JP3600743B2 - 構造材固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、長尺の構造材に設けられた溝部にナットを挿入して、他の構造材を接続する際に用いる構造材固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の規格で形成された構造材を任意に組み合わせて機械や構造物の骨組みを作るには、構造材の中央部に設けられたT溝にナットを取り付け、このナットを利用して他の部材をボルトにより構造材に固定していた。そして、T溝内に挿入されたナットを所定位置で保持する構造材固定装置は、例えば本願出願人による特開平10−213120号公報に開示されているものが提案されている。
【0003】
この構造材固定装置は、合成樹脂製で底面が開口した中空円錐状のナットホルダからなり、このナットホルダの円形周縁部が弾性変形部として構造材のT溝の内側面に圧接してナットを保持するものである。
【0004】
このナットホルダの使用方法は、円錐頂点部の係合突起をナットの係合穴に挿入し、ナットとナットホルダを一体にして、そのナットホルダの周縁部がT溝の内側面に圧接し、ナットを所定位置に保持するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、円錐状のナットホルダの円形端縁部の互いに対向する2点がT溝の内側面に当接し、わずかに圧縮させられた弾発力によりナットを保持しているため、ナットホルダの弾性変形量が少なく十分な保持力が得られないという問題があった。しかも、T溝内での接触状態はほぼ点接触であり、接触面積が小さいので、T溝内でのナットホルダの摺動による摩耗により、ナットホルダ端縁部の上記圧縮による弾性変形量が減少し、さらに弾発力が減少してしまう場合があった。また、ナットはこのナットホルダとは別体であり、取り扱いが煩雑であり、組立作業も面倒であった。
【0006】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、ナットホルダの適度な弾発力によりナットを確実にT溝内に保持し、またT溝内の摺動も容易で再利用にも耐え得る構造材固定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、アルミニウム押し出し形材等の長尺の構造材に設けられたT溝等の溝部の所定の位置にナットを保持し、この構造材に他の部材を固定させる構造材固定装置において、上記ナットの一端部に突出部が形成され、この突出部にはくびれ部が形成され、このくびれ部の先端側が、上記ナットの厚み方向に一定形状で末広がり状に形成されているとともに、上記突出部にはV字状の切込み部が形成され、上記突出部には、適度な弾力性を有する合成樹脂により形成されたナットホルダがインサート成形により形成され、上記ナットホルダは、上記V字状の切込み部に食い込んだ断面三角形状の凸部を備え、末広がり状の上記突出部の側面部に一体に設けられ、上記ナットホルダの互いに対向する2側縁部には、上記ナットの対向する2側面から各々外側にわずかに突出し上記ナットのネジ穴方向の幅と等しい長さに延びた弾性変形部が設けられ、上記弾性変形部の両端縁部は、上記構造材の溝部の内側面に各々線接触し、上記溝部に上記ナットを挿入した際に、この溝部の互いに対向する内側面に上記弾性変形部が当接して弾性変形し、そのたわみによる弾発力により上記溝部内で上記ナットを保持する構造材固定装置である。
【0008】
この発明の構造材固定装置は、ナットに予めナットホルダがインサート成形され、そのナットホルダの弾性変形部が構造材の溝部内で線接触状態で押圧されて弾性的にたわみ、その弾発力で溝部内に保持される。そして、このナットを溝部内の所定位置に保持し、他の部材をボルトにより連結する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図6は、この発明の第一実施形態の構造材固定装置であるナットホルダ10と長ナット12を示すものである。長ナット12は金属製で、長ナット12の幅は長ナットが挿入されるアルミニウム押出形材等の長尺材の溝部であるT溝16内の、中空部18の内側面の幅よりもわずかに小さく形成されている。そして長ナット12には、図4、図5、図6に示すように中央にネジ穴20が設けられ、ネジ穴20の側方であって長手方向の一端縁部には、ナットホルダ10がインサート成形される突出部22が設けられている。
【0010】
突出部22は、長ナット12の長手方向に沿った中心線上に形成され、長ナット12の長手方向に沿って一旦くびれたくびれ部23が形成され、このくびれ部23の先端側が、長ナット12の厚み方向に一定形状で末広がり状に形成されている。そして、突出部22の先端部側面にはV字状の切込み部24が各々形成されている。
【0011】
ナットホルダ10は、適度な弾力性を有する硬質の合成樹脂製で、図2、図3に示すように、長ナット12の長手方向の断面が、略コ字状に形成され、コ字状の開口部とは反対側の両側縁部に、幅方向に突出した羽状の弾性変形部26が形成されている。このナットホルダ10は、図1、図6に示すように、長ナット12の突出部22にインサート成形されるもので、突出部22のV字状の切り込み部24に食い込む形状の断面三角形状の凸部25を備え、末広がり状の突出部22の側面部にインサート成形され、長ナット12の幅とほぼ等しい幅に一体に成形される。そして、ナットホルダ10は、長ナット12にインサート成形されて、凸部25の食い込み及び末広がり状の突出部22により強固に位置決めされ、不用意に外れることが無い。
