JP3299728B2 - 印刷配線コミュテータ部材を備えた扁平ロータと同ロータを用いた扁平コアレスモータ - Google Patents

印刷配線コミュテータ部材を備えた扁平ロータと同ロータを用いた扁平コアレスモータ

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JP3299728B2
JP3299728B2 JP15449899A JP15449899A JP3299728B2 JP 3299728 B2 JP3299728 B2 JP 3299728B2 JP 15449899 A JP15449899 A JP 15449899A JP 15449899 A JP15449899 A JP 15449899A JP 3299728 B2 JP3299728 B2 JP 3299728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体通信装置のサ
イレントコール手段用振動モータやMD装置のピックア
ップ送り用小型ギヤードモータに用いられる印刷配線コ
ミュテータ部材を備えた扁平ロータの製造方法の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ページャや携帯電話機等の移
動体通信装置のサイレントコール手段として図9に示す
ように円筒直流モータMの出力軸Sにタングステン合金
製の偏心ウエイトWを配し、回転時にこの偏心ウエイト
Wの遠心力を利用して振動を発生させるようにしたもの
が知られている。
【0003】ところが、上記従来の出力軸Sに偏心ウエ
イトWを付加するものでは、ページャなどの機器側にお
いて、この偏心ウエイトWの旋回空間を配慮しなくては
ならないなど、設計的な制約があり、高価なタングステ
ン合金を使用するためコスト的にも問題があった。
【0004】このため、本出願人は先に出力軸をなくし
て内蔵するロータ自体を偏心させたものとして、扁平型
では特公平8−10972号(USP5,036,23
9号、カナダ2,017,395号)を、また円筒コア
レス型振動モータでは特願平2−309070号(米国
特許5107155号)として提案している。これらの
モータは、出力軸、偏心ウエイトがないので、設計的な
制約を受けず、使い勝手がよいし、旋回時の危険性がな
いなど市場に好評をもって迎えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような内蔵型偏心
ロータを備えた振動モータは出力軸が不要となるため軸
をハウジングの固定したいわゆる軸固定型モータにする
ことができる。このような軸固定型モータとして本出願
人は、先に特公平6−81443号、特許287262
3号を提案している。また、軸固定型モータの特長を生
かしたものとしてロータにピニオンを配してギヤードモ
ータにすることもできる。これらは、極めて細いコアレ
ス巻線を有するので、取り扱いに細心の注意が必要であ
って、従来はいずれも成形加工が必要であるので、部品
点数や加工工数が増加してしまう問題が包合されてい
る。
【0006】この発明の第1の目的は、従来の空心電機
子コイルモールド型の問題点を解決するために空心電機
子コイルを射出成形しない、すなわち非モールド型扁平
ロータを製造するにあたって樹脂製軸受ホルダと空心電
機子コイル位置決め用樹脂ガイドを配置するのに印刷配
線コミュテータ部材を利用して十分な強度を確保しよう
とするものである。この発明の第2の目的は、高密度樹
脂を一体化することにより振動モータに用いて好適なよ
うにした扁平ロータの製造方法を提供するものである。
この発明の第3の目的は、軸固定型でかつ摺動性樹脂の
特長を生かして扁平ギヤードモータにすることができる
ピニオンを一体化した非モールド型扁平ロータの製造方
法を提供するものである。この発明の第4の目的は、軸
受ホルダ自体で部品点数を減少させると共に軸受損失の
少ない非モールド型扁平ロータの製造方法を提供するも
のである。この発明の第5の目的は加工方法を簡略化す
ることにより、機能とコストを両立させた扁平型の振動
モータやギヤードモータを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の基本的な課題解決
手段は、請求項1に示す発明のように印刷配線コミュテ
ータ部材(1)を、一面に複数個のセグメント(1s)
