JP3298376B2 - 画情報処理装置 - Google Patents

画情報処理装置

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JP3298376B2
JP3298376B2 JP22666495A JP22666495A JP3298376B2 JP 3298376 B2 JP3298376 B2 JP 3298376B2 JP 22666495 A JP22666495 A JP 22666495A JP 22666495 A JP22666495 A JP 22666495A JP 3298376 B2 JP3298376 B2 JP 3298376B2
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徹 小沼
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博人 金橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、複写機あ
るいはファクシミリ装置のように画情報の処理を行う画
情報処理装置に係わり、詳細には原稿の読み取りを行
い、また、記録用紙に対して画像の記録を行うようにし
た画情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータを中心と
した画像処理技術の発展は目ざましいものがある。画像
処理技術の進展と共に、各種の周辺機器が開発され、オ
フィスだけでなく家庭でもこれらの使用が拡大してい
る。これと共に、コンピュータやワードプロセッサの作
成した画像情報を出力するプリンタ等の画情報処理装置
の高性能化や操作の容易性が求められ、また設置スペー
スとの関係で画情報処理装置自体の小型化が求められて
いる。
【0003】図9は、従来使用された画情報処理装置の
一例についてその構成を表わしたものである。この画情
報処理装置11はレーザ走査装置12を備えている。レ
ーザ走査装置12内の半導体レーザ13から出射された
レーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)14に
入射し、この回転に応じて偏向される。このレーザビー
ムはfθレンズ15を通過した後、2つのミラー16、
17によって進行方向を変えられ、レーザ走査装置12
から出力される。このレーザビームは、感光体ドラム1
9の所定の露光位置21をその軸方向に繰り返し走査す
る。露光位置21よりもわずかに手前には、感光体ドラ
ム19に対向してチャージコロトロン22が配置され、
ドラム表面が一様に帯電されるようになっている。この
後、感光体ドラム19にレーザビームが照射されると、
ドラム表面には画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、露光位置21よりも下流側のドラ
ム表面で現像装置24によって現像される。現像装置2
4内には、現像ロール25やトナー供給機構26等の部
品が配置されている。現像によって形成されたトナー像
は、感光体ドラム19の回転によってトランスファコロ
トロン28に対向する位置まで移動し、ここで記録用紙
(普通紙)に静電的に転写されることになる。
【0004】この画情報処理装置11の記録用紙の搬送
路について説明する。図示しない記録用紙はカッセット
トレイ31に積層されている。カッセットトレイ31の
最上層の記録用紙は、半月ロール32の回転によってカ
ッセットトレイ31から送り出され、搬送ロール対33
によって破線で示した経路を進行して、レジストロール
対34の先端に到達した時点でその進行を一旦停止され
る。この後の所定のタイミングで、感光体ドラム19の
回転位置と同期をとってレジストロール対34の回転が
開始し、一定した速度で記録用紙の搬送が開始される。
これにより、記録用紙は所望のタイミングで感光体ドラ
ム19とトランスファコロトロン28の間を通過しトナ
ー像の転写が行われる。記録用紙は、図示しない除電針
によってその背面から除電され、ドラム表面から剥離さ
れる。記録用紙は、この後、ヒートロール36とプレッ
シャロール37の対からなる定着装置に運ばれてトナー
像の定着が行われる。
【0005】定着装置の出口側には、切換弁38が用意
されている。この切換弁38の切換動作によって、記録
用紙はそのまま直進して第1の排出方向39に排出され
るか、画情報処理装置11内を逆コ字状に搬送されて第
2の排出方向41に進み、画情報処理装置11の上部か
ら排出される。このように排出方向を2種類選択するこ
とができるようにしたのは、記録面を上にして排出する
か、下にして排出するかの選択を可能にするためであ
る。
【0006】このような画情報処理装置11は、比較的
コンパクトな装置で画像の記録を行うことができるとい
う優れた特徴を有し、例えばパーソナルコンピュータの
出力機器として使用されている。
【0007】最近では、パーソナルコンピュータ等の情
報処理装置の入力機器として、イメージセンサを用いた
画像読取装置が使用されることが多い。このような画像
読取装置を用いると、原稿上の文字やイメージからなる
各種の画像を入力することが可能となる。また情報処理
装置にプリンタや画像読取装置を接続すると、画像読取
装置で読み込んだ原稿の画像を、プリンタで記録用紙に
記録することができ、いわゆる原稿の複写が可能にな
る。さらに、このような情報処理装置をネットワークに
接続している場合には、画像読取装置で読み込んだ原稿
の画像を送信したり、受信した画像情報をプリンタで記
録するようなファクシミリ送受信が可能となる。
【0008】しかしながら、このような複写やファクシ
ミリ送受信を可能にするには、情報処理装置と、プリン
タや画像読取装置とを1箇所に設置し、これらの間で配
線を行う必要がある。したがって、これらの装置の組み
合わせに必要な装置の設置面積や占有空間が大きくなる
という問題がある。そこで、装置本体内に画像読取装置
を組み込んだ画情報処理装置が提案されている。
【0009】図10はこの提案による画情報処理装置の
構成を表わしたものである。この図で図9と同一部分に
は同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略す
る。特開平4−109747号公報で提案されたこの画
情報処理装置51では、装置本体64の側部から第1の
排出方向39に対して記録用紙を排出させるように、記
録用紙排出トレイ52が開閉自在に配置されている。実
