JP3299293B2 - 半合成のジアステレオマー的に純粋なn−グリシジルアントラサイクリンの立体選択的な製造方法 - Google Patents
半合成のジアステレオマー的に純粋なn−グリシジルアントラサイクリンの立体選択的な製造方法Info
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Description
−(S)−グリシジルアントラサイクリンおよびジアス
テレオマー的に純粋なN−グリシジルアントラサイクリ
ン誘導体、特に7−O−(3−N−メチル−3−N−
(R)−グリシジル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロードマイシノンおよび7−O−(3−N−メチル−3
−N−(S)−グリシジル−α−L−ダウノサミニル)
−β−ロードマイシノンの立体選択的な製法に関するも
のであって、これらの化合物は、その細胞増殖抑制活性
のために、癌の治療に適している。
ロキシル基であり、R2は、水素、ヒドロキシル基また
はアルキルオキシ基(C1〜C4)であり、R3は、水
素、ヒドロキシル基または式II
OCH2OH、CHOHCH3またはCHOHCH2OH
であり、R5は、水素、ヒドロキシル基、メトキシカル
ボニル基または式IIの構造の基であり(R3もしくはR5
のどちらか一方またはこれらの両方は式IIの構造の基で
あらねばならない)、R6は、水素、アルキル基(C1〜
C4)、アリル基、ベンジル基またはモノ−もしくはジ
−メチルオキシ置換ベンジル基、テトラヒドロピラニル
基であり、R7は、水素、アルキル基(Cl〜C4)、ア
リル基、ベンジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオ
キシ置換ベンジル基であり、そしてR8は式IIIまたはIV
/S)−グリシジル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロードマイシノンの製造およびその細胞毒活性は、立体
非特異的合成法として特許出願DE 3,819,092
A1に記載されている。この方法は、ラセミエピブロモ
ヒドリンから出発し、これをアントラサイクリン上のダ
ウノサミンのN−メチルアミノ基上に付加させる。この
方法は、ジアステレオマーの混合物として本発明による
化合物を与え、このジアステレオマーの混合物は、多数
の錯雑なクロマトグラフィーを使用して多量の損失をも
って分離することができるにすぎない。このことから、
化合物の大なる不安定性のために、R/Sジアステレオ
マーの混合物のクロマトグラフィー処理は、必要な純度
の純粋なジアステレオマーを与えることができないこと
および分離中に大なる物質の量がシリカゲル支持体に非
可逆的に結合するために、必要な量を与えることができ
ないという事実が明らかである。
43、4876〜4878(1978)およびJ. Org.
Chem. 47、3581〜3585(1982)は、R−
およびS−エピブロモヒドリンの製造を開示している。
これらの方法は、多工程の錯雑な合成法であって、この
方法は、再生産において、不十分な光学的純度のR−お
よびS−エピブロモヒドリンの不十分な収量を与えるに
すぎない。
リン合成からの中間体、すなわち3−ブロモ−1−トシ
ルオキシ−2−(R)−プロパノール〔J. Org. Chem.
