JP3300750B2 - 進行波管 - Google Patents

進行波管

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JP3300750B2
JP3300750B2 JP20911197A JP20911197A JP3300750B2 JP 3300750 B2 JP3300750 B2 JP 3300750B2 JP 20911197 A JP20911197 A JP 20911197A JP 20911197 A JP20911197 A JP 20911197A JP 3300750 B2 JP3300750 B2 JP 3300750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、進行波管に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば特開平1−294329
号公報に記載された従来の進行波管の概略構成を示す縦
断面図、図11および図12は従来の進行波管を示す要
部断面図および斜視図である。各図において、進行波管
1は、電子を発生する電子銃2、本体3、電子ビームを
捕捉するコレクタ4およびRF出力を外部回路に導く同
軸回路17から構成されている。そして、本体3は、信
号を増幅する遅波回路5と磁気回路6とから構成されて
いる。遅波回路5は、ヘリックス8が誘電体からなるサ
ポートロッド9に支持固定されてパイプ状の真空外囲器
7内に配設されている。そして、この遅波回路5の両端
には、それぞれ入力接栓10と出力接栓11とが突設さ
れている。また、ポールピース12と永久磁石13とが
真空外囲器7の外周に配設されて磁気回路6を構成して
いる。出力接栓11は、内導体14と外導体15とから
なるとともに、誘電体気密窓16を有し、進行波管1の
管軸に対して直交するように真空外囲器7から上方に突
設されている。そして、外導体15の先端側外周には雄
ネジ部が形成されている。
【0003】また、進行波管1のPF出力を外部回路
(図示せず)に導く同軸回路17は、取り出し口を管軸
面に対して平行にするためにL型コネクタが使用されて
いる。この同軸回路17は、L字状に成形された中空の
外部同軸外導体19、この外部同軸外導体内に同軸に配
置されたL字状の外部同軸内導体18および外部同軸外
導体19内に充填された誘電体20から構成されてい
る。また、外部同軸内導体18の端部には、内導体14
が挿入される穴が設けられ、該穴の外周壁に軸心方向の
スリットが設けられている。この外部同軸外導体19の
他端側に径大部が設けられ、締着ナット21が装着され
ている。また、第1および第2のヒートブロック22
a、22bが同軸回路17および本体3をクランプし、
かつ、本体3の出力線栓11の延出方向と逆側に磁気回
路6に接するように配設されたヒートシンク23に連結
されている。
【0004】このように構成された進行波管を組み立て
るには、まず、内導体14の先端を外部同軸内導体18
の穴に圧入して外部同軸内導体18が内導体14に接続
され、締着ナット21が外導体15の雄ネジ部に締着さ
れる。ついで、締着ナット21を雄ネジ部に締着するこ
とにより、外部同軸外導体19が外導体15に密接して
連結され、同軸回路17が出力接栓11に取り付けられ
る。さらに、第1のヒートブロック22aがコレクタ4
側から外部同軸外導体19、締着ナット21および該導
体15の外周面に宛てがわれ、上方から挿入された取付
ボルト24をヒートシンク23に締着して取り付けられ
る。ついで、第2のヒートブロック22bが電子銃2側
から外部同軸外導体19、締着ナット21および該導体
15の外周面に宛てがわれ、側面から挿入された取付ボ
ルト25を第1のヒートブロック22aに締着して取り
付けられる。ここで、第1および第2のヒートブロック
22a、22bは、本体3の出力部近傍および同軸回路
17の外部同軸外導体19に密接し、締着ボルト25の
締着力により同軸回路17および本体3の出力部近傍を
クランプする。
【0005】つぎに、この従来の進行波管1の動作を説
明する。電子銃2より放射された電子ビームは磁気回路
6によって発生される集束磁界によりヘリックス8内で
一定半径に保たれる。この一定半径に保たれた電子ビー
ムは遅波回路5により減速されたRFと進行波管1の管
軸に沿って相互作用を起こす。この相互作用の結果、増
幅されたRFは同軸回路17を経て外部回路に伝送され
る。この間、軌道をそれた電子ビームはヘリックス8に
衝突し、仕事を終えた電子ビームはコレクタ4で消費さ
れる。ここで、本体3の出力部近傍は、高周波損失や電
子ビームの遅波回路5への直接衝突による発熱およびコ
レクタ4からの熱伝導により高温となる。しかしなが
ら、本体3の出力部近傍に伝達された熱は、第1および
第2のヒートブロック22a、22bを介してヒートシ
ンク23に伝達され、ヒートシンク23の表面から放熱
されて、本体3の出力部近傍の温度上昇が抑えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の進行波管は以上
のように、本体3の出力線栓11に接続される同軸回路
17がL字形の一体物で構成され、かつ、第1のヒート
ブロック22aが同軸回路17のコレクタ4側で本体3
の管軸に対して直交する取付ボルト24の締着力により
ヒートシンク23に固定され、第2のヒートブロック2
2bが本体3の管軸と平行な取付ボルト25の締着力に
より電子銃2側から同軸回路17および本体3の出力部
近傍をクランプしている。したがって、同軸回路17の
RF取り出し口の位置決めが困難となり、外部回路との
インターフェイスにおいて、不整合を生じる恐れがある
という課題があった。また、本体3側の熱と同軸回路1
7側の熱とが第1および第2のヒートブロック22a、
22bを介してヒートシンク23に伝達され、ヒートシ
