JP3299256B1 - 眼鏡におけるレンズ連結装置 - Google Patents

眼鏡におけるレンズ連結装置

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JP3299256B1
JP3299256B1 JP2001219411A JP2001219411A JP3299256B1 JP 3299256 B1 JP3299256 B1 JP 3299256B1 JP 2001219411 A JP2001219411 A JP 2001219411A JP 2001219411 A JP2001219411 A JP 2001219411A JP 3299256 B1 JP3299256 B1 JP 3299256B1
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栄造 尾浪
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茂良 山口
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株式会社アイプラス
茂良 山口
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Abstract

【要約】 【課題】 レンズに対するテンプルやブリッジの連結
を、レンズを不良品とすることなく簡易且つ確実に行う
ことのできるレンズ連結装置を提供する。 【解決手段】 ヨロイ7の端部分9及びブリッジの端部
分を、連結具12を用いてレンズ2に連結する。連結具
12は樹脂の一体成形品であり、その後面に、レンズ2
に設けた円形状連結孔22に挿入される円筒状筒部23
を有し、筒部23と基板19には同心の固定孔25を貫
設する。筒部23を連結孔22に挿入した後、端部分
9,11に突設したネジ軸13を固定孔25に挿通さ
せ、レンズの他面側に突出したネジ軸部にナット31を
螺合し締め付ける。この締め付けに伴い、筒部23が連
結孔22の内周面に圧接される。又、基板19の前面に
設けた突部27aとヨロイ7に設けた凹部15aが嵌ま
り合って、ヨロイ7と基板19が相互に回り止めされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製レ
ンズを用いる眼鏡におけるレンズ連結装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】左右のプラスチック製レンズの内側の縁
部分相互をブリッジで連結すると共に、該レンズの外側
の縁部分にヨロイの端部分を連結した構成の所謂ツーポ
イント眼鏡と称されている縁無眼鏡におけるレンズの連
結装置は、従来、次のように構成されるのが一般的であ
った。
【0003】即ち前記連結部aは、図41〜42に示す
ように、レンズ側面bと当接する湾曲した回り止め用の
当接片cを連結部本体dの端部にロウ付けすると共に、
レンズ面の内方側に突出し且つ内端部分に挿通孔eが設
けられた連結片fを前記当接片cにロウ付けして構成さ
れていた。そして、かかる構成の連結部aをレンズgに
連結するには、図42に示すように、該レンズgに設け
た連結孔hにその一端から、樹脂ワッシャjを介在させ
て連結ネジkを挿通すると共に、該連結ネジkの、レン
ズの他面側に突出するネジ軸部mに樹脂ワッシャjを装
着し、該樹脂ワッシャjから突出した部分にナットnを
螺合し締め付け、これにより、前記連結部aをレンズg
に固定していた。そして該固定状態においては、レンズ
側面bに当接状態にある前記当接片cの係合作用によっ
て、前記連結部aの回り止めを図っていた。
【0004】しかしながら、前記従来の連結装置による
ときは、レンズgに連結孔hを設けるに際して、前記当
接片cと挿通孔eとの間の距離に合わせて連結孔hを精
度よく位置決めして明ける必要があった。もしも、形成
した連結孔がレンズgの縁に近過ぎると、前記当接片c
がレンズ側面bに正しく当接しなくなって該当接片cが
所要の回り止め作用を発揮できないこととなり、連結構
造にガタツキが発生する問題が生ずるし、逆に連結孔h
がレンズgの縁から遠過ぎると、当接片cをレンズ側面
bに当接させつつ前記連結片fの挿通孔eを連結孔hに
位置合わせするということができない問題が生じ、いず
れの場合も、所要の連結を行うことができないことにな
ってしまう。又前記連結装置は、前記構成の当接片を必
須としたために、眼鏡のデザインが制約される問題があ
った。
【0005】そこで前記当接片cを省略したタイプの縁
無眼鏡が、特開平7−218870号で提供されてい
る。該縁無眼鏡は、レンズの縁部分に角形孔を形成する
と共に、該角形孔に、例えばヨロイの端部分に突設した
角筒部を挿入し、連結ネジとこれに螺合するナットとを
用いて、該角筒部をレンズに回り止めして連結する構成
のものであった。
【0006】かかる構成の縁無眼鏡は、前記のような回
り止め用の当接片cを有さないため、レンズに角形孔を
設ける際、その穿孔位置がレンズの幅方向で多少狂った
としても、前記連結部をレンズに回り止めして所要に連
結できる利点があった。しかしながら、前記特開平7−
218870号に係る縁無眼鏡によるときは、ヨロイ等
の連結部をレンズに連結するための孔を、単純な円形孔
ではなく角形孔とするために、該孔をドリルを用いて簡
易に形成するというわけにはいかず、特殊な工具を必要
とした。又、ヨロイ等のレンズに対する外方への突出方
向を正しく設定できるように、角形孔の向きを正確に設
定して孔を明けなければならず、その穿孔に熟練を要
し、小売店において簡単に穿孔できるというものではな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑みて開発されたものであり、レンズに対するヨロ
イやブリッジの連結を簡易且つ確実に行うことを可能と
すると共に、高価なレンズを不良品とする恐れがなく、
しかも、レンズに対するヨロイやブリッジの連結部分の