47、3581〜3585(1982)〕と7−O−
(3−N−メチル−α−L−ダウノサミニル)−β−ロ
ードマイシノン(DE3,641,833 A1)との反
応によって、直接、7−O−(3−N−メチル−3−N
−(S)−グリシジル−α−L−ダウノサミニル)−β
−ロードマイシノンが得られるということが見出され
た。
ールからシャープレスエポキシ化および次のトシル化に
より容易に且つ非常にエナンチオマー的に純粋に製造す
ることのできる(R)−グリシジルトシレートおよび
(S)−グリシジルトシレート〔J. Org. Chem. 51、
3710〜3712(1986)〕は、同様に、7−O
−(3−N−メチル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロードマイシノンと反応させて7−O−(3−N−メチ
ル−3−N−(S)−グリシジル−α−L−ダウノサミ
ニル)−β−ロードマイシノンを得ることができるとい
うことが見出された。
カゲルに非可逆的に結合することなしに、酸性の水性緩
衝液で予備処理しそして不活性化したシリカゲル上のク
ロマトグラフィー処理によって反応生成物を精製するこ
とができる。
して、良好な収量で且つ96%以上の純度で立体選択的
合成法でN−(R)−グリシジルアントラサイクリンお
よびN−(S)−グリシジルアントラサイクリンを与え
ることができそして既知の方法に比較して簡単である新
規な方法を開発せんとするものである。
は、水素、ヒドロキシル基またはアルキルオキシ基(C
1〜C4)であり、R3は、水素、ヒドロキシル基または
式II
OCH2OH、CHOHCH3またはCHOHCH2OH
であり、R5は、水素、ヒドロキシル基、メトキシカル
ボニル基または式IIの構造の基であり(R3もしくはR5
のどちらか一方またはこれら両方は式IIの構造の基であ
らねばならない)、R6は、水素、アルキル基(C1〜C
4)、アリル基、ベンジル基またはモノ−もしくはジ−
メチルオキシ置換ベンジル基、テトラヒドロピラニル基
であり、R7は、水素、アルキル基(Cl〜C4)、アリ
ル基、ベンジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオキ
シ置換ベンジル基であり、そしてR8は、式IIIまたはIV
サイクリンまたはN−(S)−グリシジルアントラサイ
クリンの製法によって本発明により達成され、そしてこ
の目的は、構造I〔式中、R1、R2およびR4は上記定
義の通りであり、R3は水素、ヒドロキシル基または式
V
キシカルボニル基または式Vの構造の基であり(R3も
しくはR5のどちらか一方またはこれらの両方は式Vの
構造の基であらねばならない)、そしてR6およびR7は
上記定義の通りである〕のアントラサイクリン誘導体を
(R)−または(S)−グリシジルスルホネート、例え
ば(R)−または(S)−グリシジルトシレート、
(R)−または(S)−グリシジルメシレート、(R)
−または(S)−グリシジルブロシレートまたは(R)
−または(S)−グリシジルトリフルオロメタンスルホ
ネートと反応させそして次に生成物を単離することから
なる。
えば炭酸カリウム、トリエチルアミンまたはピリジンの
存在下そして適当な有機溶剤または溶剤の混合物、例え
ばN,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリル
中で、20℃〜溶剤の還流温度で1〜48時間撹拌しそ
して次に反応溶液を処理することができる。必要に応じ
中和後濃縮または抽出により溶液から粗製生成物を単離
し、そして必要に応じ好ましくは緩衝剤水溶液で不活性
化したシリカゲル上のクロマトグラフィーによりそれを
精製することによって処理して96%より大なる純度で
式Iの生成物を得ることができる。
造される式Iの化合物は、R1が、ヒドロキシル基であ
り、R2が、ヒドロキシル基またはメチルオキシ基であ
り、R3が、式II
OCH2OHであり、R5が、水素、ヒドロキシル基また
はメトキシカルボニル基であり、R6が、水素またはテ
トラヒドロピラニル基であり、R7が、水素またはメチ
ルであり、R8が、式IIIまたはIV
キシル基であり、R2が、水素、ヒドロキシル基または
アルキルオキシ基(C1〜C4)であり、R3が、水素、
ヒドロキシル基または式IIの構造の基であり、R4が、
CH2CH3、COCH3、COCH2OH、CHOHCH
3またはCHOHCH2OHであり、R5が、水素、ヒド
ロキシル基、メトキシカルボニル基または式IIの構造の
