JPH07103148B2 - アントラサイクリン−マクロライド複合体 - Google Patents

アントラサイクリン−マクロライド複合体

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JPH07103148B2
JPH07103148B2 JP35173391A JP35173391A JPH07103148B2 JP H07103148 B2 JPH07103148 B2 JP H07103148B2 JP 35173391 A JP35173391 A JP 35173391A JP 35173391 A JP35173391 A JP 35173391A JP H07103148 B2 JPH07103148 B2 JP H07103148B2
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幸雄 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロライド系抗生物
質を薬物運搬担体として使用することにより、アントラ
サイクリン系制癌抗生物質を肺へ指向させる、新規なア
ントラサイクリン−マクロライド複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】アントラサイクリン系制癌抗生物質、例
えばアドリアマイシンは、現在もっとも広く実用されて
いる制癌剤の一つである。しかしながら該系統の抗生物
質は、臨床上において明瞭な有効性を有している反面
で、副作用に難点があり、従って現在はもっぱら副作用
の軽減を目的とした多数の誘導体が合成されている。例
えば本発明者の一人らが開発したTHP-アドリアマイシン
は、アドリアマイシンに劣らず抗腫瘍活性を有する一方
で、毒性は軽減し、副作用は軽度となった(塚越茂:抗
癌剤誘導体開発の問題点、癌と化学療法15(8)、2
173−2178(1988))。
【0003】このような実状を考慮すると、アントラサ
イクリン系制癌抗生物質は、副作用軽減の目的も含めな
がら臓器指向を目的とする薬物送達技術の応用を、もっ
とも必要とする薬剤であることが知られている。例えば
肺癌には無効であるが、これは肺への指向性の悪さに原
因があり、もし肺に薬剤が濃縮されるようになれば、肺
癌にも有効になり、同時に必要用量の低減化による副作
用の軽減を期待することができる。
【0004】マクロライド抗生物質が特定の臓器、特に
肺に強い親和性を持つことは既によく知られている。す
なわちマクロライド抗生物質は一般に組織移行性に優
れ、肺へはキノロン系抗菌剤と同様に良好な移行性を示
す(続医薬品の開発第4巻(広川書店刊)332−33
5頁(平成3年))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術の状
況にかんがみ、本発明者はアントラサイクリン系制癌抗
生物質を肺に指向させることを解決すべき課題として取
り上げ、この解決手段として肺移行性のよいマクロライ
ド抗生物質を輸送担体に使用することを試み、本発明を
完成するに至った。
【0006】以下に本発明を説明する。本発明物質は、
下記式(I)
【0007】
【化7】
【0008】によって示される。本発明物質における担
体部分であるマクロライド抗生物質のアグリコン骨格
は、16員環、すなわち2−オキソオキサシクロヘキサ
デカ−11,13−ジエンであり、ミカミノーズは該1
6員環の6位に連結する糖として必須である。薬物部分
としてのアントラサイクリン系制癌抗生物質の基本骨格
は、5,12−ナフタセンジオンであり、ダウノサミン
は該ナフタセンジオンの10位に連結する糖として必須
である。担体部分と薬物部分との結合は、マクロライド
抗生物質のカルボン酸誘導体と、アントラサイクリン系
制癌抗生物質とのエステル結合によってなされる。
【0009】式(I)中、R1 はH又はCH2 OR9
表し、ただしR9 は下記式(II)によって示される糖を
表す。
【0010】
【化8】
【0011】R2 はO=、HO、CH3 COO、C2
5 COO又はR10O(ただし、R10は下記式(III)を表
す。)を表す。
【0012】
【化9】
【0013】R3 はH、COCH3 又はCOC25
表す。R4 はCH3 又はC25 を表す。R5 はH又は
下記式(IV)によって示されるミカローズを表し、
【0014】
【化10】
【0015】ただし、式(IV)中、R11はH又はCOC
3 を表し、またR12はH、COCH3 、COC2
5 、COC37 又はCOCH2 CH(CH3)2 を表
す。R6 はH、OH又はOCH3 を表す。R7 はNH
2 、NHCOCF3 又は
【0016】
【化11】
【0017】を表す。R8 はH又は下記式(V)を表
す。
【0018】
【化12】
【0019】担体部分としてのマクロライド抗生物質の
例としては、ジョサマイシン、ロイコマイシン、ミデカ
マイシン、キタサマイシン、ロキタマイシン、スピラマ
イシン、タイロシン及びこれらのエステル誘導体、酸塩
を挙げることができる。
【0020】薬物部分としてのアントラサイクリン系制
癌抗生物質の例としては、ダウノルビシン、ドキソルビ
シン(アドリマイシン)、ピラルビシン(THP−アド
リアマイシン)、エピルビシン及びこれらの酸塩を挙げ
ることができる。
【0021】本発明物質の製造は、マクロライド抗生物
質とアントラサイクリン系制癌抗生物質とを、それぞれ
組合せた物質の化学構造式に応じて適宜に反応させるこ
とができるが、一般的には次のようにして行われる。す
なわち、マクロライド抗生物質の2−オキソオキサシク
ロヘキサデカ−11,13−ジエン環の7−アルデヒド
メチル基を酸化して7−カルボキシメチル基とし、他方
アントラサイクリン系制癌抗生物質のダウノサミンのア
ミノ基を予め保護してから、5,12−ナフタセンジオ
ンの8−ヒドロキシアセチル基と、前記7−カルボキシ
メチル基との間にエステル結合を形成させる。
【0022】
【発明の効果】本発明物質(I)は肺癌に対して有効に
作用することが期待される。即ち従来からin vitroでは
有効でありながら、in vivo では肺癌に対して著明な有
効性を示さなかったアントラサイクリン系制癌抗生物質
が、肺癌組織に濃縮されるようになり、その結果本来の
有効性を発揮するに至る。
【0023】
【実施例】以下に記載する実施例によって本発明を更に
具体的に説明する。
【0024】
【実施例1】
【化13】
【0025】原料化合物1 600.0mg(1.035
mmol)を15倍量のクロロホルム9.00mlに懸濁さ
せ、0℃で冷却して等モルのトリエチルアミン144.
