JP3300055B2 - サンルーフ取付装置 - Google Patents

サンルーフ取付装置

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JP3300055B2 JP26227592A JP26227592A JP3300055B2 JP 3300055 B2 JP3300055 B2 JP 3300055B2 JP 26227592 A JP26227592 A JP 26227592A JP 26227592 A JP26227592 A JP 26227592A JP 3300055 B2 JP3300055 B2 JP 3300055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両の屋根に取り付け
られるサンルーフの制御装置、特に閉鎖位置と開放位置
との間で移動できかつ車両の屋根から分離できないサン
ルーフの制御装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用スライドルーフ装置とし
て、例えば、実開昭56−97119号公報に示される
ように、車体ルーフに方形状のルーフ開口部を形成し、
このルーフ開口部に対してリッドを前後方向に摺動可能
に組み付けたスライドルーフ装置が知られている。
【0003】また、実開昭60−156025号公報に
示されるように、ルーフ開口部をドアが取り付けられる
サイド開口部に連通し、ルーフ開口部に対してリッドを
着脱自在に装着したいわゆる着脱式サンルーフ装置も知
られている。
【0004】また、ルーフサイド側ガイドレールをルー
フサイド装置に対して固定式にすると共に、ルーフサイ
ド装置の後方位置の車体に別体の小型のガイドレールを
設けてフロントローラを小型のガイドレールに乗り移る
ように構造のサンルーフ装置が提案されている。
【0005】更に、特開平3−271025号公報には
ピニオン−ラック構造を備えた固着構造を備えたスライ
ドルーフ装置が開示されている。また、実開昭58−1
35311号公報には着脱式にしたサンルーフのヒンジ
側に、コ字形の枠体部を垂下形成したセフティストライ
カを固着し、これに対応する車体側に、サンルーフを車
体に取り付けたとき、ストライカの枠体部に自動的に掛
け止めされるバネ鋼板製のセフティキャッチャを固着し
た自動車用サンルーフの安全装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、実開昭58−135311号公報に示される従来の
サンルーフ装置では、パネルに取り付けられたウェザス
トリップが損傷しかつ構造が複雑となる欠点がある。即
ち、図45〜図47に示すように、可動パネル13に固
定されたブラケット50はルーフパネル11に固定され
たブラケット51に対してシャフト52により回転可能
に取り付けられる。可動パネル13の前端部にはウェザ
ストリップ53が取り付けられている。図12に示す閉
扉位置から中間位置を通り図11に示す開扉位置に可動
パネル13を開放すると、ウェザストリップ53に大き
な変形力が加えられる。このため、ウェザストリップ5
3が短期間に損傷して、ルーフパネル11から車内に水
が侵入する難点がある。このような難点を解決するには
ウェザストリップ53の定期的点検及び交換が必要であ
った。
【0007】そこで、この発明はウェザストリップが損
傷しないサンルーフ取付装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるサンルー
フ取付装置は、車両のルーフパネル(11)に形成された開
口部(12)内に配置された可動パネル(13)と、可動パネル
(13)とルーフパネル(11)との間に取り付けられかつルー
フパネル(11)に対して可動パネル(13)を閉扉位置と開扉
位置との間で移動させる開閉制御装置(14)とを有する。
開閉制御装置(14)は、可動パネル(13)に固定されたブラ
ケット(15)と、可動パネル(13)のブラケット(15)の前部
及び後部にそれぞれ軸着された一端を有する第1のリン