ンク23の表面から放熱されることになる。そこで、本
体3側の熱と同軸回路17側の熱とが同一の熱伝導経路
を通って放熱されることになり、本体3側の熱と同軸回
路17側の熱とが相互に干渉しあい、発熱部の冷却が不
十分となり、RF出力の低下を招いてしまうという課題
もあった。また、取付ボルト25の締着力が第2のヒー
トブロック22bとヒートシンク23との間に本体3を
クランプするように作用せず、本体3の固定が不十分と
なるという課題もあった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、RF取り出し口の位置決めを正
確にできるようにし、外部回路とのインターフェイスに
おける不整合を抑制し、安定したRF出力特性が得られ
る進行波管を得ることを目的とする。また、同軸回路か
らのヒートシンクへの熱伝達経路と本体からのヒートシ
ンクへの熱伝達経路とを分離し、相互の干渉を抑えて、
同軸回路と本体とを確実に冷却できるようにし、熱によ
るRF出力の低下を抑え、安定したRF出力特性が得ら
れる進行波管を得ることを目的とする。また、同軸回路
と本体とを確実にクランプできるようにし、安定したR
F出力特性が得られる進行波管を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る進行波管
は、電子を発生する電子銃と、信号を増幅する遅波回路
および磁気回路からなり、内導体および外導体からなる
同軸の出力線栓が管軸と直交して延設された本体と、電
子ビームを捕捉するコレクタと、該本体の出力線栓に接
続されてRF出力を外部回路に導く同軸回路と、該本体
の該出力線栓の延出方向と逆側に該磁気回路に接するよ
うに配設されたヒートシンクと、該本体および同軸回路
をクランプするとともに該ヒートシンクに連結されたヒ
ートブロックとを備えた進行波管において、上記同軸回
路は、一側を大径とする貫通穴が軸心位置に穿設され、
雌ネジ部が該貫通穴の大径部に形成された円筒状の接続
側外部同軸外導体と、貫通穴が軸心位置に穿設された円
筒状の接続側誘電体と、一側壁面に設けられたRF取り
出し口の端面とフランジ部を有する底面とが互いに直交
する外形形状をなし、L字状の貫通穴が穴の軸心をRF
取り出し口の端面および底面に対して直交するように穿
設された本体部、一端が該RF取り出し口に位置し、他
端が該底面から延出され、接続部が該先端に設けられ
て、該L字状の貫通穴に同軸に配設されたL字状の外部
同軸内導体、および、該L字状の貫通穴に充填されて該
外部同軸内導体を該本体部に気密保持するRF取り出し
側誘電体からなるRF取り出し側同軸回路部とから構成
され、上記接続側外部同軸外導体が上記雌ネジ部を上記
出力線栓の外導体に設けられた雄ネジ部に締着して該出
力線栓に取り付けられ、上記接続側誘電体が上記接続側
外部同軸外導体の貫通穴内に挿入され、上記RF取り出
し側同軸回路部が上記外部同軸内導体を上記接続側誘電
体の貫通穴に挿通して上記接続部により上記出力線栓の
内導体に電気的に接続され、かつ、上記フランジ部が上
記出力線栓の軸心方向に平行な取付ボルトの締着力によ
り上記ヒートブロックに締着固定されて、上記接続側誘
電体の端面を上記本体部のRF取り出し側誘電体の端面
に密接させ、上記接続側外部同軸外導体および上記ヒー
トブロックの端面を上記本体部の底面に密接させている
ものである。
【0009】また、環状の溝がRF取り出し側同軸回路
部の本体部の底面に外部同軸内導体を取り囲むように設
けられ、Oリングが上記環状の溝に装着され、フランジ
部がヒートブロックに締着固定された際に、該Oリング
が上記本体部の底面と上記ヒートブロックの端面との間
に加圧状態で介装されているものである。
【0010】また、環状の溝がヒートブロックの本体部
の底面に相対する端面に接続側外部同軸外導体を取り囲
むように設けられ、Oリングが上記環状の溝に装着さ
れ、フランジ部が上記ヒートブロックに締着固定された
際に、該Oリングが該本体部の底面と上記ヒートブロッ
クの端面との間に加圧状態で介装されているものであ
る。
【0011】また、環状の溝が接続側外部同軸外導体の
本体部の底面に相対する端面に設けられ、Oリングが上
記環状の溝に装着され、フランジ部が上記ヒートブロッ
クに締着固定された際に、該Oリングが該本体部の底面
と上記接続側外部同軸外導体の端面との間に加圧状態で
介装されているものである。
【0012】また、接続側外部同軸外導体の外周壁面に
締着用の穴が設けられているものである。
【0013】また、接続側外部同軸外導体の他側の端面
に締着用の穴が少なくとも2つ設けられているものであ
る。
【0014】また、ヒートブロックは、本体固定用のヒ
ートブロックと同軸回路固定用のヒートブロックとに分
割構成され、上記本体固定用のヒートブロックは本体の
外周に嵌合する嵌合凹部を有し、該嵌合凹部を該本体に
嵌合させて本体の管軸に直交する取付ボルトの締着力に
よりヒートシンクに締着固定されて、該本体を密接状態
にクランプし、上記同軸回路固定用のヒートブロックは
接続側外部同軸外導体の外周に嵌合する嵌合凹部を有す
る第1および第2のヒートブロックからなり、該第1お
よび第2のヒートブロックが該嵌合凹部を該接続側外部
同軸外導体の軸心を挟んで両側から該接続側外部同軸外
導体に嵌合させて上記本体の管軸に平行な取付ボルトの
締着力により互いに締着固定されて、該接続側外部同軸
外導体を密接状態にクランプするとともに、該第1およ
び第2のヒートブロックの一方が上記ヒートシンクに連
結されているものである。
【0015】また、本体固定用のヒートブロックと同軸
回路固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配
置されているものである。
【0016】また、この発明に係る進行波管は、電子を
発生する電子銃と、信号を増幅する遅波回路および磁気