線で示した記録用紙排出トレイ52は閉じた状態を示
し、破線の記録用紙排出トレイ52は開いた状態を示し
ている。この開いた状態で第1の排出方向39に向かっ
て記録用紙が排出される。
【0010】閉じた状態の記録用紙排出トレイ52の隣
には、実線で示すように原稿給紙トレイ53が同じく閉
じた状態で配置されている。この原稿給紙トレイ53の
外側に記録用紙排出トレイ52が配置されているので、
この記録用紙排出トレイ52を開かなければ原稿給紙ト
レイ53を開くことができない。破線は原稿給紙トレイ
53を開いた状態を示している。この開いた状態で原稿
給紙トレイ53上に原稿54を載置できる。載置された
原稿は、破線で示した原稿給紙トレイ53から装置本体
64の内部に向かってほぼ水平方向に搬送されるように
なっている。このため、画像読取部を構成する原稿給紙
ロール対55、イメージセンサ56および排出ロール対
57はほぼ水平に配置されている。このように画像読取
部全体を、ほぼ水平に配置する理由は、原稿の搬送を安
定化させて画像の読み取り精度を高めるためである。
【0011】この画情報処理装置51で1対の排出ロー
ル57は記録用紙の排出の他に原稿54の排出も兼用す
るようになっている。ヒートロール36とプレッシャロ
ール37とからなる定着装置63の出口側には、記録用
紙の搬送方向を変更するための搬送ガイド58が配置さ
れている。搬送ガイド58はその上面59がイメージセ
ンサ56に対向している。この上面59は原稿54の読
み取り時のプラテンも兼ねている。
【0012】この画情報処理装置51による原稿の読み
取り動作を説明する。原稿の読み取りを行うときは、記
録用紙排出トレイ52を破線で示すように開き、実線の
状態にある原稿給紙トレイ53を破線で示す位置まで回
動させる。この状態で原稿給紙トレイ53上に原稿54
を載置すると、その先端が原稿給紙ロール対55のニッ
プされた部分の手前で停止する。原稿54が載置された
ことを図示しない原稿検知センサが検知すると、読み取
りが可能であることが図示しないコンピュータ等の情報
処理装置側に通知される。情報処理装置が画像の読み取
りの開始を指示すると、原稿給紙ロール55と排出ロー
ル57がそれぞれ回転を開始する。原稿54は1対の原
稿給紙ロール55の回転によって給紙され、搬送ガイド
58の上面59をほぼ水平状態で通過する。このとき、
イメージセンサ56により原稿54の画像の読み取りが
行われる。読み取り後、原稿54は排出ロール対57に
よって排出トレイ60上に排出される。
【0013】一方、カッセットトレイ31の最上層に配
置された記録用紙は、半月ロール32の回転によって装
置本体内部に送り出され、2点鎖線で示した記録用紙搬
送路61を進行する。記録用紙はレジストロール対34
に到達した時点でその進行を一旦停止させられる。この
後、所定のタイミングでレジストロール対34が回転を
開始し、記録用紙の搬送が開始される。記録用紙は感光
体ドラム19と転写ローラ62の間を通過し、ドラム表
面に形成されているトナー像が記録用紙上に転写され
る。転写された記録用紙はドラム表面から剥離され、定
着装置63で定着される。定着装置63の出口側には切
換弁38が配置されている。切換弁38の設定されてい
る方向によって、定着後の記録用紙は矢印で示す第1の
排出方向39に排出されるか、排出トレイ60上に排出
される。
【0014】このように原稿の画像の読み取りと記録の
双方を行うことのできる従来の画情報処理装置51は、
カセットトレイ31から定着装置63までの記録用紙搬
送路61がほぼ水平であり、カセットトレイ31が装置
本体64の外部に大きく張り出しているため、画情報処
理装置51の設置面積が大きくなるという問題があっ
た。
【0015】一方、画像の記録のみを行う画情報処理装
置では、その設置面積を小さくするために、記録用紙給
紙の供給から排出までの搬送路の形状を全体としてV字
状にすることが提案されている。
【0016】図11は、V字状搬送路を有するこの提案
の画情報処理装置を示したものである。この画情報処理
装置71の装置本体72の上部の一方の端部近傍には、
開閉自在の供給トレイ73が配置されており、他方の端
部近傍には同じく開閉自在の排出トレイ74が配置され
ている。供給トレイ73はそれ独自で記録用紙75を保
持する形態とはなっておらず、装置本体72の内部に配
置された供給台76の段差部分76Aと共働して保持す
るようになっている。すなわち、供給トレイ73は記録
用紙75の背面を保持し、段差部分76Aはこれらの先
端を保持するようになっている。排出トレイ74も排出
された記録用紙75の背面を保持する役割を持ってお
り、装置本体72の内部に配置されたトレイ受け部78
が排出された記録用紙の下端部を保持するようになって
いる。
【0017】供給トレイ73および供給台76で保持さ
れた記録用紙75の最上層側にはこれと接触するように
供給ロール79が配置されている。この供給ロール79
が所定のタイミングで回転すると、記録用紙75は2点
鎖線で示すような搬送路81を搬送されて、まず感光体
ドラム82とこれに転接された転写ロール83の間を通
過する。感光体ドラム82の周囲には帯電ロール85や
現像装置86が配置されており、また、装置本体72の
底部に配置されたレーザ走査ユニット87からはミラー
87Aを介してレーザビーム88がドラム表面に照射さ
れるようになっている。感光体ドラム82の表面は図示
しない画像情報源から送られてきた画像情報に対応する
トナー像が形成されるようになっており、記録用紙75
は転写ロール83によってこのトナー像を転写される。
【0018】搬送路81はこの感光体ドラム82と転写
ロール83の近傍が最も低い位置となっており、この後
は排出トレイ74に向けて上向きとなる。トナー像の転
写された記録用紙75は、この後、定着装置89を通過
して定着され、排出ロール91によって排出トレイ74
に排出されることになる。
【0019】この提案の画情報処理装置71では、供給
トレイ73と排出トレイ74およびこれを結ぶ記録用紙
75の排出ロール81が全体としてV字型をしている。
このため、供給トレイや排出トレイを水平に配置した従
来の装置と比べると、画情報処理装置の配置面積を大幅
に縮めることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この提案の
画情報処理装置71は記録用紙に画像の記録を行ういわ
ゆるプリンタの分野で装置の小型化を図っている。とこ
ろが、このV字型の搬送路を画像読取部を備えた画情報