ク(16)及び第2のリンク(17)と、第2のリンク(17)の他
端に軸着された一端を有する第3のリンク(18)と、第2
のリンク(17)の一端に係止された一端(19a)を有する開
扉スプリング(19)とを備えている。第1のリンク(16)及
び第3のリンク(18)の他端はルーフパネル(11)にそれぞ
れ軸着され、開扉スプリング(19)の他端(19b)は第3の
リンク(18)の他端よりルーフパネル(11)の後部に固定さ
れる。
【0009】可動パネル(13)が閉扉位置にあるとき、開
扉スプリング(19)の中心軸線は第3のリンク(18)のルー
フパネル(11)に対する軸着点より下方に位置し、ルーフ
パネル(11)が開扉位置にあるとき、開扉スプリング(19)
の中心軸線は第3のリンク(18)のルーフパネル(11)に対
する軸着点より上方に位置する。
【0010】ブラケット(15)は可動パネル(13)の中央よ
り前方で可動パネル(13)に固定され、可動パネル(13)が
閉扉位置と開扉位置との間で移動されるとき、開扉スプ
リング(19)の一端(19a)は第3のリンク(18)の中心軸線
上のデッドポイントを通過し、可動パネル(13)が閉扉位
置にあるとき、開扉スプリング(19)は可動パネル(13)を
閉扉位置に弾性的に付勢し、また、可動パネル(13)が開
扉位置にあるとき、開扉スプリング(19)は可動パネル(1
3)を開扉位置に弾性的に付勢する。
【0011】ブラケット(15)に係止部(32)が形成され、
可動パネル(13)が開扉位置にあるとき、第1のリンク(1
6)は係止部(32)に当接して可動パネル(13)が所定の開扉
位置に保持される。
【0012】第1のリンク(16)の他端及び第3のリンク
(18)の他端を軸着する軸(24,25)を支持する複数のラグ
(30,31)及び開扉スプリング(19)の他端(19b)を取り付け
る係合部(33)を設けた支持板(26)がルーフパネル(11)に
固定される。
【0013】このサンルーフ取付装置では、可動パネル
(13)を開閉自在に保持する保持装置(40)が設けられる。
この発明の一実施例では、保持装置(40)はルーフパネル
(11)に固定されたフレーム(41)と、ブラケット(15)に設
けられたストライカ(42)に係止する突出位置とストライ
カ(42)から離間する引込位置との間で移動可能にフレー
ム(41)に取り付けられたロックプレート(43)と、ロック
プレート(43)に形成されたカム溝(44)及びフレーム(41)
に形成されたガイド溝(45)に挿入されたロックシャフト
(46)と、ロックシャフト(46)に固定されかつロックスプ
リング(47)により付勢される十字部材(48)と、係止位置
と解除位置との間で十字部材(48)に対して滑動可能に取
り付けられるノブ(49)と、ノブ(49)を係止位置に向かっ
て付勢するノブスプリング(55)とを備えている。ノブ(4
9)の突出部(56)が嵌合する凹部(57)がフレーム(41)に形
成される。ロックシャフト(46)、十字部材(48)及びノブ
(49)は施錠位置と解錠位置との間で一体に移動できかつ
ロックスプリング(47)により施錠位置に向かって付勢さ
れる。ロックスプリング(47)の弾力に抗してノブ(49)及
び十字部材(48)を施錠位置から解錠位置に移動すると、
ノブ(49)の突出部(56)がフレーム(41)の凹部(57)に嵌合
してノブ(49)は解錠位置に保持されかつロックプレート
(43)は突出位置から引込位置に移動される。ロックプレ
ート(43)が引込位置にあるとき、可動パネル(13)を閉扉
位置から開扉位置に移動すると、第2のリンク(17)によ
りノブスプリング(55)の弾力に抗してノブ(49)が係止位
置から解除位置に移動され、これにより、ノブ(49)の突
出部(56)がフレーム(41)の凹部(57)から開放されると共
に、ロックスプリング(47)によりロックシャフト(46)、
十字部材(48)及びノブ(49)は解錠位置から施錠位置に移
動され、更に、ロックシャフト(46)の施錠位置への移動
によりロックシャフト(46)とカム連結するロックプレー
ト(43)が引込位置から突出位置に移動し、その後、可動