回路からなり、内導体および外導体からなる同軸の出力
線栓が管軸と直交して延設された本体と、電子ビームを
捕捉するコレクタと、端面が該本体の管軸面に平行なR
F取り出し口を有し、該本体の出力線栓に接続されてR
F出力を外部回路に導く同軸回路と、該本体の該出力線
栓の延出方向と逆側に該磁気回路に接するように配設さ
れたヒートシンクと、該本体および同軸回路をクランプ
するとともに該ヒートシンクに連結されたヒートブロッ
クとを備えた進行波管において、上記ヒートブロック
は、本体固定用のヒートブロックと同軸回路固定用のヒ
ートブロックとに分割構成され、上記本体固定用のヒー
トブロックは本体の外周に嵌合する嵌合凹部を有し、該
嵌合凹部を該本体に嵌合させて本体の管軸に直交する取
付ボルトの締着力によりヒートシンクに締着固定され
て、該本体を密接状態にクランプし、上記同軸回路固定
用のヒートブロックは上記同軸回路の外部同軸外導体の
外周に嵌合する嵌合凹部を有する第1および第2のヒー
トブロックからなり、該第1および第2のヒートブロッ
クが該嵌合凹部を該外部同軸外導体の軸心を挟んで両側
から該外部同軸外導体に嵌合させて上記本体の管軸に平
行な取付ボルトの締着力により互いに締着固定されて、
該外部同軸外導体を密接状態にクランプするとともに、
該第1および第2のヒートブロックの一方が上記ヒート
シンクに連結されているものである。
【0017】また、本体固定用のヒートブロックと同軸
回路固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配
置されているものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1および図2はこの発明の実施の形態
1に係る進行波管の要部を示す斜視図および断面図、図
3はこの発明の実施の形態1に係る進行波管に適用され
る同軸回路の構成を示す分解斜視図、図4はこの発明の
実施の形態1に係る進行波管に適用される同軸回路用ヒ
ートブロックを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形
態1に係る進行波管に適用される本体用ヒートブロック
を示す斜視図であり、図において図10乃至図12に示
した従来の進行波管と同一または相当部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。る。
【0019】この実施の形態1による進行波管100
は、従来の進行波管1と同様に、電子を発生する電子銃
2、本体3、電子ビームを捕捉するコレクタ4およびR
F出力を外部回路に導く同軸回路30から構成されてい
る。
【0020】同軸回路30は、RF取り出し側同軸回路
部31、電波漏洩防止用のOリング32、接続側外部同
軸外導体33および接続側誘電体34に分割されて構成
されている。RF取り出し側同軸回路部31は、一側壁
面に設けられたRF取り出し口40aの端面とフランジ
部40bを有する底面とが互いに直交する外形形状をな
し、L字状の貫通穴40cが穴の軸心をRF取り出し口
40aの端面および底面に対して直交するように穿設さ
れた本体部40と、一端がRF取り出し口40aに位置
し、他端が底面から延出されて、貫通穴40cに同軸に
配設されたL字状の外部同軸内導体41と、該貫通穴4
0cに充填されて外部同軸内導体41を本体部40に気
密保持するRF取り出し側誘電体42とから構成されて
いる。また、本体部40の底面には、Oリング32を装
着する環状の溝40dが外部同軸内導体41と同軸に設
けられている。また、外部同軸内導体41の延出先端に
は、内導体の外径より小径の穴41aが設けられ、さら
に軸心方向のスリット41bが周方向に複数設けられて
弾性構造の接続部が構成されている。また、本体部40
のフランジ部40bの四隅には、それぞれ取付用の穴4
0eが穿設されている。なお、この穴40eは後述する
取付ボルト52の軸部の外径より大径に穿設されてい
る。接続側誘電体34は、外部同軸内導体41が挿通さ
れる貫通穴34aを軸心位置に有する円筒状に成形され
ている。接続側外部同軸外導体33は、接続側誘電体3
4が挿入される貫通穴33aを軸心位置に有する円筒状
に成形され、さらに該貫通穴33aの下部側が大径に形
成され、該貫通穴33aの大径部の内周には外導体15
の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部33bが形成されてい
る。
【0021】本体固定用のヒートブロック35は、矩形
状に成形され、その底面側には本体3に嵌合する嵌合凹
部35aが設けられ、その一側壁面には出力線栓11の
延出部に嵌合する嵌合凹部35bが設けられ、さらに上
面から底面に貫通する一対の貫通穴35cが設けられて
いる。同軸回路固定用のヒートブロック36は、同軸回
路30のコレクタ4側に配置される第1のヒートブロッ
ク37と同軸回路30の電子銃2側に配置される第2の
ヒートブロック38とから構成されている。第1のヒー
トブロック37は、矩形に成形され、その一側壁面には
接続側外部同軸外導体33に嵌合する嵌合凹部37aが
設けられ、フランジ部40dと連結するための一対のネ
ジ穴37bが上面から設けられ、第2のヒートブロック
38と連結するための一対のネジ穴37cが一側壁面か
ら設けられている。第2のヒートブロック38は、矩形
に成形され、第1のヒートブロック37と相対する一側
壁面には接続側外部同軸外導体33に嵌合する嵌合凹部
38aが設けられ、フランジ部40bと連結するための
一対のネジ穴38bが上面から設けられ、第1のヒート
ブロック37と連結するための一対の貫通穴38cが一
側壁面からこの一側壁面と相対する側壁面に貫通して設
けられている。
【0022】ここで、同軸回路30および各ヒートブロ
ック35、36の取付構造について説明する。まず、本
体固定用のヒートブロック35が電子銃2側からその嵌
