JP3120605U - 縁なしメガネ - Google Patents
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Abstract
【課題】 両レンズが連結部材の両側に連結され、レンズ外側にはヨロイを取着し、そしてヨロイには蝶番などの継手を介してツルを折畳み可能に取付けている縁なしメガネであって、ネジを用いることなく簡単に組立てすることが出来、しかもレンズのガタ付きを防止した縁なしメガネの提供。
【解決手段】 連結部材2は1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、連結部7の両側にはコイルバネから成る嵌入部8,8を有し、上記ヨロイ3も1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、コイルバネからなる嵌入部8とツル5を連結する継手部を形成し、上記嵌入部8をレンズ貫通穴に嵌めると共に嵌入部8の穴にはピンを圧入して固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 連結部材2は1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、連結部7の両側にはコイルバネから成る嵌入部8,8を有し、上記ヨロイ3も1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、コイルバネからなる嵌入部8とツル5を連結する継手部を形成し、上記嵌入部8をレンズ貫通穴に嵌めると共に嵌入部8の穴にはピンを圧入して固定する。
【選択図】 図1
Description
本考案はリムを用いないで連結部材にて両レンズを直接連結し、レンズの外側にヨロイを直接取付けて構成する縁なしメガネに関するものである。
縁なしメガネとはリムを備えないで両レンズを連結部材の両側に直接ネジ止めし、そしてレンズ外側にはヨロイをネジ止めにて取着すると共に該ヨロイには蝶番などの継手を介してツルを折畳み可能に取付けて構成されている。図6は従来の一般的な縁なしメガネの外観を表している具体例である。
両レンズ(イ)、(イ)は連結部材(ロ)によってネジ止めされ、レンズ(イ)、(イ)の外側にはヨロイ(ハ)、(ハ)がネジ止めにて取着されている。そして、このヨロイ(ハ)、(ハ)には継手部を介してツル(ニ)、(ニ)が折畳み出来るように取付けされ、さらにレンズ(イ)、(イ)の内側には上記連結部材(ロ)から延びる脚先端に鼻当てパット(ホ)、(ホ)が設けられている。
ところで、両レンズ(イ)、(イ)は連結部材(ロ)にてネジ止めされ、同じくヨロイ(ハ)、(ハ)はレンズ外側にネジ止めされているが、1本のネジでレンズ(イ)と連結固定する場合、ネジを中心として回転しない構造としなければならない。縁無しメガネではレンズの外周に当接する当り片(ヘ)を連結部材(ロ)並びにヨロイ(ハ)に設けることで、レンズの回転を阻止してガタ付かない構造が採用されている。
このように、両レンズ(イ)、(イ)を連結部材(ロ)の両サイドにネジ止めすると共にレンズ外側にヨロイ(ハ)、(ハ)がネジ止めされ、リムを備えないことで軽くて掛け易いといった利点がある。しかし、ネジが挿通するレンズ穴を加工する際に位置ズレが発生するならば、レンズ外周に当接するはずの当り片(ヘ)が当接しないで隙間が生じたり、逆に連結部材(ロ)にて両レンズ(イ)、(イ)の連結が出来なくなったり、ヨロイの取付けが不可能となるなどの問題が発生する。
ところが、縁なしメガネの形態も色々あって、レンズ(イ)、(イ)を連結部材(ロ)にネジ止めすることなく固定する構造、及びレンズ外側にヨロイ(ハ)をネジ止めしないで固定する構造も知られている。
特開2003−337305号に係る「眼鏡レンズへの枠部品の固定機構及びツーポイント眼鏡枠」は、接着剤あるいは螺子止めを使用しないで、眼鏡レンズへの枠部品を固定したものである。すなわち、「眼鏡レンズの貫通孔に、枠部材と連結あるいは一体に形成された弾性変形可能な貫入部を貫入し、さらに貫入部の貫通孔に金属等の剛体材料のピンを嵌入する。ピンの嵌入により貫入部が弾性変形して、眼鏡レンズの貫通孔の側壁を押圧することにより、眼鏡レンズの貫通孔に枠部品が固定される。」
この連結構造では貫入部の貫通孔にピンを嵌入することで、枠部材と一体的に形成している弾性変形可能な貫入部は膨張するが、レンズの貫通孔に完全に固着することは出来ない。すなわち、成形された枠部材では、貫通孔にピンを嵌入しても貫入部の膨張率は小さくて強固に固着されず、その為にレンズと枠部材の回転を完全防止できない。又、膨張率が高くなるような柔らかい材質で枠部材を構成するならば、縁なしメガネとして両レンズを保持することが出来ない。
特開2003−337305号に係る「眼鏡レンズへの枠部品の固定機構及びツーポイント眼鏡枠」