パネル(13)が開扉位置から閉扉位置に移動されると、ロ
ックプレート(43)がブラケット(15)のストライカ(42)に
自動的に係止される。
【0014】この発明によるサンルーフ取付装置の前記
保持装置(40)と同一の構造を有する保持装置を可動パネ
ル(13)に固定して、ルーフパネル(11)に設けられたスト
ライカ(42)にロックプレート(43)を係止させてもよい。
【0015】
【作用】可動パネル(13)が閉扉位置にあるとき、開扉ス
プリング(19)の一端(19a)は第3のリンク(18)の中心軸
線上のデッドポイントより下方にあり、開扉スプリング
(19)の中心軸線は第3のリンク(18)のルーフパネル(11)
に対する軸着点より下方に位置する。従って、開扉スプ
リング(19)の弾力により可動パネル(13)はルーフパネル
(11)の開口部(12)の周縁部に向かって押圧される。実際
にはルーフパネル(11)の開口部(12)又は可動パネル(13)
の周縁部に取り付けられた弾性を有するウェザストリッ
プを介して可動パネル(13)が開口部(12)の周縁部に押圧
されるため、可動パネル(13)は開扉スプリング(19)の弾
性により閉扉位置に安定して支持される。
【0016】可動パネル(13)を解放する際に、可動パネ
ル(13)の後部を手動で上方に押圧すると、第1のリンク
(16)は可動パネル(13)の前部で回動され、第2のリンク
(17)及び第3のリンク(18)が第1のリンク(16)の後部で
回動される。このとき、開扉スプリング(19)の一端(19
a)は第3のリンク(18)の中心軸線上のデッドポイントを
上方に通過し、開扉スプリング(19)の中心軸線は第3の
リンク(18)のルーフパネル(11)に対する軸着点より上方
に移動する。従って、開扉スプリング(19)の弾力により
可動パネル(13)はルーフパネル(11)の開口部(12)の周縁
部から離間して閉扉位置から開扉位置に向かって押圧さ
れる。その後、第1のリンク(16)がブラケット(15)の係
止部(32)に当接して可動パネル(13)が所定の開扉位置に
保持される。ルーフパネル(11)が開扉位置にあるとき、
開扉スプリング(19)の中心軸線は第3のリンク(18)のル
ーフパネル(11)に対する軸着点より上方に位置するか
ら、可動パネル(13)は開扉スプリング(19)により安定し
て開扉位置に保持される。
【0017】可動パネル(13)を開閉自在に保持する保持
装置(40)がサンルーフ取付装置(10)に設けられる場合、
保持装置(40)のロックプレート(43)はブラケット(15)の
ストライカ(42)に係止され、可動パネル(13)は閉扉位置
に強固に保持される。このとき、ノブ(49)は係止位置に
保持され、ロックプレート(43)はストライカ(42)に係合
する突出位置に保持される。ロックスプリング(47)の弾
力に抗して係止位置から解除位置にノブ(49)を手動で移
動すると、ロックプレート(43)とカム連結するロックシ
ャフト(46)のガイド溝(45)に沿う移動によりロックプレ
ート(43)はストライカ(42)に係止する突出位置からスト
ライカ(42)から離間する引込位置に移動され、ブラケッ
ト(15)はロックプレート(43)から解除される。この状態
では、ノブ(49)の突出部(56)がフレーム(41)の凹部(57)
に嵌合され、ロックプレート(43)が引込位置に確実に保
持されると共に、可動パネル(13)を閉扉位置から開扉位
置に移動することが可能となる。可動パネル(13)を閉扉
位置から開扉位置に移動すると、第2のリンク(17)によ
りノブスプリング(55)の弾力に抗してノブ(49)が係止位
置から解除位置に移動され、これにより、ノブ(49)の突
出部(56)がフレーム(41)の凹部(57)から開放されると共
に、ロックスプリング(47)によりロックシャフト(46)、
十字部材(48)及びノブ(49)は解錠位置から施錠位置に移
動される。更に、ロックシャフト(46)の施錠位置への移
動によりロックシャフト(46)とカム連結するロックプレ
ート(43)が引込位置から突出位置に移動する。その後、
可動パネル(13)が開扉位置から閉扉位置に移動される