を露出させるとともに中心に軸挿通孔を設けると共に前
記軸挿通孔と外径部を含めた樹脂通過部(1a、1b、
1c、1d,1e)を設け、他面に少なくとも2個の空
心電機子コイル載置エリアを形成する工程と、さらに、
前記印刷配線コミュテータ部材(1)において、前記軸
挿通孔の位置に軸受部を有する樹脂製軸受ホルダ(2
a)とその外方に前記樹脂製軸受ホルダと同一な樹脂で
空心電機子コイル位置決め用樹脂ガイド(2b)と前記
樹脂製軸受ホルダから一体に前記空心電機子コイル載置
エリアの間を通って径方向に延ばされたもので密度4以
上の偏心ウエイト部分がある延長部分(2e)を他面
に、この延長部分を前記印刷配線コミュテータ部材の外
周で樹脂通過部(1e)を介して連結した弧状の土手部
(2h)を一面に、それぞれ前記印刷配線コミュテータ
部材自体が補強用骨幹となるように一体成形する工程
と、前記空心コイル位置決め用樹脂ガイドを利用して2
個の空心電機子コイル(3)を一面が前記印刷配線コミ
ュテータ部材に添接され、他面が空隙に露出されるよう
に配設し、射出成形以外の非モールド手段で固定する工
程と、前記空心電機子コイルの端末を空心電機子コイル
載置エリア外の少なくとも1個の空心電機子コイルの反
対側で結線させる工程とを構成要素としたものにすれば
達成できる。別の課題解決手段は請求項2に示す発明の
ように印刷配線コミュテータ部材(11)を平面から見
て略円盤形に形成し、一面に6個のセグメント(1s)
を露出させ、中心に軸挿通孔を設けると共に樹脂通過部
(1c、1d)を設け、他面に3個の空心電機子コイル
載置エリアを形成する工程と、さらに、前記他面側に、
前記軸挿通孔の位置に軸受部を有すると共に先端にピニ
オン(23)を一体化した非貫通の樹脂製軸受ホルダ
(22a)と、その外方に3個の等分に配した空心電機
子コイル位置決め用樹脂ガイド(22b)と、前記樹脂
製軸受ホルダから前記空心電機子コイル載置エリアの間
を通って径方向に延長させた隔壁(k)とをそれぞれ同
一な樹脂で一体成形する工程と、前記空心電機子コイル
位置決め用樹脂ガイドに3個の空心電機子コイル(3
3)を一面が前記印刷配線コミュテータ部材に添接さ
れ、他面が空隙に露出されるように配して射出成形以外
の非モールド手段で固定する工程とを構成要素としたな
るもので達成できる。さらに、これらの製造方法に請求
項3に示す発明のように前記樹脂製軸受ホルダ自体を高
摺動性樹脂で金型により無理抜きするか、または、樹脂
の部分の厚みの差による収縮を利用して中逃げ(c,c
c)構造の樹脂軸受部(2d)にしたものにしてもよ
い。このようにして製造した非モールド型扁平ロータ
は、請求項4、5に示す発明のように請求項1または3
に記載の製造方法による非モールド型扁平ロータと、こ
のロータ(R1)を格納するケース(6)とブラケット
(5)からなるハウジング(H)と、ブラケットに基端
が固定され、前記ロータが先端から回転自在に装着され
ている軸(J)と、前ロータに軸方向空隙を介して臨ま
せたもので前記ブラケットに配されているマグネット
と、このマグネットの内径部で前記ブラケットのブラシ
ベースに配され、前記印刷配線コミュテータ部材に摺接
させた一対のブラシとを備えることによって振動モータ
として機能させたり、 請求項2または3に記載の製造
方法による非モールド型扁平ロータと、このロータ(R
1)を格納するケース(6)とブラケット(5)からな
るハウジング(H)と、ブラケットに基端が固定され、
前記ロータが先端から回転自在に装着されている軸
(J)と、前ロータに軸方向空隙を介して臨ませたもの
で前記ブラケットに配されているマグネットと、このマ
グネットの内径部で前記ブラケットのブラシベースに配
され、前記印刷配線コミュテータ部材摺接させた一対の
ブラシとを備え、前記ロータのピニオンの一部を前記ケ
ースに遊嵌するようにケース上方に突き出すことによっ
てギヤードモータとして機能させたもので達成できる。
【0008】上記請求項1、2に示す課題達成手段によ
れば、空心電機子コイルを射出成形しないで印刷配線コ
ミュテータ部材に載置できるので、空心電機子コイルが
細線からなるものでも断線問題が出なくなり、樹脂製軸
受ホルダとこれに連結した空心コイルの位置決め用樹脂
ガイドを一括して成形できるので、樹脂製軸受ホルダと
空心コイルの位置決め用樹脂ガイドが互いに強度を補填