処理装置に単純に適用しても、装置の十分な小型化を図
ることができない。これは、図11に示すように画像読
取部はその読み取りの精度を高めるためにその搬送路が
できるだけ水平になるように配置されるからである。す
なわち、図11に示した画情報処理装置71に従来の読
取部を追加すると、原稿の給紙トレイからイメージセン
サを経由して原稿の排出トレイに至る水平方向の長さが
長くなるので、装置の設置面積や装置本体のサイズが大
型化してしまい、装置の高さまでを考えると図10に示
した従来の画情報処理装置51の方がコンパクトである
という結果となる。
【0021】そこで本発明の目的は、画像情報の読み取
りと記録の両機能を備え、装置本体の小型化を図った画
情報処理装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)装置本体内部の所定位置に配置され記録用紙
に画像を記録する記録手段と、(ロ)装置本体内であっ
て記録手段の上方に配置され原稿の画像を読み取る読取
手段と、(ハ)記録手段に送り込む記録用紙を保持し装
置本体から外側に向けて斜め上方に傾斜させた状態で配
置された、それ自体の上部を覆うカバーの存在しない記
録用紙供給トレイと、(ニ)この記録用紙供給トレイの
上側に間隔を置いて重ねられるように配置され、読取手
段に供給させる原稿を保持し記録用紙供給トレイより原
稿の搬送方向で長さの短い原稿供給トレイと、(ホ)記
録手段で画像を読み取られた原稿を装置本体の外部に排
出させる原稿排出口と、(ヘ)この原稿排出口よりも下
の位置に配置され、記録手段で画像が記録された記録用
紙を装置本体の外部に排出させる記録用紙排出口とを
情報処理装置に具備させ、(ト)搬送方向における原稿
の先端部分を原稿供給トレイに収容させるとともに、原
稿の長さが比較的長い場合には、その後端部分は記録用
紙供給トレイに収容させることを特徴としている。 すな
わち請求項1記載の発明では、記録用紙供給トレイと原
稿供給トレイを別に設けて原稿と記録用紙とを別々の経
路で搬送し排出する一方で、記録用紙供給トレイよりも
原稿供給トレイを原稿の搬送方向で長さの短いものと
し、原稿の長さが比較的長い場合には、その後端部分は
記録用紙供給トレイに収容させることとして、装置の小
型化を図っている。
【0023】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画情報処理装置で、原稿供給トレイは、記録用紙供給ト
レイよりも水平方向に対して緩い角度で配置されている
ことを特徴としている。
【0024】請求項記載の発明では、請求項1記載の
画情報処理装置で、記録手段で画像が記録された記録用
紙を排出させる開閉自在な記録用紙排出トレイと、読取
手段で画像を読み取られた原稿を排出させる開閉自在な
原稿排出トレイとを更に具備し、これら排出トレイを共
に閉じた状態で原稿排出口と記録用紙排出口が装置本体
の側部に露出し、これら露出された排出口から記録用紙
あるいは原稿が排出されることを特徴としている。 すな
わち請求項3記載の発明では、記録用紙排出トレイと原
稿排出トレイを必要に応じて閉じることで画情報処理装
置の占める空間を節約することができる。しかもこれら
のトレイを閉じた状態で記録用紙あるいは原稿を排出可
能である。
【0025】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
画情報処理装置で、記録手段で画像が記録された記録用
紙を排出させる開閉自在な記録用紙排出トレイと、この
記録用紙排出トレイの上側に間隔を置いて重ねられるよ
うに配置され、読取手段で画像を読み取られた原稿を排
出させる開閉自在な原稿排出トレイとを更に具備し、原
稿排出トレイは記録用紙排出トレイより原稿の搬送方向
で長さが短く、搬送方向における原稿の後端部分を原稿
排出トレイに収容させるとともに、原稿の長さが比較的
長い場合には、その先端部分を記録用紙排出トレイに収
容させることを特徴としている。すなわち請求項記載
の発明では、記録用紙排出トレイよりも原稿排出トレイ
を原稿の搬送方向で長さの短いものとし、原稿の長さが
比較的長い場合には、その先端部分は記録用紙排出トレ
イに収容させることとして、装置の小型化に寄与してい
る。
【0026】請求項5記載の発明では、請求項3または
請求項4記載の画情報処理装置で、原稿排出トレイは、
記録用紙排出トレイよりも水平方向に対して緩い角度で
配置されていることを特徴としている。
【0027】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
画情報処理装置で、記録手段で画像が記録された記録用
紙を排出させ装置本体から外側に向けて斜め上方に傾斜
させた状態で配置された記録用紙排出トレイと、この記
録用紙排出トレイの上側に間隔を置いて重ねられるよう
に配置され、読取手段で画像を読み取られた原稿を排出
させる原稿排出トレイとを更に具備し、記録用紙および
原稿を搬送する経路がともに全体として凹状に湾曲され
ていることを特徴としている。 すなわち請求項6記載の
発明では、記録用紙の搬送経路と原稿の搬送経路がとも
に凹状に湾曲されて上下に重なるように配置されること
で装置の小型化を達成している。
【0028】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
画情報処理装置で、原稿供給トレイは、記録用紙供給ト
レイよりも水平方向に対して緩い角度で配置されている
ことを特徴としている。
【0029】請求項8記載の発明では、(イ)装置本体
内部の所定位置に配置され記録用紙に画像を記録する記
録手段と、(ロ)装置本体内であって記録手段の上方に
配置され原稿の画像を読み取る読取手段と、(ハ)記録
手段に送り込む記録用紙を保持し装置本体から外側に向
けて斜め上方に傾斜させた状態で配置された、それ自体
の上部を覆うカバーの存在しない記録用紙供給トレイ
と、(ニ)この記録用紙供給トレイの上側に間隔を置い
て重ねられるように配置され、読取手段に供給させる原
稿を保持し記録用紙供給トレイより原稿の搬送方向で長
さの短い原稿供給トレイと、(ホ)記録手段で画像が記
録された記録用紙を排出させる開閉自在な記録用紙排出
トレイと、(ヘ)この記録用紙排出トレイの上側に間隔
を置いて重ねられるように配置され、読取手段で画像を
読み取られた原稿を排出させ記録用紙排出トレイより原
稿の搬送方向で長さの短い原稿排出トレイとを具備し、
(ト)原稿の先端部分を原稿供給トレイに収容させ、排