合凹部35bを出力線栓11の延出部に嵌合させ、か
つ、その嵌合凹部35aを本体3に嵌合させるように配
置される。そして、取付ボルト50を各貫通穴35cに
差し込み、取付ボルト50をヒートシンク23に締着す
る。この取付ボルト50の本体3の管軸に直交する締着
力により、嵌合凹部35aが本体3に密接し、本体3が
ヒートシンク23とヒートブロック35とによりクラン
プされる。つぎに、接続側外部同軸外導体33がその雌
ネジ部33bを出力線線11の外導体15の雄ネジ部に
締着して取り付けられる。そして、第1のヒートブロッ
ク37がコレクタ4側からその嵌合凹部37aを接続側
外部同軸外導体33に嵌合させるように配置される。つ
いで、第2のヒートブロック38が電子銃2側からその
嵌合凹部38aを接続側外部同軸外導体33に嵌合させ
るように配置される。そして、取付ボルト51を各貫通
穴38cに差し込み、取付ボルト51を第1のヒートブ
ロック37のネジ穴37cに締着する。この取付ボルト
51の本体3の管軸に平行な締着力により、嵌合凹部3
7a、38aが接続側外部同軸外導体33に密接し、接
続側外部同軸外導体33が第1および第2のヒートブロ
ック37、38によりクランプされる。その後、第1の
ヒートブロック37がヒートシンク23に取付ボルト
(図示せず)により締着固定される。
【0023】ついで、Oリング32を本体部40の底面
の溝40d内に装着し、外部同軸内導体41の延出部を
接続側誘電体34の貫通穴34aを挿通させ、接続側誘
電体34とともに接続側外部同軸外導体33の貫通穴3
3a内に挿入する。そして、取付ボルト52を各穴40
eに差し込み、取付ボルト52をネジ穴37b、38b
に螺着する。ここで、穴40eが取付ボルト52の軸部
の外径より大径に形成されているので、RF取り出し側
同軸回路部31は穴40eと取付ボルト52の軸部との
クリアランス分出力線栓11の軸心回りに回動可能とな
っている。そこで、RF取り出し側同軸回路部31を出
力線栓11の軸心回りに回動させてRF取り出し口40
aの位置決めを行う。その後、取付ボルト52をネジ穴
37b、38bに締着する。この取付ボルト52の本体
3の管軸に直交する締着力により、本体部40の底面が
接続側外部同軸外導体33の上端面、第1のヒートブロ
ック37の上端面、さらに第2のヒートブロック38の
上端面に密接される。また、接続側誘電体34の上端面
が本体部40の接続側誘電体42の端面に密接される。
さらに、Oリング32が第1および第2のヒートブロッ
ク37、38と本体部40との間に圧縮状態で介装され
る。さらにまた、内導体14の先端側が外部同軸内導体
41の先端部を押し広げて穴41a内に圧入され、外部
同軸内導体41の弾性力により内導体14と外部同軸内
導体41とが電気的に確実に接続される。
【0024】このように構成された進行波管100で
は、同軸回路30のRF取り出し口40aの端面が本体
3の管軸面に対して平行となり、かつ、第1および第2
のヒートブロック37、38とヒートブロック35との
間にギャップgが形成されている。
【0025】つぎに、この実施の形態1による進行波管
100の動作について説明する。電子銃2より放射され
た電子ビームは磁気回路6によって発生される集束磁界
によりヘリックス8内で一定半径に保たれる。この一定
半径に保たれた電子ビームは遅波回路5により減速され
たRFと進行波管100の管軸に沿って相互作用を起こ
す。この相互作用の結果、増幅されたRFは同軸回路3
0を経て外部回路に伝送される。この間、軌道をそれた
電子ビームはヘリックス8に衝突し、仕事を終えた電子
ビームはコレクタ4で消費される。ここで、本体3の出
力部近傍には、高周波損失や電子ビームの遅波回路5へ
の直接衝突による発熱および熱伝導によるコレクタ4か
ら熱が加わる。そして、電子ビームの遅波回路5への直
接衝突による発熱やコレクタ4から本体3に伝達された
熱は、ヒートブロック35を介してヒートシンク23に
伝達され、ヒートシンク23の表面から放熱される。一
方、高周波損失による熱は同軸回路30の接続側外部同
軸外導体33に伝達され、その後第1および第2のヒー
トシンク37、38を介してヒートシンク23に伝達さ
れ、ヒートシンク23の表面から放熱される。
【0026】このように、この実施の形態1によれば、
同軸回路30が、RF取り出し側同軸回路部31、接続
側外部同軸外導体33および接続側誘電体34に分割さ
れて構成されている。そこで、接続側外部同軸外導体3
3を出力線栓11の外導体15に締着した後、接続側誘
電体34およびRF取り出し側同軸回路部31を組みつ
けることができるので、RF取り出し口40aを所定の
方向に精度よく、かつ、簡易に位置決めでき、外部回路
とのインターフェイスが正確にとれる。その結果、伝送
線路において、安定なインピーダンス整合が図られる。
また、RF取り出し側同軸回路部31の本体部40の底
面に環状の溝40dを設け、Oリング32を溝40d内
に装着するようにしているので、組み立て時にOリング
32を拘束でき、Oリング32の位置決めが確実に、か
つ、容易に行える。その結果、Oリング32を所定の位
置に装着でき、電波漏洩を防止できるとともに、組み立
て性を向上させることができる。
【0027】また、本体固定用のヒートブロック35と
同軸回路固定用のヒートブロック36とが独立して設け
られ、かつ、ヒートブロック36が第1および第2のヒ
ートブロック37、38に分割されている。そこで、本
体3をヒートブロック35とヒートブロック23との間
にクランプする本体3の管軸と直交する方向の取付ボル
ト50の締着力と、同軸回路30を第1および第2のヒ
ートブロック37、38の間にクランプする本体3の管
軸と平行な方向の取付ボルト51の締着力とが互いに干
渉することがない。その結果、ヒートブロック35が本
体3に強固に密接され、また第1および第2のヒートブ
ロック37、38が同軸回路30の接続側外部同軸外導