【0012】
長ナット12の幅方向に突出した羽状の弾性変形部26の厚みは、小さい力で容易に変形するようにほぼ均一に薄く形成され、長ナット12のネジ穴20方向の幅と等しい長さに形成されている。そして弾性変形部26の両側縁26a間の間隔は、長ナット12のネジ穴20をはさんだ一対の長辺の幅よりもわずかに広く形成されている。さらに、弾性変形部26の各端縁26aは、長ナット12の側面と平行に直線状に形成されている。
【0013】
次にこのナットホルダ10と長ナット12の使用方法を図1に基づいて説明する。この実施形態のナットホルダ10は、長ナット12に予めインサート成形されて、一体に設けられているものである。そして図1に示すように、構造材14のT溝16の中空部18に、長ナット12を挿入する。このときナットホルダ10の弾性変形部26は中空部18の内側面の幅よりわずかに広く形成されているため、挿入により中空部18の内側面に押圧されて内側に弾性変形してたわみ、このたわみによる弾発力により摩擦力が生じ、ナットホルダ10と長ナット12はT溝16内の所定位置で保持される。この状態で、ナットホルダ10の弾性変形部26は、T溝16の内側面にその幅方向に線接触し、十分な接触面積で接触する。
【0014】
この実施形態の構造材固定装置によれば、ナットホルダ10のたわみによる弾性力により長ナット12を簡単に確実にT溝16の所定の位置に止めておくことができる。またナットホルダ10の弾性変形部26はたわみやすい形状で、比較的小さい力で大きく変形し適度な弾発力が容易に得られ、T溝16内壁面に線接触する。このためT溝16内での摺動を繰り返しても、弾性変形部26の端縁26aが摩耗しにくく、弾性変形量が減少し弾発力がなくなることがなく、安定して長ナット12を保持することが可能であり、摺動性も良好である。そしてナットホルダ10は容易に元の形に復元するため、繰り返し使用することが可能である。また、長ナット12にナットホルダ10がインサート形成され、一体となっているため、T溝16への挿入作業が簡単で部品管理も容易である。
【0015】
次にこの発明の第二実施形態について図7に基づいて説明する。ここで、上述の実施形態と同様の部材は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の長ナット30は、ネジ穴20が長ナット30の長手方向に沿った中心線上に2個形成されている。
【0016】
この実施形態のナットホルダ10と長ナット30の使用方法は上記の実施形態と同様で、同様の効果を有するものである。そしてネジ穴20が2個形成されているため2個のボルトを使用することができ、長ナット30に加わる力が分散され構造材の連結強度を高めることが可能となる。
【0017】
なお、この発明のナットホルダは、ナットやナットホルダの形状を適宜変形することができるものであり、ナットホルダの弾性変形部の形状は、その機能を有していれば良い。
【0018】
【発明の効果】
この発明の構造材固定装置は、ナットホルダがたわみやすい形状に形成され、小さい力で大きい弾性変形量を得ることができる。このため、ナットは適度な弾発力で構造材の溝部内に係止され、ナットの摺動性が良好であり、また繰り返しの使用によっても保持力は落ちず、ナットを安定して確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の構造材固定装置の斜視図である。
【図2】この実施形態のナットホルダの斜視図である。
【図3】この実施形態のナットホルダの正面図である。
【図4】この実施形態の長ナットの平面図(A)と右側面図(B)である。
【図5】この実施形態の長ナットの正面図である。
【図6】この実施形態の構造材固定装置の長ナットとナットホルダの部分拡大平面図である。
【図7】本発明の第二実施形態の構造材固定装置の平面図である。
【符号の説明】
10 ナットホルダ
12 長ナット
14 構造材
16 T溝
20 ネジ穴
22 突出部
26 弾性変形部

Claims (1)

  1. 長尺の構造材に設けられた溝部の所定の位置にナットを保持し、この構造材に他の部材を固定させる構造材固定装置において、上記ナットの一端部に突出部が形成され、この突出部にはくびれ部が形成され、このくびれ部の先端側が、上記ナットの厚み方向に一定形状で末広がり状に形成されているとともに、上記突出部にはV字状の切込み部が形成され、上記突出部には、適度な弾力性を有する合成樹脂により形成されたナットホルダがインサート成形により形成され、上記ナットホルダは、上記V字状の切込み部に食い込んだ断面三角形状の凸部を備え、末広がり状の上記突出部の側面部に一体に設けられ、上記ナットホルダの互いに対向する2側縁部には、上記ナットの対向する2側面から各々外側にわずかに突出し上記ナットのネジ穴方向の幅と等しい長さに延びた弾性変形部が設けられ、上記弾性変形部の両端縁部は、上記構造材の溝部の内側面に各々線接触し、上記溝部に上記ナットを挿入した際に、この溝部の互いに対向する内側面に上記弾性変形部が当接して弾性変形し、そのたわみによる弾発力により上記溝部内で上記ナットを保持することを特徴とする構造材固定装置。
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