出時には原稿の後端部分を原稿排出トレイに収容させる
とともに、原稿の長さが比較的長い場合には、その後端
部分を記録用紙供給トレイに収容させ、先端部分を記録
用紙排出トレイに収容させることを特徴としている。
なわち請求項8記載の発明では、記録用紙供給トレイと
記録用紙排出トレイの組と原稿供給トレイと原稿排出ト
レイの組を設けることで原稿と記録用紙とを別々の経路
で搬送し排出する一方で、原稿の長さが比較的長い場合
には、その超過部分を記録用紙供給トレイあるいは記録
用紙排出トレイに収容させることとして、装置の小型化
を図っている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下発明の実施の一形態を実施例
を基に詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施例における画情報
処理装置の使用時の外観を表わしたものである。この画
情報処理装置100は、装置本体101の図で上部奥側
に記録用紙供給トレイ102を斜めに外側に傾斜させた
状態で配置している。記録用紙供給トレイ102の上部
には、補助供給トレイ103が上側に引出し自在に配置
されており、この補助供給トレイ103の上部一端には
用紙支持棒104が回動自在に配置されている。これら
補助供給トレイ103および用紙支持棒104は、記録
用紙供給トレイ102にセットする記録用紙の長さに応
じてその上部を支持するために使用される。
【0032】画情報処理装置100の図で上部手前側に
は、記録用紙排出トレイ106が記録用紙供給トレイ1
02とほぼ対称となるように外側に傾斜させた状態で配
置されている。記録用紙供給トレイ102もこの記録用
紙排出トレイ106も運搬や不使用時を考慮して開閉自
在となっている。
【0033】図2はこの画情報処理装置の記録用紙排出
トレイを閉じた状態を表わしたものである。記録用紙排
出トレイ106を閉じると、図示しないがこれよりも装
置の内部側に配置された原稿排出トレイ115(図1参
照)も閉じる。これらの排出側のトレイを閉じた状態で
も画情報処理装置100を使用することができる。この
状態で画像の読み取りを行うと、排出口108の上の部
分から読み取りの終了した原稿が排出され、下の部分か
ら記録の行われた記録用紙が排出されるようになってい
る。このように排出側のトレイを使用しないことで、画
情報処理装置100の設置スペースを更に小さくするこ
とが可能である。
【0034】図1に戻って説明を続ける。この画情報処
理装置101では、記録用紙供給トレイ102、補助供
給トレイ103および用紙支持棒104に支えられた形
で記録用紙が保持されており、この図では示していない
記録用紙は左右に設けられた一対の記録用紙ガイド10
9によってその幅方向の位置決めを行うようになってい
る。記録が開始すると保持された記録用紙は1枚ずつ装
置本体101の内部に送り込まれて記録が行われる。そ
して、記録の終了した記録用紙は記録用紙排出トレイ1
06に排出されるか、排出口108から外部に排出され
る。
【0035】全体としてV字状の形状をした搬送経路を
有する記録部の上には、読取部が配置されている。読取
部を構成する原稿供給トレイ111の上には原稿(この
図では図示せず)の幅方向の長さに応じてこれを保持す
る一対の原稿ガイド113が幅方向に摺動自在に配置さ
れている。長さ方向(原稿の搬送方向)に長い原稿の場
合には、その先端部分は記録用紙供給トレイ102、補
助供給トレイ103あるいは用紙支持棒104に支持さ
れるか、これらに保持された記録用紙が原稿の保持を行
うことになる。
【0036】原稿は装置本体101内の図示しない1次
元イメージセンサで読み取られ、記録用紙排出トレイ1
06の上に配置された比較的短い長さの原稿排出トレイ
115上に排出される。この原稿排出トレイ115は図
1に示したように記録用紙排出トレイ106を開くとこ
れに連動して開くようになっている。原稿排出トレイ1
15の長さは短いので、原稿の長さが比較的長い場合に
は、その先端部が記録用紙排出トレイ106あるいはそ
の上に排出された記録用紙に寄り掛かるような形で排出
されるようになっている。原稿の供給から排出に至る搬
送路は、このようにその両端が記録用紙の搬送路と一致
するようにこれに収束している。原稿と記録用紙が先端
部分で共通したトレイに収容されても、後端部分はそれ
ぞれ別々のトレイ115、106に収容されるので、仕
分けは確実に行われることになり、同一トレイを完全に
共有する場合のような問題は発生しない。原稿および記
録用紙の供給側についても同様である。すなわち、本実
施例の画情報処理装置100は原稿の供給側および排出
側でトレイの上部を共有する形で使用するようにしてい
るが、各原稿あるいは記録用紙は確実な状態で積層され
て収容され、かつ仕分けされるので、原稿や記録用紙が
大量に使用される場合でこれに十分対処することができ
る。
【0037】図3は、本実施例の画情報処理装置を側面
から見たものである。図1で説明したように装置本体上
部には全体としてV字状になるように記録用紙供給トレ
イ102、補助供給トレイ103からなる供給側のトレ
イと、記録用紙排出トレイ106が配置されている。記
録用紙排出トレイ106の上部には、開閉自在に補助排
出トレイ121が配置されている。図1ではこの補助排
出トレイ121が閉じた状態となっており、図示されて
いない。この画情報処理装置100には、記録用紙供給
トレイ102、補助供給トレイ103から記録用紙排出
トレイ106まで延びる2点鎖線で示した記録用紙搬送
路122が配置されており、これは全体としてV字状を
している。また、その上には記録用紙供給トレイ10
2、補助供給トレイ103から原稿供給トレイ111お
よび原稿排出トレイ115を経由して記録用紙排出トレ
イ106に延びる2点鎖線で示した原稿搬送路123が
配置されている。この原稿排出トレイ115は全体とし
てU字状をしている。
【0038】記録用紙搬送路122は記録用紙を記録部
124に送り込んで画像の記録を行い、これを排出する
経路である。記録部124は交換自在なカートリッジと
なっている。装置本体101の底部にはレーザ走査ユニ
ット125が配置されており、装置側部に配置された画
像処理部126で処理された画像信号に応じてレーザビ
ームが変調されるようになっている。画像処理部126
の処理する画像信号は、読取部で得られたものであって
もよいし、図示しない接続ケーブルを介して接続された