体33に強固に密接され、本体3および同軸回路30を
確実に固定することができ、接合部における電気的接触
状態が確保され、安定した出力が得られるとともに、本
体3とヒートブロック35との間の熱抵抗および接続側
外部同軸外導体33と第1および第2のヒートブロック
37、38との間の熱抵抗を小さくでき、ヒートブロッ
クによる冷却性能を向上させることができる。また、ヒ
ートブロック35と第1および第2のヒートブロック3
7、38との間にギャップgが形成されているので、本
体3側からの放熱経路と同軸回路30側からの放熱経路
とが断熱され、本体3側の熱と同軸回路30側の熱との
干渉が防止される。そこで、本体3および同軸回路30
の熱をそれぞれ独立した熱伝達経路によりヒートシンク
23に伝達して放熱でき、発熱部を効率的に冷却するこ
とができる。
【0028】なお、上記実施の形態1では、同軸回路3
0がRF取り出し側同軸回路部31、接続側外部同軸外
導体33および接続側誘電体34に分割されて構成され
ているものとしているが、ヒートブロックが本体固定用
のヒートブロック35と同軸回路固定用の第1および第
2のヒートブロック37、38とに分割構成され、本体
および同軸回路が独立にクランプできるようにしていれ
ば、同軸回路は一体物で構成されていてもよい。この場
合、ヒートブロックを本体固定用と同軸回路固定用とに
分割構成することに起因して、本体および同軸回路を確
実に固定することができるとともに、ヒートブロックに
よる冷却性能を向上させることができるという効果が得
られる。また、上記実施の形態1では、ヒートブロック
が本体固定用のヒートブロック35と同軸回路固定用の
第1および第2のヒートブロック37、38とに分割構
成され、本体および同軸回路が独立にクランプするもの
としているが、同軸回路30がRF取り出し側同軸回路
部31、接続側外部同軸外導体33および接続側誘電体
34に分割されて構成されていれば、ヒートブロックは
2つのヒートブロックにより本体および同軸回路を一括
してクランプするようにしてもよい。この場合、同軸回
路30を分割構成することに起因して、RF取り出し口
40aを所定の方向に精度よく、かつ、簡易に位置決め
でき、外部回路とのインターフェイスが正確にとれると
いう効果が得られる。
【0029】実施の形態2.この実施の形態2では、図
6に示されるように、接続側外部同軸外導体33の上端
面に一対の締着用の穴43が設けられている。なお、他
の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。こ
の実施の形態2では、接続側外部同軸外導体33の雌ネ
ジ部33bを出力線栓11の外導体15の雄ネジ部に締
着する際に、トルク調整可能な締着治具の爪を該穴43
に係合させて接続側外部同軸外導体33を外導体15に
締着させることができる。そこで、トルク調整可能な締
着治具を用いて、接続側外部同軸外導体33を外導体1
5に適当なトルクで簡易に締着でき、作業性を向上させ
るとともに、接続側外部同軸外導体33と外導体15と
を規定の締着トルクで連結できる。
【0030】実施の形態3.この実施の形態3では、図
7に示されるように、接続側外部同軸外導体33の外周
面に一対の締着用の穴44が設けられている。なお、他
の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。こ
の実施の形態3では、接続側外部同軸外導体33の雌ネ
ジ部33bを出力線栓11の外導体15の雄ネジ部に締
着する際に、トルク調整可能な締着治具の爪を該穴44
に係合させて接続側外部同軸外導体33を外導体15に
締着させることができ、上記実施の形態2と同様の効果
が得られる。なお、上記実施の形態3では、締着用の穴
44が接続側外部同軸外導体33の外周面に一対設ける
ものとしているが、該穴44は必ずしも一対設ける必要
はなく、1つでもよい。
【0031】実施の形態4.上記実施の形態1では、O
リング32を装着する環状の溝40dが本体部40の底
面に設けられるものとしているが、この実施の形態4で
は、図8に示されるように、Oリング32を装着する環
状の溝45が接続側外部同軸外導体33の上端面に設け
られるものとし、同様の効果を奏する。
【0032】実施の形態5.上記実施の形態1では、O
リング32を装着する環状の溝40dが本体部40の底
面に設けられるものとしているが、この実施の形態5で
は、図9に示されるように、Oリング32を装着する環
状の溝46が第1および第2のヒートブロック37、3
8の上端面に設けられるものとし、同様の効果を奏す
る。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】この発明によれば、電子を発生する電子銃
と、信号を増幅する遅波回路および磁気回路からなり、
内導体および外導体からなる同軸の出力線栓が管軸と直
交して延設された本体と、電子ビームを捕捉するコレク
タと、該本体の出力線栓に接続されてRF出力を外部回
路に導く同軸回路と、該本体の該出力線栓の延出方向と
逆側に該磁気回路に接するように配設されたヒートシン
クと、該本体および同軸回路をクランプするとともに該
ヒートシンクに連結されたヒートブロックとを備えた進
行波管において、上記同軸回路は、一側を大径とする貫
通穴が軸心位置に穿設され、雌ネジ部が該貫通穴の大径
部に形成された円筒状の接続側外部同軸外導体と、貫通
穴が軸心位置に穿設された円筒状の接続側誘電体と、一
側壁面に設けられたRF取り出し口の端面とフランジ部
を有する底面とが互いに直交する外形形状をなし、L字
状の貫通穴が穴の軸心をRF取り出し口の端面および底
面に対して直交するように穿設された本体部、一端が該
RF取り出し口に位置し、他端が該底面から延出され、
接続部が該先端に設けられて、該L字状の貫通穴に同軸
に配設されたL字状の外部同軸内導体、および、該L字