特開2003−337305号に係る「眼鏡レンズへの枠部品の固定機構及びツーポイント眼鏡枠」は、接着剤あるいは螺子止めを使用しないで、眼鏡レンズへの枠部品を固定したものである。すなわち、「眼鏡レンズの貫通孔に、枠部材と連結あるいは一体に形成された弾性変形可能な貫入部を貫入し、さらに貫入部の貫通孔に金属等の剛体材料のピンを嵌入する。ピンの嵌入により貫入部が弾性変形して、眼鏡レンズの貫通孔の側壁を押圧することにより、眼鏡レンズの貫通孔に枠部品が固定される。」
この連結構造では貫入部の貫通孔にピンを嵌入することで、枠部材と一体的に形成している弾性変形可能な貫入部は膨張するが、レンズの貫通孔に完全に固着することは出来ない。すなわち、成形された枠部材では、貫通孔にピンを嵌入しても貫入部の膨張率は小さくて強固に固着されず、その為にレンズと枠部材の回転を完全防止できない。又、膨張率が高くなるような柔らかい材質で枠部材を構成するならば、縁なしメガネとして両レンズを保持することが出来ない。
このように、従来の縁なしメガネには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、組立て作業が簡単であると共に、連結部材にて連結されたレンズのガタ付きはなく、レンズ外側に取付けたヨロイのガタ付きのない縁なしメガネを提供する。
本考案に係る縁なしメガネは、外観上の基本形態は従来と同じように、連結部材にて両レンズが連結され、レンズ外側にはヨロイが取付けられ、そしてヨロイにはツルが折畳み出来るように取付けられている。本考案は両レンズを連結する連結部材及びレンズ外側に取付けられてツルを取付けるヨロイの形態に特徴がある。
連結部材及びヨロイは細い線材を曲げ成形して造られ、そしてレンズ貫通穴に嵌る嵌入部をコイルバネとして形成している。連結部材の両側にはコイルバネにて形成した嵌入部を有し、該嵌入部がレンズ貫通穴に嵌ることでレンズは連結部材の両側に連結される。そして、ヨロイに設けたコイルバネ形の嵌入部がレンズ貫通穴に嵌ることで該ヨロイはレンズ外側に取付けられる。
ところが、レンズ貫通穴に嵌入部が嵌るだけでは安定しない為に、嵌入部の中心穴にはピンを圧入してコイルバネの外径を拡張させ、少なくとも外径の縮小を防止し、コイルバネの外周部をレンズ貫通穴の内面に密着して回転が防止される摩擦力が発生する。細い線材で構成しているコイルバネの外周は凹凸面と成っているために、凸部がレンズ貫通穴の内周面に圧接して固着される。
本考案に係る縁なしメガネは、両レンズを連結する連結部材及びレンズ外側に取付けられるヨロイは細い線材を曲げ成形して製作される為に、製作コストは安くなる。すなわち、連結部材やヨロイが成形部品であれば、成形用の金型を必要とする。そして、レンズにはレンズ貫通穴を設けることで、レンズ外形に左右されることなく連結部材にて連結することが出来、ヨロイを取付けることが可能である。
そして、連結部材の両側にはコイルバネ形の嵌入部を有し、ヨロイにもコイルバネ形の嵌入部を有し、この嵌入部をレンズ貫通穴に嵌めると共にピンを嵌入してコイルバネの外径の縮小を防止したり又は拡張することで、コイルバネの外周部がレンズ貫通穴の内面に密着して固定される。すなわち、レンズは回転などの位置ズレはなく、ヨロイの位置ズレも発生しない。
図1は本考案に係る縁なしメガネを示す実施例であって、この縁なしメガネの基本的な形態は従来と同じである。両レンズ1,1は連結部材2によって連結され、レンズ1,1の外側にはヨロイ3,3が取付けられている。そして、このヨロイ3,3には継手4,4を介してツル5,5が折畳み出来るように取付けされ、さらにレンズ1,1の内側には上記連結部材2から延びて先端に鼻当てパットが取付けられる脚6,6が形成されている。
ところで、両レンズ1,1は連結部材2の両側に連結されているが、該連結部材2は細いワイヤーを曲げ成形して製作されている。同じくヨロイ3も細いワイヤーが曲げ成形されたものである。図2は連結部材2を示している具体例であって、(a)は平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)斜視図を表している。連結部材2は同図に示すように細い1本のワイヤーを曲げ成形され、山形に湾曲した連結部7の両側には嵌入部8,8を有し、嵌入部8,8の先端から鼻当てパットが取付けられる脚9,9が連続して延びている。
上記嵌入部8,8は筒形のコイルバネとして形成され、脚9,9はカギを有している。該脚先端に形成したカギ10は概略U形を成しており、これに鼻当てパットの背面から突出して形成される止着部が係止して取付けられる。ところで、上記連結部材2の両端に設けている嵌入部8,8はレンズ貫通穴に嵌って該レンズ1,1を連結することが出来る。
一方、図3はヨロイ3を表している具体例であり、該ヨロイ3も1本の細い線材を曲げ成形され、そして一部にはコイルバネで形成した嵌入部8を有し、又ツル5を取付ける継手部11を設けている。