パーソナルコンピュータ等の画像情報源から送られてき
たものであってもよい。また、この画情報処理装置10
0がフロッピーディスクや光ディスクの読取装置を備え
ている場合には、これによって読み取られた画像信号を
処理するものであってもよい。画情報処理装置100は
読取部を備えているので、これによって読み取られた画
像信号が画像処理部126を介して他の装置に伝送され
たり、所定の記憶媒体に格納されることも可能である。
【0039】さて、画像処理部126によって変調され
たレーザビームはレーザ走査ユニット125内の図示し
ないポリゴンミラーで偏向され、ミラー125Aで反射
されてほぼ上向きにその光路を変更され、記録部124
内の感光体ドラム128の表面を走査する。感光体ドラ
ム128の周囲には帯電ロール129、現像装置130
および転写ロール131が配置されている。帯電ロール
129はドラム表面を一様に帯電させ、この上にレーザ
ビームが照射されることで画像の静電潜像が形成され
る。この静電潜像は現像装置130で現像され、トナー
像が作成される。トナー像は転写ロール131によって
記録用紙に転写される。
【0040】記録用紙搬送路122における記録部12
4の手前側には記録用紙をこれに供給するための供給ロ
ール133が配置されている。この供給ロール133と
対向する位置には、記録用紙供給トレイ102よりも更
に下部の記録用紙部分の位置決めを行う押上板134な
らびに給紙台135が配置されている。押上板134は
その上部を中心に回動自在な板であり、その下部背面と
給紙台135の間に配置されたバネ136によって記録
用紙の下部を供給ロール133の表面に押しつける働き
をしている。この押上板134の最下端部と対向する給
紙台135の面は段差を形成しており、この部分が記録
用紙の下端部を保持するようになっている。
【0041】図4は供給ロールと給紙台の近傍を拡大し
て原理的に示したものである。積層された記録用紙13
7は押上板134によってその最上層が供給ロール13
3に押圧されている。給紙台135の段差部分の一部に
は記録用紙分離パッド138が配置されており、この部
分はバネ141によって供給ロール133の方向に押し
付けられる習性を有している。したがって、所定のタイ
ミングで供給ロール133が矢印139方向に回転を開
始して記録用紙137が送り出され、このとき記録用紙
137の重送が発生しそうになっても、記録用紙分離パ
ッド138が下側の記録用紙137の送り出しを阻止す
るので、重送の発生を防止することができる。しかも、
記録用紙供給トレイ102等の供給側のトレイ部品に記
録用紙137がセットされた状態で、その送り出しが所
定の角度をもって行われるので、記録用紙供給トレイ1
02の配置を急角度に設定することができ、供給側のト
レイ部分における配置スペースを節約することができ
る。
【0042】図3に戻って記録用紙の搬送路の周辺の説
明を続ける。記録部124の後方(出口側)には、トナ
ー像を定着する定着装置143と、定着後の記録用紙を
記録用紙排出トレイ106に排出するための排出ロール
144が配置されている。記録用紙排出トレイ106が
この図3に示すように開いた状態では、排出ロール14
4によって記録用紙137(図4)がこれに排出され
る。記録用紙排出トレイ106のすぐ下にはこの下方に
連続するような配置関係で排出下部トレイ145が配置
されている。排出下部トレイ145は図3に示したよう
に記録用紙排出トレイ106を開いた状態でこれに収容
される記録用紙の下部を保持するためのものである。
【0043】次に原稿搬送路123について説明を行
う。原稿供給トレイ111にセットされた原稿は、装置
本体101内の供給ロール133の上側に配置された原
稿供給ロール148とこれに接触した原稿パッド147
のこの接触部にその先端を位置させるようになってい
る。原稿パッド147は複数枚の原稿がセットされてい
る場合にその重送を防止する役割も有しており、ゴム材
で構成されている。
【0044】図5は、読み取り前の原稿が装置にセット
された状態を表わしたものである。この図では煩雑を避
けるために、1対の原稿ガイド113のうち手前側のも
のを取り払った状態として表わしている。シート状の原
稿151は、それらの両側部の下部に位置する箇所を原
稿ガイド113で挟むように幅方向を位置決めして画情
報処理装置100にセットされる。これは、原稿151
がスキュー(斜め送り)することを防止するためであ
り、ジャムの発生を防止する他に、イメージセンサで読
み取る際に幅方向の全幅で画像情報が欠落することなく
読み取られるために必要である。原稿151を原稿ガイ
ド113で挟んでセットすると、その先端部は原稿供給
ロール148と原稿パッド147の接触している箇所に
自然に位置決めされる。原稿151はその比較的下の部
分を、原稿ガイド113の上下方向の隙間とこの原稿ガ
イド113における搬送路方向の比較的短い長さで保持
する構造となっている。
【0045】したがって、原稿151の長さが比較的長
いとき、その先端部は記録用紙供給トレイ102に収容
された記録用紙137(図4)の最上層に寄り掛かるよ
うに配置されることになる。また、記録用紙137が何
らセットされていない状態では、原稿151はその上部
が記録用紙供給トレイ102等の供給側のトレイに直接
セットされることになる。図3でも示したように原稿1
51の搬送路123が記録用紙137(図4)の記録用
紙搬送路122と端部で共通化することによって、これ
らトレイを2重に配置する場合と比べて画情報処理装置
100の全体的な小型化が図られている。なお、原稿ガ
イド113と原稿供給トレイ111の間の間隔が入口側
で放射状に広くなっているのは、原稿151の挿入の便
宜を図ったためである。
【0046】図5に示すように画情報処理装置100に
セットされた原稿151は、原稿供給ロール148の上
側に配置された上シュート152とこの下方にわずかの
間隔を置いて配置された下シュート153の2つの板状
部品によって上下方向の動きを規制されて、その最下層
の1枚が原稿供給ロール148の表面と接触している。
原稿151の読み取りを行う状態では、所定のタイミン
グで原稿供給ロール148が矢印155方向に回転す
る。原稿151が複数枚セットされているときには、原
稿供給ロール148と接触した最下層の原稿151だけ
でなく、他の原稿151もこれに連れ添って送り出され
る可能性がある。これを防止するために、本実施例では
原稿供給ロール148に逆へ字状の断面をもった原稿パ
ッド147を接触させている。複数枚の原稿151は原