眼鏡デザイン上の制約の少ない縁無眼鏡におけるレンズ
連結装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る縁無眼鏡におけるレンズ連結装置(以下レンズ連結装
置という)の第1の態様は、左右のプラスチック製レン
ズの内側の縁部分相互をブリッジで連結すると共に、前
記レンズの外側の縁部分にヨロイの端部分を連結してな
る眼鏡において、前記ブリッジの端部分及び/又は前記
ヨロイの端部分を連結具を用いてレンズに連結する眼鏡
におけるレンズ連結装置である。そして該連結具は全体
が樹脂の一体成形品であり、その基板の一方の面側に、
前記レンズの縁部分に設けられた円形状の連結孔に挿入
せしめられる円筒状の筒部が突設されると共に、該筒部
及び基板には、同心の固定孔が貫設されており、前記連
結孔に前記筒部を、レンズの一面側から挿入状態とし
て、前記端部分に突設したネジ軸を前記固定孔に、前記
基板側から挿通せしめ、レンズの他面側に突出したネジ
軸部にナットを螺合し締め付けることにより、前記ネジ
軸の基端側部分が前記筒部を外側に押し拡げて該筒部の
外面を前記連結孔の内周面に圧接させる如くなされてい
る。そして前記基板の、前記筒部が設けられた前記一方
の面側で且つ該筒部の周辺所要部位に位置させて、レン
ズ面に面接触状態で当接し得る弾力性を有した押圧突部
が設けられており、又前記基板の他方の面側には、前記
端部分の、前記ネジ軸の周辺所要部位に位置させて設け
られた第1の係合部と凹凸係合状態に嵌まり合う第2の
係合部が設けられており、前記ナットを締め付けた状態
において、該第1の係合部と第2の係合部とが嵌まり合
って前記端部分と前記連結具とが一体化可能となされ、
又前記ナットを締め付けることにより、前記端部分が前
記基板をレンズ面に向けて押圧し、これにより、前記押
圧突部が弾性変形して前記レンズ面に面接触状態に圧接
されるようになされていることを特徴とするものであ
る。
【0009】又本発明に係るレンズ連結装置の第2の態
様は、左右のプラスチック製レンズの上縁部分又は下縁
部分に沿わせて配置される縁枠の内端相互がブリッジで
連結されてなる線状縁枠材の該左右の縁枠に前記レンズ
を連結してなる眼鏡において、前記縁枠を連結具を用い
てレンズに連結する眼鏡におけるレンズ連結装置であ
る。そして該連結具は、全体が樹脂の一体成形品であ
り、その基板の一方の面側に、前記レンズの縁部分に設
けられた円形状の連結孔に挿入せしめられる円筒状の筒
部が突設されると共に、該筒部及び基板には、同心の固
定孔が貫設されており、前記連結孔に前記筒部を、レン
ズの一面側から挿入状態として、前記縁枠に突設したネ
ジ軸を前記固定孔に、前記基板側から挿通せしめ、レン
ズの他面側に突出したネジ軸部にナットを螺合し締め付
けることにより、前記ネジ軸の基端側部分が前記筒部を
外側に押し拡げて該筒部の外面を前記連結孔の内周面に
圧接させる如くなされている。又前記基板の、前記筒部
が設けられた前記一方の面側で且つ該筒部の周辺所要部
位に位置させて、レンズ面に面接触状態で当接し得る弾
力性を有した押圧突部が設けられており、又前記基板の
他方の面側には、前記縁枠の、前記ネジ軸の周辺所要部
位に位置させて設けられた第1の係合部と凹凸係合状態
に嵌まり合う第2の係合部が設けられており、前記ナッ
トを締め付けた状態において、該第1の係合部と第2の
係合部とが嵌まり合って前記縁枠と前記連結具とが一体
化可能となされ、又前記ナットを締め付けることによ
り、前記端部分が前記基板をレンズ面に向けて押圧し、
これにより、前記押圧突部が弾性変形して前記レンズ面
に面接触状態に圧接されるようになされていることを特
徴とするものである。
【0010】前記第1の態様に係るレンズ連結装置にお
いて、前記ネジ軸は、前記端部分に固定状態で突設する
ことの他、前記端部分とは別体に形成されたネジ部材
を、前記端部分に設けた挿通孔に挿通せしめ、その頭部
が該端部分の表面側に当接した状態で、前記端部分の裏
面側に前記ネジ軸が突出する如く構成することがある。
【0011】又前記第2の態様に係るレンズ連結装置に
おいて、前記ネジ軸は、前記縁枠に固定状態で突設する
ことの他、前記縁枠とは別体に形成されたネジ部材を、
前記縁枠に設けた挿通孔に挿通せしめ、その頭部が該縁
枠の表面側に当接した状態で、前記縁枠の裏面側に前記
ネジ軸が突出する如く構成することがある。
【0012】前記第1、第2の態様に係るレンズ連結装
置において、前記押圧突部の、前記レンズ面に当接する
先端面を、該レンズ面の球面形状に合わせて球面状に形
成するのがよい。
【0013】又前記第1、第2の態様に係るレンズ連結
装置において、前記押圧突部の、前記レンズ面に当接す
る先端面を、該レンズ面の球面形状に合わせて球面状に
形成し、且つ該先端面の球面の半径を、レンズ面の球面
半径よりも小さく設定するのがよい。
【0014】前記各レンズ連結装置において、前記連結
孔の内周面に凹凸部を形成し、外側に押し拡げられた筒
部の外面が該内周面の凹凸部に食い込み状態となるよう
に構成するのがよい。
【0015】又前記各レンズ連結装置において、前記筒
部の外面に金属又は樹脂の突起を設け、前記ナットを締
め付けることによって前記ネジ軸の基端側部分が前記筒
部を外側に押し拡げ、これにより、該突起が前記連結孔
の内周面に食い込むように構成するのがよい。
【0016】
〔第1の実施の形態〕
図1〜3において、本発明に係るレンズ連結装置1は、
左右のプラスチック製レンズ2,2の内側の縁部分3,
3相互をブリッジ5で連結すると共に、該レンズ2,2
の外側の縁部分6,6にヨロイ7の端部分9を連結して
なる、所謂ツーポイント眼鏡と称されている縁無し眼鏡
10(図3〜4)を構成するに際して、前記ヨロイ7の
端部分9及びブリッジ5の端部分11を、連結具12を
用いてレンズ2に連結するものである。
【0017】前記ブリッジ5を連結する連結装置1と、
前記ヨロイ7を連結する連結装置1は共に同様の構成を
有しているため、以下の説明は、主として、ヨロイ7に