図4は上記連結部材2とヨロイ3,3を用いて組立てた縁無しメガネを示す実施例であり、(a)は平面図、(b)は正面図をそれぞれ表している。連結部材2の両端に設けた嵌入部8,8はレンズ1,1の貫通穴に嵌って両レンズ1,1を連結することが出来る訳で、この場合、コイルバネで形成した嵌入部8は捩じることでその外径は縮小し、縮小した状態でレンズ貫通穴に嵌る。勿論、外径を縮小しないでそのまま貫通穴に嵌めることも可能である。
嵌入部8が嵌ったところで捩れが元に戻るならばその外径は拡大してレンズ貫通穴の内周面に密着して固定される。ここで、嵌入部8となるコイルバネを捩じる場合には所定の工具を用いて行うことが出来、コイルバネは細い線材を捩じったものであるから、その形状は筒状であると共に外周は凹凸面と成っている。従って、捩れが戻って外径が拡大するならばコイルバネの外周凸部がレンズ貫通穴の内周面に密着・固定される。
同じように、ヨロイ3の嵌入部8もコイルバネを捩じって外径を縮小し、この状態でレンズ貫通穴に嵌め、捩れを戻すならばコイルバネの外径が拡大してレンズ貫通穴に固定される。しかし、このようにコイルバネで形成した嵌入部8をレンズ貫通穴に嵌めるだけでは、コイルバネに何らかの外力が作用した際に外径が縮小してレンズ貫通穴から外れる虞がある。そこで、本考案では嵌入部8の穴にピンを嵌めてコイルバネの外径縮小を防止している。むしろ、ピンを圧入することでコイルバネの外径をさらに拡大してレンズ貫通穴の内周面により密着することが可能と成る。
図5はヨロイ3の嵌入部8の孔にピン12を圧入した場合を表している。このように、コイルバネで構成される嵌入部8はレンズ貫通穴に嵌合し、そしてピン12が圧入されることでコイル線材13は穴内周面に密着することが出来、その結果、該嵌入部8は固定される。
ところで、図1に示す縁なしメガネにおいて、ツル5の継手構造は特に限定しないが、同図に示す継手構造はヨロイ3に軸ピン14を取付け、この軸ピン14を介してツル5が折畳みできるように連結している。すなわち、図3に示すヨロイ3の上線15と下線16に軸ピン14の上下端に形成した溝を係合して挟み込むこと該軸ピン14を取付けている。
1 レンズ
2 連結部材
3 ヨロイ
4 継手
5 ツル
6 鼻当てパット
7 連結部
8 嵌入部
9 脚
10 カギ
11 継手部
12 ピン
13 コイル線材
14 軸ピン
15 上線
16 下線
2 連結部材
3 ヨロイ
4 継手
5 ツル
6 鼻当てパット
7 連結部
8 嵌入部
9 脚
10 カギ
11 継手部
12 ピン
13 コイル線材
14 軸ピン
15 上線
16 下線
Claims (3)
- 両レンズが連結部材の両側に連結され、レンズ外側にはヨロイを取着し、そしてヨロイには蝶番などの継手を介してツルを折畳み出来るように取付けている縁なしメガネにおいて、上記連結部材は1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、連結部の両側にはコイルバネから成る嵌入部を有し、上記ヨロイも1本の細い線材を曲げ成形して製作したもので、コイルバネからなる嵌入部とツルを連結する継手部を形成し、上記嵌入部をレンズ貫通穴に嵌めると共に嵌入部の穴にはピンを圧入したことを特徴とする縁なしメガネ。
- 上記連結部材の嵌入部から線材を延ばして鼻当てパットを取付ける脚を形成した請求項1記載の縁なしメガネ。
- 上記ヨロイの継手部にはツルが折畳み出来るように継手を取付けた請求項1、又は請求項2記載の縁なしメガネ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000457U JP3120605U (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | 縁なしメガネ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000457U JP3120605U (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | 縁なしメガネ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120605U true JP3120605U (ja) | 2006-04-13 |
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Family Applications (1)
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2006
- 2006-01-26 JP JP2006000457U patent/JP3120605U/ja not_active Expired - Fee Related
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