でき、印刷配線コミュテータ部材が樹脂製軸受ホルダと
空心コイルの位置決め用樹脂ガイドの補強になる扁平型
の偏心ロータやピニオンと一体化した通常回転型ロータ
が容易にできる。請求項3に示す課題達成手段によれ
ば、焼結含油軸受けが不要になり、軸受け損失の少ない
モータにすることが容易にできる。請求項4、5示す課
題解決手段によれば、重心の移動量が大で、しかも軸受
け損失の少ない振動モータや出力軸にピニオンを別に取
り付ける必要のないギヤードモータが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す各実施の形態に
基づき本発明の構成を説明する。図1は本発明の印刷配
線コミュテータ部材を備えた扁平ロータの第1の実施の
形態として同扁平ロータを構成する印刷配線コミュテー
タ部材の平面図、図2は同印刷配線コミュテータ部材に
樹脂製軸受ホルダなどを一体化して空心電機コイルを射
出成形しないで扁平ロータにしたもので、(a)は、反
セグメント側からみた平面図、(b)はセグメント側か
らみた平面図、図3は同ロータをY−X切断してなる扁
平型コアレスモータの縦断面図、図4は同扁平型コアレ
スモータの変形例の縦断面図、図5は本発明の扁平ロー
タの第2の実施の形態として通常回転型扁平コアレスモ
ータに用いられるようにした扁平ロータを構成する印刷
配線コミュテータ部材の平面図、図6は同印刷配線コミ
ュテータ部材に樹脂製軸受ホルダなどを一体化して扁平
ロータにした平面図、図7は同ロータを用いた扁平ギヤ
ードモータの縦断面図、図8は図1の扁平ロータの製造
方法を説明するための平面図である。
【0010】図1において、1は印刷配線コミュテータ
部材で、中央に軸挿入孔を設けるとともに平面からみて
拡開した扇型に形成され、片面(一面)に平板型コミュ
テータを構成するためにスパーク防止用として斜めのス
リットを設けた6個の貴金属で表面処理したセグメント
1s‥‥が配され、これらのセグメントの内、対向する
セグメント同士をショートする導体を表面及びスルーホ
ール1a‥‥介して裏面に形成してある。1b、1c、
1d及び1eは本願発明の特徴である樹脂通過部で、後
述の樹脂製軸受ホルダ、空心電機子コイル位置決めガイ
ド、偏心ウエイトなどを印刷配線コミュテータ部材1に
一体成形する際の補強になるものである。これら樹脂通
過部の内1b、1cは空心コイル位置決めガイドに、1
dと外周の一部を切り欠いた1eは偏心ウエイトに、そ
してスルーホール1aは樹脂製軸受ホルダ2aにそれぞ
れかかるものである。この印刷配線コミュテータ部材1
には、さらに3個の空心コイル端末結線用端子1fが裏
面(他面)において印刷配線パターンで反重心側に設け
られている。これらの空心コイル端末結線用端子1fに
は、さらに掛け止め用として切り欠きfが設けられてい
る。この空心電機子コイル端末結線用端子1fの位置は
後述の空心コイルと平面からみてオーバーラップしない
ようにして端末の結線が容易になるようにしてある。こ
の印刷配線コミュテータ部材1は、大量生産するために
連結部1g‥‥により同一ピッチで多数一体連結してあ
る。
【0011】このように構成した印刷配線コミュテータ
部材1は、図2(a)、(b)に示すように同一ピッチ
で多数連設した射出金型にセットし、比重4〜5程度で
動摩擦係数0.3(15kg/cm2)程度の樹脂でア
ウトサート成形により、反セグメント側(裏面)に樹脂
製軸受ホルダ2a、2個の空心電機子コイル位置決めガ
イド2b、前記樹脂製軸受ホルダ2aと連結した偏心ウ
エイトの一部2cが一括して一体に設けられる。前記樹
脂製軸受ホルダ2aには、さらに後述の軸に回転自在に
装着される軸受孔2dとオイル溜め用の溝を同心状に設
けた摺動部2eが配され、バランスよく鼎立させた脚部
を介して前記スルーホール1aを通過させ、表面側の第
一の土手部2fと中央の第二の土手部2gに同樹脂を回
して補強させている。また、軸受孔2dより少し大きく
した軸挿入孔の部分にも樹脂が回り込むようになってい
てこの部分でも前記印刷配線コミュテータ部材1が食い
込むようになっているので、樹脂ホルダ2aの補強がで
きることになる。前記偏心ウエイトの一部2cは樹脂通
過部1dを介してセグメント側に三日月型の偏心ウエイ
トの他部2hを立ち上げている。したがって、この偏心
ウエイトは前記印刷配線コミュテータ部材1を介して両
側に剥き出されるようになっている。さらにこの偏心ウ