状の貫通穴に充填されて該外部同軸内導体を該本体部に
気密保持するRF取り出し側誘電体からなるRF取り出
し側同軸回路部とから構成され、上記接続側外部同軸外
導体が上記雌ネジ部を上記出力線栓の外導体に設けられ
た雄ネジ部に締着して該出力線栓に取り付けられ、上記
接続側誘電体が上記接続側外部同軸外導体の貫通穴内に
挿入され、上記RF取り出し側同軸回路部が上記外部同
軸内導体を上記接続側誘電体の貫通穴に挿通して上記接
続部により上記出力線栓の内導体に電気的に接続され、
かつ、上記フランジ部が上記出力線栓の軸心方向に平行
な取付ボルトの締着力により上記ヒートブロックに締着
固定されて、上記接続側誘電体の端面を上記本体部のR
F取り出し側誘電体の端面に密接させ、上記接続側外部
同軸外導体および上記ヒートブロックの端面を上記本体
部の底面に密接させているので、RF取り出し口を精度
よく位置決めでき、外部回路とのインターフェイスにお
ける不整合を抑制し、安定したRF出力特性が得られる
進行波管が得られる。
【0035】また、環状の溝がRF取り出し側同軸回路
部の本体部の底面に外部同軸内導体を取り囲むように設
けられ、Oリングが上記環状の溝に装着され、フランジ
部がヒートブロックに締着固定された際に、該Oリング
が上記本体部の底面と上記ヒートブロックの端面との間
に加圧状態で介装されているので、組み立て時にOリン
グを拘束でき、Oリングの位置決めが確実に、かつ、容
易に行える。
【0036】また、環状の溝がヒートブロックの本体部
の底面に相対する端面に接続側外部同軸外導体を取り囲
むように設けられ、Oリングが上記環状の溝に装着さ
れ、フランジ部が上記ヒートブロックに締着固定された
際に、該Oリングが該本体部の底面と上記ヒートブロッ
クの端面との間に加圧状態で介装されているので、組み
立て時にOリングを拘束でき、Oリングの位置決めが確
実に、かつ、容易に行える。
【0037】また、環状の溝が接続側外部同軸外導体の
本体部の底面に相対する端面に設けられ、Oリングが上
記環状の溝に装着され、フランジ部が上記ヒートブロッ
クに締着固定された際に、該Oリングが該本体部の底面
と上記接続側外部同軸外導体の端面との間に加圧状態で
介装されているので、組み立て時にOリングを拘束で
き、Oリングの位置決めが確実に、かつ、容易に行え
る。
【0038】また、接続側外部同軸外導体の外周壁面に
締着用の穴が設けられているので、接続側外部同軸外導
体の雌ネジ部を出力線栓の外導体の雄ネジ部に締着する
際に、トルク調整可能な締着治具の爪を該穴に係合させ
て接続側外部同軸外導体を外導体に締着させることがで
き、締着作業性を向上させるとともに、締着トルクを所
定値に規定することができる。
【0039】また、接続側外部同軸外導体の他側の端面
に締着用の穴が少なくとも2つ設けられているので、接
続側外部同軸外導体の雌ネジ部を出力線栓の外導体の雄
ネジ部に締着する際に、トルク調整可能な締着治具の爪
を該穴に係合させて接続側外部同軸外導体を外導体に締
着させることができ、締着作業性を向上させるととも
に、締着トルクを所定値に規定することができる。
【0040】また、ヒートブロックは、本体固定用のヒ
ートブロックと同軸回路固定用のヒートブロックとに分
割構成され、上記本体固定用のヒートブロックは本体の
外周に嵌合する嵌合凹部を有し、該嵌合凹部を該本体に
嵌合させて本体の管軸に直交する取付ボルトの締着力に
よりヒートシンクに締着固定されて、該本体を密接状態
にクランプし、上記同軸回路固定用のヒートブロックは
接続側外部同軸外導体の外周に嵌合する嵌合凹部を有す
る第1および第2のヒートブロックからなり、該第1お
よび第2のヒートブロックが該嵌合凹部を該接続側外部
同軸外導体の軸心を挟んで両側から該接続側外部同軸外
導体に嵌合させて上記本体の管軸に平行な取付ボルトの
締着力により互いに締着固定されて、該接続側外部同軸
外導体を密接状態にクランプするとともに、該第1およ
び第2のヒートブロックの一方が上記ヒートシンクに連
結されているので、本体と同軸回路とを独立してクラン
プできるようになり、本体および同軸回路とを確実に固
定できるとともに、本体および同軸回路と本体固定用の
ヒートブロックおよび同軸回路固定用のヒートブロック
との熱抵抗を小さくできる。
【0041】また、本体固定用のヒートブロックと同軸
回路固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配
置されているので、同軸回路からのヒートシンクへの熱
伝達経路と本体からのヒートシンクへの熱伝達経路とが
分離され、相互の干渉が抑えられ、同軸回路と本体とを
確実に冷却でき、冷却性能を向上させることができる。
【0042】また、この発明に係る進行波管は、電子を
発生する電子銃と、信号を増幅する遅波回路および磁気
回路からなり、内導体および外導体からなる同軸の出力
線栓が管軸と直交して延設された本体と、電子ビームを
捕捉するコレクタと、端面が該本体の管軸面に平行なR
F取り出し口を有し、該本体の出力線栓に接続されてR
F出力を外部回路に導く同軸回路と、該本体の該出力線
栓の延出方向と逆側に該磁気回路に接するように配設さ
れたヒートシンクと、該本体および同軸回路をクランプ
するとともに該ヒートシンクに連結されたヒートブロッ
クとを備えた進行波管において、上記ヒートブロック
は、本体固定用のヒートブロックと同軸回路固定用のヒ
ートブロックとに分割構成され、上記本体固定用のヒー
トブロックは本体の外周に嵌合する嵌合凹部を有し、該
嵌合凹部を該本体に嵌合させて本体の管軸に直交する取
付ボルトの締着力によりヒートシンクに締着固定され
て、該本体を密接状態にクランプし、上記同軸回路固定
用のヒートブロックは上記同軸回路の外部同軸外導体の
外周に嵌合する嵌合凹部を有する第1および第2のヒー
トブロックからなり、該第1および第2のヒートブロッ
クが該嵌合凹部を該外部同軸外導体の軸心を挟んで両側