と、ロックプレート(43)がブラケット(15)のストライカ
(42)に自動的に係止される。
【0018】この発明によるサンルーフ取付装置の他の
実施例では、可動パネル(13)に固定された保持装置(40)
のロックプレート(43)をルーフパネル(11)に設けられた
ストライカ(42)に係止させる。
【0019】
【実施例】以下、この発明によるサンルーフ取付装置の
実施例を図1〜図44について説明する。
【0020】この発明によるサンルーフ取付装置10
は、図1に示すように、車両のルーフパネル11に形成
された開口部12内に配置されかつガラスにより形成さ
れた可動パネル13を備えている。可動パネル13には
ハンドル20が固定される。可動パネル13とルーフパ
ネル11との間に取り付けられた開閉制御装置14は、
ルーフパネル11に対して可動パネル13を閉扉位置と
開扉位置との間で移動させる。図2〜図4に示すよう
に、開閉制御装置14は、可動パネル13に固定される
ブラケット15と、ブラケット15の前部及び後部に軸
21、22によりそれぞれ軸着された一端を有する第1
のリンク16及び第2のリンク17と、第2のリンク1
7の他端に軸23により軸着された一端を有する第3の
リンク18と、第2のリンク17の一端の軸22に係止
された一端19aを有する開扉スプリング19とを備え
ている。ブラケット15は可動パネル13の中央より前
方に可動パネル13に固定される。第1のリンク16及
び第3のリンク18の他端はルーフパネル11に固定さ
れた支持板26に軸24、25によりそれぞれ軸着さ
れ、開扉スプリング19の他端19bは第3のリンク1
8の他端より支持板26の後部に固定される。第1のリ
ンク16の他端を軸着する軸24及び第3のリンク18
の他端を軸着する軸25を支持する複数のラグ30、3
1及び開扉スプリング19の他端19bを取り付ける係
合部33が支持板26に形成される。後述のように、可
動パネル13が閉扉位置と開扉位置との間で移動される
とき、開扉スプリング19の一端は第3のリンク18の
中心軸線上のデッドポイントを通過し、開扉スプリング
19は可動パネル13を閉扉位置又は開扉位置のいずれ
か一方に選択的にかつ弾性的に付勢する。
【0021】第2のリンク17には軸22より突出する
折曲げ突起部27が形成される。折曲げ突起部27の折
曲げ部27aはブラケット15に形成された切欠部28
内に配置される。
【0022】ブラケット15に係止部32が形成され、
可動パネル13が開扉位置にあるとき、第1のリンク1
6が係止部32に当接して可動パネル13が所定の開扉
位置に保持される。
【0023】このサンルーフ取付装置では、可動パネル
13を開閉自在に保持する保持装置40が設けられる。
図15、図16及び図22に示すように、この発明の一
実施例では、保持装置40はルーフパネル11に固定さ
れたフレーム41と、ブラケット15に切欠部28と一
体に形成されたストライカ42に係止する突出位置とス
トライカ42から離間する引込位置との間で移動可能に
フレーム41に取り付けられたロックプレート43と、
ロックプレート43に形成されたカム溝44及びフレー
ム41に形成されたガイド溝45に挿入されたロックシ
ャフト46と、ロックシャフト46に固定されかつロッ
クスプリング47(図3及び図4)により付勢される十
字部材48と、係止位置と解除位置との間で十字部材4
8に対して滑動可能に取り付けられるノブ49と、ノブ
49を係止位置に向かって付勢するノブスプリング55
とを備えている。フレーム41にはノブ49の突出部5
6が嵌合する凹部57が形成される。図3、図16〜図
19に示すように、ロックシャフト46、十字部材48
及びノブ49は施錠位置と解錠位置との間で一体に移動
できかつロックスプリング47により施錠位置に向かっ
て付勢される。フレーム41には脚部60を備えたカバ
ー58が装着される。脚部60は支持板26に形成され
た一対の折曲げ部61間に装着される。
【0024】図26、図29〜図31に示すように、ノ
ブ49は把持部60と、ロックシャフト46に一端が係
止されるロックスプリング47の他端が係止される突起
61と、一対のアーム部62と、アーム部62間に設け