基であり(R3もしくはR5のどちらか一方またはこれら
の両方は式IIの構造の基であらねばならない)、R
6が、水素、アルキル基(C1〜C4)、アリル基、ベン
ジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオキシ置換ベン
ジル基、テトラヒドロピラニル基であり、R7が、水
素、アルキル基(C1〜C4)、アリル基、ベンジル基ま
たはモノ−もしくはジ−メチルオキシ置換ベンジル基で
あり、そしてR8が、式IIIまたはIVの構造の基である式
Iに相当するN−グリシジルアントラサイクリン誘導体
および無機または有機酸とのその塩に関するものであ
る。
はヒドロキシル基であり、R2が、水素、ヒドロキシル
基またはメトキシ基であり、R3が、式IIの構造の基で
あり、R4が、CH2CH3、COCH3、COCH2O
H、CHOHCH3またはCHOHCH2OHであり、R
5が、水素、ヒドロキシル基、メトキシカルボニル基ま
たは式IIの構造の基であり、R6が、水素、アルキル基
(C1〜C4)、アリル基、ベンジル基またはモノ−もし
くはジ−メチルオキシ置換ベンジル基、テトラヒドロピ
ラニル基であり、R7が、水素、アルキル基(C1〜
C4)、アリル基、ベンジル基またはモノ−またはジ−
メチルオキシ置換ベンジル基であり、そしてR8が、式I
IIまたはIVの構造の基である式IのN−グリシジルアン
トラサイクリン誘導体。
り、R2が、水素、ヒドロキシル基またはメトキシ基で
あり、R3が、式IIの構造の基であり、R4が、CH2C
H3、COCH3、COCH2OH、CHOHCH3または
CHOHCH2OHであり、R5が、水素、ヒドロキシル
基、メトキシカルボニル基であり、R6が、水素、アル
キル基(C1〜C4)、アリル基、ベンジル基またはモノ
−もしくはジ−メチルオキシ置換ベンジル基、テトラヒ
ドロピラニル基であり、R7が、水素、アルキル基(Cl
〜C4)、アリル基、ベンジル基またはモノ−もしくは
ジ−メチルオキシ置換ベンジル基であり、そしてR
8が、式IIIまたはIVの構造の基である式IのN−グリシ
ジルアントラサイクリン誘導体。
キシル基またはメトキシ基であり、R3が、式IIの構造
の基であり、R4が、CH2CH3、COCH3、COCH
2OH、CHOHCH3またはCHOHCH2OHであ
り、R5が、水素、ヒドロキシル基、メトキシカルボニ
ル基であり、R6が、水素、テトラヒドロピラニル基で
あり、R7が、水素、アルキル基(Cl〜C4)、アリル
基、ベンジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオキシ
置換ベンジル基であり、そしてR8が、式IIIまたはIVの
構造の基である式IのN−グリシジルアントラサイクリ
ン誘導体。
キシル基またはメトキシ基であり、R3が、式IIの構造
の基であり、R4が、CH2CH3、COCH3、COCH
2OH、CHOHCH3またはCHOHCH2OHであ
り、R5が、水素、ヒドロキシル基、メトキシカルボニ
ル基であり、R6が、水素、テトラヒドロピラニル基で
あり、R7が、水素、アルキル基(Cl〜C4)、アリル
基であり、そしてR8が、式IIIまたはIVの構造の基であ
る式IのN−グリシジルアントラサイクリン誘導体。
基またはメトキシ基であり、R3が、式IIの構造の基で
あり、R4が、CH2CH3、COCH3またはCOCH2
OHであり、R5が、水素、ヒドロキシル基であり、R6
が、水素であり、R7が、水素、アルキル基(Cl〜
C4)、アリル基であり、そしてR8が、式IIIまたはIV
の構造の基である式IのN−グリシジルアントラサイク
リン誘導体。
基であり、R3が、式IIの構造の基であり、R4が、CH
2CH3であり、R5が、ヒドロキシル基であり、R6が、
水素であり、R7が、メチル基であり、そしてR8が、式
IIIまたはIVの構造の基である式IのN−グリシジルア
ントラサイクリン誘導体。
基であり、R3が、式IIの構造の基であり、R4が、CH
2CH3であり、R5が、ヒドロキシル基であり、R6が、
水素であり、R7が、メチル基であり、そしてR8が、式
IIIの構造の基である式IのN−グリシジルアントラサ
イクリン誘導体。
しに、本発明をより詳細に説明するものである。
ル−α−L−ダウノサミニル)−β−ロードマイシノン
リモル)および炭酸カリウム(3.2g、23.9ミリモ
ル)を、順次乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(20m
