JP2823507B2 - シャフト固定式小型振動モータ - Google Patents

シャフト固定式小型振動モータ

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JP2823507B2
JP2823507B2 JP6095797A JP9579794A JP2823507B2 JP 2823507 B2 JP2823507 B2 JP 2823507B2 JP 6095797 A JP6095797 A JP 6095797A JP 9579794 A JP9579794 A JP 9579794A JP 2823507 B2 JP2823507 B2 JP 2823507B2
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small
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忠男 山口
浩一 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、携帯用無線呼び出し
装置(商品名ポケットベル)に搭載される無音報知源と
しての振動モータ、特にシャフト固定式小型振動モータ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりポケットベル等のサイレントコ
ール手段として図4に示すように円筒型コアレス直流モ
ータMの出力軸Sにタングステン合金製の偏心ウエイト
Wを配し、回転時にこの偏心ウエイトWの遠心力の差を
利用して振動を発生させるようにしたものが知られてい
る。
【0003】ところが、上記従来の出力軸に偏心ウェイ
トWを配したものでは、ット側においては、この偏心
ウェイトWの旋回空間を配慮しなくてはならないなど、
設計的な制約があり、高価なタングステン合金を穴明け
して配する必要があるなどコスト的にも問題が生じてい
た。
【0004】このような問題点を解決するため、本出願
人らは先に特願平2−309070(USP51071
55)に示すようにシャフト固定式の出力軸のない円筒
コアレス振動モータを提案している。すなわち、図3に
示すように、ハウジングの一部を構成するケース1の端
部にシャフト2の一端を固定すると共に他端を合成樹脂
製のブラシベース3に嵌着させたものがある。シャフト
2の中間には希土類からなる円筒型マグネット5が固着
され、このマグネット5の外方には、円筒コアレス巻線
6が前記ケースとの内に空隙を介して配される。この円
筒コアレス巻線6には両端に合成樹脂製ホルダ7、8を
介して一対の偏心させた軸受け9、10が配され、この
軸受け9、10により前記シャフト2に回転自在に支承
されている。ホルダ7にはさらにコンミテータ11が一
体化されており、一対のブラシ12、13が摺接されて
いる。このブラシ12、13は基端が前記ブラシベース
3に植設されている。一方のブラシの基端12aがブラ
ケット4に圧入され、他方のブラシの基端13aがブラ
シベース3をケースに組み付けするとき、電気的に接触
し、かつ確実性を維持するために半田付けされるように
なっている。図中14は、この図面モータをプリント基
板などに取付けるときの支持脚である。
【0005】このような構成にすると、偏心させた軸受
けにより、回転時に遠心力が生じ振動を発生させること
ができる。そして、この偏心軸受けは内臓されているの
でセット側においては設計的な制約を受けず、使い勝手
がよい。しかも、偏心させた軸受け部は、円筒コアレス
巻線の両端に配されているので、マグネット5の磁束を
フルに受け、非常に高効率なものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成のものではセットされるプリント基板などの支持
部材が薄いと問題が生ずることがある。すなわち、この
ようなモータをプリント基板(図示せず)に支持脚1
4、14を利用して取付けするときにプリント基板を皿
状にそらしてしまいやすく、半田は取付けしたあと、プ
リント基板は復元する力で元の水平に戻ろうとするが、
ケースの凹所1aとシャフト2の一端の嵌合が甘いと、
シャフト2が振動によってあばれやすくノイズが発生す
る。特に全長を短くするため、嵌合代を小にするほどノ
イズ問題が発生しやすい。この対策としてはケース1の
凹所1aをシャフト径より小にして圧入するのがよい
が、金属同志のため組立しにくい。また逆にプラス目に
して接着することも考えられるが、半田付け時の耐熱に
問題が生じ、やはり組み付け加工にも手間がかかる。
【0007】
【発明の目的】この発明の基本的な目的は、上記の課題
を解決して回転振動時においてハウジング(ケース)と
シャフトの接触音を簡単な構成で防止し、異音を発生さ
せないようにするものである。
【0008】この発明の他の目的はケースとシャフトの
絶縁問題を解決しようとするものである。
【0009】この発明の他の目的は、落下などの耐衝撃
性を向上させると共に支持脚をプリント基板などに直接
半田付けしても信頼性に問題が生ずることのないように
するものである。
【0010】この発明の他の目的は、軸方向端部に給電
電極を設けて電池型の振動モータを提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の基本的な課題
は、請求項1に記載したように、シャフトをハウジング
に固定すると共にこのシャフトに偏心させたロータを回
転自在に装着してなるシャフト固定式小型振動モータに
おいて、前記ハウジングの両端には金属骨幹を合成樹脂
にて一体成形したシャフト受け部が設けられ、このシャ
フト受け部に前記シャフトの両端を圧入固定させ、前記
シャフト受け部を介してシャフトと前記ハウジングとを
電気的に絶縁させたことにより達成できる。
【0012】この発明の他の課題は、請求項2に記載し
たように、前記金属骨幹の一部を取付用脚部にしたもの
で達成できる。
【0013】この発明のさらに別の課題は、請求項3に
記載したように金属骨幹の一部を少なくとも軸方向端部
から突き出して給電電極としたもので達成できる。
【0014】
【作用】上記の基本的な課題達成手段によれば、ハウジ
ングシャフトが直接接触しなくなるので、接触音が発生
しなくなるし、ロータ巻線もシャフトを介して絶縁の問
題がなくなる。
【0015】この発明の他の課題達成手段によれば、金
属骨幹が補強の役目をするので、落下等の耐衝撃性がで
き、取付脚部によりプリント基板に直接載置できる。
【0016】この発明のさらに他の課題達成手段によれ
ば、超小型乾電池型振動モータができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の要部断面図
