとの減算
    値。) ∴P=EG EG=EG1+EG2+…+EGn (EG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚
    単独若しくは2枚以上の環状スペーサを重ね合わせて成
    る集合スペーサの厚さ。EG1〜EGn=各環状スペーサ
    の厚み。) 式: Q=Q1−V=Q1(V−A2)=Q1−{(N−K)−A
    2} V=U−A2 U=N−K (Q=アキシャルギャップを目標値A2とするためのロ
    ータの後方側のカバーのフランジ面と後方側のケーシン
    グの端面との距離。 Q1=ロータの後方側の他の基準スペーサの厚さ。 A2=アキシャルギャップの目標値。 N=ロータの後方側のカバーのフランジ面をケーシング
    のロータ軸線方向の端面に他の基準スペーサを介して固
    定し、ロータを後方側に押圧して後方側のカバーの先端
    にベアリングのアウタレースを当接したときのロータの
    前方側軸端の位置の計測値。 U=計測値Nと計測値Kとの減算値。 V=減算値Uとアキシャルギャップの目標値A2との減
    算値。) ∴Q=AG AG=AG1+AG2+…+AGn (AG=種々異なる厚みの環状スペーサのうちから一枚
    単独若しくは2枚以上の環状スペーサを重ね合わせて成
    る集合スペーサの厚さ。AG1〜AGn=各環状スペーサ
    の厚さ)
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