l)中の7−O−(3−N−メチル−α−L−ダウノサ
ミニル)−β−ロードマイシノン(1.25g、2.36
ミリモル)の溶液に加えそしてこの懸濁液を85℃で
2.5時間撹拌する。室温に冷却した後反応溶液を水
(300ml)に注加し、濃酢酸で中和しそしてクロロホ
ルム(5×50ml)で抽出する。合した有機抽出液を再
び水(100ml)で洗浄しそして高真空下低温度で濃縮
する。この物質を、カラムクロマトグラフィー(水性ト
リエチルアミン/ホスフェート緩衝液(pH3)とともに
撹拌することにより不活性化しそして次に吸引乾燥し
た、シリカゲル60、0.040〜0.063mm、Merck
No.9385)(移動相:ジクロロメタン/イソプロパノ
ール/アセトニトリル 80/12/8)により予備精
製する。最終精製は、中圧クロマトグラフィー(水性ト
リエチルアミン/ホスフェート緩衝液(pH3)とともに
撹拌することにより不活性化しそして次に吸引乾燥し
た、シリカゲルMacherey & Nagel Nucleosil 100〜
1525)(移動相:ジクロロメタン/イソプロパノー
ル/アセトニトリル 80/12/8)により実施す
る。収量:150mg(11%)。純度 >98%。
/アセトニトリル 80/12/8)。 融点:120℃(分解)。 〔α〕D 20=+335°(CHCl3中 c=0.02)。
1H, OH-11)、 12.83(s, 1H, OH-6)、 12.15(s, 1H, OH-
4)、 7.88(dd, 1H, J1,2=7.5Hz, J1,3=1.1Hz, H-1)、 7.7
2(t, 1H, J1,2=J2,3=7.5Hz, H-2)、 7.32(dd, 1H, J1,3=
1.1Hz, J2,3=7.5Hz, H-3)、 5.52(bs, 1H, H-1′)、 5.30
(dd,1H, J7,8a=1.4Hz, J7,8b=4.1Hz, H-7)、 4.90(s, 1
H, H-10)、 4.09(q, 1H, J5′,6′=6.5Hz, H-5′)、 4.02
(s, 1H, OH)、 3.72(bs, 1H, H-4)、 2.99(m, 1H, H-
2″)、 2.79(dd, 1H, J1a″,1b″=-11.6Hz, J1a″,2″=
3.4Hz, H-1a″)、 2.75(t, J3a″,3b″=J2″,3a″=4.3H
z, 1H, H-3a″)、 2.55(m, 1H, H-3′)、 2.45(dd, 1H,
J2″,3b″=2.7Hz, J3a″,3b″=4.9Hz, H-3b″)、 2.37(d
d, 1H, J1a″,1b″=-11.6Hz, J1b″,2″=3.1Hz, H-1
b″)、 2.36(s, 3H, NCH3)、 2.25(dd, 1H, J7,8a=1.4Hz,
J8a,8b=-11.0Hz, H-8a)、 2.15(dd, 1H, J7,8b=4.1Hz,
J8a,8b=-11.1Hz, H-8b)、 1.82(m, 4H, H-13a, H-13b, H
-2a′, H-2e′)、 1.41(d, 3H, J5′,6′=6.5Hz, H-
6′)、 1.12(t, 3H, J13,14=7.5Hz, H-14) ppm。
1)、 156.7(C-6)、 138.6(C-10a)、 137.1(C-2)、 134.9(C-
6a)、 133.2(C-12a)、 124.9(C-3)、 119.7(C-1)、 115.9(C
-4a)、 112.0(C-5a)、 111.4(C-11a)、101.3(C-1′)、 71.8
(C-9)、 70.8(C-7)、 66.7(C-5′)、 66.5(C-10)、 66.3(C-
4′)、 57.9(C-3′)、 54.9(C-1″)、 50.3(C-2″)、 45.3
(C-3″)、 39.1(C-NCH3)、 32.8(C-8)、 30.3(C-13)、 28.5
(C-2′)、 17.0(C-6′)、 6.6(C-14) ppm。
2(10,000)、 494(17,200)、 528(13,500)、 587(4,400)。
964、 1600、 1460、 1437、 1405、 1291、 1237、 1198、 116
5、 1130、 1067、 1022、 983。
して決定された。実施例1の化合物のエポキシドを、文
献〔例えば、Parker等:Chem.Rev. 59、737(19
59)〕に記載されているように水性酸媒質中において