稿パッド147の入口側の傾斜部分で上層のものほど搬
送路123(図3)の上流側にとどめられる。これによ
り、最下層の原稿151から順に送り出されやすくな
る。また、例えば2枚の原稿151が同時に送り出され
ても、上側の原稿は静止状態の原稿パッド147に直接
接触し摩擦抵抗を受けるので、結局、下側の原稿151
のみが送り出されることになる。
【0047】図3に戻って読取部を経由する原稿の搬送
路について説明を続ける。原稿供給ロール148によっ
て送り出された原稿151は一対の原稿搬送ロール15
6、157を通過し定速で搬送される。原稿搬送ロール
156、157の下流側には、イメージセンサ部158
とこの上部のプラテン部分と転接するプラテンロール1
59が配置されており、更に所定の間隔を置いて一対の
原稿排出ロール161、162が配置されている。原稿
排出ロール161、162は、原稿151を原稿排出ト
レイ115に排出するためのロールである。
【0048】ところで、原稿供給ロール148を通過し
た後の原稿151の搬送路123は、原稿排出トレイ1
15に至るまでほぼ水平になっている。したがって、原
稿供給ロール148から送り出された原稿151は、ほ
ぼ平坦な状態でイメージセンサ部158のプラテンに摺
接して搬送され、画像の読み取りが行われる。本実施例
のイメージセンサ部158は、平板状の透明なプラテン
の下に集合光学系を介して1次元イメージセンサを配置
したものであって、内蔵の光源によって照射されたスリ
ット状の部位の画像が1次元イメージセンサによって順
次1ラインずつ読み取られるようになっている。
【0049】図6は、説明の便宜のために本実施例の画
情報処理装置のアッパカバー部を取り外した状態を表わ
したものである。この図ではアッパカバー部171の外
側ケースや装置本体101の上部を適宜透視した状態に
して内部構造を示している。アッパカバー部171はそ
の側部から垂直にそれぞれ突出したピボット172(図
では一方のみ図示。)を下シュート153の図示しない
穴に嵌合しており、これらピボット172を中心として
開閉自在な構造となっている。これは、原稿151のジ
ャム(紙詰まり)時の除去や、イメージセンサ部158
の上部に配置されたプラテン158Aの清掃を行うため
の便宜を図るためである。例えばジャムが発生したら、
操作者は図示しないラッチ機構を解除してアッパカバー
部171を開き、原稿151を除去することになる。も
ちろん、アッパカバー部171自体を取り外し自在な構
造にしてもよい。
【0050】アッパカバー部171には、搬送される原
稿151の姿勢を規制するために所定の形状に折れ曲が
った上シュート152が配置されており、その上部中央
に穿たれた開口部164からは、バネ材165に固定さ
れた原稿パッド147が下方に突出している。アッパカ
バー部171を閉じた状態では、この原稿パッド147
が、図の下方に破線で示した原稿供給ロール148に所
定の圧力で接触することになる。
【0051】アッパカバー部171の上シュート152
の凸部には2本の平行なバネ部材174、175が固定
されており、これらの端部には原稿搬送ロール156と
原稿排出ロール162が回動自在に配置されている。上
シュート152の凸部の内部に収容されたような形で配
置されたプラテンロール159は、アッパカバー部17
1が閉じられた状態でイメージセンサ部158のプラテ
ン158Aと転接することになる。プラテンロール15
9の回転軸に取り付けられた歯車177は、下方に設け
られた原稿搬送ロール157の歯車178と歯合するよ
うになっており、図示しないモータから原稿供給ロール
148の回転軸に伝達された動力を歯車179、181
によって伝達されるようになっている。原稿排出ロール
161の駆動側も所定のギア比で歯付きベルト183を
介してこの動力の伝達を受けるようになっている。
【0052】なお、原稿供給ロール148自体は、図示
しない機構によって間欠的に駆動されるようになってい
る。これは、原稿151が所定の間隔を置いて搬送され
るようにするためである。また、この図6に示すように
1対の原稿ガイド113は、原稿供給トレイ111に原
稿151の幅方向に設けられた合計4つのスリット18
5に沿って摺動自在となっている。
【0053】第1の変形例
【0054】図7は本発明の原稿ガイドの変形可能性を
表わしたものである。実施例で説明した原稿ガイドは原
稿を挟む間隔が固定されている。したがって、例えば通
常の複写用紙の厚さの原稿を10枚程度セットして、こ
れらを1枚ずつ搬送するには何らの問題も発生しない。
しかしながら、もっと厚手の原稿を多用する使用形態や
より多くの原稿を一度にセットしたいという要請もあ
る。ところが、原稿ガイドの原稿を挟む間隔はあまり広
いと少数の原稿をセットしたときに上下方向の規制が甘
くなり、重送を発生させやすくなる可能性もある。そこ
でこの変形例では、使用者が簡単に原稿ガイドの上下方
向の間隔を調整できるようにしている。この図7で先の
実施例と同一部分には同一の符号を付しており、これら
の説明を適宜省略する。
【0055】原稿供給トレイ111に設けられた2つず
つのスリット185には、L字状あるいは逆L字状の断
面を有する原稿ガイド本体191、192が摺動自在に
配置されている。それぞれの原稿ガイド本体191、1
92の壁部には原稿供給トレイ111の面と平行に、か
つ所定の間隔を置いて挿入溝193、194が刻まれて
いる。これらの挿入溝193、194のほぼ中央位置の
すぐ上にはそれぞれネジ穴195が螺列されている。画
情報処理装置100の操作者は、へ字状に折れ曲がった
板状部材でその一方の側部の突出部分の一部が垂直に折
れ曲がった上ガイド板196、197を、それぞれ対応
する原稿ガイド本体191、192の所望の挿入溝19
3、194に差し込み、ネジ198によってこれらを固
定する。このとき、上ガイド板196、197は互いに
同一高さとなる挿入溝193、194に差し込むことが
必要である。挿入溝193、194を選択することで、
この変形例では原稿ガイド本体191、192に対する
上ガイド板196、197の間隔(上下方向の隙間)を
3段階に調整することができる。
【0056】第2の変形例
【0057】以上説明した実施例では、記録部の上に読
取部を配置したが、これとは逆に読取部の上に記録部を
配置することも可能である。
【0058】図8は、このように記録部と読取部の位置
関係を逆にした画情報処理装置の一例を示したものであ
る。画情報処理装置の内部機構についてはすでに実施例