エイトの他部2hの両端は後述の図3に示すようにテー
パにして回転時の風損を防いでいる。空心電機子コイル
3、3は、空心電機子コイル位置決めガイド2bにはめ
込み、巻き始め、巻き終わり端末を前記3個の空心コイ
ル端末結線用端子1fの切り欠きfに掛け止め半田する
ことにより、偏心ロータR1を構成している。なお、空
心電機子コイルコイル3、3の固定手段としては粉末エ
ポキシや紫外線硬化型接着剤でリフローで固定するのが
よい。
【0012】次に上記のような偏心ロータR1を用いた
扁平コアレス振動モータの第1の実施の形態を図3で説
明すると、偏心ロータR1は、軸固定型で扁平なマグネ
ット4によって駆動される。5は前記マグネット4を保
持すると共に磁路となる錫メッキ鋼板製のブラケット
で、ケース6と共にハウジングHを構成している。前記
ブラケット5の中央に固定された軸Jに、前記軸受け孔
2dを介して回転自在に装着し、前記ブラケット5に配
された一対のブラシ7、7を90°開角で摺接させるこ
とによって前記空心電機子コイル3、3に電力を供給さ
せるようになっている。前記軸受孔2dは、内部が数ミ
クロンの中逃げcとなっていて軸受け損失を少なくさせ
ている。この中逃げcを形成する手段は図3に示すよう
に樹脂製軸受ホルダ2aの中間部分の厚みがあつくなっ
ているので、樹脂の収縮率の差を利用して容易にでき
る。また数ミクロンの中逃げのため金型ピンで無理抜き
することでもできる。このようにすると単一の樹脂で樹
脂製軸受ホルダ、位置決めガイド、偏心ウエイトなどが
一括して形成できるので構造が簡単となりコスト的に有
利となる。
【0013】図4は上記の変形例の形態を示すもので、
すなわち、振動量を大にするために軸受け孔2dを有す
る樹脂ホルダ22aを比重1.4程度の高摺動性樹脂
(商品名、大塚化学のポチコン)で成形し、空心コイル
位置決めガイド22bと偏心ウエイト2hの部分を比重
10程度の高密度樹脂(タングステン粉末入りポリアミ
ド樹脂)で成型する製造方法がとれる。このようにすれ
ば、重心の移動量が大となるので、回転時の遠心力によ
る振動が大きくとれる。
【0014】図5、図6は第2の実施の形態として通常
回転型扁平ロータに採用したもので印刷配線コミュテー
タ部材11は平面が円盤形に構成され、中心に軸受け孔
2dを有する樹脂製軸受ホルダ22aが比重1.4程度
高摺動性樹脂で一体成形され、図7に示すように先端
に、ピニオン23を形成してギヤードモータ用にしたも
のである。この樹脂ホルダ22aは中間部分を厚肉にす
ることにより軸受け孔2d(図6)の内部には、中逃げ
ccが形成されており、外方には3等分に配置された空
心電機子コイル位置決めガイド22bが樹脂通過部1d
などを介して前記樹脂製軸受ホルダ22aと一体成形さ
れる。前記ピニオン23の部分はケース66より外方に
突き出されてここに想像線で示すような平ギヤGが組み
付けられるようになっている。前記ピニオンの反対側は
凹所23bとなっていて、ここに軸Jを固定するために
ブラケット5から立ち上げたボス部5aが一部入り込ん
でいる。このため低姿勢のモータとなっている。ここ
で、空心電機子コイル33は、通常回転型のため3個の
等分に配置されたものとなっている。図中、mはロータ
をマグネット側に付勢しておくための磁性板で、kは空
心コイル33の位置決めをかねた隔壁である。
【0015】このようなギヤードモータまたは振動モー
タは、複数個の整流子パターン24を含めて高摺動性樹
脂で印刷配線コミュテータ部材111を一体成形してな
るものである。複数個の整流子片24の反対側は本例の
ように単に図3のようにケース6の天井に突き当てて振
動モータにしても、あるいは図7に示すようにケース6
6から突きだしてピニオンにしてもよい。
【0016】図8は図1の扁平ロータR1の製造方法の
説明図で、印刷配線コミュテータ部材1の連結部1g‥
‥を介して10連、2列に形成し、このまま射出成形金
型にセットし、図2に示すような上記の樹脂製軸受ホル
ダ2a、空心電機子コイル位置決めガイド2b及び偏心
ウエイト2c、2h‥‥を一括して前記の所定の樹脂で
一体成形することにより、連結した偏心ロータ群に形成
した後、切り離して製造するものである。この場合、そ
のまま切り離すか、あるいは空心電機子コイル3、3を
配着した後、切り離して偏心ロータアセンブリにするも
のである。なお、このような製造方法は上記他の実施の