から該外部同軸外導体に嵌合させて上記本体の管軸に平
行な取付ボルトの締着力により互いに締着固定されて、
該外部同軸外導体を密接状態にクランプするとともに、
該第1および第2のヒートブロックの一方が上記ヒート
シンクに連結されているので、本体と同軸回路とを独立
してクランプできるようになり、本体および同軸回路と
を確実に固定できるとともに、本体および同軸回路と本
体固定用のヒートブロックおよび同軸回路固定用のヒー
トブロックとの熱抵抗を小さくできる。そこで、同軸回
路と本体とが確実に冷却され、熱によるRF出力の低下
が抑えられ、かつ、接合部における電気的接触状態が確
保され、安定したRF出力特性が得られる進行波管が得
られる。
【0043】また、本体固定用のヒートブロックと同軸
回路固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配
置されているので、同軸回路からのヒートシンクへの熱
伝達経路と本体からのヒートシンクへの熱伝達経路とが
分離され、相互の干渉が抑えられ、同軸回路と本体とを
確実に冷却でき、冷却性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る進行波管の要
部を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る進行波管の要
部を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る進行波管に適
用される同軸回路の構成を示す分解斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る進行波管に適
用される同軸回路用ヒートブロックを示す斜視図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る進行波管に適
用される本体用ヒートブロックを示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る進行波管に適
用される絶縁側外部同軸外導体を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る進行波管に適
用される絶縁側外部同軸外導体を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る進行波管に適
用される絶縁側外部同軸外導体を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る進行波管に適
用される同軸回路用ヒートブロックの要部を示す斜視図
である。
【図10】 従来の進行波管の概略構成を示す縦断面図
である。
【図11】 従来の進行波管を示す要部断面図である。
【図12】 従来の進行波管を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
2 電子銃、3 本体、4 コレクタ、5 遅波回路、
6 磁気回路、11出力線栓、14 内導体、15 外
導体、23 ヒートシンク、30 同軸回路、31 R
F取り出し側同軸回路部、32 Oリング、33 接続
側外部同軸外導体、33a 貫通穴、33b 雌ネジ
部、34 接続側誘電体、34a 貫通穴、35 本体
固定用のヒートブロック、35a 嵌合凹部、36 同
軸回路固定用のヒートブロック、37 第1のヒートブ
ロック、37a 嵌合凹部、38第2のヒートブロッ
ク、38a 嵌合凹部、40 本体部、40a RF取
り出し口、40b フランジ部、40c L字状の貫通
穴、40d 環状の溝、41 外部同軸内導体、41a
穴(接続部)、41b スリット(接続部)、42
RF取り出し側誘電体、43、44 締着用の穴、4
5、46 環状の溝、50、51、52 取付ボルト、
100 進行波管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 23/40 H01J 23/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を発生する電子銃と、信号を増幅す
    る遅波回路および磁気回路からなり、内導体および外導
    体からなる同軸の出力線栓が管軸と直交して延設された
    本体と、電子ビームを捕捉するコレクタと、該本体の出
    力線栓に接続されてRF出力を外部回路に導く同軸回路
    と、該本体の該出力線栓の延出方向と逆側に該磁気回路
    に接するように配設されたヒートシンクと、該本体およ
    び同軸回路をクランプするとともに該ヒートシンクに連
    結されたヒートブロックとを備えた進行波管において、 上記同軸回路は、一側を大径とする貫通穴が軸心位置に
    穿設され、雌ネジ部が該貫通穴の大径部に形成された円
    筒状の接続側外部同軸外導体と、貫通穴が軸心位置に穿
    設された円筒状の接続側誘電体と、一側壁面に設けられ
    たRF取り出し口の端面とフランジ部を有する底面とが
    互いに直交する外形形状をなし、L字状の貫通穴が穴の
    軸心をRF取り出し口の端面および底面に対して直交す
    るように穿設された本体部、一端が該RF取り出し口に
    位置し、他端が該底面から延出され、接続部が該先端に
    設けられて、該L字状の貫通穴に同軸に配設されたL字
    状の外部同軸内導体、および、該L字状の貫通穴に充填
    されて該外部同軸内導体を該本体部に気密保持するRF
    取り出し側誘電体からなるRF取り出し側同軸回路部と
    から構成され、 上記接続側外部同軸外導体が上記雌ネジ部を上記出力線
    栓の外導体に設けられた雄ネジ部に締着して該出力線栓
    に取り付けられ、上記接続側誘電体が上記接続側外部同
    軸外導体の貫通穴内に挿入され、上記RF取り出し側同