られたガイド溝63と、凹部57に嵌合可能な突起部5
6とを備えている。ガイド溝63内には十字部材48の
アーム部48aが嵌合される。ロックスプリング47の
弾力に抗してノブ49及び十字部材48を施錠位置から
解錠位置に移動すると、ノブ49の突出部56がフレー
ム41の凹部57に嵌合してノブ49は解錠位置に保持
されかつロックプレート43は突出位置から引込位置に
移動される。ロックプレート43が引込位置にあると
き、可動パネル13を閉扉位置から開扉位置に移動する
と、第2のリンク17によりノブスプリング55の弾力
に抗してノブ49が係止位置から解除位置に移動され、
これにより、ノブ49の突出部56がフレーム41の凹
部57から開放されると共に、ロックスプリング47に
よりロックシャフト46、十字部材48及びノブ49は
解錠位置から施錠位置に移動される。更に、ロックシャ
フト46の施錠位置への移動によりロックシャフト46
とカム連結するロックプレート43が引込位置から突出
位置に移動し、その後、可動パネル13が開扉位置から
閉扉位置に移動されると、ロックプレート43がブラケ
ット15のストライカ42に自動的に係止されることが
できる。
【0025】上記の構成において、可動パネル13が閉
扉位置にあるとき、開扉スプリング19の一端は軸23
と25の各中心を結ぶ第3のリンク18の中心軸線上の
デッドポイントより下方にあり、開扉スプリング19の
中心軸線は第3のリンク18のルーフパネル11に対す
る軸着点である軸25より下方に位置する。従って、開
扉スプリング19の弾力により可動パネル13はルーフ
パネル11の開口部12の周縁部に向かって押圧され
る。実際にはルーフパネル11の開口部12又は可動パ
ネル13の周縁部に弾性を有するウェザストリップが取
り付けられており、可動パネル13はウェザストリップ
を介して開口部12の周縁部に押圧される。このため、
可動パネル13は開扉スプリング19の弾性により閉扉
位置に安定して支持される。
【0026】可動パネル13を解放する際に、可動パネ
ル13の後部のハンドル20を手動で上方に押圧する
と、第1のリンク16は可動パネル13の前部で回動さ
れ、第2のリンク17及び第3のリンク18が第1のリ
ンク16の後部で回動される。このとき、開扉スプリン
グ19の一端は第3のリンク18の中心軸線上のデッド
ポイントを上方に通過し、開扉スプリング19の中心軸
線は第3のリンク18のルーフパネル11に対する軸2
5の軸着点より上方に移動する。従って、図12A〜C
に示すように、開扉スプリング19の弾力により可動パ
ネル13はルーフパネル11の開口部12の周縁部から
離間して閉扉位置から開扉位置に向かって押圧される。
その後、第1のリンク16がブラケット15の係止部3
2に当接して可動パネル13が所定の開扉位置に保持さ
れる。ルーフパネル11が開扉位置にあるとき、開扉ス
プリング19の中心軸線は第3のリンク18のルーフパ
ネル11に対する軸25の軸着点より上方に位置するか
ら、可動パネル13は開扉スプリング19により安定し
て開扉位置に保持される。
【0027】ハンドル20を引いて、可動パネル13を
開扉位置から閉扉位置に移動するとき、図13A及びB
に示すように、上記と逆の操作が行われる。このとき、
可動パネル13の前部を下方に押し付けないで全体的に
可動パネル13を下方に移動させる。このため、本実施
例では、ウェザストリップに対する可動パネル13の力
の加え方に特徴がある。
【0028】可動パネル13を開平自在に保持する保持
装置40がサンルーフ取付装置10に設けられる場合、
保持装置40のロックプレート43はブラケット15の
ストライカ42に係止され、可動パネル13は閉扉位置
に強固に保持されている。このとき、ノブ49は係止位
置に保持され、ロックプレート43はストライカ42に
係合する突出位置に保持されている。ロックスプリング
47の弾力に抗して図21の係止位置から図23の解除
位置にノブ49を手動で移動すると、ロックプレート4
3とカム連結するロックシャフト46のガイド溝45に
沿う移動によりロックプレート43はストライカ42に