形態にも利用できるのはもちろんである。
【0017】前記高密度(比重)高摺動性樹脂として
は、高比重性と高摺動性のバランス上から比重3ないし
10のものが選定されるが、携帯電話に搭載する直径1
4ミリ程度のモータに用いる場合は、好ましくは、比重
4〜6程度のものがよい。また、より重心の移動と重量
を稼ぐために比重12程度のものを使用することもでき
る。ただし、この場合は金属粉末の量が多くなるので、
体積抵抗は400Ω程度となって火花消去性がよくなる
が、摺動性が悪化するため中心に別の樹脂や多孔質金属
含油軸受を用いるのがよい。この体積抵抗は低いほど火
花消去効果が大きいが、200Ω以下になると消費電流
が増加し、10KΩ以上では火花消去効果が薄くなる嫌
いがある。また、上記はいずれもスター結線型で説明し
たが、ブラシの位置や界磁磁石の磁極の位置などを変え
ることによりデルタ結線にすることもできる。
【0018】
【発明の効果】この発明による印刷配線コミュテータ部
材は空心電機子コイルを射出成形しないで扁平ロータに
構成するに当たって樹脂通過部によって樹脂製軸受ホル
ダ、空心電機子コイルの位置決めガイド等の補強ができ
ることになり、同ロータを用いた扁平型コアレスモータ
は上記のように構成したので、大量生産ができ、部品点
数も低減できるので安価に提供できる。振動モータにす
れば別に偏心部材を必要としないで印刷配線コミュテー
タ自体で重心の移動を稼ぐことができ、各電機子コイル
は射出成形しないで載置したので、細線からなる電機子
コイルでも断線が防止でき、各電機子コイルと空心コイ
ル端末結線用端子が離れているので端末を結線すること
が容易にできる。またピニオン一体成形型ギヤードモー
タにすれば、特別にピニオンを配慮する必要がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷配線コミュテータ部材を備えた扁
平ロータの第1の実施の形態として同偏心ロータを構成
する印刷配線コミュテータ部材の平面図である。
【図2】同印刷配線コミュテータ部材に樹脂ホルダなど
を一体化して扁平ロータにしたもので(a)は、反セグ
メント側からみた平面図、(b)はセグメント側からみ
た平面図である。
【図3】同ロータをY−X切断してなる扁平型コアレス
モータの縦断面図である。
【図4】同扁平型コアレスモータの変形例の縦断面図で
ある。
【図5】本発明の扁平ロータの第2の実施の形態として
通常回転型扁平コアレスモータに用いる型扁平ロータを
構成する印刷配線コミュテータ部材の平面図である。
【図6】同印刷配線コミュテータ部材に樹脂ホルダなど
を一体化して扁平ロータにした平面図である。
【図7】同ロータを用いた扁平ギヤードモータの縦断面
図である。
【図8】図1の扁平ロータの製造方法を説明するための
平面図である。
【図9】従来の振動モータの斜視図である。
【符号の説明】
1、11 印刷配線コミュテータ部材 1s セグメント 1a スルーホール 1b、1c、1d、1e 樹脂通過部 1f 空心コイル端末結線用端子 1g 連結部 R1 偏心ロータ 2a 樹脂ホルダ 2b 空心コイル位置決め用樹脂ガイド 2c、2h 偏心ウエイト 2d 軸受け孔 2e オイル溜めよう溝 2f 第一の土手部 2g 第二の土手部 3、33 空心コイル 4 マグネット 5 ブラケット 6、66 ケース 7 ブラシ J 軸 H ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/02 H02K 3/47 H02K 13/00 H02K 23/00 H02K 23/58

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷配線コミュテータ部材(1)を、一
    面に複数個のセグメント(1s)を露出させるとともに
    中心に軸挿通孔を設けると共に前記軸挿通孔と外径部を
    含めた樹脂通過部(1a、1b、1c、1d,1e)を
    設け、他面に少なくとも2個の空心電機子コイル載置エ
    リアを形成する工程と、さらに、前記印刷配線コミュテ
    ータ部材(1)において、前記軸挿通孔の位置に軸受部
    を有する樹脂製軸受ホルダ(2a)とその外方に前記樹
    脂製軸受ホルダと同一な樹脂で空心電機子コイル位置決
    め用樹脂ガイド(2b)と前記樹脂製軸受ホルダから一