係る連結装置に代表させて行う。
【0018】前記ヨロイ7の端部分9及び前記ブリッジ
5の端部分11は、本実施の形態においては、図2に示
すように、横長又は縦長の平板状に形成されており、レ
ンズ2の前面側においてネジ軸13が、一体成形やロウ
付け等により固定状態で突設され、ヨロイ7にあって
は、ネジ軸13の外方側に位置させて凹部15aとして
の第1の係合部15が設けられており、ブリッジ5の端
部分にあっては、凹部15aとしての第1の係合部15
が、ネジ軸13の下側に位置させて設けられている。そ
して該ネジ軸13は、図2、図7に示すように、基端側
の太径軸部16の先端に雄ネジ部17が同心に突設され
ており、該太径軸部16の先端側はテーパー軸部18に
形成されている。
【0019】又前記連結具12は、柔軟性に富み、耐摩
耗性、高引張力、耐衝撃性、耐候性等に優れるエンプラ
等の合成樹脂を以って一体に形成されており、前記レン
ズ2の前面側に配置されるもので、図2、図5〜7に示
すように、内外方向に長い楕円形板状をなす基板19を
有している。そして該基板19の一側部分には、前記レ
ンズ2の前面(以下レンズ前面という)20と対向する
側(後面側)において、レンズ2の外側の縁部分6に設
けられた円形状の連結孔22(例えばドリルで穿孔され
る。以下同様である)に略密接状態に挿入せしめられる
円筒状に筒部23が突設されている。そして該筒部23
及び基板19には、同心の固定孔25が貫設されてお
り、その基板側の縁部は、該固定孔25への前記太径軸
部16の挿入を容易とするために、若干拡大されてテー
パ孔部26に形成されている。
【0020】又前記基板19の前面には、図5、図7に
示すように、前記端部分9,11に設けられた凹部15
aとしての第1の係合部15に嵌まり合う突部27aと
しての第2の係合部27が設けられる一方、他側部分の
後面側には、図2、図6〜7に示すように、前記レンズ
面20に面接触状態で当接し得る、弾力性を有した押圧
突部29が設けられている。
【0021】該押圧突部29の先端面30は、図6〜7
に示すように、レンズ前面20に略面接触し得る凹の球
面30aとして形成されており、後述のようにナット3
1を締め付けることによって、図9に示すように、該球
面30aがレンズ前面20に面接触状態で当接し得るも
のである。本実施の形態においては、レンズの種類によ
ってはレンズ前面20の球面半径が若干異なるため、該
レンズカーブの違いに応じ得るように、図7に示すよう
に、該球面半径よりも小さい球面半径を有するものとし
て構成されており、後述のようにナット31を締め付け
た時に該押圧突部29が弾性変形することにより、球面
半径の大きいレンズ前面20に対しても、該押圧突部2
9がレンズ前面20に面接触状態で密接するようになさ
れている。
【0022】各部の寸法は、例えば、前記連結孔22の
径を2mmに設定し、前記筒部23の外径を2mm、そ
の内径(前記固定孔25の径)を1.4mmに設定す
る。又前記太径軸部16の最大径を1.8mmに設定
し、前記筒部23を前記連結孔22に挿入した状態で、
前記太径軸部16を前記固定孔25に圧入することによ
り、該太径軸部16が前記筒部23を外側に押し広げ
て、筒部23の外面32が前記連結孔22の内周面33
に圧接されるようになす。
【0023】然して、かかる構成を有するレンズ連結装
置1を用いて、前記ヨロイ7の端部分9及び前記ブリッ
ジ5の端部分11をレンズ2の外側の縁部分6及びレン
ズ2の内側の縁部分3に連結するに際しては、これをヨ
ロイ7に代表させて説明すれば、前記基板19を図8に
示すように、レンズ2の前面側において、前記突部27
aがレンズ2の外縁側に存するように配置し、前記筒部
23を前記連結孔22に挿入する。
【0024】この状態で、図8に示すように、前記押圧
突部29の先端面30の周縁36がレンズ前面20に略
接した状態となる。その後、前記端部分9,11に突設
した雄ネジ部17を、前記基板19側から前記固定孔2
5に挿通せしめ、前記テーパー軸部18が前記テーパ孔
部26に当接状態とする。この状態で、ヨロイ7のレン
ズ2に対する外方への突出方向を所要に設定すると共
に、前記突部27aとしての第2の係合部27が前記凹
部15aとしての第1の係合部15に嵌まり合うよう
に、前記基板19を、前記連結孔22の軸線回りで回動
調節する。
【0025】然る後、図9に示すように、前記レンズ2
の後面側に突出したネジ軸部13aに樹脂ワッシャ37
を嵌め、ナット31を螺合し締め付ける。これにより、
前記ネジ軸13の太径軸部16が前記筒部23を外側に
押し拡げて、該筒部23の外面32が、前記連結孔22
の内周面33に圧接状態とされる。同時に、前記ナット
31の締め付けに伴い、前記端部分9が、前記基板19
の、前記押圧突部29の対向側34を押圧して前記押圧
突部29を弾性変形させるため、図9に示すように、そ
の先端面30が前記レンズ前面20に略密接した面接触
状態に圧接される。なお、ナット31を螺合し締め付け
た後、レンズ2の厚さを考慮して、ナット31から突出
するネジ軸13の突出部分を適宜切断する。図10はそ
の切断状態を示す。
【0026】このように圧接状態となることに伴い両者
間に発生する摩擦力によって、筒部23がレンズ2に一
体化される。前記連結孔22をドリル加工で設けたとき
は、連結孔22の内周面に凹凸部が形成されることにな
るが、前記筒部23の外面32が、例えば図11に拡大
して示すように、前記凹凸部39に食込み状態となるこ
とから、レンズ2に対する筒部23の固定強度が高い。
しかも、前記押圧突部29が弾性変形状態で前記レンズ
前面20に圧接状態となることから、両者間に発生する
摩擦力によって、基板19とレンズ2との一体化強度が
更に向上したものとなる。そして前記突部27aと前記
凹部15aとが嵌まり合って、前記端部分9,11と連
結具12との回り止めが図られる。これらの摩擦力の発
生と突部27aと凹部15aの係合によって、ヨロイ7
の端部分9やブリッジ5の端部分11をレンズ2に、回