係止する突出位置からストライカ42から離間する引込
位置に移動され、図34に示すようにブラケット15は
ロックプレート43から解除される。この状態では、ノ
ブ49の突出部56がフレーム41の凹部57に嵌合さ
れ、ロックプレート43が引込位置に確実に保持される
と共に、図35〜図37に示すように可動パネル13を
閉扉位置から開扉位置に移動することが可能となる。可
動パネル13が開扉位置に移動されるとき、第2のリン
ク17の折曲げ突起部27の折曲げ部27aはノブスプ
リング55の弾力に抗してノブ49のアーム部62を押
圧するから、ノブ49が係止位置から解除位置に移動さ
れ、これにより、ノブ49の突出部56がフレーム41
の凹部57から解放されると共に、ロックスプリング4
7によりロックシャフト46,十字部材48及びノブ4
9は解錠位置から施錠位置に移動される。更に、ロック
シャフト46の施錠位置への移動によりロックシャフト
46とカム連結するロックプレート43が引込位置から
突出位置に移動する。その後、可動パネル13が開扉位
置から閉扉位置に移動されると、ロックプレート43が
ブラッケト15のストライカ42に自動的に係止され
る。
【0029】図1〜図37では、図38に示すように、
保持装置40を開閉制御装置14内に組み込んだ例を示
したが、図39に示すように、開閉制御装置14から分
離してハンドル20に保持装置40を組み込むことも可
能である。図42及び図43に示すように、保持装置4
0はハンドル20内に収容される。本実施例では、支持
板26の代わりに形状の異なる支持板60を使用する
が、図41〜図44に示すように、開閉制御装置14及
び保持装置40では、ほぼ同一の部品を使用することが
できるので、詳細な説明を省略する。
【0030】この発明の実施態様は前記の実施例に限定
されず、変更が可能である。例えば、この発明によるサ
ンルーフ取付装置の保持装置40と同一の構造を有する
保持装置40を可動パネル13に固定して、ルーフパネ
ル11に設けられたストライカ42にロックプレート4
3を係止させてもよい。
【0031】
【発明の効果】前記のように、この発明では、ルーフパ
ネルのウェザストリップが破損せずかつ構造が簡単でか
つルーフパネルから取り外し不能なサンルーフ取付装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるサンルーフ取付装置の平面図
【図2】 この発明によるサンルーフ取付装置に使用す
る開閉制御装置の平面図
【図3】 開閉制御装置の斜視図
【図4】 保持装置を除去した状態を示す開閉制御装置
の斜視図
【図5】 開閉制御装置を構成するリンクの分解斜視図
【図6】 図5の平面図
【図7】 可動パネルが閉扉位置にある状態を示す側面
【図8】 図7から保持装置を除去した状態を示す側面
【図9】 閉扉位置にある可動パネルが上方にやや移動
した状態を示す側面図
【図10】 図9の位置から可動パネルが更に上方に移
動した状態を示す側面図
【図11】 可動パネルが開扉位置まで移動した状態を
示す側面図
【図12】 可動パネルが閉扉位置から開扉位置に移動
する場合のリンクの回動状態を示す側面図
【図13】 可動パネルが開扉位置から閉扉位置に移動
する場合のリンクの回動状態を示す側面図
【図14】 可動パネルが閉扉位置に移動する場合のリ
ンクの回動状態を示す側面図
【図15】 保持装置の斜視図
【図16】 カバー及びロックスプリングを除去した状
態の保持装置の斜視図
【図17】 保持装置の側面図
【図18】 図21のC−C線に沿う保持装置の横断面
【図19】 保持装置の端面図
【図20】 図21のB−B線に沿う保持装置の縦断面
【図21】 ノブが解除位置にある保持装置の平面図
【図22】 保持装置の分解斜視図
【図23】 ノブが係止位置にある保持装置の平面図
【図24】 ロックプレートが突出位置から引込位置に
移動した保持装置の端面図
【図25】 図23のD−D線に沿う縦断面図
【図26】 ノブの背面図
【図27】 ノブが解除位置から係止位置に移動した保
持装置の側面図
【図28】 図23E−E線に沿う縦断面図
【図29】 ノブの平面図