開裂すると、それによって、開裂がほとんどの置換され
たC−O結合において行われそしてジオール5が遷移状
態3を経て得られる。実施例1からこの化合物を製造す
る塩基性反応条件下においては、文献〔例えば、Parker
等:Chem. Rev. 59、737(1959)〕に記載さ
れているように最小の置換されたC−O結合の開裂を伴
う塩基性エポキシド開裂により生成される小量の副生物
4が得られる。この環状カーボネートは、ナトリウムメ
タノレートで処理することによりジオール6に変化する
ことができる。
なグリセルアルデヒドから特許DE3,641,833
A1に記載されているような異なる方法により製造しそ
してHPLC分析によってエポキシド開裂から得られた
生成物と比較する。生成物5および6の形成から、実施
例1からの生成物はグリシジル基においてR配置を有す
るものであると結論される。
ル−α−L−ダウノサミニル)−β−ロードマイシノン
−L−ダウノサミニル)−β−ロードマイシノンを
(S)−グリシジルトシレートと反応させ、処理しそし
て精製する。
/アセトニトリル 80/12/8)。 融点:212〜215℃。 〔α〕D 20=+187°(CHCl3中 c=0.075)。
1H, OH-11)、 12.81(s, 1H, OH-6)、 12.11(s, 1H, OH-
4)、 7.87(dd, 1H, J1,2=7.5Hz, J1,3=1.1Hz, H-1)、 7.7
1(t, 1H, J1,2=J2,3=7.5Hz, H-2)、 7.31(dd, 1H, J1,3=
1.1Hz, J2,3=7.5Hz, H-3)、 5.51(bs, 1H, H-1′)、 5.14
(dd,1H, J7,8a=1.8Hz, J7,8b=4.0Hz, H-7)、 4.90(s, 1
H, H-10)、 4.08(q, 1H, J5′,6′=6.6Hz, H-5′)、 4.03
(s, 1H, OH)、 3.69(bs, 1H, H-4)、 2.99(m, 1H, H-
2″)、 2.95(dd, 1H, J1a″,1b″=-14.4Hz, J1a″,2″=
2.8Hz, H-1a″)、 2.72(dd, J3a″,3b″=-4.8Hz, J2″,
3a″=4.1Hz, 1H, H-3a″)、 2.54(m, 1H, H-3′)、 2.49
(dd, 1H, J2″,3b″=2.3Hz, J3a″,3b″=4.8Hz, H-3
b″)、 2.32(dd, 1H, J1a″,1b″=-14.4Hz, J1b″,2″=
5.7Hz, H-1b″)、 2.31(s, 3H,NCH3)、 2.24(dd, 1H,J7,
8a=1.8Hz, J8a,8b=-14.0Hz, H-8a)、 2.11(dd, 1H, J7,
8b=4.0Hz, J8a,8b=-14.0Hz, H-8b)、 1.82(m, 4H, H-13
a, H-13b, H-2a′, H-2e′)、 1.41(d, 3H, J5′,6′=6.
6Hz, H-6′)、 1.12(t, 3H, J13,14=7.5Hz, H-14) ppm。
1)、 156.6(C-6)、 138.4(C-10a)、 136.9(C-2)、 134.7(C-
6a)、 133.0(C-12a)、 124.8(C-3)、 119.5(C-1)、 115.7(C
-4a)、 111.9(C-5a)、 111.2(C-11a)、101.1(C-1′)、 71.7
(C-9)、 70.6(C-7)、 66.5(C-5′)、 66.4(C-10)、 66.0(C-
4′)、 57.6(C-3′)、 54.4(C-1″)、 50.4(C-2″)、 44.5
(C-3″)、 39.1(C-NCH3)、 32.6(C-8)、 30.2(C-13)、 28.4
(C-2′)、 16.8(C-6′)、 6.4(C-14) ppm。
5(13,900)、 512(18,500)、 541(21,700)、 586(17,400)。
928、 1602、 1460、 1437、 1404、 1290、 1236、 1198、 11
66、 1130、 1067、 1024、 982。
Claims (7)
- 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中 R1は、水素またはヒドロキシル基であり、 R2は、水素、ヒドロキシル基またはアルキルオキシ基
(C1〜C4)であり、 R3は、水素、ヒドロキシル基または式II 【化2】 の構造の基であり、 R4は、CH2CH3、COCH3、COCH2OH、CH