3μlを加えた。次に、0℃で5倍量の無水トリフルオ
ロ酢酸3.00mlを加え、3.5時間撹拌した。薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)(クロロホルム:メタノー
ル=5:1)により反応の終了を確認後、氷冷下でメタ
ノール5.00mlを加え、シロップ状になるまで減圧濃
縮した。濃縮残渣をメタノール290mlに溶解し、5倍
モルの10%−炭酸カリウム溶液6.42mlを氷冷下で
加え、1.5時間撹拌した。TLC(クロロホルム:メ
タノール=5:1)により反応の終了を確認後、反応系
を約150mlまで減圧濃縮し、水500mlを加えてクロ
ロホルム(80ml×3)で分液抽出を行った。有機層を
減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(Daisogel, 33g 、酢酸エチル)で精製して、標記化
合物2(AD−N−TFA)の暗赤色結晶560.0mg
(収率84.6%)を得た。
【0026】化合物2:[α]D 34 +290.4 °(c 1.50
,MeOH)1 H-NMR(CD3OD,270MHz):δ 1.28 (s, H-6') 1.78(dd, H-2'a) 2.05 〜2.19(m, H-2'b, H-8a) 2.35(d, H-8b) 2.80、2.99(ABq, H-10a, H-10b) 3.67(t like, H-4') 3.96(s, OMe) 4.14 〜4.35(m, H-3',H-5') 4.74(s, H-14) 5.01(dull d, H-7) 5.40(d like, H-1') 7.43(dd, H-3) 7.65 〜7.77(m, H-1, H-2)
【0027】
【化14】
【0028】原料化合物3 612.2mg(0.739
4mmol)のジオキサン42.9ml及び水18.4ml溶液
に、亜塩素酸ナトリウム100.3mg(1.109mmo
l)とスルファミン酸107.7mg(1.109mmol)
を加え、室温で15分間反応させた。反応系に飽和食塩
水、クロロホルムを加え抽出した後、減圧濃縮して濃縮
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Daisogel, 30
g 、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、
標記化合物4(18−COOH−ジョサマイシン)の白
色フォーム状固体510.5mg(収率82.0%)を得
た。
【0029】
【化15】
【0030】化合物4 365.0mg(0.4325mm
ol)を10倍量の無水テトラヒドロフラン(THF)
3.65mlに溶解し、1.5倍モルのトリエチルアミン
90.5μlと1.05倍モルのα−ナフタレンカルボ
ニルクロライド68.4μlを加え、1時間撹拌した。
化合物4に対して等モルの化合物2 276.6mgを、
化合物2に対して10倍量の無水THF2.77mlに溶
解したものを、化合物4の反応系に加え、2倍モルの4
−ジメチルアミノピリジン105.7mgと無水ベンゼン
3.65mlを加えて3時間反応させた。TLC(クロロ
ホルム:メタノール=10:1)により反応の終了を確
認後、水10mlを加え、酢酸エチル(20ml×4)で分
液抽出した。更に酢酸水(pH3)10mlと酢酸エチル2
0mlにて分液し、有機層を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(Daisogel,12g 、酢酸エ
チル,酢酸酸性(pH3))にて精製し、未反応の化合物
2などを溶出した後、(クロロホルム:メタノール=1
5:1)にて溶出し、精製して標記化合物5(18−
(AD−N−TFA)−ジョサマイシン)の暗赤色結晶
40.8mg(収率8.3%)を得た。
【0031】化合物5:[α]D 31 +76.3°(c0.80 ,C
HCl3)1 H-NMR(CDCl3,270MHz):δ 0.97(d) 1.03(d) 1.10(s, (CH3 of 3'') 1.14(d) 1.24 〜1.35(m) 1.75 〜1.90(m) 2.14(s, COCH3) 2.16,2.29(ABq, H-8''') 2.50(s, NMe2) 3.00,3.45(ABq, H-10''') 3.22 〜3.45(m) 3.56(s, OMe of 4) 3.60 〜3.69(m) 4.00(d) 4.09(s, OMe of 4''') 4.42(s, H-14''') 4.40 〜4.52(m) 4.63(d) 4.97 〜5.11(m) 5.17(d) 5.31(dd, H-7'''') 5.53(dd, H-1'''') 5.58 〜5.85(m, H-12, 13) 6.07(dd, H-10) 6.54 〜6.70(m, H-11 , NH) 7.40(d, H-3''') 7.79(t, H-2''') 8.06(d, H-1''')