り止めして強固に連結できることになる。
【0027】前記ブリッジ5の端部分11をレンズ2に
連結する要領は、前記ヨロイ7における場合と同様であ
るため、その具体的説明は省略する。但し、本実施の形
態においては、ブリッジの端部分11に設ける凹部15
aとしての第1の係合部15を、ネジ軸13の下側に設
けているため、楕円形板状をなす前記基板19は、前記
突部27aを前記凹部15aに嵌まり合うようにするた
めに、基板19の取り付け向きを、前記押圧突部29が
筒部23の下側に位置するように設定する。
【0028】図12は、本発明に係るレンズ連結装置1
の他の態様を示すものであり、左右のプラスチック製レ
ンズ2,2の内側の縁部分3,3相互をブリッジ5で連
結すると共に、該レンズ2,2の外側の縁部分6,6に
ヨロイ7の端部分9を連結してなる、所謂ツーポイント
眼鏡と称されている縁無し眼鏡1を構成するに際して、
前記ヨロイ7の端部分9及びブリッジ5の端部分11
を、図12〜13に示す連結具12を用いてレンズ2に
連結する点においては、前記実施の形態におけるものと
共通するが、前記ヨロイ7の端部分9及び前記ブリッジ
5の端部分11を、レンズの後面側で連結する点で異な
る。
【0029】即ち該端部分9及び端部分11は、図1
2、図14に示すように、レンズ2の後面側において、
ネジ軸13が前方に向け突設されており、ヨロイ7にあ
っては、ネジ軸13の外方側に位置させて凹部15aと
しての第1の係合部15が設けられており、ブリッジ5
の端部分11にあっては、凹部15aとしての第1の係
合部15が、ネジ軸13の下側に位置させて設けられて
いる。
【0030】又前記連結具12は、前記と同様の合成樹
脂を以って一体に形成されており、レンズ2の後面側に
配置されるもので、図12〜13に示すように、前記と
同様構成の基板19の前面40に、レンズ2の縁部分に
設けられた円形状の連結孔22に略密接状態に挿入せし
められる円筒状の筒部23が突設されると共に、該筒部
23と同一側において、レンズの後面(以下レンズ後面
という)41に面接触状態で当接し得る、凸の球面を有
した押圧突部29が設けられている。又基板の反対側
(後面側)には、前記凹部15aに嵌まり合う突部27
aとしての第2の係合部27が設けられている。
【0031】かかる構成を有するレンズ連結装置1を用
いて、前記ヨロイ7の端部分9及び前記ブリッジ5の端
部分11をレンズ2の外側の縁部分6及びレンズ2の内
側の縁部分3に連結する要領は前記と同様であり、図1
4に示すように、連結具12の筒部23をレンズ2の後
面側から前記連結孔22に挿入させ、筒部23及び基板
19に同心に設けられた固定孔25に、前記ネジ軸13
をレンズ後面側(基板19側)から挿入する。その際、
前記凹部15aとしての第1の係合部15と、突部27
aとしての第2の係合部27とが嵌まり合うように基板
19の位置決めを行う。その後図15に示すように、レ
ンズ2の前面側に突出したネジ軸部13aに、樹脂ワッ
シャ37を嵌めてナット31を螺合し締め付けることに
より、前記と同様に前記押圧突部29を弾性変形状態で
レンズ後面41に圧接させると共に、図15に示すよう
に突部27aと凹部15aとを係合させると、図15〜
16に示すように、端部分9,11をレンズ2に連結で
きる。なお、ナット31から突出するネジ軸の突出部分
は、図10に示すと同様にして切断される。
【0032】又図17〜19、図20〜21は、本発明
に係るレンズ連結装置1のその他の態様を示すものであ
り、ヨロイ7の端部分9及びブリッジ5の端部分11に
突設するネジ軸13を、別体のネジ部材42を用いて構
成している。該ネジ部材42は、基端側の太径軸部43
の先端に雄ネジ部45を同心に突設してなる軸部47の
基端側に頭部49を設けた構成を有しており、該太径軸
部43の先側部分はテーパ軸部46に形成されている。
【0033】そして前記端部分9,11には、該軸部4
7を挿通させるための挿通孔50が設けられており、該
挿通孔50に前記ネジ部材42の軸部47を、レンズ2
に設けた連結孔22に挿通させることにより、図18、
図21に示すように、端部分9,11に前記ネジ軸13
が突設された状態が得られるようになされている。
【0034】その他の構成は、図1、図12に示すレン
ズ連結装置における場合と同様であり、ナット31の締
め付けによって、ヨロイ7の端部分9及びブリッジ5の
端部分11をレンズ2に連結できる。なお、ナット31
から突出するネジ軸の突出部分は、図10に示すと同様
にして切断される。
【0035】図22〜26は、本発明に係るレンズ連結
装置1のその他の態様を示すものであり、左右のプラス
チック製レンズ2,2の内側の縁部分3,3相互をブリ
ッジ5で連結すると共に、該レンズ2,2の外側の縁部
分6,6にヨロイ7の端部分9を連結してなる、所謂ツ
ーポイント眼鏡と称されている縁無し眼鏡1を構成する
に際して、前記ヨロイ7の端部分9及びブリッジ5の端
部分11を、連結具12を用いてレンズ2に連結する点
においては、前記実施の形態におけるものと共通する
が、ヨロイ7の端部分9、ブリッジ5の端部分11及び
連結具12の構成が前記と異なる。
【0036】即ち、ヨロイ7及びブリッジ5は、共に、
線材例えば丸線材を屈曲して形成されている。ヨロイ7
側では、図22〜23に示すように、ヨロイ本体51の
先端に軸部52が屈曲形成されると共に該軸部52の先
側部分が雄ネジ部53とされている。又ブリッジ5側で
は、ブリッジ本体55の両端に軸部52が屈曲形成され
ると共に該軸部52の先側部分が雄ネジ部53とされて
いる。そして該軸部52の基端側には、例えば金属製の
テーパー筒体56が挿着されるものとなされ、該挿着状
態において、図24〜25に示すように、テーパー筒体
56の先端57が雄ネジ部53に連なるように構成され
ており、該雄ネジ部53とテーパー筒体56とによって
ネジ軸13が構成されている。
【0037】そして前記連結具12は、図23〜24に