    軸回路部が上記外部同軸内導体を上記接続側誘電体の貫
    通穴に挿通して上記接続部により上記出力線栓の内導体
    に電気的に接続され、かつ、上記フランジ部が上記出力
    線栓の軸心方向に平行な取付ボルトの締着力により上記
    ヒートブロックに締着固定されて、上記接続側誘電体の
    端面を上記本体部のRF取り出し側誘電体の端面に密接
    させ、上記接続側外部同軸外導体および上記ヒートブロ
    ックの端面を上記本体部の底面に密接させていることを
    特徴とする進行波管。
  2. 【請求項2】 環状の溝がRF取り出し側同軸回路部の
    本体部の底面に外部同軸内導体を取り囲むように設けら
    れ、Oリングが上記環状の溝に装着され、フランジ部が
    ヒートブロックに締着固定された際に、該Oリングが上
    記本体部の底面と上記ヒートブロックの端面との間に加
    圧状態で介装されていることを特徴とする請求項1記載
    の進行波管。
  3. 【請求項3】 環状の溝がヒートブロックの本体部の底
    面に相対する端面に接続側外部同軸外導体を取り囲むよ
    うに設けられ、Oリングが上記環状の溝に装着され、フ
    ランジ部が上記ヒートブロックに締着固定された際に、
    該Oリングが該本体部の底面と上記ヒートブロックの端
    面との間に加圧状態で介装されていることを特徴とする
    請求項1記載の進行波管。
  4. 【請求項4】 環状の溝が接続側外部同軸外導体の本体
    部の底面に相対する端面に設けられ、Oリングが上記環
    状の溝に装着され、フランジ部が上記ヒートブロックに
    締着固定された際に、該Oリングが該本体部の底面と上
    記接続側外部同軸外導体の端面との間に加圧状態で介装
    されていることを特徴とする請求項1記載の進行波管。
  5. 【請求項5】 接続側外部同軸外導体の外周壁面に締着
    用の穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の進行波管。
  6. 【請求項6】 接続側外部同軸外導体の他側の端面に締
    着用の穴が少なくとも2つ設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の進行波
    管。
  7. 【請求項7】 ヒートブロックは、本体固定用のヒート
    ブロックと同軸回路固定用のヒートブロックとに分割構
    成され、 上記本体固定用のヒートブロックは本体の外周に嵌合す
    る嵌合凹部を有し、該嵌合凹部を該本体に嵌合させて本
    体の管軸に直交する取付ボルトの締着力によりヒートシ
    ンクに締着固定されて、該本体を密接状態にクランプ
    し、 上記同軸回路固定用のヒートブロックは接続側外部同軸
    外導体の外周に嵌合する嵌合凹部を有する第1および第
    2のヒートブロックからなり、該第1および第2のヒー
    トブロックが該嵌合凹部を該接続側外部同軸外導体の軸
    心を挟んで両側から該接続側外部同軸外導体に嵌合させ
    て上記本体の管軸に平行な取付ボルトの締着力により互
    いに締着固定されて、該接続側外部同軸外導体を密接状
    態にクランプするとともに、該第1および第2のヒート
    ブロックの一方が上記ヒートシンクに連結されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の進行波管。
  8. 【請求項8】 本体固定用のヒートブロックと同軸回路
    固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配置さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の進行波管。
  9. 【請求項9】 電子を発生する電子銃と、信号を増幅す
    る遅波回路および磁気回路からなり、内導体および外導
    体からなる同軸の出力線栓が管軸と直交して延設された
    本体と、電子ビームを捕捉するコレクタと、端面が該本
    体の管軸面に平行なRF取り出し口を有し、該本体の出
    力線栓に接続されてRF出力を外部回路に導く同軸回路
    と、該本体の該出力線栓の延出方向と逆側に該磁気回路
    に接するように配設されたヒートシンクと、該本体およ
    び同軸回路をクランプするとともに該ヒートシンクに連
    結されたヒートブロックとを備えた進行波管において、 上記ヒートブロックは、本体固定用のヒートブロックと
    同軸回路固定用のヒートブロックとに分割構成され、 上記本体固定用のヒートブロックは本体の外周に嵌合す
    る嵌合凹部を有し、該嵌合凹部を該本体に嵌合させて本
    体の管軸に直交する取付ボルトの締着力によりヒートシ
    ンクに締着固定されて、該本体を密接状態にクランプ
    し、 上記同軸回路固定用のヒートブロックは上記同軸回路の
    外部同軸外導体の外周に嵌合する嵌合凹部を有する第1
    および第2のヒートブロックからなり、該第1および第
    2のヒートブロックが該嵌合凹部を該外部同軸外導体の
    軸心を挟んで両側から該外部同軸外導体に嵌合させて上
    記本体の管軸に平行な取付ボルトの締着力により互いに
    締着固定されて、該外部同軸外導体を密接状態にクラン
    プするとともに、該第1および第2のヒートブロックの
    一方が上記ヒートシンクに連結されていることを特徴と
    する進行波管。
  10. 【請求項10】 本体固定用のヒートブロックと同軸回
    路固定用のヒートブロックとが所定の隙間をもって配置
    されていることを特徴とする請求項9記載の進行波管。
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