【0031】
【実施例2】
【0032】
【化16】
【0033】原料化合物3 7.03g (8.48mmo
l)の無水塩化メチレン溶液141mlをデス・マルティ
ン試薬6.10g (14.4mmol)の無水塩化メチレン
溶液に室温で注加し、1.5時間撹拌した。反応系にエ
ーテル35.1ml、飽和NaHCO3-Na2S2O3(1:7)水溶
液を加え、分液抽出後、有機層を飽和重曹水、次いで、
飽和食塩水にて洗浄し、減圧濃縮した。濃縮残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(Daisogel, 350g 、クロ
ロホルム:アセトン=7:2)で精製し、標記化合物6
(カルボマイシンB)の白色結晶5.00g (収率7
1.3%)を得た。
【0034】
【化17】
【0035】化合物6 1.45g (1.76mmol)を
THF14.5mlに溶解し、2N HCl 14.5mlを加
え、室温で30分間反応させた。反応系を飽和重曹水に
てpH8とした後、クロロホルムにて抽出し、飽和食塩水
にて洗浄した。有機層を減圧濃縮後、濃縮残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(Daisogel, 50g 、クロロホ
ルム:メタノール=5:1)で精製し、標記化合物7
(デミカロシル カルボマイシン)の白色フォーム状固
体991.0mg(収率94.1%)を得た。
【0036】
【化18】
【0037】化合物7 531.0mg(0.89mmol)
をジオキサン37ml、水16mlに溶解し、室温で亜塩素
酸ナトリウム120.7mg(1.34mmol)、スルファ
ミン酸130.1mg(1.34mmol)を加え、そのまま
室温で30分間撹拌した。反応終了後、飽和食塩水を加
え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Dasigel,28g 、
クロロホルム:メタノール=2:1)で精製し、白色フ
ォーム状固体の標記化合物8 418.7mg(0.68
mmol)(収率77%)を得た。
【0038】
【化19】
【0039】化合物8 385.0mg(0.6273mm
ol)を10倍量の無水THF(3.85ml)に溶解し、
1.5倍モルのトリエチルアミン131.2μlと1.
05倍モルのα−ナフタレンカルボニルクロライド9
9.3μlを加え、40分間撹拌した後、無水ベンゼン
3.85mlを加えた。次に、化合物8に対して等モルの
化合物2 401.2mgを、化合物2に対して10倍量
の無水THFに溶解したものを化合物8の反応系に加
え、2倍モルの4−ジメチルアミノピリジン153.3
mgを加えて、3.5時間反応させた。TLC(クロロホ
ルム:メタノール=5:1)により反応の終了を確認
後、水10mlを加え、クロロホルム(50ml、10ml×
4)にて抽出した。減圧濃縮して得られた濃縮残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(Daisogel,39mg、酢酸
エチル)にて精製し、未反応の化合物2等を溶出した
後、(n−ブタノール:エタノール:クロロホルム:H
2 O=4:4:2:3)にて溶出し、更にシリカゲルク
ロマトグラフィー(Kieselgel forflush ,25g 、ク
ロロホルム:メタノール=5:1)にて精製して、標記
化合物9(18−(AD−N−TFA−DMC)の暗赤
色結晶78.5mg(収率10.1%)を得た。
【0040】化合物9:[α]D 34 +55.4°(cl.OO ,C
HCl3)1 H-NMR(CDCl3,270MHz):δ 1.06 〜1.35(m) 2.13(s, COCH3) 2.53(s ×2, NMe 2) 2.65 〜3.40(m) 3.41 〜3.75(m) 3.56(s, OMe) 3.58(s, OMe) 4.09(s, OMe) 4.35 〜4.45(m, H-14'') 4.55(d, H-1') 4.80 〜4.94(m) 5.50 〜5.40(m) 5.55(dd, H-7'') 6.00 〜6.43(m, H-10,12,13) 6.65 〜6.78(m, NH) 7.40(d, H-1'') 7.78(t, H-2'') 8.04(d, H-3'')
【0041】
【実施例3】
【0042】
【化20】
【0043】原料化合物10(タイロシン)5.0g
(5.46mmol)をジオキサン350ml及び水150ml
に溶解し、室温で亜塩素酸ナトリウム1.23g (1