【図30】 ノブの横断面図
【図31】 ノブの底面図
【図32】 ノブを係止位置に移動した状態を示す保持
装置の平面図
【図33】 ノブを解除位置に戻した状態を示す保持装
置の平面図
【図34】 ロックプレートがストライカから離間した
状態を示す図8のA−A線に沿う断面図
【図35】 ブラケットと共にストライカが上方にやや
移動した状態を示す保持装置の断面図
【図36】 図35の位置からストライカが更に上昇し
た状態を示す断面図
【図37】 可動パネルが開扉位置に移動した場合のロ
ックプレートと保持装置との関係を示す断面図
【図38】 この発明の第1の実施例を示す可動パネル
の斜視図
【図39】 この発明の第2の実施例を示す可動パネル
の斜視図
【図40】 第2の実施例のリンクを示す開閉制御装置
の平面図
【図41】 第2の実施例のリンクを示す開閉制御装置
の側面図
【図42】 第2の実施例のハンドルの斜視図
【図43】 図42のハンドルを除去した状態を示す斜
視図
【図44】 第2の実施例の保持装置の分解斜視図
【図45】 閉扉状態にある従来のサンルーフの構造を
示す断面図
【図46】 開扉状態に向かう従来のサンルーフの構造
を示す断面図
【図47】 開扉状態にある従来のサンルーフの構造を
示す断面図
【符号の説明】
10..サンルーフ取付装置、11..ルーフパネル、
12..開口部、13..可動パネル、14..開閉制
御装置、15..ブラケット、16..第1のリンク、
17..第2のリンク、18..第3のリンク、1
9..開扉スプリング、20..ハンドル、21、2
2、23、24、25..軸、26..支持板、2
7..折曲げ突起部、28..切欠部、32..係止
部、40..保持装置、41..フレーム、42..ス
トライカ、43..ロックプレート、44..カム溝、
45..ガイド溝、46..ロックシャフト、47..
ロックスプリング、48..十字部材、49..ノブ、
55..ノブスプリング、60..把持部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−112526(JP,U) 実開 昭58−76420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/02 B60J 7/05 B60J 7/08 B60J 7/185 B60J 7/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフパネルに形成された開口部
    内に配置された可動パネルと、可動パネルとルーフパネ
    ルとの間に取り付けられかつルーフパネルに対して可動
    パネルを閉扉位置と開扉位置との間で移動させる開閉制
    御装置とを有するサンルーフ取付装置において、 開閉制御装置は、可動パネルに固定されたブラケット
    と、可動パネルのブラケットの前部及び後部にそれぞれ
    軸着された一端を有する第1のリンク及び第2のリンク
    と、第2のリンクの他端に軸着された一端を有する第3
    のリンクと、第2のリンクの一端に係止された一端を有
    する開扉スプリングとを備え、 第1のリンク及び第3のリンクの他端はルーフパネルに
    それぞれ軸着され、開扉スプリングの他端は第3のリン
    クの他端よりルーフパネルの後部に固定され、 可動パネルが閉扉位置にあるとき、開扉スプリングの中
    心軸線は第3のリンクのルーフパネルに対する軸着点よ
    り下方に位置し、ルーフパネルが開扉位置にあるとき、
    開扉スプリングの中心軸線は第3のリンクのルーフパネ
    ルに対する軸着点より上方に位置し、 ブラケットは可動パネルの中央より前方で可動パネルに
    固定され、可動パネルが閉扉位置と開扉位置との間で移
    動されるとき、開扉スプリングの一端は第3のリンクの
    中心軸線上のデッドポイントを通過し、可動パネルが閉
    扉位置にあるとき、開扉スプリングは可動パネルを閉扉
    位置に弾性的に付勢し、また、可動パネルが開扉位置に
    あるとき、開扉スプリングは可動パネルを開扉位置に弾