OHCH3またはCHOHCH2OHであり、 R5は、水素、ヒドロキシル基、メトキシカルボニル基
または式IIの構造の基であり(R3またはR5または両方
は式IIの構造の基であらねばならない)、 R6は、水素、アルキル基(C1〜C4)、アリル基、ベ
ンジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオキシ置換ベ
ンジル基、テトラヒドロピラニル基であり、 R7は、水素、アルキル基(Cl〜C4)、アリル基、ベ
ンジル基またはモノ−もしくはジ−メチルオキシ置換ベ
ンジル基であり、そして R8は、式IIIまたはIV 【化3】 の構造の基である〕のN−(R)−グリシジルアントラ
サイクリンおよびN−(S)−グリシジルアントラサイ
クリンの製造において、 構造I〔式中、R1、R2およびR4は上記定義の通りで
あり、R3は水素、ヒドロキシル基または式V 【化4】 の構造の基であり、R5は水素、ヒドロキシル基、メト
キシカルボニル基または式Vの構造の基であり(R3も
しくはR5のどちらか一方または両方は、式Vの構造の
基であらねばならない)そしてR6およびR7は上記定義
の通りである〕のアントラサイクリン誘導体を(R)−
または(S)−グリシジルスルホネートと反応させそし
て次に生成物を単離することからなるN−(R)−グリ
シジルアントラサイクリンまたはN−(S)−グリシジ
ルアントラサイクリンの製法。 - 【請求項2】 (R)−もしくは(S)−グリシジルト
シレート、(R)−もしくは(S)−グリシジルメシレ
ート、(R)−もしくは(S)−グリシジルブロシレー
トまたは(R)−もしくは(S)−グリシジルトリフル
オロメタンスルホネートをグリシジルスルホネートとし
て使用する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 反応に際して、グリシジルスルホネート
を、塩基の存在下、適当な有機溶剤または溶剤の混合物
中において20℃〜溶剤の還流温度で1〜48時間撹拌
しそして次に反応溶液を処理する請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 反応溶液を水と混合し、必要に応じ有機
カルボン酸で中和しそして例えばクロロホルム、ジクロ
ロメタンまたはジクロロエタンのようなハロゲン−含有
溶剤で抽出し、その後溶液を高真空下低温度で濃縮しそ
して生成物をクロマトグラフィー分離により得ることに
よって、処理を行う請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 シリカゲルを緩衝剤水溶液による処理に
より不活性化した予備処理したシリカゲル上でクロマト
グラフィー分離を行うことによって精製を行う請求項1
記載の方法。 - 【請求項6】 予備的クロマトグラフィー分離を、予備
処理したシリカゲル(水性トリエチルアミン/ホスフェ
ート緩衝液(pH3)とともに撹拌することにより不活
性化しそして次に吸引乾燥した)上で実施し、その後、
中圧クロマトグラフィーによる最終分離を同様に予備処
理したシリカゲル(水性トリエチルアミン/ホスフェー
ト緩衝液(pH3)とともに撹拌することにより不活性
化しそして次に吸引乾燥した)上で行うような方法で、
精製を実施する請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 反応溶液を水と混合し、必要に応じ有機
カルボン酸で中和しそして例えばクロロホルム、ジクロ
ロメタンまたはジクロロエタンのようなハロゲン−含有
溶剤で抽出し、その後溶液を高真空下低温度で濃縮し、
そして例えばトルエン、イソプロパノール、アセトニト
リルまたはジクロロメタンを含有する移動相混合物を使
用して、予備的クロマトグラフィー分離を予備処理した
シリカゲル(水性トリエチルアミン/ホスフェート緩衝
液(pH3)とともに撹拌することにより不活性化しそ
して次に吸引乾燥した)上で実施し、その後中圧クロマ
トグラフィーによる1回または2回以上の最終分離を同
様に予備処理したシリカゲル(水性トリエチルアミン/
ホスフェート緩衝液(pH3)とともに撹拌することに
より不活性化しそしてその後吸引乾燥した)上で実施す
るような方法で、処理および精製を実施する請求項1記
載の方法。
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