3.64mmol)及びスルファミン酸1.38(14.1
9mmol)を加え、そのまま室温で20分撹拌した。反応
終了後、飽和食塩水を加え、クロロホルムで抽出した。
有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(Daisogel,255g、クロロホルム:メタノール
=2:1)で精製し、白色フォーム状固体の標記化合物
11 3.73g (4.00mmol)(収率74%)を得
た。
【0044】
【化21】
【0045】化合物11 2.7279g (2.926
6mmol)を10倍量の無水THF27.3mlに溶解し、
1.5倍モルのトリエチルアミン0.589mlと1.0
5倍モルのα−ナフタレンカルボニルクロライド0.4
46mlを加え、20分間撹拌した後、無水ベンゼン2
7.3mlを加えた。次に、化合物11に対して等モルの
化合物2の1.8716g を化合物2に対して10倍量
の無水THFに溶解したものを化合物11の反応系に加
え、2倍モルの4−ジメチルアミノピリジン715.1
mgを加えて5.5時間反応させた。TLC(クロロホル
ム:メタノール=10:1)により反応の終了を確認
後、水50mlを加え、クロロホルム(100ml×4)に
て抽出した。減圧濃縮して得られた濃縮残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(Fujigel,145g 、酢酸エチ
ル)で精製し、未反応の化合物2などを溶出した後、
(クロロホルム:アセトン=1:1)で溶出し、精製し
て、標記化合物12(20−(AD−N−TFA)−タ
イロシン)の暗赤色結晶517.7mg(収率17.8
%)を得た。
【0046】化合物12:[α]D 34 +52.2°(c 1.OO
,CHCl3)1 H-NMR(CDCl3,270MHz):δ 0.94(t, H-17) 1.00(d) 1.10 〜1.40(m) 2.05(dd) 2.31(dd) 2.64(s, NMe2) 2.90 〜3.17(m) 3.48(s, OMe) 3.61(s, OMe) 3.76(s) 4.09(s, OMe) 4.15 〜4.38(m) 4.44-4.64(m) 4.47(s, H-14'''') 5.10(dd, H-1'') 5.30(m) 5.53(dd, H-1''''') 5.84 〜6.00(m, H-13) 6.15 〜6.39(m, H-10) 6.74(d, NH) 7.35(m, H-12) 7.40(d, H-3''''') 7.78(t, H-2''''') 8.03(d, H-1''''')
【化22】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で示されるアントラサイク
    リン−マクロライド複合体。 【化1】 [式中R1 はH又はCH2 OR9 (ただし、R9 は下記
    式(II)を表す)を表し、 【化2】 2 はO=、HO、CH3 COO、C25 COO又は
    10O(ただし、R10は下記式(III)を表す。)を表
    し、 【化3】 3 はH、COCH3 又はCOC25 を表し、 R4 はCH3 又はC25 を表し、 R5 はH又は下記式(IV) 【化4】 (ただし、R11はH又はCOCH3 を表し、R12はH、
    COCH3 、COC25 、COC37 又はCOCH2
    CH(CH3)2 を表す)を表し、 R6 はH、OH又はOCH3 を表し、 R7 はNH2 、NHCOCF3 又は 【化5】 を表し、 R8 はH又は下記式(V) 【化6】 を表す]
  2. 【請求項2】 R1 がH、R2 がHO、R3 がCOCH
    3 、R4 がCH3 、R5が式(IV)(ただしR11がH、
    12がCOCH2 CH(CH3)2 )、R6 がOCH3
    7 がNHCOCF3 及びR8 がHである請求項1記載
    のアントラサイクリン−マクロライド複合体。
  3. 【請求項3】 R1 がH、R2 がO=、R3 がCOCH
    3 、R4 がCH3 、R5がH、R6 がOCH3 、R7
    NHCOCF3 及びR8 がHである請求項1記載のアン
    トラサイクリン−マクロライド複合体。
  4. 【請求項4】 R1 がCH2 OR9 (ただし、R9 が式
    (II))、R2 がO=、R3 がH、R4 がC25 、R
    5 が式(IV)(ただし、R11がH、R12がH)、R6
    OCH3 、R7 がNHCOCF3 及びR8 がHである請
    求項1記載のアントラサイクリン−マクロライド複合
    体。
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