で詳細に説明したので、この変形例では要部のみを示す
ことにする。画情報処理装置200の装置本体201内
には、その下部に原稿搬送路203が配置されている。
急角度に設定された原稿供給トレイ204にセットされ
た図示しない原稿は、原稿供給ロール205と原稿パッ
ド206で捌かれて1枚ずつ原稿搬送路203を搬送さ
れ、イメージセンサ部207とプラテンロール208の
間を通過する際に画像情報の読み取りが行われる。読み
取りの終了した原稿は、原稿搬送路203を更に搬送さ
れ、急角度に設定された原稿排出トレイ209に排出さ
れるようになっている。このように原稿供給トレイ20
4から原稿排出トレイ209に至る原稿の搬送経路は全
体としてV字状あるいはU字状となっている。
【0059】原稿搬送路203の上には、所定の間隔を
置いて記録用紙搬送路211が配置されている。原稿供
給トレイ204とほぼ平行にセットされた記録用紙供給
トレイ212にセットされた図示しない記録用紙は、同
様に記録用紙供給ロール213と記録用紙パッド214
で捌かれて1枚ずつ記録用紙搬送路211を搬送され、
感光体ドラム215と転写ロール216の間を通過する
際にトナー像の転写が行われる。トナー像の転写された
記録用紙は、記録用紙搬送路211を更に搬送され、定
着の終了した後、原稿排出トレイ209と同様に急角度
に設定された記録用紙排出トレイ217に排出されるよ
うになっている。装置本体201の更に上部には、レー
ザ走査ユニット221が配置されており、これから射出
されたレーザビーム222がミラー223を介して感光
体ドラム215に到達し、画像情報に対応した静電潜像
の形成が行われることになる。
【0060】なお、この画情報処理装置200は小型で
軽量であるため、適宜の箇所で装置本体201を開閉す
る比較的簡単な構造を採用することができ、これにより
ジャム時の原稿あるいは記録用紙の除去を簡易に行うこ
とができる。
【0061】なお、以上説明した実施例および変形例で
は画情報処理装置として感光体ドラムを使用して静電記
録あるいは静電複写方式で画像の記録を行うものを示し
たが、インクジェット記録方式、熱転写記録方式等の他
の記録方式で画像情報の記録を行う装置についても本発
明を適用することができる。また、静電記録あるいは静
電複写方式の場合には、感光体として感光体ドラム以外
に感光体ベルト等の他の感光体を使用することができ、
静電潜像の形成にはレーザビーム以外の光ビームを使用
することも可能である。また、光ビームの偏向手段とし
てはポリゴンミラー以外のものも適用することができる
ことは当然である。
【0062】更に実施例および変形例では記録用紙ある
いは原稿の捌きをロールとこれに接触するパッドによっ
て行ったが、1対のロールで行う等の従来使用されてい
る他の手法を使用することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、記録用紙供給トレイよりも原稿供給トレイを
原稿の搬送方向で長さの短いものとし、原稿の長さが比
較的長い場合には、その後端部分を記録用紙供給トレイ
に収容させることにした。しかも、記録用紙供給トレイ
はそれ自体の上部を覆うカバーが存在しないので、原稿
はこの際に記録用紙供給トレイに収容された記録用紙と
接触する形となり、装置の小型化に大きく寄与すること
になる。
【0064】また請求項3記載の発明では、記録用紙排
出トレイと原稿排出トレイを必要に応じて閉じることで
画情報処理装置の占める空間を節約することができ、し
かもそのような状態で記録用紙あるいは原稿を排出可能
である。
【0065】また、請求項4記載の発明では、記録用紙
排出トレイよりも原稿排出トレイを原稿の搬送方向で長
さの短いものとし、原稿の長さが比較的長い場合には、
その先端部分は記録用紙排出トレイに収容させることに
したので、装置の小型化に寄与することができる。
た、請求項6記載の発明によれば、記録用紙の搬送経路
と原稿の搬送経路がともに凹状に湾曲されて上下に重な
るように配置されることで装置の小型化を達成すること
ができる。 更に請求項8記載の発明によれば、原稿の長
さが比較的長い場合には、その超過部分を記録用紙供給
トレイあるいは記録用紙排出トレイに収容させることに
した。しかも、記録用紙供給トレイはそれ自体の上部を
覆うカバーが存在しないので、原稿はこの際に記録用紙
供給トレイに収容された記録用紙と接触する形となり、
装置の小型化に大きく寄与することになる。
【0066】また請求項4記載の発明では、請求項1記
載の発明と部品の配置の上下関係が逆になる場合であっ
て、請求項1記載の発明と同様に部品の配置スペースを
節約して画情報処理装置の小型化を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画情報処理装置の
使用時の外観を表わした斜視図である。
【図2】 この画情報処理装置の記録用紙排出トレイを
閉じた状態を表わした斜視図である。
【図3】 本実施例の画情報処理装置を側面から見た概
略構成図である。
【図4】 本実施例の画情報処理装置の供給ロールと給
紙台の近傍を拡大した原理図である。
【図5】 本実施例で読み取り前の原稿が装置にセット
された状態を表わした要部側面図である。
【図6】 本実施例の画情報処理装置のアッパカバー部
を取り外した状態を表わした分解斜視図である。
【図7】 本発明の第1の変形例における原稿供給トレ
イと原稿ガイドを示した斜視図である。
【図8】 本発明の第2の変形例における画情報処理装
置の概略構成図である。
【図9】 従来提案された記録のみを行う画情報処理装
置の概略構成図である。
【図10】 従来提案された画像の記録と読み取りを行
う画情報処理装置の概略構成図である。
【図11】 従来提案された記録のみを行う他の画情報
処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
100、200…画情報処理装置、101、201…装
置本体、102…記録用紙供給トレイ、103…補助供
給トレイ、106、217…記録用紙排出トレイ、10
9…記録用紙ガイド、111、204…原稿供給トレ
イ、113…原稿ガイド、115、209…原稿排出ト
レイ、122、211…記録用紙搬送路、123、20
3…原稿搬送路、128、215…感光体ドラム、13
3…供給ロール、135…給紙台、137…記録用紙、
143…定着装置、145…排出下部トレイ、147…
原稿パッド、148…原稿供給ロール、151…原稿、