示すように、基板19の一方の面側で、レンズ2に設け
た連結孔22に略密接に挿入せしめられる円筒状の筒部
23が突設されると共に、例えばレンズ前面20と面接
触状態で当接し得る押圧突部29が設けられている。又
基板19の他方の面側には、前記ヨロイ本体51の先端
部分15b又は前記ブリッジ本体55の端部分15cと
して構成された第1の係合部15と嵌まり合う、凹部2
7bとしての第2の係合部27が設けられている。
【0038】図24〜25、図26は、かかる構成のレ
ンズ連結装置1を用いて、ヨロイの端部分9及びブリッ
ジの端部分11をレンズ2に連結した状態を示すもので
ある。
【0039】〔第2の実施の形態〕 図27〜29、図30〜31は、本発明に係るレンズ連
結装置1のその他の態様を示すものであり、左右のプラ
スチック製レンズ2,2の前側の上縁部分61,61に
沿わせて配設される左右の縁枠62,62の内端相互を
ブリッジ5で連結してなる一本の線状に形成された縁枠
部材65の両縁枠62,62を、左右のレンズ2,2に
連結具12を用いて連結するものである。
【0040】そして、前記縁枠62,62の長さ方向の
所要部位、例えば中間部位や内端側において、レンズ2
に向けて突出するネジ軸13が突設されており、該ネジ
軸13の周辺に位置させて、凹部15aとしての第1の
係合部15が設けられている。
【0041】又連結具12は前記と同様の構成を有して
おり、図27、図29に示すように、基板19の後面側
で、レンズ2に設けた連結孔22に略密接に挿入せしめ
られる円筒状の筒部23が突設されると共に、レンズ前
面20と面接触状態で当接し得る押圧突部29が設けら
れている。又基板19の前面側には、前記凹部15aと
嵌まり合う、突部27aとしての第2の係合部27が設
けられている。
【0042】図32〜33、図34〜35は前記とは逆
に、左右の縁枠62,62をレンズ2,2の後側の上縁
部分64に重なるように配設される構成を有しており、
該縁枠62,62の長さ方向の所要部位、例えば中間部
位や内端側に、レンズに向けて突出するネジ軸13が突
設されており、該ネジ軸の周辺に位置させて、凹部15
aとしての第1の係合部15が設けられている。
【0043】又前記連結具12は前記と同様構成を有し
ており、図33、図35は、かかる構成を有するレンズ
連結装置1を用いて、左右の縁枠62,62を左右のレ
ンズ2,2に夫々連結した状態を示すものである。
【0044】又図36、、図37は、図17、図20に
示すと同様に、ネジ軸を、別体のネジ部材42を用いて
構成した場合を示すものであり、かかる連結装置1を用
いて、図19、図21に示すと同様にして、縁枠62,
62を左右のレンズ2,2に夫々連結できる。
【0045】〔その他の実施の形態〕 (1) ヨロイやブリッジの端部分に突設したネジ軸13
が、連結具に設けられた筒部23の固定孔25に挿通せ
しめられ、且つレンズ面から突出したネジ軸部にナット
31を螺合し締め付けることにより、該筒部23を外側
に押し広げて該筒部の外面32をレンズに設けた連結孔
22の内周面33に圧接させることができる限り、連結
具12の筒部23に設けられている固定孔25は、筒部
の軸線方向全長に亘って同径に形成されることの他、例
えば図38に示すように、長いテーパー孔部66を具え
るものとして構成されてもよい。又、筒部に設けた連結
孔が同径に形成される場合、ネジ軸の基端側部分が、図
2に示すようにテーパー軸部18を有するものとして構
成されることがあると共に、同一径の大径軸部として構
成されることもある。又筒部の固定孔がテーパー孔部を
具えるものとして構成される場合も、ネジ軸の基端側部
分が、テーパー軸部を有するものとして形成されること
の他、同一径の大径軸部として構成されることもある。
【0046】(2) 又、前記ナット31の締め付けによ
り、筒部23の外面32を連結孔22の内周面33に、
より強固な圧接状態とするために、該筒部の外面32に
樹脂製や金属製の突起を適宜設け、筒部23が外側に押
し拡げられたときに、突起を連結孔の内周面33に食込
み状態として、レンズ2に対する連結具12の固定強度
を向上させることができる。該突起を金属製とする場
合、突起が設けられた金属製リングを筒部の外周面を囲
むように固定することにより、外面32に突起を設ける
ことができる。又、金属粉が混入された樹脂素材で連結
具12を一体成形することにより、混入された金属粉
が、筒部23の外面32に凹凸を形成できるため、該外
面32と連結孔22の内周面33との間の摩擦力を増大
させることができる。更には、金属粉を含有した樹脂を
筒部23の外面に塗布しておくことにより、同様に、摩
擦力の増大を図ることができる。又ネジ軸の基端側部分
による筒部の外側の押し拡げを、より効果的に行わせる
ために、筒部の内周面に突起を設けることもある。
【0047】(3) ナットの締め付けによって、ネジ軸の
基端側部分が筒部を、より効果的に外側に押し拡げるこ
とができるように、例えば図39に示すように筒部23
に、1本乃至複数本のスリット67を設けることもあ
る。
【0048】(4) 図9、図15、図19、図21等に示
す場合において、これらにおけるとは逆に、ヨロイやブ
リッジの端部分に、突部としての第1の係合部を設ける
と共に、基板側には、該突部と嵌まり合う凹部としての
第2の係合部を設ける構成としてもよい。
【0049】(5) 図40は連結具12のその他の態様を
示すものであり、筒部23が突設される基板部分19a
を、該筒部23と同径の筒状部を有する如く構成してい
る。
【0050】(6) レンズに設けた連結孔22に対する前
記筒部23の固定は、基本的には、筒部の外面と連結孔
の内周面との間に発生する摩擦力によるものであるが、
補助的に、筒部の外面と連結孔の内周面との間に接着剤
を介在させることもある。
【0051】(7) 基板19に設ける押圧突部29は、前
記ナット31の締め付けによって、該押圧突部を弾性圧
縮させ、その先端面をレンズ面に面接触状態で当接させ
得るものであれば、その先端面が球面に形成されている