である。すなわち、両端を開口したパイプ状ケース15
の一端に比較的柔軟な耐熱性合成樹脂製のブラシベース
3を嵌着し、他端にやはり耐熱性合成樹脂製のシャフト
受け部16をアウトサート成形したケースターミナル1
7をかしめ等により固着してハウジングHを構成してい
る。これらの合成樹脂はディピング半田に耐えられるよ
うに280℃以上の耐熱性(たとえば商品名スミカスー
パーLCP)を有し、ブラシベース3には補強用金属骨
幹18が埋め込まれ、その一部が軸方向に丸型の電極2
0に、径方向に取付用脚部を兼ねた電極21になってい
る。
【0018】シャフト2は、中間に円筒型のマグネット
5が固着され、両端が前記のシャフト受け部16とブラ
シベース3に配したシャフト受け部3aにそれぞれ圧入
固定されている。マグネット5の外方には、円筒コアレ
ス巻線6が前記ケース15との間に空隙を介して配さ
れ、この円筒巻線6には両端に合成樹脂製ホルダ7、8
を介して一対の偏心軸受け9,10が配されており、こ
の軸受け9,10により前記シャフト2に回転自在に支
承されている。一方のホルダ7にはさらにコンミテータ
11が一体化されており、これに一対のブラシ12、1
3の自由端が摺接されている。このブラシ12、13は
基端が前記ブラシベース3に植設され、一方のブラシ1
2の基端12aは補強用金属骨幹18に圧入されると共
に他方のブラシの基端13aはブラシベース3をケース
15に組み付けるとき電気的に接触すると共に半田付け
することにより確実性を得ている。
【0019】そして、この実施例においては、ケースタ
ーミナル17がアウトサート成形したシャフト受け部1
6の補強用金属骨幹の役目をはたし、このシャフト受け
部16のシャフト2が固定される部分には合成樹脂が配
されており、シャフト2とハウジングとを電気的に絶縁
させている。また、ケースターミナル17の一部がアウ
トサート成形したシャフト受け部16より軸方向外側に
むき出されて丸型の電極22となっており、さらにケー
スターミナル17の一部は径方向へ突き出されて取付用
脚部23となっている。
【0020】このように構成することにより、従来と同
様のセット側のプリント配線板に取付用脚部21、23
により半田付け取付することができるほか、図2に示す
ようにこの取付脚部21、23を切断してそれぞれ丸型
の電極20,22により超小型乾電池タイプの振動モー
タにすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ハウ
ジングの両端には金属骨幹を合成樹脂にて一体成形した
シャフト受け部を設けておき、このシャフト受け部にシ
ャフトの両端を圧入固定させ、シャフト受け部を介して
シャフトとハウジングとを電気的に絶縁させたことによ
り、仮に、円筒コアレス巻線の絶縁が破れたとしても、
シャフトを介して金属骨幹さらにはケースにショートし
てしまうのを防ぐことができるため、容易に金属骨幹の
一部を取付用脚部や給電電極とさせることができる
かも、シャフトが固定される部分は樹脂成形時における
金型精度に依存することになるため、高精度に仕上げる
ことができ、シャフトとの嵌合ばらつきも著しく抑える
ことができるまた、前記金属骨幹の一部を取付用脚部
にすれば、新たに別部材を必要とせず、金属骨幹の一部
を少なくとも軸方向端部から突き出して給電電極とすれ
ば、乾電池タイプの超小型振動モータが得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャフト固定式小型振動モータの一実
施例の縦断面図である。
【図2】図1の同モータの変形例を示す縦断面図であ
る。
【図3】従来のシャフト固定式小型振動モータの縦断面
図である。
【図4】従来の一般的な小型振動モータの斜視図であ
る。
【符号の説明】
15 ケース 3 ブラシベース 16 シャフト受け部 17 ケースターミナル 18 補強用金属骨幹 3a シャフト受け部 20 丸型の電極 21 取付用脚部 2 シャフト 5 マグネット 6 円筒コアレス巻線 22 丸型の電極 23 取付用脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 7/065 H02K 5/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトをハウジングに固定すると
    共にこのシャフトに偏心させたロータを回転自在に装着
    してなるシャフト固定式小型振動モータにおいて、前記
    ハウジングの両端には金属骨幹を合成樹脂にて一体成形
    したシャフト受け部が設けられ、このシャフト受け部に
    前記シャフトの両端を圧入固定させ、前記シャフト受け
    部を介してシャフトと前記ハウジングとを電気的に絶縁
    させたことを特徴とするシャフト固定式小型振動モー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシャフト固定式小
    型振動モータにおいて、前記金属骨幹の一部を取付用脚
    部にしたもの。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシャフト
    固定式小型振動モータにおいて、前記金属骨幹の一部を
    少なくとも軸方向端部から突き出して給電電極としたも
    の。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1168580A4 (en) * 1998-09-24 2005-08-31 Namiki Precision Jewel Co Ltd ENGINE WITHOUT CORE OF DIMENSIONS R DUIT
KR100490783B1 (ko) * 2000-05-01 2005-05-19 도쿄파츠고교 가부시키가이샤 축 회전형 원통형 코어레스 진동 모터

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5471604U (ja) * 1977-10-31 1979-05-22
JPH0231890U (ja) * 1988-08-19 1990-02-28
JP2530518B2 (ja) * 1990-11-16 1996-09-04 東京パーツ工業株式会社 円筒コアレス振動モ―タ

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JPH07284243A (ja) 1995-10-27

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