    体に前記空心電機子コイル載置エリアの間を通って径方
    向に延ばされたもので密度4以上の偏心ウエイト部分が
    ある延長部分(2e)を他面に、この延長部分を前記印
    刷配線コミュテータ部材の外周で樹脂通過部(1e)を
    介して連結した弧状の土手部(2h)を一面に、それぞ
    れ前記印刷配線コミュテータ部材自体が補強用骨幹とな
    るように一体成形する工程と、前記空心コイル位置決め
    用樹脂ガイドを利用して2個の空心電機子コイル(3)
    を一面が前記印刷配線コミュテータ部材に添接され、他
    面が空隙に露出されるように配設し、射出成形以外の非
    モールド手段で固定する工程と、前記空心電機子コイル
    の端末を空心電機子コイル載置エリア外の少なくとも1
    個の空心電機子コイルの反対側で結線させる工程とを構
    成要素とした印刷配線コミュテータ部材を備えた非モー
    ルド扁平ロータの製造方法。
  2. 【請求項2】 印刷配線コミュテータ部材(11)を平
    面から見て略円盤形に形成し、一面に6個のセグメント
    (1s)を露出させ、中心に軸挿通孔を設けると共に樹
    脂通過部(1c、1d)を設け、他面に3個の空心電機
    子コイル載置エリアを形成する工程と、さらに、前記他
    面側に、前記軸挿通孔の位置に軸受部を有すると共に先
    端にピニオン(23)を一体化した非貫通の樹脂製軸受
    ホルダ(22a)と、その外方に3個の等分に配した空
    心電機子コイル位置決め用樹脂ガイド(22b)と、前
    記樹脂製軸受ホルダから前記空心電機子コイル載置エリ
    アの間を通って径方向に延長させた隔壁(k)とをそれ
    ぞれ同一な樹脂で一体成形する工程と、前記空心電機子
    コイル位置決め用樹脂ガイドに3個の空心電機子コイル
    (33)を一面が前記印刷配線コミュテータ部材に添接
    され、他面が空隙に露出されるように配して射出成形以
    外の非モールド手段で固定する工程とを構成要素とした
    印刷配線コミュテータ部材を備えた非モールド扁平ロー
    タの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂製軸受ホルダ自体を高摺動性樹
    脂で金型により無理抜きするか、または、樹脂の部分の
    厚みの差による収縮を利用して中逃げ(c,cc)構造
    の樹脂軸受部(2d)にした請求項1又は2に記載の印
    刷配線コミュテータ部材を備えた非モールド扁平ロータ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または3に記載の製造方法によ
    る非モールド型扁平ロータと、このロータ(R1)を格
    納するケース(6)とブラケット(5)からなるハウジ
    ング(H)と、ブラケットに基端が固定され、前記ロー
    タが先端から回転自在に装着されている軸(J)と、前
    ロータに軸方向空隙を介して臨ませたもので前記ブラケ
    ットに配されているマグネットと、このマグネットの内
    径部で前記ブラケットのブラシベースに配され、前記印
    刷配線コミュテータ部材に摺接させた一対のブラシとを
    備えることによって振動モータとして機能させた扁平コ
    アレスモータ。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載の製造方法によ
    る非モールド型扁平ロータと、このロータ(R1)を格
    納するケース(6)とブラケット(5)からなるハウジ
    ング(H)と、ブラケットに基端が固定され、前記ロー
    タが先端から回転自在に装着されている軸(J)と、前
    ロータに軸方向空隙を介して臨ませたもので前記ブラケ
    ットに配されているマグネットと、このマグネットの内
    径部で前記ブラケットのブラシベースに配され、前記印
    刷配線コミュテータ部材摺接させた一対のブラシとを備
    え、前記ロータのピニオンの一部を前記ケースに遊嵌す
    るようにケース上方に突き出すことによってギヤードモ
    ータとして機能させた扁平コアレスモータ。
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