ことは必ずしも必要ではない。
【0052】(8) 端部分に突設されるネジ軸13の基端
側部分の外周面にローレットを設けることによって、該
ネジ軸13と筒部23との間の摩擦力の増大を図ること
ができ、回り止め作用をもたらす前記第1の係合部15
と第2の係合部27との係合の負担を軽減させ得る等、
連結状態の安定化を図ることができる。
【0053】(9) 前記固定孔を、角形孔等の断面非円形
の孔として形成し、該固定孔に挿入されるネジ軸をこれ
に合わせた断面形態に構成することもある。
【0054】(10)縁無し眼鏡が所謂ツーポイント眼鏡と
して構成される場合、本発明に係るレンズ連結装置1
は、ブリッジの連結部とヨロイの連結部の双方に応用さ
れることの他、その何れか一方のみに応用されることも
ある。
【0055】(11)本発明に係るレンズ連結装置を、一本
の線状に形成された縁枠部材を用いて構成する場合、該
縁枠部材は、左右のプラスチック製レンズ2,2の前側
又は後側の下縁部分に沿わせて配設される左右の縁枠の
内端相互をブリッジで連結した一本の線状に構成される
こともある。
【0056】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るレンズ連結装置によるときは、連結具
の筒部を、レンズの縁部分に設けられた連結孔に挿入さ
せる共に、ヨロイ又はブリッジの端部分に設けられたネ
ジ軸を、筒部に設けられた固定孔に挿通させ、レンズの
他面側に突設されたネジ軸部にナットを螺合し締め付け
ることにより、該ネジ軸の基端側部分によって、前記筒
部を外側に押し拡げて該筒部の外面を前記連結孔の内周
面に圧接させることができる。従って、この圧接時に発
生する摩擦力によって連結具をレンズに固定状態となし
得ると共に、ナットを螺合し締め付けることに伴い、前
記端部分がレンズから外れるのを阻止できる。そして、
前記ナットの締め付けに先立って行われる、連結具に設
けられた第1の係合部と前記端部分に設けられた第2の
係合部との凹凸係合により、ヨロイやブリッジがレンズ
に対して回転するのを阻止でき、これらによって、ヨロ
イやブリッジをレンズに安定的に連結することができ
る。又前記連結具が、レンズの前面や後面に面接触状態
で当接し得る、弾力性を有した押圧突部を具えるため、
前記ナットの締め付けによって、該押圧突部がレンズ面
に圧接状態となる。これにより発生する摩擦力が、前記
筒部の外面と連結孔の内周面との間に発生する摩擦力に
付加されるため、ヨロイやブリッジの端部分がレンズに
一層確実に回り止めされて連結された安定構造の連結部
を具える眼鏡を提供できることとなる。
【0057】(2) このように本発明によるときは、筒部
の外面と連結孔の内周面との間に発生する摩擦力、及
び、押圧突部とレンズ面との間に発生する摩擦力によっ
て、ヨロイやブリッジの端部分をレンズに回り止めされ
た状態で確実に連結できるのであり、その結果、従来の
縁無し眼鏡における回り止め用の当接片を省略できるこ
とになる。従って連結孔の穿孔位置を、従来におけるほ
ど精度よく行うことは必要でなく、その穿孔位置がレン
ズの幅方向で多少狂ったとしても、ヨロイやブリッジの
端部分をレンズに所要に連結できることになる。これに
より、小売店における眼鏡の組立て作業を容易とするだ
けでなく、連結孔の穿孔間違いによって高価なレンズを
不良品とする不経済も発生させない。又本発明に係る連
結装置によるときは、連結孔を、従来と同様の円形状に
設けるために、即ち、小売店においても形成容易な従来
のドリル加工をそのまま用いて容易に形成できる円形状
に設けるために、角形孔を明ける従来のレンズ連結装置
とは異なり、特別な工具を必要としない。加えて、角形
孔の向きを正確に設定して孔を明けなければならず穿孔
に熟練を要するといった従来の問題点を解消でき、連結
孔の明け間違いによって高価なレンズを不良品にしてし
まうという不経済を発生させない。
【0058】(3) 又本発明に係るレンズ連結装置による
ときは、従来のような回り止め用の当接片を必要としな
いため、レンズに対するヨロイやブリッジの端部分の連
結部分における眼鏡デザイン上の制約が少なくなり、該
連結部分をスリムにデザインできる利点もある。
【0059】(4) ドリル加工によってレンズに連結孔を
設ける場合は、該連結孔の内周面に微細な凹凸部が形成
されることになるが、本発明は、筒部を外側に押し拡げ
る構成であるため、該筒部の外面を該凹凸部に食い込ま
せることが可能となり、これにより、筒部の外面と連結
孔の内周面との摩擦力を増大させることができる。
【0060】(5) 筒部の外面に金属製や樹脂製の突起を
設ける場合は、筒部の外面と連結孔の内周面との間の摩
擦力を増大させ得る利点がある。
【0061】(6) 本発明に係るレンズ連結装置は、ヨロ
イやブリッジの端部分にネジ軸を突設する構成を採用
し、該ネジ軸を、基板側から固定孔に挿入することとし
ている。かかることから、ネジ軸の基端側部分が、筒部
を外側に押し拡げながら該筒部を通過する際において、
連結具の基板がレンズの表面に当接状態となるため、該
基端側部分の前進に伴って得られる筒部の押し拡げを確
実に行うことができる。もしも、ネジ軸を筒部の先端側
から挿入させるとすれば、その挿入の際に該筒部が連結
孔から押し出されてしまう不具合があるが、本発明によ
るときは、このような事態を生じさせずに、基端側部分
による筒部の押し広げを確実に行うことができるのであ
る。
【0062】(7) 基板に設ける押圧突部の、レンズ面
(レンズの前面又はレンズの後面)に当接する先端面
を、該レンズ面の球面形状に略合わせて球面状に形成す
る場合は、該先端面をレンズ面に密着させることがで
き、ヨロイやブリッジの端部分の回り止め効果を高める
ことができる。特に押圧突部の先端面に設ける球面の半
径を、レンズ面の球面半径よりも小さく設定する場合
は、レンズ面の球面半径が押圧突部の先端面の球面半径
に等しい場合は元より、レンズ面の球面半径が該先端面
の球面半径よりも大きい場合であっても、ナットの締め