    性的に付勢することを特徴とするサンルーフ取付装置。
  2. 【請求項2】 ブラケットに係止部が形成され、可動パ
    ネルが開扉位置にあるとき、第1のリンクは係止部に当
    接して可動パネルが所定の開扉位置に保持される請求項
    1に記載のサンルーフ取付装置。
  3. 【請求項3】 第1のリンクの他端及び第3のリンクの
    他端を軸着する軸を支持する複数のラグ及び開扉スプリ
    ングの他端を取り付ける係合部を設けた支持板をルーフ
    パネルに固定した請求項1に記載のサンルーフ取付装
    置。
  4. 【請求項4】 車両のルーフパネルに形成された開口部
    内に配置された可動パネルと、可動パネルとルーフパネ
    ルとの間に取り付けられかつルーフパネルに対して可動
    パネルを閉扉位置と開扉位置との間で移動させる開閉制
    御装置とを有するサンルーフ取付装置において、 開閉制御装置は、可動パネルに固定されたブラケット
    と、可動パネルのブラケットの前部及び後部にそれぞれ
    軸着された一端を有する第1のリンク及び第2のリンク
    と、第2のリンクの他端に軸着された一端を有する第3
    のリンクと、第2のリンクの一端に係止された一端を有
    する開扉スプリングとを備え、 第1のリンク及び第3のリンクの他端はルーフパネルに
    それぞれ軸着され、開扉スプリングの他端は第3のリン
    クの他端よりルーフパネルの後部に固定され、 可動パネルが閉扉位置にあるとき、開扉スプリングの中
    心軸線は第3のリンクのルーフパネルに対する軸着点よ
    り下方に位置し、ルーフパネルが開扉位置にあるとき、
    開扉スプリングの中心軸線は第3のリンクのルーフパネ
    ルに対する軸着点より上方に位置し、 可動パネルを開閉自在に保持する保持装置を設けたこと
    を特徴とするサンルーフ取付装置。
  5. 【請求項5】 保持装置は、ルーフパネルに固定された
    フレームと、ブラケットに設けられたストライカに係止
    する突出位置とストライカから離間する引込位置との間
    で移動可能にフレームに取り付けられたロックプレート
    と、ロックプレートに形成されたカム溝及びフレームに
    形成されたガイド溝に挿入されたロックシャフトと、ロ
    ックシャフトに固定されかつロックスプリングにより付
    勢される十字部材と、係止位置と解除位置との間で十字
    部材に対して滑動可能に取り付けられるノブと、ノブを
    係止位置に向かって付勢するノブスプリングとを備えた
    請求項4に記載のサンルーフ取付装置。
  6. 【請求項6】 ノブの突出部が嵌合する凹部がフレーム
    に形成され、 ロックシャフト、十字部材及びノブは施錠位置と解錠位
    置との間で一体に移動できかつロックスプリングにより
    施錠位置に向かって付勢され、 ロックスプリングの弾力に抗してノブ及び十字部材を施
    錠位置から解錠位置に移動すると、ノブの突出部がフレ
    ームの凹部に嵌合してノブは解錠位置に保持されかつロ
    ックプレートは突出位置から引込位置に移動される請求
    項5に記載のサンルーフ取付装置。
  7. 【請求項7】 ロックプレートが引込位置にあるとき、
    可動パネルを閉扉位置から開扉位置に移動すると、第2
    のリンクによりノブスプリングの弾力に抗してノブが係
    止位置から解除位置に移動され、これにより、ノブの突
    出部がフレームの凹部から開放されると共に、ロックス
    プリングによりロックシャフト、十字部材及びノブは解
    錠位置から施錠位置に移動され、更に、ロックシャフト
    の施錠位置への移動によりロックシャフトとカム連結す
    るロックプレートが引込位置から突出位置に移動し、そ
    の後、可動パネルが開扉位置から閉扉位置に移動される
    と、ロックプレートがブラケットのストライカに自動的
    に係止される請求項6に記載のサンルーフ取付装置。
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