158、207…イメージセンサ部、159、208…
プラテンロール、191、192…原稿ガイド本体、1
96…上ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金橋 博人 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (56)参考文献 特開 平6−78116(JP,A) 特開 平5−91263(JP,A) 特開 平3−231259(JP,A) 特開 平1−256462(JP,A) 特開 平7−221939(JP,A) 特開 平2−152837(JP,A) 実開 昭62−86344(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 H04N 1/04 - 1/203 B65H 3/44 B65H 31/00 - 31/44

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内部の所定位置に配置され記録
    用紙に画像を記録する記録手段と、前記装置本体内であって前記記録手段の上方に配置され
    原稿の画像を読み取る読取手段と、 前記記録手段に送り込む記録用紙を保持し前記装置本体
    から外側に向けて斜め上方に傾斜させた状態で配置され
    た、それ自体の上部を覆うカバーの存在しない記録用紙
    供給トレイと、 この記録用紙供給トレイの上側に間隔を置いて重ねられ
    るように配置され、前記読取手段に供給させる原稿を保
    持し前記記録用紙供給トレイより原稿の搬送方向で長さ
    の短い原稿供給トレイと、 前記記録手段で画像を読み取られた原稿を前記装置本体
    の外部に排出させる原稿排出口と、 この原稿排出口よりも下の位置に配置され、前記記録手
    段で画像が記録された記録用紙を前記装置本体の外部に
    排出させる記録用紙排出口とを具備し、 搬送方向における前記原稿の先端部分を前記原稿供給ト
    レイに収容させるとともに、原稿の長さが比較的長い場
    合には、その後端部分は前記記録用紙供給トレイに収容
    させる ことを特徴とする画情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿供給トレイは、前記記録用紙供
    給トレイよりも水平方向に対して緩い角度で配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段で画像が記録された記録用
    紙を排出させる開閉自在な記録用紙排出トレイと、前記
    読取手段で画像を読み取られた原稿を排出させる開閉自
    在な原稿排出トレイとを更に具備し、これら排出トレイ
    を共に閉じた状態で前記原稿排出口と記録用紙排出口が
    前記装置本体の側部に露出し、これら露出された排出口
    から記録用紙あるいは原稿が排出されることを特徴とす
    る請求項1記載の画情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段で画像が記録された記録用
    紙を排出させる開閉自在な記録用紙排出トレイと、この
    記録用紙排出トレイの上側に間隔を置いて重 ねられるよ
    うに配置され、前記読取手段で画像を読み取られた原稿
    を排出させる開閉自在な原稿排出トレイとを更に具備
    し、前記原稿排出トレイは前記記録用紙排出トレイより
    原稿の搬送方向で長さが短く、搬送方向における前記原
    稿の後端部分を前記原稿排出トレイに収容させるととも
    に、原稿の長さが比較的長い場合には、その先端部分を
    前記記録用紙排出トレイに収容させることを特徴とする
    請求項1記載の画情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿排出トレイは、前記記録用紙排
    出トレイよりも水平方向に対して緩い角度で配置されて
    いることを特徴とする請求項3または請求項4記載の画
    情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段で画像が記録された記録用
    紙を排出させ前記装置本体から外側に向けて斜め上方に
    傾斜させた状態で配置された記録用紙排出トレイと、こ
    の記録用紙排出トレイの上側に間隔を置いて重ねられる
    ように配置され、前記読取手段で画像を読み取られた原
    稿を排出させる原稿排出トレイとを更に具備し、記録用
    紙および原稿を搬送する経路がともに全体として凹状に
    湾曲されていることを特徴とする請求項1記載の画情報
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿供給トレイは、前記記録用紙供
    給トレイよりも水平方向に対して緩い角度で配置されて
    いる請求項6記載の画情報処理装置。
  8. 【請求項8】 装置本体内部の所定位置に配置され記録
    用紙に画像を記録する記録手段と、 前記装置本体内であって前記記録手段の上方に配置され
    原稿の画像を読み取る読取手段と、 前記記録手段に送り込む記録用紙を保持し前記装置本体
    から外側に向けて斜め上方に傾斜させた状態で配置され
    た、それ自体の上部を覆うカバーの存在しない記録用紙
    供給トレイと、 この記録用紙供給トレイの上側に間隔を置いて重ねられ
    るように配置され、前記読取手段に供給させる原稿を保
    持し前記記録用紙供給トレイより原稿の搬送方向で長さ
    の短い原稿供給トレイと、 前記記録手段で画像が記録された記録用紙を排出させる
    開閉自在な記録用紙排出トレイと、 この記録用紙排出トレイの上側に間隔を置いて重ねられ
    るように配置され、前記読取手段で画像を読み取られた
    原稿を排出させ記録用紙排出トレイより原稿の搬送方向
    で長さの短い原稿排出トレイとを具備し、 前記原稿の先端部分を前記原稿供給トレイに収容させ、
    排出時には原稿の後端部分を前記原稿排出トレイに収容
    させるとともに、原稿の長さが比較的長い場合には、そ
    の後端部分を前記記録用紙供給トレイに収容させ、先端
    部分を前記記録用紙排出トレイに収容させることを特徴
    とする画情報処理装置。
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