付けに伴う押圧部材の弾性圧縮によって、押圧突部の先
端面を該レンズ面に密着させることができ、これに伴う
摩擦力の増大によって、ヨロイやブリッジの端部分の回
り止めをより効果的に達成できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ連結装置を示す分解斜視図
である。
【図2】その部分拡大図である。
【図3】本発明に係るレンズ連結装置を応用して構成さ
れたツーポイント眼鏡を示す斜視図である。
【図4】その部分斜視図である。
【図5】連結具を示す斜視図である。
【図6】連結具を示す斜視図である。
【図7】レンズ連結装置を分解して示す断面図である。
【図8】ヨロイをレンズに連結する工程を説明する断面
図である。
【図9】ヨロイをレンズに連結した状態を示す断面図で
ある。
【図10】構成されたツーポイント眼鏡を示す部分斜視
図である。
【図11】筒部の外面が連結孔の内周面に圧接された状
態を示す部分拡大図である。
【図12】本発明に係るレンズ連結装置の他の態様を示
す分解斜視図である。
【図13】それに用いる連結具を示す斜視図である。
【図14】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
する工程を説明する断面図である。
【図15】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
した状態を示す断面図である。
【図16】その連結装置を用いて構成されたツーポイン
ト眼鏡を示す斜視図である。
【図17】本発明に係るレンズ連結装置のその他の態様
を示す分解斜視図である。
【図18】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
する工程を説明する断面図である。
【図19】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
した状態を示す断面図である。
【図20】本発明に係るレンズ連結装置のその他の態様
を示す分解斜視図である。
【図21】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
した状態を示す断面図である。
【図22】本発明に係るレンズ連結装置のその他の態様
を示す分解斜視図である。
【図23】その連結装置を構成するヨロイの端部分と連
結具を示す分解斜視図である。
【図24】その連結装置を用いてヨロイをレンズに連結
した状態を示す断面図である。
【図25】その連結装置を用いてブリッジをレンズに連
結した状態を示す断面図である。
【図26】その連結装置を用いて構成された眼鏡を示す
部分斜視図である。
【図27】本発明に係るレンズ連結装置のその他の態様
を示す分解斜視図である。
【図28】その連結装置を用いて構成された眼鏡を示す
斜視図である。
【図29】その連結装置を用いて縁枠をレンズに連結し
た状態を示す断面図である。
【図30】本発明に係るレンズ連結装置のその他の態様
を示す分解斜視図である。
【図31】その連結装置を用いて構成された眼鏡を示す
斜視図である。
【図32】本発明に係レンズ連結装置のその他の態様を
示す分解斜視図である。
【図33】その連結装置を用いて構成された眼鏡を示す
部分斜視図である。
【図34】本発明に係る連結装置のその他の態様を示す
分解斜視図である。
【図35】その連結装置を用いて構成された眼鏡を示す
部分斜視図である。
【図36】本発明に係る連結装置のその他の態様を示す
分解斜視図である。
【図37】本発明に係る連結装置のその他の態様を示す
分解斜視図である。
【図38】連結具の他の態様を示す断面図である。
【図39】連結具のその他の態様を示す斜視図である。
【図40】連結具のその他の態様を示す斜視図である。
【図41】従来のレンズ連結装置を用いて構成されたツ
ーポイント眼鏡を示す正面図である。
【図42】その断面図である。
【符号の説明】
1 レンズ連結装置 2 レンズ 3 縁部分 5 ブリッジ 7 ヨロイ 9 ヨロイの端部分 11 ブリッジの端部分 13 ネジ軸 15 第1の係合部 19 基板 22 連結孔 23 筒部 25 固定孔 27 第2の係合部 29 押圧突部 30 押圧突部の先端面 31 ナット 32 筒部の外面 33 連結孔の内周面 39 凹凸部 42 ネジ部材 50 挿通孔 62 縁枠 65 縁枠部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−234383(JP,A) 特開 平9−203882(JP,A) 特開2000−171755(JP,A) 実開 昭55−168162(JP,U) 登録実用新案3004836(JP,U) 実用新案登録3079992(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 1/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のプラスチック製レンズの内側の縁
    部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの外
    側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる眼鏡におい
    て、前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部
    分を連結具を用いてレンズに連結する眼鏡におけるレン
    ズ連結装置であって、 該連結具は全体が樹脂の一体成形品であり、その基板の
    一方の面側に、前記レンズの縁部分に設けられた円形状
    の連結孔に挿入せしめられる円筒状の筒部が突設される
    と共に、該筒部及び基板には、同心の固定孔が貫設され
    ており、前記連結孔に前記筒部を、レンズの一面側から
    挿入状態として、前記端部分に突設したネジ軸を前記固
    定孔に、前記基板側から挿通せしめ、レンズの他面側に
    突出したネジ軸部にナットを螺合し締め付けることによ
    り、前記ネジ軸の基端側部分が前記筒部を外側に押し拡
    げて該筒部の外面を前記連結孔の内周面に圧接させる如
    くなされており、 又前記基板の、前記筒部が設けられた前記一方の面側で
    且つ該筒部の周辺所要部位に位置させて、レンズ面に面
    接触状態で当接し得る弾力性を有した押圧突部が設けら
    れており、又前記基板の他方の面側には、前記端部分
    の、前記ネジ軸の周辺所要部位に位置させて設けられた
    第1の係合部と凹凸係合状態に嵌まり合う第2の係合部
    が設けられており、前記ナットを締め付けた状態におい
    て、該第1の係合部と第2の係合部とが嵌まり合って前
    記端部分と前記連結具とが一体化可能となされ、又前記
    ナットを締め付けることにより、前記端部分が前記基板
    をレンズ面に向けて押圧し、これにより、前記押圧突部
    が弾性変形して前記レンズ面に面接触状態に圧接される
    ようになされていることを特徴とする眼鏡におけるレン
    ズ連結装置。
  2. 【請求項2】 左右のプラスチック製レンズの上縁部分
    又は下縁部分に沿わせて配置される縁枠の内端相互がブ
    リッジで連結されてなる線状の縁枠材の該左右の縁枠に
    前記レンズを連結してなる眼鏡において、前記縁枠を連
    結具を用いてレンズに連結する眼鏡におけるレンズ連結
    装置であって、 該連結具は全体が樹脂の一体成形品であり、その基板の
    一方の面側に、前記レンズの縁部分に設けられた円形状
    の連結孔に挿入せしめられる円筒状の筒部が突設される
    と共に、該筒部及び基板には、同心の固定孔が貫設され
    ており、前記連結孔に前記筒部を、レンズの一面側から
    挿入状態として、前記縁枠に突設したネジ軸を前記固定
    孔に、前記基板側から挿通せしめ、レンズの他面側に突
    出したネジ軸部にナットを螺合し締め付けることによ
    り、前記ネジ軸の基端側部分が前記筒部を外側に押し拡
    げて該筒部の外面を前記連結孔の内周面に圧接させる如
    くなされており、 又前記基板の、前記筒部が設けられた前記一方の面側で
    且つ該筒部の周辺所要部位に位置させて、レンズ面に面
    接触状態で当接し得る弾力性を有した押圧突部が設けら
    れており、又前記基板の他方の面側には、前記縁枠の、
    前記ネジ軸の周辺所要部位に位置させて設けられた第1
    の係合部と凹凸係合状態に嵌まり合う第2の係合部が設
    けられており、前記ナットを締め付けた状態において、
    該第1の係合部と第2の係合部とが嵌まり合って前記縁
    枠と前記連結具とが一体化可能となされ、又前記ナット
    を締め付けることにより、前記縁枠が前記基板をレンズ
    面に向けて押圧し、これにより、前記押圧突部が弾性変
    形して前記レンズ面に面接触状態に圧接されるようにな
    されていることを特徴とする眼鏡におけるレンズ連結装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ネジ軸は、前記端部分に固定状態で
    突設されていることを特徴とする請求項1記載の眼鏡に
    おけるレンズ連結装置。
  4. 【請求項4】 前記ネジ軸は、前記縁枠に固定状態で突
    設されていることを特徴とする請求項2記載の眼鏡にお
    けるレンズ連結装置。
  5. 【請求項5】 前記端部分とは別体に形成されたネジ部
    材を、前記端部分に設けた挿通孔に挿通せしめ、その頭
    部が該端部分の表面側に当接した状態で、前記端部分の
    裏面側に前記ネジ軸が突出する如くなされていることを
    特徴とする請求項1記載の眼鏡におけるレンズ連結装
    置。
  6. 【請求項6】 前記縁枠とは別体に形成されたネジ部材
    を、該縁枠に設けた挿通孔に挿通せしめ、その頭部が該
    縁枠の表面側に当接した状態で、前記縁枠の裏面側に前
    記ネジ軸が突出する如くなされていることを特徴とする
    請求項2記載の眼鏡におけるレンズ連結装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧突部の、前記レンズ面に当接す
    る先端面を、該レンズ面の球面形状に合わせて球面状に
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の眼鏡に
    おけるレンズ連結装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧突部の、前記レンズ面に当接す
    る先端面を、該レンズ面の球面形状に合わせて球面状に
    形成し、且つ該先端面の球面の半径を、レンズ面の球面
    半径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の眼鏡におけるレンズ連結装置。
  9. 【請求項9】 前記連結孔の内周面に凹凸部が形成され
    ており、外側に押し拡げられた筒部の外面が該内周面の
    凹凸部に食い込み状態となることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の眼鏡におけるレンズ連結装置。
  10. 【請求項10】 前記筒部の外面に金属又は樹脂の突起
    が設けられており、前記ナットを締め付けることによっ
    て前記ネジ軸の基端側部分が前記筒部を外側に押し拡
    げ、これにより、該突起が前記連結孔の内周面に食い込
    むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の眼
    鏡におけるレンズ連結装置。
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